JP2007243858A - ウエアラブルディスプレイ - Google Patents

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Shigeru Kato
茂 加藤
Nobuyuki Miyake
信行 三宅
Masaki Otsuki
正樹 大槻
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Abstract

【課題】本発明の目的は、フィッティング位置の再現が容易なウエアラブルディスプレイを提供することにある。
【解決手段】本発明のウエアラブルディスプレイ(100)は、画像を表示する画像表示部(101)と、前記画像表示部(101)を保持してユーザの眼前へ配置する頭部装着型の装着部(103,104,105)と、前記装着部(103,104,105)に対する前記画像表示部(101)の配置位置及び/又は配置姿勢を調節するための調節部(ST1,ST2,ST3,ST4)と、前記調節部(ST1,ST2,ST3,ST4)の調節状態を通知する状態通知手段(M1,M2,M2’,M3,M4,M4’)とを備えたことを特徴とする。ユーザ又はフィッターが状態通知手段(M1,M2,M2’,M3,M4,M4’)の読みを記録しておきさえすれば、フィッティング位置を簡単に再現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイ等のウエアラブルディスプレイに関する。
頭部装着型であるヘッドマウントディスプレイ(以下、「HMD」と称す。)には、画像表示部を支持するアームとして、スライド式や関節付きのものが用いられているので、ユーザは、使用に当たり、画像表示部が眼前の正しい位置に配置されるようHMDをフィッティングすることができる(特許文献1,特許文献2等参照)。
但し、HMDのフィッティングは、眼鏡等のフィッティングと同様、ユーザ自身、或いはフィッター(販売店の店員等)により極めて慎重に行われる必要がある。もしもフィッティングが不適切だと、使用開始当初は眼の調節が無意識に働くため、見難さは無いものの、時間経過に伴いその調節が利かなくなり、見難さと疲労感とを生じ始めるからである。
特開2004−247897号公報 特開2005−236941号公報
ところで、HMDが複数のユーザによって利用される場合や、非使用時に折り畳まれる場合、ユーザは、HMDのフィッティングを使用する度に行わなければならない。しかし、購入時の1回目はともかく、2回目以降は、多くのユーザがフィッティングに時間や手間をかけなくなるので、快適な使用感が得られないままであることが多い。
そこで本発明の目的は、フィッティング位置の再現が容易なウエアラブルディスプレイを提供することにある。
本発明のウエアラブルディスプレイは、画像を表示する画像表示部と、前記画像表示部を保持してユーザの眼前へ配置する頭部装着型の装着部と、前記装着部に対する前記画像表示部の配置位置及び/又は配置姿勢を調節するための調節部と、前記調節部の調節状態を通知する状態通知手段とを備えたことを特徴とする。
なお、前記状態通知手段は、前記調節部に設けられた目盛りであってもよい。
また、前記状態通知手段は、前記調節部の調節状態を検出するセンサと、前記センサが検出する調節状態を音声又は画像で通知する状態通知部とから構成されてもよい。
また、前記状態通知部には、前記画像表示部が兼用されてもよい。
また、本発明の何れかのウエアラブルディスプレイは、前記装着部によって保持され、かつ前記ユーザの耳へ音声を出力する音声出力部を更に備え、前記状態通知部には、前記音声出力部が兼用されてもよい。
また、本発明の何れかのウエアラブルディスプレイは、単数又は複数の調節状態を登録可能なメモリを更に備え、前記状態通知手段は、前記センサが検出する調節状態と、前記メモリに登録された調節状態とのズレを通知してもよい。
また、本発明の何れかのウエアラブルディスプレイは、単数又は複数の調節状態を前記ユーザが前記メモリへ登録するためのユーザインタフェースを更に備えてもよい。
また、前記メモリには、前記ユーザの眼の正面に前記画像表示部を位置させるための調節状態と、前記ユーザの眼の斜め下方に前記画像表示部を位置させるための調節状態とが予め登録されていてもよい。
本発明によれば、フィッティング位置の再現が容易なウエアラブルディスプレイが実現する。
[第1実施形態]
第1実施形態を説明する。本実施形態は、HMDの実施形態である。
先ず、HMDの構成を説明する。
図1は、HMDの外観図である。図1に示すとおり、HMD100は、左右のヘッドホン102L,102R、ヘッドホン102L,102Rを支持するヘッドバンド103、左のヘッドホン102Lに連結されたサイドアーム104、サイドアーム104の先端に連結されたフロントアーム105、フロントアーム105の先端に連結された表示ユニット101などからなる。
このHMD100は、ケーブル200を介して不図示のターミナル(映像・音声の再生装置)に電気的に接続されており、ケーブル200を介して入力される映像信号及び音声信号を、表示ユニット101及びヘッドホン102L,102Rへそれぞれ供給する。
HMD100がユーザの頭部に装着された状態では、ヘッドバンド103は、その弾性力によって左右のヘッドホン102L,102Rをユーザの左右の耳へ押圧し、HMD100の全体をユーザの頭部へ固定する。以下、この状態のユーザから見た各方向により、各部を説明する。
左のヘッドホン102Lとサイドアーム104との間の連結部には、スライド機構ST1及び回動機構ST2が介設されており、サイドアーム104の前後方向のスライド位置(1)と、サイドアーム104のあおり方向の回動位置(2)とは、ユーザが自在に調節することができる。
これらのスライド機構ST1及び回動機構ST2の動きは、不図示の弾性部材や摩擦部材等により制限されており、ユーザが意図しないとき(与えられた外力が一定値以下のとき)には、ヘッドホン102Lに対するサイドアーム104の位置関係及び姿勢は一定に保たれる。
また、スライド機構ST1のスライド部分と回動機構ST2の回動部分とには、目盛りM1,M2がそれぞれ設けられており、ユーザは、目盛りM1から、スライド機構ST1のスライド位置(前後方向のスライド位置(1))を読み取ることができ、目盛りM2から、回動機構ST2の回動位置(あおり方向の回動位置(2))を読み取ることができる。なお、回動機構ST2には、読み取りを容易にするために、目盛りM2に対応して指針M2’が設けられている。図示しなかったが、指針はスライド機構ST1に設けられてもよい。
また、サイドアーム104とフロントアーム105との間の連結部には、スライド機構ST3及び回動機構ST4が介設されており、フロントアーム105の左右方向のスライド位置(3)と、フロントアーム105の開き方向の回動位置(4)とは、ユーザが自在に調節することができる。
これらのスライド機構ST3及び回動機構ST4の動きは、不図示の弾性部材や摩擦部材等により制限されており、ユーザが意図しないとき(与えられた外力が一定値以下のとき)には、サイドアーム104に対するフロントアーム105の位置関係及び姿勢は一定に保たれる。
また、スライド機構ST3のスライド部分と回動機構ST4の回動部分とには、目盛りM3,M4がそれぞれ設けられており、ユーザは、目盛りM3から、スライド機構ST3のスライド位置(左右方向のスライド位置(3))を読み取ることができ、目盛りST4から、回動機構ST4の回動位置(開き方向の回動位置(4))を読み取ることができる。なお、回動機構ST4には、読み取りを容易にするために、目盛りM4に対応して指針M4’が設けられている。図示しなかったが、指針はスライド機構ST3に設けられてもよい。
次に、フィッティングを説明する。
1回目のフィッティングでは、ユーザ又はフィッターは、HMD100の各調節機構(スライド機構ST1,ST3,回動機構ST2,ST4)を手で調節しながら、表示ユニット101をユーザの左眼正面の適当な距離へ配置させる。このフィッティングは、なるべく慎重に行われることが望ましい。
1回目のフィッティングが完了した時点で、ユーザ又はフィッターは、HMD100の目盛りM1,M2,M3,M4の読み(数値)を、記録用紙などへ記録する。これによって、HMD100のフィッティング位置が記録されたことになる。
記録後、ユーザはHMD100のヘッドホン102L,102Rから外部音声を、表示ユニット101から外部映像をそれぞれ快適に鑑賞することができる。また、記録後であれば、HMD100が折り畳まれても、他のユーザに使用されても構わない。
そして、同じユーザの2回目以降のフィッティングでは、ユーザは、HMD100の目盛りM1,M2,M3,M4の読み(数値)が記録された読み(数値)と一致するように各調節機構を手で調節する。これが行われるだけで、HMD100のフィッティング位置は、1回目のそれと同じに再現される。
すなわち、本実施形態のHMD100は、各調節機構に目盛りM1,M2,M3,M4が設けられているので、1回目のフィッティング位置を2回目以降のフィッティングでユーザが容易に再現することができる。
なお、図1には示さなかったが、目盛りM1,M2,M3,M4には、ユーザによる読み取りを容易にするために、適当な間隔で目盛り数値が付されていることが望ましい。その数値の単位は、一般的単位、すなわち「mm」、「°」などである必要は無く、HMD100に特有の単位であって構わない。
また、本実施形態のHMD100においては、調節箇所の数が4つであったが、調節箇所は更に追加されてもよい。例えば、フロントアーム105と表示ユニット101との間の連結部にはボールジョイントなどの調節機構が介設され、表示ユニット101の姿勢が調節可能であることが望ましい。
また、調節箇所が追加された場合、その追加箇所にも同様の目盛りが付されるとよい。但し、目盛り付き調節箇所の数が多過ぎると、記録事項が増えて面倒なので、目盛りの設けられる調節箇所は、フィッティング位置を再現するのに最低限必要な数箇所に限定される方が望ましい。本実施形態の4つの調節箇所(前後方向,あおり方向,左右方向,開き方向に関する各調節箇所)は、最低限必要な数箇所に相当する。
[第2実施形態]
第2実施形態を説明する。本実施形態も、HMDの実施形態である。ここでは、第1実施形態との相違点のみ説明する。相違点は、目盛りM1,M2,M3,M4を省略し、その代わりに、各調節機構の調節位置を電気的に表示する点にある。
先ず、本実施形態のHMDの電気的構成を説明する。
図2は、本実施形態のHMDの電気的構成を示す図である。図2に示すとおり、HMD100の電気的構成要素には、ヘッドホン102L、102R、液晶表示ディスプレイ101M、表示制御回路101C、HMD制御回路20、モード切り替え釦22、センサSS1,SS2,SS3,SS4がある。
液晶表示ディスプレイ101M及び表示制御回路101Cは、表示ユニット101の内部にレンズなどと共に配置されており、モード切り替え釦22は、ユーザが操作し易いよう、例えば、ヘッドホン102Lのケース表面等に設けられている。
センサSS1は、前述したスライド機構ST1(図1参照)のスライド部分に設けられ、そのスライド機構ST1のスライド位置(前後方向のスライド位置(1))を検出するアブソリュートリニアエンコーダである。
センサSS2は、前述した回動機構ST2(図1参照)の回動部分に設けられ、その回動機構ST2の回動位置(あおり方向の回動位置(2))を検出するアブソリュートロータリーエンコーダである。
センサSS3は、前述したスライド機構ST3(図1参照)のスライド部分に設けられ、そのスライド機構ST3のスライド位置(左右方向のスライド位置(3))を検出するアブソリュートリニアエンコーダである。
センサSS4は、前述した回動機構ST4(図1参照)の回動部分に設けられ、その回動機構ST4の回動位置(開き方向の回動位置(4))を検出するアブソリュートロータリーエンコーダである。
以上のHMD100において、HMD制御回路20は、モード切り替え釦22を介してユーザから与えられるモード切り替えの指示に従い、HMD100のモードを、少なくとも「再生モード」と「フィッティングモード」との間で切り替える。
再生モード時、HMD制御回路20は、外部(ターミナル)から与えられる音声信号をヘッドホン102L,102Rへ供給すると共に、外部(ターミナル)から与えられる映像信号を表示制御回路101Cへ供給する。それによって液晶表示ディスプレイ101Mに外部映像が表示される。
フィッティングモード時、HMD制御回路20は、センサSS1,SS2,SS3,SS4の出力に基づき画像信号を生成し、それを、外部から与えられる映像信号の代わりに表示制御回路101Cへ供給することによって液晶表示ディスプレイ101Mにフィッティング用画像を表示する。
次に、フィッティングモードを詳細に説明する。
図3は、フィッティングモード時のHMD制御回路20の動作フローチャートである。図3に示すとおり、フィッティングモードでは、HMD制御回路20は、センサSS1,SS2,SS3,SS4の出力を参照し(ステップS1)、それらの出力を反映させたフィッティング用画像を液晶表示ディスプレイ101Mへ表示する(ステップS2)。HMD制御回路20は、これらのステップS1,S2を、フィッティングモードが解除されるまで(ステップS3YESとなるまで)繰り返す。したがって、センサSS1,SS2,SS3,SS4の何れかの出力が変化すると、その変化に応じてフィッティング用画像の内容がリアルタイムで変化する。
図4は、フィッティング用画像の一例を示す図である。図4に示すとおり、フィッティング用画像には、センサSS1の出力を示す計器イメージ51と、センサSS2の出力を示す計器イメージ52と、センサSS3の出力を示す計器イメージ53と、センサSS4の出力をリアルタイムで示す計器イメージ54とが配置されている。
計器イメージ51,52,53,54の各々には、「前後方向」,「あおり方向」,「左右方向」,「開き方向」などの文字イメージが付与されており、ユーザは、どの計器イメージがどの調節箇所に対応しているのかを認識することができる。また、それを直感的に表すため、フィッティング用画像の中央には、HMD100の全体を概略的に表す全体イメージ50が表示されており、全体イメージ50の対応する箇所と計器イメージ51,52,53,54とは引き出し線イメージ56で結ばれている。
計器イメージ51は、指針イメージ51aと、直線状に刻まれた目盛りイメージ51bとからなり、指針イメージ51aの配置位置は、センサSS1の出力に応じて図中矢印で示すとおりに変化する。この計器イメージ51により、HMD100の現在の前後方向のスライド位置(1)がリアルタイムで表示される。
また、計器イメージ52は、指針イメージ52aと、円周状に刻まれた目盛りイメージ52bとからなり、指針イメージ52aの配置角度は、センサSS2の出力に応じて図中矢印で示すとおりに変化する。この計器イメージ52により、HMD100の現在のあおり方向の回動位置(2)がリアルタイムで表示される。
また、計器イメージ53は、指針イメージ53aと、直線状に刻まれた目盛りイメージ53bとからなり、指針イメージ53aの配置位置は、センサSS3の出力に応じて図中矢印で示すとおりに変化する。この計器イメージ53により、HMD100の現在の左右方向のスライド位置(3)がリアルタイムで表示される。
また、計器イメージ54は、指針イメージ54aと、円周状に刻まれた目盛りイメージ54bとからなり、指針イメージ54aの配置角度は、センサSS4の出力に応じて図中矢印で示すとおりに変化する。この計器イメージ54により、HMD100の現在の開き方向の回動位置(4)がリアルタイムで表示される。
したがって、フィッティング画像は、現在のHMD100のフィッティング位置をリアルタイムで表す。
なお、各計器イメージ51,52,53,54の各目盛りイメージ51b,52b,53b,54bには、ユーザによる読み取りを容易にするために、適当な間隔で目盛り数値が付されている。
次に、フィッティングを説明する。
1回目のフィッティングでは、ユーザ又はフィッターは、HMD100の各調節機構を手で調節しながら、表示ユニット101をユーザの左眼正面の適当な距離へ配置させる。このフィッティングは、なるべく慎重に行われることが望ましい。
1回目のフィッティングが完了した時点で、ユーザ又はフィッターは、モード切り替え釦22を操作してHMD100をフィッティングモードに設定し、表示ユニット101にフィッティング用画像(図4)を表示させる。ユーザ又はフィッターは、そのフィッティング用画像を目視し、そこに表示されている各計器イメージ51,52,53,54の読み(数値)を、記録用紙などへ記録する。これによって、HMD100のフィッティング位置が記録されたことになる。
記録後、ユーザ又はフィッターがモード切り替え釦22を操作してHMD100を再生モードに設定すれば、ユーザはHMD100のヘッドホン102L,102Rから外部音声を、表示ユニット101から外部映像をそれぞれ快適に鑑賞することができる。また、記録後であれば、HMD100が折り畳まれても、他のユーザに使用されても構わない。
そして、同じユーザによる2回目以降のフィッティングでは、ユーザは、モード切り替え釦22を操作してHMD100をフィッティングモードに設定し、表示ユニット101にフィッティング用画像(図4)を表示させる。ユーザは、そのフィッティング用画像を目視し、そこに表示されている各計器イメージ51,52,53,54の読み(数値)が、記録された読み(数値)と一致するように各調節機構を手で調節する。これが行われるだけで、HMD100のフィッティング位置は、1回目のそれと同じに再現される。
すなわち、本実施形態のHMD100によれば、必要なときにフィッティング用画像(図4)を表示させることができるので、1回目のフィッティング位置を2回目以降のフィッティングでユーザが容易に再現することができる。
なお、上述した説明では、1回目のフィッティングの完了後にフィッティングモードの設定が行われたが、フィッティングモードに設定されるタイミングは、フィッティングの完了前であっても構わない。
また、本実施形態のフィッティング用画像は、各調節箇所の調節位置の情報を画像情報として表示したが、その一部又は全部を、文字情報(数値イメージ,文字イメージ)で表示してもよい。但し、画像情報で表示した方が、ユーザ又はフィッターに対し直感的に理解させることができるので好ましい。
また、本実施形態では、フィッティング用画像の表示先が表示ユニット101であったが、HMD100に接続されたターミナル(映像・音声の再生装置)であってもよい。ターミナルには、通常、ターミナルの稼働状況を表示するために液晶表示ディスプレイが設けられているので、それを利用すればよい。そのディスプレイが小さい場合には、調節位置の情報を文字情報で表示するとよい。
また、本実施形態では、HMD100の内部の制御回路(HMD制御回路20)によって各処理が実行されたが、その処理の一部又は全部は、HMD100に接続されたターミナル内の制御回路によって実行されてもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態を説明する。本実施形態も、HMDの実施形態である。ここでは、第2実施形態との相違点のみ説明する。相違点は、HMD100のフィッティング位置をユーザが登録できる点にある。
先ず、本実施形態のHMDの電気的構成を説明する。
図5は、本実施形態のHMDの電気的構成を示す図である。図5に示すとおり、本実施形態のHMD100には、不揮発性のメモリ23と確定釦24とが追加されている。確定釦24も、モード切り替え釦22と同様、ユーザが操作し易いよう、例えば、ヘッドホン102Lのケース表面等に設けられている。
また、本実施形態のHMD100は、モード切り替え釦22の操作に応じて、少なくとも「再生モード」、「フィッティングモード」、「登録モード」の間で切り替わる。登録モード時、HMD制御回路20は、確定釦24を介してユーザから与えられる確定指示に従って動作する。
次に、登録モードを詳細に説明する。
図6は、登録モード時のHMD制御回路20の動作フローチャートである。図6に示すとおり、登録モードでは、HMD制御回路20は、センサSS1,SS2,SS3,SS4の出力を参照し(ステップS1)、第2実施形態と同様のフィッティング用画像を、液晶表示ディスプレイ101Mへ表示する(ステップS2)。HMD制御回路20は、これらのステップS1,S2を、確定指示が与えられるまで(ステップS3YESとなるまで)繰り返す。そして、確定指示が与えられると(ステップS3YES)、HMD制御回路20は、その時点におけるセンサSS1,SS2,SS3,SS4の各出力値(すなわち、前後方向のスライド位置、あおり方向の回動位置、左右方向のスライド位置、開き方向の回動位置の情報)を、登録データとして不揮発性のメモリ23へ登録し、登録モードを終了する(ステップS4)。なお、以上の登録モードでは、フィッティング用画面の表示(ステップS2)を省略することも可能である。
図7は、登録データの内容を可視化したものである。登録データは、確定指示が与えられた時点における前後方向のスライド位置(1)、確定指示が与えられた時点におけるあおり方向の回動位置(2)、確定指示が与えられた時点における左右方向のスライド位置(3)、確定指示が与えられた時点における開き方向の回動位置(4)、の各情報からなり、その全体で、確定指示が与えられた時点におけるHMD100のフィッティング位置を示している。
したがって、本実施形態のHMD100のユーザ又はフィッターは、1回目のフィッティングに当たり、モード切り替え釦22を操作してHMD100を登録モードに設定し、そのフィッティングが完了した時点で確定釦24を操作する。そうすれば、そのときのフィッティング位置の情報が、登録データとしてHMD100へ登録されることになる。因みに、この情報の登録先は、不揮発性のメモリ24なので、HMD100の電源のオン/オフに拘わらず情報は保持され続ける。
次に、本実施形態のフィッティングモードを詳細に説明する。
図8は、本実施形態のフィッティングモード時のHMD制御回路20の動作フローチャートである。図8に示すとおり、本実施形態のフィッティングモードでは、HMD制御回路20は、不揮発性のメモリ23に登録された登録データを参照すると共に(ステップS21)、センサSS1,SS2,SS3,SS4の各出力値を参照し(ステップS1)、それらを反映させたフィッティング用画像を表示する(ステップS22)。
図9は、本実施形態のフィッティング用画像の一例を示す図である。図9に示すとおり、このフィッティング用画像には、第2実施形態のそれと同様のイメージ(現在のフィッティング位置をリアルタイムで表す計器イメージ51,52,53,54など)が配置され、かつ、それらの各目盛りイメージの近傍に、ポインタ61,62,63,64が付与されている。
ポインタ61は、登録データ中の前後方向のスライド位置(図7(1))を指し示しており、ポインタ62は、登録データ中のあおり方向の回動位置(図7(2))を指し示しており、ポインタ63は、登録データ中の左右方向のスライド位置(図7(3))を指し示しており、ポインタ64は、登録データ中の開き方向の回動位置(図7(4))を指し示している。つまり、ポインタ61,62,63,64は、その全体で、登録データとして登録されたフィッティング位置を表している。
よって、フィッティング用画像上には、現在のフィッティング位置と、登録されたフィッティング位置とが同時に表示され、それによって両者のズレが明らかになる。
したがって、本実施形態のユーザ又はフィッターは、2回目以降のフィッティングに当たり、モード切り替え釦22を操作してHMD100をフィッティングモードに設定し、フィッティング用画像上の計器イメージ51,52,53,54の読み(数値)が、ポインタ61,62,63,64の位置と一致するように各調節機構を手で調節する。これが行われるだけで、HMD100のフィッティング位置は、登録されたフィッティング位置と同じに再現される。
なお、本実施形態のフィッティング用画像(図9)では、登録されたフィッティング位置をポインタで61,62,63,64で表現したが、数値イメージで表現してもよい。
また、本実施形態のフィッティング用画像(図9)では、登録されたフィッティング位置と現在のフィッティング位置とを同時に表示することにより、両者のズレを表現したが、例えば、図10に示すように、両者のズレを矢印イメージで表現してもよい。矢印イメージで表現する場合、ズレが無くなった時点で、矢印イメージを消去するとよい。また、ズレの大きさに応じて矢印イメージのサイズを変化させてもよい。
また、本実施形態のHMD制御回路20は、登録されたフィッティング位置と現在のフィッティング位置とのズレを、表示ユニット101から画像情報で通知したが、画像情報で表示する代わりに、或いは、それに加えて、ヘッドホン102L,102Rの少なくとも一方から音声情報で通知してもよい。この音声は、例えば、ズレが大きいほど強度の高くなる連続的なビープ音や、ズレが大きいほど発音頻度の高くなる間欠的なビープ音などである。
因みに、本実施形態では、ズレを表示すべき調節箇所が複数(4つ)あるが、一般に、それらの調節は1つずつ順番に行われる。よって、複数の調節箇所に関するビープ音が同時に発生するよりも、ユーザが調節を行っている箇所に関するビープ音のみが単独で発生する方が望ましい。
その場合、HMD制御回路20は、センサSS1,SS2,SS3,SS4の出力を監視し、出力変化の生じたセンサに関係するビープ音のみを生成し、それをヘッドホン102L,102Rから発声させればよい。
また、本実施形態の登録モードでは、1種類のフィッティング位置しかHMD100に登録されなかったが、複数種類のフィッティング位置がHMD100に登録されてもよい。また、予め決められた1種類又は複数種類のフィッティング位置が、製造者によって予め登録されていてもよい。その場合の登録データを可視化すると、例えば、図11に示すようになる。
登録番号1のフィッティング位置は、アウトドア用のフィッティング位置であり、前後方向のスライド位置を標準位置(0)よりも若干前側(プラス側)に設定し、あおり方向の回動位置を標準位置(0)よりも若干下側(マイナス側)に設定し、その他の調節位置を標準位置(0)に一致させるものである。このアウトドア用のフィッティング位置によると、ユーザから表示ユニット101までの距離が長くなり、しかも斜め下方になるので、ユーザは、表示ユニット101の映像と外界との双方を観察することができ、アウトドアでの使用に適している。
登録番号2のフィッティング位置は、インドア用のフィッティング位置であり、前後方向のスライド位置を標準位置(0)よりも若干後側(マイナス側)に設定し、あおり方向の回動位置を標準位置(0)に一致させ、その他の調節位置を標準位置(0)に一致させるものである。このインドア用のフィッティング位置によると、ユーザから表示ユニット101までの距離が近くなり、しかも正面になるので、ユーザは、表示ユニット101の映像に集中することができ、インドアでの使用に適している。
登録番号3のフィッティング位置は、ユーザが任意に登録した第1のフィッティング位置であり、登録番号4のフィッティング位置は、ユーザが任意に登録した第2のフィッティング位置である。
そして、フィッティングモードでは、登録された複数種類のフィッティング位置の中から必要なもの1つをユーザに選択させ、それをフィッティング用画像へ反映させればよい。例えば、図11に示す4種類のフィッティング位置が登録される場合、フィッティングモードとして以下の4種類を用意し、他のモードと同様、モード切り替え釦22によってユーザ切り替え可能にすればよい。
(I)アウトドア用のフィッティング位置(登録番号1)をフィッティング用画像へ反映させる「アウトドア用のフィッティングモード」。
(II)インドア用のフィッティング位置(登録番号2)をフィッティング用画像へ反映させる「インドア用のフィッティングモード」。
(III)ユーザ登録された第1のフィッティング位置(登録番号3)をフィッティング用画像へ反映させる「第1のフィッティングモード」。
(IV)ユーザ登録された第2のフィッティング位置(登録番号4)をフィッティング用画像へ反映させる「第2のフィッティングモード」。
なお、アウトドア用のフィッティングモードの直後に再生モードへ切り替えられた場合は、ユーザがHMD100を屋外で使用する可能性が高いので、表示ユニット101に表示される外部映像を明るめに設定するとよい。
一方、インドア用のフィッティングモードの直後に再生モードへ切り替えられた場合は、ユーザがHMD100を屋内で使用する可能性が高いので、表示ユニット101に表示される外部映像を暗めに設定するとよい。
因みに、外部映像の明るさの調整(調光)は、例えば、HMD制御回路20が表示制御回路101Cに対し照明強度の変更指示を与えることによって行われる。
なお、本実施形態では、HMD100の内部の制御回路(HMD制御回路20)によって各処理が実行されたが、その処理の一部又は全部は、HMD100に接続されたターミナル内の制御回路によって実行されてもよい。
[その他]
なお、上述した各実施形態では、ユーザの左側にサイドアームが位置するHMDを説明したが、ユーザの右側にサイドアームが位置するHMDにも、本発明は同様に適用可能である。
また、上述した各実施形態では、サイドアーム型のHMDを説明したが、オーバーヘッドアーム型など他のタイプのHMDにも、本発明は同様に適用可能である。
HMDの外観図である。 第2実施形態のHMDの電気的構成を示す図である。 第2実施形態のフィッティングモード時のHMD制御回路20の動作フローチャートである。 フィッティング用画像の一例を示す図である。 第3実施形態のHMDの電気的構成を示す図である。 第3実施形態の登録モード時のHMD制御回路20の動作フローチャートである。 登録データの内容を可視化した図である。 第3実施形態のフィッティングモード時のHMD制御回路20の動作フローチャートである。 第3実施形態のフィッティング用画像の一例を示す図である。 フィッティング用画像の別の例を示す図である。 複数種類のフィッティング位置を含む登録データの内容を可視化した図である。
符号の説明
102L,102R…ヘッドホン,103…ヘッドバンド,104…サイドアーム,105…フロントアーム,101…表示ユニット,200…ケーブル,ST1,ST3…スライド機構,ST2,ST4…回動機構,M1,M2,M3,M4,M5…目盛り,M2’,M4’…指針

Claims (8)

  1. 画像を表示する画像表示部と、
    前記画像表示部を保持してユーザの眼前へ配置する頭部装着型の装着部と、
    前記装着部に対する前記画像表示部の配置位置及び/又は配置姿勢を調節するための調節部と、
    前記調節部の調節状態を通知する状態通知手段と
    を備えたことを特徴とするウエアラブルディスプレイ。
  2. 請求項1に記載のウエアラブルディスプレイにおいて、
    前記状態通知手段は、
    前記調節部に設けられた目盛りからなる
    ことを特徴とするウエアラブルディスプレイ。
  3. 請求項1に記載のウエアラブルディスプレイにおいて、
    前記状態通知手段は、
    前記調節部の調節状態を検出するセンサと、前記センサが検出する調節状態を音声又は画像で通知する状態通知部とからなる
    ことを特徴とするウエアラブルディスプレイ。
  4. 請求項3に記載のウエアラブルディスプレイにおいて、
    前記状態通知部には、
    前記画像表示部が兼用される
    ことを特徴とするウエアラブルディスプレイ。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のウエアラブルディスプレイにおいて、
    前記装着部によって保持され、かつ前記ユーザの耳へ音声を出力する音声出力部を更に備え、
    前記状態通知部には、
    前記音声出力部が兼用される
    ことを特徴とするウエアラブルディスプレイ。
  6. 請求項3〜請求項5の何れか一項に記載のウエアラブルディスプレイにおいて、
    単数又は複数の調節状態を登録可能なメモリを更に備え、
    前記状態通知手段は、
    前記センサが検出する調節状態と、前記メモリに登録された調節状態とのズレを通知する
    ことを特徴とするウエアラブルディスプレイ。
  7. 請求項6に記載のウエアラブルディスプレイにおいて、
    単数又は複数の調節状態を前記ユーザが前記メモリへ登録するためのユーザインタフェースを更に備えた
    ことを特徴とするウエアラブルディスプレイ。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のウエアラブルディスプレイにおいて、
    前記メモリには、
    前記ユーザの眼の正面に前記画像表示部を位置させるための調節状態と、
    前記ユーザの眼の斜め下方に前記画像表示部を位置させるための調節状態と
    が予め登録されていることを特徴とするウエアラブルディスプレイ。
JP2006067058A 2006-03-13 2006-03-13 ウエアラブルディスプレイ Withdrawn JP2007243858A (ja)

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