JP2007243993A - イヤーホーンアンテナ及び無線機 - Google Patents

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Abstract

【課題】感度調整動作を要することなく広い帯域の周波数に対して充分な受信感度を確保できるようにし、イヤーホーンへの音声信号の伝送もできるようにしてイヤーホーンとアンテナを一体化する。
【解決手段】バラン4に接続された左右のイヤーホーン12L、12Rに対応する二対の音声・高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbの反バラン側の端子にローディングコイルLLa、LLb、LRa、LRbを介してイヤーホーン12L、12Rに接続する。ローディングコイルLLa、LLb、LRa、LRbは基本周波数(例えば100MHz)に対してローインピーダンスに、それより高い特定周波数(例えば200MHz)に対してハイインピーダンスになり高周波的に遮断する。更に二対の音声・高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbを、左右のイヤーホーン12L、12Rへの音声信号の伝送手段としても機能するようにする。
【選択図】図1

Description

発明は、イヤーホーンアンテナ、特に、感度調整操作或いは受信周波数切換操作をしなくても広い周波数帯域に渡って高い受信感度を得ることができ、且つ人体からのイヤーホーンを通じての悪影響を受けないイヤーホーンアンテナと、それに用いる複合コイルと、同じくそのイヤーホーンアンテナに用いる同軸ケーブルと、イヤーホーンアンテナを備えた無線機に関する。
高い周波数の電波を受信する無線機のアンテナとして、イヤーホーンをそのまま利用したもの、或いは、無線機の筐体内に導体線を配置したもの等が従来良く用いられたが、これらのものは充分な受信感度を得ることが難しく、そこで、例えば、特開平10−84209号公報により紹介されたループアンテナが開発された。この種のアンテナは小型無線機の首紐にループアンテナを取付け、そのループアンテナに、インダクタンス素子を、そのループアンテナの開口面が人体表面に垂直になるような向きに並列に接続したものである。
しかし、これらのものは、イヤーホーンに対する配慮がなく、アンテナと、イヤーホーンへの信号線を別々に設けなければならないという問題を有していた。そこで、実開平6−22331号公報によりヘルメットにイヤーホーンへの信号線とアンテナとを組み込んで一体化するようにしたイヤーホーンアンテナが開発されたりした。
特開平10−84209号公報
上述した例えば特開平10−84209号公報等により紹介されたようなタイプのアンテナは、先ず、イヤーホーンを一体化することについての一切の配慮が成されていないという問題があった。
また、イヤーホーンへ音声信号を伝送する信号線とアンテナを一体化したイヤーホーンアンテナには、イヤーホーンが人体に直接接することから人体がアンテナを通じて無線機に大きな影響を及ぼし、受信の安定性が大きく損なわれるという問題があった。また、アンテナの整合部とチューナーなどの機器部が同じ機器内にあるために機器のノイズの影響を受け易いという問題もあった。
この問題はラジオにおいても生じるが、その放送電波より受信周波数の高いテレビジョン放送電波を受信する例えば携帯液晶TV(テレビジョン受像機)においてはその傾向が顕著に強い。しかし、それ対しては有効な対策が講じられていないのが実情であった。
また、テレビジョン放送を受信する場合、広帯域のテレビジョン放送周波数に対して該広帯域全域に渡って充分な受信感度を確保することが難しいという問題もあった。
即ち、所謂、携帯液晶TV(テレビジョン受像機)と称されるものは、90〜770MHzという非常に広帯域の高周波信号を受信する必要がある。具体的には、日本におけるテレビジョン放送使用周波数帯域の場合、VHF帯では、90〜108MHz(1〜3cH)、170〜222MHz(4〜12cH)が使用周波数となり、UHF帯では470〜770MHz(13〜62cH)が使用周波数となる。
このような広帯域に渡って充分な高さの受信感度を得ることは難しく、受信感度の低い帯域が生じることは避け得なかった。なぜならば、ループアンテナのループ長が受信周波数帯域を決定し、その帯域外の周波数に対してアンテナの受信感度が低下するからである。
そのため、例えば磁性体が移動可能に挿通された感度調整部材を設け、該磁性体の挿通量を受信しようとする周波数に応じて調整するというような感度調整手段の開発も試みられた。しかし、このような感度調整手段によれば、受信しようとする周波数を切り換えるとき毎に、感度調整動作をする必要があるという面倒があった。
尚、将来、ディジタル地上波による放送が行われることになっており、ディジタル地上波による放送電波はUHFのみであるので、そのディジタル地上波対応の受信機の場合は、受信周波数帯域はアナログ地上波対応の受信機の場合よりも狭くて済むと言える。しかし、従来のイヤーホーンアンテナは、ディジタル地上波放送対応の受信機には適していない。というのは、前述の通り、人体からイヤーホーン、イヤーホーンアンテナを通じて受信機に及ぼす高周波的悪影響をなくす等について有効な対策を講じ得ていないからである。
本発明はこのような問題点を解決すべく為されたものであり、人体からイヤーホーン通じて無線機側に及ぼす高周波的悪影響をなくすことができ、更に、受信機器から、アンテナ部から分離されることで、機器のノイズの影響を排除することができ、感度調整動作を要することなく広い帯域の周波数の信号に対して必要な受信感度を確保することが可能でかつイヤーホーンへの音声信号の伝送も可能なイヤーホーンアンテナと、それに用いる複合コイルと、同じくそのイヤーホーンアンテナに用いる同軸ケーブルと、イヤーホーンアンテナを備えた無線機を提供することを目的とする。
請求項1のイヤーホーンアンテナは、バランを有し、その平衡モード側の端子に、左のイヤーホーンに接続される一対の音声・高周波兼用信号線、及び、右のイヤーホーンに接続される一対の音声・高周波兼用信号線が接続されたイヤーホーンアンテナであって、高周波信号に対しては、上記二対の音声・高周波兼用信号線が受信アンテナとして機能し、音声信号に対しては該二対の音声・高周波兼用信号線が上記左右のイヤーホーンへの音声信号伝送手段として機能するようにされたことを特徴とする。
従って、請求項1のイヤーホーンアンテナによれば、バランにて平衡モードから不平衡モードにインピーダンス変換し、更に、上記二対の音声・高周波兼用信号線を、高周波信号に対しては受信アンテナとして機能させ、音声信号に対しては音声信号伝達手段として機能させるので、高周波受信アンテナとイヤーホーンとの一体化を図ることができる。
請求項3の無線機は、上記請求項1のイヤーホーンアンテナと、該イヤーホーンアンテナの上記バランの不平衡側端子にケーブルを介して接続された受信装置からなることを特徴とする。
従って、請求項3の無線機によれば、請求項1のイヤーホーンアンテナを用いるので、そのイヤーホーンアンテナの持つ利点を享受することができる。
請求項4のイヤーホーンアンテナは、バランを有し、該バランの平衡モード側の端子に、上記左のイヤーホーンに対応する一対の音声・高周波兼用信号線、及び、右のイヤーホーンに対応する一対の音声・高周波兼用信号線が接続され、該各対の音声・高周波兼用信号線の反バラン側の端子それぞれが各別のローディングコイルを介して対応するイヤーホーンに接続されたイヤーホーンアンテナであって、上記各ローディングコイルは、予め設定された基本周波数(例えば100MHz)より高い特定の周波信号(例えば200MHz)に対してはハイインピーダンスになって高周波的に上記二対の音声・高周波兼用信号線から分離して該信号線をダイポールアンテナとして機能させ、上記基本周波数(例えば100MHz)の信号に対してはローインピーダンスとなって高周波的に上記二対の音声・高周波兼用信号線と上記各ローディングコイルとを結んでその双方からなるダイポールアンテナが機能するようにされ、上記各対の音声・高周波兼用信号線は、左右のイヤーホーンへの音声信号に対しては音声信号伝送手段として機能するようにしたことを特徴とする。
従って、請求項4のイヤーホーンアンテナによれば、高周波信号をバランにて平衡モードから不平衡モードにモード変換することができると共に、基本周波数(例えば、100MHz)より高い特定の周波数(例えば200MHz)の信号に対してはローディングコイルがハイインピーダンスとなって上記二対の音声・高周波兼用信号線から分離し、その二対の音声・高周波兼用信号線をダイポールアンテナとして機能させ、共振させることができる。
また、基本周波数(例えば、100MHz)の信号に対しては上記ローディングコイルがローインピーダンスとなって上記二対の音声・高周波兼用信号線とそれに接続された各ローディングとを一つのダイポールアンテナとして機能させて共振させることができる。
依って、基本周波数(例えば100MHz)に共振し、更にその高調波(3倍波、例えば300MHz、5倍波、例えば500MHz、7倍波、例えば700MHz)に共振するダイポールアンテナと、予め設定された周波数(例えば100MHz)より高い特定の周波数(例えば200MHz)の信号に共振し、更にその高調波(3倍波、例えば600MHz等)に励振するダイポールアンテナとが上記二対の音声・高周波兼用信号線によって構成され、広い周波数帯域に渡って受信感度の変化の比較的少ない感度特性を得ることが可能になり、その感度特性を得るのにイヤーホーンアンテナに対する感度調整を全く要しない。
尚、そのローディングコイルは基本周波数(例えば100MHz)の共振に必要とされるアンテナ長を短縮するので、アンテナ長が短くても長い波長の信号に共振し得ることから、アンテナを徒に長くすることなく低い周波数の信号に対する受信感度を高めることができる。これも無視できない利点である。
従って、広い周波数帯域に渡って受信感度の変化の比較的少ない感度特性を得ることが可能になり、その感度特性を得るのにイヤーホーンアンテナに対する感度調整を全く要しない。
更に、請求項4のイヤーホーンアンテナによれば、音声信号に対しては上記各対の音声・高周波兼用信号線及び上記ローディングコイルが上記左右のイヤーホーンへの音声信号伝送手段として機能するようにしたので、イヤーホーンとアンテナの一体化を図ることができる。
従って、アンテナを広周波数帯域に渡る高周波信号の受信に用いることができると共に、イヤーホーンに音声信号を伝送する手段としても用いることができ、高感度、広帯域アンテナとイヤーホーンの一体化が可能となる。
請求項11の複合コイルは、一つのコアに複数の導体線を同じ巻き数巻いてインピーダンスの等しい複数のコイルを形成したことを特徴とする。
従って、請求項11の複合コイルによれば、複数のコイルを一つのコイルと略同じ大きさで形成することができ、複数のコイルを用いる装置、機器類の小型化、軽量化に寄与する。特に、イヤーホーンアンテナの前記左右各対の各ローディングコイルとして上記複合コイルを構成する各コイルを用いこととすると、イヤーホーンアンテナの小型化、軽量化に寄与し、イヤーホーンアンテナ使用時の煩わしさを軽減することができる。
請求項14の無線機は、請求項4、5、6、7、9、10、12又は13記載のイヤーホーンアンテナと、前記バランの不平衡モード側の端子に接続された受信装置とからなることを特徴とする。
従って、請求項14の無線機によれば、上記請求項4、5、6、7、9、10、12又は13記載のイヤーホーンアンテナの利点を享受することができる。
請求項15の同軸ケーブルは、高周波信号を通す中心導体と、該中心導体を囲繞する第1の絶縁体と、該第1の絶縁体を囲繞するシールド線と、該シールド線を囲繞する第2の絶縁体と、該第2の絶縁体の外側に巻かれた左右の音声信号を伝送する一対の音声信号線を有することを特徴とする。尚、一対の音声信号線と上記シールド線により左右の音声信号を伝送するようにしても良いが、該一対の音声信号線の他に共通音声信号線を第2の絶縁体の外側に巻き、この3本の音声共通信号線により左右の音声信号を伝送するようにしても良い。
従って、請求項15の同軸ケーブルによれば、上記中心導体と上記シールド線により高周波信号(例えば100MHz〜700MHzの信号)を伝送し、音声共通信号線と、左右一対の音声信号線により左右の音声信号(例えば数10〜20000Hz)を伝送することができ、一つの同軸ケーブルを高周波信号と左右の音声信号の両方の伝送に用いることができる。
特に、その同軸ケーブルは、高周波信号と左右の音声信号の両方の伝送に用いることができるので、上記各種イヤーホーンアンテナと、受信装置とを接続した無線機のその接続手段に最適である。
請求項1のイヤーホーンアンテナによれば、バランにて平衡モードから不平衡モードにインピーダンス変換し、更に、上記二対の音声・高周波兼用信号線を、高周波信号に対しては受信アンテナとして機能させ、音声信号に対しては音声信号伝達手段として機能させるので、高周波受信アンテナとイヤーホーンとの一体化を図ることができる。
請求項2のイヤーホーンアンテナによれば、イヤーホーンと、音声・高周波兼用信号線との間に、高周波信号に対してはハイインピーダンスになってその信号を実質的に遮断し、音声信号に対してはローインピーダンスになってその信号の伝送を許容する高周波信号遮断手段を設けたので、人体からイヤーホーンを通じて高周波的悪影響がアンテナ、無線機の受信装置側に及ぶことをその高周波信号遮断手段によって阻むことができる。
請求項3の無線機によれば、請求項1のイヤーホーンアンテナを用いるので、そのイヤーホーンアンテナの持つ利点を享受することができる。
請求項4のイヤーホーンアンテナによれば、高周波信号をバランにて平衡モードから不平衡モードにモード変換することができると共に、基本周波数(例えば、100MHz)より高い特定の周波数(例えば200MHz)の信号に対してはローディングコイルがハイインピーダンスとなって上記二対の音声・高周波兼用信号線から分離し、その二対の音声・高周波兼用信号線をダイポールアンテナとして機能させ、共振させることができる。
また、基本周波数(例えば、100MHz)の信号に対しては上記ローディングコイルがローインピーダンスとなって上記二対の音声・高周波兼用信号線とそれに接続された各ローディングとを一つのダイポールアンテナとして機能させて共振させることができる。
依って、基本周波数(例えば100MHz)に共振し、更にその高調波(3倍波、例えば300MHz、5倍波、例えば500MHz、7倍波、例えば700MHz)に共振するダイポールアンテナと、予め設定された周波数(例えば100MHz)より高い特定の周波数(例えば200MHz)の信号に共振し、更にその高調波(3倍波、例えば600MHz等)に励振するダイポールアンテナとが上記二対の音声・高周波兼用信号線によって構成され、広い周波数帯域に渡って受信感度の変化の比較的少ない感度特性を得ることが可能になり、その感度特性を得るのにイヤーホーンアンテナに対する感度調整を全く要しない。
そして、ローディングコイルの共振アンテナ長の短縮機能により、アンテナを徒に長くすることなく低い周波数の信号に対する受信感度を高めることができる。
従って、アンテナ長が比較的短くても広い周波数帯域に渡って受信感度の変化の比較的少ない感度特性を得ることが可能になり、その感度特性を得るのにイヤーホーンアンテナに対する感度調整を全く要しない。
更に、請求項4のイヤーホーンアンテナによれば、音声信号に対しては上記各対の音声・高周波兼用信号線及び上記ローディングコイルが上記左右のイヤーホーンへの音声信号伝送手段として機能するようにしたので、イヤーホーンとアンテナの一体化を図ることができる。
従って、アンテナを広周波数帯域に渡る高周波信号の受信に用いることができると共に、イヤーホーンに音声信号を伝送する手段としても用いることができ、高感度、広帯域アンテナとイヤーホーンの一体化が可能となる。
請求項5のイヤーホーンアンテナによれば、折り返しダイポールアンテナが構成されるようにしたので、普通のダイポールアンテナ構成のものに比較してインピーダンスが4倍になる。従って、バランでのインピーダンスマッチングが容易になるという利点がある。
請求項6のイヤーホーンアンテナによれば、二対の音声・高周波兼用信号線のバラン側の部分における、その二対の一方と他方で成す角度が略180°を成すようにしたので、その二対の音声・高周波兼用信号線が上記特定の周波数の高周波信号に対してはU型ダイポールアンテナとして共振する。
請求項7のイヤーホーンアンテナによれば、二対の音声・高周波兼用信号線のバラン側の部分における、その二対の一方と他方で成す角度が略180°より小さい角度にしたので、その二対の音声・高周波兼用信号線は上記特定の周波数の高周波信号に対してはV型ダイポールアンテナとして共振する。
請求項8のイヤーホーンアンテナによれば、音声・高周波兼用信号線と各イヤーホーンとの間に、高周波信号に対してハイインピーダンスになってその間を高周波的に分離し、音声信号に対してローインピーダンスになってその音声信号の伝送を許容する高周波遮断手段を設けたので、人体からイヤーホーンを通じてアンテナ内に及ぼす高周波的悪影響をその高周波遮断手段によって阻むことができる。
請求項9のイヤーホーンアンテナによれば、左右の対を成す音声・高周波兼用信号線間それぞれに帯域拡大用コンデンサを接続したので、アンテナとしての受信感度の周波数特性を低周波数側に拡げることができる。
請求項10のイヤーホーンアンテナによれば、音声・高周波兼用信号線に音声信号を伝達する音声信号線に高周波信号に対してハイインピーダンスになる高周波遮断手段を介在させたので、音声・高周波兼用信号線から音声信号線へ高周波受信信号が漏れることを防止することができる。
請求項11の複合コイルによれば、一つのコアに複数の導体線を同じ巻き数巻いてインピーダンスの等しい複数のコイルを形成したので、略一つのコイル分の専有面積、占有体積で複数のコイルを形成することができ、延いては複数のコイルを用いる装置類の小型化、軽量化ができる。
請求項12のイヤーホーンアンテナによれば、左右各対の各一対のローディングコイルとして上記複合コイルを用いてなるので、4個のローディングコイルをコイル2個分の大きさにすることができる。
請求項13のイヤーホーンアンテナによれば、前記一対のローディングコイル取付部間に首かけ紐で繋いだので、イヤーホーンアンテナを首掛け構成にすることができる。
請求項14の無線機によれば、上記イヤーホーンアンテナを用いたので、該イヤーホーンアンテナの持つ利点を享受することができる。
請求項15の同軸ケーブルによれば、一つのケーブルで高周波信号と左右一対の音声信号線を伝送することができ、高周波信号と音声信号を伝送するのに、高周波信号を伝送するケーブルと左右一対の音声信号を伝送するケーブルとの複数のケーブルを用意する必要がなくなる。
請求項16の無線機によれば、請求項15の同軸ケーブルをバランと受信装置との間の接続に用いるので、受信装置とイヤーホーンアンテナとの間での高周波信号と音声信号を伝送するのに、高周波信号を伝送するケーブルと左右一対の音声信号を伝送するケーブルとの複数のケーブルを用意する必要がなくなり、1個の同軸ケーブルで済む。
本発明イヤーホーンアンテナは、基本的には、バランと、該バランの平衡モード側の端子に接続された左右のイヤーホーンに対応する二対の音声・高周波兼用信号線からなり、該二対の音声・高周波兼用信号線が、高周波信号に対しては受信アンテナとして、音声信号に対しては上記左右のイヤーホーンへの音声信号伝送手段として機能するようにしたものである。
そして、例えば、ディジタル地上波対応の受信機に用いる場合には、片側が15cm及び11cmの長さを有し互いに5mm以上の間隔を持って配設された2本の音声・高周波兼用信号線を、左右に対応して互いに90°以上開いた角度で固定してバランに接続したものを用いると良い。というのは、これで、ディジタル地上波放送されるUHFのすべての帯域の高周波信号を受信できるダイポールアンテナを構成でき、それでいて音声信号の伝送は支障なく為し得るからである。
その場合、ダイポールアンテナの反バラン側端子とイヤーホーンとの間に、高周波信号(例えばUHF波)に対してはハイインピーダンスになってその高周波信号を遮断し、音声信号に対してはローインピーダンスになってその音声信号の伝送を許容する高周波遮断手段〔例えばインダクタンス素子(コイル)〕を介在させるようにすると良い。それにより、人体からイヤーホーンを通じて無線機の受信装置側に及ぼす影響をなくすことができ、受信の安定性を高めることができるからである。
また、通常のテレビジョン地上波(アナログ地上波)放送対応の受信機に用いる場合には、バラン、及び、左右のイヤーホーンに接続される二対の音声・高周波兼用信号線に、左右の一対ずつローディングコイルを付加したものをイヤーホーンアンテナとして用いる。この場合には、周波数帯域の違いに応じてローディングコイルがハイインピーダンスになったり、ローインピーダンスになったりすることにより、該二対の音声・高周波兼用信号線が、上記特定の周波数(200MHz)の高周波信号に共振するダイポールアンテナとして機能し、該二対の音声・高周波兼用信号線に上記一対のローディングコイルを付加したものが上記基本周波数(100MHz)に共振するダイポールアンテナとしても機能する。
そして、そのような通常のテレビジョン地上波放送対応の受信機に用いる場合においては、前記左右のイヤーホーンに接続される一対の音声・高周波兼用信号線の一方のみをバランの平衡側端子に接続し、該一対の音声・高周波兼用信号線を他方同士を高周波的に接続し、以て、左のイヤーホーンに対応する一対の高周波兼用信号線の一方と、該対の他方と、右のイヤーホーンに対応する一対の高周波兼用信号線の一方と、該対の他方を含んだ折り返しダイポールアンテナが構成されるようにしてもよい。この場合には、アンテナによるインピーダンスが4倍になり、バルンでのインピーダンスマッチングを容易に取ることができる。
そして、ローディングコイルの各対の音声・高周波兼用信号線と、前記各イヤーホーンとの間に、高周波遮断手段、例えばフェライトビーズ(或いはチョークコイル)を設けて、人体が高周波信号の受信に対して悪影響を及ぼすのを防止することが好ましい。受信の安定性を高めることができるからである。
また、前記左右の対を成す音声・高周波兼用信号線間それぞれに帯域拡大用コンデンサを接続するようにしても良い。それにより受信周波数帯域を拡げることができるからである。
そして、前記ダイポールアンテナの各対の音声・高周波兼用信号線に音声信号を伝達する音声信号伝達経路に高周波信号に対してハイインピーダンスになる高周波遮断手段、例えばフェライトビーズ(チョークコイル)を介在させて、音声信号経路への不必要な高周波信号の信号を防止できるようにすると良い。
左右一対ずつのローディングコイルは、それぞれ、分離独立した部品で構成してもよい。
しかし、そのようにすると、ローディングコイル、延いてはそれを備えたローディングコイルの専有面積が増え、延いてはイヤーホーンアンテナの大型化、重量の増加に繋がる可能性がある。そこで、大型化等を回避するために、一つのコアを共有する二つの巻線からなる複数のコイルを一体に設けた複合コイルで各対のローディングコイルを構成するように設けるようにしても良い。
また、本発明イヤーホーンアンテナは、それから離れた無線機の受信装置に高周波信号を送り、その受信装置から音声信号を受け取るので、その高周波信号、音声信号の受信装置との送受信には同軸ケーブルを用いることがノイズの侵入防止、受信の安定性の向上等の面から好ましい。そして、その同軸ケーブルとして、高周波信号を通す中心導体と、該中心導体を囲繞する絶縁体と、該絶縁体を囲繞するシールド線と、該シールド線を囲繞する絶縁体と、該絶縁体の外側に左右の音声信号線を設けたものを用いると良い。
なぜなら、一つの同軸ケーブルによって高周波信号と左右の音声信号の両方の伝送に用いることができ、イヤーホーンアンテナと、無線機の受信装置との間を接続する同軸ケーブルに最適であるからである。尚、一対の音声信号線と上記シールド線により左右の音声を伝送するようにしても良いが、該一対の音声信号線の他に共通音声信号線を第2の絶縁体の外側に巻き、この3本の音声共通信号線により左右の音声信号を伝送するようにしても良い。
上記各信号線は、導電性及び機械的柔軟性(フレキシビィリテイ)等を備えるように複数の線材を拠ってつくると良く、その材料として、例えば軟銅が好適である。
上記二対の音声・高周波兼用信号線はその該バランに接続された側の部分が互いに略180°の角度を成すようにしても良い。このようにした場合、その二対の音声・高周波兼用信号線は前記特定の周波数(例えば200MHz)の信号に対してU型ダイポールアンテナとして機能する。
また、その角度を約180°よりも小さな角度にしても良い。このようにした場合、その二対の音声・高周波兼用信号線は前記特定の周波数(例えば200MHz)の信号に対してV型ダイポールアンテナとして機能する。
このように、本発明は種々の形態で実施することができる。
以下、本発明を図示実施例に従って詳細に説明する。
図1(A)、(B)は本発明イヤーホーンアンテナの第1の実施例を示すもので、(A)は構成図、(B)はアンテナの回路図である。図2(A)〜(C)はそのイヤーホーンアンテナに用いる各別の部材を示し、(A)はピンジャックコネクタを示す図、(B)は同軸ケーブルの構成図、(C)は複合コイルの構成図である。
図面において、2は本イヤーホーンアンテナ(本発明イヤーホーンアンテナの第1の実施例)で、バラン4等を収納するマッチングボックス6と、該バラン4の平衡側端子に接続された音声・高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbと、該音声・高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbの反バラン側端子に接続された一対のローディングボックス10L、10Rとからなる。
該ローディングボックス10L、10Rの音声・高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbと反対側の端子にイヤーホーン12R、12Lが接続されている。そして、該音声・高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbは導電性及び機械的柔軟性等を備える複数の線材を拠って作られ、例えば軟銅からなる。また、拠り線は、それぞれが、絶縁されているリツ線を使用してもよい。
上記バラン4は平衡モードを不平衡モードにモード変換し、かつインピーダンス変換するもので、平衡部側の端子の一方に左側の音声・高周波兼用信号線8La、8Lbが、他方に右側の音声・高周波兼用信号線8Ra、8Rbが、バラン4の平衡側端子から互いに30°以上の固定された角度(本例では90°)で延び、V型ダイポールアンテナとして機能しうるように接続されている。そのバラン4からインピーダンスボックス10L、10Rに至る長さは例えば37cm或いはそれ以上にされている。
このように、片側を2本の信号線(左側については8La・8Lb、右側については8Ra、8Rb)で構成するのは、これら音声・高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbに高周波信号の受信アンテナとして機能させるだけでなく、左右の各イヤーホーン12L、12Rへ音声信号を伝送する音声信号伝送手段としても機能させるようにするためである。尚、受信アンテナ(ダイポールアンテナ)としての周波数帯域を下側に拡げるために、音声・高周波兼用信号線8La・8Lb間及び8Ra、8Rb間に、コンデンサC3L、C3Rを接続するようにしても良い。
尚、図1(A)、(B)において2点鎖線で示すように、補助アンテナ8Lc、8Rcを設けて特性を補うようにしても良い。該補助アンテナ8Lc、8Rcは長さが例えば50mmで、音声/高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbから最低5mm離して設けることが好ましい。
この図1(A)に示すような大きさ、形状の信号線8La、8Lb、8Ra、8Rb(及び、8Lc、8Rc)は200MHzの高周波信号に共振し、その高調波(3倍波、5倍波、7倍波)に励振するV型ダイポールアンテナとしての機能を有する。
該バラン4の不平衡部側の端子は同軸ケーブル14を介して受信機、例えば、液晶TV(テレビジョン受像機)16に接続されている。該バラン4は本実施例では平衡200Ωを不平衡75Ωにモード変換及びインピーダンス変換を行うものが用いられる。
尚、上記同軸ケーブル14と該液晶TV16との接続は図2(A)に示すピン配列のピンジャックコネクタを用いて行われる。
該同軸ケーブル14は図2(B)に示すように、高周波信号用の信号線と、音声信号用の信号線を一体化した同軸一体ケーブルであり、一つの同軸ケーブルで高周波信号の伝送と、左右の音声信号の伝送を行う。必ずしも、高周波信号用の信号線と、音声信号用の信号線を一つの同軸ケーブルで伝送することは不可欠ではなく、別々のケーブルにより伝送するようにしても良いが、一つの同軸ケーブルで高周波信号と音声信号を送るようにすると、使用するケーブルの使用本数が少なくて済み、小型化、軽量化、低価格化を図ることができるので好ましいと言える。
該同軸ケーブル14は、本イヤーホーンアンテナ2と、無線機、例えば液晶TV(テレビジョン受像機)16の受信回路(受信装置)19との間を接続し、図2(B)に示すような構造を有する。
即ち、本同軸ケーブル14は、高周波信号を通す中心導体31を芯線とし、その中心導体31を絶縁体32で被覆し、該絶縁体32をシールド線(例えば裸軟銅線からなる)33で被覆し、該シールド線33をその外側から例えばテープ34により巻いて被覆し、そのテープ34の外側に互いに絶縁分離された3本の音声信号線35a、35b、35cを巻き、その外側をジャケット36で覆ったものである。上記3本の音声信号線35a、35b、35cの一つが左側音声信号線、他の一つが右側音声信号線、残りが共通音声信号線(グランドライン)となる。但し、本実施例においては、共通音声信号線を遊ばせ、音声信号を左右の音声信号線とシールド線により音声信号を伝送するようにしている。
上記左右のローディングボックス10L、10Rは、それぞれ、音声/高周波兼用信号線8La・8Lb、8Ra・8Rbと左右のイヤーホーン12L、12Rとの間に接続されている。
そして、該ローディングボックス10Lは、ローディングコイルLLa、LLbと、該ローディングコイルLLa、LLbに一端が接続された高周波遮断手段たるフェライトビーズF1La、F1Lbを有し、該フェライトビーズF1La、F1Lbの他端が、左のイヤーホーン12Lに接続されている。
また、ローディングボックス10Rは、ローディングコイルLRa、LRbと該ローディングコイルLRa、LRbに一端が接続された高周波遮断手段たるフェライトビーズF1Ra、F1Rbを有し、該フェライトビーズF1Ra、F1Rbの他端が、右のイヤーホーン12Rに接続されている。
これらのフェライトビーズ(例えば村田製作所製BLM18HD102SN1サイズ1608)F1Ra、F1Rbは、50〜20000Hzのような音声信号に対してはローインピーダンスになり、ローディングコイルLLa、LLb、LRa、LRbとイヤーホーン12L、12Rとの間における音声信号の伝送を許容する。また、高周波信号に対してはハイインピーダンスになってその間において信号を遮断(カット)する。従って、高周波信号が人体からイヤーホーン12L、12R及び音声/高周波兼用信号線8La・8Lb、8Ra・8Rb等を介して受信装置19側に侵入し、受信の安定性を損なうことを防止することができる。
C2Lは左のイヤーホーン12Lの、C2Rは右のイヤーホーン12Rの端子間に接続された帯域拡大用コンデンサで、例えば10pFの静電容量を有する。
ところで、上記各ローディングコイルLLa、LLb、LRa、LRbは、そのインダクタンスが図3に示すような周波数依存性を有し、100MHzでは例えば約1.4μHであり、そして、図4に示すように、インサーションロスが200MHzで最大になるようにされているのである。具体的には、200MHzではインサーションロスが50dBにも達する。従って、実質的に電気的分離をするようなハイインピーダンスになるといえるのである。因みに、100MHzではインサーションロスが15dB程度にしかならず、インピーダンスについては電気的分離を為し得ないローインピーダンスにしかならない。
尚、該ローディングボックス10L、10R間が首掛け用紐20により繋がれ、イヤーホーンアンテナ2を首に掛けられるようにする役割を果たすが、高周波的には特に役割は持たない。従って、回路図である図1(B)ではこの首掛け用紐20は2点鎖線で示した。
18L、18Rは音声信号伝達線で、高周波遮断手段たるフェライトビーズF2LA、F2RA(例えば村田製作所製BLM18HD102SN1 サイズ1608)を介して音声/高周波兼用信号線8La、8Raに接続されている。そして、音声/高周波兼用信号線8Lb、8Rbは上記フェライトビーズF2LA、F2RAと同じ特性のフェライトビーズF2LC、F2RCを介して接地されている。
このフェライトビーズF2LA、F2RA、F2LC、F2RCは音声信号経路に高周波信号が漏れることを防止するもので、テレビジョン放送信号の周波数帯域においては高インピーダンス(例えば1kΩ以上)になり、高周波信号を遮断し、音声信号の周波数帯域(20kHz以下)においては、抵インピーダンスになって音声信号の通過を許容する。
C1L、C1Rは音声/高周波兼用信号線8La、8Raとバラン4の平衡端子との間にそれぞれ介挿されたコンデンサ(容量が例えば10pF)で、音声/高周波信号線8La・8Lb及び8Ra・8Rbそれぞれを分離するためのものである。
C3L、C3Rは音声/高周波兼用信号線8La・8Lb間、及び、音声/高周波兼用信号線8Ra・8Rb間に接続された帯域拡大用コンデンサで、アンテナの受信周波数帯域を拡大するものである。但し、音声信号の周波数帯域では、信号線間は、それぞれ分離されている。
このイヤーホーンアンテナ2は、100MHz共振V型ダイポールアンテナと、200MHz共振V型ダイポールアンテナと、音声信号線とが共存する。即ち、100MHz共振V型ダイポールアンテナとしての機能と、200MHz共振U型ダイポールアンテナとしての機能と、左右の音声信号を左右のイヤーホーン12L、12Rへ伝送する機能とを有するのである。
先ず、100MHz共振V型ダイポールアンテナとしての機能について説明する。
各ローディングコイルLLa、LLb、LRa、LRbは、図4に示すように、100MHzの周波数の信号に対しては、インサーションロスが10dB(ゲイン=−10dB)程度と小さいので、ローディングコイルLLa、LLb、LRa、LRbと導体線8La、8Lb、8Ra、8Rbとの間を高周波的に分離し得ない。
従って、100MHzの周波数の信号に対しては、音声/高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbと、ローディングコイルLLa、LLb、LRa、LRbからなるV型ダイポールアンテナが受信アンテナとして機能し、共振する。
そして、そのローディングコイルLLa、LLb、LRa、LRbは基本周波数(例えば100MHz)の共振に必要とされるアンテナ長を短縮する共振アンテナ長短縮機能を有し、アンテナ長が短くても低い周波数の信号に対する受信感度を高めることができるようにする役割を果たす。
即ち、ダイポールアンテナは通常、100MHzに共振するには必要な片側アンテナ長が0.753メートルにもなってしまう。これでは携帯用無線機(液晶TV)用としては実用性がない。
しかし、本イヤーホーンアンテナ2には、ローディングコイルLLa、LLb、LRa、LRbが存在し、その上記共振アンテナ長短縮機能によりアンテナ長が短くても低い周波数の信号に充分な感度で受信できる。
具体的には、各ローディングコイルLLa、LLbのインダクタンスが100MHzで約1.4μHであり、100MHzというテレビジョン放送使用周波数帯域内においては低域に属する(波長の比較的長い)信号に対して首掛けに適する実用的な長さのアンテナ長で共振を可能にする。
従って、実用的なアンテナ長で100MHz共振ダイポールアンテナが構成され、100MHzの周波数に共振し、更に、100MHzの高調波(3倍波、5倍波、7倍波)に共振するのである。
次に、200MHz共振ダイポールアンテナとしての機能について説明する。上記ローディングコイルLLa、LLb、LRa、LRbは、図4に示すように、200MHzでの周波数の信号に対してはインサーションロスが50dB(ゲイン:−50dB)にも達し、実質的に、音声/高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbから分離し、音声/高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbのみがアンテナとして機能する。
そして、音声/高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbのみからなるダイポールアンテナは、片側アンテナ長が37cmなので、200MHzの周波数の信号に共振する。従って、200MHzの周波数の信号に共振し、その200MHzの高調波(3倍波、5倍波、7倍波)に励振する200MHz共振V型ダイポールアンテナが存在することになる。
尚、ダイポールアンテナの場合、各アンテナ長に対する共振波長の計算値より実際の共振波長が多少短くなる傾向がある。
次に、音声信号を伝送する機能について説明する。
無線機本体16の受信装置19からケーブル14を介して伝送された左右の音声信号は、左右の音声信号線18L、18R及びアースラインを通じて音声/高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbに伝送され、更に、ローディングボックス10L、10Rを介してイヤーホーン12L、12Rに伝送され、該イヤーホーン12L、12Rにて音声再生される。
その際、音声信号の漏れを音声信号遮断用コンデンサC1L、C1Rによって阻むことができる。
このように、音声信号を伝送する機能をも有するので、本イヤーホーンアンテナ2によりアンテナとイヤーホーンの一体化ができるのである。
このように、本イヤーホーンアンテナ2は、何の感度調整動作をしなくても、100MHz共振ダイポールアンテナとしても200MHz共振ダイポールアンテナとしても機能するので、100MHz及び200MHzに共振し、その100MHz及び200MHzの高調波(3倍、5倍、7倍)に励振するところの、テレビジョン放送使用周波数帯域を充分にカバーする広い帯域に渡って充分に高い受信感度を得ることができ、更に、無線機本体16の受信装置19側からの左右の音声信号のイヤーホーン12L、12Rへの伝送も行うことができるのである。
そして、フェライトビーズF1La、F1Lb、F1Ra、F1Rbにより人体からイヤーホーン12L、12Rを通じてイヤーホーンアンテナ2側へ及ぼす高周波的悪影響を防ぐことができ、無線機本体16側における受信の安定性が人体により損なわれることを防止することができる。
また、受信感度は、多少落ちるが、ローディングコイルLLa、LLb、LRa、LRbをなくすことも可能である。この場合、帯域拡大コンデンサC3L、C3Rを無くし、音声・高周波兼用信号線8La、8Lbと8Ra、8RbそれぞれをフェライトビーズF1La、F1LbとF1Ra、F1Rbにそれぞれ直接接続する。このとき、音声・高周波兼用信号線8La、8Lbと8Ra、8Rbの信号線の長さを、37cmとすることで、200MHzの周波数に対しては、λ/4で共振し、100MHzの周波数に対しては、λ/8で共振し、UHF帯(470MHz〜770MHz)に対しては、高調波(3倍波、5倍波、7倍波)で共振するアンテナを実現することが出来る。この変形例を用いると実施例1に比べ、多少感度は、落ちるが、部品点数が、少ないと言う利点を持つ。
図5(A)、(B)は本発明イヤーホーンアンテナの第2の実施例2aを示すもので、(A)は構成図、(B)はアンテナの回路図である。
本実施例2aは、音声・高周波兼用信号線8Lbと8Rbを互いに接続し、これらはバラン4の平衡側の端子に接続しないようにし、変形折り返しダイポールアンテナ構成になるようにしたものである。そして、その互いに接続された音声・高周波兼用信号線8Lb・8Rbと接地との間に一つのフェライトビーズFBCが接続されている。また、音声信号分離コンデンサC1L、C1Rを無くし、音声・高周波兼用信号線8Lb・8Rbのバラン側の端子と音声・高周波兼用信号線8La・8Raのバラン側でかつコンデンサC1L、C1Rの接続されていた端子をそれぞれ一体化する。この3つの点で、本実施例2aは第1の実施例2と異なるが、それ以外の点では、異なるところはない。
尚、コンデンサC3L、C3は音声・高周波兼用信号線8La、8Lb間及び8Ra、8Rb間を高周波的に接続して折り返しダイポールアンテナとしての機能も果たす。
本実施例2aによれば、変形折り返しダイポールアンテナ構成なので、普通のダイポールアンテナ構成のものに比較してインピーダンスが4倍になる。従って、バラン4でのインピーダンスマッチングが容易になるという利点がある。また、ダイポールアンテナに比べ、帯域が広いと言う利点も持つ。
図6(A)、(B)は本発明イヤーホーンアンテナの第3の実施例2bを示すもので、(A)は構成図、(B)はアンテナの回路図である。
本実施例2bは、本発明をディジタル地上波を受信するアンテナに適用したもので、UHF(470〜770MHz)の高周波を受信すればよい。
従って、第1、第2の実施例2、2aのようにローディングコイルを設けることは必要ではなく、また、音声・高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbの長さも短くて済む。
本実施例2bにおいては、音声・高周波兼用信号線8La・8Lb、8Ra・8Rbがそれぞれ15cmの長さにされており、それとは、別に8La・8Raのバラン側のランドよりそれぞれ長さ11cmで8Lc・8Rcの線材が延びている。この8Lc・8Rc間及び8Lb、8Rb間の間隔は5mm以上離して設ける。音声・高周波兼用信号線8La、8Lbと、8Ra、8Rbとはバラン4から例えば90°の角度を成すように延びており、その角度は固定されている。
そして、上述のように、ローディングコイルは必要ではないので、音声・高周波兼用信号線8La、8Lb、8Ra、8Rbの反バラン側の端子にはフェライトビーズF1La、F1Lb、F1Ra、F2Rbの一端が接続され、該フェライトビーズF1La、F1Lb、F1Ra、F1Rbの他端がイヤーホーン12L、12Rに接続されている。C2L、C2Rは帯域拡大用のコンデンサである。これらのフェライトビーズFlLa、F1Lb、F1Ra、F1Rb及び帯域拡大用のコンデンサC2L、C2Rはフェライトビーズ・コンデンサボックス40L、40R内に収納され、該ボックス40L、40R間に首掛け用紐20が繋がれ、首掛け可能なるようにされている。
本実施例2bによれば、ディジタル地上波に使用されるUHF(470〜770MHz)の全周波数帯域の高周波信号を受信することができる。
尚、上記各実施例においては、音声・高周波兼用信号線8La、8Lbと、8Ra、8Rbとがバラン4から例えば90°の角度を成すように延びて、V型ダイポールアンテナ構成を構成するようにされていた。しかし、その角度を約180°にしてU型ダイポールアンテナ構成を構成するような態様でも本発明を実施することができる。
(A)、(B)は本発明イヤーホーンアンテナの第1の実施例を示すもので、(A)は構成図、(B)は回路図である。 (A)〜(C)はそのイヤーホーンアンテナに用いる各別の部材を示し、(A)はピンジャックコネクタを示す図、(B)は同軸ケーブルの構成図、(C)は複合コイルの構成図である。 上記実施例で使用するローディングコイルの周波数とインダクタンスの関係を示す曲線図である。 上記第1の実施例で使用するローディングコイルの周波数とインサーションロスとの関係を示す曲線図である。 (A)、(B)は本発明イヤーホーンアンテナの第2の実施例を示すもので、(A)は構成図、(B)は回路図である。 (A)、(B)は本発明イヤーホーンアンテナの第3の実施例を示すもので、(A)は構成図、(B)は回路図である。
符号の説明
2・・・イヤーホーンアンテナ、4・・・バラン、6・・・ダイポールアンテナ、8La、8Lb、8Ra、8Rb・・・音声・高周波兼用信号線、10L、10R・・・ローディングボックス、12R、12L・・・イヤーホーン、14・・・同軸ケーブル、16・・・無線機本体、18L、18R・・・音声信号線、19・・・受信装置、20・・・首掛け用紐、LLa、LLb、LRa、LRb・・・ローディングコイル、FlLa、F1Lb、F1Ra、F1Rb、F2LA、F2RA、F2C、F2LC、F2RC・・・高周波遮断手段(フェライトビーズ)、C1L、C1R・・・音声信号遮断手段、C2L、C2R・・・受信周波数帯域拡大手段、C3L、C3R・・・受信周波数帯域拡大手段

Claims (16)

  1. 平衡モードから不平衡モードに変換するバランを有し、該バランの平衡モード側の端子に、左のイヤーホーンに接続される一対の音声・高周波兼用信号線、及び、右のイヤーホーンに接続される一対の音声・高周波兼用信号線が接続されたイヤーホーンアンテナであって、
    高周波信号に対しては、上記二対の音声・高周波兼用信号線が受信アンテナとして機能し、音声信号に対しては該二対の音声・高周波兼用信号線が上記左右のイヤーホーンへの音声信号伝送手段として機能するようにされたことを特徴とするイヤーホーンアンテナ。
  2. 前記左右のイヤーホーンと、それに接続される前記各音声・高周波兼用信号線との間に、高周波信号に対してはハイインピーダンスになってその信号を実質的に遮断し、音声信号に対してはローインピーダンスになってその信号の伝送を許容する高周波信号遮断手段を有することを特徴とする請求項1記載のイヤーホーンアンテナ。
  3. 平衡モードから不平衡モードに変換するバランを有し、該バランの平衡モード側の端子に、左のイヤーホーンに接続される一対の音声・高周波兼用信号線、及び、右のイヤーホーンに接続される一対の音声・高周波兼用信号線が接続され、高周波信号に対しては、上記二対の音声・高周波兼用信号線が受信アンテナとして機能し、音声信号に対しては該二対の音声・高周波兼用信号線が上記左右のイヤーホーンへの音声信号伝送手段として機能するようにされたイヤーホーンアンテナと、
    上記イヤーホーンアンテナの上記バランの不平衡側端子に、ケーブルを介して接続された受信装置と、
    からなることを特徴とする無線機。
  4. 平衡モードから不平衡モードに変換するバランを有し、該バランの平衡モード側の端子に、上記左のイヤーホーンに対応する一対の音声・高周波兼用信号線、及び、右のイヤーホーンに対応する一対の音声・高周波兼用信号線が接続され、該各対の音声・高周波兼用信号線の反バラン側の端子それぞれが各別のローディングコイルを介して対応するイヤーホーンに接続されたイヤーホーンアンテナであって、
    上記各ローディングコイルは、予め設定された基本周波数より高い特定の周波信号に対してはハイインピーダンスになって高周波的に上記二対の音声・高周波兼用信号線から分離して該信号線をダイポールアンテナとして機能させ、上記基本周波数の信号に対してはローインピーダンスにして高周波的に上記二対の音声・高周波兼用信号線と上記各ローディングコイルとを接続して結んでその双方によるダイポールアンテナが機能するようにされ、
    更に、上記各対の音声・高周波兼用信号線は、左右のイヤーホーンへの音声信号に対しては音声信号伝送手段として機能するようにしたことを特徴とするイヤーホーンアンテナ。
  5. 前記左右のイヤーホーンに接続される一対の音声・高周波兼用信号線のうちの一方のみをバランの平衡側の端子に接続し、
    該一対の音声・高周波兼用信号線を他方同士を高周波的に接続し、
    左のイヤーホーンに対応する一対の高周波兼用信号線のうちの一方と、該対の他方と、右のイヤーホーンに対応する一対の高周波兼用信号線の一方と、該対の他方とからなる折り返しダイポールアンテナが構成されるようにしたことを特徴とする請求項4記載のイヤーホーンアンテナ。
  6. 前記二対の音声・高周波兼用信号線の前記バランの平衡モード側の端子に接続された側の部分における、その二対の一方と他方で成す角度が略180°を成し、前記特定の周波数信号に対してその二対の音声・高周波兼用信号線がU型ダイポールアンテナとして機能するようにされたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のイヤーホーンアンテナ。
  7. 前記二対の音声・高周波兼用信号線の前記バランの平衡モード側の端子に接続された側の部分における、その二対の一方と他方で成す角度が180°より小さい角度を成し、前記特定の周波数信号に対してその二対の音声・高周波兼用信号線がV型ダイポールアンテナとして機能するようにされたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のイヤーホーンアンテナ。
  8. 前記左右一対のローディングコイルの各対の音声・高周波兼用信号線と、前記各イヤーホーンとの間に、高周波信号に対してハイインピーダンスになってその間を高周波的に分離し、音声信号に対してローインピーダンスになってその音声信号の伝送を許容する高周波遮断手段が設けられたことを特徴とする請求項4、5、6又は7記載のイヤーホーンアンテナ。
  9. 前記左右の対を成す音声・高周波兼用信号線間それぞれに帯域拡大用コンデンサを接続してなることを特徴とする請求項1、2、4、5、6、7又は8記載のイヤーホーンアンテナ。
  10. 前記ダイポールアンテナの各対の音声・高周波兼用信号線に音声信号を伝達する音声信号伝達経路を有し、
    上記音声信号伝達経路に高周波信号に対してハイインピーダンスになる高周波遮断手段を介在させたことを特徴とする請求項1、2、4、5、6、7、8又は9記載のイヤーホーンアンテナ。
  11. 一つのコアに複数の導体線を同じ巻き数巻いてインピーダンスの等しい複数のコイルを形成したことを特徴とする複合コイル。
  12. 一つのコアに同じ巻き数のインピーダンスの等しい複数のコイルを形成した複合コイルを2個備え、
    前記左右各対の各ローディングコイルとして上記複合コイルを構成する各コイルを用いてなることを特徴とする請求項4、5、6、7、8、9又は10記載のイヤーホーンアンテナ。
  13. 前記一対のローディングコイルを備えた部分間に首かけ紐で繋いだ
    ことを特徴とする請求項1、2、4、5、6、7、8、9、10又は12記載のイヤーホーンアンテナ。
  14. 請求項4、5、6、7、9、10、12又は13記載のイヤーホーンアンテナと、
    上記バランの不平衡モード側の端子に接続された受信装置と、
    からなることを特徴とする無線機。
  15. 高周波信号を通す中心導体と、
    上記中心導体を囲繞する第1の絶縁体と、
    上記第1の絶縁体を囲繞するシールド線と、
    上記シールド線を囲繞する第2の絶縁体と、
    上記第2の絶縁体の外側に巻かれた左右の音声信号を伝送する一対の音声信号線と、
    を有することを特徴とする同軸ケーブル。
  16. 高周波信号を通す中心導体と該中心導体を囲繞する第1の絶縁体と該第1の絶縁体を囲繞するシールド線と該シールド線を囲繞する第2の絶縁体と該第2の絶縁体の外側に巻かれた左右の音声信号を伝送する一対の音声信号線及び共通音声信号線を有する同軸ケーブルをバランと受信装置との間の接続に用い、
    該同軸ケーブルの中心導体及びシールド線を高周波信号の伝送に、上記各音声信号線を音声信号の伝送に用いたことを特徴とする請求項3又は14記載の無線機。
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