JP4368131B2 - 首かけ式ストラップアンテナ及びこれを備えた無線機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、首かけ式ストラップアンテナ、特に、感度調整操作或いは受信周波数切換操作をしなくても広い周波数帯域に渡って高い受信感度を得ることができる首かけ式ストラップアンテナと、それを用いた無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】
人体に装着して、広帯域の周波数の電波を受信する無線機のアンテナとして、イヤーホーンをそのまま利用したもの、或いは無線機の筐体内に導線を配置したもの等が従来良く用いられたが、これらのものは充分な受信感度を得ることが難しく、そこで、例えば、特開平10−84209号公報により紹介されたループアンテナが開発された。この種のアンテナは小型無線機の首紐にループアンテナを取付け、そのループアンテナに、インダクタンス素子を、そのループアンテナの開口面が人体表面に垂直になるような向きに並列に接続したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば上述した特開平10−84209号公報等により紹介されたようなストラップ状首掛けタイプのアンテナには、テレビジョン放送を受信する場合、広帯域のテレビジョン放送周波数に対して該広帯域全域に渡って充分な受信感度を確保することが難しいという問題があった。
即ち、所謂、携帯液晶TV(テレビジョン受像機)と称されるものは、97〜770MHzという非常に広帯域の高周波信号を受信する必要がある。具体的には、日本におけるテレビジョン放送使用周波数帯域の場合、VHF帯では、90〜108MHz(1〜3cH)、170〜222MHz(4〜12cH)が使用周波数となり、UHF帯では470〜770MHz(13〜62cH)が使用周波数となる。
このような広帯域に渡って充分な高さの受信感度を得ることは難しく、受信感度の低い帯域が生じることは避け得なかった。なぜならば、ループアンテナのループ長が受信周波数帯域を決定し、その帯域外の周波数に対してアンテナの受信感度が低下するからである。
【0004】
そのため、例えば磁性体が移動可能に挿通された感度調整部材を設け、該磁性体の挿通量を受信しようとする周波数に応じて調整するというような感度調整手段の開発も試みられた。しかし、このような感度調整手段によれば、受信しようとする周波数を切り換えるとき毎に、感度調整動作をする必要があるという面倒があった。
【0005】
また、アンテナ構造的に首周りも含め人体にアンテナが接する部分が、大きいために、アンテナの受信感度が低下するという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題点を解決するために為されたものであり、感度調整動作を要することなく広い帯域の周波数の信号に対して充分な受信感度を確保することが可能であり、首周りの人体に接する部分をアンテナとして使用しないことで、受信感度の低下を抑えたストラップアンテナ及びそれを用いた無線機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の首かけ式ストラップアンテナは、バランの平衡モード側の端子に2本の導体線を接続て端子に接続された側の部分が互いに180°を成すように角度を固定し、更にその先端にローディングコイルを接続した首かけ式ストラップアンテナであって、上記ローディングコイルは、予め設定された基本周波数(例えば、100MHz)より高い特定の周波数(例えば200MHz)の信号に対してはハイインピーダンスになって高周波的に上記ローディングコイル自身を上記導体線から分離して該導体線のみを例えばU型又はV型のダイポールアンテナとして機能させ、上記基本周波数(例えば100MHz)の信号に対してはローインピーダンスになって上記導体線及びローディングコイル自身を例えばU型又はV型ダイポールアンテナとして機能させ、一対のローディング素子のローディングコイルと反対側の端子間を絶縁性紐で結んで首に掛けられるようにしたことを特徴とする。
【0008】
従って、本発明の首かけ式ストラップアンテナによれば、高周波信号をバランにて平衡モードから不平衡モードにモード変換(更にはインピーダンス変換)することができると共に、予め設定された基本周波数(例えば100MHz)より高い特定の周波数(例えば200MHz)の信号に対してはローディングコイルがハイインピーダンスとなってローディングコイル自身が導体線から分離して該導体線のみを、V型又はU型ダイポールアンテナとして共振させることができる。
また、基本周波数(例えば、100MHz)の信号に対しては上記ローディングコイルがローインピーダンスとなって上記導体線と一対のローディングコイルとが一つのダイポールアンテナとして機能して共振する。尚、そのローディングコイルは基本周波数(例えば、100MHz)の共振に必要とされるアンテナ長をローディングするので、アンテナ長が短くても基本周波数(例えば、100MHz)の信号に共振し得る。従って、アンテナを徒に長くすることなく低い周波数の信号に対する受信感度を高めることができる。これも無視できない利点である。
【0009】
依って、基本周波数(例えば100MHz)に共振し、その高調波(3倍波、例えば300MHz、5倍波、例えば500MHz、7倍波、例えば700MHz)に共振するアンテナと、予め設定された基本周波数(例えば100MHz)より高い特定の周波数(例えば200MHz)の信号に共振し、その高調波(3倍波、例えば600MHz等)に共振するアンテナが一つの首かけ式ストラップアンテナによって構成され、広い周波数帯域に渡って受信感度の変化の比較的少ない感度特性を得ることが可能になり、その感度特性を得るのに首かけ式ストラップアンテナに対する感度調整を全く要しない。
【0010】
請求項3の無線機は、上記請求項1〜2の首かけ式ストラップアンテナと、それと接続された受信装置とからなることを特徴とする。
従って、請求項3の無線機によれば、上記請求項1〜2の首かけ式ストラップアンテナの利点を享受することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明ストラップアンテナは、基本的には、平衡モードから不平衡モードにモード変換する(更には必要に応じてインピーダンス変換をもし得る)バランと、該バランの平衡モード側の端子に接続された2本の導体線の先端にローディングのためのコイル、即ちローディングコイルを少なくとも一対備え、該ローディングコイルが、予め設定された基本周波数(例えば100MHz)よりも高い特定の周波数の信号(例えば200MHz)に対して、実質的にトラップコイルのようなチョーク作用を利用することで高周波的にハイインピーダンスになるようにしてローディングコイル自身を上記導体線から分離し、それによって導体線のみを、その周波数に共振するV型又はU型ダイポールアンテナとして機能させ、基本周波数(例えば、100MHz)の信号に対しては上記導体線とローディングコイル自身とを、その周波数に共振するV型又はU型ダイポールアンテナとして機能させるようにするものであるが、上記ダイポールアンテナの反ローディングコイル側の端子に首掛け用紐を接続して首掛けができる形態にすると良い。
【0012】
【実施例】
以下、本発明を図示実施例に従って詳細に説明する。
図1(A)、(B)は本発明ストラップアンテナの第1の実施例を示すもので、(A)は構成図、(B)はアンテナの回路図である。図面において、2は本ストラップアンテナ(本発明ストラップアンテナの第1の実施例)で、バラン4と、該バラン4に接続された共振する導体線6と、該U型導体線6の一対の反バラン側端子に接続された一対のローディングボックス(ローディング手段)8と、首掛け用紐10とからなる。
【0013】
上記バラン4は平衡モードを非平衡モードにモード変換するもので、本実施例においてはそのモード変換と共に、インピーダンス変換をもする。具体的には平衡200Ωを不平衡75Ωにインピーダンス変換を行う。該バラン4の平衡部側の端子には導体線6が接続され、非平衡部側の端子に受信回路(液晶TV回路)が接続される。
各導体線6はそのバラン4に接続された側の約5cmの部分が互いに略180°の角度を成すように固定され、それぞれアンテナ長(片側アンテナ長)が、図1(A)に示すように、約37cmとなっており、この導体線6は、200MHzの高周波信号に共振し、かつ、その高調波(3倍波、5倍波、7倍波)に共振する。
【0014】
ローディングボックス8は各々ローディングコイルLcが実装された基板を格納するためのものである。各ローディングコイルLcそれぞれは、実装された基板を介して一端が導体線6に接続され、他端が首掛け用紐10に繋がれている。該首掛け用紐10は絶縁物からなり、人体とアンテナが極力接しないような構造で、ストラップアンテナ2を首に掛けられるようにする重要な役割を果たす。首掛けに適するように、本実施例では、ゴム及び繊維で紐10が形成されている。
【0015】
尚、該首掛け用紐10は高周波的には何の影響も及ぼさないので、アンテナ2は絶縁性材料からなる紐10を介して首に掛けられ、人体のアンテナ2に対する高周波的影響度が低くなる。従って、人体によって受信感度、或いは受信感度の周波数との関係が変動することを抑制することができ、受信感度の安定性を高めることができる。尚、該首掛け用紐10は高周波的には何の役割も果たさないので、回路図である図1(B)では2点鎖線で示した。
【0016】
ローディングコイルLcは例えば100MHzで、1.4μHのインダクタンスを有している。該コイルLcのインダクタンスは、シールド無しのもので、図2に示すような周波数依存性を有している。そして、そのQ値は200MHzで最大になるように設定されている。即ち、図3に示すように、インサーションロスが200MHzで最大になるようにされているのである。具体的には、200MHzではインサーションロスが50dBにも達する。従って、実質的に高周波的分離をするようなハイインピーダンスになるといえるのである。因みに、100MHzではインサーションロスが10dB程度にしかならず、高周波的分離を為し得ないローインピーダンスにしかならない。
12は受信回路(受信装置)で、その入力端子はバラン4の不平衡側の端子に接続されている。14は該受信回路12を有する無線機、例えば液晶TV(テレビジョン受像機)である。
【0017】
このストラップアンテナ2は、100MHz共振U型ダイポールアンテナと、200MHz共振U型ダイポールアンテナとが共存する、即ち、100MHz共振U型ダイポールアンテナとしての機能と、200MHz共振U型ダイポールアンテナとしての機能を有するのである。
先ず、100MHz共振U型ダイポールアンテナとしての機能について説明すると、ローディングコイルLcは、図3に示すように、100MHzの周波数の信号に対しては、インサーションロスが10dB(ゲイン=−10dB)程度と小さいので、ローディングコイルLcと導体線6との間を高周波的に分離し得ない。
【0018】
従って、100MHzの周波数の信号に対しては、導体線6と、ローディングコイルLcとからなるU型ダイポールアンテナが受信アンテナとして機能し、共振する。
そして、そのローディングコイルLcは基本周波数(例えば、100MHz)の共振に必要とされるアンテナ長に対してローディング機能を有し、アンテナ長が短くても低い周波数の信号に対する受信感度を高めることができるようにする役割を果たす。即ち、U型ダイポールアンテナは、通常、100MHzに共振するには片側アンテナ長が0.75メートルにもなってしまう。これでは携帯用無線機(液晶TV)用としては実用性がない。
【0019】
しかし、本ストラップアンテナ2には、ローディングコイルLcが存在し、該ローディングコイルLcの上記アンテナ長に対するローディング機能によりアンテナ長が短くても低い周波数の信号に充分な感度で受信できる。具体的には、1.4μHのインダクタンスの場合、100MHというテレビジョン放送使用周波数帯域内においては低域に属する(波長の比較的長い)信号に対して首掛けに適する実用的な長さのアンテナ長で共振を可能にする。従って、実用的なアンテナ長で、100MHz共振ダイポールアンテナが構成され、100MHzの周波数に共振し、更に、100MHzの高調波(3倍波、5倍波、7倍波)に共振するのである。
【0020】
次に、200MHz共振U型ダイポールアンテナとしての機能について説明する。上記ローディングコイルLcは、図3に示すように、200MHzdeの周波数の信号に対してはインサーションロスが50dB(ゲイン:−50dB)にも達し、実質的に、ローディングコイルLc自身を高周波的に導体線6から分離する。即ち、導体線6のみがU型ダイポールアンテナとして機能することになる。そして、片側アンテナ長が37cmであり、これは200MHzの周波数の信号に共振する。従って、200MHzの周波数の信号に共振し、その200MHzの高調波(3倍波、5倍波、7倍波)に共振する。
尚、ダイポールアンテナの場合、各アンテナ長に対する共振波長の計算値より実際の共振波長が多少短くなる傾向がある。
【0021】
以上に述べたように、本ストラップアンテナ2によれば、200MHzの周波数の信号に対してハイインピーダンスになり、インサーションロスが大きくなるローディングコイルLcが、導体線6から分離されるので、200MHz共振U型ダイポールアンテナとして機能する。また、ローディングコイルLcは100MHzの周波数の信号に対してはインサーションロスが小さく、導体線6と高周波的に一体化し、該導体線6及びローディングコイルLcによるU型ダイポールアンテナを構成する。そして、ローディングコイルLcによる共振に必要とされるアンテナ長のローディング機能により短いアンテナ長でも100MHzという比較的低い周波数の高周波信号に共振し得る。従って、100MHz共振U型ダイポールアンテナとして機能する。
【0022】
このように、本ストラップアンテナ2は、何の感度調整動作をしなくても、100MHz共振U型ダイポールアンテナとしても200MHz共振U型ダイポールアンテナとしても機能するので、100MHz及び200MHzに共振し、その100MHz及び200MHzの高調波(3倍、5倍、7倍)に共振するところの、テレビジョン放送使用周波数帯域を充分にカバーする広い帯域に渡って充分に高い受信感度を得ることができるのである。
【0023】
尚、図1に示した実施例においては、上記バラン4の平衡モード側の端子に接続された前記2本の導体線6のその端子に接続された側の部分が互いに略180°を成す角度に固定され、U型ダイポールアンテナとして機能するようにされていた。しかし、その角度を180°よりも小さくし、V型ダイポールアンテナとして機能するような態様でも本発明を実施することができ得る。
【0024】
【発明の効果】
本発明の首かけ式ストラップアンテナによれば、高周波信号をバランにて平衡モードから不平衡モードにモード変換することができると共に、予め設定された周波数(例えば100MHz)よりも高い特定の周波数(例えば200MHz)の信号に対しては、ローディングコイルがハイインピーダンスとなって導体線からローディングコイル自身を電気的に分離して、その導体線からなるダイポールアンテナが共振するようにする。
また、基本周波数(例えば、100MHz)の信号に対しては上記ローディングコイルがローインピーダンスとなって導体線と一対のローディングコイル自身とが一つのダイポールアンテナとして機能して共振するようにする。
【0025】
依って、基本周波数(例えば100MHz)に共振し、その高調波(3倍波、例えば300MHz、5倍波、例えば500MHz、7倍波、例えば700MHz)に共振するアンテナと、予め設定された周波数(例えば100MHz)よりも高い特定の周波数(例えば200MHz)の信号に共振し、その高調波(3倍波、例えば600MHz等)に共振するアンテナが一つの首かけ式ストラップアンテナによって構成され、広い周波数帯域に渡って受信感度の変化の比較的少ない感度特性を得ることが可能になり、その感度特性を得るのに首かけ式ストラップアンテナに対する感度調整を全く要しない。
【0026】
また、本発明の首かけ式ストラップアンテナによれば、前記バランの平衡モード側の端子に接続された前記2本の導体線のその端子に接続された側の部分が互いに略180°を成すように固定したので、前記特定の周波数の信号に対しては前記2本の導体線を、前記基本周波数の信号に対しては該2本の導体線及び前記ローディングコイルを、U型ダイポールアンテナとして機能させることができる。
【0027】
また、本発明の首かけ式ストラップアンテナによれば、前記バランの平衡モード側の端子に接続された前記2本の導体線のその端子に接続された側の部分が互いに略90°を成すように角度を固定したので、前記特定の周波数の信号に対しては前記2本の導体線を、前記基本周波数の信号に対しては該2本の導体線及び前記ローディングコイルを、V型ダイポールアンテナとして機能させることができる。
【0028】
また、本発明の首かけ式ストラップアンテナによれば、一対のローディング手段の上記ローディングコイルと反対側の端子間を絶縁性紐で結んだので、ループが形成される。従って、そのループを首に掛けることができ、首に掛けて受信ができる。
そして、首掛け用紐は高周波的には何の役割も果たさないので、首かけ式ストラップアンテナは絶縁性材料からなる紐を介して首に掛けられ、人体のアンテナに対する電気的影響度が低くなり、受信感度の安定性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は本発明ストラップアンテナの一つの実施例を示すもので、(A)は構成図、(B)は回路図である。
【図2】上記実施例で使用するローディングコイルの周波数とインダクタンスの関係を示す曲線図である。
【図3】上記実施例で使用するローディングコイルの周波数とインサーションロスとの関係を示す曲線図である。
【符号の説明】
2・・・ストラップアンテナ、4・・・バラン、6・・・導体線、
8・・・ローディング手段(ローディングボックス)、10・・・首掛け用紐、12・・・受信装置、14・・・無線機、Lc・・・ローディングコイル。
Claims (3)
- 平衡モードから不平衡モードに変換するバランを有し、該バランの平衡モード側の端子に接続された2本の導体線の先端にローディングコイルを少なくとも一対備えた首かけ式ストラップアンテナであって、
前記バランの平衡モード側の端子に接続された前記2本の導体線のその端子に接続された側の部分が互いに略180°を成すように角度を固定し、
予め設定された基本周波数よりも高い特定の周波数の信号に対しては前記2本の導体線が、前記基本周波数の信号に対しては該2本の導体線及び前記ローディングコイルが、U型ダイポールアンテナとして機能するようにし、
前記ローディングコイルは、前記特定の周波数の信号に対してはハイインピーダンスになって高周波的に前記バランに接続された前記導体線から前記ローディングコイル自身を分離して該導体線のみをU型ダイポールアンテナとして機能させ、前記基本周波数の信号に対してはローインピーダンスになって前記導体線と前記ローディングコイル自身とをU型ダイポールアンテナとして機能させ、前記一対のローディング素子の前記ローディングコイルと反対側の端子間を絶縁性紐で結んで首に掛けられるようにした
ことを特徴とする首かけ式ストラップアンテナ。 - 平衡モードから不平衡モードに変換するバランを有し、該バランの平衡モード側の端子に接続された2本の導体線の先端にローディングコイルを少なくとも一対備えた首かけ式ストラップアンテナであって、
前記バランの平衡モード側の端子に接続された前記2本の導体線のその端子に接続された側の部分が互いに略90°を成すように角度を固定し、
予め設定された基本周波数よりも高い特定の周波数の信号に対しては前記2本の導体線が、前記基本周波数の信号に対しては該2本の導体線及び前記ローディングコイルが、V型ダイポールアンテナとして機能するようにし、
前記ローディングコイルは、前記特定の周波数の信号に対してはハイインピーダンスになって高周波的に前記バランに接続された前記導体線から前記ローディングコイル自身を分離して該導体線のみをV型ダイポールアンテナとして機能させ、前記基本周波数の信号に対してはローインピーダンスになって前記導体線と前記ローディングコイル自身とをV型ダイポールアンテナとして機能させ、前記一対のローディング素子の前記ローディングコイルと反対側の端子間を絶縁性紐で結んで首に掛けられるようにした
ことを特徴とする首かけ式ストラップアンテナ。 - 平衡モードから不平衡モードに変換するバランを有し、該バランの平衡モード側の端子に接続された2本の導体線の先端にローディングコイルを少なくとも一対備え、前記バランの平衡モード側の端子に接続された前記2本の導体線のその端子に接続された側の部分が互いに略180°を成すように角度を固定し、予め設定された基本周波数よりも高い特定の周波数の信号に対しては前記2本の導体線が、前記基本周波数の信号に対しては該2本の導体線及び前記ローディングコイルが、U型ダイポールアンテナとして機能するようにし、前記ローディングコイルが、前記特定の周波数の信号に対してはハイインピーダンスになって高周波的に前記バランに接続された前記導体線から前記ローディングコイル自身を分離して該導体線のみをダイポールアンテナとして機能させ、前記基本周波数の信号に対してはローインピーダンスになって前記導体線と前記ローディングコイル自身とをダイポールアンテナとして機能させ、前記一対のローディング素子の前記ローディングコイルと反対側の端子間を絶縁性紐で結んで首に掛けられるようにした首かけ式ストラップアンテナと、
前記バランの不平衡モード側の端子に入力端子が接続された受信装置と、
からなることを特徴とする無線機。
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