JP2007243802A - イコライザ制御装置、方法及びプログラム並びに信号伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 光電変換後のアンプの光信号受信レベル依存性を考慮して、更なるエラーレートの低減を実現し得る、イコライザ制御装置等を提供する。
【解決手段】 コントローラ9は、光信号が変換されて成る電気信号の波形補正を行うイコライザに対してフィルタパラメータ値を設定するものであって、受信レベル入力手段91、フィルタパラメータ値決定手段92及びフィルタパラメータ値出力手段93を備えている。受信レベル入力手段91は、光信号の受信レベルを入力する。フィルタパラメータ値決定手段92は、受信レベル入力手段91で入力された受信レベルに応じて、フィルタパラメータ値を決定する。フィルタパラメータ値出力手段93は、フィルタパラメータ値決定手段92で決定されたフィルタパラメータ値を、イコライザへ出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光回線を使用した移動通信無線システムなどの信号伝送システムに用いられ、例えば光モジュールの受信段(O/E)と直並列変換を行う直並列変換器との間に搭載されるイコライザに対して、そのフィルタパラメータ値を制御する装置等に関する。
光回線を利用した移動通信無線システムの一例を、図8を参照して説明する。近年、光通信において、10Gbitsイーサネット(登録商標)など高伝送容量化に伴い、高速差動シリアルラインの電気特性劣化が問題になってきている。その対処方法として、光モジュール7のO/E部7aと直並列変換器10aとの間にイコライザ8を入れ波形を補正することで、エラーレートの増加を防止している。現在、イコライザ8による波形補正方法としては、主に適応等化フィルタとハイパスフィルタの使用が考えられる。
しかしながら、適応等化フィルタは、入力波形の補正度はかなり良いが、回路規模が大きくコスト高である、及び、波形が安定するまでのトレーニング領域数バイトが必要なため遅延量が大きい、という欠点がある。一方、ハイパスフィルタでは、カットオフ周波数を固定とするため、光モジュールのマルチベンダー化を考えた場合、電気特性が個々に異なるので、最適なフィルタ値で波形補正ができなく、エラーレートの増大に繋がる、という欠点がある。
そこで、安価で遅延量の少ないフィルタを使用し、エラーレートを低減する技術が要望されている。そのような技術として、特許文献1には、通常エラーになるデータを極力回復させ、かつエラーレートの低減を実現することが可能な、光回線を利用した移動通信無線システム(以下「従来技術」という。)が開示されている。
この従来技術の信号伝送システムについて、包括的な構成を図8に基づいて説明する。
図8を参照すると、信号伝送システムは、上位装置(図示せず)との間でデータの送受信を行う無線基地局1’と、携帯電話とデータの送受信を行う送受信機2と、その間を中継する光ファイバ3とを備える。
上り回線は、送受信機2のアンテナ20からの受信データに対しD/A変換、逆拡散、RAKE合成等の処理を行う無線部4と、無線部4からのデータに対し多重分離、並直列変換(8B/10B変換)等を行う信号処理部5とを備える。更にシリアル化されたデータの形態を電気から光に変換する光モジュール6のE/O部6aと、光ファイバ3からの光の形態のデータを電気の形態のデータに変換する光モジュール7のO/E部7aと、電気の形態のデータの波形を最適化するためのイコライザ8とを備える。更に、イコライザ8のフィルタパラメータ値を設定するコントローラ9’と、イコライザ8からのシリアルデータをパラレルデータに変換する直並列変換器10aと、10B/8B変換等のデータ処理を行うベースバンド信号処理部11とを備える。
下り回線は、8B/10B変換等のデータ処理を行うベースバンド信号処理部11からのパラレルデータをシリアルデータに変換する並直列変換器10bと、並直列変換器10bからのシリアルデータの形態を電気から光に変換する光モジュール7のE/O部7bとを備える。更に、光ファイバ3からの光の形態のデータを電気の形態のデータに変換する光モジュール6のO/E部6bと、直並列変換、データの多重分離、10B/8B変換等を行う信号処理部5と、変調拡散、A/D変換、増幅などを行う無線部4とを備える。なお、8B/10B変換とは、直流成分を減少させるための8ビットパターンから10ビットパターンの変換であり、10B/8B変換とはその逆の変換である。
次に、エラー発生に対応するための詳細構成について、図9を用いて説明する。
イコライザ8のフィルタパラメータ値の切り替えは、直並列変換器10aからの出力信号から、エラー検出をしたときに、フラグER_DET52をセットする8B/10Bエラー検出器51と、ER_DET52を検知し、イコライザ8のフィルタパラメータ値を設定するためのパラメータ制御部53’と、設定レジスタ54とが連携して行う。なお、8B/10Bエラー検出とは、あり得ない10ビットパターンを検出したときに、エラーが発生していると判断するものである。
データ再送において、エラー発生時データ出力の停止指令を行うCONT_DATOFF制御部55と、ベースバンド信号処理部11からのデータ出力を停止させるDATOFF機能部56と、信号処理部5にデータの停止及び再送を要求するデータ転送停止/再送要求制御部57と、その停止再送要求を受信し指令を行うデータ転送停止/再送指令制御部58と、データを記憶しておくRAM部59とで構成される。
次に、波形補正を実施する動作を、図9のブロック図及び図10のフローチャートを用いて説明する。
まず、移動通信無線システム装置の電源オン又はリセットを実施すると(ステップ201)、コントローラ9’が光モジュール6内部に搭載されているメモリより、品名、ベンダー等の種別読み込みを実施する(ステップ202)。その後、コントローラ9’が、各々光モジュール6の電気出力特性に対応した固有のフィルタパラメータ値を、イコライザ8の設定レジスタ54に初期設定を行う(ステップ203)。
移動通信無線システム装置の送受信の動作開始後(ステップ204)、8B/10Bエラー検出器51にて8B/10Bエラーが発生しない場合は(ステップ205)、通常モードになる(ステップ206)。
8B/10Bエラーが発生した場合は(ステップ205)、まず、コントローラ9’がER_DET52を検知後、CONT_DATOFF制御部55からDATOFF機能部56にデータ出力停止を行い(ステップ207)、これと同時に、コントローラ9’からデータ転送停止/再送要求制御部57にデータ転送停止要求を行う(ステップ208)。停止要求のデータは、下り回線ユーザーデータの空き領域に挿入されて、光ファイバ3を通してデータ転送停止/再送指令制御部58にて受信される。RAM部59はデータ停止要求を受け、RG(リードゲート)がネゲートされ、データ出力停止となる。
続いて、ER_DET52を検知したパラメータ制御部53’が、イコライザ8の設定レジスタ54にフィルタパラメータ値K(i)の変更をかけるよう指令する(ステップ209)。書き込み後、前述のデータ停止要求と同様のシーケンスでデータ転送停止/再送要求制御部57にデータ再送要求を行い(ステップ210)、再送要求のデータは信号処理部5のデータ転送停止/再送指令制御部58にて受信される。RAM部59はデータ再送要求を受け、RG(リードゲート)がアサートされ、データ再送開始される(ステップ211)。
データ再送のリミット回数をn回、用意したフィルタパラメータ値数をi個としたとき、n<i中に8B/10Bエラーが発生しなければ(ステップ211)、通常モードに入り、DATOFF機能部56からのデータの出力を再開する(ステップ206)。8B/10Bエラーが発生した場合(ステップ211)、フィルタパラメータ値を変更し、再書き込み行うため、データ出力停止へ戻り(ステップ207)、n=iになっても、8B/10Bエラー105が発生したならば(ステップ211)、データ再送を中断し、上位にアラームを上げる(ステップ212)。
この従来技術によれば、最小規模の波形補正回路の構成で、伝送遅延量が小さく、低コスト化とエラーレートの低減が実現できる。その理由は、イコライザに回路規模の大きい適応等化フィルタを使用せず、安価なフィルタを用いる。併せて、光モジュールの電気出力特性(アイパターン特性)が品名毎、ベンダー毎に固有の特性を持つことを利用し、それに適応させた最適なフィルタ値を設定させるからである。また、再送リトライ方式を適用したことで、更なるエラーレートの低減が可能である。その理由は、最適と想定される初期フィルタパラメータ値と、ノイズやインピーダンスマッチングによる電気特性の劣化をある程度想定した数個のフィルタパラメータ値との中から、再送リトライによって最適な値を選択させるためである。
特開2004−274585号公報
一般に、光電変換後のアンプにおいて、光受信パワーのレベルに対してAGC機能(出力を一定にする機能)が変化する固有の閾値が存在することにより、その閾値の上下で電気特性が異なる傾向がある。よって、光ファイバを通した出力パワーがその閾値に対して大きいか小さいかによって、設置条件等の影響も合わせてエラーが発生する可能性がある。しかしながら、従来技術では、このことが考慮されていないため、エラーレートの低減が不十分であった。
そこで、本発明の目的は、光電変換後のアンプの光信号受信レベル依存性を考慮して、更なるエラーレートの低減を実現し得る、イコライザ制御装置等を提供することにある。
本発明に係るイコライザ制御装置は、光信号が変換されて成る電気信号の波形補正を行うイコライザに対してフィルタパラメータ値を設定するものであって、受信レベル入力手段、フィルタパラメータ値決定手段及びフィルタパラメータ値出力手段を備えている。受信レベル入力手段は、光信号の受信レベルを入力する。フィルタパラメータ値決定手段は、受信レベル入力手段で入力された受信レベルに応じて、フィルタパラメータ値を決定する。フィルタパラメータ値出力手段は、フィルタパラメータ値決定手段で決定されたフィルタパラメータ値を、イコライザへ出力する。
電気信号のアンプの特性は、光信号の受信レベルに依存する。そのため、電気信号の波形補正を行うイコライザのフィルタパラメータ値を、光信号の受信レベルに応じて決定する。受信レベルとフィルタパラメータ値との対応関係は、アンプの特性や設置条件等によって異なり、予め理論的又は実験的にエラーレートが最も低くなるように定められている。例えば、受信レベルのある閾値を境にアンプが異なる特性を有する場合は、受信レベルが閾値以上であれば第一のフィルタパラメータ値に決定し、受信レベルが閾値未満であれば第二のフィルタパラメータ値に決定する。第一及び第二のフィルタパラメータ値の相違は、例えば高域側を強調するとか、低域側を強調するとかの度合いの相違である。
本発明に係る信号伝送システムは、イコライザと、本発明に係るイコライザ制御装置と、イコライザによって波形補正された伝送信号のエラーを検出するエラー検出手段と、を備えている。そして、イコライザ制御装置は、受信レベルに応じてフィルタパラメータ値を決定した後、エラー検出手段によってエラーが検出されるとフィルタパラメータ値を変更し、かつエラーが検出されなくなるまでフィルタパラメータ値を変更することを繰り返す。
例えば、エラー検出によって変更されるフィルタパラメータ値は、受信レベルに応じて決定された最初のフィルタパラメータ値に対応する。ここで、受信レベルに応じて決定されるフィルタパラメータ値をA,Bとする。受信レベルに応じて決定された最初のフィルタパラメータ値がAであったとき、エラー検出によって変更されるフィルタパラメータ値は例えばA1,A2,A3,A4,A5である。つまり、A1〜A5は、Aが決定されたときにのみ使用される。同様に、受信レベルに応じて決定された最初のフィルタパラメータ値がBであったとき、エラー検出によって変更されるフィルタパラメータ値は例えばB1,B2,B3,B4,B5である。つまり、B1〜B5は、Bが決定されたときにのみ使用される。わかりやすくするために、Aは高域側を強調する値であり、Bは低域側を強調する値であるとする。このとき、A1〜A5は高域側を強調する度合いが少しずつ異なり、B1〜B5は低域側を強調する度合いが少しずつ異なる。
本発明に係るイコライザ制御方法は、光信号が変換されて成る電気信号の波形補正を行うイコライザに対してフィルタパラメータ値を設定する際に、光信号の受信レベルを入力し、入力した受信レベルに応じてフィルタパラメータ値を決定し、決定したフィルタパラメータ値をイコライザへ出力することを特徴とする。
本発明に係るイコライザ制御プログラムは、光信号が変換されて成る電気信号の波形補正を行うイコライザに対してフィルタパラメータ値を設定するものであって、受信レベル入力手段、フィルタパラメータ値決定手段及びフィルタパラメータ値出力手段としてコンピュータを機能させるためのものである。ここで、受信レベル入力手段は、光信号の受信レベルを入力する。フィルタパラメータ値決定手段は、受信レベル入力手段で入力された受信レベルに応じて、フィルタパラメータ値を決定する。フィルタパラメータ値出力手段は、フィルタパラメータ値決定手段で決定されたフィルタパラメータ値を、イコライザへ出力する。
また、本発明は、次のように構成してもよい。(1).光回線を使用した高速シリアルラインの波形補正を行うシステム装置において、光受信パワーに対する閾値前後の電気特性に適応した最適なフィルタパラメータ値を用意し、設定してシステム動作させることを特徴とする。(2).(1)において、8B/10Bエラーが発生したときに、予め数個用意しているイコライザのフィルタパラメータ値を変更し再送後、エラーを回復させる再送リトライ方式を有する回路を特徴とする。(3).(1)において、光モジュールの故障などによるLOSエラー誤検出時に8B/10Bエラー発生しない場合でも不安定なデータをストップさせることを特徴とする。(4).(1)において、8B/10Bエラー発生により通常イコライズシーケンスを実行するところ、LOSエラー検出により、イコライズしないことを特徴とする。(5).(1)において、イコライザは安価なハイパスフィルタを使用し回路規模を削減する回路を特徴とする。(6).(1)において、イコライザは適応等化フィルタを使用し、数個を固定タップ化することで、遅延量を極力小さくする回路を特徴とする。(7).(2)において、イコライザのフィルタパラメータ値を想定される最適なフィルタパラメータ値から順次再送リトライを実施し、早期にエラーを回復させることを特徴とする。
本発明によれば、光信号の受信レベルに応じてイコライザのフィルタパラメータ値を設定することにより、光電変換後のアンプの光信号受信レベル依存性を考慮した更なるエラーレートの低減を実現できる。
換言すると、第1の効果は、最小規模の波形補正回路の構成で、エラーレートの向上が実現できる。その理由は、光モジュールの電気出力特性(アイパターン特性)について、光受信パワーに対する閾値前後で、固有の特性を持つことを利用し、それに適応させた最適なフィルタ値を設定するからである。また、イコライザに回路規模の大きい適応等化フィルタを使用せず、安価なフィルタを用いることで低コスト化も図れる。第2の効果は、再送リトライ方式とLOS検出機能とを併合適用したことで、更なるエラーレートの改善が可能である。その理由は、最適と想定される初期フィルタパラメータ値と、ノイズやインピーダンスマッチングによる電気特性の劣化をある程度想定した数個のフィルタパラメータ値との中から、再送リトライによって最適なフィルタパラメータ値を選択するためである。また、光モジュールの故障などでLOS誤検出し8B/10Bエラーしない場合でも不安定なデータと判断しデータ送信オフさせることができるからである。
図1は、本発明に係るイコライザ制御装置の一実施形態を示すブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
本実施形態のイコライザ制御装置としてのコントローラ9は、光信号が変換されて成る電気信号の波形補正を行うイコライザ8(図2)に対してフィルタパラメータ値を設定するものであって、受信レベル入力手段91、フィルタパラメータ値決定手段92及びフィルタパラメータ値出力手段93を備えている。受信レベル入力手段91は、光信号の受信レベルを入力する。フィルタパラメータ値決定手段92は、受信レベル入力手段91で入力された受信レベルに応じて、フィルタパラメータ値を決定する。フィルタパラメータ値出力手段93は、フィルタパラメータ値決定手段92で決定されたフィルタパラメータ値を、イコライザ8へ出力する。
電気信号のアンプは、例えば光モジュール7(図2)に内蔵されている。その電気信号のアンプの特性は、光信号の受信レベルに依存する。そのため、電気信号の波形補正を行うイコライザ8のフィルタパラメータ値を、光信号の受信レベルに応じて決定する。受信レベルとフィルタパラメータ値との対応関係は、アンプの特性や設置条件等によって異なり、予め理論的又は実験的にエラーレートが最も低くなるように定められている。
例えば、受信レベルの閾値Lth(例えば14.7dBm)を境にアンプが異なる特性を有する場合は、受信レベルLが閾値Lth以上であれば(すなわちL≧Lth)フィルタパラメータ値Aに決定し、受信レベルLが閾値Lth未満であれば(すなわちL<Lth)フィルタパラメータ値Bに決定する。フィルタパラメータ値A,Bの相違は、例えば高域側を強調するとか、低域側を強調するとかの度合いの相違である。
なお、受信レベル入力手段91、フィルタパラメータ値決定手段92及びフィルタパラメータ値出力手段93は、コントローラ9に含まれるマイクロコンピュータ及びそのプログラムによって実現してもよいし、IC等のハードウェアによって実現してもよい。
また、図1に示す各手段の動作を工事関係者が行うようにしてもよい(すなわち本発明に係るイコライザ制御方法の一実施形態)。つまり、工事関係者は、装置起動前にパワーメータ測定器で光量(受信レベル)を測定し、その値に応じてフィルタパラメータ値を決定し、そのフィルタパラメータ値をコントローラへ入力する。
図2は、図1のイコライザ制御装置を用いた信号伝送システムの第一実施形態を示すブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
本実施形態の信号伝送システムは、上位装置(図示せず)に対してデータのアクセスを行う無線基地局1と、携帯電話に対してデータの送受信を行う送受信機2と、送受信機2と無線基地局1との間を中継する光ファイバ3と、によって構成される。
上り回線は、送受信機2のアンテナ20からの受信データに対してD/A変換処理等を行う無線部4と、無線部4からのデータに対して多重分離、パラレルシリアル変換等を行う信号処理部5と、シリアル化されたデータに対して電気信号から光信号に変換する光モジュール6のE/O部6aと、光ファイバ3から入力した光信号を電気信号に変換する光モジュール7のO/E部7aと、電気信号に変換された波形を最適化するためのイコライザ8と、イコライザ8のフィルタパラメータ値を設定するコントローラ9と、イコライザ8からのシリアルデータをパラレルデータに変換する直並列変換器10aと、データ処理を行うベースバンド信号処理部11と、によって構成される。
下り回線は、データ拡散、データ多重分離などを行うベースバンド信号処理部11からのパラレルデータをシリアルデータに変換する並直列変換器10bと、並直列変換器10bからのシリアルデータを電気信号から光信号に変換する光モジュール7のE/O部7bと、光ファイバ3を通じて入力した光信号を電気信号に変換する光モジュール6のO/E部6bと、シリアルパラレル変換、データの多重分離等を行う信号処理部5と、A/D変換、増幅などを行う無線部4と、によって構成される。
本実施形態の信号伝送システムは、無線基地局1と遠方に設置されている送受信機2との間で、光ファイバ3を介して光伝送を行うものである。そして、光モジュール7のO/E部7aとシリアルパラレル変換を行う直並列変換器10aとの間に、受信段イコライザ8が置かれている。本実施形態では、光モジュール7に内蔵されるアンプの電気特性に適合した最適なフィルタパラメータ値を、予めイコライザ8のレジスタに初期設定することを特徴としている。
一般に、光電変換後のアンプは、光信号の受信レベルに依存してAGC機能が変化する。つまり、受信レベルに対する固有の閾値が存在し、その閾値の上下でアンプの電気特性が異なる。そのため、光ファイバ3を通して得た受信レベルがその閾値に対して大きいか小さいかによって、設置条件等の影響も合わせてエラーが発生する可能性がある。そこで、本実施形態では、受信レベルの閾値上下でアンプの電気特性が異なることを想定した最適なフィルタパラメータ値を、イコライザ8に設定することにより、予めエラーを回避することが可能となる。
また、基板ノイズや光特性のジッタ悪化などが原因でエラーが発生した場合は、フィルタパラメータ値を自動的に切換えてデータの再送信を繰り返すことにより、最適なフィルタパラメータ値を選択することができる(再送リトライ方式)。その結果、通常エラーになるデータを極力回復できるので、エラーレートの向上を実現できる。
更に、光モジュール7の故障などで光信号の受信レベルが低下することを検出するLOS_DET60において、LOSエラーを検出すると、8B/10Bエラーがない場合でも不安定なデータと判断しデータ送信オフさせる。
図3は、本実施形態におけるエラー発生時の動作を説明するための、より詳しいブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
イコライザ8のフィルタパラメータ値切り替えに関与する構成は、直並列変換器10aからの出力信号に対してエラー検出をするとフラグER_DET52をセットする8B/10Bエラー検出器51と、コントローラ9によるイコライザ8のフィルタパラメータ値の変更を行うか否かを制御するパラメータ制御部53と、フィルタパラメータ設定用の設定レジスタ54とがある。データ再送に関与する構成は、エラー発生時にデータ出力の停止指令を行うCONT_DATOFF制御部55と、ベースバンド信号処理部11からデータ出力を停止させるDATOFF機能部56と、信号処理部5にデータの停止及び再送を要求するデータ転送停止/再送要求制御部57と、その停止再送要求を受信し指令を行うデータ転送停止/再送指令制御部58と、データを記憶しておくRAM部59とがある。
また、光モジュール7のO/E部7aは、光受信信号のレベル低下発生時にアサートさせるLOS_DET60を出力する。コントローラ9は、まずLOS_DET60を見て、フィルタパラメータの変更を行うか否かを判断する。LOSは、Loss Of Signalの略である。なお、コントローラ9は、機能面から見れば、図1に示される各手段を備えている。
図4及び図5は本実施形態の動作を示し、図4はフローチャート、図5はタイムチャートである。以下、図3乃至図5に基づき、波形補正を実施する動作について説明する。
まず、本システムの装置電源オン又はリセットを実施すると(ステップ101)、コントローラ9が光モジュール7に搭載されている内部メモリから、品名、ベンダー等の種別読み込みを実施し(ステップ102)、その後に光モジュール7の電気出力特性に対応した固有のフィルタパラメータ値をイコライザ8の設定レジスタ54に初期設定を行う(ステップ103)。この場合、装置立ち上げ前に、設置されている光ケーブルの損失量[dB]の測定が実施されるため、その光ケーブル出力パワーが閾値より大きいか小さいかで、2種類のフィルタパラメータ値のどちらかを設定する。
システム装置送受信の動作開始後(ステップ104)、LOS_DET検出がエラー有りならば(ステップ105)、光回線断又は光モジュールの故障と判断し、上位にアラームを報告し(ステップ106)、エラー無しならば(ステップ105)、次ステップに入る。8B/10Bエラー検出器51にて8B/10Bエラーが発生しない場合は(ステップ107)、通常モードになる(ステップ108)。
8B/10Bエラーが発生した場合は(ステップ107)、図4のタイミングチャートに示すとおり、まず、コントローラ9がER_DET52を検知後、CONT_DATOFF制御部55からDATOFF機能部56にデータ出力停止を行い(ステップ109)、これと同時にコントローラ9からデータ転送停止/再送要求制御部57にデータ転送停止要求を行う(ステップ110)。停止要求のデータは、下り回線ユーザーデータの空き領域に挿入されて、光ファイバ3を通してデータ転送/再送指令制御部58にて受信される。RAM部59はデータ停止要求を受け、RG(リードゲート)がネゲートされ(ステップ110)、データ出力停止となる。
続いて、ER_DET52を検知したパラメータ制御部53が、イコライザ8の設定レジスタ54に、フィルタパラメータ値K(i)の変更をかけるよう指令する(ステップ111)。書き込み後、前述のデータ停止要求と同様のシーケンスでデータ転送停止/再送要求制御部57にデータ再送要求を行い(ステップ112)、再送要求のデータは信号処理部5のデータ転送/再送指令制御部58にて受信される。RAM部59はデータ再送要求を受け、RG(リードゲート)がアサートされ、データ再送開始される(ステップ113)。
データ再送のリミット回数をn回、用意したフィルタパラメータ値数をi個としたとき、n<i中に8B/10Bエラーが発生しなければ(ステップ113)、通常モードに入る(ステップ108)。8B/10Bエラーが発生した場合(ステップ113)、フィルタパラメータ値を変更し、再書き込み行うため、データ出力停止へ戻り(ステップ109)、n=iになっても8B/10Bエラーが発生したならば(ステップ113)、データ再送を中断し、上位にアラームを上げる(ステップ114)。
図6及び図7は本発明に係る信号伝送システムの第二実施形態を示し、図6はデージーチェーンを利用した全体的な構成を示すブロック図であり、図7は本実施形態の信号伝送システムのより詳しいブロック図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
送受信機2aと送受信機2bは、光ファイバ3を通じて無線基地局1にデージーチェーンで接続され、送受信機2a,2bの受信段イコライザ201,208にて波形補正を実施させる。
第一実施形態では、無線基地局1の受信段イコライザ8(図3等)で波形補正を実施していた。これに対し、本実施形態では、波形補正を行うブロックは、送受信機2aの光モジュール6のO/E部6bからの電気出力を処理するイコライザ201と、送受信機2bからの上り信号を光モジュール202のO/E部202bにて光電変換された受信信号を処理するイコライザ203とである。8B/10Bエラー検出器204,205において、8B/10Bエラーが発生した場合は、コントローラ206は、ER_DAT207,208を検出して、イコライザ201,203のフィルタパラメータ値を書き換えを行い、第一実施形態と同様、再送リトライ方式のシーケンスを用いてシステム動作させる。また、光モジュール6a,202bにてフラグされるLOS_DET209,210は、それぞれコントローラ206で制御される。なお、コントローラ206は、機能面から見れば、図1に示される各手段を備えている。
本発明に係るイコライザ制御装置の一実施形態を示すブロック図である。 図1のイコライザ制御装置を用いた信号伝送システムの第一実施形態を示すブロック図である。 図2の信号伝送システムのより詳しいブロック図である。 図3の信号伝送システムの動作を示すフローチャートである。 図3の信号伝送システムの動作を示すタイムチャートである。 図1のイコライザ制御装置を用いた信号伝送システムの第二実施形態を示すブロック図である。 図6の信号伝送システムのより詳しいブロック図である。 従来の信号伝送システムを示すブロック図である。 図8の信号伝送システムのより詳しいブロック図である。 図8の信号伝送システムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 無線基地局
2 送受信機
3 光ファイバ
4 無線部
5 信号処理部
6 光モジュール
7 光モジュール
8 イコライザ
9 コントローラ(イコライザ制御装置)
91 受信レベル入力手段
92 フィルタパラメータ値決定手段
93 フィルタパラメータ値出力手段
10 直並列/並直列変換器
11 ベースバンド信号処理部
51 8B/10Bエラー検出器(エラー検出手段)
52 ER_DET
53 パラメータ制御部
54 設定レジスタ
55 CONT_DATOFF制御部
56 DATOFF機能部
57 データ転送停止/再送要求制御部
58 データ転送停止/再送要指令制御部
59 RAM部
60 LOS_DET
201 イコライザ
202 光モジュール
203 イコライザ
204 8B/10Bエラー検出器(エラー検出手段)
205 8B/10Bエラー検出器(エラー検出手段)
206 コントローラ(イコライザ制御装置)
207 ER_DAT
208 ER_DAT
209 LOS_DET
210 LOA_DET

Claims (7)

  1. 光信号が変換されて成る電気信号の波形補正を行うイコライザに対してフィルタパラメータ値を設定するイコライザ制御装置において、
    前記光信号の受信レベルを入力する受信レベル入力手段と、
    この受信レベル入力手段で入力された前記受信レベルに応じて前記フィルタパラメータ値を決定するフィルタパラメータ値決定手段と、
    このフィルタパラメータ値決定手段で決定されたフィルタパラメータ値を前記イコライザへ出力するフィルタパラメータ値出力手段と、
    を備えたことを特徴とするイコライザ制御装置。
  2. 前記フィルタパラメータ値決定手段は、前記受信レベルが閾値以上であれば第一のフィルタパラメータ値に決定し、前記受信レベルが前記閾値未満であれば第二のフィルタパラメータ値に決定する、
    ことを特徴とする請求項1記載のイコライザ制御装置。
  3. 前記イコライザと、請求項1又は2記載のイコライザ制御装置と、前記イコライザによって波形補正された伝送信号のエラーを検出するエラー検出手段と、を備えた信号伝送システムであって、
    前記イコライザ制御装置は、前記受信レベルに応じて前記フィルタパラメータ値を決定した後、前記エラー検出手段によって前記エラーが検出されると前記フィルタパラメータ値を変更し、かつ前記エラーが検出されなくなるまで前記フィルタパラメータ値を変更することを繰り返す、
    ことを特徴とする信号伝送システム。
  4. 前記エラーが検出されると変更される前記フィルタパラメータ値は、前記受信レベルに応じて決定された前記フィルタパラメータ値に対応する、
    ことを特徴とする請求項3記載の信号伝送システム。
  5. 前記エラー検出手段が検出する前記エラーは、8B/10Bエラーである、
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の信号伝送システム。
  6. 光信号が変換されて成る電気信号の波形補正を行うイコライザに対してフィルタパラメータ値を設定するイコライザ制御方法において、
    前記光信号の受信レベルを入力し、入力した前記受信レベルに応じて前記フィルタパラメータ値を決定し、決定した前記フィルタパラメータ値を前記イコライザへ出力する、
    ことを特徴とするイコライザ制御方法。
  7. 光信号が変換されて成る電気信号の波形補正を行うイコライザに対してフィルタパラメータ値を設定するイコライザ制御プログラムにおいて、
    前記光信号の受信レベルを入力する受信レベル入力手段と、
    この受信レベル入力手段で入力された前記受信レベルに応じて前記フィルタパラメータ値を決定するフィルタパラメータ値決定手段と、
    このフィルタパラメータ値決定手段で決定されたフィルタパラメータ値を前記イコライザへ出力するフィルタパラメータ値出力手段と、
    をコンピュータに機能させることを特徴とするイコライザ制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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