JP2007247864A - ゴムマウントおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】要求されるばね特性が同じ場合に新たな成形型を製作しなおして別設計の別部品としてゴムマウントを製造しなければならないという問題点を改善し、要求されるばね特性が同じ場合には、たとえ取付構造が異なっていても効率的に対応することの出来る、新規な構造のゴムマウントを提供すること。
【解決手段】本体ゴム弾性体16を第二の取付部材14に固着された一体加硫成形品30とすると共に、本体ゴム弾性体16に第一の取付部材12側に向かって開口する二次成形用凹所32を形成し、二次成形用凹所32に第一の取付部材12を部分的に差し入れると共に、二次成形用凹所32に合成樹脂材を充填成形することによって第一の取付部材12を本体ゴム弾性体16に連結する連結樹脂部材36を形成した。
【選択図】図1
【解決手段】本体ゴム弾性体16を第二の取付部材14に固着された一体加硫成形品30とすると共に、本体ゴム弾性体16に第一の取付部材12側に向かって開口する二次成形用凹所32を形成し、二次成形用凹所32に第一の取付部材12を部分的に差し入れると共に、二次成形用凹所32に合成樹脂材を充填成形することによって第一の取付部材12を本体ゴム弾性体16に連結する連結樹脂部材36を形成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば自動車のパワーユニットを車両ボデーに対して防振支持せしめるエンジンマウント等として用いられるゴムマウントと、かかるゴムマウントによって有利に実現される複数種類のゴムマウントシリーズおよびその製造方法に関するものである。
一般に、自動車において、パワーユニットの車体による支持機構は、エンジンマウントと称されるゴムマウントを用いて実現されている。複数のゴムマウントでパワーユニットを車両ボデーに対して弾性支持せしめることにより、パワーユニットから車体への振動伝達の低減が図られているのである。
かかるゴムマウントの一種として、従来から、中実のブロック形状を有する本体ゴム弾性体を用いたものが知られている。このようなエンジンマウントは、特許文献1(実開昭58−20918号公報)等に示されているように、本体ゴム弾性体の一方の端面に第一の取付金具が加硫接着されると共に、他方の端面に第二の取付金具が加硫接着された、単一の一体加硫成形品によって構成されている。そして、第一の取付金具と第二の取付金具の各一方がパワーユニット側と車体側に固定されることによって装着されるようになっている。
ところで、自動車用のエンジンマウントは、同一車種の異なるグレードの車やプラットフォームを共用した異なる車種の車などの間で、同様な防振特性が要求される場合がある。特に、パワーユニットは複数のエンジンマウントによって防振支持されることから、そのうちの幾つか(例えば変速機の防振支持用のマウント)について、同じばね特性が要求される場合がある。
しかしながら、同一車種でもグレードが異なったり、プラットフォームを共用していても車種が異なったりすると、多くの場合、エンジンマウントにおいて、要求されるばね特性が同じであっても、パワーユニットと車両ボデーへの取付位置や取付構造が異なる。特に、エンジンマウントのパワーユニット側への取付位置は、グレードや車種が異なると、それに伴って相違することが多い。
そのために、前述の如き単一の一体加硫成形品からなる従来構造のエンジンマウントでは、たとえ要求されるばね特性が同じであっても、第一の取付金具の大きさや形状が異なるが故に、新たにゴム成形型を製作して、別設計の別部品として製造する必要があったのである。
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであり、その解決課題とするところは、要求されるばね特性が同じ場合に新たな成形型を製作しなおして別設計の別部品としてゴムマウントを製造しなければならないという、従来技術を改善し、要求されるばね特性が同じ場合には、たとえ取付構造が異なっていても効率的に対応することの出来る、新規な構造のゴムマウントを提供することを、目的とする。
そして、本発明は、そのようなゴムマウントを提供するという新規な目的を達成するために、(1)ゴムマウント,(2)ゴムマウントが複数製造されて個別に提供されるシリーズタイプのゴムマウント,(3)シリーズタイプのゴムマウントの製造方法を、含むものである。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
すなわち、本発明の特徴とするところは、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結したゴムマウントにおいて、前記本体ゴム弾性体が前記第二の取付部材に固着された一体加硫成形品とされていると共に、該本体ゴム弾性体には前記第一の取付部材側に向かって開口する二次成形用凹所が形成されており、該二次成形用凹所に該第一の取付部材が部分的に差し入れられていると共に、該二次成形用凹所に合成樹脂材が充填成形されることによって該第一の取付部材を該本体ゴム弾性体に連結する連結樹脂部材が形成されていることにある。
このような本発明に従う構造とされたゴムマウントにおいては、第二の取付部材が固着された本体ゴム弾性体の一体加硫成形品に対して、第一の取付部材が、連結樹脂部材によって後固着される。それ故、本体ゴム弾性体を含む一体加硫成形品を共通にして、第一の取付部材だけを異ならせることが、簡単に出来ることになる。
それ故、例えば、前述の如く取付部の形状や構造が多様な自動車用エンジンマウントおいて、要求されるばね特性が共通である場合に、本体ゴム弾性体を共通化する意義は大きい。より具体的には、例えば、エンジンマウントは、その要求特性が同じであったり近似していることから、異なる車種やグレードで共用できる可能性がある。しかし、フレームやパワーユニットは殆どの車種やグレードで異なっている。そのために、従来構造では個別設計が必要だった。そこで、本発明では、パワーユニット(又はボデー)側のブラケットだけを変更することを容易に可能と為し得た。これによって、複数種類の自動車に対して共通する部品(特に本体ゴム弾性体)を採用することが可能となる。新たな設計や耐久試験も不要となり、車種変更等に際しての要求に対して非常に効率的に対応できる。
また、本発明に従う構造とされたゴムマウントでは、前記本体ゴム弾性体における前記二次成形用凹所の内周面と前記連結樹脂部材の外周面との間において、該連結樹脂部材の該二次成形用凹所からの抜け出し方向で機械的に係止されて、該連結樹脂部材の該本体ゴム弾性体からの抜け出しに抵抗力を発揮する第一係止部が形成されている構成が、好適に採用される。
このような第一係止部を採用することにより、連結樹脂部材を介しての、本体ゴム弾性体に対する第一の取付部材の取付強度を一層有利に且つ安定して得ることが可能となる。なお、本態様においては、本体ゴム弾性体と連結樹脂部材との密着面の接着も、必要に応じて併せて採用され得る。
なお、第一係止部は、その形状、数、位置など、何等限定されるものでない。例えば、本体ゴム弾性体の二次成形用凹所の内周面において開口方向でオーバーハング形状となる係止突部を形成してこの係止突部で連結樹脂部材の成形時にその外周面に係止凹部を形成することで係止機構を構成する他、かかる二次成形用凹所の周壁面において開口方向に対して傾斜して(好ましくは直交する方向)に延びる係止穴を設けてこの係止穴に樹脂を充填して係止突起を形成することで構成された係止機構などが好適に採用される。(実施形態では、オーバーハング形状の二次成形穴が示されている。)特に、ゴムは弾性変形可能であることから、成形品に比して、オーバーハング形状等の係止部を容易に形成することが可能であり、この係止部に対して連結樹脂部材が後成形されることから、たとえ複雑な或いは小さな係止部が二次成形用凹所の内面に形成されていても、それに忠実に対応した係合密着面が連結樹脂に形成されることとなり、両部材間において良好な係止状態が安定して発現されて優れた係止機構が実現可能となる。
また、本発明に従う構造とされたゴムマウントでは、前記第一の取付部材において前記本体ゴム弾性体の前記二次成形用凹所に差し入れられる部分と前記連結樹脂部材との間において、該第一の取付部材の該二次成形用凹所からの抜け出し方向で機械的に係止されて、該第一の取付部材の該連結樹脂部材からの抜け出しに抵抗力を発揮する第二係止部が形成されている構成が、好適に採用される。
このような第二係止部を採用することにより、連結樹脂部材を介しての、本体ゴム弾性体に対する第一の取付部材の取付強度を一層有利に且つ安定して得ることが可能となる。なお、本態様においては、連結樹脂部材と第一の取付部材との密着面の接着も、必要に応じて併せて採用され得る。
なお、第二係止部は、その形状、数、位置など、何等限定されるものでない。例えば、かかる第二係止部は、第一の取付部材の外周部分に切欠や凹所を形成してそこに連結樹脂部材を係合させることで形成する他、第一の取付部材に貫通孔を形成してそこに連結樹脂部材を充填係合させることで形成することも可能である。何れにしても、連結樹脂部材は後成形されることから、任意形状の係止部を大きな自由度で設定することが出来る。
また、本発明は、上述の如き構造とされた本発明に従うゴムマウントにおいて、前記第二の取付部材を備えた前記本体ゴム弾性体の前記一体加硫成形品を共通部品とする一方、前記第一の取付部材において前記連結樹脂部材から外部に突出せしめられた部分の形状が相互に異なるものの複数種類をシリーズで取り揃えて、該第一の取付部材の形状が適合する種類の該ゴムマウントを個別に提供可能とした複数種類のゴムマウントシリーズも、特徴とする。
本発明に従うゴムマウントシリーズにおいては、本体ゴム弾性体を共通化して、仕様が異なる複数種類のゴムマウントを効率的に提供することが可能となる。特に、例えば自動車において、同一車種で異なるグレードや、共通プラットフォームを持つ異なる車種で、ばね特性が共通するエンジンマウント等が要求された場合であって、第一の取付部材のパワーユニット等への取付部の形状だけが異なる場合等に有利に対応することが可能となる。
また、本発明は、かくの如き複数種類のゴムマウントシリーズであって、互いに形状が異ならせられた複数種類の前記第一の取付部材において、該第一の取付部材を前記連結樹脂部材の成形用金型に対して位置決めするための位置決め部が、該連結樹脂部材から外部に突出せしめられた部分に位置して互いに共通形状をもって形成されている構成が、好適に採用される。
これによれば、第一の取付部材が、位置決め部によって位置決めされた状態で、連結樹脂部材の成形用金型に対してセットされるようになっている。それ故、第一の取付部材を本体ゴム弾性体に対して所定の相対位置に配設することが出来て、所期のマウント特性を安定して実現することが出来る。しかも、互いに異なる形状を呈する複数種類の第一の取付部材に対して、それぞれ共通形状を有する位置決め部を形成することにより、第一の取付部材の種類に関らず、第一の取付部材を成形用金型に対して所期の位置に位置決め固定することが出来る。
なお、位置決め部としては、例えば、第一の取付部材に対して貫通孔を形成し、成形用金型に対して貫通孔に対応する係合突起を形成して、その係合突起を貫通孔に挿通させて係合させると共に、成形用金型に対して第一の取付部材の外周縁部に対応する形状の凹所等を形成して、第一の取付部材の外周縁部をかかる凹所に嵌め合わすことにより、構成することが出来る。また、かかる位置決め部は、特に限定されるものではなく、例えば、貫通孔を利用することなく、第一の取付部材の外周縁部が成形用金型に対して嵌合されることによって位置決め部を構成することも可能であるし、第一の取付部材の外周縁部を利用することなく、二つ以上の複数の貫通孔を形成して、かかる貫通孔と成形用金型との係合によって位置決め部を構成することも出来る。
さらに、本発明は、第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体で連結された基本構造を備えたゴムマウントであって、該第一の取付部材の形状が相互に異ならせられたものの複数種類をシリーズとして製造するに際して、前記本体ゴム弾性体が前記第二の取付部材に固着されていると共に該本体ゴム弾性体には前記第一の取付部材側に向かって開口する二次成形用凹所が形成された一体加硫成形品を、共通部品として準備する一方、該一体加硫成形品における前記本体ゴム弾性体の前記二次成形用凹所に差し入れられて固着される固着部を共通形状として有すると共に、該二次成形用凹所から外部に突出せしめられた部分の形状が相互に異ならせられた複数種類の個別対応部品を、前記第一の取付部材として準備して、かかる複数種類の個別対応部品から適当な形状のものを前記第一の取付部材として選択し、この選択した第一の取付部材の前記固着部を、前記共通部品としての前記一体加硫成形品における前記本体ゴム弾性体の前記二次成形用凹所に差し入れた状態で成形用金型にセットし、所定の合成樹脂材料を該二次成形用凹所に充填することによって、該第一の取付部材の該固着部を該本体ゴム弾性体に対して連結固定する連結樹脂部材を形成するゴムマウントシリーズの製造方法も、特徴とする。
このようなゴムマウントシリーズの製造方法に従えば、第一の取付部材の固着部を本体ゴム弾性体に対して連結樹脂部材によって連結固定することにより、仕様が異なる複数種類のゴムマウントを、第二の取付部材を備えた本体ゴム弾性体の一体加硫成形品を共通部品として効率的に製造することが可能となる。
また、かくの如き本発明に従うゴムマウントシリーズの製造方法においては、前記第一の取付部材としての前記複数種類の個別対応部品において、前記連結樹脂部材から外部に突出せしめられる部分に位置して互いに共通形状をもって形成された位置決め部を設け、該連結樹脂部材の成形に際して、かかる位置決め部において、前記成形用金型に対して該第一の取付部材を位置決めすることが、好適である。
これによれば、複数種類の個別対応部品における形状の違いに関らず、共通の成形用金型を用いて連結樹脂部材を形成することが出来て、異なる仕様のゴムマウントをより効率的に形成することが可能となる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1〜図3には、本発明の一実施形態としての自動車用エンジンマウント10が示されている。このエンジンマウント10は、第一の取付部材としての第一の取付金具12と第二の取付部材としての第二の取付金具14が本体ゴム弾性体16で弾性的に連結されて形成されている。なお、以下の説明において、特に説明がない限り、上下方向とは図1中における上下方向を言うものとし、前後方向とは図1中における左右方向、左右方向とは図2中における左右方向をそれぞれ言うものとする。
より詳細には、第一の取付金具12は、例えば、T字形状を呈する金属プレートで形成されており、その下側部分が固着部18とされていると共に、上側部分が取付部20とされている。そして、取付部20に形成されるボルト孔22に挿通されるボルトによって取付部20が図示しないパワーユニットに対してボルト固定されることにより、第一の取付金具12がパワーユニットに対して固定的に取り付けられている。
また、第二の取付金具14は、プレート状の金属材で形成されており、全体として溝形状を呈している。即ち、第二の取付金具14は、略矩形平板形状を呈する底壁部24を有していると共に、底壁部24の左右方向両側から上方に向かって傾斜して延び出す一対の竪壁部26を有しており、更に、竪壁部26の上端縁部から左右方向外方に向かって延び出すフランジ部28を備えている。また、フランジ部28には、それぞれボルト孔29が形成されており、かかるボルト孔29に図示しないボルトが挿通されて、同じく図示しない車両ボデー側にボルト固定されることにより、第二の取付金具14が車両ボデーに対して固定的に取り付けられている。なお、第二の取付金具14は各部を溶接する等して形成されていても良いが、好適には、例えば、略矩形平板形状の金属プレートにプレス加工等を施すことにより、これら底壁部24と竪壁部26とフランジ部28とを一体的に備えた第二の取付金具14が容易に形成可能である。
そして、溝形状とされた第二の取付金具14の内壁面には、本体ゴム弾性体16が加硫接着されている。本体ゴム弾性体16は、上側部分が下側部分に比して狭幅とされたブロック形状とされており、下側部分が第二の取付金具14の竪壁部26に固着されている。これにより、本体ゴム弾性体16は、第二の取付金具14を一体的に備えた一体加硫成形品30として形成されている。
一方、本体ゴム弾性体16の上側端部には、二次成形用凹所32が形成されている。二次成形用凹所32は、本体ゴム弾性体16の上端面に開口する凹所であって、平面視で略楕円形状を呈している。
さらに、二次成形用凹所32の内周壁面における深さ方向の中間部分には、周方向全周に亘って連続的に延びる係止部としての係止突条34が径方向内方に向かって突出形成されている。この係止突条34は、突出先端側に向かって次第に狭幅となっていると共に、係止突条34の下側面が上側面に比して水平面に対して小さな勾配を為している。なお、係止突条34の断面形状や突出量等は、本体ゴム弾性体16の加硫成形を容易に実現できるように設定されている。
また、二次成形用凹所32の内壁面において、係止突条34を挟んで上側部分が上下方向に延びる楕円筒状の湾曲面で構成されていると共に、係止突条34を挟んで下側部分が下方に向かって次第に縮径するテーパ面で構成されている。なお、本実施形態では、本体ゴム弾性体16と一体形成された薄肉のシールゴム層によって第二の取付金具14における底壁部24の上面が略全面に亘って被覆されている。
そして、第一の取付金具12の固着部18が本体ゴム弾性体16に形成される二次成形用凹所32に対して挿入されると共に、二次成形用凹所32に対して合成樹脂材料が充填されて連結樹脂部材36が形成されることにより、第一の取付金具12と本体ゴム弾性体16が連結樹脂部材36を介して相互に連結されている。第一の取付金具12において、固着部18が連結樹脂部材36に埋設状態で固着されていると共に、取付部20が連結樹脂部材36から上方に突出している。これにより、第一の取付金具12と本体ゴム弾性体16が連結樹脂部材36を介して固着されており、第一の取付金具12と第二の取付金具14が本体ゴム弾性体16で弾性的に連結されて、本実施形態に係る自動車用エンジンマウント10が構成されている。なお、本実施形態における二次成形用凹所32は、本体ゴム弾性体16の上端面において上側に開口するように形成されているが、二次成形用凹所32は、本体ゴム弾性体16における第一の取付金具12側に開口するように形成されていれば良い。
なお、連結樹脂部材36は、本体ゴム弾性体16に形成される二次成形用凹所32内に直接的に充填されることから、二次成形用凹所32の内周面形状と略対応する外表面形状を呈している。従って、本実施形態においては、連結樹脂部材36の表面に開口して周方向に全周に亘って連続して延びる係止溝38が形成されている。この係止溝38は、本体ゴム弾性体16と一体形成される係止突条34と略対応する断面形状を有しており、係止突条34と係止溝38が上下方向(軸方向)で機械的に係止せしめられて、本実施形態における第一係止部が構成されている。特に連結樹脂部材36が二次成形用凹所32に後形成されることから、連結樹脂部材36の表面形状が、二次成形用凹所32の内周面形状に対して高精度に対応して形成される。それ故、係止突条34と係止溝38との係止を有効に実現することが出来る。
さらに、本実施形態に係る第一の取付金具12においては、二次成形用凹所32に挿入配置されて連結樹脂部材36が固着せしめられる固着部18に貫通孔としての締結孔40が形成されており、連結樹脂部材36が締結孔40を挿通するように固着せしめられることにより、第一の取付金具12と連結樹脂部材36が相互に締結されている。これによって、第一の取付金具12と連結樹脂部材36とを機械的に係止する本実施形態における第二係止部が構成されている。
このような構造とされたエンジンマウント10は、上述の如く、第一の取付金具12が図示しないパワーユニット側に固着されると共に、第二の取付金具14が同じく図示しない車両ボデー側に固着されるようになっており、もって、エンジンマウント10がパワーユニットと車両ボデーの間に装着されるようになっている。なお、このようなエンジンマウント10の車両への装着状態下において、パワーユニットの分担支持荷重が本体ゴム弾性体16に対して上下方向で及ぼされるようになっている。
ここにおいて、本実施形態に係る自動車用エンジンマウント10では、図4に示すように、パワーユニットへの取付構造の違いによって、相互に異なる形状を有する複数種類の個別対応部品42をシリーズとして取り揃えて、それら複数種類の個別対応部品42a,b,c・・・の中から第一の取付金具12を選択的に採用すると共に、第二の取付金具14を一体的に備えた本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品30を共通部品44として共用することにより、第一の取付金具12の形状が異なる複数種類のエンジンマウント10をシリーズとして効率的に製造することが可能となっている。
すなわち、個別対応部品42は、図4に示すように、互いに共通の形状とされた固着部18を有すると共に、固着部18の上側には、互いに異なる形状とされた取付部20が一体形成されており、全体として形状の異なる複数の個別対応部品42a,b,c・・・が取り揃えられている。かかる個別対応部品42の形状などは特に限定されないが、具体的には、例えば、前後方向の両側に向かって延び出して各延出し部分にそれぞれボルト孔が形成された取付部20aを有する個別対応部品42aや、上方に向かってストレートに延び出して、上端部分にボルト孔22が形成された取付部20bを有する個別対応部品42b、或いは、上方に向かってストレートに延び出して、その上端部分において前後方向の両側に向かって延び出すと共に、かかる前後方向への延出し部分にそれぞれボルト孔が形成された取付部20cを有する個別対応部品42c等、各種形状を呈している。
さらに、それら異なる形状を呈する取付部20a,b,c・・・を備えた複数種類の個別対応部品42a,b,c・・・のうちから、パワーユニット側のブラケット等に応じて、第一の取付金具12が選択される。そして、第一の取付金具12において、固着部18が本体ゴム弾性体16に形成される二次成形用凹所32に対して差し入れられると共に、取付部20が二次成形用凹所32から上方に向かって突出せしめられた状態で、二次成形用凹所32に対して合成樹脂材料が充填される。この二次成形用凹所32に充填される合成樹脂材料によって連結樹脂部材36が形成されており、かかる連結樹脂部材36が第一の取付金具12の固着部18と本体ゴム弾性体16の二次成形用凹所32の内周面にそれぞれ固着されることにより、第一の取付金具12と本体ゴム弾性体16が連結樹脂部材36を介して相互に連結されている。
より詳細には、先ず、連結樹脂部材36の樹脂成形用金型46に対して、共通部品44である本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品30がセットされる。次に、複数の個別対応部品42a,b,c,・・・から適宜に選択される第一の取付金具12(本実施形態では個別対応部品42a)が、樹脂成形用金型46に対してセットされる。この際、図5に示すように、第一の取付金具12が、位置決め部によって樹脂成形用金型46に対して相対的に位置決めされており、第一の取付金具12と一体加硫成形品30が相対的に位置決めされている。これにより、第一の取付金具12における固着部18が、本体ゴム弾性体16に形成される二次成形用凹所32に挿入されていると共に、第一の取付金具12における取付部20aが、樹脂成形用金型46から上方に突出せしめられている。
なお、第一の取付金具12を樹脂成形用金型46に対して相対的に位置決めする位置決め部は、どのような構造とされていても良い。例えば、本実施形態では、係合孔48に対する係合突出部50の挿通と、樹脂成形用金型46に形成される凹溝と第一の取付金具12の外周縁部の係合と、によって位置決め部が構成されている。即ち、図5,図6に示すように、第一の取付金具12において二次成形用凹所32から上方に突出した部分に貫通形成された係合孔48に対して、樹脂成形用金型46に一体形成されたロッド状の係合突出部50が挿通せしめられることにより、第一の取付金具12が樹脂成形用金型46に対して位置合せされていると共に、第一の取付金具12の外周縁部形状に対応する凹溝が樹脂成形用金型46に対して形成されて、第一の取付金具12がかかる凹溝に嵌め付けられることにより、第一の取付金具12の樹脂成形用金型46に対する相対回転が防がれており、もって、第一の取付金具12を樹脂成形用金型46に対して位置決めする位置決め部が構成されている。
また、本実施形態では、複数の個別対応部品42a,b,c・・・の何れにも共通の位置に同一の係合孔48が形成されていると共に、上記凹溝に嵌め付けられる部分においてそれら複数の個別対応部品42a,b,c・・・が互いに共通の形状を有するようにされている。それ故、何れの個別対応部品42を第一の取付金具12として選択した場合においても、位置決め部が同様に構成されるようになっている。更に、本実施形態では、第一の取付金具12において連結樹脂部材36から突出せしめられた部分を利用して位置決め部が構成されるようになっている。
そして、本実施形態において4つピースを組み合わせて構成される樹脂成形用金型46に対して合成樹脂材料が充填されることにより、本体ゴム弾性体16に形成される二次成形用凹所32に対して連結樹脂部材36が射出成形されるようになっている。これにより、第二の取付金具14を備えた本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品30を共通部品44として共用しつつ、パワーユニット側の構造に適合する個別対応部品42を選択して第一の取付金具12として採用することにより、適合する構造の第一の取付金具12を備えたエンジンマウント10を、個別に提供することが可能とされている。なお、連結樹脂部材36の成形前に、二次成形用凹所32の内周面に対して予め接着剤を塗布することにより、連結樹脂部材36と本体ゴム弾性体16の固着強度を有利に得ることが出来る。また、第一の取付金具12の固着部18に対して穴や引っ掛かり等を形成することにより、第一の取付金具12と連結樹脂部材36との固着を強固なものとすることが出来る。
このような本実施形態に従う構造とされた自動車用エンジンマウント10においては、互いに形状が異なる複数の個別対応部品から選択される第一の取付金具12を、本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品30に対して連結樹脂部材36を介して後固着せしめた構造とされている。それ故、本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品30を共通にして、第一の取付金具12だけを異ならせることが容易に可能となる。即ち、図7や図8に示すように、個別対応部品42aとは異なる形状とされた個別対応部品42bや42c等を、第一の取付金具12として採用することによって、第一の取付金具12の形状が異なる複数種類のエンジンマウント52,54等を容易に実現することが可能となるのである。特に、複数のエンジンマウントに同様の防振特性が要求されると共に、それらマウントにおいてパワーユニット側の取付構造が互いに異なる場合等には、本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品30を共通とし、第一の取付金具12における取付部20の形状が異なるシリーズタイプのエンジンマウントが求められる場合がある。このような場合には、第一の取付金具12の形状に応じて新たなゴム成形用金型を各個に製作することなく、第一の取付金具12の形状等が異なるシリーズタイプのエンジンマウントを効率的に製造することが可能となる。
さらに、形状の異なる複数種類の個別対応部品42a,b,c・・・において、連結樹脂部材36が固着される固着部18を共通形状とすると共に、パワーユニット側のブラケット等に応じて互いに形状が異なる取付部20a,b,c・・・を連結樹脂部材36の樹脂成形用金型46から外方(上方)に突出せしめることにより、形状の異なる第一の取付金具12を採用する複数のエンジンマウントを製造する場合にも、共通の樹脂成形用金型46を使用して連結樹脂部材36を形成することが可能となる。それ故、共通の本体ゴム弾性体16を有し、且つ、第一の取付金具12の形状が異なる複数種類のエンジンマウントをシリーズとしてより効率的に製造することが可能となる。
また、本体ゴム弾性体16における二次成形用凹所32の内周面に全周に亘って径方向内方に向かって突出する係止突条34が形成されている。また、二次成形用凹所32に充填される合成樹脂材料によって連結樹脂部材36が後形成されることから、連結樹脂部材36の表面形状は、二次成形用凹所32の内周面形状に対応した形状とされる。これにより、連結樹脂部材36の外表面には、係止突条34と対応する形状の周溝が形成されることとなって、係止突条34と周溝が機械的に係止せしめられる。それ故、連結樹脂部材36の二次成形用凹所32からの抜出し抵抗を大きく得ることが出来て、連結樹脂部材36と本体ゴム弾性体16の固着強度を有利に得ることが出来る。
さらに、本実施形態では、第一の取付金具12の固着部18に対して締結孔40が形成されており、かかる締結孔40に対して連結樹脂部材36を構成する合成樹脂材料が充填されることにより、第一の取付金具12と連結樹脂部材36が相互に締結されている。これにより、第一の取付金具12が連結樹脂部材36から抜けるのを有利に防ぐことが出来て、第一の取付金具12と連結樹脂部材36を強固に固着せしめることが出来る。
また、第一の取付金具12に形成される係合孔48に対して、樹脂成形用金型46に形成される係合突出部50が挿通されていると共に、樹脂成形用金型46に対して第一の取付金具12の外周縁形状に対応する凹溝が形成されており、かかる凹溝に第一の取付金具12が重ね合わされている。これにより、第一の取付金具12が、樹脂成形用金型46に対して相対的に位置決め固定された状態で樹脂成形用金型46にセットされており、第一の取付金具12の所定の位置(固着部18)に連結樹脂部材36が固着されるようになっている。それ故、第一の取付金具12と本体ゴム弾性体16および第二の取付金具14との相対的な位置が安定して設定されるシリーズタイプのエンジンマウント10を提供することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
すなわち、第一の取付金具12や第二の取付金具14、更には、本体ゴム弾性体16の形状等は前記実施形態における具体的な説明によって何等限定されるものではない。具体的には、例えば、第一の取付金具として略円形ブロック形状を呈して上端面からボルトが突出せしめられた構造の個別対応部品を採用すると共に、第二の取付金具として薄肉大径の略円筒形状を採用する一方、本体ゴム弾性体としてテーパ状の周壁面を有する略円錐台形状を呈し、大径側端面に開口する逆向き略すり鉢状の凹所を有する構造を採用して、本体ゴム弾性体の大径側端部外周面に第二の取付金具を加硫接着して一体加硫成形品を形成すると共に、本体ゴム弾性体の小径側端面に開口する二次成形用凹所に第一の取付金具の下端部を挿入し、二次成形用凹所に合成樹脂材料を充填することにより、連結樹脂部材を形成して、第一の取付金具を本体ゴム弾性体に連結固着することによって、第一の取付金具と第二の取付金具が本体ゴム弾性体で弾性的に連結されたゴムマウントが構成されるようになっていても良い。なお、第一の取付金具における固着部の形状や第二の取付金具を備えた本体ゴム弾性体の一体加硫成形品等は、同一シリーズにおける複数のマウント間で共通とされる。
また、二次成形用凹所32の形状は何等限定されるものではなく、それに対応する形状で形成される連結樹脂部材36の形状も特に限定されるものではない。具体的には、例えば、二次成形用凹所の内周面を軸方向上方に向かって僅かに小径となる脱型可能な程度のテーパ面で形成すると共に、連結樹脂部材の外周面を軸方向上方に向かって僅かに小径となるテーパ面で構成することも出来る。これによれば、二次成形用凹所の内周面のテーパによって、二次成形用凹所からの連結樹脂部材の抜け出しを防ぐための第一係止部を、特別な構造を設けることなく実現することが出来る。なお、このことからも明らかなように、第一係止部は、前記実施形態において示された具体的な構造によって何等限定されるものではなく、種々なる係止構造を適宜に採用することが出来ると共に、採用されなくても良い。
また、前記実施形態では、第一の取付金具12と連結樹脂部材36の固着強度を向上せしめるために第一の取付金具12に締結孔40が形成されており、かかる締結孔40に連結樹脂部材36が充填されて締結されることにより、第二係止部が構成されていたが、このような第二係止部の構造は、前記実施形態に示されたものによって限定されるものではなく、種々なる係止構造を採用することが出来る。なお、第一の取付金具12と連結樹脂部材の固着強度を充分に得ることが出来れば、第二係止部は形成されていなくても良い。
さらに、前記実施形態では、第一の取付金具12を樹脂成形用金型46に対して相対的に位置決めするための位置決め部が、第一の取付金具12に形成される係合孔48と樹脂成形用金型46に形成される係合突出部50の係合と、第一の取付金具12の外周縁部と樹脂成形用金型46に形成される凹溝の係合と、によって構成されていたが、このような位置決め部は、前記実施形態に示された具体的な構造によって何等限定されるものではない。即ち、例えば、第一の取付金具12に二つの係合孔48を形成して、それら係合孔48に樹脂成形用金型46と一体形成された二本の係合突出部50を挿通することにより、位置決め部が実現されていても良いし、係合孔48と係合突出部50の係合を利用することなく、第一の取付金具12の外周縁部と樹脂成形用金型46に形成される凹溝との係合のみによって位置決め部が実現されていても良い。なお、位置決め部は、製造の容易さや安定したマウント性能の実現のためには設けられていることが望ましいが、必須ではなく、なくても良い。
さらに、図4〜図6に示されている樹脂成形用金型46は、本発明に関するゴムマウントの製造方法を説明するために例示的に示されているに過ぎず、樹脂成形用金型の形状や構造、ピース数等が何れも適宜に設定されるものであって、特に限定されるものではない。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10 エンジンマウント、12 第一の取付金具、14 第二の取付金具、16
本体ゴム弾性体、30 一体加硫成形品、32 二次成形用凹所、34 係止突条、36 連結樹脂部材、38 係止溝、42 個別対応部品、44 共通部品
本体ゴム弾性体、30 一体加硫成形品、32 二次成形用凹所、34 係止突条、36 連結樹脂部材、38 係止溝、42 個別対応部品、44 共通部品
Claims (7)
- 第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結したゴムマウントにおいて、
前記本体ゴム弾性体が前記第二の取付部材に固着された一体加硫成形品とされていると共に、該本体ゴム弾性体には前記第一の取付部材側に向かって開口する二次成形用凹所が形成されており、該二次成形用凹所に該第一の取付部材が部分的に差し入れられていると共に、該二次成形用凹所に合成樹脂材が充填成形されることによって該第一の取付部材を該本体ゴム弾性体に連結する連結樹脂部材が形成されていることを特徴とするゴムマウント。 - 前記本体ゴム弾性体における前記二次成形用凹所の内周面と前記連結樹脂部材の外周面との間には、該連結樹脂部材の該二次成形用凹所からの抜け出し方向で機械的に係止されて、該連結樹脂部材の該本体ゴム弾性体からの抜け出しに抵抗力を発揮する第一係止部が形成されている請求項1に記載のゴムマウント。
- 前記第一の取付部材において前記本体ゴム弾性体の前記二次成形用凹所に差し入れられる部分と前記連結樹脂部材との間には、該第一の取付部材の該二次成形用凹所からの抜け出し方向で機械的に係止されて、該第一の取付部材の該連結樹脂部材からの抜け出しに抵抗力を発揮する第二係止部が形成されている請求項1又は2に記載のゴムマウント。
- 請求項1乃至3の何れかに記載のゴムマウントにおいて、前記第二の取付部材を備えた前記本体ゴム弾性体の前記一体加硫成形品を共通部品とする一方、前記第一の取付部材において前記連結樹脂部材から外部に突出せしめられた部分の形状が相互に異なるものの複数種類をシリーズで取り揃えて、該第一の取付部材の形状が適合する種類の該ゴムマウントを個別に提供可能としたことを特徴とする複数種類のゴムマウントシリーズ。
- 互いに形状が異ならせられた複数種類の前記第一の取付部材において、該第一の取付部材を前記連結樹脂部材の成形用金型に対して位置決めするための位置決め部が、該連結樹脂部材から外部に突出せしめられた部分に位置して互いに共通形状をもって形成されている請求項4に記載の複数種類のゴムマウントシリーズ。
- 第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体で連結された基本構造を備えたゴムマウントであって、該第一の取付部材の形状が相互に異ならせられたものの複数種類をシリーズとして製造するに際して、
前記本体ゴム弾性体が前記第二の取付部材に固着されていると共に該本体ゴム弾性体には前記第一の取付部材側に向かって開口する二次成形用凹所が形成された一体加硫成形品を、共通部品として準備する一方、
該一体加硫成形品における前記本体ゴム弾性体の前記二次成形用凹所に差し入れられて固着される固着部を共通形状として有すると共に、該二次成形用凹所から外部に突出せしめられた部分の形状が相互に異ならせられた複数種類の個別対応部品を、前記第一の取付部材として準備して、
かかる複数種類の個別対応部品から適当な形状のものを前記第一の取付部材として選択し、
この選択した第一の取付部材の前記固着部を、前記共通部品としての前記一体加硫成形品における前記本体ゴム弾性体の前記二次成形用凹所に差し入れた状態で成形用金型にセットし、所定の合成樹脂材料を該二次成形用凹所に充填することによって、該第一の取付部材の該固着部を該本体ゴム弾性体に対して連結固定する連結樹脂部材を形成する
ことを特徴とするゴムマウントシリーズの製造方法。 - 前記第一の取付部材としての前記複数種類の個別対応部品において、前記連結樹脂部材から外部に突出せしめられる部分に位置して互いに共通形状をもって形成された位置決め部を設け、該連結樹脂部材の成形に際して、かかる位置決め部において、前記成形用金型に対して該第一の取付部材を位置決めする請求項6に記載のゴムマウントシリーズの製造方法。
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JP2012214078A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Kojima Press Industry Co Ltd | 車両用アンダカバーの製造方法 |
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2006
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