JP2007244169A - モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】表面磁束密度を正弦波状にすることで、コギングトルクおよびトルクリップルを低減し、振動・騒音を抑制した電動機を提供する。
【解決手段】多極着磁したシート状のフレキシブル希土類磁石を装着するロータコアの外径を、従来の真円形状から、直線または曲線により構成した形状にし、これにより、ロータ着磁波形を自在に調整することができ、コギングトリクおよびトルクリップルの低減を行うことによって、磁束密度波形を正弦波状にする。
【選択図】図5
【解決手段】多極着磁したシート状のフレキシブル希土類磁石を装着するロータコアの外径を、従来の真円形状から、直線または曲線により構成した形状にし、これにより、ロータ着磁波形を自在に調整することができ、コギングトリクおよびトルクリップルの低減を行うことによって、磁束密度波形を正弦波状にする。
【選択図】図5
Description
本発明は、シート状のフレキシブル希土類磁石、およびそれを用いたモータに関する。
一枚のシート状のフレキシブル希土類磁石を環状に湾曲させてロータコアに装着した後に多極着磁した場合、マグネット接合部と着磁ヨーク境界位置を一致させる必要があり、その位置合わせにズレが生じると、磁極の着磁波形に歪が発生する。このため、多極着磁したのちにロータコアに装着する方法を用いて製作されたロータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−229773号公報
上記従来の技術によれば、1箇所の磁極の着磁波形の歪みは改善されるが、磁極の着磁波形は着磁ヨークを最適化する必要があり、その都度着磁ヨークを設計しなければならない。また、着磁波形やマグネットの寸法によっては、着磁ヨークでの着磁では構成することが困難な場合が多々生じ、着磁波形の歪が生じる。
上記のような着磁波形の歪は、モータのコギングトルクおよびトルクリップルが増大する要因となり、モータの回転精度の低下、振動・騒音といった信頼性の低下を招くという問題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、小形高出力化を実現しながらコギングトルクとトルクリップルを低減し、振動・騒音を抑制した高精度モータを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため本発明は、多極着磁したシート状のフレキシブル希土類磁石を装着するロータコアの1極分の外周部を複数の直線または曲線で構成されていることを特徴とする。
これにより、ロータ着磁波形を自在に調整することができ、コギングトルクおよびトルクリップルの低減が可能である。
これにより、ロータ着磁波形を自在に調整することができ、コギングトルクおよびトルクリップルの低減が可能である。
着磁ヨーク、磁石形状を変更することなくコギングトルクおよびトルクリップルを低減することができ、低騒音・低振動の電動機を得ることができる。
本発明によれば、シート状フレキシブル希土類磁石を装着するロータコアの1極分の外周部を複数の直線または曲線で構成することにより、磁石・着磁ヨーク・ステータを変更することなくロータ着磁波形を調整できる。そのため、ロータコアの変更のみでコギング・トルクリップルを抑制した電動機を提供することができる。
実施例1では集中巻方式のブラシレスモータについて説明する。
図1に示したように、本発明のモータは、ステータ10とロータ30からなり、ステー
タ10は、ステータコア11と、絶縁物12を介してステータコア11に施されたコイル13と、端子14と、回路基板15と、これら全部あるいは一部を樹脂で封止する樹脂モールド16と、ブラケット17から成る。コイル13としては、通常3相コイルが施される。また、回路基板15には、位置検出手段21と、その他のモータを運転するために必要な各種素子が実装されている。
タ10は、ステータコア11と、絶縁物12を介してステータコア11に施されたコイル13と、端子14と、回路基板15と、これら全部あるいは一部を樹脂で封止する樹脂モールド16と、ブラケット17から成る。コイル13としては、通常3相コイルが施される。また、回路基板15には、位置検出手段21と、その他のモータを運転するために必要な各種素子が実装されている。
ロータ30は、回転用磁石31と、ロータコア32と位置検出用磁石33とシャフト34から成る。このとき、回転用磁石31とロータコア32と位置検出用磁石33はシャフト34に取り付けられている。またロータ30は、ステータ10の内側に、ステータ10と同心円状に、軸受34とシャフト33を介して回転自在に保持されている。尚、図1は、ロータコア32の表面に回転用磁石31が設けられている表面磁石型ロータを示している。
ロータ30はステータ10に施されたコイル13に流れる電流による磁界によって、シャフト33を中心にして回転する。このとき、位置検出手段21によってロータ30の位置を検出し、ロータ30の位置に応じて電流を制御する。
ここで、本発明の特徴であるロータについて図を用いて説明する。まず、シート状のフレキシブル希土類磁石を厚み方向に磁化されるように着磁ヨークにて着磁を行う。このとき、長さ方向は、N極とS極が交互で等間隔となるような多極着磁を施す(図2参照)。従来は、この着磁ヨークに依存して着磁波形が決定していた。
ロータ径は使用用途により異なっており、着磁ヨークを変更しても着磁波形が歪のない波形にならなかったり、また着磁ヨークの設計、作製までに要する時間が莫大であったりという課題があった。
図8に従来例におけるロータの概略図を示す。ロータコア外周部は円であり、そのロータコアにフレキシブル希土類磁石を湾曲させて装着させた構造となっている。そのため、ロータ外周部の磁束密度波形は着磁波形に依存している。
図3に本発明の実施例1における概略図を示す。従来のロータコア形状では、ラジアル方向磁束密度が強く、極中心が落ち込むなどの波形の乱れが生じる。また、着磁で波形を正弦波状にするという試みも行われているが、上記で述べたように必ずしも有効な手段ではない。
実施例1の方法によれば、極中心が最も外径が大きくなるように1つまたは複数の直線でロータコアの外周面を構成するため、極中心の磁束密度が最も強くなり、極間にいくほど弱くなるように不等ギャップとなるため、表面磁束密度波形を正弦波状に近づけることができ、その結果、コギングトルク、トルクリップルを低減でき、騒音・振動が低減できるため、信頼性の向上につながる。
実施例1では、ロータコアを1つまたは複数の直線により構成していたが、実施例2では複数の曲線によりロータコアを構成する。図4に実施例2における概略図を示す。実施例2で示す方法によれば、周方向の表面磁束密度の変化量がよりなだらかになり、よりきれいな表面磁束密度波形を構成することができ、その結果、コギングトルク、トルクリップルを低減でき、騒音・振動が低減できるため、信頼性の向上につながる。
実施例1では、ロータコアを1つまたは複数の直線により構成、実施例2では複数の曲線によりロータコアを構成したが、実施例3では1つまたは複数の直線、かつ1つまたは複数の曲線によりロータコア外周面を構成する。図5に実施例3における概略図を示す。実施例3で示す方法によれば、周方向の表面磁束密度の調整における自由度が増し、よりきれいな表面磁束密度波形を構成することができ、その結果、コギングトルク・トルクリップルを低減でき、騒音・振動が低減できるため、信頼性の向上につながる。
図6に従来のロータコア形状における表面磁束密度波形と本発明実施例1から3により構成されたロータコア形状の表面磁束密度波形を示す。
図6に従来のロータコア形状における表面磁束密度波形と本発明実施例1から3により構成されたロータコア形状の表面磁束密度波形を示す。
振動・騒音を低減させる方法として、実施例1から3で示したような、ロータ表面磁束密度を正弦波状に調整する方法を提案した。しかし、ロータの主磁束を発生させる永久磁石と、位置検出用磁石とのピッチのずれによってもモータの回転に影響を及ぼし、振動・騒音が悪化する。従来品のモータは、ロータコアに永久磁石を装着したロータと、位置検出用磁石をシャフトに挿入している。そのため、永久磁石と位置検出磁石の極ピッチが一致しないという問題点が生じていた。
そこで、図7に示すように1枚のシート状のフレキシブル希土類磁石をロータコアに装着してメインマグネットと位置検出磁石の両方の機能を得られるロータとする。
本発明により、メインマグネットと位置検出磁石の極ピッチのずれがなくなり、振動・騒音の低減に大きく付与することが可能である。
本発明は、空調用のファンモータなど、振動・騒音を抑制することを要求される電動機に有用である。
1 シャフト
2 ベアリング
3 位置検出磁石
4 ロータコア
5 メインマグネット
6 ステータコア
7 絶縁物
8 コイル
9 モールド
10 端子台
11 ブラケット
12 基板
13 位置検出手段
14 ロータコア
15 磁石
2 ベアリング
3 位置検出磁石
4 ロータコア
5 メインマグネット
6 ステータコア
7 絶縁物
8 コイル
9 モールド
10 端子台
11 ブラケット
12 基板
13 位置検出手段
14 ロータコア
15 磁石
Claims (6)
- 複数のティースと、前記ティースを連結する環状のヨークとからなるステータコアと、前記ティースに施された巻線とからなるステータと、前記ステータの内周に回転自在に保持され、1枚または複数のシート状フレキシブル希土類磁石とロータコアと位置検出用磁石とからなるロータと、前記ロータの回転位置を検出する位置検出手段を有し、前記ロータの回転位置に合わせて前記巻線に電流を通電するための回路基板により構成され、前記フレキシブル希土類磁石を湾曲装着させた前記ロータコアの1極分の外周部が1つまたは複数の直線により構成されていることを特徴としたロータ。
- ロータコアの1極分の外周部が複数の曲線により構成されていることを特徴とした請求項1に記載のロータ。
- ロータコアの1極分の外周部が複数の直線および曲線により構成されていることを特徴とした請求項1に記載のロータ。
- ロータコアが磁性体であることを特徴とした請求項1から3のいずれかに記載のロータ。
- ロータコアが非磁性体であることを特徴とした請求項1から3のいずれかに記載のロータ。
- フレキシブル希土類磁石と前記位置検出用磁石が1枚のシートで構成されていることを特徴とした請求項4から請求項5のいずれかに記載のロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006067172A JP2007244169A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006067172A JP2007244169A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007244169A true JP2007244169A (ja) | 2007-09-20 |
Family
ID=38589122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006067172A Pending JP2007244169A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007244169A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101385510B1 (ko) * | 2012-06-15 | 2014-04-15 | 자화전자(주) | 코깅 토크를 저감한 전동기용 영구자석 및 이를 채용한 전동기 |
-
2006
- 2006-03-13 JP JP2006067172A patent/JP2007244169A/ja active Pending
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KR101385510B1 (ko) * | 2012-06-15 | 2014-04-15 | 자화전자(주) | 코깅 토크를 저감한 전동기용 영구자석 및 이를 채용한 전동기 |
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