JP2007251852A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基板2と、基板2上のグラウンド導体3と、チップ状素体14と導体パターン15とを有するローディング部4と、導体パターン15の一端とグラウンド導体3との間に接続されるチップインダクタ5と、チップインダクタ5の一端に給電する給電点7と、を備えるアンテナ装置1において、導体パターン15の一端とチップインダクタ5との間に周波数調整部6を備え、周波数調整部6が、導体パターン15の一端とチップインダクタ5とを接続する容量可変ダイオード31と、該容量可変ダイオード31のキャパシタンスを調整する容量調整手段と、を有し、容量可変ダイオード31が、チップ状素体14上に設けられている。
【選択図】 図1
Description
一方、携帯端末機では、470MHz帯以上の帯域では1/4波長型のアンテナが用いられている。1/4波長型のアンテナは、アンテナエレメントの電気長が1/4波長であり、物理長として1/4波長の長さを持つホイップアンテナが携帯電話機用として用いられている。また、内蔵アンテナは、物理長を1/4よりも小型化することで携帯端末機に内蔵可能としたもので、小型化のために帯域幅やアンテナ利得がホイップアンテナよりも劣化している。なお、ホイップアンテナの比帯域幅は、一般的に十数%程度となっている。
また、携帯端末機で地上デジタル放送を受信する場合において、ホイップアンテナを地上デジタル放送の放送帯域で要求されている470MHz〜770MHzで調整しても、ホイップアンテナの帯域幅が100MHz以下であるため、1つのアンテナで470MHz〜770MHzの帯域幅をカバーすることは不可能である。そのため、ひとつの解決法として共振周波数を可変させるという方法がある。
そこで、共振周波数を可変とする方法として、バリキャップを用いてコンデンサのキャパシタンスを電圧によって制御し、アンテナの共振周波数を可変とするアンテナ装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、アンテナ装置の共振周波数は、アンテナエレメントの電気長によるインダクタンス成分をLとし、容量可変素子によるキャパシタンス成分をCとしたときに、1/√(L・C)に比例する。そこで、容量可変素子のキャパシタンスを変化させることで、アンテナ装置の共振周波数を設定することができる。したがって、例えばRF−ID技術で使用する各国周波数帯域や地上デジタル放送の放送帯域である470MHz〜770MHzのように広い帯域幅であっても、キャパシタンスが適宜の範囲で可変である容量可変素子を用いることで、チャンネルに合わせてキャパシタンスを調整し、共振周波数をシフトすることでカバーできる。
また、周波数調整部の一端とグラウンド導体とを接続するようにインダクタ部を設けることで、アンテナ装置のインピーダンスが調整され、例えばRF−ID技術で使用する各国周波数帯域や470MHz〜770MHzの周波数帯域においても、電圧定在波比(Voltage Standing Wave Ratio、以下VSWRと省略する)特性の劣化を防止する。
さらに、容量可変素子及び容量調整手段の少なくとも一つが、チップ状素体上に設けられているので、周波数調整部を構成する回路の一部をローディング部(アンテナエレメント)と一体化することができ、基板上への配線や実装を削減できると共に装置全体をより小型化することができる。
また、集中定数素子によって、ローディング部の導体パターンの長さを変更することなく電気長を調整可能となるので、容易に共振周波数を設定できる。また、給電点におけるアンテナ装置のインピーダンスを整合させることができる。
本実施形態によるアンテナ装置1は、例えばRF−ID技術で使用する各国周波数帯域でデータを受信可能なRF−IDタグなどに用いられるアンテナ装置である。
また、アンテナ装置1は、チップインダクタ5と周波数調整部6との接続点P1に給電する給電部7と、周波数調整部6とチップインダクタ5と給電部7とを接続する給電導体8と、を備えている。
上記導体パターン15は、チップ状素体14の表面側に形成された斜めパターン15aと、チップ状素体14の裏面側に形成された垂直パターン15bと、斜めパターン15aの端部と垂直パターン15bの端部とを接続する連結用スルーホール15c及び側部スルーホール15dと、で構成されている。側部スルーホール15dは、ランド12A、12Bの位置に対応して形成されており、半田付け等で互いに接着されてローディング部4が基板2に実装される。
また、チップインダクタ5は、アンテナ装置1のインピーダンスを調整する働きを有しており、グラウンド導体3と給電導体8とを接続するように配置されている。
まず、多数個取りが可能な面積の基板コア(ガラス布基材エポキシ樹脂)の上下面全面に銅からなる圧延銅箔あるいは電界銅箔を熱圧着することにより、導体膜を形成する。続いて、導体膜が形成された基板コアの所定位置にスルーホールを穿設する。そして、このスルーホール内壁に銅メッキ膜を形成する。
RFブロックインダクタ33もチップ状素体14上にチップ実装されるので、高周波信号の遮断機能を付加すると共にさらに装置全体を小型化することが可能になる。
また、樹脂製のチップ状素体14を採用しているので、導体パターン15の配線自由度が高いと共に高い量産性を有し低コストで作製することができる。
また、図5に示すように、他の例として、容量可変ダイオード31のアノード側とグラウンドGとを接続して容量可変ダイオード31に流れる高周波信号がグラウンドに流れることを防止するチップインダクタ5Aと、容量可変ダイオード31のアノード側とグラウンドGとを接続して容量可変ダイオード31に流れる高周波信号がグラウンドに流れることを防止するチップインダクタ5Bと、を設けても構わない。
例えば、本実施形態において、アンテナ装置1、20、30を、RF−ID技術で使用する各国周波数帯域でデータを受信可能なRF−IDタグなどに用いたが、地上デジタル放送を受信可能な携帯端末や携帯電話機など、他の無線通信機器に用いてもよい。
また、集中定数素子としてインダクタンス成分を有するチップインダクタを用いたが、インダクタンス成分に限らず、キャパシタンス成分を有するコンデンサを用いてもよく、これらを組み合わせてもよい。また、集中定数素子は、容量可変素子によるアンテナ装置の共振周波数を調節する機能を有しているので、アンテナ装置の共振周波数に応じて適宜の値のものを用いてもよく、集中定数素子を設けない構成であってもよい。
また、導体パターンが素体表面に巻回された螺旋形状を有していたが、素体表面に形成されたミアンダ形状を有していてもよく、他の形状であってもよい。
Claims (6)
- 基板と、
該基板上の表面に形成されたグラウンド導体と、
前記基板上に配置され、誘電体または磁性体あるいはその両方を兼ね備えた複合材料からなるチップ状素体と該チップ状素体に形成された線状の導体パターンとを有するローディング部と、
前記導体パターンの一端と前記グラウンド導体との間に接続されるインダクタ部と、
前記インダクタ部の一端に給電する給電点と、を備えるアンテナ装置において、
前記導体パターンの一端と前記インダクタ部との間に周波数調整部を備え、
前記周波数調整部が、前記導体パターンの一端と前記インダクタ部とを接続する容量可変素子と、該容量可変素子のキャパシタンスを調整する容量調整手段と、を有し、
前記容量可変素子及び前記容量調整手段の少なくとも一つが、前記チップ状素体上に設けられていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1に記載のアンテナ装置において、
前記容量可変素子が、容量可変ダイオードで構成され、
前記容量調整手段が、前記容量可変ダイオードにバイアス電圧を印加して該容量可変ダイオードのキャパシタンスを調整することを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1又は2に記載のアンテナ装置において、
前記周波数調整部が、前記導体パターンの一端に接続される周波数調整用の集中定数素子を備え、
該集中定数素子が、前記チップ状素体上に設けられていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項3に記載のアンテナ装置において、
前記集中定数素子及び前記容量可変素子が、チップ状部品で構成されて前記チップ状素体上に実装されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記容量調整手段と前記容量可変素子との間に接続され前記容量可変素子に流れる高周波信号が前記容量調整手段に流れることを防止するRFブロックインダクタを備え、
該RFブロックインダクタが、チップ状部品で構成されて前記チップ状素体上に実装されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記チップ状素体が、樹脂で形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006075712A JP2007251852A (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | アンテナ装置 |
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Family Applications (1)
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JP2006075712A Pending JP2007251852A (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | アンテナ装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009100156A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Hitachi Cable Ltd | 同調型アンテナ |
JP2013255198A (ja) * | 2012-06-08 | 2013-12-19 | Mitsubishi Materials Corp | アンテナ装置 |
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JP2003046315A (ja) * | 2001-08-03 | 2003-02-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アンテナモジュールとこれを用いた携帯機器 |
JP2005197864A (ja) * | 2004-01-05 | 2005-07-21 | Mitsubishi Materials Corp | アンテナ装置 |
JP2006060384A (ja) * | 2004-08-18 | 2006-03-02 | Murata Mfg Co Ltd | 周波数可変型アンテナ及び無線通信機 |
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2006
- 2006-03-17 JP JP2006075712A patent/JP2007251852A/ja active Pending
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