JP2007243398A - テレビジョン受像機 - Google Patents
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Abstract
【課題】壁面に沿った形で薄型テレビジョン受像機を配置する際、内蔵スピーカから発せられる低域音声は指向性がないため、低域音声の壁面からの反射音と内蔵スピーカからの直接音が干渉し、音全体がこもることで人物の声などが聞き取りにくくなる。
【解決手段】キー入力回路108に対する入力によるGUI操作などでテレビジョン受像機本体と壁面までの距離を入力することで、テレビジョン受像機本体と壁面までの距離から低域の反射音の干渉量をマイクロコントローラ107に判断させて、干渉が大きいときにはそれの量に応じて音声信号処理回路105を制御して自動的に低域レベルを絞るようにすることで、ユーザに低域音声の壁面干渉を意識させずまた聴覚に頼ることなく低域レベルを最適に設定して、音声のこもりを低減し人物の声などを聞き取りやすくする。
【選択図】図1
【解決手段】キー入力回路108に対する入力によるGUI操作などでテレビジョン受像機本体と壁面までの距離を入力することで、テレビジョン受像機本体と壁面までの距離から低域の反射音の干渉量をマイクロコントローラ107に判断させて、干渉が大きいときにはそれの量に応じて音声信号処理回路105を制御して自動的に低域レベルを絞るようにすることで、ユーザに低域音声の壁面干渉を意識させずまた聴覚に頼ることなく低域レベルを最適に設定して、音声のこもりを低減し人物の声などを聞き取りやすくする。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどの薄型表示デバイスを有するテレビジョン受像機に関するものである。
ユーザの好みに応じて、或いはテレビジョン受像機の設置環境によって音声の各帯域のレベル調整をしてユーザの好みの通りに音場の補正する技術は実用とされている。
実用されている音声補正装置は、GUI等で表示される低域設定レベル(バス)、高域設定レベル(トレブル)などの項目を個別にユーザが設定レベルを上げ下げすることで調整するのが一般的である。
一方、視聴者のリスニングポイントに応じて任意のレベルで常に最適な臨場感のある音場を簡単に設定する手段は公知である(例えば、特許文献1参照)。
図7に示すように、システムコントローラ702により上下移動回路703、回転回路704及びレベル可変回路705を制御して、中高音スピーカキャビネット708の高音用、中音用スピーカユニット709、710を自分の耳の高さで、かつ、自分の方向を向くように調整したうえで、任意の発音レベルで発音する。これにより視聴者のリスニングポイントに応じて任意のレベルで常に最適な音場を簡単に設定できる技術例があるが、スピーカの位置を変更する点やテレビジョン受像機の設置後部の壁面との距離を音場設定には使用しないので本発明とは手段が異なる。また、スピーカの位置を変更する回路が必要であることは、コストアップの要因になるという問題を有する。
特開平5−122788号公報
また従来の音声補正装置は、壁面からの距離によって低域が反射され、音声がこもることをユーザが認識し、意図的に低域設定レベル(バス)を絞るしか音声のこもりを回避する手段はなく、またどの程度低域設定レベルを絞れば、壁面からの反射の影響がないレベルになるのか感覚的な記憶に頼るしかなく、一度設置してしまえば正確に最適な補正量を決定することは困難であるという問題を有していた。
上記問題点を解決するために、本発明のテレビジョン受像機は、放送電波から特定チャンネルを選局して映像信号及び音声信号を得る選局回路と、各周辺回路を制御するマイクロコントローラと、テレビジョン受像機へのユーザ入力を受けるキー入力回路と、該選局回路から映像信号を受け信号の調整を行う映像信号処理回路と、画面に文字や図形を表示するRGB信号を発生するOSD表示回路と、該選局回路から音声信号を受け信号の調整を行う音声信号処理回路を備え、ユーザのリモコンボタン押下などキー入力回路に対する入力によるGUI操作などで、テレビジョン受像機本体と壁面までの距離を入力し、テレビジョン受像機本体と壁面までの距離から低域の反射音の干渉量をマイクロコントローラに判断させて、干渉が大きいときにはそれの量に応じて、該音声信号処理回路を制御して自動的に低域レベルを絞るようにする。
さらに上記構成にテレビジョン受像機と壁面までの距離計測できるセンサー回路を追加することで、ユーザがテレビジョン受像機と壁面までの距離を入力することなく干渉量をマイクロコントローラに判断させ、干渉が大きいときにはそれの量に応じて、該音声信号処理回路を制御して自動的に低域レベルを絞ることも可能である。
以上のように本発明のテレビジョン受像機では、ユーザのリモコンボタン押下などキー入力回路に対する入力によるGUI操作などでテレビジョン受像機本体と壁面までの距離を入力するか、或いは、センサー等で自動的に計測することで、テレビジョン受像機本体と壁面までの距離から低域の反射音の干渉量を、マイクロコントローラに判断させて、干渉が大きいときにはそれの量に応じて、該音声信号処理回路を制御して自動的に低域レベルを絞るようにすることで、スピーカの位置を変更する回路によるコストアップも不要であり、ユーザに低域音声の壁面干渉を意識させずまた聴覚感覚に頼ることなく低域レベルを最適に設定して、音声のこもりを低減することできる。
本発明は、テレビジョン受像機の持つGUI画面にて、テレビジョン受像機の壁面からの設置距離をユーザに入力させるか、或いは、センサー等で自動的に計測し、音声の補正量そのものをユーザに意識させることなく最適に低域を絞ることで低域音声の干渉量を抑え、音声のこもりを低減することが最も主要な本発明の特徴である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるテレビジョン受像機のブロック構成図である。テレビジョン受像機101は、受信放送電波から特定のチャンネルを選局して映像信号や音声信号を得る選局回路102、映像信号の調整を行う映像信号処理回路103、表示デバイス駆動回路104、音声信号の調整を行う音声信号処理回路105、音声出力回路106、マイクロコントローラ107、リモコンからのキー入力の受信や本体ボタンなどのキー入力回路108、ユーザに各種設定入力を促すGUIを表示するOSD表示回路109、映像やGUIを表示する表示部110、音声を出力するスピーカ111で構成されている。テレビジョン受像機101には、放送電波を受信する放送受信アンテナ120が接続されている。
図1は、本発明の実施の形態1におけるテレビジョン受像機のブロック構成図である。テレビジョン受像機101は、受信放送電波から特定のチャンネルを選局して映像信号や音声信号を得る選局回路102、映像信号の調整を行う映像信号処理回路103、表示デバイス駆動回路104、音声信号の調整を行う音声信号処理回路105、音声出力回路106、マイクロコントローラ107、リモコンからのキー入力の受信や本体ボタンなどのキー入力回路108、ユーザに各種設定入力を促すGUIを表示するOSD表示回路109、映像やGUIを表示する表示部110、音声を出力するスピーカ111で構成されている。テレビジョン受像機101には、放送電波を受信する放送受信アンテナ120が接続されている。
放送受信アンテナ120は、アナログの地上波または衛星放送、或いは、デジタルの地上波または衛星放送などの放送電波の受信を行い、選局回路102に受信信号を出力する。
選局回路102は、放送受信アンテナ101から受けた信号を増幅及び検波し、映像信号と音声信号に分離し、それぞれ映像信号処理回路103、音声信号処理回路105に出力する。
映像信号処理回路103は、選局回路102から受けた映像信号を調整したり、OSD表示回路109から送られる文字や図形を表すRGB信号を受けて、映像に重畳したりして、表示デバイス駆動回路104に調整されたRGB合成後の映像信号を出力する。
表示デバイス駆動回路104は、映像信号処理回路103から受けた調整されたRGB合成後の映像信号を表示部110の形態に合わせて増幅して表示部110に出力する。
音声信号処理回路105は、選局回路102から受けた音声信号を調整し、調整後の音声信号を音声出力回路106へ出力する。
音声出力回路106は音声信号処理回路105から調整後の音声信号を受け、スピーカ111の形態に合わせて増幅してスピーカ111へ出力する。
マイクロコントローラ107は、キー入力回路108からユーザのキー入力を受けて選局回路102を制御して、放送受信アンテナ120で受信した放送電波から任意のチャンネルを選局させる。またマイクロコントローラ107は、映像信号処理回路103を制御し、選局されたチャンネルの映像を表示デバイス駆動回路104に出力させて、ユーザの意図する映像ソースを表示部110に表示させたり、音声信号処理回路105を制御し、選局されたチャンネルの音声を音声出力回路106に出力させて、ユーザの意図する音声ソースをスピーカ111から出力させたりする。さらに、マイクロコントローラ107はOSD表示回路109を制御して、任意の文字や図形を表示部110に表示させることもできる。
キー入力回路108はリモコンからのキー入力の受信や本体ボタンなどユーザの入力を受けて、いずれのキーが押下されたかをマイクロコントローラ107に出力する。
OSD表示回路109はマイクロコントローラ107からの指示を受けて文字や図形などのRGB信号を発生させて、映像信号処理回路103へ出力する。
表示部110は、表示デバイス駆動回路104から入力した映像信号を表示するプラズマディスプレイや液晶ディスプレイなどの薄型表示デバイスである。
スピーカ111は、音声出力回路106から入力した音声信号の出力を行うデバイスである。
さて、薄型表示デバイスを持つテレビジョン受像機の設置場所と低域音声の干渉に関して図2及び図4を用いて説明する。
家庭内でのテレビジョン受像機の配置は、テレビジョンを視聴する部屋に対して壁面401に沿った形で配置することが一般的である。薄型表示デバイスをもつテレビジョン受像機101でも図4のように壁面401に沿った形で配置することが多い。そのとき、テレビジョン受像機101のスピーカ111も壁面401からの距離が非常に詰まった配置となり、その状態で番組を視聴されることになる。この場合、スピーカ111から発せられる低域音声は指向性がないため、低域音声の壁面401からの反射低音403とスピーカ111からの直接低音402が干渉し、音全体がこもることで、人物の声などが聞き取りにくくなる。
次にこの低域音声の干渉による音のこもりを回避しようとする場合、壁面401によって低域が反射されて音声がこもることをユーザが認識し、例えば、図2の音声調整メニュー203などを表示部110に表示させ、ユーザが意図的にバス調整項目205の設定レベルを絞ることになるが、どの程度設定レベルを絞れば、壁面401からの反射の影響がないレベルになるのか、壁面401からの影響がある場合と無い場合との感覚的な比較に頼るしかなく、一度設置してしまえば正確に最適な補正量を決定することは困難であるという問題がある。
前記のユーザの聴感上の感覚的な補正では最適な補正は困難であるという問題を回避する為には、ユーザが迷うことなく補正量の基準となる物理量をテレビジョン受像機に設定できるようにして補正量を自動設定できればよい。
以上のように構成されたテレビジョン受像機について、以下図2及び図3のフローチャートも参照しながらその動作を説明する。
マイクロコントローラ107が、ユーザからのリモコンや本体キー入力をキー入力回路108経由で受け、テレビジョン受像機101と壁面までの距離を設定する項目を持つGUI、例えば、図2の符号203で示されるような音声調整メニュー203をOSD表示回路109に指示を出して表示部110に表示させる(S301)。ユーザは表示された音声調整メニュー203の壁面距離設定項目204に対して、テレビジョン受像機101から壁面までの距離を設定する(S302)。設定されたテレビジョン受像機101と壁面までの距離をマイクロコントローラ107が解釈し、テレビジョン受像機101のスピーカ111から出る音声の低域の反射音の干渉量を計算する(S303)。マイクロコントローラ107はテレビジョン受像機101と壁面の距離が近いほど干渉量が大きいと判断するがその計算される干渉量から得られる低音補正量と、ユーザのバス調整項目から得られる低音調整量を加算し(S304)、音声信号処理回路105を制御して自動的に低域レベルを絞るようにする(S305)。このとき、テレビジョン後部に壁面が無い場合のユーザのバス調整項目の設定レベルのみによる聴感低音レベルと、テレビジョン後部に壁面がある場合のユーザ調整項目の設定レベルに前記干渉量から得られる低音補正量を加算したときの聴感低音レベルは同一レベルとなる。
S303の干渉量の求め方としては、音圧レベルは音源からの距離の2乗に反比例する特性から、(数1)の式から求められるように補正量を求めることができる(ただし吸音率αは無視するものとする)。
またテレビジョン受像機などの民生機器では実際の高音レベル設定や低音レベル設定の精度から考えると、(数2)のように1次式近似することができる。
例えば具体的には、テレビジョン受像機101と壁面までの距離が60cm以下のとき、(数3)の補正を行う。
(数3)による補正量の算出の場合には、壁面から60cmの場所にテレビジョン受像機101を配置した場合に補正量0となり、10cmまで近づけて設置した場合に補正量は−5と算出される。この補正量をユーザによるバス設定レベルに加算して音声処理回路105を制御する。また、60cm以上離して設置した場合は補正量0である。
また例えば実測に基づく正確な補正量を用いる場合には、壁面距離をインデックスとして、実測値データベースから参照して補正量を求める方法などもある。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるテレビジョン受像機のブロック構成図である。テレビジョン受像機501は、受信放送電波から特定のチャンネルを選局して映像信号や音声信号を得る選局回路502、映像信号の調整を行う映像信号処理回路503、表示デバイス駆動回路504、音声信号の調整を行う音声信号処理回路505、音声出力回路506、マイクロコントローラ507、リモコンや本体ボタンなどのキー入力回路508、ユーザに各種設定入力を促すGUIを表示するOSD表示回路509、テレビジョン受像機501の背面から壁面までの距離を計測することのできる壁面距離センサー510、映像やGUIを表示する表示部511、音声を出力するスピーカ512で構成されている。テレビジョン受像機501には、放送電波を受信する放送受信アンテナ520が接続されている。
図5は、本発明の実施の形態2におけるテレビジョン受像機のブロック構成図である。テレビジョン受像機501は、受信放送電波から特定のチャンネルを選局して映像信号や音声信号を得る選局回路502、映像信号の調整を行う映像信号処理回路503、表示デバイス駆動回路504、音声信号の調整を行う音声信号処理回路505、音声出力回路506、マイクロコントローラ507、リモコンや本体ボタンなどのキー入力回路508、ユーザに各種設定入力を促すGUIを表示するOSD表示回路509、テレビジョン受像機501の背面から壁面までの距離を計測することのできる壁面距離センサー510、映像やGUIを表示する表示部511、音声を出力するスピーカ512で構成されている。テレビジョン受像機501には、放送電波を受信する放送受信アンテナ520が接続されている。
放送受信アンテナ520は、アナログの地上波または衛星放送、或いは、デジタルの地上波または衛星放送などの放送電波の受信を行い、選局回路502に受信信号を出力する。
選局回路502は、放送受信アンテナ501から受けた信号を増幅及び検波し、映像信号と音声信号に分離し、それぞれ映像信号処理回路503、音声信号処理回路505に出力する。
映像信号処理回路503は、選局回路502から受けた映像信号を調整したり、OSD表示回路509から送られる文字や図形を表すRGB信号を受けて、映像に重畳したりして、表示デバイス駆動回路504に調整されたRGB合成後の映像信号を出力する。
表示デバイス駆動回路504は、映像信号処理回路503から受けた調整されたRGB合成後の映像信号を表示部511の形態に合わせて増幅して表示部511に出力する。
音声信号処理回路505は、選局回路502から受けた音声信号を調整し、調整後の音声信号を音声出力回路506へ出力する。
音声出力回路506は音声信号処理回路505から調整後の音声信号を受け、スピーカ512の形態に合わせて増幅してスピーカ512へ出力する。
マイクロコントローラ507は、キー入力回路508からユーザのキー入力を受けて選局回路502を制御して、放送受信アンテナ520で受信した放送電波から任意のチャンネルを選局させる。またマイクロコントローラ507は、映像信号処理回路503を制御し、選局されたチャンネルの映像を表示デバイス駆動回路504に出力させて、ユーザの意図する映像ソースを表示部511に表示させたり、音声信号処理回路505を制御し、選局されたチャンネルの音声を音声出力回路506に出力させて、ユーザの意図する音声ソースをスピーカ512から出力させたりする。さらに、マイクロコントローラ507はOSD表示回路509を制御して、任意の文字や図形を表示部511に表示させることもできる。
キー入力回路508はリモコンからのキー入力の受信や本体ボタンなどユーザの入力を受けて、いずれのキーが押下されたかをマイクロコントローラ507に出力する。
OSD表示回路509はマイクロコントローラ507からの指示を受けて文字や図形などのRGB信号を発生させて、映像信号処理回路503へ出力する。
壁面距離センサー510は、マイクロコントローラ507の制御を受け、計測したテレビジョン受像機501背面から壁面までの距離をマイクロコントローラ507に出力する。用いるセンサーとしては例えば小型の超音波センサーなどが挙げられる。
表示部511は、表示デバイス駆動回路104から入力した映像信号を表示するプラズマディスプレイや液晶ディスプレイなどの薄型表示デバイスである。
スピーカ512は、音声出力回路106から入力した音声信号の出力を行うデバイスである。
さて、薄型表示デバイスを持つテレビジョン受像機の設置場所と低域音声の干渉に関しては実施の形態1で述べた通りである。
ユーザの聴感上の感覚的な補正では最適な補正は困難であるという問題を回避する為には、補正に必要な物理量を自動的に計測する回路を備えて、計測値から補正量を自動設定できればよい。
以上のように構成されたテレビジョン受像機について、以下図2及び図6のフローチャートも参照しながらその動作を説明する。
マイクロコントローラ507は、壁面距離センサー510を制御し、テレビジョン受像機501の背面と壁面401までの距離を計測する(S601)。計測されたテレビジョン受像機501と壁面までの距離をマイクロコントローラ507が解釈し、テレビジョン受像機501のスピーカ512から出る音声の低域の反射音の干渉量を計算する(S602)。マイクロコントローラ507はテレビジョン受像機501と壁面の距離が近いほど干渉量が大きいと判断するがその計算される干渉量から得られる低音補正量と、ユーザのバス調整項目から得られる低音調整量を加算し(S603)、音声信号処理回路505を制御して自動的に低域レベルを絞るようにする(S604)。このとき、テレビジョン後部に壁面が無い場合のユーザの音声調整メニュー203のバス調整項目205の設定レベルのみによる聴感低音レベルと、テレビジョン後部に壁面がある場合のユーザ調整項目の設定レベルに前記干渉量から得られる低音補正量を加算したときの聴感低音レベルは同一レベルとなる。
S602の干渉量の求め方としては、音圧レベルは音源からの距離の2乗に反比例する特性から、(数4)の式から求められるように補正量を求めることができる(ただし吸音率αは無視するものとする)。
またテレビジョン受像機などの民生機器では実際の高音レベル設定や低音レベル設定の精度から考えると、(数5)のように1次式近似することができる。
例えば具体的には、テレビジョン受像機101と壁面までの距離が60cm以下のとき、(数6)の補正を行う。
(数6)による補正量の算出の場合には、壁面から60cmの場所にテレビジョン受像機501を配置した場合に補正量0となり、10cmまで近づけて設置した場合に補正量は−5と算出される。この補正量をユーザによるバス設定レベルに加算して音声処理回路505を制御する。また、60cm以上離して設置した場合は補正量0である。
また例えば実測に基づく正確な補正量を用いる場合には、壁面距離をインデックスとして、実測値データベースから参照して補正量を求める方法などもある。
前記のように、ユーザのリモコンボタン押下などキー入力回路に対する入力によるGUI操作などでテレビジョン受像機本体と壁面までの距離を入力するか、或いは、センサー等で自動的に計測することで、テレビジョン受像機と壁面までの距離から低域の反射音の干渉量を、マイクロコントローラに判断させて、干渉が大きいときにはそれの量に応じて、該音声信号処理回路を制御して自動的に低域レベルを絞るようにすることで、スピーカの位置を変更する回路によるコストアップも不要であり、ユーザに低域音声の壁面干渉を意識させずまた聴覚感覚に頼ることなく低域レベルを最適に設定して、音声のこもりを低減することできる。
また本発明は、壁面からの距離そのものをGUIによって入力させるのみならず、数種類の設定モードからユーザに選択させることで、簡易に干渉量を調整できるようにすることもできる。
また本発明は、テレビジョン受像機を設置する部屋環境のうち、後部の壁面までの距離を設定するのみならず、横方向の壁面の距離の設定を入力することで左右バランスを自動補正したり、床面からの設置の高さを入力することによって音質を調整したりすることも可能である。
101 テレビジョン受像機
102 選局回路
103 映像信号処理回路
104 表示デバイス駆動回路
105 音声信号処理回路
106 音声出力回路
107 マイクロコントローラ
108 キー入力回路
109 OSD表示回路
110 表示部
111 スピーカ
120 放送受信アンテナ
203 音声調整メニュー
204 壁面距離設定項目
205 バス調整項目
401 壁面
402 直接低音
403 反射低音
501 テレビジョン受像機
502 選局回路
503 映像信号処理回路
504 表示デバイス駆動回路
505 音声信号処理回路
506 音声出力回路
507 マイクロコントローラ
508 キー入力回路
509 OSD表示回路
510 壁面距離センサー
511 表示部
512 スピーカ
520 放送受信アンテナ
102 選局回路
103 映像信号処理回路
104 表示デバイス駆動回路
105 音声信号処理回路
106 音声出力回路
107 マイクロコントローラ
108 キー入力回路
109 OSD表示回路
110 表示部
111 スピーカ
120 放送受信アンテナ
203 音声調整メニュー
204 壁面距離設定項目
205 バス調整項目
401 壁面
402 直接低音
403 反射低音
501 テレビジョン受像機
502 選局回路
503 映像信号処理回路
504 表示デバイス駆動回路
505 音声信号処理回路
506 音声出力回路
507 マイクロコントローラ
508 キー入力回路
509 OSD表示回路
510 壁面距離センサー
511 表示部
512 スピーカ
520 放送受信アンテナ
Claims (2)
- テレビジョン受像機において、放送電波から特定チャンネルを選局して映像信号及び音声信号を得る選局回路と、各周辺回路を制御するマイクロコントローラと、テレビジョン受像機へのユーザ入力を受けるキー入力回路と、該選局回路から映像信号を受け信号の調整を行う映像信号処理回路と、画面に文字や図形を表示するRGB信号を発生するOSD表示回路と、該選局回路から音声信号を受け信号の調整を行う音声信号処理回路を備え、該キー入力回路に対する入力によるGUI操作などでテレビジョン受像機本体と壁面までの距離を入力することで、テレビジョン受像機本体と壁面までの距離から低域の反射音の干渉量を該マイクロコントローラに判断させて、干渉が大きいときにはそれの量に応じて該音声信号処理回路を制御して自動的に低域レベルを絞るようにすることで、ユーザに低域音声の壁面干渉を意識させずまた聴覚感覚に頼ることなく低域レベルを最適に設定して、音声のこもりを低減することで人物の声などを聞き取りやすくするようにしたことを特徴とするテレビジョン受像機。
- 請求項1の構成を持つデジタル放送受信機において、テレビジョン受像機から壁面までの距離を自動的に検出可能な壁面距離センサーを備え、GUIによってユーザに音声の切替設定をさせることなく、自動で低域補正量を制御することを特徴とする請求項1記載のテレビジョン受像機。
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---|---|---|---|
JP2006060834A JP2007243398A (ja) | 2006-03-07 | 2006-03-07 | テレビジョン受像機 |
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