JP2007243502A - アドホック通信を利用した情報の種類に依存しない防災情報収集システム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信インフラの整っていない災害地域などでの情報収集において、情報を取得することは容易になってきているが、取得した情報を分析するために、通信インフラの整っていない場所でいかに効率よく情報を収集するかが課題となっている。
【解決手段】本発明は、通信に無線LANのアドホック通信を用いる事で、情報インフラに依存せず、また、特定のフォルダを監視し、そのフォルダに作成されたファイルを情報として扱うことで、情報の種類にも依存しない情報収集システムとなっている。
装置としては、情報収集装置と複数の情報取得・中継装置からなり、該情報取得・中継装置は、特定フォルダにファイルが作成されれば、決められた転送先の装置に対してアドホック通信を用いて該ファイルを転送する。該ファイルを受け取った情報取得・中継装置もまた、同様に転送する。それを繰り返し、最終的に、情報収集装置へとファイルは送られる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、通信に無線LANのアドホック通信を用いる事で、情報インフラに依存せず、また、特定のフォルダを監視し、そのフォルダに作成されたファイルを情報として扱うことで、情報の種類にも依存しない情報収集システムとなっている。
装置としては、情報収集装置と複数の情報取得・中継装置からなり、該情報取得・中継装置は、特定フォルダにファイルが作成されれば、決められた転送先の装置に対してアドホック通信を用いて該ファイルを転送する。該ファイルを受け取った情報取得・中継装置もまた、同様に転送する。それを繰り返し、最終的に、情報収集装置へとファイルは送られる。
【選択図】図1
Description
本発明は,無線LANのアドホック通信機能が付いた、情報収集装置と複数の情報取得・中継装置からなる防災情報収集システムに関するものである。
災害地域では通信インフラに大きな被害が発生し、通信インフラが利用できず通信が途絶するような場合が発生する。このような場合、被災地における情報収集を行うためには、これまでは、端末個々に情報を記録し、端末を持ち寄って情報収集を行う必要があった。しかし、この方法は、稼動の面でも時間の面でも効率が悪く、情報収集に多くの労力と時間がかかるという問題点があった。
特に災害地域などでの情報収集には、初期の情報を定期的に得ることが非常に重要であるため、いかに通信インフラに依存せず定期的な情報収集を効率よく行うかが課題となっている。
アドホック通信は、このような用途に対して有効であると考えられているが、現状のアドホック通信システムは、情報量の少ないデータをパケット単位で転送するもので、画像、映像、音声などの情報量の多いデータを効率的に確実に収集することができない。
災害地域などでの情報収集は、初期の情報が非常に重要である。また、現在、様々なセンサやカメラなどがあり、情報そのものを取得することは容易になっている。しかし、それら取得した情報を生かすためには、収集分析が必要になる。そこで、災害地域など情報インフラの整っていない場所で、いかに通信インフラに依存せず定期的な情報収集を効率よく行うかが問題となってくる。
また、無線LANのアドホック通信はアクセスポイントを必要とせず端末同士のみで通信が可能であるが、現状のアドホック通信によりマルチホップで情報を転送するものは、センサ情報などの情報量の小さなものを対象にしており、画像、映像、音声などの大きな情報を転送することは困難である。
本発明の目的は、災害地域など通信インフラのない場所で無線LANのアドホック通信を用いて情報の種類に依存せず、定期的な情報収集を効率よく確実に行うための防災情報収集システムを提供することである。
上記目的を達成するため、請求項1に係わる本発明のアドホック通信を利用した情報の種類に依存しない防災情報収集システムは、無線LANのアドホック通信機能を持つ、情報収集装置と複数の情報取得・中継装置からなる防災情報収集システムであって、該情報取得・中継装置は、情報ソースに接続可能であり、無線LANのアドホック通信機能と、予め情報の転送先を記録した転送先テーブルと、該情報ソースからの情報がファイルとして作成される特定フォルダを有し、該特定フォルダをあらかじめ決められたタイミングでチェックし、該特定フォルダにファイルがある場合は、該ファイルを該転送先テーブルに記録されている転送先に対して該アドホック通信機能を用いて転送する情報転送機能を有し、該情報収集装置は、無線LANのアドホック通信機能と、転送されてきた該ファイルを情報として収集する情報収集機能を有し、該特定フォルダにファイルが作成された該情報取得・中継装置が、該情報転送機能にて、該情報収集装置にたどり着くまでファイル転送を繰り返し、最終的に該ファイルが該情報収集装置に集約され、記録・管理されること、を特徴とする。
請求項2に係わる請求項1記載のアドホック通信を利用した情報の種類に依存しない防災情報収集システムは、前記情報取得・中継装置がファイル転送を行う際、前記転送先テーブルに記録された転送先情報取得・中継装置と通信ができなかったとき、該転送先テーブルに記録されている予備転送先に転送先を切替えて、該ファイルを転送する機能を有すること、を特徴とする。
請求項3に係わる請求項1乃至2記載のアドホック通信を利用した情報の種類に依存しない防災情報収集システムは、前記情報取得・中継装置を新しく追加する際、追加する該情報取得・中継装置に対してファイルを転送することになる情報取得・中継装置に対して転送先情報を送信し、追加する該情報取得・中継装置に対してファイルを転送することになる該情報取得・中継装置の転送先テーブルを更新することで、情報取得・中継装置の追加が行えること、を特徴とする。
本発明によれば、災害地などの情報インフラの整っていない場所でも、無線LANのアドホック通信を利用し、情報の種類によらず様々な情報の収集を定期的に実施することが可能となり、早期判断、対策等に役立つと考えられる。
現在、情報ソースそのものは様々なセンサやカメラなどの装置があり、容易に情報を入手することができる。これらの情報を情報インフラの整っていない場所でいかに効率的に集めるかということが課題である。この課題に対して、本発明のシステムは、監視フォルダにファイルが作成されていれば、情報取得・中継装置がこのファイルを確実に転送するということで、情報の種類によらずに、またその情報を作成するものにも依存せずに、収集することを可能としている。
さらに、情報を取得中継する情報取得・中継装置の追加も用意に行えるため、状況等によって柔軟にシステムを拡大・縮小できるという高い拡張性を有している。
図1は、本発明のシステム構成例を示した図である。
最初に、請求項1の実施例を図1を使用して述べる。
最初に、請求項1の実施例を図1を使用して述べる。
図1において、100は情報収集装置、201〜204は、それぞれ情報取得・中継装置であり、情報取得・中継装置201〜204は、それぞれ転送先テーブル2011、2021、2031、2041、情報取得機能2012、2022、2032、2042、特定フォルダ2013、2023、2033、2043、情報転送機能2014、2024、2034、2044を有しており、転送先テーブル2011、2021、2031、2041に設定されたアドレスの装置とアドホック通信で接続される。
情報収集装置100は、情報収集機能101を有し、情報取得・中継装置201〜204から送られてきた情報をまとめて記録する。
情報取得・中継装置は、センサやカメラ等の情報ソースに接続可能であり、図1では、情報取得・中継装置202と204に、情報ソースが接続されている。該情報ソースからの情報は、特定フォルダ2023、2043にファイルとして保存される。この部分の仕組みは、本発明のシステムとは別の仕組みである。
特定フォルダ2013、2023、2033、2043は、情報取得機能2012、2022、2032、2042によって一定間隔で監視されており、特定フォルダ2013、2023、2033、2043にファイルが作成されると、情報取得機能2012、2022、2032、2042は該ファイルを情報転送機能2014、2024、2034、2044に渡す。情報取得機能2012、2022、2032、2042は、ファイルの作成者・種類などに関係なく、特定フォルダ2013、2023、2033、2043にファイルが作成されれば、そのファイルを情報として、情報転送機能2014、2024、2034、2044に渡すこととなる。該ファイルを受け取った情報転送機能2014、2024、2034、2044は、転送先テーブル2011、2021、2031、2041のアドレスの情報取得・中継装置にファイルを転送する。
ファイルが転送された情報取得・中継装置では、情報転送機能が、該ファイルを受け取り、転送先テーブルのアドレスの情報取得・中継装置に該ファイルを転送する、ということを繰り返していき、最終的に該ファイルが情報収集装置100に届く。
これにより、本発明のシステムは、情報の種類に依存することなく、情報の収集を行うことができる。
次に、請求項2の実施例を、同じく図1を使用して述べる。
本実施例では、図1における転送先テーブル2011、2021、2031、2041に、複数のアドレスが記録されている。最初のアドレスの情報取得・中継装置にファイル転送が出来なかった場合、順次、次のアドレスの情報取得・中継装置に転送先を切替えてファイル転送を行う。これにより、転送先の情報取得・中継装置に障害等が発生し接続できない場合にも、予備の経路を利用して情報収集装置100まで情報を転送することが可能となる。
本実施例では、図1における転送先テーブル2011、2021、2031、2041に、複数のアドレスが記録されている。最初のアドレスの情報取得・中継装置にファイル転送が出来なかった場合、順次、次のアドレスの情報取得・中継装置に転送先を切替えてファイル転送を行う。これにより、転送先の情報取得・中継装置に障害等が発生し接続できない場合にも、予備の経路を利用して情報収集装置100まで情報を転送することが可能となる。
次に、請求項3の実施例を図2を使用して述べる。図2は、新たに情報取得・中継装置205を図1の情報取得・中継装置203と204の間に追加する際の基本動作シーケンスを示したものである。
最初に、追加する情報取得・中継装置205の転送先テーブルに情報取得・中継装置203のアドレスを記録する。
次に、情報を受け取る先の情報取得・中継装置204に、情報取得・中継装置205からアドホック通信機能で接続し、情報取得・中継装置205のアドレスを情報取得・中継装置204に通知する。通知を受けた情報取得・中継装置204は、転送先テーブル2041の先頭に情報取得・中継装置205のアドレスを記録し、記録した旨、情報取得・中継装置205に通知する。
このようにして、情報取得・中継装置の追加が行え、システムの拡張が可能となっている。
Claims (3)
- 無線LANのアドホック通信機能を持つ、情報収集装置と複数の情報取得・中継装置からなる防災情報収集システムであって、該情報取得・中継装置は、情報ソースに接続可能であり、無線LANのアドホック通信機能と、予め情報の転送先を記録した転送先テーブルと、該情報ソースからの情報がファイルとして作成される特定フォルダを有し、該特定フォルダをあらかじめ決められたタイミングでチェックし、該特定フォルダにファイルがある場合は、該ファイルを該転送先テーブルに記録されている転送先に対して該アドホック通信機能を用いて転送する情報転送機能を有し、該情報収集装置は、無線LANのアドホック通信機能と、転送されてきた該ファイルを情報として収集する情報収集機能を有し、該特定フォルダにファイルが作成された該情報取得・中継装置が、該情報転送機能にて、該情報収集装置にたどり着くまでファイル転送を繰り返し、最終的に該ファイルが該情報収集装置に集約され、記録・管理されること、を特徴とするアドホック通信を利用した情報の種類に依存しない防災情報収集システム。
- 前記情報取得・中継装置がファイル転送を行う際、前記転送先テーブルに記録された転送先情報取得・中継装置と通信ができなかったとき、該転送先テーブルに記録されている予備転送先に転送先を切替えて、該ファイルを転送する機能を有すること、を特徴とする請求項1記載のアドホック通信を利用した情報の種類に依存しない防災情報収集システム。
- 前記情報取得・中継装置を新しく追加する際、追加する該情報取得・中継装置に対してファイルを転送することになる情報取得・中継装置に対して転送先情報を送信し、追加する該情報取得・中継装置に対してファイルを転送することになる該情報取得・中継装置の転送先テーブルを更新することで、情報取得・中継装置の追加が行えること、を特徴とする請求項1乃至2記載のアドホック通信を利用した情報の種類に依存しない防災情報収集システム。
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JP2006061957A JP2007243502A (ja) | 2006-03-08 | 2006-03-08 | アドホック通信を利用した情報の種類に依存しない防災情報収集システム |
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JP2011055257A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-03-17 | Nec Access Technica Ltd | 通信装置、通信方法及び通信プログラム |
KR101778551B1 (ko) | 2011-02-18 | 2017-09-18 | 에스케이텔레콤 주식회사 | 무선 네트워크 기반 데이터 전송 시스템 및 그 방법 |
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2006
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