JP2007245847A - ダクト式消音装置 - Google Patents

ダクト式消音装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007245847A
JP2007245847A JP2006070443A JP2006070443A JP2007245847A JP 2007245847 A JP2007245847 A JP 2007245847A JP 2006070443 A JP2006070443 A JP 2006070443A JP 2006070443 A JP2006070443 A JP 2006070443A JP 2007245847 A JP2007245847 A JP 2007245847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
leaf
duct
multileaf
type silencer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006070443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007245847A5 (ja
JP4482670B2 (ja
Inventor
Tatsuya Ishii
達哉 石井
Hideji Oinuma
秀司 生沼
Kenichiro Nagai
健一郎 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Original Assignee
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aerospace Exploration Agency JAXA filed Critical Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority to JP2006070443A priority Critical patent/JP4482670B2/ja
Publication of JP2007245847A publication Critical patent/JP2007245847A/ja
Publication of JP2007245847A5 publication Critical patent/JP2007245847A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4482670B2 publication Critical patent/JP4482670B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】低周波騒音の抑制と、高速排気ジェット流と低速空気流との混合促進とを両立し、且つ攪拌部分の組立が容易で可搬性およびコンパクト性に優れたダクト式消音装置を提供する。
【解決手段】ダクト10の断面流路の一部又は全部を、流路面積が最大である茎部21aを中心に且つ流路面積が該茎部21aより小さい葉部21bを該茎部21aの周辺に複数配置し且つ該茎部21aと該葉部21bは連通するように構成された多葉管21または該多葉管21の集合体である多葉管群20によって構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダクト式消音装置に関し、特に低周波騒音の抑制と排気ジェット騒音の低減ならびにコンパクト性および可搬性に優れたダクト式消音装置に関するものである。
旅客機用ジェットエンジンを整備等の目的で試運転等する際には、周囲環境や労働環境への騒音影響を軽減するための騒音抑制措置が必要となる。また、研究用のジェットエンジンを屋内または屋外で運転する際にも、同様な騒音対策を講じる必要がある。近年普及してきた小型ジェットエンジンを搭載したジェット模型機やこれらを研究用等に発展させたジェット無人機の運用においても、機体が地上にある間は騒音防止措置が必要となる。
エンジンを地上で運転する際の主要な音源は、ジェット排気と入口側のファンおよび圧縮機である。定格回転数付近まで回転数を上昇させるとジェット排気によるジェット騒音が支配的となる。ジェット騒音の影響範囲はファンや圧縮機のそれと比べて広範囲に及ぶ。
この傾向を受けて、ジェットエンジンでは、ダクト式消音装置をジェット騒音抑制に適用するのが一般的である。ダクト式消音装置は、エンジン後方に設置されたダクトを主な構成要素とし、高温高速のジェット排気と周囲の空気をダクト内に吸い込む構造となっている。吸い込みには別個の送風機等は要せず、周囲空気が高速のジェット排気によって引き込まれるエゼクタ効果を利用している。ダクト内部では高速ジェット排気は低速空気と混合し平均速度を下げる。一般に、ジェット排気から放出される音響エネルギーは排気速度の6〜8乗に比例する性質があることから、ダクト内でジェット排気の平均速度を下げることは放出される音のエネルギーを直接的に低減する効果が見込まれる。
ダクト式消音装置の課題の一つは、エンジン排気部分とダクトとの間の流れの干渉に基づく低周波振動等を回避することである。エンジンノズルの十分後方など不適切な位置にダクトを設置すると、排気ガスを十分にダクト内部へ導入することが出来ない上、周囲空気の吸入も不十分となる。その結果、エンジン排気部分とダクト入口部分の間で帰還機構が形成されるなどして低周波数の空気振動や騒音の発生をもたらしうる点である。かかる課題は、大口径のダクトを使用することで多くは解決されようが、寸法制限のある場合には問題となる。回避策として、エンジンやダクトを取り巻く周囲に逆流が発生しにくい流路を形成すること(例えば、特許文献1を参照。)や、エンジン屋内運転設備において大型のヘルムホルツ型吸音室を設けて低周波数音の抑制することが提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
エンジン周囲の整流や低周波数音遮音を目的とした建屋設備は、確かに空間的制約の無い条件では理想的である。しかし、任意の場所で同時に複数のエンジンを運転する利便性に劣り、運転のために機体を建屋や防音フェンス内部に移動させる人的、時間的労力も必要となる。敷地面積に余裕のない場所に当該設備を設置することは困難でもある。また、ジェット模型機等を運用する場所は様々であるため、これらの小型ジェットエンジンを使用する場合に適用困難である。以上より、低周波数振動の発生防止の観点では、コンパクトでかつ可搬性があり、任意の場所に容易に設置できる装置が望まれる。また、簡易な構造で主要構成部材の交換や点検が容易なこと、も望まれる。
消音装置内部における課題は、吸入した流れを互いに相関のない小規模の流れに分割することにある。小規模構造の流れ同士では、干渉による影響も少なく、混合効果も高い。また、渦寸法が小さくなるため、発生音を高周波数化でき、内部吸音処理等によって効率よく騒音低減ができる。対策として、ダクト内部に設けたディフューザで速度差の緩和を図り、適度な混合を狙ったもの(例えば、特許文献3を参照。)や、ダクト内整流であるが捻り攪拌体を多数並べて偏流等の抑制を図ったものがある(例えば、特許文献4を参照。)。
排気ガスと周囲空気の混合を機械的に促進することは音響エネルギーを直接的に低減する点で有効であり、適当な吸音措置を組み合わせることで分割した流れに伴う高周波数音の抑制も期待できる。しかし、比較的大型の挿入物ではダクト断面内での急速な混合と減速は期待しづらく、また、主流に旋回を与えると大幅な圧力損失を招来しかねない。また、隣接する攪拌体を隙間無く固定することも事実上困難である。偏流防止としては整流格子を用いることが一般的であるが、隣接する格子から発生する流れは同等の寸法であり、渦寸法を分散するには十分ではない。以上より、混合促進の観点では、隣接する攪拌部材同士の組み合わせが容易で、一層短い距離での混合を達成し、発生する音の周波数を分散することが望まれる。
特開2000−006896号公報 特開2003−307467号公報 特開平10−2841号公報 特許第3673804号公報
ジェット排気の騒音をダクト式消音装置で抑制するときの主要な課題である低周波騒音防止と混合促進を両立し、攪拌部分の組立が容易で可搬性のあるコンパクトな消音装置を実現することが本発明の解決しようとする課題である。
具体的には、消音装置内の混合については、吸入した高速ガス流と低速空気流を短い距離で混合して減速することで音響エネルギー低減を図りつつ、大規模流れを小規模でかつ様々な寸法の流れに分割することで、発生音の高周波化・分散化を実現することが必要とされる。
他方、混合部分を内包するダクト式消音装置の構造については、ジェットエンジン単体試験、エンジンを搭載した航空機、模型機、無人機について、任意の場所でエンジン運転をすることが可能な、コンパクトでかつ可搬性に優れた装置を実現することが必要となる。
そこで、本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、低周波騒音の抑制と排気ジェット騒音の低減ならびにコンパクト性および可搬性に優れたダクト式消音装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載のダクト式消音装置は、排気ジェット流をダクト内部に導入することにより該排気ジェット流を消音するダクト式消音装置であって、前記ダクトの断面流路の一部又は全部が、流路面積が最大である茎部を中心に且つ流路面積が該茎部より小さい葉部を該茎部の周辺に複数配置し且つ該茎部と該葉部は連通するように構成された多葉管または該多葉管の集合体である多葉管群から成ることを特徴とする。
多葉管とは、中央部分(茎部)とこれよりも寸法の小さい複数の周囲部分(葉部)とが断面で連通する管である。径の大きな管を中心に据えて径の小さな管を周囲に配置した同一断面積の複合管に比べて、多葉管は、茎部と葉部が連通している点で相違し、この相違により複合管には見られない顕著な特徴を有するようになる。即ち、茎部を流れる流体と要部を流れる流体との間で速度が一様になる方向に連通部分を介して運動量の輸送が行われる結果、同一断面積の円形管や方形管に比べて、管内の混合促進効果は高くなる。その結果、高速の排気ジェット流と低速の空気流が多葉管または多葉管群を通過すると、これらが連通部を介して短い距離で混合し合い、中心方向に最大速度を有し且つ半径方向外側に行くに従い速度が減少した速度分布が、半径方向に対して速度がほぼ一様で且つ平均速度が減少した速度分布に変換されるようになる。これにより、音響エネルギーが減少して騒音レベルが低減するようになる。それに加えて、多葉管または多葉管群の複雑な流路は音の透過損失増大に寄与するようになる。
一方、混合流は多葉管または多葉管群から放出される際に、多葉管の茎部および葉部等によって渦流を伴った小規模流れに分割されながら放出される。各小規模流れは流体特性及び音響特性の点で異なり、特に形状・寸法の異なる渦流を有するようになる。その結果、分割された小規模流れは、渦流のスケールに対応した様々な周波数を持つ音を生成し、スケールの異なる渦同士の干渉によって、渦スケールは微細化し、高周波の音源となる。換言するに、混合流が多葉管または多葉管群を通過することにより、低周波数の騒音発生源である大規模流れは小規模流れに変換され、低周波騒音の発生が好適に抑制されることとなる。
そこで、上記ダクト式消音装置では、ダクトの断面流路の一部又は全部を、多葉管または多葉管群で構成することにより、吸入した高速排気ジェット流と低速空気流を短い距離で混合させてその混合流を減速させることで音響エネルギーの低減を図りつつ、更に排気ジェット流の大規模流れを流体特性および音響特性の異なる様々な小規模流れに分割することで、発生音の周波数分散化・高周波数化を可能とした。
請求項2に記載のダクト式消音装置では、前記多葉管または前記多葉管群において、その一の葉部と他の葉部とは寸法および形状が異なるように構成されていることとした。
上記ダクト式消音装置では、上記構成とすることにより、混合流が多葉管または多葉管群から放出される際に分割される各小規模流れの流体特性および音響特性に差異を持たせることが可能となる。これにより、様々な形状・寸法の渦流が生成され、発生音の周波数を分散することが見込まれる。また、管断面形状が複雑化するために、管を伝播する音響モードの遮断周波数が上昇し、高次の音響モードの伝播を阻むことが見込まれる。
請求項3に記載のダクト式消音装置では、前記一の多葉管と他の多葉管が隣接することにより、前記多葉管の外側において複数の流路が形成されるように構成されていることとした。
上記ダクト式消音装置では、上記構成とすることにより、混合流が多葉管または多葉管群から放出される際に分割される各小規模流れの流体特性および音響特性に更に顕著な差異を持たせることが可能となる。これにより、発生音の周波数分散化・高周波数化を一層促進させることになる。他方、隣接する小規模流れ同士が複雑に入り組んだ接合面を共有するようになるため、排気ジェット流と空気流との混合促進効果が一層向上するようになると共に、複数の多葉管で構成される複雑な断面形状は音の透過損失を増大させるようになる。
請求項4に記載のダクト式消音装置では、前記多葉管の流路断面又は隣接する多葉管群で形成される流路断面をフラクタル状構造となるように構成されていることとした。
上記ダクト式消音装置では、上記構成とすることにより、排気ジェット流の大規模流れを更に細分割し、一段階の多葉管に比べて減速効果および騒音の周波数分散・高周波数化を更に高めることを可能とする。
請求項5に記載のダクト式消音装置では、前記ダクト内部において、排気ジェット流の排気速度の高い部分に前記多葉管または前記多葉管群を配置することとした。
上記ダクト式消音装置では、上記構成とすることにより、好適に排気ジェット流を消音すると共に低周波騒音を抑制する。
請求項6に記載のダクト式消音装置では、前記多葉管群において、その一の多葉管と他の多葉管とは軸方向の長さに差異を持つようにした。
上記ダクト式消音装置では、上記構成とすることにより、多くの混合が必要な部分には多葉管長を長くとり、減速効果を増す一方、元々低速の部分には多葉管長を短くするか又は多葉管を設けないなどの差を設けることが出来るようになる。これにより、ダクト断面内で一様な速度分布となるように排気ジェット流を減速することが出来るようになる。
請求項7に記載のダクト式消音装置では、前記多葉管群または該多葉管群を有する多葉管ダクト部は着脱可能に構成されていることとした。
上記ダクト式消音装置では、上記構成とすることにより、汚濁または破損の際の洗浄又は修理あるいは交換等が容易となり、保守・メンテナンス性が向上するようになる。また、着脱可能な消音ダクト部については消音特性や推力損失性能の異なるバリエーションを用意しておけば、条件や環境に応じた消音装置の柔軟な使用をすることができるというメリットがある。
請求項8に記載のダクト式消音装置では、前記多葉管群または前記多葉管ダクト部は、エンジンの排気ノズル又はテイルパイプの端部に直接嵌合するように構成されるようにした。
上記ダクト式消音装置では、上記構成とすることにより、ダクト装置全体として部品点数を減らして軽量化することができ、その結果、コンパクトな消音装置を構成する。更に適当な台車等によって移動できる機能を持たせれば、任意の場所でエンジンの運転を行うことが可能となり、人が携帯できる程度の重量であれば、模型飛行機等に適用する際に有効となる。
請求項9に記載のダクト式消音装置では、前記多葉管群または前記多葉管ダクト部が、前記排気ノズル又はテイルパイプに働く推力が一定値を超えると、該排気ノズル又はテイルパイプから離脱し、或いは熱的膨張による変形量が一定値を超えると前記排気ノズル又はテイルパイプから離脱するように構成されていることとした。
消音装置は、航空機が離陸する際のジェット騒音を低減する反面、航空機の推力損失や重量増加といったデメリットを伴うため、巡航中は存在しないことが望ましい。
そこで、上記ダクト式消音装置では、上記構成とすることにより、消音装置そのものを使い捨て又は再利用可能な構造とし、離陸時にエンジンの性能に適合させて自立的に離脱する構成をとれば、飛行中の推力損失や重量増加を好適に防止しうる。
請求項10に記載のダクト式消音装置では、前記多葉管または前記多葉管群は、捻られた構造を有するように構成されていることとした。
上記ダクト式消音装置では、上記構成とすることにより、多葉管内部の流れに旋回が加えられて、茎部から葉部への運動量の輸送が促進される結果、一層の混合促進を期待することが出来る。
本発明のダクト式消音装置によれば、ダクトの内部流路の一部又は全部が多葉管または多葉管群によって構成されているため、多葉管の連通部を介して速度が一様になる方向に高速の排気ジェット流と低速の空気流との間で運動量の輸送が行われ、排気ジェット流と空気流との混合を急速に促進し排気速度を好適に低下させる。また、大規模流れの排気ジェット流が、形状・寸法が不揃いな渦流を伴った複数の不均一な小規模流れに分割されながら放出される。これらの分割流は隣接する他の分割流に対し複雑に入り組んだ接合面を有するようになり、高速の排気ジェット流と低速の空気流との混合を更に促進させ、その結果、混合流の音響エネルギーを好適に低減させ、騒音レベルを低下させることとなる。
この場合、大規模流れの排気ジェット流が、形状・寸法が不揃いな渦流を伴った不均一な小規模流れに分割されることにより、その渦流のスケールに対応した様々な周波数を持つ音を生成し、更にはスケールの異なる渦同士の干渉によって、渦スケールは微細化し、高周波の音源となる。換言するに、排気ジェット流が多葉管または多葉管群を通過することにより、低周波数の騒音発生源である大規模流れは小規模流れに小型分散され、騒音の周波数帯域が分散し低周波騒音の発生が好適に抑制されることとなる。
また、本発明のダクト式消音装置は、エンジンの排気ノズル等に直接に嵌合し且つ着脱可能に構成することが可能である。そのため、従来のダクト式消音装置に比べて、コンパクト性および可搬性に優れた消音装置を構成することが出来るようになる。従って、様々な場所でジェットエンジン等を地上運転することが出来るようになる。
更に、多葉管または前記多葉管群が、捻られた構造を有するように構成されている場合、多葉管内部の流れに旋回が加えられて、茎部から葉部への運動量の輸送が促進される結果、一層の混合促進が期待される。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明のダクト式消音装置100を示す要部説明図である。図1の(a)は正面図であり、同(b)は、同(a)のA−A’断面図である。
このダクト式消音装置100は、エンジンから排気される高速の排気ジェット流又は高速の排気ジェット流と低速の空気流との混合流を取り込むダクト10と、詳細については後述するが、ダクト10の内部に在りその排気ジェット流と空気流との混合を促進することにより、音響エネルギーを低下させると共にその混合流を複数の小規模流れに多分割して発生する騒音の周波数帯域を分散させ低周波騒音を高周波騒音にシフトさせる多葉管群20と、その高周波騒音を吸音する吸音材30とを具備して構成されている。なお、ダクト10の長さ及び径は、エンジンの規模、エンジンを運転する場所および条件等により変わる。
多葉管群20は、複数の多葉管21から成る。なお、多葉管21は、図2に示すように、流路面積が最大の茎部(中央部分)21aの周囲に、これより流路面積の小さい複数の葉部(周囲部分)21bを配設し、茎部21aと葉部21bが連通部21cを介して空間的に連通するようにした管である。図2は、葉部21bの枚数が7枚の多葉管21を示すが、葉部21bの枚数は7枚に限定されるわけではなく、7枚より多い場合もあり、7枚より少ない場合もあり得る。
多葉管21は、大径の管を中心に据えて小径の管を周囲に配置して構成された同一断面積の管に比べて、茎部21aと葉部21bが連通している点で相違することになるが、この相違点に、これらの管には見られない本発明の顕著な特徴を見ることができる。即ち、茎部21aを流れる排気ジェット流と、葉部21bを流れる排気ジェット流は、連通部21cを介して速度が一様になる方向に排気ガスの運動量の輸送が行われる結果、同一断面積の円形管や方形管に比べて多葉管21内の混合促進効果は非常に高くなる。これにより、ダクト10の入口から吸入した高速排気ジェット流と低速空気流との混合流を急速混合・減速することが可能となる。その減速により、混合流の音響エネルギーは低下することになる。複数の多葉管21が組み合わされた多葉管群20の場合は、高速排気ジェット流と低速空気流との混合が更に促進され、音響エネルギーが更に低下することになる。
また、排気ジェット流と空気流の混合流は、茎部21aおよび葉部21bによって小分割されて後方へ排気される。後方へ排気された小分割流は、隣接する他の小分割流に対し複雑に入り組んだ接合面を有するようになり、高速の排気ジェット流と低速の空気流との混合を更に促進させ、その結果、混合流の音響エネルギーを更に低減させることになる。
この場合、各分割流は、スケールの異なった渦流を伴った不均一な複数の分割流となる。従って、各分割流は、その渦流に対応した周波数を有する音源に相当するため、発生音の周波数が分散し、全体として高周波数化するようになる。これは、排気ジェット流と空気流の混合流が多葉管21を通過することにより、本来発生するであろう低周波数の音が抑制されることを意味している。従って、複数の多葉管21から成る多葉管群20をダクト10の内部に配設することにより、混合流の混合促進・減速、発生音の周波数の分散・高周波数化が促進されると共に、ダクトそのものの遮断特性によって高次モードのダクト伝播も抑制する。その結果、本発明のダクト式消音装置は、排気ジェット流の騒音レベルを好適に低減するようになる。
図3は、多葉管群のバリエーションの例を示す説明図である。
図3の(a)は、ダクト中央部近傍に流速の最大分布を持った流れを減速することに配慮して、中央部に大きな大多葉管21Lが形成されるように、複数の小多葉管21sをリング状に配置したものである。このように、隣接する小多葉管21sが組み合わされることにより、小多葉管21sの外側に新たな大多葉管21Lが形成される。また、小多葉管21sの形状を好適に変えることにより、大多葉管21Lの流路形状も変わることになる。
図3(b)は、ダクト中央部にのみ多葉管21を敷き詰めて、ダクト中央部近傍の高速流のみを減速することをねらったものである。なお、多葉管21の固定は、例えば、図示の如きサポート40によって行うが、特にこれに限定されるものではなく、多葉管21が流路内部に安定して固定される手段であれば何でも良い。
図3(c)は、ダクト中央部にのみ混合部分21Lを有し、その混合部分を小寸法の多葉管21sで構成したものである。同(d)および(e)は、大寸法の大多葉管21Lを中央に、小寸法の小多葉管21sをその周囲に配置した、異なる寸法の多葉管が組み合わされたものである。
図3(f)は、異なる寸法の多葉管21L,21M,21sを同心状に配置し、葉部の形状をダクト中心から周囲に向かって段階的に広げるように構成したものである。
図4は、断面形状がフラクタル状の形状を有するフラクタル状多葉管21fの例を示す説明図である。
このフラクタル状多葉管21fは、多葉管の葉部を茎部とみなして、その周囲に葉部を設けると元の多葉管に比べて葉部が細かい突起で構成された複雑な形状となる。そして、新たに形成された葉部を茎部とみなしてその周囲に葉部を形成することを繰り返すことで、フラクタル状を成す断面形状を形成することが出来る。このように、新たな葉部の形成を繰り返すと、中央部の大規模流れを数段階の葉部に分割しながら最終的には流路壁の微細な凹凸部程度まで分割し得ることになる。その結果、一段階の多葉管に比べて、混合流の更なる減速効果を生じさせるようになる。
図5は、実施例1に係るダクト式消音装置200を示す説明図である。
このダクト式消音装置200は、多葉管群20以外は上記ダクト式消音装置100と同じ構成である。
実施例1に係る多葉管群20は、各多葉管21の軸方向の長さを半径方向外側に行くに従いある一定の比率で減少するように構成されている。その結果、中心部の多葉管21が最も長く、外周辺部の多葉管21が最も短く、全体として円筒部と突起部分(コーン形状)を組み合わせた外形を呈するようになる。このように連続的に多葉管21の長さを変化させると、個々の管長に基づく共鳴周波数を分散させる効果も期待できる。また、多葉管群20の前後に吸音材30を設けて排気ガスの衝突や分割された流れによる高周波数音を吸音する構成とすることが好ましい。
また、多葉管群20のダクト10に対する接合方法や固定方法を機械式とすることで多葉管群を着脱可能に構成することができる。また。多葉管群20の後端では、ダクト中央部分の多葉管長を長く取る一方でダクト内周側の多葉管長を短く取る又は多葉管を設けない構造としても良い。
多葉管21同士は例えば溶接によって結合され、サポート40を介してダクト10の内壁に固定される。一方、サポート40のダクト10に対する固定方法を機械式、例えば、ダクト10の内壁にブラケットを取り付け、サポート40をそのブラケットにネジ締結したり、ダクト10の内壁に軸方向に対しサポート40を通すスライド溝(凹部)を設けたりすることにより多葉管群20を着脱可能な部品として扱うことが出来るようになる。
図6は、エンジンテストセルで使用されるダクト式消音装置を示す説明図である。
この図は、実施例1に係るダクト式消音装置200をエンジンテストセルの設備に固定した状態を想定したものである。テストセルは、それぞれ吸音処理された吸気通風流路と排気通風流路をつなぐ試験室にジェットエンジンを備えたものである。当該試験室内でジェットエンジンを運転すると、高速の排気ガスが放出され、大きな音源を形成する。本発明に係るダクト式消音装置200によれば、排気ガスを試験室内の空気とともに取り込んで内部で減速しつつ、分散した高周波数に相当する流れに分割する。多葉管群を通過した流れは排気通風流路を通って外部へ放出されるが、排気ジェット流れに起因する低周波数音は抑制される。
図7に示すように、本ダクト式消音装置200に適当な台車構造等を付加すれば、可搬式消音装置として屋外の任意の場所で使用することができる。また、ジェットエンジン単体のみならず、航空機やジェット模型機等にエンジンを据えつけた状態でも使用することができるよう、設置位置および高さを調整可能とする可変ハイト機構、或いはダクト吸入部分の開口面積を調整可能とする可変ダクト機構を有するように構成しても良い。
図8は、排気消音キャップとして使用されるダクト式消音装置を示す説明図である。
実施例3に係る排気消音キャップ300は、航空機、例えばジェット模型機の排気パイプ部に排気キャップとして着脱可能に取り付けることができるように構成されている。排気消音キャップ300は排気パイプと同径のパイプに多葉管21を敷き詰めたもので、模型機の排気パイプ後端に機械的に取り付け又は取り外しが可能な構造となっている。この排気消音キャップ300は排気パイプから放出される排気ジェットを直接的に様々な複数の小規模なジェット流に分割することができ、排気速度低減と音の高周波数化に寄与することができる。実施例1に係るダクト式消音装置200に比べて、コンパクトな装置構成である点が有利である。
また、排気消音キャップ300は、機体やエンジンの音響特性によって多葉管21または多葉管群20の形態を変更することができるように構成されている。実際の運用では、多葉管群20のバリエーションを数種類用意して、これらの中から用途に応じて最適な多葉管群20を選定するようにしても良い。
また、排気消音キャップ300は、排気パイプに嵌合された後、所定の推力やモーメントが働くとその排気パイプから外れるように、嵌合具合を調整することが出来るように構成しても良い。その他に、排気ジェット流により排気消音キャップ300が熱膨張して排気パイプへの締め付け力が緩むように構成することが出来る。これにより、排気消音キャップ300は、地上運転時には消音装置として働き、エンジン性能又は飛行性能を優先する場合、例えば離陸時には最大推力を発生させたり、或いは急上昇急旋回をかけたりする場合には、自立的に消音装置を離脱させることができ、飛行中の当該消音装置による推力損失を軽減することが出来るようになる。
また、多葉管21または多葉管群20は、図9に示すように、捻られた構造を有するように構成されるようにしても良い。多葉管21または多葉管群が管軸対称に捻られた構造を有する場合、多葉管内部の流れに旋回が加えられて、茎部から葉部への運動量の輸送が促進される結果、一層の混合促進を期待することが出来る。
本発明のダクト式消音装置は、旅客機用ジェットエンジンの地上運転時の排気消音装置、ジェットエンジン地上運転実験時の排気消音装置、ジェット模型機・ジェット無人機の地上運転時の排気消音装置に対し好適に適用することが出来る。
本発明のダクト式消音装置を示す要部説明図である。 多葉管を示す説明図である。 多葉管群のバリエーションの例を示す説明図である。 断面形状がフラクタル状の形状を有するフラクタル状多葉管の例を示す説明図である。 実施例1に係るダクト式消音装置を示す説明図である。 エンジンテストセルで使用されるダクト式消音装置を示す説明図である。 可搬式のダクト式消音装置を示す説明図である。 排気消音キャップとして使用されるダクト式消音装置を示す説明図である。 捻られた多葉管の一例を示す斜視図である。
符号の説明
10 ダクト
20 多葉管群
21 多葉管
30 吸音材
40 サポート
100,200 ダクト式消音装置
300 排気消音キャップ

Claims (10)

  1. 排気ジェット流をダクト内部に導入することにより該排気ジェット流を消音するダクト式消音装置であって、前記ダクトの断面流路の一部又は全部が、流路面積が最大である茎部を中心に且つ流路面積が該茎部より小さい葉部を該茎部の周辺に複数配置し且つ該茎部と該葉部は連通するように構成された多葉管または該多葉管の集合体である多葉管群から成ることを特徴とするダクト式消音装置。
  2. 前記多葉管または前記多葉管群において、その一の葉部と他の葉部とは寸法および形状が異なるように構成された請求項1に記載のダクト式消音装置。
  3. 前記一の多葉管と他の多葉管が隣接することにより、前記多葉管の外側において複数の流路が形成されるように構成された請求項1又は2に記載のダクト式消音装置。
  4. 前記多葉管の流路断面又は隣接する多葉管群で形成される流路断面をフラクタル状構造となるように構成された請求項1から3の何れかに記載のダクト式消音装置
  5. 前記ダクト内部において、排気ジェット流の排気速度の高い部分に前記多葉管または前記多葉管群を配置した請求項1から4の何れかに記載のダクト式消音装置。
  6. 前記多葉管群において、その一の多葉管と他の多葉管とは軸方向の長さに差異をもたせた請求項1から5の何れかに記載のダクト式消音装置。
  7. 前記多葉管群または該多葉管群を有する多葉管ダクト部は着脱可能に構成された請求項1から6の何れかに記載のダクト式消音装置。
  8. 前記多葉管群または前記多葉管ダクト部は、エンジンの排気ノズル又はテイルパイプの端部に直接嵌合するように構成された請求項7に記載のダクト式消音装置。
  9. 前記多葉管群または前記多葉管ダクト部が、前記排気ノズル又はテイルパイプに働く推力が一定値を超えると、該排気ノズル又はテイルパイプから離脱し、或いは熱的膨張による変形量が一定値を超えると前記排気ノズル又はテイルパイプから離脱するように構成された請求項7又は8に記載のダクト式消音装置。
  10. 前記多葉管または前記多葉管群は、捻られた構造を有するように構成された請求項1から9の何れかに記載のダクト式消音装置。
JP2006070443A 2006-03-15 2006-03-15 ダクト式消音装置 Expired - Fee Related JP4482670B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006070443A JP4482670B2 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 ダクト式消音装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006070443A JP4482670B2 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 ダクト式消音装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007245847A true JP2007245847A (ja) 2007-09-27
JP2007245847A5 JP2007245847A5 (ja) 2008-05-01
JP4482670B2 JP4482670B2 (ja) 2010-06-16

Family

ID=38590588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006070443A Expired - Fee Related JP4482670B2 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 ダクト式消音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4482670B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025076A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Ihi Corp 流路構造体
JP2013015118A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Toyota Boshoku Corp 吸音構造体
WO2018193192A1 (fr) * 2017-04-21 2018-10-25 Office National D'etudes Et De Recherches Aérospatiales Garniture surfacique pour absorption acoustique
JP6427230B1 (ja) * 2017-07-07 2018-11-21 本田技研工業株式会社 車両用ホイールに対する副気室部材の構成方法および副気室部材情報システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102502582B1 (ko) * 2018-04-23 2023-02-22 삼성전자주식회사 세이프티 가드를 구비한 무인 비행기

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025076A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Ihi Corp 流路構造体
JP2013015118A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Toyota Boshoku Corp 吸音構造体
WO2018193192A1 (fr) * 2017-04-21 2018-10-25 Office National D'etudes Et De Recherches Aérospatiales Garniture surfacique pour absorption acoustique
FR3065570A1 (fr) * 2017-04-21 2018-10-26 Office National D'etudes Et De Recherches Aerospatiales Garniture surfacique pour absorption acoustique
CN110537219A (zh) * 2017-04-21 2019-12-03 国家宇航研究所 用于吸声的表面衬里
US11524792B2 (en) 2017-04-21 2022-12-13 Office National D'etudes Et De Recherches Aerospatiales Surface trim for acoustic absorption
JP6427230B1 (ja) * 2017-07-07 2018-11-21 本田技研工業株式会社 車両用ホイールに対する副気室部材の構成方法および副気室部材情報システム
JP2019014379A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 本田技研工業株式会社 車両用ホイールに対する副気室部材の構成方法および副気室部材情報システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4482670B2 (ja) 2010-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6018293B2 (ja) 高圧消音装置
JP6063246B2 (ja) 小型高圧排気消音装置
JP3340844B2 (ja) ターボファンエンジンに使用される騒音抑止装置及び方法
US8240427B2 (en) Sound attenuation systems and methods
JP5709401B2 (ja) 一体の共振器を持つ噴射器
CA2384505C (en) Acoustic silencer nozzle
EP1714871B1 (en) Acoustic dampers
JP4482670B2 (ja) ダクト式消音装置
CA2442859A1 (en) Tortuous path exhaust eductor system
EP2517959B1 (en) Exhaust silencer with baffles
US20080179132A1 (en) Acoustic apparatus
JP2008531914A (ja) ガスタービンエンジンにおけるブリード通路用のブリード構造体
CA2660211A1 (en) Gas turbine engine exhaust duct ventilation
US8556027B2 (en) Eductor exhaust silencer assembly with bypass gasflow
US8235170B1 (en) Integrated tailcone muffler assemblies and methods
EP1748177B1 (en) Compact, light weight eductor oil cooler plenum and surge flow plenum design
JP2008075647A (ja) エジェクタ消音装置によって音響レベルを低減させてなるヘリコプター用ガスタービンエンジン
US20080236939A1 (en) Exhaust silencer assembly
US7918310B1 (en) Noise attenuation device for reducing jet engine noise during testing
CN102753807B (zh) 用于从燃气涡轮发动机喷射气体的装置及燃气涡轮发动机
CN202250304U (zh) 消声器
US20130315729A1 (en) Upblast Exhaust Apparatus With A Variable Outlet Nozzle
CN115917128A (zh) 优化的排放管网格和优化的排放阀
CN112628597A (zh) 一种高压消声排气装置
GB2372019A (en) Turbofan engine negatively scarfed nacelle for uniform flow to the fan

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080313

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees