JP2007249254A - 携帯用防犯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 緊急事態の発生時において、警報を確実に出力させることができる携帯用防犯装置を提供すること。
【解決手段】 防犯装置本体4と、防犯装置本体4に取り付けられた装着用ベルトと、を備え、装着用ベルトは使用者の一部に着脱自在に取り付けられる。防犯装置本体4は、警報を出力するための警報出力手段14と、切断監視信号を生成するための切断監視信号生成手段32と、を有し、また装着用ベルトには導通ラインが設けられており、切断監視信号生成手段32からの切断監視信号は導通ラインを通して流れ、導通ラインの少なくとも一部において切断監視信号が遮断されると、警報出力手段14は警報を出力する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば痴漢や暴漢、強盗等に襲われるなどの緊急事態の発生時において、警報を出力させる携帯用防犯装置に関する。
従来より、例えば痴漢やストーカー、強盗、誘拐などの犯罪に遭遇した際に、警報を出力させるための携帯用防犯装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。従来の携帯用防犯装置は、警報音を出力する警報出力手段を有する防犯装置本体と、防犯装置本体に取り付けられた装着用ベルトと、装着用ベルトの両端部に設けられたロック部材と、を備えている。装着用ベルトを例えば使用者の腕などに巻き付け、ロック部材をロック状態に保持することにより、防犯装置本体を例えば使用者の腕などに装着することができる。防犯装置本体の一側部には、作動ピンが引き抜き自在に取り付けられており、作動ピンを防犯装置本体より引き抜くと警報音が出力される。
したがって、例えば痴漢や暴漢、強盗等の犯人に襲われるなどの緊急事態の発生時には、作動ピンを防犯装置本体より引き抜いて警報音を出力させることにより、周囲に緊急事態を報知することができるとともに、犯人を威嚇して逃亡を促すことができ、犯罪から身を守ることが可能となる。
実用新案登録第3115110号公報
しかしながら、上述のような従来の携帯用防犯装置では、次のような問題がある。例えば使用者が犯人に襲われた際において、使用者が作動ピンを引き抜く前に、例えば犯人によって装着用ベルトが切断される、あるいはロック部材がこじ開けられるなどして防犯装置本体が犯人に奪われてしまうと、警報音を出力させることができないという問題がある。
本発明の目的は、緊急事態の発生時において、警報を確実に出力させることができる携帯用防犯装置を提供することである。
本発明の他の目的は、緊急事態の発生時において、電波信号を外部に送信することができる携帯用防犯装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の携帯用防犯装置では、防犯装置本体と、前記防犯装置本体に取り付けられた装着用ベルトと、を備え、前記装着用ベルトは使用者の一部に着脱自在に取り付けられ、
前記防犯装置本体は、警報を出力するための警報出力手段と、切断監視信号を生成するための切断監視信号生成手段と、を有し、また前記装着用ベルトには導通ラインが設けられ、前記切断監視信号生成手段からの切断監視信号は前記導通ラインを通して流れ、
前記導通ラインの少なくとも一部において切断監視信号が遮断されると、前記警報出力手段は警報を出力することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の携帯用防犯装置では、前記装着用ベルトにはロック手段が設けられ、前記ロック手段は、前記装着用ベルトの取り外しを阻止するロック状態と、前記装着用ベルトの取り外しを許容する解除状態とに保持され、
また前記装着用ベルトは、前記防犯装置本体と前記ロック手段との間に介在された一対のベルト部を有しており、前記一対のベルト部の外部に露出する部分にはそれぞれその全長に渡って前記導通ラインが設けられていることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3に記載の携帯用防犯装置では、前記ロック手段に関連して、前記ロック手段を前記ロック状態から前記解除状態にするための解除キーが設けられており、前記解除キーを用いることなく前記ロック手段が前記ロック状態から前記解除状態になると、前記導通ラインの少なくとも一部において切断監視信号が遮断され、前記警報出力手段は警報を出力することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の携帯用防犯装置では、前記防犯装置本体には、前記警報出力手段から警報を出力させるための警報スイッチと、前記警報出力手段からの警報の出力を停止させるための解除スイッチとが設けられており、前記解除スイッチは、前記防犯装置本体の裏面側に配設されていることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項5に記載の携帯用防犯装置では、前記防犯装置本体の裏面側には、前記防犯装置本体を作動又は作動停止させるための電源スイッチが設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の携帯用防犯装置では、前記防犯装置本体は、GPS衛星からの電波を受信して現在位置を特定するためのGPS手段を更に有していることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項7に記載の携帯用防犯装置では、前記防犯装置本体は、時刻を表示するための時刻表示手段を更に有していることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の携帯用防犯装置では、防犯装置本体と、前記防犯装置本体に取り付けられた装着用ベルトと、を備え、前記装着用ベルトは使用者の一部に着脱自在に取り付けられ、
前記防犯装置本体は、警報信号を生成するための警報信号生成手段と、切断監視信号を生成するための切断監視信号生成手段と、電波信号を送信するための通信手段と、を有し、また前記装着用ベルトには導通ラインが設けられ、前記切断監視信号生成手段からの切断監視信号は前記導通ラインを通して流れ、
前記導通ラインの少なくとも一部において切断監視信号が遮断されると、前記警報信号生成手段は警報信号を生成し、前記通信手段は、この警報信号に基づき電波信号を外部に送信することを特徴とする。
さらに、本発明の請求項9に記載の携帯用防犯装置では、前記通信手段は、前記警報信号生成手段により生成された警報信号に基づき、電波信号を携帯端末に送信することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の携帯用防犯装置によれば、装着用ベルトには切断監視信号が流れる導通ラインが設けられ、導通ラインの少なくとも一部において切断監視信号が遮断されると、警報出力手段は警報を出力するので、例えば使用者が犯人に襲われた際において、使用者自身が警報を出力させる前に、犯人によって装着用ベルトが切断された場合などであっても、警報を確実に出力させることができる。したがって、周囲への異常事態の報知及び犯人に対する威嚇を確実に行うことができ、高い防犯効果を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項2に記載の携帯用防犯装置によれば、防犯装置本体とロック手段との間に介在された一対のベルト部には、外部に露出する部分の全長に渡って導通ラインが設けられているので、例えば使用者が犯人に襲われて装着用ベルトが切断された際には、導通ラインが必ず切断されるようになり、非常に高い防犯効果を得ることが可能となる。
さらに、本発明の請求項3に記載の携帯用防犯装置によれば、解除キーを用いることなくロック手段がロック状態から解除状態になると、導通ラインの少なくとも一部において切断監視信号が遮断され、警報出力手段は警報を出力するので、例えば使用者が犯人に襲われた際において、使用者自身が警報を出力させる前に、犯人によってロック手段がこじ開けられた場合などであっても、警報を確実に出力させることができる。したがって、周囲への異常事態の報知及び犯人に対する威嚇を確実に行うことができ、高い防犯効果を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項4に記載の携帯用防犯装置によれば、警報の出力を停止させるための解除スイッチは、防犯装置本体の裏面側に配設されているので、解除スイッチの操作は、防犯装置本体を使用者の一部(例えば、腕や首、脚など)から取り外した後でなければ行なうことができない。したがって、例えば使用者が犯人に襲われた際に、使用者が警報スイッチを操作して警報を出力させた場合、犯人によって容易に警報の出力が停止されてしまうことがなく、防犯効果をより高めることが可能となる。
さらに、本発明の請求項5に記載の携帯用防犯装置によれば、防犯装置本体の裏面側には、防犯装置本体を作動又は作動停止させるための電源スイッチが設けられているので、電源スイッチの操作は、防犯装置本体を使用者の一部から取り外した後でなければ行なうことができない。したがって、例えば使用者が犯人に襲われた際に、使用者が警報スイッチを操作して警報を出力させた場合、犯人によって容易に防犯装置本体が作動停止されてしまうことがなく、防犯効果をより高めることが可能となる。
また、本発明の請求項6に記載の携帯用防犯装置によれば、防犯装置本体は、GPS衛星からの電波を受信して現在位置を特定するためのGPS手段を更に有しているので、例えば使用者が誘拐された場合などにおいて、防犯装置本体を携帯している使用者の現在位置を特定することができ、使用者の捜索を容易に行うことが可能となる。
さらに、本発明の請求項7に記載の携帯用防犯装置によれば、防犯装置本体は、時刻を表示するための時刻表示手段を更に有しているので、例えば防犯装置本体を使用者の腕に取り付けた場合には、携帯用防犯装置を腕時計としても用いることができ、利便性の高い携帯用防犯装置を提供することが可能となる。
また、本発明の請求項8に記載の携帯用防犯装置によれば、装着用ベルトには切断監視信号が流れる導通ラインが設けられ、導通ラインの少なくとも一部において切断監視信号が遮断されると、警報信号生成手段は警報信号を生成し、通信手段は、この警報信号に基づき電波信号を外部に送信するので、例えば使用者が犯人に襲われた際に、犯人によって装着用ベルトが切断された場合などであっても、電波信号を外部に送信することができる。
さらに、本発明の請求項9に記載の携帯用防犯装置によれば、通信手段は、警報信号生成手段により生成された警報信号に基づき、電波信号を携帯端末に送信するので、この携帯端末を所持する例えば家人等は、携帯用防犯装置を携帯している使用者が緊急事態に遭遇していることを知ることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う携帯用防犯装置の各種実施形態について説明する。
第1の実施形態
まず、図1〜図6を参照して、第1の実施形態の携帯用防犯装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による携帯用防犯装置の表面側を示す斜視図であり、図2は、図1の携帯用防犯装置の裏面側を示す斜視図であり、図3は、図2のロック手段が解除状態に保持された状態を示す概略斜視図であり、図4は、図1の携帯用防犯装置の制御系を簡略的に示すブロック図であり、図5は、図1の携帯用防犯装置における切断監視信号の流れを簡略的に示すブロック図であり、図6は、図1の携帯用防犯装置による警報の出力の流れを示すフローチャートである。
図1〜図5を参照して、図示の携帯用防犯装置2は、防犯装置本体4と、防犯装置本体4に取り付けられた装着用ベルト6と、装着用ベルト6に設けられたロック手段8と、を備え、装着用ベルト6は、防犯装置本体4とロック手段8との間に介在される。以下、これら各構成要素について詳細に説明する。
防犯装置本体4は、ケーシング10と、ケーシング10の内部に設けられた制御手段12、警報出力手段14及び駆動用バッテリ(図示せず)と、を有している。ケーシング10の表面側には、警報スイッチ16及び液晶表示手段18(時刻表示手段を構成する)が設けられている。警報スイッチ16は、ケーシング10の表面側に設けられた収容凹部20内に収容され、その上面は、ケーシング10の表面と略同一面上又はこれよりもやや低い位置に位置付けられており、これにより警報スイッチ16が誤操作されるのが防止される。液晶表示手段18は、例えば液晶表示パネルなどから構成されており、時刻、日付及び駆動用バッテリの残量などの情報が表示される。また、ケーシング10の裏面側には収容凹部22,24が設けられており、この収容凹部22,24には解除スイッチ26及び電源スイッチ28がそれぞれ収容されている。解除スイッチ26及び電源スイッチ28の各上面は、ケーシング10の裏面と略同一面上又はこれよりもやや低い位置に位置付けられており、これにより、後述するように防犯装置本体4を例えば使用者の腕などに取り付けた際に、各スイッチ26,28が誤操作されるのが防止される。また、解除スイッチ26及び電源スイッチ28をこのように設けることによって、装着状態においてはこれらスイッチ26,28が身体側に位置して操作することができなくなり、操作しようとすれば後述する解除キー56が必要となり、解除キー56の所有者が携帯用防犯装置2を管理するようになる。
例えばマイクロプロセッサから構成される制御手段12は、警報信号を生成するための警報信号生成手段30と、切断監視信号を生成するための切断監視信号生成手段32と、切断監視信号の導通状態を監視するための切断監視手段34と、設定時間をカウントするためのタイマ36と、GPS衛星からの電波を受信して現在位置を特定するためのGPS手段38と、を有している。警報出力手段14は、例えば大音量の警報音(警報)を出力するブザーやサイレンなどから構成されており、警報信号生成手段30からの警報信号に基づき警報音を出力させる。
防犯装置本体4が作動停止されている状態において、電源スイッチ28をオン(押圧)すると、駆動用バッテリからの駆動電力が制御手段12に供給されて防犯装置本体4が作動され、液晶表示手段18に時刻や日付などの情報が表示される。また防犯装置本体4が作動されている状態において、電源スイッチ28をオフ(押圧)すると、駆動用バッテリから制御手段12への駆動電力の供給が停止されて防犯装置本体4が作動停止され、液晶表示手段18に時刻や日付などの情報が表示されなくなる。
また、警報スイッチ16を操作(押圧)すると、警報信号生成手段30は警報信号を生成し、この警報信号に基づき警報出力手段14は警報音を出力させる。このように警報音が出力されている状態において、解除スイッチ26又は電源スイッチ28を操作(押圧)すると、警報出力手段14からの警報音の出力が停止される。
装着用ベルト6は一対のベルト部40a,40bを有しており、これら一対のベルト部40a,40bは防犯装置本体4のケーシング10の両端部よりそれぞれ外方に向かって延びている。ベルト部40a(40b)の内部には、例えば導線などから構成される一対の導通ライン42a,42b(42c,42d)(図1及び図2において破線で示す)が配設されている。導通ライン42a(42c)はベルト部40a(40b)の一側端部近傍に配設され、また導通ライン42b(42d)はベルト部40a(40b)の他側端部近傍に配設されている。導通ライン42a〜42dの各一端部はそれぞれケーシング10の内部に延びており、制御手段12に電気的に接続されている。切断監視手段34は、導通ライン42a〜42dにおける切断監視信号の導通状態を監視する。また、ベルト部40a,40bの内部にはそれぞれ電力供給ライン(図示せず)が配設されており、これら電力供給ラインの各一端部は、ケーシング10の内部に延びて駆動用バッテリに電気的に接続されている。
一対のベルト部40a,40bに設けられる導通ライン42a,42b,42c,42dは、外部に露出している部分、すなわち防犯装置本体4とロック手段8との間の部位の全長に渡って設けるのが好ましく、このように構成することによって、ベルト部40a(40b)を切断すると導通ライン42a,42b(42c,42d)が必ず切断されるようになる。
なお、この装着用ベルト6は、例えば刃物などにより容易に切断されるのを防止するため、靭性の比較的高い材質、例えばカーボンケブラー繊維などから形成するのが好ましく、またその厚みは比較的大きく構成するのが好ましい。
ロック手段8は、相互に着脱自在に嵌合される第1ロック部材44及び第2ロック部材46から構成されている。第1ロック部材44の一端部には嵌合突部48が設けられ、またその他端部にはベルト部40aの他端部が取り付けられている。第2ロック部材46は、ロック本体50と、ロック本体50の内部に設けられた制御手段52と、を有している。ロック本体50の内部には、第1ロック部材44の嵌合突部48が挿入される嵌合用凹部54と、解除キー56(後述する)が挿入されるキー挿入用凹部58とがそれぞれ形成されている。ロック本体50の一端部には、第1ロック部材44の嵌合突部48を嵌合用凹部54に挿入するための嵌合用開口60が設けられ、またその他端部には、ベルト部40bの他端部が取り付けられている。また、ロック本体50の一側端部には、解除キー56をキー挿入用凹部58に挿入するための挿入用開口62が設けられている。解除キー56は、例えばICチップが内蔵されたプレート状の電子キーなどから構成され、この解除キー56より識別コード信号が外部に向けて送信される。制御手段52は、登録識別コードデータが記憶された記憶手段64と、解除キー56より送信された識別コード信号と記憶手段64に記憶された登録識別コードとを比較するための解除判定手段66と、ロック信号を生成するためのロック信号生成手段68と、を有している。
第2ロック部材46のロック本体50の内部、即ち嵌合用凹部54には更に、第1ロック部材44の嵌合突部48と相互に嵌合される嵌合部材(図示せず)と、この嵌合部材を駆動させるための駆動源(図示せず)とが設けられている。ロック本体50の内部には、ベルト部40bの内部に配設された電力供給ラインの他端部が延びており、この電力供給ラインの他端部は駆動源に電気的に接続されている。駆動用バッテリからの駆動電力がこの電力供給ラインを通して駆動源に供給されると駆動源が駆動され、この駆動源からの駆動力が嵌合部材に伝達されることにより、嵌合部材は、第1ロック部材44の嵌合突部48と相互に嵌合される嵌合位置と、第1ロック部材44の嵌合突部48への嵌合が解除される解除位置との間を自在に移動される。
第1ロック部材44の嵌合突部48が第2ロック部材46の嵌合用開口60より嵌合用凹部54に挿入されると、嵌合部材は嵌合位置に位置付けられ、これによりロック手段8は、装着用ベルト6の取り外しを阻止するロック状態に保持される。このようにロック手段8がロック状態に保持されると、ロック信号生成手段68によりロック信号が生成される。また、ロック手段8がロック状態に保持された状態より、解除キー56を第2ロック部材46の挿入用開口62よりキー挿入用凹部58に挿入すると、解除判定手段66は、解除キー56より送信される識別コード信号と記憶手段64に記憶された登録識別コードとを比較し、これらが一致した場合には解除信号を生成する。嵌合部材は、この解除信号に基づき嵌合位置から解除位置に位置付けられ、これによりロック手段8は、装着用ベルト6の取り外しを許容する解除状態に保持される。
また、第1(第2)ロック部材44(46)の内部には導通ライン42a,42b(42c,42d)の他端部がそれぞれ延びており、導通ライン42a,42b(42c,42d)の他端部にはそれぞれ第1及び第2(第3及び第4)接点スイッチ70a,70b(70c,70d)が電気的に接続されている。ロック手段8がロック状態に保持されると、第1(第2)接点スイッチ70a(70b)の接続用接点72(74)と第3(第4)接点スイッチ70c(70d)の接続用接点76(78)とが電気的に接続される。第1及び第2(第3及び第4)接点スイッチ70a,70b(70c,70d)には、ベルト部40a(40b)の内部に配設された電力供給ラインの他端部がそれぞれ電気的に接続されており、防犯装置本体4の駆動用バッテリからの駆動電力は、電力供給ラインを通して各接点スイッチ70a〜70dにそれぞれ供給される。これにより各接点スイッチ70a〜70dは、導通ライン42a(42b)の他端部と導通ライン42c(42d)の他端部とが電気的に接続される第1接続状態と、導通ライン42a(42c)の他端部と導通ライン42b(42d)の他端部とが電気的に接続される第2接続状態とに選択的に保持される。
ここで、導通ライン42a〜42dにおける切断監視信号の流れについて説明する。第1〜第4接点スイッチ70a〜70dがそれぞれ第1接続状態に保持されているときには、切断監視信号生成手段32からの切断監視信号は、図5中の実線の矢印で示すように、導通ライン42b、第2接点スイッチ70b、第4接点スイッチ70d、導通ライン42d、制御手段12(切断監視信号生成手段32)、導通ライン42c、第3接点スイッチ70c、第1接点スイッチ70a及び導通ライン42a(以下、「第1経路」という)を通して流れるようになる。また、第1〜第4接点スイッチ70a〜70dがそれぞれ第2接続状態に保持されているときには、切断監視信号生成手段32からの切断監視信号は、図5中の一点鎖線の矢印で示すように、導通ライン42b、第2接点スイッチ70b、第1接点スイッチ70a、導通ライン42a(以下、「第2経路」という)を通して流れるとともに、導通ライン42c、第3接点スイッチ70c、第4接点スイッチ70d及び導通ライン42d(以下、「第3経路」という)を通して流れるようになる。
このように切断監視信号が導通ライン42a〜42dを流れている状態において、導通ライン42a〜42dの少なくとも一部において切断監視信号が遮断されると、切断監視手段34は異常信号を生成し、この異常信号に基づきタイマ36が作動され、また警報信号生成手段30は警報信号を生成する。異常信号が生成されると、制御手段12は、タイマ36による設定時間(例えば、約10分)のカウントが完了するまで(すなわち、設定時間が経過するまで)は、解除スイッチ26及び電源スイッチ28をそれぞれ操作不能状態に保持し、これにより警報音の出力を停止させることができなくなる。また制御手段12は、タイマ36による設定時間のカウントが完了される(すなわち、設定時間が経過する)と、解除スイッチ26及び電源スイッチ28の操作不能状態を解除し、これにより警報音の出力を停止させることができるようになる。
ロック手段8がロック状態に保持されると、ロック信号生成手段68からのロック信号に基づき、第1〜第4接点スイッチ70a〜70dはそれぞれ第1接続状態に保持され、切断監視信号は第1経路を通して流れるようになる。この状態において、解除キー56を用いることによりロック手段8がロック状態から解除状態に保持されると、解除判定手段66からの解除信号に基づき、第1〜第4接点スイッチ70a〜70dはそれぞれ第1接続状態から第2接続状態に保持され、切断監視信号は第2経路及び第3経路を通して流れるようになる。また、例えばロック手段8をこじ開けるなどして、解除キー56を用いることなくロック手段8がロック状態から解除状態に保持されると、第1〜第4接点スイッチ70a〜70dはそれぞれ第1接続状態に保持され続ける。この状態で第1及び第2ロック部材44,46が相互に離脱されると、第1接点スイッチ70aの接続用接点72と第3接点スイッチ70cの接続用接点76との電気的接続が遮断されるとともに、第2接点スイッチ70bの接続用接点74と第4接点スイッチ70dの接続用接点78との電気的接続が遮断されことにより、導通ライン42a(42b)の他端部と導通ライン42c(42d)の他端部との電気的接続が遮断されて切断監視信号が遮断される。
次に、図6をも参照して、上述した携帯用防犯装置2による警報の出力の流れについて説明する。まず、電源スイッチ28をオン(押圧)して防犯装置本体4を作動させ(ステップS1,S2)、防犯装置本体4の裏面が使用者(図示せず)側を向くようにして装着用ベルト6を例えば使用者の腕に取り付けた後に(ステップS3)、ロック手段8を解除状態からロック状態に保持させる(ステップS4)。このようにして、携帯用防犯装置2が使用者の腕に装着される。
緊急事態が発生しなかった場合において、携帯用防犯装置2を取り外す際には、ステップS5からステップS6を経てステップS7に進み、解除キー56を用いてロック手段8をロック状態から解除状態に保持させ、装着用ベルト6を使用者の腕から取り外す(ステップS8)。このように解除キー56を用いてロック手段8をロック状態から解除状態に保持させると、第1〜第4接点スイッチ70a〜70dはそれぞれ第1接続状態から第2接続状態に保持されるので、切断監視信号は第2経路及び第3経路を流れて遮断されることがなく、警報出力手段14より警報音は出力されない。その後に、電源スイッチ28を操作(押圧)して防犯装置本体4の作動を停止させる(ステップS9,S10)。
使用者が例えば痴漢や暴漢、強盗等の犯人に襲われるなどの緊急事態が発生した場合には、ステップS5からステップS6を経てステップS11に進み、使用者が警報スイッチ16を操作(押圧)することにより警報信号生成手段30は警報信号を生成し、この警報信号に基づき警報出力手段14は警報音を出力する(ステップS12)。このように警報音が出力されることにより、周囲に緊急事態を報知することができるとともに、犯人を威嚇して逃亡を促すことができる。警報音の出力により緊急事態が回避された場合には、解除キー56を用いてロック手段8をロック状態から解除状態に保持させ(ステップS13)、装着用ベルト6を使用者の腕から取り外す(ステップS14)。その後に、解除スイッチ26を操作(押圧)すると(ステップS15)、警報出力手段14からの警報音の出力が停止され(ステップS16)、更に上述したステップS9及びステップS10が行われる。
また、例えば使用者が犯人に襲われた際に、犯人によって装着用ベルト6のベルト部40a(又はベルト部40b)が切断された場合には、ステップS5からステップS17に進み、このベルト部40a(又はベルト部40b)の導通ライン42a,42b(又は導通ライン42c,42d)が切断され、導通ライン42a,42b(又は導通ライン42c,42d)において切断監視信号が遮断される。このように切断監視信号が遮断されると、切断監視手段34a(34b)は異常信号を生成し(ステップS18)、この異常信号に基づきタイマ36が作動され(ステップS19)、警報信号生成手段30は警報信号を生成する(ステップS20)。警報出力手段14は、警報信号に基づき警報音を出力し(ステップS21)、設定時間(例えば、約10分)が経過するまでは解除スイッチ26及び電源スイッチ28の操作を行うことができない。したがって、例えば犯人により携帯用防犯装置2が奪われた場合であっても、上記設定時間が経過するまでは警報音の出力を停止させることができないので、周囲への異常事態の報知及び犯人への威嚇を確実に行うことができる。上記所定時間が経過すると、ステップS22からステップS15に進み、解除スイッチ26の操作により警報音の出力を停止させることができるようになり、更に上述と同様にしてステップS16、ステップS9及びステップS10が行われる。
さらに、例えば使用者が犯人に襲われた際に、犯人によってロック手段8がこじ開けられた場合には、ステップS5からステップS6及びステップS7を経てステップS17に進み、第1〜第4接点スイッチ70a〜70dが第1接続状態に保持されたまま第1及び第2ロック部材44,46が相互に離脱されるので、導通ライン42a(42b)の他端部と導通ライン42c(42d)の他端部との電気的接続が遮断されて切断監視信号が遮断される。そして、上述したのと同様にして、ステップS18からステップS22が行われた後に、ステップS15、ステップS16、ステップS9及びステップS10が行われる。
上述のように、本実施形態による携帯用防犯装置2では、例えば装着用ベルト6が切断された場合や、ロック手段8がこじ開けられた場合などには、導通ライン42a〜42dの少なくとも一部において切断監視信号が遮断され、警報出力手段14により警報音が出力される。したがって、例えば犯人により携帯用防犯装置2が奪われた場合などであっても、警報音を確実に行うことができ、周囲への緊急事態の報知及び犯人に対する威嚇を確実に行うことができ、高い防犯効果を得ることが可能となる。
また、本実施形態による携帯用防犯装置2では、防犯装置本体4はGPS手段38を有しているので、例えば使用者が誘拐された場合などには、携帯用防犯装置2を携帯している使用者の現在位置を特定することができるので、使用者の捜索を容易に行うことができる。また、防犯装置本体4は液晶表示手段18を有しているので、携帯用防犯装置2を例えば使用者の腕に装着した場合には、この携帯用防犯装置2を腕時計としても用いることができ、利便性の高い携帯用防犯装置2を提供することが可能となる。
なお、装着用ベルト6には、ベルト部40a(又はベルト部40b)の長さを調節するためのアジャスタ機構(図示せず)を設けるのが好ましい。このアジャスタ機構によりベルト部40a(又はベルト部40b)の長さを適宜調節することにより、防犯装置本体4のケーシング10の裏面を例えば使用者の腕に密着させることができ、これにより、解除スイッチ26及び電源スイッチ28の操作は、防犯装置本体4を例えば使用者の腕から取り外した後でなければ行なうことができず、防犯効果をより高めることができる。
第2の実施形態
次に、図7及び図8を参照して、第2の実施形態の携帯用防犯装置について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態による携帯用防犯装置の制御系を簡略的に示すブロック図であり、図8は、図7の携帯用防犯装置のロック手段が解除状態に保持された状態を示す斜視図である。なお、以下の実施形態において、第1の実施形態の構成要素と実質上同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7及び図8において、第2の実施形態の携帯用防犯装置2Aでは、防犯装置本体4Aには、上記構成要素に加えて、音声を入力するための音声入力マイク80が設けられている。音声入力マイク80に例えば「助けて」などの音声が入力されると、音声入力マイク80からの音声信号に基づき警報信号生成手段30は警報信号を生成し、これにより警報音が出力される。また、防犯装置本体4Aの制御手段12Aには電波信号を送信するための通信手段82が設けられており、通信手段82は、警報信号生成手段30からの警報信号に基づき電波信号を外部に送信し、この送信された電波信号は離れた場所にいる例えば家人等の所持する携帯端末(図示せず)により受信される。携帯端末で電波信号を受信すると、携帯端末の表示部に例えば所定のメッセージなどの情報が表示され、家人等はこの情報を見ることにより、携帯用防犯装置2Aを携帯している使用者が緊急事態に遭遇していることを知ることができる。
また、ロック手段8Aの第2ロック部材46Aの内部には、内部にキー挿入用凹部84を有するシリンダ部材86が回動自在に設けられている。シリンダ部材86の一端部は外部に露出され、この一端部には、解除キー56Aをキー挿入用凹部84に挿入するための挿入用開口88が設けられている。この解除キー56Aは、凹凸部90を有するキー本体92と、キー本体92を保持するためのホルダ部94と、を有している。
第1ロック部材44Aの嵌合突部48Aを第2ロック部材46Aの嵌合用開口60Aより嵌合用凹部54Aに挿入した状態において、解除キー56Aを挿入用開口88よりシリンダ部材86のキー挿入用凹部84に挿入し、シリンダ部材86をロック方向(図7中の矢印Pで示す方向)に回転させると、このシリンダ部材86の回転と連動して第2ロック部材46A内の嵌合部材(図示せず)が第1ロック部材44Aの嵌合突部48Aと相互に嵌合され、これによりロック手段8Aは解除状態からロック状態に保持される。またロック手段8Aがロック手段に保持されている状態において、解除キー56Aを挿入用開口88よりシリンダ部材86のキー挿入用凹部84に挿入し、シリンダ部材86を解除方向(図7中の矢印Qで示す方向)に回転させると、このシリンダ部材86の回転と連動して嵌合部材の嵌合突部48Aへの嵌合が解除され、これによりロック手段8Aはロック状態から解除状態に保持される。
第2ロック部材46Aの内部には駆動伝達手段(図示せず)が設けられており、シリンダ部材86からの回転駆動力は、この駆動伝達手段を介して第1〜第4接点スイッチ70Aa〜70Adにそれぞれ駆動伝達され、これにより各接点スイッチ70Aa〜70Adがそれぞれ駆動される。したがって、ロック手段8Aが解除状態からロック状態に保持されると、シリンダ部材86のロック方向への回転と連動して、第1〜第4接点スイッチ70Aa〜70Adはそれぞれ第2接続状態から第1接続状態に保持される。解除キー56Aを用いることによりロック手段8Aがロック状態から解除状態に保持されると、シリンダ部材86の解除方向への回転と連動して、第1〜第4接点スイッチ70Aa〜70Adはそれぞれ第1接続状態から第2接続状態に保持される。また、解除キー56Aを用いることなくロック手段8Aがロック状態から解除状態に保持されると、第1〜第4接点スイッチ70Aa〜70Adはそれぞれ第1接続状態に保持され続け、上記実施形態と同様に、導通ライン42a〜42dの少なくとも一部において切断監視信号が遮断される。
したがって、第2の実施形態による携帯用防犯装置2Aにおいても、上述したのと同様にして警報音が出力され、上記第1の実施形態と同様の作用効果が達成される。
第3の実施形態
次に、図9及び図10を参照して、第3の実施形態の携帯用防犯装置について説明する。図9は、本発明の第3の実施形態による携帯用防犯装置の裏面側を示す斜視図であり、図10は、図9の携帯用防犯装置における切断監視信号の流れを簡略的に示すブロック図である。
図9及び図10において、第3の実施形態の携帯用防犯装置2Bでは、ベルト部40Ba(40Bb)の内部には、その長手方向に延びる一対の導通ライン42Ba,42Bb(42Bc,42Bd)と、これら一対の導通ライン42Ba,42Bb(42Bc,42Bd)の各他端部を相互に電気的に接続する導通ライン96(98)とが配設されている。導通ライン42Ba(42Bc)はベルト部40Ba(40Bb)の一側部近傍に配設され、導通ライン42Bb(42Bd)はベルト部40Ba(40Bb)の他側部近傍に配設され、また導通ライン96(98)はベルト部40Ba(40Bb)の他端部近傍に配設されている。これにより、一対のベルト部40Ba,40Bbに設けられる導通ライン42Ba〜42Bd,96,98は、防犯装置本体4とロック手段8Bとの間の部位の全長に渡って設けられる。
切断監視信号生成手段32からの切断監視信号は、図10中の矢印で示すように、導通ライン42Bb、導通ライン96及び導通ライン42Ba(以下、「第4経路」という)を通して流れるとともに、導通ライン42Bc、導通ライン98及び導通ライン42Bd(以下、「第5経路」という)を通して流れる。ロック手段8Bには、上述の実施形態のように第1〜第4接点スイッチは設けられていないので、電源スイッチ(図示せず)をオンすると、切断監視信号は、ロック手段8Bがロック状態及び解除状態のいずれの状態に保持されている場合であっても第4経路及び第5経路を通して流れるようになる。このように切断監視信号が第4経路及び第5経路を通して流れている状態において、導通ライン42Ba〜42Bd,96,98の少なくとも一部において切断監視信号が遮断されると、上述したのと同様に、切断監視手段34は異常信号を生成し、これにより警報音出力手段(図示せず)から警報音が出力される。したがって、例えば犯人によりベルト部40Baが切断される際に、刃物などを用いてベルト部40Baの一側端部に切り込みを入れると、導通ライン42Baにおいて切断監視信号が遮断されるので、より早期に警報音を出力させることができる。
また、第2ロック部材46Bには、ベルト部40Bbの長さを調節するためのアジャスタ機構が設けられており、このアジャスタ機構は、ロック本体50Bの内部に設けられた移動用空間(図示せず)と、ロック本体50Bの片面に設けられたアジャスタ用開口100と、このアジャスタ用開口100の一側部に設けられた複数の係止爪102と、から構成されている。ベルト部40Bbの一部は移動用空間内に移動自在に配設され、その他端部はアジャスタ用開口100より外部に引き出されており、ベルト部40Bbが移動用空間内を図9中の矢印X(矢印Y)で示す方向に移動されることにより、端末装置本体4と第2ロック部材46Bとの間におけるベルト部40Bbの長さが長く(短く)なるように調節される。ベルト部40Bbの長さを適宜調節した後に、ベルト部40Bbの他端部を第1ロック部材44Bとは反対方向(図9中の矢印Zで示す方向)に折り返すと、複数の係止爪102がベルト部40Bbの外面に係止され、これによりベルト部40Bbの移動用空間内における移動が阻止される。なお、導通ライン42Bc,42Bdの断線を防止するため、複数の係止爪102は、その一部が導通ライン42Bc,42Bdに係止されないように配置することが好ましい。
このアジャスタ機構に関連して、ベルト部40Bbの他端部における外面には第1の面ファスナ104が取り付けられ、またベルト部40Bbの長手方向中間部における外面には第2の面ファスナ106が取り付けられており、これら第1の面ファスナ104と第2の面ファスナ106とは相互に着脱自在に係止される。上述のようにベルト部40Bbの長さを調節して、ベルト部40Bbの他端部を第1ロック部材44Bとは反対方向(図9中の矢印Zで示す方向)に折り返した後に、第1の面ファスナ104と第2の面ファスナ106とを相互に係止させることにより、ベルト部40Bbの長さを調節した長さに保持することができるとともに、外部に引き出されたベルト部40Bbの他端部が邪魔になることがない。
なお、この第3の実施形態の携帯用防犯装置2Bでは、ロック手段8Bは、上記第1の実施形態と同様に、電子キーをキー挿入用凹部(図示せず)に挿入することによりロック状態又は解除状態に保持されるタイプのものでもよく、あるいは、上記第2の実施形態と同様に、解除キーをシリンダ部材(図示せず)の内部のキー挿入用凹部に挿入してロック方向又は解除方向に回転させることによりロック状態又は解除状態に保持されるタイプのものでもよく、適宜のタイプのものから構成することができる。
また、本実施形態では、第2ロック部材46Bにアジャスタ機構を設けたが、このアジャスタ機構は上述した構成に限定されず、適宜の構成のものを採用してもよい。あるいは、このアジャスタ機構を省略し、ベルト部40Bbの他端部を第2ロック部材46Bの他端部に取り付けるように構成してもよい。
以上、本発明に従う携帯用防犯装置の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上記各実施形態では、導通ライン42a〜42d(42Ba〜42Bd,96,98)を導線から構成し、これらをベルト部40a,40b(40Ba,40Bb)の内部に配設するように構成したが、これに限られず、例えば導通ライン42a〜42d(42Ba〜42Bd,96,98)を金属テープから構成し、この金属テープをベルト部40a,40b(40Ba,40Bb)の内面に取り付けるようにしてもよく、かかる場合には、金属テープの表面を絶縁フィルムにより覆うことが好ましい。
また例えば、上記各実施形態では、防犯装置本体4(4A)に液晶表示手段18を設けるように構成したが、この液晶表示手段18を省略してもよく、かかる場合には、防犯装置本体4(4A)のケーシング10に例えばLED表示灯(図示せず)を設けるようにし、電源スイッチ28をオンにするとLED表示灯が点灯され、電源スイッチ28をオフにするとLED表示灯が消灯されるように構成してもよい。
また例えば、上記各実施形態では、解除キー56(56A)を電子キーなどから構成したが、例えば0〜9までの数字を入力するためのテンキーから構成し、このテンキーを用いて暗証番号を入力することにより、ロック手段8(8A)(8B)をロック状態から解除状態に保持させるようにしてもよい。
また例えば、上記各実施形態では、防犯装置本体4(4A)とロック手段8(8A)(8B)とを別体に構成し、これらの間を一対のベルト部40a,40b(40Ba,40Bb)を介在させているが、このような構成に限定されず、例えばロック手段8(8A)(8B)の一部、例えば第2ロック部材46(46A)(46B)を防犯装置本体4(4A)と一体的に構成し、防犯装置本体4(4A)とロック手段8(8A)(8B)の端部、例えば第1ロック部材44(44A)(44B)との間にベルト部を介在させるようにしてもよく、このように構成した場合、ベルト部は一つとすることができる。
本発明の第1の実施形態による携帯用防犯装置の表面側を示す斜視図である。 図1の携帯用防犯装置の裏面側を示す斜視図である。 図2のロック手段が解除状態に保持された状態を示す概略斜視図である。 図1の携帯用防犯装置の制御系を簡略的に示すブロック図である。 図1の携帯用防犯装置における切断監視信号の流れを簡略的に示すブロック図である。 図1の携帯用防犯装置による警報の出力の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による携帯用防犯装置の制御系を簡略的に示すブロック図である。 図7の携帯用防犯装置のロック手段が解除状態に保持された状態を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態による携帯用防犯装置の裏面側を示す斜視図である。 図9の携帯用防犯装置における切断監視信号の流れを簡略的に示すブロック図である。
符号の説明
2,2A,2B 携帯用防犯装置
4,4A 防犯装置本体
6,6B 装着用ベルト
8,8A,8B ロック手段
14 警報出力手段
16 警報スイッチ
18 液晶表示手段
26 解除スイッチ
28 電源スイッチ
38 GPS手段
40a,40b,40Ba,40Bb ベルト部
42a〜42d,42Ba〜42Bd,96,98 導通ライン
56,56A 解除キー

Claims (7)

  1. 防犯装置本体と、前記防犯装置本体に取り付けられた装着用ベルトと、を備え、前記装着用ベルトは使用者の一部に着脱自在に取り付けられ、
    前記防犯装置本体は、警報を出力するための警報出力手段と、切断監視信号を生成するための切断監視信号生成手段と、を有し、また前記装着用ベルトには導通ラインが設けられ、前記切断監視信号生成手段からの切断監視信号は前記導通ラインを通して流れ、
    前記導通ラインの少なくとも一部において切断監視信号が遮断されると、前記警報出力手段は警報を出力することを特徴とする携帯用防犯装置。
  2. 前記装着用ベルトにはロック手段が設けられ、前記ロック手段は、前記装着用ベルトの取り外しを阻止するロック状態と、前記装着用ベルトの取り外しを許容する解除状態とに保持され、
    また前記装着用ベルトは、前記防犯装置本体と前記ロック手段との間に介在された一対のベルト部を有しており、前記一対のベルト部の外部に露出する部分にはそれぞれその全長に渡って前記導通ラインが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の携帯用防犯装置。
  3. 前記ロック手段に関連して、前記ロック手段を前記ロック状態から前記解除状態にするための解除キーが設けられており、前記解除キーを用いることなく前記ロック手段が前記ロック状態から前記解除状態になると、前記導通ラインの少なくとも一部において切断監視信号が遮断され、前記警報出力手段は警報を出力することを特徴とする請求項2に記載の携帯用防犯装置。
  4. 前記防犯装置本体には、前記警報出力手段から警報を出力させるための警報スイッチと、前記警報出力手段からの警報の出力を停止させるための解除スイッチとが設けられており、前記解除スイッチは、前記防犯装置本体の裏面側に配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携帯用防犯装置。
  5. 前記防犯装置本体の裏面側には、前記防犯装置本体を作動又は作動停止させるための電源スイッチが設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の携帯用防犯装置。
  6. 前記防犯装置本体は、GPS衛星からの電波を受信して現在位置を特定するためのGPS手段を更に有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の携帯用防犯装置。
  7. 前記防犯装置本体は、時刻を表示するための時刻表示手段を更に有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の携帯用防犯装置。
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