JP2005026827A - 携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2005026827A
JP2005026827A JP2003187916A JP2003187916A JP2005026827A JP 2005026827 A JP2005026827 A JP 2005026827A JP 2003187916 A JP2003187916 A JP 2003187916A JP 2003187916 A JP2003187916 A JP 2003187916A JP 2005026827 A JP2005026827 A JP 2005026827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile phone
phone terminal
emergency
security center
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003187916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4228800B2 (ja
Inventor
Masahiro Minowa
政寛 箕輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003187916A priority Critical patent/JP4228800B2/ja
Publication of JP2005026827A publication Critical patent/JP2005026827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4228800B2 publication Critical patent/JP4228800B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】緊急事態を簡単、確実、安全に通知することを目的としている。
【解決手段】通常使用が可能な通常モードと、緊急事態を通知するためのエマージェンシーモードとを有する携帯電話端末10において、所定のキー入力により、通常モードからエマージェンシーモードに移行するエマージェンシーモード移行手段101と、エマージェンシーモードへの移行に伴い、予め記憶されたセキュリティセンターの電話番号に発信する電話発信手段109と、同じくエマージェンシーモードへの移行に伴い、予め記憶された所定の電子メールアドレスに電子メールを送信する電子メール送信手段108と、を備えたものである。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常使用が可能な通常モードと、緊急事態を通知するためのエマージェンシーモードとを有する携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話端末の普及は著しく、子供から高齢者まで広く利用されている。また、通常の電話通信機能以外にも、アドレス機能や電子メール機能などの多彩な機能が組み込まれ、携帯電話端末は日常生活において欠かせないものとなっている。このため、就寝中を含み、常時身近なところに携帯電話端末を載置若しくは携行している者が少なくない。
【0003】
ところで、このような携帯電話端末の一機能として、緊急事態が発生したとき、簡単な操作で非常警告音を発生し、周囲に注意を促すと共に助けを求めるための防犯ブザー機能が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、同じく防犯機能としては、ダイヤルロック状態でも、110番又は119番通報などの公的機関に通報可能な緊急発信機能が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−341567号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように、緊急事態発生時において防犯ブザー音を発生する携帯電話端末では、周囲に人がいなければ効果がない。しかも、強盗に襲われた際などは、ブザー音によって犯罪者を逆上させてしまう危険性がある。また、110番又は119番通報などに通報可能であっても、犯罪に巻き込まれている状況では、キー入力が困難であり、なんとか電話を繋げることができたとしても話ができる状況でない可能性がある。また、このように話すことができない状況では、電子メール機能を用いて危機的状況を知らせるという方法も考えられるが、通常そのような時間的余裕は無い。
【0006】
本発明は上記のような問題点に鑑み、緊急事態を簡単、確実、安全に通知可能な携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯電話端末は、通常使用が可能な通常モードと、緊急事態を通知するためのエマージェンシーモードとを有する携帯電話端末において、所定のキー入力により、通常モードからエマージェンシーモードに移行するエマージェンシーモード移行手段と、エマージェンシーモードへの移行に伴い、予め記憶されたセキュリティセンターの電話番号に発信する電話発信手段と、同じくエマージェンシーモードへの移行に伴い、予め記憶された所定の電子メールアドレスに電子メールを送信する電子メール送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、例えば1つ又は2つのキーを長押しするなどの容易な操作で、エマージェンシーモードに移行させることができ、このエマージェンシーモードへの移行に伴ってセキュリティセンターへの電話発信、並びに所定の電子メールアドレスへのメール送信を行うことができる。したがって、セキュリティセンターおよび所定の電子メールアドレスへ緊急事態を簡単且つ確実に通知することができる。また、非常警告音(防犯ブザー音)等を発する必要が無いため、通報者の安全を脅かすことがない。また、多くの人が常時携行している携帯電話端末を用いて緊急事態を通報することができるため、使用者は防犯ブザーなど防犯のための機器を用意することなく、より確実且つ迅速に緊急事態を通知することができる。
【0009】
この場合、外部からの音声を入力する音声入力手段と、電話発信手段によってセキュリティセンターへ接続した後、当該セキュリティセンターへ外部からの音声を発信する音声発信手段と、をさらに備えたことが好ましい。
【0010】
この構成によれば、緊急事態にある携帯電話端末使用者の状況を音声でセキュリティセンターに伝えることができる。したがって、セキュリティセンターでは、オペレータがこの音声によって使用者の状況を把握・判断し、必要な対応を行うことができる。また、セキュリティセンター側でこの音声を録音するようにすれば、犯罪およびそれによる被害を証明するための証拠を残すことができる。
【0011】
これらの場合、外部へ音声を出力する音声出力手段をさらに備え、音声出力手段は、エマージェンシーモードにおいて、セキュリティセンターからの音声を出力しないことが好ましい。
【0012】
この構成によれば、エマージェンシーモードにおいて、セキュリティセンターからの音声を出力しないため、例えば強盗や誘拐など使用者の近くに犯罪者がいる場合でも、セキュリティセンターへの通知を犯罪者に気づかれることが無い。したがって、使用者の身の安全を確保しつつ、セキュリティセンターへの通知を行うことができる。
【0013】
これらの場合、エマージェンシーモードへ移行するためのキー入力と同様又は異なる所定のキー入力により、通常モードに復帰する通常モード復帰手段をさらに備え、音声出力手段は、通常モードへの復帰に伴い、セキュリティセンターからの音声を出力することが好ましい。
【0014】
この構成によれば、通常モードに復帰する所定のキー入力を行うことで、セキュリティセンターとの通話が可能となるため、使用者が誤ってエマージェンシーモードに移行させてしまった場合や、危機的状況を脱したとき、その旨をセキュリティセンターに迅速に伝えることができる。
【0015】
これらの場合、キー入力状況および各種メッセージを表示する表示手段をさらに備え、表示手段は、エマージェンシーモードへの移行に伴い、表示を消灯することが好ましい。
【0016】
この構成によれば、エマージェンシーモードへの移行に伴い、表示を消灯するため、例えば強盗や誘拐など使用者の近くに犯罪者がいて、当該犯罪者から携帯電話端末が視認できる場合でも、セキュリティセンターへの通知を犯罪者に気づかれることが無い。また、表示が消灯することで、使用者はエマージェンシーモードに移行したこと(セキュリティセンターへの通知が行われること)を確認することができる。
【0017】
これらの場合、キー入力状況および各種メッセージを表示する表示手段をさらに備え、表示手段は、セキュリティセンターへの電話発信に伴って表示を変化させないことが好ましい。
【0018】
この構成によれば、セキュリティセンターへの電話発信に伴って表示が変化しないため、例えば強盗や誘拐など使用者の近くに犯罪者がいて、当該犯罪者から携帯電話端末が視認できる場合でも、セキュリティセンターへの通知を犯罪者に気づかれることが無い。
【0019】
この場合、表示手段は、エマージェンシーモードへの移行に伴い、所定のアイコン又は文字列を表示することが好ましい。
【0020】
この構成によれば、エマージェンシーモードへの移行に伴い、所定のアイコン又は文字列を表示するため、使用者はエマージェンシーモードに移行したこと(セキュリティセンターへの通知が行われること)を確認することができる。なお、これら所定のアイコン又は文字列は、使用者のみがエマージェンシーモードに移行したことを確認できるような形態のもので、且つ表示手段(表示画面)に小さく表示されることが好ましい。この構成によれば、例えば強盗や誘拐など使用者の近くに犯罪者がいて、当該犯罪者から携帯電話端末が視認できる場合でも、セキュリティセンターへの通知を犯罪者に気づかれにくくすることができる。
【0021】
これらの場合、登録された複数の電子メールアドレスを記憶するアドレス記憶手段をさらに備え、電子メール送信手段は、アドレス記憶手段に特定の連絡先として登録された電子メールアドレスに電子メールを送信することが好ましい。
【0022】
この構成によれば、特定の連絡先として登録された電子メールアドレスに電子メールを送信するため、必要に応じて使用者側で緊急事態を通知したい相手を変更することができる。なお、特定の連絡先とは、登録番号の上位1ないし5、又は500番台のように決まった登録番号に登録された連絡先でも良いし、アドレスをグループ分けできる場合は、特定のグループに登録された連絡先であっても良い。
【0023】
これらの場合、携帯電話端末の使用者、当該使用者が緊急事態である旨、およびセキュリティセンターの電話番号に関する情報を記憶する緊急情報記憶手段をさらに備え、電子メール送信手段は、緊急情報記憶手段に記憶された情報を電子メールとして送信することが好ましい。
【0024】
この構成によれば、緊急事態を通知したい相手に、携帯電話端末の使用者、当該使用者が緊急事態である旨、およびセキュリティセンターの電話番号に関する情報を電子メールで知らせることができる。したがって、通知を受けた相手は、セキュリティセンターに電話に問い合わせることで、少なくとも使用者の携帯電話端末から発信された音声から判断される状況を知ることができる。
【0025】
これらの場合、GPSにより位置情報を検出するためのものであって、携帯電話端末毎に固有の識別データを含む電波を発信する電波発信手段をさらに備え、電波発信手段は、エマージェンシーモードにおいて、電波を発信することが好ましい。
【0026】
この構成によれば、GPSにより位置情報を検出するための電波を発信するため、当該電波によりセキュリティセンターは、携帯電話端末の所在地を探索することができる。すなわち、携帯電話端末の所在地を確認することで、使用者の救出に役立てることができる。また、エマージェンシーモードにおいて電波を発信する、言い換えれば通常モードでは電波を発信しないため、日常生活における使用者の行動がセキュリティセンターに知られることがなく、使用者のプライバシーを守ることができる。
【0027】
これらの場合、エマージェンシーモード移行手段は、所定のキー入力に代えて、所定の部位の取り外し又は破壊により、エマージェンシーモードに移行する様な構成であっても良い。
【0028】
この構成によれば、所定の部位の取り外し又は破壊により、エマージェンシーモードに移行することができるため、例えば携帯電話端末使用者が目隠しをされていたり身動きができないなど、キー入力が困難な状況でも、携帯電話端末をたたきつけたり、所定の部位(例えばストラップホルダーなど)を取り外すことで、緊急事態を通知することができる。
【0029】
本発明のプログラムは、上記のいずれか1に記載の携帯電話端末の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0030】
この構成によれば、緊急事態を簡単、確実、安全に通知可能な携帯電話端末を実現するためのプログラムを提供することができる。
【0031】
本発明の記録媒体は、上記に記載のプログラムを記録し、コンピュータ読み取り可能であることを特徴とする。
【0032】
この構成によれば、緊急事態を簡単、確実、安全に通知可能な携帯電話端末を実現するためのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。なお、記憶媒体としては、CD−ROM、DVD、フレキシブルディスク、スマートメディア(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)およびハードディスクなどを用いることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、緊急事態発生時に、携帯電話端末の電話通信機能および電子メール送信機能を用いて、セキュリティセンターを含む所定の相手に緊急事態を通知することができるものである。そこで、緊急事態を通知する携帯電話端末と、当該携帯電話端末からの緊急事態通知に基づき、所定のセキュリティサービスを提供するセキュリティセンターとによって構成されるセキュリティシステムを例に挙げて説明する。なお、本発明のプログラムおよび記録媒体は、上記の携帯電話端末を機能させるためのものであるため、これらについての記載は省略する。
【0034】
図1に示すように、本発明のセキュリティシステム1は、緊急事態を通知する主体となる携帯電話端末10と、携帯電話端末10からの電話による通知を受けて、当該携帯電話端末10から発信される音声を録音したり、警備センター25への出動指令を行ったりなど、所定の対応を行うセキュリティセンター20と、当該セキュリティセンター20からの通報を受け、携帯電話端末10の使用者11が危機的状況にあると判断した場合に救出および救助活動を行う公的機関(警察31や救急センター32など)と、上記セキュリティセンター20以外で携帯電話端末10の使用者11が連絡を所望する相手(特定の連絡先41)の携帯電話端末40(以下、「連絡先用携帯電話端末」という)と、によって構成されている。
【0035】
セキュリティシステム1の主体となる携帯電話端末10は、予めセキュリティセンター20を運営・管理するセキュリティ会社21とのセキュリティサービス契約により、所定の操作で緊急事態を通知できるようにカスタマイズされている。このカスタマイズでは、エマージェンシーモードの追加、セキュリティセンター20の電話番号の登録、連絡先用携帯電話端末40に送信される電子メールの内容(緊急情報,図4参照)の登録が行われ、当該セキュリティサービス契約において、携帯電話端末10の使用者11は、所定の契約料をセキュリティセンター20に支払う。なお、使用者11が支払う契約料は、月極めで支払いを行う形態、又は契約時のみ(カスタマイズ料金として)支払いを行い、実際にセキュリティサービスが提供されたとき(携帯電話端末10が緊急事態を通知したとき)に所定のサービス提供量を支払う形態のいずれであっても良い。
【0036】
そして、携帯電話端末10は上記のカスタマイズにより、所定のキー入力によって通常モードから、緊急事態を通知するためのエマージェンシーモードへの切り替え、並びにエマージェンシーモードから通常モードへの切り替えが可能となっている。なお、所定のキー入力とは、携帯電話端末10に搭載された複数の操作キー14(数字キーおよび機能キー)のうち、いずれか1つ又は2つ以上のキーの長押し(一定時間以上押下しつづける動作)、いずれか1つ又は2つ以上のキーの早押し(素早く押下を繰り返す動作)、エマージェンシーモード移行用の相性番号の押下などの操作を指すものであり、使用者11が通常使用時に誤って操作することがないように設定されることが好ましい。また、例えば強盗や誘拐など使用者11の近くに犯罪者がいる場合でも、使用者11が手探り状態で迅速に入力可能なように、所定のキー(又はその周囲や縁部)に凹凸部を形成したり、所定のキーを他のキーとは異なる指触りとなるような材質で形成したり、キー列の先頭または角部に所定キーを設定するなど、種々の構成が可能である。
【0037】
また、携帯電話端末10は、アンテナ12から、GPS(Global Positioning System)50によって位置情報を検出可能な電波を発信することができるようになっている。この携帯電話端末10が発信する電波には携帯電話端末10毎に固有の識別データが含まれているため、セキュリティセンター20側では、携帯電話端末10の場所とその使用者11が瞬時に特定できるようになっている。なお、電波発信は、エマージェンシーモード中においてのみであり、通常モードでは行われない。したがって、日常生活における使用者11の行動がセキュリティセンター20に知られることがなく、使用者11のプライバシーを守ることができる。
【0038】
さらに、携帯電話端末10は、エマージェンシーモードへの移行に伴って、予め電子メールアドレスに登録していた特定の連絡先41(連絡先用携帯電話端末40)に、インターネット等のネットワーク45を介して緊急事態を通知するための電子メールを送信する。送信される電子メールには、使用者11の氏名やセキュリティセンター20の電話番号に関する情報が含まれており、通知を受けた相手は、セキュリティセンター20への問い合わせができるようになっている。これにより、通知を受けた知人が、緊急事態の通知を受けたものの、為す術がなくパニック状態に陥ることを防ぐことができる。なお、携帯電話端末10の連絡先は、携帯電話端末に限らず、パーソナルコンピュータやPDIなど、メール受信可能な端末であれば良い。
【0039】
一方、セキュリティセンター20は、携帯電話端末10からの通知を受信するコンピュータである複数のオペレータ端末22(1台のみ図示)と、各オペレータ端末22の処理状況および携帯電話端末10の所在地情報を表示する表示画面23(1台のみ図示)と、複数のオペレータ端末22と接続され、複数の携帯電話端末の電話番号およびその使用者11に関する情報を記憶するデータベース24と、オペレータ端末22からの出動指令により、携帯電話端末使用者11の救出を行う警備センター25と、顧客からの問い合わせに対する対応や、連絡先用携帯電話端末40の使用者11にオペレータ端末22が取得した種々の情報を提供するコールセンター26と、を備えている。
【0040】
セキュリティセンター20は、これを運営するセキュリティ会社21と携帯電話端末使用者11との契約により、各携帯電話端末10の電話番号、使用者11の氏名、性別、年齢、写真、住所、自宅電話番号、病歴、家族構成および知人(特定の連絡先を含む)の他、例えば使用者11がストーカー行為の被害に遭っているような場合は、その相手に関する情報など、使用者11に関する種々の情報(使用者11を特定するための情報)を取得し、データベース24に記憶している。なお、セキュリティ会社21と携帯電話端末使用者11との契約は、直接行われても良いし、各携帯電話端末10を提供するサービス会社を介して行われても良い。
【0041】
オペレータ端末22は、電話回線(携帯電話回線、PHS回線)を介して携帯電話端末10からの通知を受信すると、受信した電話番号に基づいて、データベース24より使用者11を特定する。そして、特定した使用者11に関する使用者情報を警備センター25(コンピュータ端末)に送信(提供)し、警備員の出動指令を行う。また、オペレータ端末22は、電話回線を介して、携帯電話端末10から発信された音声の録音を開始し、オペレータ端末22を操作するオペレータはこれをモニターする。オペレータは、モニターの結果、警備員の出動の必要がないと判断した場合(誤報である場合など)は、出動指令を解除する。また、オペレータ端末22は、電話受信に伴って、GPS50や携帯電話端末10のネットワークを利用した携帯電話端末10の所在地の探索を開始し、当該所在地に関する情報を警備センター25に送信する。
【0042】
さらに、オペレータ端末22は、電話受信から所定時間経過後も携帯電話端末10からの緊急事態通知を停止する旨の連絡がない場合(携帯電話端末10が通常モードに復帰するキー入力を行わない場合)は、インターネット等の通信回線を利用して警察31および救急センター32に110番通報および119番通報を行う。また、この際、録音した音声情報、データベース24から取得した使用者11情報および携帯電話端末10の所在地に関する情報も同時に送信(提供)する。また、この他、消防署、犯罪・事故の調査機関などに併せて通報を行うようにしても良い。
【0043】
なお、上記の公的機関30に通報するか否かを、オペレータ端末22ではなく、これを操作する(又は電話を受け取った)オペレータが音声情報に基づいて判断するようにしても良い。この構成によれば、より的確な判断ができると共に、確実に通報が必要な機関に絞って緊急事態通報を行うことができる。
【0044】
一方、コールセンター26は、オペレータ端末22と接続されており、緊急事態を通知してきた携帯電話端末10およびその使用者11に関する情報を取得できるようになっている。そして、この情報に基づいて、連絡先用携帯電話端末40(特定の連絡先41)から、問い合わせがあった場合、必要な情報提供を行う。
【0045】
なお、セキュリティセンター20は、予め携帯電話端末使用者11から家族や知人に関する情報を取得しておくことにより、セキュリティセンター20側からこれらの人々に電子メールまたは電話で緊急事態を通知するようにしても良い。また、これら家族などから使用者11に関する情報を取得し、それらの情報を電子メールや電話を用いて、警備センター25、警察31および救急センター32等に随時情報提供を行うようにしても良い。
【0046】
続いて、図2および図3を参照し、携帯電話端末10およびセキュリティセンター20(オペレータ端末22)の制御構成について説明する。図2は携帯電話端末10の制御構成を示す機能ブロック図、図3はセキュリティセンター20の制御構成を示す機能ブロック図である。
【0047】
図2に示すように、携帯電話端末10は、通常モードからエマージェンシーモードに移行するエマージェンシーモード移行手段101と、エマージェンシーモードから通常モードに復帰(移行)する通常モード移行手段102とを備え、これらはいずれも数字キーや機能キーから成る操作キー14の入力によって行われる。なお、当該モード移行のための所定のキー入力は、通常モードにおいてダイヤルロック状態でも入力可能となっている。更には、電源オフ状態であっても、表示はオフ状態のまま、装置内部の電源が立ち上がり、エマージェンシーモードに移行することができる構成が好ましい。また、エマージェンシーモード移行後は、通常の電話通信および電子メール送信を行うことはできない。
【0048】
また、携帯電話端末10は、外部(携帯電話端末10の周囲)からの音声を入力する音声入力手段103と、セキュリティセンター20など通話先からの音声を出力する音声出力手段104とを備え、前者はマイク15、後者は受話口16で構成されている。また、携帯電話端末10は、キー入力状況および各種メッセージを表示する表示手段105を備え、液晶表示画面13によって構成されている。この表示画面13は、通常モードからエマージェンシーモードへの移行に伴い、全ての表示を消灯するが、詳細については後述する。
【0049】
また、携帯電話端末10は、特定の連絡先41である連絡先用携帯電話端末40の電子メールアドレスの他、複数の電子メールアドレスを記憶するアドレス記憶手段106と、緊急時に連絡先用携帯電話端末40に送信する電子メールの内容(緊急情報)を記憶する緊急情報記憶手段107とを備え、RAM等の書き換え可能な記憶媒体によって構成されている。なお、特定の連絡先41とは、登録番号の上位1ないし5、又は500番台のように決まった登録番号に登録された連絡先でも良いし、アドレスをグループ分けできる場合は、特定のグループに登録された連絡先でも良い。
【0050】
また、携帯電話端末10は、エマージェンシーモードへの移行に伴い特定の連絡先41である連絡先用携帯電話端末40に自動的に電子メールを送信する他、通常モードにおいて指定した任意の相手に電子メールを送信する電子メール送信手段108と、同じくエマージェンシーモードへの移行に伴いセキュリティセンター20に自動的に電話を発信する他、通常モードにおいて指定した任意の相手に電話を発信する電話発信手段109と、電話発信後(エマージェンシーモードにおいてはセキュリティセンター20への電話接続後)、音声入力手段103により入力された音声を発信する音声発信手段110とを備え、発信した音声はセキュリティセンター20において録音される。
【0051】
また、携帯電話端末10は、GPS50により位置情報を検出可能な電波を発信する電波発信手段111を備え、当該電波によって探索された携帯電話端末10の所在地情報は、セキュリティセンター20に送信される。
【0052】
また、携帯電話端末10は、上記の各手段を制御する制御手段112を備え、当該制御手段112は、CPU、ROM、内部バス等によって構成されている。制御手段112は、エマージェンシーモードへの移行に伴い、音声出力の停止、表示画面13の消灯、特定の連絡先41への電子メールの送信、セキュリティセンター20への電話の発信(音声の発信)、位置情報を知らせるための電波発信など、種々の駆動制御を行う。
【0053】
次に、セキュリティセンター20の制御構成について説明する。図3に示すように、セキュリティセンター20は、携帯電話端末10からの電話(緊急事態の通知)を受信する電話受信手段201と、当該電話受信に伴い、携帯電話端末10から発信された音声を録音する音声録音手段202と、携帯電話端末10からの緊急事態通知を停止する通知停止信号を受信する通知停止信号受信手段203と、当該通知停止信号の受信に伴い、オペレータの音声を送信し携帯電話端末使用者11との通話を行う音声送信手段204とを備えている。緊急事態通知を停止する通知停止信号とは、携帯電話端末10の通常モードに復帰するための所定キーの入力によって発信される信号のことであり、この信号の受信によって警備センター25への警備員の出動指令や公的機関30への通報が速やかに解除される。
【0054】
また、セキュリティセンター20は、各携帯電話端末10の電話番号と各携帯電話端末10の使用者11に関する使用者情報とを関連づけて記憶する使用者情報記憶手段205を備え、当該使用者情報記憶手段はデータベース24によって構成されている。
【0055】
また、セキュリティセンター20は、緊急事態の通知が行われた携帯電話端末10の電話番号に基づき、使用者情報記憶手段205を参照して使用者11を特定する特定手段206と、緊急事態の通知が行われた携帯電話端末10の所在地を、GPS50を利用して探索する所在地探索手段207と、使用者11から緊急事態通知を受信した旨を警察31や救急センター32等の公的機関30に通報すると共に、並びに音声録音手段202で録音した音声情報、使用者情報記憶手段205から抽出した使用者情報、所在地探索手段207で探索した所在地に関する情報を提供する緊急事態通報手段208とを備えている。そして、緊急事態通報手段208による通報および情報提供は、電子メール等により行われる。
【0056】
また、セキュリティセンター20は、上記の各手段を制御する制御手段209を備え、当該制御手段209は、オペレータ端末22の制御部(CPU、ROM、内部バス等)に相当する。そして、制御手段209は、携帯電話端末10からの電話受信に伴い、発信される音声の録音、使用者11の特定、所在地探索、公的機関30への緊急事態通報および情報提供など、種々の制御を行う。
【0057】
続いて、携帯電話端末10から連絡先用携帯電話端末40に送信される電子メールの送信情報について、図4を参照して説明する。同図(a)に示すように、電子メール送信情報には、携帯電話端末使用者11の氏名、当該使用者11が緊急事態である旨、セキュリティセンター20の電話番号の他、使用者11からの個人的なメッセージが含まれる。具体的には、同図(b)に示すような内容が送信され、電子メールを受け取った相手が、携帯電話端末使用者11の所在が分からない場合や、詳しい情報を知りたい場合の問い合わせ先(セキュリティセンター20の電話番号)が示される。また、連絡先用携帯電話端末40の表示画面にその電話番号が反転表示されている状態で選択キーを押下すると、ワンクリックでその電話番号に接続されるようになっている(d1)。
【0058】
また、電子メールには、携帯電話端末使用者11からの個人的なメッセージも含まれており(d2)、メールアドレスを有しない相手(この場合、母××)への連絡を依頼する内容や、発作を伴う病気を抱えているような場合は、かかりつけの病院名およびその連絡先等が示される。なお、この個人的なメッセージは、特定の連絡先41として登録した相手全てに同一の内容が送信されるようにしても良いし、連絡先毎に異なっていても良い。
【0059】
また、このメッセージ部分のデータd2は、携帯電話端末10の使用者11が自ら携帯電話端末10に登録可能となっており、セキュリティセンター20にはその内容は明かされない。したがって、使用者11が緊急事態を通知したい相手以外には知られたくないプライベートな情報も含めることができる。なお、当該メッセージ部分以外の情報(セキュリティ会社21からのお知らせ)d1は、契約時における携帯電話端末10のカスタマイズにより登録されたものであり、使用者11による書き換え・削除はできないようになっている。
【0060】
続いて、図5を参照し、各処理モードにおける携帯電話端末10の表示画面13(表示手段105)の構成について説明する。同図(a)に示すように、通常モードでは、電池残量、電波状況、時刻、その他表示画面13下部に配置される機能キー(コマンドキー)の説明等が表示される。当然、壁紙設定等が成されている場合にはその画像が表示され、電話接続、電話受信、電子メール送信、電子メール受信時はそれぞれに対応した画面に変化する。
【0061】
一方、エマージェンシーモードでは、同図(b)のエマージェンシーモード<1>に示すように、全ての表示を消灯する。このように、エマージェンシーモードへの移行に伴って、表示を消灯することにより、例えば強盗や誘拐など使用者11の近くに犯罪者がいて、当該犯罪者から携帯電話端末10が視認できる場合でも、セキュリティセンター20への通知を犯罪者に気づかれることが無い。また、移行に伴って表示を消灯することで、使用者11はエマージェンシーモードに移行したこと(セキュリティセンター20への通知が行われる、又は通知が行われたこと)を確認することができる。
【0062】
なお、エマージェンシーモードでは、上記のように表示を消灯するだけでなく、同図(c)のエマージェンシーモード<2>に示すように、所定のアイコン又は文字列(図示では、時刻を示す文字列)を表示するようにしても良い。この構成によれば、節電モードによる表示の消灯と区別することができ、使用者11はエマージェンシーモードに移行したことを確実に知ることができる。なお、当該所定のアイコン又は文字列は、例えば強盗や誘拐などの犯罪者に携帯電話端末10を取り上げられた場合でも、犯罪者にエマージェンシーモードであることが気づかれないような形態のもの(通常、携帯電話端末に表示されても違和感のない表示)が好ましい。
【0063】
また、エマージェンシーモードでは、表示を消灯するのではなく、同図(d)のエマージェンシーモード<3>に示すように、セキュリティセンター20への電話発信(エマージェンシーモードへの移行)に伴って表示を変化させない(通常モードのまま)とすることも可能である。この構成によれば、セキュリティセンター20への電話発信に伴って表示が変化しないため、例えば強盗や誘拐など使用者11の近くに犯罪者がいて、当該犯罪者から携帯電話端末10が視認できる場合でも、セキュリティセンター20への通知を犯罪者に気づかれることが無い。但し、この場合は、使用者11のみがエマージェンシーモードに移行したこと(セキュリティセンター20への通知が行われること)を確認可能な所定のアイコン又は文字列(図示では、星印を示すアイコン)を表示することが好ましい。また、犯罪者に気づかれにくくするため、表示手段105(表示画面13)に小さく表示されることが好ましい。
【0064】
なお、同図(b)ないし(d)に示すエマージェンシーモードへの画面の移行は、使用者11によりキー入力が行われた直後でも良いし、セキュリティセンター20へ電話が接続された後でも良い。また、セキュリティセンター20への電話接続および音声発信、並びに特定の連絡先41への電子メール送信完了の後(すなわちエマージェンシーモード移行のための処理が全て完了した後)であっても良い。
【0065】
続いて、図6を参照し、携帯電話端末10による緊急事態通知後の一連の流れについて説明する。同図の簡易フローチャートに示すように、携帯電話端末10は、所定のキー入力により(S1)、エマージェンシーモードへの移行(t11)、電話発信および音声発信(t12)、表示画面13の消灯(t13)、連絡先用携帯電話端末への電子メールの送信(t14)を行う。なお、t11ないしt14の処理に関しては、その順序は問わないができるだけ短時間で処理されることが好ましい。また、ここで、電話発信および電子メールの送信が正常に行われなかった場合は、正常に行われるまで発信および送信が繰り返される。
【0066】
携帯電話端末10からの電話により緊急事態が通知されると、セキュリティセンター20は、オペレータ端末22により通知(電話)を受信し(S2)、当該オペレータ端末22が、携帯電話端末10から発信された音声の録音(t21)、データベース24の参照による使用者11の特定(t22)、警備センター25への出動指令(t23)、所在地の探索(t24)を行う。なお、t21およびt22の処理に関しては、電話受信直後に処理され、t23およびt24の処理も使用者11が特定され次第、即座に処理されることが好ましい。
【0067】
その後、携帯電話端末10から所定時間経過後までに緊急事態を停止する旨の停止信号が送信されなかった場合、オペレータ端末22は、公的機関30への通報を行う(S3)。そして、停止信号が送信されるまで、音声の録音および所在地の探索を行い、これらによって得られた情報を、随時、警備員(警備センター25)や公的機関30に送信する。
【0068】
一方、携帯電話端末10が緊急事態通知を停止するためのキー入力を行うと(S4)、これにより携帯電話端末10から音声を出力できるようになる。また、当該緊急事態を停止する旨の通知停止信号が送信されると、セキュリティセンター20側も音声送信可能状態となり、携帯電話端末10の使用者11と、セキュリティセンター20のオペレータとが通話可能となる(S5)。オペレータは、この電話回線を介した通話により使用者11の状況を確認することができ、その状況に応じて警備センター25への出動解除指令、および公的機関30への通報を行う(S6)。なお、これら警備センター25の出動解除指令および公的機関30への通報は、電話、電子メール、その他専用の通信網を用いて行われる。また、緊急事態通知を停止する通知停止信号に対してオペレータが対応するのではなく、オペレータ端末22がこれを取得し、通知停止信号の受信に伴って警備センター25や公的機関30へ、緊急事態停止信号を取得した旨の情報送信(電子メールなど)を行うようにしても良い。
【0069】
以上、説明したとおり、本発明の携帯電話端末10、プログラムおよび記録媒体によれば、例えば1つ又は2つのキーを長押しするなどの容易な操作で、エマージェンシーモードに移行させることができ、このエマージェンシーモードへの移行に伴ってセキュリティセンター20への電話発信、並びに所定の電子メールアドレスへのメール送信を行うことができる。したがって、セキュリティセンター20および所定の電子メールアドレスへ緊急事態を簡単且つ確実に通知することができると共に、非常警告音等を発する必要が無いため、通報者の安全を確保することができる。また、多くの人が常に携行している携帯電話端末10を用いて緊急事態を通報することができるため、使用者11は防犯ブザーなど防犯のための機器を用意することなく、より確実且つ迅速に緊急事態を通知することができる。
【0070】
また、携帯電話端末10は、セキュリティセンター20へ接続した後、当該セキュリティセンター20へ外部音声を発信するため、緊急事態にある携帯電話端末使用者11の状況を音声でセキュリティセンター20に伝えることができる。したがって、セキュリティセンター20では、オペレータがこの音声によって使用者11の状況を把握・判断し、必要な対応を行うことができる。また、セキュリティセンター20側では、この音声を録音するため、これを犯罪およびそれによる被害を証明するための証拠として用いることができる。
【0071】
また、エマージェンシーモードにおいて、セキュリティセンター20からの音声を出力しないため、例えば強盗や誘拐など使用者11の近くに犯罪者がいる場合でも、セキュリティセンター20への通知を犯罪者に気づかれることが無い。したがって、使用者11の身の安全を脅かすことなく、セキュリティセンター20への通知を行うことができる。
【0072】
また、通常モードへの復帰も、所定のキー入力によって行うことができ、この操作によって、セキュリティセンター20との通話が可能となるため、使用者11が誤ってエマージェンシーモードに移行させてしまった場合や、危機的状況を脱したとき、その旨をセキュリティセンター20に迅速に伝えることができる。
【0073】
また、エマージェンシーモードへの移行に伴い、表示を消灯するため、例えば強盗や誘拐など使用者11の近くに犯罪者がいて、当該犯罪者から携帯電話端末10が視認できる場合でも、セキュリティセンター20への通知を犯罪者に気づかれることが無い。また、表示が消灯することで、使用者11はエマージェンシーモードに移行したこと(セキュリティセンター20への通知が行われること)を確認することができる。
【0074】
また、携帯電話端末10から特定の連絡先41に送信される電子メールには、携帯電話端末10の使用者11、当該使用者11が緊急事態である旨、およびセキュリティセンター20の電話番号に関する情報が含まれるため、通知を受けた相手は、セキュリティセンター20に電話に問い合わせることで、少なくとも使用者11の携帯電話端末10から発信された音声から判断される状況を知ることができる。
【0075】
また、GPS50により位置情報を検出可能な電波を発信するため、当該電波によりセキュリティセンター20は、携帯電話端末10の所在地を探索することができる。つまり、セキュリティセンター20は、携帯電話端末10の所在地を確認することで、使用者11の救出に役立てることができる。また、エマージェンシーモードにおいて電波を発信する、言い換えれば通常モードでは電波を発信しないため、日常生活における使用者11の行動がセキュリティセンター20に知られることがなく、使用者11のプライバシーを守ることができる。
【0076】
なお、上記の例では、所定のキー入力によってエマージェンシーモードに移行するものとしたが、所定の部位の取り外し又は破壊によって、エマージェンシーモードへの移行を行い得るように構成しても良い。この構成によれば、例えば携帯電話端末使用者11が目隠しをされていたり身動きができないなど、キー入力が困難な状況でも、携帯電話端末10をたたきつけたり、所定の部位(アンテナなど)を取り外すことで、緊急事態を通知することができる。
【0077】
また、上記の例では、携帯電話端末10がセキュリティモードに移行した後、外部音声を発信し、これをセキュリティセンター20が受信することで使用者11の状況を確認することができるものとしたが、携帯電話端末10がカメラ機能を有する場合、一定時間毎に撮影した画像情報をセキュリティセンター20に送信し、セキュリティセンター20が使用者11の状況をより具体的に確認できるように構成するようにしても良い。この構成によれば、使用者11の状況を具体的に知ることができる他、犯罪や被害を証明するための有力な証拠を残すことができる。また、携帯電話端末10が動画撮影機能を有する場合、セキュリティセンター20に動画情報をリアルタイムで送信するような構成も可能である。
【0078】
また、本発明の携帯電話端末10が広く利用されるようになると、犯罪者がセキュリティセンター20への通報を恐れて携帯電話端末10を取り上げ、当該携帯電話端末10がエマージェンシーモード対応のものであるか否かを確認することが考えられる。このような場合でも、犯罪者にエマージェンシーモード対応のものであることを気づかれないように、携帯電話端末10に記憶されたセキュリティセンター20の電話番号や緊急情報は、確認できないように構成されることが好ましい。
【0079】
また、上記の例では、エマージェンシーモードにおいて、通常の電話通信および電子メール送信を行うことはできないものとしたが、通常モードと同様の電話発信操作および電子メール送信操作を行い得るようにしても良い。この構成によれば、例えば犯罪者から携帯電話端末10を取り上げられた場合、電話発信操作や電子メール送信操作ができないことでセキュリティセンター20への通知を気づかれることがない。但しこの場合、エマージェンシーモードにおいては、セキュリティセンター20への音声発信を行っているため、電話発信および電子メール送信が不可能である。したがって、電話発信操作が成された場合は、コール音のみが流れ(通信先不在状態となり)、電子メール送信操作が成された場合は、送信不可状態となることが好ましい。また、この場合、携帯電話端末10を電波受信不可状態とすることも可能である。
【0080】
また、上記の例では、特定の連絡先41(連絡先用携帯電話端末40)へ、電子メールで通知を行うものとしたが、電話回線を介してあらかじめ登録されていた音声(音声の内容は図4に示す電子メールの内容と同じもので良い)を発信するようにしても良い。この場合は、特定の連絡先41として、メールアドレスではなく電話番号が登録される。また、セキュリティセンター20へは電話回線を介して通知を行うものとしたが、電子メールで通知を行い、当該通知を取得した、セキュリティセンター20が携帯電話端末10に対して電話発信し、音声録音を開始する構成とすることも可能である。
【0081】
また、上記の例では、セキュリティセンター20へ通知を携帯電話端末10から行うものとしたが、固定式の電話端末であっても良いし、公衆電話であっても良い。すなわち、少なくとも音声を送信可能な端末であれば、本発明を実現することが可能である。
【0082】
また、上述したセキュリティシステム1の例によらず、例えばシステム構成や携帯電話端末10の制御構成等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0083】
【発明の効果】
上述のように、本発明の携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体によれば、所定のキー入力により、電話回線を用いたセキュリティセンターへの緊急事態通知、および電子メールを用いた特定の連絡先への緊急事態通知を行うことができるため、携帯電話端末使用者の緊急事態を簡単、確実、安全に通知することができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るセキュリティシステムの一例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る携帯電話端末の機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るセキュリティセンターの機能ブロック図である。
【図4】本発明の携帯電話端末から送信される電子メールの内容を示す説明図である。
【図5】本発明の携帯電話端末の表示画面の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の緊急事態通知方法およびセキュリティサービス提供方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 セキュリティシステム
10 携帯電話端末
11 使用者
12 アンテナ
13 表示画面
20 セキュリティセンター
22 オペレータ端末
25 警備センター
26 コールセンター
30 公的機関
40 連絡先用携帯電話端末
50 GPS
101 エマージェンシーモード移行手段
102 通常モード復帰手段
103 音声入力手段
104 音声出力手段
105 表示手段
106 アドレス記憶手段
107 緊急情報記憶手段
108 電子メール送信手段
109 電話発信手段
110 音声発信手段
111 電波発信手段
201 電話受信手段
202 音声録音手段
203 通知停止信号受信手段
204 音声送信手段
205 使用者情報記憶手段
206 特定手段
207 所在地探索手段
208 緊急事態通報手段

Claims (13)

  1. 通常使用が可能な通常モードと、緊急事態を通知するためのエマージェンシーモードとを有する携帯電話端末において、
    所定のキー入力により、前記通常モードから前記エマージェンシーモードに移行するエマージェンシーモード移行手段と、
    前記エマージェンシーモードへの移行に伴い、予め記憶されたセキュリティセンターの電話番号に発信する電話発信手段と、
    同じく前記エマージェンシーモードへの移行に伴い、予め記憶された所定の電子メールアドレスに電子メールを送信する電子メール送信手段と、
    を備えたことを特徴とする携帯電話端末。
  2. 外部からの音声を入力する音声入力手段と、
    前記電話発信手段によって前記セキュリティセンターへ接続した後、当該セキュリティセンターへ前記外部からの音声を発信する音声発信手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話端末。
  3. 外部へ音声を出力する音声出力手段をさらに備え、
    前記音声出力手段は、前記エマージェンシーモードにおいて、前記セキュリティセンターからの音声を出力しないことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電話端末。
  4. 前記エマージェンシーモードへ移行するためのキー入力と同様又は異なる所定のキー入力により、前記通常モードに復帰する通常モード復帰手段をさらに備え、
    前記音声出力手段は、前記通常モードへの復帰に伴い、前記セキュリティセンターからの音声を出力することを特徴とする請求項3に記載の携帯電話端末。
  5. キー入力状況および各種メッセージを表示する表示手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記エマージェンシーモードへの移行に伴い、表示を消灯することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載の携帯電話端末。
  6. キー入力状況および各種メッセージを表示する表示手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記セキュリティセンターへの電話発信に伴って表示を変化させないことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載の携帯電話端末。
  7. 前記表示手段は、前記エマージェンシーモードへの移行に伴い、所定のアイコン又は文字列を表示することを特徴とする請求項6に記載の携帯電話端末。
  8. 登録された複数の電子メールアドレスを記憶するアドレス記憶手段をさらに備え、
    前記電子メール送信手段は、前記アドレス記憶手段に特定の連絡先として登録された電子メールアドレスに前記電子メールを送信することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1に記載の携帯電話端末。
  9. 前記携帯電話端末の使用者、当該使用者が緊急事態である旨、および前記セキュリティセンターの電話番号に関する情報を記憶する緊急情報記憶手段をさらに備え、
    前記電子メール送信手段は、前記緊急情報記憶手段に記憶された情報を前記電子メールとして送信することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1に記載の携帯電話端末。
  10. GPSにより位置情報を検出するためのものであって、帯電話端末毎に固有の識別データを含む電波を発信する電波発信手段をさらに備え、
    前記電波発信手段は、前記エマージェンシーモードにおいて、前記電波を発信することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1に記載の携帯電話端末。
  11. 前記エマージェンシーモード移行手段は、前記所定のキー入力に代えて、所定の部位の取り外し又は破壊により、前記エマージェンシーモードに移行することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1に記載の携帯電話端末。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1に記載の携帯電話端末の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2003187916A 2003-06-30 2003-06-30 携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体 Expired - Fee Related JP4228800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003187916A JP4228800B2 (ja) 2003-06-30 2003-06-30 携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003187916A JP4228800B2 (ja) 2003-06-30 2003-06-30 携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005026827A true JP2005026827A (ja) 2005-01-27
JP4228800B2 JP4228800B2 (ja) 2009-02-25

Family

ID=34186610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003187916A Expired - Fee Related JP4228800B2 (ja) 2003-06-30 2003-06-30 携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4228800B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006135742A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Hitachi Kokusai Electric Inc 緊急通報システム及び携帯無線端末
JP2007036709A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Fujitsu Ltd 携帯無線端末装置
JP2008021085A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Sanyo Electric Co Ltd 携帯電話機
JP2008541651A (ja) * 2005-06-17 2008-11-20 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 緊急メッセージを伝送する移動通信端末機及び方法
JP2009089091A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Kyocera Corp 携帯端末装置
JP2012075169A (ja) * 2006-04-18 2012-04-12 Research In Motion Ltd 携帯型デバイスに情報アクセスを提供するシステムおよび方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006135742A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Hitachi Kokusai Electric Inc 緊急通報システム及び携帯無線端末
JP4490237B2 (ja) * 2004-11-08 2010-06-23 株式会社日立国際電気 緊急通報システム及び携帯無線端末
JP2008541651A (ja) * 2005-06-17 2008-11-20 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 緊急メッセージを伝送する移動通信端末機及び方法
JP2007036709A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Fujitsu Ltd 携帯無線端末装置
US7778625B2 (en) 2005-07-27 2010-08-17 Fujitsu Limited Portable wireless terminal apparatus and method for sending information in emergency
JP4653584B2 (ja) * 2005-07-27 2011-03-16 富士通株式会社 携帯無線端末装置
JP2012075169A (ja) * 2006-04-18 2012-04-12 Research In Motion Ltd 携帯型デバイスに情報アクセスを提供するシステムおよび方法
US8521126B2 (en) 2006-04-18 2013-08-27 Research In Motion Limited System and method of providing information access on a portable device
US9317698B2 (en) 2006-04-18 2016-04-19 Blackberry Limited System and method for providing information access on a portable device
JP2008021085A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Sanyo Electric Co Ltd 携帯電話機
JP2009089091A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Kyocera Corp 携帯端末装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4228800B2 (ja) 2009-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4292943B2 (ja) セキュリティシステム、携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体
US11528354B2 (en) Personal emergency triggering, notification and communication for smartwatches
US9025735B2 (en) Emergency communications system
US8208889B2 (en) System and method for providing emergency notification services via enhanced directory assistance
US7486194B2 (en) Personal alarm system for obtaining assistance from remote recipients
JP4891113B2 (ja) 緊急通報機能、緊急対応機能を備えた緊急通報システム
JP2007142994A (ja) 携帯通信端末装置及びプログラム
US20060145841A1 (en) Alarm system comprising an alarm mobile terminal and an alarm server
KR20040097090A (ko) 카 시큐리티 무선원격통보장치
US20120105203A1 (en) System and method for providing personal alerts
JP2008203985A5 (ja)
JP4228800B2 (ja) 携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体
WO2008145134A1 (en) A safety system, a mobile telephone and a method for protecting a person
JP2004023709A (ja) 自動通信および防犯機能付携帯端末機
JP6088223B2 (ja) 緊急通報システム
JP3954638B1 (ja) 携帯用警報装置及び緊急時対応位置測位システム
JP2003078590A (ja) 小型携帯端末装置、緊急連絡サービス方法及び緊急連絡サービスシステム
JP2008079082A (ja) 非常時緊急通報代行システムと非常時情報提供代行システム並びに非常時緊急通報情報提供代行システム
JP2005026826A (ja) セキュリティシステム、プログラム、記録媒体およびセキュリティシステムのセキュリティサービス提供方法
JP4679346B2 (ja) 携帯通信端末装置及びプログラム
JP2019029918A (ja) 緊急通報システム
JP4234620B2 (ja) 情報端末
JP2018129806A (ja) 緊急通報システム
JP2006311142A (ja) 緊急通報システム
JP2003273972A (ja) 携帯電話装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060614

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees