JP2007242225A - 可搬型ディスクドライブ装置および情報記録再生装置 - Google Patents

可搬型ディスクドライブ装置および情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ディスクドライブ本体の起動の前に記録領域の残量を確認する。
【解決手段】ケースの面上に液晶パネルを用いてHDD本体102の記録容量の残量を表示するための残量表示部1165と、残量表示部の表示をON/OFFするための表示ボタン1166が設けられる。またケース内には表示ボタンと連動して電源供給を行う電池1167が内蔵される。表示ボタンが押されると電池からの電源が制御回路1161と半導体メモリ1162と残量表示部に供給され、制御回路は半導体メモリの残量記憶領域1162cよりHDD本体の記憶領域の残量情報を読み出して残量表示部に数字で表示する。
【選択図】図11

Description

本発明は、ディスクドライブ本体を可搬可能にする可搬型ディスクドライブ装置および可搬型ディスクドライブ装置を装着して使用する情報記録再生装置に関する。
近年、ハードディスクは高容量化および高転送レート化が進み、これまで磁気テープが主流であった映像信号を扱う分野で、一時的な保管および送出に用いられるサーバ、大容量データのバックアップまたは長期保管用のアーカイブシステム、映像編集機材等としての用途が急速に拡大している。
また、今後、DVD等の光ディスクの高密度化がさらに進み、光ディスクがビデオレコーダまたはビデオカメラの用途に使用されつつある。
その中で基本的にデバイスに内蔵固定して使用されることの多い、ハードディスクを駆動するハードディスクドライブ(以下、HDD)を、磁気テープと同様に可搬型の媒体として使用し、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、携帯型パソコンの記録媒体として使用されつつある。
しかし、従来からHDDの欠点のひとつであった非常に精密な構成による耐衝撃性の弱さについては、根本的な解決が図られた製品はまだ登場していないのが現状である。
図16は、特開平5−314745号公報に開示されるHDDの耐衝撃性能を改善する従来例を示す。
HDD本体1602に設けられたコネクタ1605と外箱1606のコネクタ1607を接続するフレキシブル・ケーブル1611と、複数の衝撃吸収部1612、1613とにより、HDD本体1602は外箱1606の内面から離間した状態で支持される。
上記構成では、外部からの衝撃は、まず、弾性の外箱1606で吸収され、次に衝撃吸収部1612、1613とフレキシブルケーブル1611で吸収される。それによって、HDD本体102の非動作時および動作時の耐衝撃性能を向上させている。
特開平5−314745号公報
しかし、上記従来例のHDDパック1601で耐衝撃性を最優先に設計する場合、与えられた緩衝用空間の範囲で衝撃によって発生する加速度を抑えるために、比較的柔らかい部材からなる衝撃吸収部を用いることで衝撃加速度パルスの時間幅を広げて加速度のピークを下げる手法が一般的に用いられている。すなわち、HDD本体と衝撃吸収部の部材との間の関係で決まるHDDパック内の衝撃吸収部の部材の共振周波数は、比較的低い周波数域に設定されている。しかしながら、柔らかい衝撃吸収部でHDD本体を支持する場合、衝撃吸収部はHDD本体を保持する力が弱いため、外部からの振動によってHDDパックの中でのHDD本体は不安定な状態になりやすい。振動のHDD本体のディスク面内方向の成分が大きい場合、HDD本体のディスク面内の揺動運動が発生しやすい。この場合、HDD本体の転送レートが著しく劣化して、記録再性能が大きく劣化するといった問題が生じる。また、衝撃吸収部の部材の共振周波数が60Hz以下の低い周波数レベルの場合には、ハンドキャリーまたは車載等の使用環境でHDDパックに加わる振動の周波数と
HDDパック内の共振周波数が近くなり、共振によってさらに激しい揺動が生じてHDD本体の転送レートの劣化が起こりやすくなる。このように従来のHDDパックは、耐衝撃性能と耐振動性能との両方を有することできないという課題を抱えていた。
また、HDD本体をビデオカメラ等に搭載して使用する場合、1mを超える落下高さの耐衝撃性を想定する必要があり、光ディスクドライブを含めてさらなる耐衝撃性能の向上が求められている。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、HDDパック等の可搬型ディスクドライブ装置の落下時の耐衝撃性能の確保と、振動条件下におけるディスクドライブ本体の転送レートの劣化の抑制との両立が実現可能な可搬型ディスクドライブ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体と、前記ディスクドライブ本体を内包するケースと、前記ディスクドライブ本体と前記ケースとの間に配置され、前記ケースから前記ディスクドライブ本体への振動を吸収する振動吸収手段と、前記ディスクドライブ本体と前記ケースとの間に配置され、前記ケースから前記ディスクドライブ本体への衝撃を吸収する衝撃吸収手段とを備える。
かかる構成により、外部振動が加わった場合にも加速度レベルが数G程度であれば硬度の高い振動吸収手段が、ケースからディスクドライブ本体への振動を吸収し、不要なディスクドライブ本体の揺動は抑制されてディスクドライブ本体の転送レートの劣化は抑えられる。また、落下時等の大きな衝撃が加わった場合には硬度が低く振動吸収効果の高い衝撃吸収手段が主に作用して高い耐衝撃性能が発揮される可搬型ディスクドライブを実現できる。
前記ディスクドライブ本体は、6つの面から形成される直方体形状であり、前記振動吸収手段は、前記ディスクドライブ本体の前記直方体形状の少なくとも1つの頂点近傍または少なくとも1つの稜線近傍に配置され、前記衝撃吸収手段は、前記ディスクドライブ本体の前記直方体形状の少なくとも1つの頂点近傍または少なくとも1つの稜線近傍に配置されてもよい。
前記振動吸収手段は、前記ディスクドライブ本体を挟み込むように配置されるてもよい。
前記ディスクドライブ本体は、6つの面から形成され、12個の辺を有する直方体形状であり、前記振動吸収手段は、前記直方体形状のディスクドライブ本体の平行に対向する少なくとも一組の面、または、前記直方体形状のディスクドライブ本体の平行に対向する少なくとも一組の稜線近傍に配置されてもよい。
前記振動吸収手段は、前記ディスクドライブ本体の6つの面のうちの最も広い面に垂直な4つの辺の近傍に配置されてもよい。
前記振動吸収手段および前記衝撃吸収手段は、緩衝部材を含んでもよい。
前記振動吸収手段の弾性定数は、前記衝撃吸収手段の弾性定数と異なってもよい。
前記振動吸収手段の固有振動数は、前記衝撃吸収手段の固有振動数と異なってもよい。
前記振動吸収手段の硬度は、前記衝撃吸収手段の硬度より大きくてもよい。
かかる構成では、硬度の高い振動吸収手段がディスクドライブ本体への振動を吸収して、ディスク状記録媒体の面内の揺動が抑制するよう配置されるため、さらに確実にディスクドライブ本体の転送レートの劣化を抑えることが可能になる。
前記ディスクドライブ本体は、6つの面から形成される直方体形状であり、前記振動吸収手段は、前記ディスクドライブ本体を形成する6つの面のうち少なくとも1つの面に接するように配置され、前記衝撃吸収手段は、前記ディスクドライブ本体を形成する6つの面のうち少なくとも1つの面に接するように配置されてもよい。
前記振動吸収手段は、前記衝撃吸収手段と異なる部材からなってもよい。
前記振動吸収手段は、前記衝撃吸収手段と同一の部材からなり、前記振動吸収手段は、前記振動吸収手段を圧縮したものであってもよい。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体と、前記ディスクドライブ本体を内包し、内部表面に凸部が設けられたケースと、前記ディスクドライブ本体と前記ケースとの間に、前記ケースの凸部によって一部が圧縮されるように配置された吸収手段とを備える。
かかる構成により、吸収手段の凸部により圧縮される部分が、ディスクドライブ本体の端部を、他の部分よりも大きな剛性で支持して、ケースからディスクドライブ本体への振動を吸収することで、ディスク状記録媒体のディスク面内の揺動が抑制され、ディスクドライブ本体の転送レート劣化を抑制できる。また、落下時等の大きな衝撃が加わった場合には、吸収手段の他の部分、すなわち、圧縮されておらず衝撃吸収効果の高い部分が主に作用して高い耐衝撃性能が発揮される可搬型ディスクドライブ装置を実現できる。
前記吸収手段に前記ケースの凸部と係合する凹部が設けられ、前記ケースの凸部と前記吸収手段の凹部とが係合することで、前記吸収手段の凹部近傍が圧縮されるように前記吸収手段の凹部が配置されてもよい。
前記ディスクドライブ本体は、6つの面から形成され、12個の辺を有する直方体形状であり、前記ディスクドライブ本体の6つの面のうちの最も広い面に垂直な4つの辺の近傍に対応して、前記ケースには複数の凸部が設けられ、前記複数の凸部が、前記複数の凸部と前記ディスクドライブ本体との間の吸収手段を圧縮してもよい。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体と、前記ディスクドライブ本体を内包するケースと、前記ディスクドライブ本体と前記ケースとの間に配置される吸収手段とを備え、前記ディスクドライブ本体は、前記ディスク状記録媒体に平行な1つの平面を有し、前記平面は矩形状であり、前記平面の長辺方向における前記吸収手段と前記ディスクドライブ本体との機械的共振周波数と、前記平面の短辺方向における前記吸収手段と前記ディスクドライブ本体との機械的共振周波数との差の絶対値が100Hz以上である。
かかる構成により、可搬型ディスクドライブ装置に振動が加わる場合、ディスクドライ
ブ本体の短辺方向と長辺方向で共振周波数が近いことに起因して、各共振周波数付近で振動のクロストークにより、ディスク状記録媒体のディスク面内の揺動が発生してディスクドライブ本体の転送レートが著しく劣化することのない可搬型ディスクドライブ装置を実現できる。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体と、前記ディスクドライブ本体を内包するケースとを備え、前記ケースの外部表面の第1の面に、前記ケースを水平面に配置する場合に前記水平面に接地する第1の接地部と、前記第1の接地部とは異なる第2の接地部とが設けられる。
かかる構成により、可搬型ディスクドライブ装置が水平面上に平行な面で落下した場合に、第1の接地部と第2の接地部との違いによって可搬型ディスクドライブ装置のケースの第1の面に異なる大きさの反力が作用して、モーメントが加わり、落下直後に回転しながら跳ね返ることとなって、落下衝撃によるエネルギーの一部は可搬型ディスクドライブ装置の運動エネルギーに変換される。よって内部のディスクドライブ本体および吸収手段に対して落下衝撃のエネルギーが集中して作用することは回避され、ディスクドライブ本体が受ける加速度のピークは低減される。
前記第1の接地部と前記第2の接地部とは、前記ケースの第1の面に対する前記可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の投影点に対向するように設けられてもよい。
前記ディスクドライブ本体と前記ケースとの間に配置される吸収手段をさらに備え、前記第1の接地部および前記第2の接地部の固有振動数は、それぞれ、前記吸収手段の固有振動数より高くてもよい。
前記第1の接地部および前記第2の接地部のうちの一方の接地部の固有振動数が他方の接地部の固有振動数よりも高くてもよい。
前記第1の接地部の材質は、前記第2の接地部の材質とは異なってもよい。
前記第1の接地部および前記第2の接地部のうちの一方の接地部は剛性材料からなり、他方の接地部は弾性材料からなってもよい。
前記第1の接地部および前記第2の接地部のうちの一方の接地部は剛性材料からなり、他方の接地部は前記第1の面側に設けられる弾性材料と剛性材料とからなってもよい。
前記第1の接地部および前記第2の接地部のうちの一方の接地部は高反発性の弾性材料からなり、他方の接地部は低反発性の弾性材料からなってもよい。
前記第1の接地部の材質は、前記第2の接地部の材質と同じであり、前記第1の接地部の接地面積は、第2の接地部の接地面積と異なってもよい。
前記第1の接地部の材質は、前記第2の接地部の材質と同じであり、前記第1の接地部の高さは、第2の接地部の高さと異なってもよい。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体と、前記ディスクドライブ本体を内包し、外側表面
に凸部が設けられた面を有するケースとを備える可搬型ディスクドライブ装置であって、前記凸部は、水平面に対する前記可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の投影点に対して前記面の一方側にのみ配置されるか、または、前記水平面に対する前記可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の投影点を通る前記面上の一本の直線付近に分布して配置される。
かかる構成により、可搬型ディスクドライブ装置のケースの面が水平面上に平行に落下した場合に、可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の位置と凸部の位置関係から凸部が接地した時点で可搬型ディスクドライブ装置にはモーメントが発生し、さらにケースの一端が平面に衝突するまで回転を伴って姿勢が変化する。結果的に、落下衝撃時には必ず可搬型ディスクドライブ装置の回転動作を伴う二度以上の衝突が発生し、落下衝撃によるエネルギーは、一部が可搬型ディスクドライブ装置の回転運動エネルギーに変換され、また複数回の衝撃に分散してディスクドライブに加わることとなる。よって内部のディスクドライブおよび緩衝手段に対して落下衝撃のエネルギーが集中して作用することは回避され、ディスクドライブに加わる加速度のピークは低減される。
前記凸部は、前記面の稜線に対して略平行に、かつ、連続的または断続的に形成されていてもよい。
前記面に、前記凸部と略平行にガイド溝が設けられ、前記凸部の表面と前記ガイド溝の壁面とが連続した平面を形成してもよい。
前記凸部の高さは、前記凸部と前記ケースの面の稜線とが同時に前記水平面上に接地する場合に、前記水平面に対する前記可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の投影点が前記凸部と前記ケースの面のある稜線との間に位置しないような高さであってもよい。
本発明による可搬型ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体と、前記ディスクドライブ本体を内包するケースとを備える、可搬型ディスクドライブ装置であって、前記ケースは、面を有し、前記ケースの面を水平面に配置した場合に、前記水平面に対する前記可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の投影点は、前記ケースの面の外、または、前記ケースの面の稜線付近に位置する。
前記ケースの面は平面であり、前記ケースは、6つの面から形成される直方体形状の少なくとも1つの稜線全体を切り欠いた形状であってもよい。
前記ケースの面は平面であり、前記ケースの平面と隣接する面とのなす角度が直角とは異なってもよい。
かかる構成により、可搬型ディスクドライブ装置の面が平面上に平行に落下した場合に、可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の位置と傾斜面の稜線との位置関係から傾斜面が接地した時点で可搬型ディスクドライブ装置は回転モーメントを受け、さらにケースの一端が平面に衝突するまで回転を伴って姿勢が変化する。また、傾斜面自身が平面に対し平行に落下した場合にも、やはり、可搬型ディスクドライブ装置全体の重心位置と傾斜面との位置関係から回転モーメントが発生し、可搬型ディスクドライブは同様の姿勢変化を生じる。結果的に、落下衝撃時には必ず可搬型ディスクドライブ装置の回転動作を伴う二度以上の衝突が発生し、落下衝撃によるエネルギーの一部は可搬型ディスクドライブ装置の回転運動エネルギーに変換され、また複数回の衝撃に分散されてディスクドライブ本体に加わることとなる。よって内部のディスクドライブ本体および吸収手段に対して落下衝撃のエネルギーが集中して作用することは回避され、ディスクドライブ本体が受ける加速度のピークは低減される。
前記ケースの面は、複数の曲面の組み合わせで構成されるR面であってもよい。
かかる構成により、可搬型ディスクドライブ装置が平面上に平行に落下した場合に、可搬型ディスクドライブ装置全体の重心位置とR面の位置関係からR面の一部が接地した時点で可搬型ディスクドライブ装置は回転モーメントを受け、さらにケースの一端が平面に衝突するまで回転を伴って姿勢が変化する。結果的に、落下衝撃時には必ず可搬型ディスクドライブ装置の回転動作を伴う二度以上の衝突が発生し、落下衝撃によるエネルギーの一部は可搬型ディスクドライブ装置の回転運動エネルギーに変換され、複数回の衝撃に分散してディスクドライブ本体に加わることとなる。よって内部のディスクドライブ本体および吸収手段に対して落下衝撃のエネルギーが集中して作用することは回避され、ディスクドライブ本体が受ける加速度のピークは低減される。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体と、前記ディスクドライブ本体を内包するケースとを備える可搬型ディスクドライブ装置であって、前記ケースの空間的中心の位置が、前記可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の位置と比べて大きく偏重している。
前記ディスクドライブ本体と前記ケースとの間に配置される吸収手段をさらに備え、前記吸収手段のうちの前記重心の位置の近傍に位置する部分が、他の部分よりも、前記ケースから前記ディスクドライブ本体への衝撃をより吸収してもよい。
前記振動吸収手段および前記衝撃吸収手段は、緩衝部材を含んでもよく、前記吸収手段のうちの前記重心の位置の近傍に位置する部分の厚みが、他の部分の厚みより厚くてもよい。
前記ディスクドライブ本体はコネクタを有し、前記コネクタは、前記可搬型ディスクドライブ装置全体の重心位置に対して大きく偏重された位置に配置されてもよい。
前記ケースの空間的中心に対する前記重心の位置を偏重させるために、前記ケースと前記ディスクドライブ本体との間に配置される錘をさらに備えてもよい。
前記錘は、流体、粉体または粒体を内部で運動可能に封入した容器であってもよい。
かかる構成により、可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の位置をケースの空間的中心の位置に対して大きく偏重させることで、可搬型ディスクドライブ装置が落下した場合に特定の部分が水平面と衝突する確率を高くなる。その特定の部分近傍の衝撃吸収能力を引き上げるため衝撃部の部材の厚さを他の部分より特に厚くして、他の部分の吸収手段の部材の厚さを薄くすることで、全ての面について同じ厚さで構成した場合に比べて、可搬型ディスクドライブ装置としての耐衝撃性能を効率的に引き上げることが可能となる。また、可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の位置を、ケースの空間的中心に対して偏重させるため、流体等を封入した容器を錘として可搬型ディスクドライブに内蔵することで、落下衝撃で加わるエネルギーの一部が封入された流体の運動エネルギーとして消費され、ディスクドライブ本体および吸収手段に対して作用する衝撃のエネルギーを低減できる。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された
情報を再生するディスクドライブ本体と、前記ディスクドライブ本体を内包するケースと、前記ケースの一部を覆って前記ケースを保護するように前記ケースの外側表面に配置される保護部材とを備える。
前記保護部材は、非可逆変形部材からなってもよい。
前記保護部材は、塑性変形部材からなってもよい。
前記保護部材は、前記ケースに脱着可能に設けられてもよい。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体と、前記ディスクドライブ本体を内包するケースと、前記ケースの外側表面に配置されて前記ケースの一部を覆う保護部材とを備える可搬型ディスクドライブ装置であって、前記可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の近傍に前記保護部材が配置される。
かかる構成により、可搬型ディスクドライブ装置の落下時にはまず保護部材が水平面に衝突し、保護部材の破壊または塑性変形により落下衝撃によるエネルギーの一部は吸収され、その弱められたエネルギーがケースを経由して内部の緩衝手段とディスクドライブへ伝わるため、可搬型ディスクドライブ装置としての耐衝撃性を向上させることができる。また、破壊もしくは変形した保護部材は、取り外して新しい保護部材と容易に交換可能であるため、外形形状を迅速に復元でき、可搬型ディスクドライブ装置を他の機器へ装填して使用する場合でも、機器への脱着に障害が生じることはない。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生し、ドライブコネクタが設けられたディスクドライブ本体と、外部から信号を受け取る外部コネクタと、外部コネクタが受け取った第1の方式の信号を、前記第1の信号とは異なる第2の方式の信号に変換する信号変換手段と、前記第1の信号または第2の信号を記憶する蓄積部と、前記前記第1の信号または第2の信号を前記ディスクドライブ本体に記憶させ、前記ディスクドライブ本体と前記外部コネクタとの間の信号の入力または出力および前記蓄積手段を制御する信号制御手段とを備える。
前記信号制御手段は、前記外部コネクタが受け取る信号を前記ディスクドライブ本体および前記蓄積手段に記録させてもよい。
前記信号制御手段は、前記外部コネクタが受け取る、方式の異なる信号を、前記ディスクドライブ本体および前記蓄積手段に記録させてもよい。
前記信号制御手段は、前記信号変換手段によって前記外部コネクタが受け取った信号を異なる方式の信号に変換させ、前記ディスクドライブ本体および前記蓄積手段に記録を行ってもよい。
前記信号制御手段は、前記信号変換手段によって前記外部コネクタによって受け取られた信号を異なる方式の信号に変換させ、前記ディスクドライブ本体と前記蓄積手段とにそれぞれ異なる方式の信号を記録させてもよい。
前記蓄積手段は、半導体メモリを含んでもよい。
前記ケースは開口部を有し、前記蓄積手段は、半導体メモリと、前記半導体メモリを脱着可能に保持するメモリ保持手段とを含み、前記ケースの開口部から前記半導体メモリは交換可能であってもよい。
前記蓄積手段は、前記ディスクドライブ本体のアドレス管理情報を記憶するアドレス記憶領域を有し、前記信号制御手段は、前記ディスクドライブ本体の記録動作時に連動して前記アドレス管理情報を更新すると共に、必要に応じて前記蓄積手段内の前記アドレス管理情報を読み出して前記ディスクドライブ本体に送ってもよい。
前記蓄積手段は、前記可搬型ディスクドライブ装置に画像情報が記録される場合に、前記蓄積手段に記憶された全ての静止画あるいは動画データの個々について代表する静止画データを画像データ管理情報として記憶する画像データ記憶領域を有し、前記信号制御手段は、前記外部コネクタから入力される信号に応じて前記画像データ管理情報を送ってもよい。
前記蓄積手段は、前記ディスクドライブ本体の未記録領域の容量を残量管理情報として記憶する残量記憶領域を有してもよい。
かかる構成により、異なるビットレートの動画または静止画を、用途に応じてディスクドライブ本体と蓄積手段に選択的に格納または取り出すことが可能であり、複数のビットレートの映像の同時記録、または、動画を記録しながらの静止画の同時記録等を容易に実現する。また、ディスクドライブ本体内のアドレス管理情報・画像データ管理情報・記録領域の残量管理情報などを蓄積できる蓄積手段をディスク状記録媒体とは別に有することで、可搬型ディスクドライブ装置を他の機器へ接続して使用する場合に、ディスクドライブ本体の起動を待つことなく瞬時にこれらの情報を読み出すことができる。さらに、ディスク状記録媒体上のアドレス管理情報に不具合が生じてディスクドライブ本体の起動が困難になった場合に、蓄積手段上のアドレス管理情報を参照して復旧を図ることが可能となる。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体と、前記ディスクドライブ本体を内包するケースと、前記ケースから外部へ露出され、前記ディスクドライブ本体と接続する、複数の外部コネクタとを備える。
前記複数の外部コネクタは、第1の外部コネクタと、前記第1の外部コネクタ以上の数の電気接点を有し、形状が前記第1の外部コネクタとは異なる、第2の外部コネクタとを含んでもよい。
前記電気接点が前記ケースの外部表面に略一直線上に並ぶように前記第2の外部コネクタは配置され、隣接する前記電気接点間に隔壁が設けられてもよい。
前記第1の外部コネクタと前記第2の外部コネクタは、前記ケースの両端部付近に離れて配置されてもよい。
前記ケースは、6つの面から形成される直方体形状であり、前記第2の外部コネクタは、前記第1の外部コネクタが配置された面と対向する面の稜線近傍に配置されてもよい。
前記ディスクドライブ本体と前記ケースの間に配置される吸収手段と、前記ディスクドライブ本体からの出力信号を方式の異なる他の信号に変換する信号変換手段と、前記信号
変換手段に接続され、前記ディスクドライブ本体に入出力される信号を一時的に記憶可能な蓄積手段と、前記信号変換手段と前記ドライブ本体コネクタを接続して信号を伝送するケーブルと、前記ディスクドライブ本体と前記第1の外部コネクタ及び前記第2の外部コネクタ間での信号の入出力及び前記蓄積手段を制御する信号制御手段とをさらに備えてもよい。
かかる構成により、PC等に接続するための汎用インターフェース標準コネクタと、ビデオレコーダやビデオカメラに接続するのに適した耐久性や装着性を備えた専用コネクタを両方装備し、両コネクタが同一の信号を扱えることで、様々な用途の機器への展開が可能となり、さらに両コネクタを可搬型ディスクドライブ装置の両端部に振り分けて配置することで、ひとつの機器に挿入して固定された状態でも、他方のコネクタを使用してディスクドライブ本体のデータを読み出すことができ、挿入した機器の故障などで可搬型ディスクドライブ措置の取り出しができない場合のデータ吸い上げや、記録動作中の機器から記録済みのデータを別の機器へコピーすることが可能となる。
また、前記ディスクドライブ本体への書き込みの許可・禁止設定を、前記第1の外部コネクタと前記第2の外部コネクタの両方に対して同時に切り替えを行う誤消去防止手段をさらに備えてもよい。
前記誤消去防止手段は、前記ケース上に設けられた可動式の誤消去切替えレバーと、前記誤消去切替えレバーに連動して電気的に書き込みの許可・禁止設定を切り替える誤消去切替えスイッチとを含み、前記信号制御手段は、前記誤消去切替えスイッチの設定を認識して前記ディスクドライブ本体への書き込みを制御してもよい。
かかる構成により、2つの外部コネクタのどちらを使用して他の機器と接続しても、ディスクドライブ本体内部のデータを誤って消去することがない。
前記誤消去防止手段は、前記ディスクドライブ本体について書き込み許可・書き込み禁止(読み出し可)・起動禁止の少なくともいずれか一つのモードを有すしてもよい。
かかる構成により、重要な記録データの入った媒体に対する書き込みの禁止にとどまらず、起動禁止のモードを選択することで、ディスクドライブ本体を動作させることで発生するディスクドライブ本体およびディスク状記録媒体が損傷する危険をも回避することができる。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置は、前記ディスクドライブ本体の残量管理情報を表示する残量表示手段と、前記残量表示手段と前記蓄積手段と前記信号制御手段に対し電源を供給する内蔵電池と、前記内蔵電池からの電源供給を指示する電源ボタンとをさらに備え、前記電源ボタンをONにすることで、前記信号制御手段は、前記蓄積手段に記憶された前記残量管理情報を読み出して前記残量表示手段に表示させてもよい。
かかる構成により、可搬型ディスクドライブ装置を他の機器に接続することなく、記録可能なデータ容量あるいはビデオレコーダで記録可能な時間等を確認することが可能となる。
前記残量表示手段は液晶画面を含み、前記残量管理情報が前記液晶画面においてByte単位の数字および絵文字の少なくとも一方で表示されてもよい。
前記残量表示手段は複数のLEDを含んでもよい。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置を使用する情報記録再生装置は、ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生する、直方体形状のディスクドライブ本体を有する可搬型ディスクドライブ装置を脱着可能に支持するホルダー部と、前記ホルダー部を支持する複数の防振手段と、前記防振手段を固定するフレーム部とを備え、前記可搬型ディスクドライブ装置が前記ホルダー部に装着される前の状態における前記ディスクドライブ本体における前記ディスクドライブ本体の長辺方向と短辺方向および前記ディスクドライブ本体の厚さ方向のそれぞれの共振周波数に対し、前記防振手段によって、前記可搬型ディスクドライブ装置が前記ホルダー部に装着された状態における前記ディスクドライブ本体の長辺方向と短辺方向と厚さ方向のそれぞれの共振周波数がいずれも略100Hz以上低い値をとる。
かかる構成により、複数の防振手段の共振周波数を可搬型ディスクドライブ装置の吸収手段の共振周波数に対して十分に低くとることで、複数の防振手段で得られる高周波数域の振動減衰効果により吸収手段のもつ高い共振倍率による振動増幅を十分に抑えることができる可搬型ディスクドライブ装置を用いた情報記録再生装置を実現できる。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置を使用する情報記録再生装置は、ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体を有する可搬型ディスクドライブ装置を脱着可能に支持するホルダー部と、前記ホルダー部を支持する複数の防振手段と、前記可搬型ディスクドライブ装置の入出力信号を伝達するケーブルと、前記防振手段を固定するフレーム部と、前記ディスクドライブ本体に内装されたディスク状記録媒体と略平行な面内における、前記防振手段で支持された前記可搬型ディスクドライブ装置とホルダー部全体全体の重心に対し、前記防振手段及び前記ケーブルの弾性により加わるトータルのモーメントを略0に設定する重心調整手段とを備える。
前記重心調整手段は、前記ホルダー部上に、前記ホルダー部及び前記可搬型ディスクドライブ装置全体の重心位置を微調整する可動式の錘を前記ホルダー部上に設けて構成されてもよい。
前記重心調整手段は、前記防振手段の前記フレーム部への取付けネジ止め穴を長穴として構成されてもよい。
かかる構成により、ディスクドライブ本体、特に、ハードディスクドライブ本体で顕著な記録再生性能の低下が発生するディスク状記録媒体面内の外乱揺動運動に対し、防振手段に支持される部分の重心周りに作用する防振手段またはケーブルから受ける外力の不均等により作用するモーメントを、組立時の調整により排除する。これにより、外乱並進運動から揺動運動が誘発されることを抑制して、機器の実使用条件下での記録再生性能劣化発生頻度を下げることができる。
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置を搭載する情報記録再生装置は、ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体を有する可搬型ディスクドライブ装置を脱着可能に支持するホルダー部と、コイルバネとダンパーより構成され、前記ホルダー部を支持する複数の防振手段と、前記可搬型ディスクドライブ装置の入出力信号を伝達するケーブルと、前記防振手段を固定するフレーム部とを有し、前記コイルバネは、前記ディスクドライブ本体に内装されたディスク状記録媒体と略平行な面内において、前記防振手段で支持された前記可搬型ディスクドライブ装置とホルダー部全体の重心を通る直線と前記コイルバネの軸線が略一致するよう取り付けられる。
かかる構成により、コイルバネによる荷重は、防振手段で支持された可搬型ディスクドライブ装置とホルダー部全体の重心に向かう直線上にのみ作用し、重心周りのモーメントを発生させる方向には作用しない。よって通常の支持状態で重心周りのモーメントは作用せず、コイルバネの製造ばらつき等の固体差によるモーメントへの影響も極めて少ない。またこれによって、外乱並進運動から揺動運動が誘発されることを抑制して、機器の実使用条件下でのディスク状記録媒体面内の外乱揺動運動による記録再生性能劣化発生頻度を下げることができる
また、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置を搭載する情報記録再生装置は、ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体上に位置して動作するヘッド部により情報の書き込みまたは読み出しを行うディスクドライブ本体と、画像の撮影に用いる撮像手段と、前記撮像手段から入力される画像を連続的に処理し、カメラの動きに起因する画像の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、前記動きベクトル検出手段から得られる動きベクトルの絶対値レベルとその持続時間より、機器本体が落下状態にある可能性があることを判別し、前記ヘッドによる記録再生動作を中止すると共に必要に応じて前記ディスク状記録媒体の外側へ待避させ、また動きベクトルの絶対値が低下したことを判別し、前記ヘッドを前記ディスク状記録媒体上へ復帰させて記録再生動作を再開させるヘッド待避制御手段と、前記ヘッド待避制御手段によるヘッド待避中の撮像手段からの画像入力信号及び前記ディスクドライブ本体から読み出した画像出力信号を一時的に記憶させる画像蓄積手段とを備える。
前記ヘッド待避制御手段の機能を、機器の使用者が選択的にON/OFFするスイッチを設けてもよい。
かかる構成により、情報記録再生装置をディスクドライブが記録再生動作中に誤って落下させてしまった場合にも、撮像手段から入力される画像の動きベクトルを検出し、その情報を基に情報記録再生装置が落下状態にあることを判別してヘッドをディスク状記録媒体上から待避させるため、落下衝撃によりヘッドとディスク状記録媒体が衝突してディスク状記録媒体上のデータあるいはヘッド自身が損傷することを防止することができる。また、ビデオカメラ記録動作中に急激にパンさせる等の使用者の操作により、落下ではない条件で大きな動きベクトルが検出された場合には、ヘッドの待避に伴い撮像手段からの入力信号を一時的に画像蓄積手段に記憶させ、ヘッドの待避状態からの復帰後に画像蓄積手段内の記録信号をディスクドライブへ書き移すよう制御して、連続した記録動作を維持することが可能となる。さらに、この機能を選択的にON/OFF可能とすることで、頻繁に高速なパン動作が発生するような撮影条件下では、機能をOFFすることでヘッドの不要な待避をなくしてより安定した記録が可能となる。
以上のように、本発明に係る可搬型ディスクドライブ装置によれば、硬度の異なる2種類からなる吸収部をディスクドライブ本体とケースとの間に配置するか、または、吸収部を部分的に圧縮することにより、数G程度の振動時にはディスクドライブに対する規制力を確保し、ディスク状記録媒体のディスク面内の揺動を抑制することで転送レートの劣化を抑制し、数百G程度の衝撃時には衝撃吸収効果の高い低硬度の吸収部材が主に作用して優れた耐衝撃性を確保して、耐振動性能と耐衝撃性能の両方有することが可能とする。
また、可搬型ディスクドライブ装置のケース形状等を工夫し、水平面との衝突後にバウンドあるいは二度落ちを発生させて個々の衝突時に消費されるエネルギーを分散・低減させるか、または、特定の面から落下するように構成してその面側に重点的に吸収手段を配置する等することにより、衝突時にディスクドライブ本体が受ける加速度を低減させることができる。
さらに、可搬型ディスクドライブ装置を用いた情報記録再生装置において、可搬型ディスクドライブ装置におけるディスクドライブ3方向の共振周波数の最大値に対し、可搬型ディスクドライブ装置が装着された状態における3方向のダンパー支持系の共振周波数がいずれも略100Hz以上小さくなるよう設定することで、ダンパー支持系で得られる振動減衰効果により吸収部材のもつ高い共振倍率による振動増幅を十分に抑えられ、また吸収部材の共振とダンパー支持系の共振とが重なってダンパー支持される可搬型ディスクドライブ装置がディスク面内の揺動が発生することを防止する。これにより、ディスクドライブ本体、特にディスク状記録媒体のデータ転送レートの劣化を回避することが可能になる。またダンパー支持系の重心に対する、ダンパーやケーブルによって作用する力のモーメントの総和を略0とするように、位置を可変としたバランサー(錘)により組み立て調整することで、ディスク状記録媒体のディスク面内の揺動発生を抑制することができ、それにより、ディスクドライブ本体の安定した記録再生を実現することができる。
加えてビデオカメラ等の情報記録再生装置に可搬型ディスクドライブ装置を適応する場合には、撮影画像のフレーム間の動きベクトルから落下の可能性を検出し、ディスクドライブ本体のヘッドをディスク外へ待避させた状態で水平面と衝突させるため、ディスクドライブが損傷して既に記録済のデータが読み出せなくなるリスクを小さくすることが可能である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の説明において、ディスクドライブ本体の具体例としてハードディスクドライブ本体を挙げるが、ディスクドライブ本体はハードディスクドライブ本体に限定されるものではない。ディスクドライブ本体は、ディスク状記録媒体を有し、ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、ディスク状記録媒体に記録された情報を再生できればよく、ディスクドライブ本体は、DVDドライブ本体を含む。
本発明による可搬型ディスクドライブ装置はHDDパックとして機能する。
(実施の形態1)
可搬型ディスクドライブ装置が振動吸収部と衝撃吸収部とを含む、本発明の実施の形態1を説明する。
図1Aは、可搬型ディスクドライブ装置101の模式的な斜視図を示す。図1Aにおいて、可搬型ディスクドライブ装置101は、直方体形状に示されている。図1Aにおいて、可搬型ディスクドライブ装置101の空間的中心Oから、直方体形状の稜線に平行に、X軸、Y軸およびZ軸が示されている。
図1Bは、可搬型ディスクドライブ装置101のXY平面の断面図を示す。図1Cは、可搬型ディスクドライブ装置101のXZ平面の断面図を示す。図1Dは、可搬型ディスクドライブ装置101のYZ平面の断面図を示す。
本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置101は、HDD本体102と、そのHDD本体102を内包するケース111と、HDD本体102とケース111との間に配置され、ケース111からディスクドライブ本体102への振動を吸収する振動吸収部103aと、ケース111からディスクドライブ本体102への衝撃を吸収する衝撃吸収部103bとを含む。
本明細書の以下の説明では、振動吸収部103aおよび衝撃吸収部103bのそれぞれ
が緩衝部材(クッション材、弾性材)を含むように記載するが、本発明はこれに限定されない。振動吸収部103aまたは衝撃吸収部103bは、振動また衝撃を吸収すればよく、例えば、アクチュエータなどの機械的な部材を含んでもよい。
振動吸収部103aおよび衝撃吸収部103bのそれぞれが緩衝部材を含む場合、一般的には、振動吸収部103aの硬度は、衝撃吸収部103bの硬度よりも大きい。また、振動吸収部103aの弾性定数は、衝撃吸収部103bの弾性定数と異なることが望ましい。あるいは、振動吸収部103aの固有振動数は、衝撃吸収部103bの固有振動数と異なることが望ましい。
本実施の形態の以下の説明では、振動吸収部103aは、衝撃吸収部103bと異なる部材からなることを想定している。
図1A〜図1Dにおいて、可搬型ディスクドライブ装置101およびHDD本体102のそれぞれは、6つの面から形成される直方体形状として示されているが、本発明の可搬型ディスクドライブ装置はこれに限定されるものではないことに留意されたい。
図1Bに示されるHDD本体102の矩形状の断面の4箇の頂点に配置される振動吸収部103aは、長辺方向(図1AのX軸に平行な方向)、短辺方向(図1AのY軸に平行な方向)および厚さ方向(図1AのZ軸に平行な方向)の3方向についてHDD本体102の位置を規定するように配置される。また、衝撃吸収部103bは、HDD本体102の左右の側面(図1AのX軸およびZ軸を含む平面に平行な平面)を覆うように、HDD本体102の上下面(図1AのX軸およびY軸を含む平面に平行な平面)、左右側面(図1AのX軸およびZ軸を含む平面に平行な平面)、前後側面(図1AのY軸およびZ軸を含む平面に平行な平面)とケース111との間に配置される。
図2Aは、可搬型ディスクドライブ装置101内に含まれる振動吸収部103aおよび衝撃吸収部103bの形状を示す斜視図である。振動吸収部103aが、直方体形状であるHDD本体102およびケース111の8つの頂点近傍に対応するように配置され、それ以外の部分には衝撃吸収部103bが配置されている。図2Aでは、振動吸収部103aは、HDD本体102の6つの面のうちの最も広い面に垂直な4つの辺の近傍に配置されている。
振動吸収部103aと衝撃吸収部103bとは、別々に成形されたものを組み合わせて用いてもよいし、2つを2色成形等により一体で成形することも可能である。また、図2Aでは、振動吸収部103aおよび衝撃吸収部103bの構成を説明する目的で、2つに分離された形態が示されているが、本実施の形態はこれに限定されるものではないことに留意されたい。ここで、振動吸収部103aおよび衝撃吸収部103bは、いずれも、力に対する吸収効果の高いゲル材からなるが、振動吸収部103aは衝撃吸収部103bより硬度の高いゲル材が用いられる。
ここで一例として、振動吸収部103aの硬度は90度(アスカーFP)であり、衝撃吸収部103bの硬度は60度(アスカーFP)程度であることが望ましい。さらに、振動吸収部103aおよび衝撃吸収部103bは、ゲル材ではなく、同様の硬度の違いを持ったウレタン発泡体等の材料を用いてもよい。
以下、可搬型ディスクドライブ装置101に振動および衝撃が加わる場合について、吸収部の観点から図1を用いて説明する。
従来のHDD本体は衝撃吸収部の比較的柔らかい部材によって弾性支持されているため
、HDD本体の記録再生性能を劣化させる、HDD本体のディスク面内の揺動運動が発生しやすく、それによって特定周波数の振動においてHDD本体の転送レートが著しく劣化する問題を有していた。
それに対し、本発明による可搬型ディスクドライブ装置101では、HDD本体102は、硬度の高い振動吸収部103aにより比較的高い剛性をもって支持されているため、例え、可搬型ディスクドライブ装置101に数G程度の振動が加わっても、振動吸収部103aがHDD本体102を支持してHDD本体102のディスク面内の揺動が抑制するように配置されているため、HDD本体102のデータ転送レートの劣化は抑えられる。
一般的に、ハンドキャリーまたは車載等のモバイル使用環境で可搬型ディスクドライブ装置101が受ける振動の周波数はおよそ60Hz以下の周波数域が中心である。可搬型ディスクドライブ装置101内の共振周波数がそのような周波数域と近接していると、共振によってさらに激しい揺動が生じてHDD本体102からの転送レートの劣化が起こりやすくなる。そこで、振動吸収部103aおよび衝撃吸収部103bとHDD本体102とによって決まる可搬型ディスクドライブ装置101の共振周波数はおよそ60Hz以上の高い周波数域に設定されることが望ましい。
また、可搬型ディスクドライブ装置101を地面に落とした場合のように、可搬型ディスクドライブ装置101に数百Gの衝撃が加わる場合でも、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置101は、振動吸収部103aと共に、より耐衝撃性能に優れた衝撃吸収部103bが十分に広い受け面積でエネルギーを吸収するため、可搬型ディスクドライブ装置101全体としては吸収部の部材として衝撃吸収部103bのみを使用した時とほぼ同等の耐衝撃性能が確保される。
上述したように、本実施の形態の可搬型ディスクドライブ装置101では、振動時のHDD本体102の支持に最適化された振動吸収部103aと、落下衝撃の吸収に最適化された衝撃吸収部103bとを組み合わせて使用することで、落下衝撃によるHDD本体102の破損を防止すること、および、振動条件下におけるHDD本体102のデータ転送レートの劣化の抑制することを同時に行なうことができる。
以上に説明した可搬型ディスクドライブ装置101では、振動吸収部103aが衝撃吸収部103bと異なる部材からなることを想定しており、可搬型ディスクドライブ装置101は、2種類の吸収部材を含むことで、耐振動性能および耐衝撃性能を有する。図2Aに示した可搬型ディスクドライブ装置101の2種類の吸収部材(振動吸収部103aおよび衝撃吸収部103bの部材)は、直方体形状であるHDD本体102およびケース111の8つの頂点に対応するように振動吸収部103aが配置されて、それ以外の部分には衝撃吸収部103bが配置されているが、本実施の形態による振動吸収部103aおよび衝撃吸収部103bは、これに限定されない。
例えば、図2Bに示されるように、振動吸収部203aをHDD本体102およびケース111の左右側面の大部分に接するように配置し、衝撃吸収部203bを他の部分に接するように配置してもよい。または、図2Cに示されるように、振動吸収部253aをHDD本体102およびケース111の長辺の中央近辺と接するように配置し、衝撃吸収部253bを他の部分に接するように配置してもよい。
図2A〜図2Cに示したように、振動吸収部がHDD本体102の一部を挟み込むように配置され、衝撃吸収部がHDD本体102の残りの大部分を覆うように配置されることで、振動吸収部は比較的高い剛性でHDD本体102を支持して、振動条件下においてHDD本体102の性能を劣化させるHDD本体102のディスク面内の揺動運動の発生を
抑え、かつ、落下衝撃時には衝撃吸収部103bが主として作用して耐衝撃性能を確保することができる。
ただし、本実施の形態は、振動吸収部がHDD本体102の一部を挟み込むように配置され、衝撃吸収部がHDD本体102の残りの大部分を覆うように配置されることに限定されるものではなく、振動吸収部および衝撃吸収部のそれぞれが、ディスクドライブ本体102の一部と接するように配置されればよい。または、ディスクドライブ本体102が6つの面からなる直方体形状である場合、振動吸収部および衝撃吸収部のそれぞれが、ディスクドライブ本体102の少なくとも1つの面に接するように配置されればよい。
また、図2Aおよび図2Bに示したように、振動吸収部および衝撃吸収部のそれぞれを、直方体形状であるHDD本体102の少なくとも1つの頂点近傍、または、少なくとも1つの稜線近傍に配置することで、振動吸収部の振動吸収および衝撃吸収部の衝撃吸収の効率が向上する。
また、図2Bに示したように、振動吸収部および衝撃吸収部のそれぞれを、直方体形状であるHDD本体102の平行に対向する少なくとも一組の面に配置することで、振動吸収部の振動吸収および衝撃吸収部の衝撃吸収の効率が向上する。あるいは、振動吸収部および衝撃吸収部のそれぞれを、直方体形状であるHDD本体102の平行に対向する少なくとも一組の稜線近傍に配置することで、同様に、振動吸収部の振動吸収および衝撃吸収部の衝撃吸収の効率が向上する。
上記で説明した実施の形態1では、振動吸収部の部材が衝撃吸収部の部材とは異なる場合を想定してきた。しかし、本発明は、振動吸収部の部材が衝撃吸収部の部材とは異なる場合に限定されない。振動吸収部の部材が衝撃吸収部の部材と同一である場合の実施の形態を、以下に、実施の形態1の変形例として説明する。
図3Aは、実施の形態1の変形例による可搬型ディスクドライブ装置301の模式的な斜視図である。図3Aにおいて、可搬型ディスクドライブ装置301は、直方体形状に示されている。図3Aにおいて、可搬型ディスクドライブ装置301の空間的中心Oから、直方体形状の稜線に平行に、X軸、Y軸およびZ軸が示されている。
図3Bは、可搬型ディスクドライブ装置301のXY平面の断面図を示す。図3Cは、可搬型ディスクドライブ装置301のXZ平面の断面図を示す。図3Dは、可搬型ディスクドライブ装置301のYZ平面の断面図を示す。図3Eは、突起部の配置を説明するための、図3Aの可搬型ディスクドライブ装置のXZ平面に平行な平面の断面図を示す。図3Fは、突起部の配置を説明するための、図3Aの可搬型ディスクドライブ装置のYZ平面に平行な平面の断面図を示す。
図3A〜図3Dに示される可搬型ディスクドライブ装置301は、ケース311の内部表面に突起部317が設けられている点を除いて、図1A〜図1Dに示される可搬型ディスクドライブ装置101と同様の構成を有する。
実施の形態1の変形例による可搬型ディスクドライブ装置301では、振動吸収部303aが衝撃吸収部303bと同一の部材からなる。図3B、図3Eおよび図3Fに示されるように、ケース311には、矩形状の断面のHDD本体302の頂点4箇所近傍の内側表面に突起部(凸部)317が設けられている。HDD本体102の6つの面のうちの最も広い面に垂直な4つの辺の近傍に対応して、ケースには複数の凸部317が設けられ、複数の凸部317が、複数の凸部317とHDD本体302との間の振動吸収部303aを圧縮する。
したがって、ケース311の突起部317に接するように振動吸収部303aを配置する場合に、可搬型ディスクドライブ装置301内で衝撃吸収部303bと同じ部材からなる振動吸収部303aは突起部317に圧縮されることで、振動吸収部303aは、圧縮された反力により、HDD本体302を押圧して保持する効果を有し、HDD本体302に加わる振動を吸収・抑制する効果を果たす。したがって、振動吸収部303aは、可搬型ディスクドライブ装置301の振動時のHDD本体302に対する規制力を確保することにより、上述した実施の形態1と同様の効果が得られる。
図4Aは、図3Bの突起部317近傍の拡大図を示す。図4Aに示されるように、ケース311の頂点近傍に対応する振動吸収部303aには、凹部370が設けられる。この凹部370をケース311の突起部317に係合させることで、振動吸収部303aの頂点近傍の寸法Aに対応する部分がケース311の寸法Bに圧縮される。このように、振動吸収部303aの部材を圧縮することで、衝撃吸収部303bと同じ部材からなる振動吸収部303aを擬似的に硬度の高い吸収部材として機能させることができる。
図4Aでは、ケース311の突起部317と振動吸収部303aに予め設けた凹部とを係合させて、振動吸収部303aの部材の機能を変化させたが、本発明はこれに限定されるものではない。振動吸収部303aに予め凹部を設けなくてもよい。
図4Bは、図4Aの代替例である突起部近傍の拡大図を示す。図4Bでは、ケース311aの円形形状の突起部317aによって振動吸収部303aの端面を押圧/圧縮することで、振動吸収部303aの部材の機能を変化させ、振動吸収部303aを擬似的に硬度の高い吸収部の部材として機能させてもよい。このように、振動吸収部303aには必ずしも凹部が設けられなくてもよい。また、突起部の形状は、図4Bに示したような円形形状に限定されるものではなく、矩形状でもよい。
上述したように、実施の形態1の変形例によれば、振動吸収部303aと衝撃吸収部303bとを同一の部材から作製して、振動吸収部303aをケース311とHDD本体302との間に配置する際に、押圧または圧縮することで、振動吸収部303aが振動を吸収するように機能を変化させることができる。また。硬度の高い特性の振動吸収部303aを必要とする部分に対応するケースの内側表面に突起部を設けることによって、振動吸収部303aの部材の機能を変化させることができる。
あるいは、ケースおよびHDD本体のいずれにも、突起部を設けることなく、吸収部の高い硬度を必要とする部分の肉厚を、他の部分よりも厚くすることで、吸収部をケースとHDD本体との間に配置した場合に、吸収部の他の部分よりも厚い部分の厚肉が他の部分よりも圧縮されて、擬似的に硬度の高い振動吸収部として機能させることも可能である。
あるいは、耐振動性能を向上させるために、前述のHDD本体に対する規制力確保に加えて、ディスク状記録媒体に平行な、HDD本体の矩形状の面の長辺方向と短辺方向の共振周波数を略100Hz以上離れるように、吸収部を配置してもよい。
図5Aは、HDD本体の矩形状の面の短辺方向の共振周波数が289.2Hzであることを示すグラフであり、図5Bは、HDD本体の矩形状の面の長辺方向の共振周波数が162.1Hzであることを示すグラフである。図5Aおよび図5Bのグラフから、HDD本体の矩形状の面の長辺方向と短辺方向の共振周波数を略100Hz以上離れていることがわかる。この場合、長辺方向および短辺方向の共振周波数付近の振動において加振方向外への振動の漏れ出し成分が大きくなることに起因するHDDディスク面内の揺動発生が抑制される。その結果、HDD本体の転送レート劣化をより一層抑制することが可能とな
る。以上のことは、実験的に確認されている。
図6は、図5Aおよび図5Bの性質を示す可搬型ディスクドライブ装置、すなわち、長辺方向と短辺方向の共振周波数がそれぞれ162.1Hzと289.2Hzの性質を示す可搬型ディスクドライブ装置を、長辺方向と短辺方向の共振周波数がそれぞれ114Hzと146Hzである可搬型ディスクドライブ装置と比較した性能改善効果を、HDD本体の転送レートにある閾値を設定して記録性能のOK/NGを評価した結果を示す。図6のグラフに示されるように、本実験に用いたHDDの揺動による性能劣化が大きく現れていた30〜40Hz付近について、特に顕著な性能改善が見られた。
このような構成は、例えば、HDD本体の長辺方向に配置される吸収部の厚みまたは面積を、HDD本体の短辺方向に配置される吸収部の厚みまたは面積と変えることによって、容易に実現できる。例えば、全周同じ寸法が用意されたケースとHDD本体側面との隙間に対し、HDD本体の長辺方向に、短辺方向よりも厚い吸収部を配置すればよい。
(実施の形態2)
以下の実施の形態では、ディスクドライブ本体を含む可搬型ディスクドライブ装置が落下した際の落下衝撃を抑えるための可搬型ディスクドライブ装置の構成を説明する。
図7Aは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置701の面711aを示す。図7Bは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置701の面711bを示す。図7Cは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置701の面711cを示す。図7Dは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置701の面711dを示す。図7Eは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置701の面711eを示す。図7Fは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置701の面711fを示す。
可搬型ディスクドライブ装置701は、ディスクドライブ本体(図7A〜図7Fには図示せず)と、ディスクドライブ本体を内包するケース711とを備える。本実施の形態において、ケース711はディスクドライブ本体を任意の形態で内包している。ケース711は、例えば、実施の形態1で説明したようにディスクドライブ本体を内包していてもよい。
本実施の形態によるケース711の形状を図7A〜図7Fを参照して説明する。
図7A〜図7Fに図示されるケース711は直方体形状であるが、本発明において、ケース711は直方体形状に限定されるものではないことに留意されたい。
本明細書において、便宜上、ケース711の外部表面711aを上面とよび、ケース711の外部表面711bを下面とよび、ケース711の外部表面711cを第1の側面とよび、ケース711の外部表面711dを第2の側面とよび、ケース711の外部表面711eを第3の側面とよび、ケース711の外部表面711fを第4の側面とよぶ。上面711aは下面711bと対向し、第1の側面711cは第2の側面711dと対向し、第3の側面711eは第4の側面711fと対向している。
以下、可搬型ディスクドライブ装置701が落下衝撃を受ける場合についてケース形状の観点から説明する。まず、可搬型ディスクドライブ装置701の落下状態と内部のHDD本体が受ける加速度の関係について説明する。
可搬型ディスクドライブ装置701が落下して水平面(例えば、床面または地面)に衝
突する場合、落下高さの位置エネルギーが運動エネルギーとなって、衝突する。通常、可搬型ディスクドライブ装置701は、可搬型ディスクドライブ装置701の外部表面(すなわち、ケース711)の頂点または稜線部から落下して二度落ちが発生したり、または、一度水平面と衝突した後にバウンドして、2回あるいは3回と衝突を繰り返す確率が高い。
このように可搬型ディスクドライブ装置701が二度落ちまたはバウンドする場合、可搬型ディスクドライブ装置701の有する運動エネルギーは、複数回の衝突に分散されるか、または、バウンドによって、再度、可搬型ディスクドライブ装置701の運動エネルギーに変換されることによって、段階的に消費される。したがって、この場合、複数の衝突のうちの個々の衝突によって、内部のHDD本体およびその吸収部に加わるエネルギーは低減されて、HDD本体は大きな加速度を受けることはない。
しかしながら、例えば、可搬型ディスクドライブ装置701の下面711bがほぼ水平面に平行の状態で水平面に着地し、かつ、可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心が、水平面と接地する下面711bのほぼ中央に位置する場合、可搬型ディスクドライブ装置701は接地面で完全に静止し、運動エネルギーのほぼ全てが内部のHDD本体と振動吸収部の振動エネルギーとして吸収されることがある。この場合、HDD本体が受ける加速度は最大となり、HDD本体が破壊される確率が極めて高くなる。
したがって、可搬型ディスクドライブ装置701のケース711に内包されたHDD本体を落下衝撃から保護する観点において、可搬型ディスクドライブ装置701が落下衝突直後に静止する可能性がある安定した姿勢、すなわちケース711のいずれかの面を水平にした状態で水平面に衝突する場合に、落下衝突後に、可搬型ディスクドライブ装置701を二度落ち、または、バウンドさせるようなケース形状をとることが有効である。
次に、可搬型ディスクドライブ装置701が各面をほぼ水平面に平行にした状態で落下するそれぞれの場合について、落下後の可搬型ディスクドライブ装置701の挙動を説明する。
実施の形態2では、可搬型ディスクドライブ装置701が落下して、ケース711の上面711aまたは下面711bが略水平な状態で水平面に衝突する場合に焦点を当てて説明する。
ケース711の上面711aおよび下面711bには、それぞれ4個所の頂点近傍に接地部(突起部)713が設けられている。接地部713は、第1の接地部713aと、第2の接地部713bとを含む。
ケース711の上面711aまたは下面711bを水平面に配置する場合、可搬型ディスクドライブ装置701は、2つの第1の接地部713aと、2つの第2の接地部713bの4点で水平面に接地する。第1の接地部713aは、第1の外部コネクタ763a(図7E参照)側に、ケース711と同じ材質により一体に形成されている。第2の接地部713bは、第2の外部コネクタ763b(図7B、図7F参照)側に、第1の接地部713aよりも弾性定数の大きい材質、例えば、硬質ゴム等により形成されている。または、第1の接地部713aの固有振動数は、第2の接地部713bの固有振動数と異なる。
第1の接地部713aと第2の接地部713bとは、ケース711の上面711aまたは下面711bに対する可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心の投影点に対向するように設けられている。
可搬型ディスクドライブ装置701が落下して、ケース711の上面711aまたは下面711bが略水平な状態で水平面に衝突する場合、接地部713の4点が接地する。衝突後、接地部713は水平面から反力を受けるが、異なる材質で形成される第1の接地部713aと第2の接地部713bでは、それぞれの接地部が受ける反力の大きさと反力のピークに到達するまでの時間が異なる。
第1の接地部713aが剛性材料(例えば、金属)からなり、第2の接地部713bが弾性材料からなる場合、第1の接地部713aの固有振動数は、第2の接地部713bの固有振動数よりも高く、より短い時間で高い反力のピークに到達する。したがって、可搬型ディスクドライブ装置701には第2の接地部713bが設けられた側を支点として、第1の接地部713aが設けられた端部が先に跳ね上がろうとするモーメントが作用する。
ここで、可搬型ディスクドライブ装置701は、その内部に、実施の形態1で説明したような振動吸収部103aと衝撃吸収部103bとを含む場合、そのような振動吸収部103aおよび衝撃吸収部103bのそれぞれは、金属からなる第1の接地部713aおよび弾性材料からなる第2の接地部713bのそれぞれよりも十分に低い固有振動数を有し、かつ、衝撃が加わった場合に反力のピークに到達するまでの時間がケース711(例えば、金属)および第2の接地部713bの弾性材料に対して十分に長い材料からなることが望ましい。
衝突後に、可搬型ディスクドライブ装置701をバウンドさせて回転させようと作用するモーメントは、振動吸収部103aおよび衝撃吸収部103bが可搬型ディスクドライブ装置701に圧縮されてケース711を押圧することで作用する可搬型ディスクドライブ装置701の衝撃時の反力を押え込もうとする力がピークに達するよりも十分に早い段階で発生する。その結果、可搬型ディスクドライブ装置701は衝突後に、バウンドして回転し、複数回の衝突を繰り返した後に静止する。
ここでは、ケース711の上面711aおよび下面711bに設けられた異なる材質からなる第1の接地部713aおよび第2の接地部713bについて、剛性材料としての金属と弾性材料との組み合わせをあげたが、剛性材料として硬質樹脂を用いることも可能である。または、異なる材質で形成される第1の接地部713aと第2の接地部713bにおいて、それぞれ反力の大きさと反力のピークに到達するまでの時間が異なるという効果を得るために、高反発性の弾性材料と低反発性の弾性材料とを組み合わせを用いることも可能である。
さらに、第2の接地部713bを、弾性材料ではなく、上面711aまたは下面711bの側の弾性材料を挟んで金属等の剛性材料の先端部を取り付けて構成することも可能である。これによれば、第2の接地部713bの弾性によって、落下衝突後に可搬型ディスクドライブ装置701をバウンドさせてHDD本体に加わるエネルギーを分散させてHDD本体が受ける加速度を低減すると共に、第2の接地部713bの先端部が剛性材料からなることで、可搬型ディスクドライブ装置701を他の機器のホルダーへ挿入するときに弾性材料の摩擦抵抗によって挿入感が悪くなるのを防ぐことができる。
また、第1の接地部713aの材質を第2の接地部713bの材質と同じ弾性材料で構成し、形状をそれぞれ異なる構成してもよい。例えば、第1の接地部713aおよび第2の接地部713bを同じ高さの円柱形状とし、その接地面積を第1の接地部713aに対して第2の接地部713bを3倍大きくする。これによって、第1の接地部713aに対する第2の接地部713bの弾性係数はおよそ3倍となる。したがって、可搬型ディスクドライブ装置701の落下衝撃時に、第1の接地部713aと第2の接地部713bとで
異なる反力が発生するため、可搬型ディスクドライブ装置701を回転させるモーメントが発生して可搬型ディスクドライブ装置701はバウンドし、HDD本体が受けるエネルギーを分散させて、HDD本体に加えられる加速度を低減することができる。あるいは、同じ材質からなる第1の接地部713aおよび第2の接地部713bの高さが異なることによっても、落下した可搬型ディスクドライブ装置701は二度落ちまたはバウンドする。
なお、図7A〜図7Fでは、上面711aまたは下面711bに、第1の接地部713aおよび第2の接地部713bが2つずつあるような可搬型ディスクドライブ装置701を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。図8A〜図8Fに示すように、上面811aまたは下面811bに設けられる第1の接地部813aおよび第2の接地部813bは1つであってもよい。第1の接地部813aおよび第2の接地部813bは、可搬型ディスクドライブ装置801全体の重心の上面811aまたは下面811bに対する投影点に対して、対向するように設けられている。
図8A〜図8Fで示される可搬型ディスクドライブ装置801は、上面811aまたは下面811bに設けられる第1の接地部813aおよび第2の接地部813bが異なる点を除いて、図7A〜図7Fで示される可搬型ディスクドライブ装置701と同様の構成を有する。
(実施の形態3)
実施の形態2では、可搬型ディスクドライブ装置701が落下した際に、可搬型ディスクドライブ装置701のケース711の面の水平面に接地する第1の接地部と、第2の接地部が異なることによって、可搬型ディスクドライブ装置701を二度落ちさせる形態を説明した。
実施の形態3では、水平面と接地するケース711の外側表面と可搬型ディスクドライブ装置701の重心との関係から、可搬型ディスクドライブ装置701を二度落ちさせる形態を説明する。
実施の形態3を図7A〜図7Fを参照して説明する。
まず、ケース711の第1の側面711cおよび第2の側面711dについての形状を説明する。このケース711の第1の側面711cおよび第2の側面711dは完全に対称であるため、第1の側面711cの形状のみを説明する。
図7A〜図7Fに示されるXは、示された面に対する可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心の位置を示す。
ケース711の外部表面である第1の側面711cには、第1の側面711cの長辺のほぼ全長にわたってケース711の上面711aおよび下面711bと平行な凸部(リブ)714が設けられている。凸部714は、厚み方向における可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心Xの位置に対して下面711b側に寄った場所に位置し、凸部714の先端部表面の形状はR形状である。ここで、凸部714の高さは、第1の側面711cと隣接する面の稜線と、凸部714とを水平面上に同時に接地させる場合、可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心の投影点が、第1の側面711cと隣接する面の稜線と、凸部714との間に位置しないような高さに設定されている。
このように、ケース711の第1の側面711cまたは第2の側面711dが水平面に平行な状態で衝突する場合に、水平面に対する可搬型ディスクドライブ装置701全体の
重心の投影点が第1の側面711cの一方側にのみに位置するように、凸部714が配置される。または、凸部714は、水平面に対する可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心の投影点を通る第1の側面711c上の一本の直線付近に分布して配置されてもよい。
さらに、図7A〜図7Fに示されるように、凸部714は、第1の側面711cの稜線に対して略平行に、かつ、連続的に形成されているが、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、凸部714は、第1の側面711cの稜線に対して略平行に、かつ、断続的に形成されていてもよい。
また、第1の側面711cには、凸部714と平行にガイド溝715が設けられている。凸部714の片側の表面と前記ガイド溝715の壁面は連続した平面を形成する。ガイド溝715は、第4の側面711fの端部まで貫通しているが、第3の側面711eの端部まで貫通することなく、第1の側面711cで終端する。ガイド溝715は、他の機器に可搬型ディスクドライブ装置701を挿入する際のガイドとして使用することができる。ガイド溝715の中央付近に、ガイド溝715の2個所の角穴が、グリップ716aとグリップ716bとして形成され、可搬型ディスクドライブ装置701の他の機器内での固定、チェンジャーグリップまたはローダーグリップに用いることができる。
ケース711の第3の側面711eには、第1の外部コネクタ763aが設けられている。第3の側面711eと上面711aの稜線は、面取りを施す形で大きく切り欠かれており、第3の側面711eの下面711b側に、第1の外部コネクタ763aとHDD本体(図示せず)の電源ランプ768とアクセスランプ769が設けられている。電源ランプ768とアクセスランプ769は、下面711bおよび第3の側面711eの両方向から確認できるように、下面711bと第3の側面711eとの稜線付近に設けられる。ここで、第3の側面711eを水平面上に対し平行に接地させた場合に、可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心Xの投影点が第3の側面711eの外側に位置するよう配置されている。
第4の側面711fと下面711bとの稜線近傍には、ケース711の第2の外部コネクタ763bが設けられている。第4の側面711fは、上面711aから見た場合(図7A参照)および第1の側面711cまたは第2の側面711dから見た場合(図7Cまたは図7D参照)に、いずれも曲面にみえるように構成されている。上面711aから見た場合、第4の側面711fは、その中央が凸となる大きな円弧形状であり、第3の側面711cから見た場合、第4の側面711fの厚さの真中より上面711a側にR中心をとる略円弧形状であるようにみえる。ここで、第4の側面711fを略水平として水平面に接地させた場合に、可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心Xの投影点は、接地点付近から外れている。さらに、第4の側面711f上には、誤消去防止レバー712が設られている。
ケース711の第1の側面711cまたは第2の側面711dが略水平な状態で可搬型ディスクドライブ装置701が水平面に衝突する場合、衝突の瞬間に、凸部714が接地する。ここで、水平面上における凸部714の位置と、可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心Xの水平面への投影点との間に一定の距離があるため、衝突後に、凸部714の接地部分を支軸としたモーメントが可搬型ディスクドライブ装置701に作用して、ケース711の上面711aが水平面に接する方向へと可搬型ディスクドライブ装置701は回転するため、二度落ちが発生することになる。また、第3の側面711eの稜線と凸部714とが水平面上に同時に接地し、見かけ上接地点による安定した面が形成される場合も、可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心Xの水平面に対する投影点は、第3の側面711eの稜線と凸部714との間に位置しないよう配置されていることにより
、衝突後に可搬型ディスクドライブ装置701には第3の側面711eの稜線を支軸としたモーメントが作用し、同様に二度落ちが発生する。
可搬型ディスクドライブ装置701が落下して、ケース711の第3の側面711eが略水平な状態で水平面に衝突する場合、第3の側面711eと上面711aとの稜線部が面取りを施す形で大きく切り欠かれているため、第3の側面711eの水平面への接地面積は小さく、第3の側面711eの接地は不安定である。
ここで、可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心Xの水平面への投影点は、第3の側面711eより外側に位置するため、衝突後に可搬型ディスクドライブ装置701には第3の側面711eと上面711aとの稜線を支軸としたモーメントが作用し、上面711aが水平面に衝突するような二度落ちが発生する。
可搬型ディスクドライブ装置701が落下して、ケース711の第4の側面711fが略水平な状態で水平面に衝突する場合、衝突の瞬間にはケース711のR面上の一点で接地する。ここで、可搬型ディスクドライブ装置701と水平面とは点接触であるため、不安定であり、衝突後に可搬型ディスクドライブ装置701がその場で静止する状況は起こり得ない。
さらに、可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心Xの投影点が接地点付近から外れるように第4の側面711fの曲面形状が構成されているため、衝突後に可搬型ディスクドライブ装置701には、第4の側面711fと上面711aとの稜線を支軸としたモーメントが作用し、上面711aが水平面に衝突するような二度落ちが発生する。
以上の説明から明らかなように、実施の形態2および実施の形態3による可搬型ディスクドライブ装置701では、可搬型ディスクドライブ装置701のケース711の外部表面を、可搬型ディスクドライブ装置701が落下して水平面と衝突した後にバウンドまたは二度落ちを発生させ、個々の衝突時に消費されるエネルギーを分散・低減させ、内部のHDD本体および吸収部が受ける加速度の値の最大値を抑えることが可能となる。
あるいは、ケース711を構成する6面のうち少なくとも1面、特に側面の形状を、隣接する面に対して直角と異なる傾斜角をもった傾斜面で形成し、傾斜面を水平面上に対し平行に接地させた場合に、可搬型ディスクドライブ装置701全体の重心Xの投影点が、傾斜面の面の外または傾斜面と他面の境界線付近に位置させる構成も可能である。傾斜面から水平面に衝突する場合に、衝突後作用するモーメントにより二度落ちが発生することで同じ効果を得ることができる。
(実施の形態4)
実施の形態2および実施の形態3では、可搬型ディスクドライブ装置701が水平面に落下した際に、可搬型ディスクドライブ装置701を二度落ちさせるためのケースの外部表面の構成を説明した。
実施の形態4では、ケースの空間的中心の位置が、可搬型ディスクドライブ装置全体の重心の位置と比べて大きく偏重している、可搬型ディスクドライブ装置の構成を説明する。可搬型ディスクドライブ装置がこのような構成を有することにより、可搬型ディスクドライブ装置の特定の部分のみが、落下した際の水平面と衝突するようにできる。
以下に、本発明の実施の形態4について説明する。
図9Aは、可搬型ディスクドライブ装置901の模式的な斜視図を示す。図9Aにおい
て、可搬型ディスクドライブ装置101は、直方体形状に示されている。図9Aにおいて、可搬型ディスクドライブ装置901の空間的中心Oから、直方体形状の稜線に平行に、X軸、Y軸およびZ軸が示されている。
図9Bは、可搬型ディスクドライブ装置901のXY平面の断面図を示す。図9Cは、可搬型ディスクドライブ装置901のXZ平面の断面図を示す。図9Dは、可搬型ディスクドライブ装置901のYZ平面の断面図を示す。
可搬型ディスクドライブ装置901の構成を図9A〜図9Dを参照して説明する。ただし、可搬型ディスクドライブ装置901は、錘918および保護部材933とを備える点を除いて、図1A〜図1Dを参照して説明した実施の形態1による可搬型ディスクドライブ装置101と同様の構成を有する。
可搬型ディスクドライブ装置901は、ケース911とHDD本体902との間には、HDD本体902のHDDコネクタ925が位置する空間と反対側の空間に配置される錘918を含む。錘918を設けることで、ケース911の空間的中心の位置が、可搬型ディスクドライブ装置901全体の重心の位置と比べて大きく偏重させることができる。錘918は、その内部の空洞に液体919を密閉して構成される。可搬型ディスクドライブ装置901全体の重心位置をHDDコネクタ925側の側面911fに大きく偏重させる。これによって、可搬型ディスクドライブ装置901が落下する間、可搬型ディスクドライブ装置901全体の重心側の側面(911f)が下に向くような姿勢変化が生じて、重心が偏重しているケース911の側面911f側と水平面とが衝突するする確率が高くなるという効果を得る。
また、ここで、液体919は、融点が低く、かつ、流動性のあるシリコンオイルのような材料であることが望ましい。さらに、容器として使用される錘918に密閉される物質は、液体に限定されるものではなく、ケース911の外部から加わる衝撃によって錘918の内部空間で運動が可能な流体、粒体または粉体を用いることも可能である。
また、衝撃吸収部903bは、HDD本体902の6面について側面911f側については実施の形態1に比べて厚みを大きくとり、他の5面の側は実施の形態1に比べて厚みを薄くした形で設けられてもよい。これによって、実施の形態1で説明した可搬型ディスクドライブ装置101と比べて、可搬型ディスクドライブ装置901が側面911f側から水平面に落下した場合には吸収性能が向上し、他の5面から落下した場合には吸収性能が低下することになる。
しかしながら、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置901が落下する際に、可搬型ディスクドライブ装置901は、錘918によって重心が偏重していることで、側面911fから水平面に衝突する可能性が高くなっている。したがって、実質的に、可搬型ディスクドライブ装置901の耐衝撃性は、実施の形態1で説明した可搬型ディスクドライブ装置101と比べて向上し、かつ、可搬型ディスクドライブ装置901の幅および厚さの長さについては、衝撃吸収部903bの厚みを薄くしたことにより外形寸法を小さく抑える構成が可能となる。ここで、落下中に姿勢変化がほぼ完了するために必要な高さは、可搬型ディスクドライブ装置901の重量または重心の偏重レベル等の条件によって異なるため、ある条件下における側面911f以外の面の吸収部材の厚みは、姿勢変化が完了する高さにおいて必要となる吸収性能を満たす最小限の厚みとして設定される。
このように、吸収部のうちの、重心の位置の近傍に位置する部分(この場合、衝撃吸収部903b)が、他の部分よりも、ケースからディスクドライブ本体への衝撃をより吸収することにより、効率的に、可搬型ディスクドライブ装置901への衝撃を吸収すること
ができる。
上記の構成の可搬型ディスクドライブ装置901に落下衝撃が加わる場合についての挙動を説明する。
可搬型ディスクドライブ装置901が任意の姿勢で落下した場合、落下する過程で可搬型ディスクドライブ装置901全体の重心偏重により重心Xが位置する側面911f側が下となるよう姿勢が変化する。
まず、可搬型ディスクドライブ装置901の落下高さが落下により姿勢変化完了する高さより低かった場合、可搬型ディスクドライブ装置901はケース911の6面のいずれかで水平面と衝突するが、可搬型ディスクドライブ装置901に含まれる振動吸収部903a、衝撃吸収部903bはいずれの面に対してもこの高さからの落下衝撃に対し十分な衝撃吸収性能を有しているため、HDD本体902が損傷を受けることはない。
以上の説明から明らかなように、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置901では、可搬型ディスクドライブ装置901全体の重心Xの位置を特定の面に対して大きく偏重させ、落下時にその面から水平面に衝突する確率を高くすると共に、その面側の衝撃吸収性能を重点的に引き上げることで、可搬型ディスクドライブ装置901としての耐衝撃性能を向上させる。さらに、詳細は、下記の実施の形態5で説明するが、可搬型ディスクドライブ装置901は、ケース911上の一部に交換可能なプロテクタ933を備え、大衝撃が加わった場合はプロテクタ933を破壊させることで、可搬型ディスクドライブ装置901に落下衝撃によって加わえられるエネルギーの一部を消費させて、内部のHDD本体902に加わる衝撃力を低減させることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態において、例えば、可搬型ディスクドライブ装置が水平面に落下した場合に、可搬型ディスクドライブ装置への落下衝撃を減少させる、プロテクタ1033を備える可搬型ディスクドライブ装置を説明する。
図10Aは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011aを示す。図10Bは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011bを示す。図10Cは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011cを示す。図10Dは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011dを示す。図10Eは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011eを示す。図10Fは、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011fを示す。
図10A〜図10Fに示される可搬型ディスクドライブ装置1001は、プロテクタ1033が面1011fを覆うように配置され、かつ、面711cおよび面711dのガイド溝715とグリップ716bと接地部713bが省略されている点を除くと、実施の形態3で説明した可搬型ディスクドライブ装置701と同様の構成を有している。
次に、プロテクタ1033の構成を説明する。重心が偏重しているケース1011の面1011fには、ケース1011に対して容易に脱着が可能なプロテクタ1033が取り付けられる。ここで、プロテクタ1033は、ケース1011の外側表面の一部を覆うように、面1011f付近に配置される。プロテクタ1033は、薄肉の硬質樹脂で形成されてもよい。プロテクタ1033は、また、非可逆変形部材からなってもよく、または、塑性変形部材からなってもよい。プロテクタ1033は、大きな衝撃が加わった場合にそれ自身が破壊することで、可搬型ディスクドライブ装置1001に加わるエネルギーを吸
収する機能を有する。
本発明による可搬型ディスクドライブ装置1001は、落下によりプロテクタ1033が破壊される場合でも、取り外して新しいプロテクタ1033と容易に交換可能であるため外形形状を迅速に復元することができ、可搬型ディスクドライブ装置1001を他の機器へ装填して使用する場合でも、他の機器との脱着に障害が生じることはない。
ここで、可搬型ディスクドライブ装置1001が、実施の形態4で説明した液体919を内部に有する錘918(図9B参照)を備える場合を想定する。
図9A〜図9Cおよび図10A〜図10Fを参照して理解されるように、錘918が設けられる側に、プロテクタ1033を設けることが望ましい。
可搬型ディスクドライブ装置1001が落下し始める高さが姿勢変化が完了する高さより高い場合、可搬型ディスクドライブ装置1001はおよそ側面1011fが下を向いた状態でプロテクタ1033から水平面と衝突する。この時、プロテクタ1033から入力される衝撃は、ほぼそのままケース1011に伝達される。ケース1011に伝わる衝突のエネルギーの一部は錘918にも伝わるが、錘918には内部に液体919が移動可能な空間を残して封入されており、入力されたエネルギーの一部は液体919の運動エネルギーとして消費され、残りが振動吸収部1003aおよび衝撃吸収部1003bならびにHDD本体102へと伝わる。
ここで、側面1011f側の衝撃吸収部1003bは他の面に比べて厚みが大きく設定されて吸収性能を向上されており、錘918内部の液体919によるエネルギー減衰効果と合わせて十分な吸収性能を有しており、HDD本体が損傷を受けることはない。
さらに高い位置から可搬型ディスクドライブ装置1001が落下して、大きな衝撃を受ける場合には、プロテクタ1033は水平面との衝突で破壊され、それによって衝突時のエネルギーの一部が消費される。また、その後、ケース1011に伝達されるエネルギーは、さらに錘918内部の液体919の運動エネルギーとしても消費され、残りのエネルギーは振動吸収部1003aおよび衝撃吸収部1003bを介してHDD本体に伝達される。その結果、プロテクタ1033破壊と錘918内部減衰の2重の減衰効果で衝撃力は低減されて、HDD本体の損傷を回避できる。
ここでは、プロテクタ1033の材質として樹脂材料を用いた例を説明したが、薄手の金属を用いてプロテクタ1033を形成し、大きな落下衝撃時はプロテクタ1033が塑性変形することによりエネルギーを吸収させるても、同様の効果を得ることができる。
また、錘918およびプロテクタ1033は、外部コネクタ1063aと反対側に設けることが望ましい。これによって、外部コネクタ1063aの側から水平面と衝突する確率が減少し、それによって、外部コネクタ1063aが落下衝撃によって変形することを防ぐことができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、図1A〜図1Dに示した可搬型ディスクドライブ装置101の回路構成を説明する。
図11は、可搬型ディスクドライブ装置101の回路構成の模式図である。可搬型ディスクドライブ装置101には、基板106(図1B〜図1D参照)が固定されている。基板106は、信号変換手段として機能する信号変換回路1160と、信号制御手段として
機能する制御回路1161と、蓄積手段としての半導体メモリ1162とが実装されている。HDD本体102の信号および電源の入出力を行うために、基板106とHDDコネクタ1125との間はフレキシブルケーブル105(図1C参照)で接続されている。
信号変換回路1160は、HDD本体102の汎用的なインターフェースであるATAの信号と、パーソナルコンピュータの外部機器との接続に一般的に用いられるUSB(Universal Serial Bus)の信号とを相互に変換を行う。
半導体メモリ1162は、HDD本体102とビデオレコーダ1107との間で信号の伝送を行う場合にバッファメモリとして機能すると共に、HDD本体102上のアドレス管理情報を記憶するアドレス記憶領域1162aと、HDD本体102内に記録された静止画または動画等画像データの代表画像を静止画として記憶する画像データ記憶領域1162bと、HDD本体102の記録領域の残容量を記憶する残量記憶領域1162cとを含む。
制御回路1161は、HDD本体102またはビデオレコーダ1107等の外部機器からの要求に応じ、HDD本体102と半導体メモリ1162とビデオレコーダ1107相互間の信号伝送の制御と、半導体メモリ1162に設けられたHDD本体102に関するアドレス記憶領域1162a、画像データ記憶領域1162bおよび残量記憶領域1162cの情報管理を行う。
通常、ビデオレコーダ1107からの入力信号は、HDD本体102にのみ記録されるよう制御されるが、ビデオレコーダ1107からの命令により半導体メモリ1162にも同時に記録を行うことができる。このとき、ビデオレコーダ1107から送られる比較的転送レートの高いMPEG2等の映像信号はHDD本体102に記録され、同時に、この信号は、MPEG2等の映像信号が転送レートの低いMPEG4またはMPEG1あるいは一定時間間隔の静止画等に、信号変換回路1160によって変換され、半導体メモリ1162に記録されることが望ましい。
さらに、半導体メモリ1162を用いずに、様々な信号方式・転送レートの動画や静止画等の入力信号をHDD本体102へ混在させて記録することも可能である。このとき、HDD本体102の高速な転送レートによって、(1)複数の転送レートの同じ動画を同時記録する、(2)異なる動画を同時に記録する、(3)動画の記録を続けながら静止画を任意のタイミングで記録する等の機能が実現できる。
ケース111の面上に、液晶パネルを用いてHDD本体102の記録容量の残量を表示するための残量表示部1165と、残量表示部1165の表示をON/OFFするための表示ボタン1166が設けられる。また、ケース111内には表示ボタン1166と連動して電源供給を行う電池1167が内包される。電池1167は2次電池であり、外部機器へ接続した時の可搬型ディスクドライブ装置101への供給電源により充電が行われる。また、ケース111上に太陽電池を設け、光のあたるところに保管している場合には常に充電が行われるようにしてもよい。
図11の回路構成によって、表示ボタン1166が押されてONにされると、電池1167からの電源が制御回路1161と半導体メモリ1162と残量表示部1165に供給され、制御回路1161は半導体メモリ1162の残量記憶領域1162cよりHDD本体102の記録領域の残量情報を読み出して残量表示部1165に[15GByte]というように数字で表示させる。電池1167の消耗を最小限とするため、表示ボタン1166が一度押されてから一定時間だけ残量表示部1165の表示を行った後、電池1167からの電源供給は停止する。残量表示部1165の表示は絵文字でもよく、残量表示部
1165は複数のLEDを含んでいてもよい。
このように、従来のテープカセットと異なり外観から記録容量の残量確認できなかった可搬型ディスクドライブ装置において、必要な時に他の機器へ接続することなく残量を確認することが可能となる。
可搬型ディスクドライブ装置101のケース111の外形形状は、図7A〜図7Fを参照して説明した可搬型ディスクドライブ装置701と同様の形状であってもよい。基板106上には外部機器との間で信号を入出力するためにUSBインターフェース規格に基づく第1の外部コネクタ1163aが制御回路1161に接続される形で取り付けられている。第1の外部コネクタ1163aの端部は可搬型ディスクドライブ装置101の側面のHDDコネクタ1125と同じ面側に面の開口部より外部に露出している。
図7Eには、第1の外部コネクタ763aの端部が、可搬型ディスクドライブ装置701の側面のHDDコネクタと同じ面側に、面711eの開口部より外部に露出している様子が示されている。
ここで、残量表示部1165は、図7Bに示される可搬型ディスクドライブ装置701において残量表示部765として、および図10Bに示される可搬型ディスクドライブ装置1001において残量表示部1065として示されている。
また、表示ボタン1166は、図7Bに示される可搬型ディスクドライブ装置701において表示ボタン766として、および図10Bに示される可搬型ディスクドライブ装置1001において表示ボタン1066として示されている。
第1の外部コネクタ1163aは、図7Eに示される可搬型ディスクドライブ装置701において第1の外部コネクタ763aとして、および図10Eに示される可搬型ディスクドライブ装置1001において第1の外部コネクタ1063aとして示されている。
第2の外部コネクタ1163bは、図7Bおよび図7Fに示される可搬型ディスクドライブ装置701において第2の外部コネクタ763bとして、および図10Bおよび図10Fに示される可搬型ディスクドライブ装置1001において第2の外部コネクタ1063bとして示されている。
再び図11を参照すると、信号変換回路1160は、前述のATAとUSBの信号変換に規定されるものではなく、ATAをUSB2あるいはIEEE1394等の信号へ変換する構成も可能である。さらに、複数の信号への変換機能を持たせることも考えられ、この場合には、第1の外部コネクタ1163aと第2の外部コネクタ1163bのコネクタ方式をそれぞれUSB2(パーソナルコンピュータ用)とIEEE1394(AV機器用)とするなどして、各商品分野での機器搭載率の高い信号インターフェースを併載して、可搬型ディスクドライブ装置101の用途を広げることも可能となる。
制御回路1161は、第1の外部コネクタ1163aまたは第2の外部コネクタ1163bが受け取る信号をHDD本体102および半導体メモリ1162に記録させてもよく、第1の外部コネクタ1163aまたは第2の外部コネクタ1163bが受け取る、方式の異なる信号を、HDD本体102および半導体メモリ1162に記録させてもよい。また、制御回路1161は、信号変換回路1160によって、第1の外部コネクタ1163aまたは第2の外部コネクタ1163bが受け取った信号を異なる方式の信号に変換させ、HDD本体102および半導体メモリ1162に記録を行なってもよく、第1の外部コネクタ1163aまたは第2の外部コネクタ1163bによって受け取られた信号を異なる方式の信号に変換させ、HDD本体102と半導体メモリ1162とにそれぞれ異なる方式の信号を記録させてもよい。
また、以下に、可搬型ディスクドライブ装置101が他の機器と接続される場合の基本動作を、ビデオレコーダ1107に接続される場合を、図11を参照して説明する。
可搬型ディスクドライブ装置101は、ビデオレコーダ1107に内蔵される場合、第2の外部コネクタ1163bを介してビデオレコーダ1107と電気的に接続される。ビデオレコーダ1107の電源を入れると、まず可搬型ディスクドライブ装置101に含まれる制御回路1161は、誤消去防止スイッチ1164に対し可搬型ディスクドライブ装置101の誤消去防止モードの設定を確認する。
もし、起動禁止モードに設定されていた場合には、制御回路1161はビデオレコーダ1107に対し起動不能であることを伝えてその後の処理を停止する。これによって、HDD本体102に非常に重要なデータが記録されている場合に、HDD本体102が起動してディスク外へ待避していたヘッドが磁気ディスク上に移動することによって飛躍的に大きくなるディスク損傷のリスクをなくし、より安全に可搬型ディスクドライブ装置101内のデータを保存することができる。
またその他のモードにおいては、制御回路1161は半導体メモリ1162上のアドレス記憶領域1162a、画像データ記憶領域1162bおよび残量記憶領域1162c等から情報を取得し、取得した情報をビデオレコーダ1107に転送する。その後に、HDD本体102に起動をかけ、HDD本体102を書き込み/読み出しのスタンバイ状態へと移行させる。
このように、HDD本体102の記録内容に関する情報を、HDD本体102の起動前に半導体メモリ1162から呼び出すことで、より短時間で可搬型ディスクドライブ装置101の内容を把握することが可能となる。
次に、HDD本体102に対して情報の記録または再生を行う場合、ビデオレコーダ1107からの命令によりHDD本体102にデータの読み書きを行う間に、可搬型ディスクドライブ装置101の制御回路1161はHDD本体102上のアドレス管理情報を決まったタイミングで読み出し、半導体メモリ1162上のアドレス記憶領域1162aに保存する。これによってHDD本体102上のアドレス管理領域が破損してディスク上のデータが読み出せなくなった場合でも、半導体メモリ1162上のアドレス記憶領域1162a上の情報を参照してデータの復旧を行うことが可能になる。
以上の説明から明らかなように、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置101では、可搬型ディスクドライブ装置101に搭載した半導体メモリ1162に、HDD本体102に関する代表的な情報を記憶させてHDD本体102と独立して読み出しが可能とするか、または、相互のデータの参照を可能とすることで、HDD本体102に記録された内容を短時間で把握すると共にHDD本体102に記録済のデータの安全性を高めることができる。
なお、上述の説明では、半導体メモリ1162が基板106上に固定される方式を説明したが、基板106に接続されるかたちで半導体メモリ1162を脱着可能に保持するメモリスロット(図示せず)を設け、半導体メモリ1162を可搬型ディスクドライブ装置101に対し交換可能とすることも考えられる。この場合、ケース111は開口部を有し、その開口部から半導体メモリは交換可能である。これによれば、信号入出力のバッファメモリあるいはHDD本体102の管理情報蓄積手段として、半導体メモリ1162の容量を拡張する必要が生じた場合も、ユーザー側で容易に交換可能となり便利である。本構成での交換可能な半導体メモリ1162としては、SDメモリーカードやマルチメディアカード、CFメモリーカード等の汎用メモリーカードが望ましい。
(実施の形態7)
本実施の形態を図7で説明した可搬型ディスクドライブ装置701を参照して説明する。ここで、可搬型ディスクドライブ装置701は、図11に示された回路構成を有すると想定している。
また図7Bに示されるように、可搬型ディスクドライブ装置701のケース711の下面711bには、第2の外部コネクタ763bが設けられる。第2の外部コネクタ763bは、制御回路1161(図11参照)に接続され、USB規格に準じた4点の電気接点を有するが、形状的には規格の標準的なコネクタとは異なり、下面711b側に電気接点を露出し、下面711bと第4の側面711fとの稜線に沿って電気接点を並べた形で構成され、第1の外部コネクタ763aの反対の端部に位置する。図7B、図7Eおよび図7Fに示されるように、第2の外部コネクタ763bは、第1の外部コネクタ763aが配置された面(711e)と対向する面(711f)の稜線近傍に配置されている。電気接点は十分な厚みの金メッキが施され、第1の外部コネクタ763aと比較して機器への脱着回数が多い場合にも十分な耐久性を確保している。第2の外部コネクタ763bは、隣接する電気接点間に隔壁が設けられる。
このように2つのコネクタを有することは、PCまたはAV機器のそれぞれの使用時に求められる条件(汎用性、耐久性、ケーブルの入手性等)に適した接続方法を選ぶことを可能とする。またさらに両コネクタを可搬型ディスクドライブ装置701の両端部に振り分けて配置していることで、ひとつの機器に挿入して固定された状態でも、他方のコネクタを使用してHDD本体のデータを読み出すことができる。例えば、第2の外部コネクタ763bで接続した機器の故障などで可搬型ディスクドライブ装置701から情報を取り出すことができない場合に第1の外部コネクタ763aにUSBケーブルを接続してのデータを読み取ること、または、記録動作中の機器から記録済みのデータを別の機器へコピーすることが可能となる。
ここで、誤消去防止構成について説明する。第2の外部コネクタ763b付近の第4の側面711fには、HDD本体への書き込み許可・書き込み禁止(読み出し可)・起動禁止の3種類の設定モードを切り替える誤消去防止レバー712が設けられる(図7F参照)。誤消去防止レバー712は、基板106(図11参照)上に実装され、電気的に3種類のモード切替えを行うための誤消去スイッチ1164(図11参照)と連動しており、誤消去防止レバー12での設定モードは制御回路1161からも認識可能である。ここで、制御回路1161は、可搬型ディスクドライブ装置101に電源が供給された後、HDD本体102を起動する前の過程で誤消去スイッチ1164の設定を確認し、誤消去防止レバー712にて支持されたモードでHDD本体102を起動あるいは起動動作の停止を行う。
(実施の形態8)
実施の形態8は、可搬型ディスクドライブ装置の振動を抑える、可搬型ディスクドライブ装置を含む情報記録再生装置に関する。情報記録再生装置は、ビデオレコーダおよびパソコンを含む。
以下、本発明の実施の形態8について説明する。
図12は、可搬型ディスクドライブ装置101を含むビデオレコーダ1208を示す。
ビデオレコーダ1208は、可搬型ディスクドライブ装置101を支持するホルダー1281を有し、ホルダー1281にはメインコネクタが設置され、可搬型ディスクドライブ装置101の外部コネクタと係合してHDD本体102内への映像情報の記録再生を可能とする。ビデオレコーダ1208は、可搬型ディスクドライブ装置101の振動を防ぐように構成されている。
またホルダー1281には4箇所に、ダンパー支持板1282を介してダンパー1285が取り付けられ、ダンパー1285がビデオカメラ1208のフレーム1284に固定されることで、ホルダー1281はフレーム1284に対し粘弾性的にフローティング支持される。
さらにホルダーには錘1286が可動式に取り付けられており、錘1286の位置調整を行うことでダンパー1285とケーブルにフローティング支持される部分、即ちホルダー1281および可搬型ディスクドライブ装置101全体の重心位置を微調整することができる。
ここで、ダンパー1285の特性は、ホルダー1281に装着される前の状態の可搬型ディスクドライブ装置101の吸収部の長辺方向、短辺方向および厚み方向のそれぞれの共振周波数を180〜290Hzであるのに対し、ホルダー1281に装着された状態での可搬型ディスクドライブ装置101のディスクドライブ本体の長辺方向、短辺方向および厚み方向のそれぞれの共振周波数をおよそ80Hz付近に設定する。このように、可搬型ディスクドライブ装置101をホルダー1281に装着することにより、3つの方向(長辺方向、短辺方向および厚み方向)の可搬型ディスクドライブ装置101の共振周波数は、100Hz以上低い値をとる。この条件下でビデオレコーダ1208を基準としたHDD本体102の共振特性(オーバー・オール特性)を測定すると図13のような結果が得られる。図13は、本実施の形態による可搬型ディスクドライブ装置を含むビデオレコーダの共振周波数を示すグラフである。ここで、図13のグラフにおいて、ディスクドライブ装置吸収部材特性は、可搬型ディスクドライブ装置101をホルダー1281に装着する前の共振周波数を示し、ダンパー特性は、ダンパー自身の共振周波数を示し、オーバーオール特性は、可搬型ディスクドライブ装置101をホルダー1281に装着した後の共振周波数を示す。図13に示されるように、それぞれの方向の共振周波数の差が100Hz以上であると、可搬型ディスクドライブ装置101の吸収部の吸収部材による共振(共振倍率18dB)が0dB以下に抑え込まれ、かつダンパー1285の共振と吸収部のもつ共振とが重なって共振が増幅されていないことが確認できる。
またこの小型ビデオレコーダ1208において、HDD本体に内装されたディスク状記録媒体(図12には図示せず)と略平行な面内における、可搬型ディスクドライブ装置101とホルダー1281全体の重心に対し、ダンパー1285およびケーブルの弾性により加わるトータルのモーメントを略0とするよう、錘1286の位置を調整することが望ましい。錘1286は、ダンパー1285のフレーム部1284への取付けネジ止め穴を長穴として構成されている。
これによって、特にHDDで顕著な記録再生性能の低下が発生するディスク状記録媒体面内の外乱揺動運動に対し、ダンパー1285やケーブル1287から受ける外力の不均等によってフローティング支持される部分の重心周りに作用するモーメントを、組立時の調整により排除し、外乱並進運動から揺動運動が誘発されることを抑制して、機器の実使用条件下での記録再生性能劣化発生頻度を下げることができる。
図14は、可搬型ディスクドライブ装置101を含むビデオレコーダ1408を示す。図14に示されるように、ビデオレコーダ1408は、防振手段をダンパー1485とコ
イルバネ1488とを含み、HDD本体102に内装されたディスク状記録媒体(図14には図示せず)と略平行な面内におけるコイルバネ1488の配置を、ダンパー1485およびコイルバネ1488で支持された可搬型ディスクドライブ装置101とホルダー1481全体の重心Xを通る直線とコイルバネ1488の軸線が一致するよう設けることが望ましい。
これによって、コイルバネ1488の発生する荷重は、重心Xを通る径方向のみに作用し、重心周りのモーメントを発生させる周方向には作用しない。よってコイルバネ1488の製造上あるいは組立上の問題による荷重ばらつきが発生しても、それが重心X周りの揺動発生の原因とはなりにくく、より揺動運動によるHDD本体の録再性能劣化が起こりにくいビデオレコーダ1408を実現できる。
以上のように本実施の形態の可搬型ディスクドライブ装置101を搭載するビデオレコーダ1208では、ダンパー1285の共振周波数を吸収部の共振周波数に対して低域側に100Hz以上離して設定することで、ダンパー1285で得られる高周波数域の振動減衰効果により吸収部のもつ高い共振倍率による振動増幅を十分に抑えて、HDD本体のデータ転送レートが劣化するのを回避することが可能となる。
さらに、HDDで顕著な記録再生性能の低下が発生するディスク状記録媒体面内の外乱揺動運動に対し、ダンパー1285やケーブルから受ける外力の不均等によってフローティング支持される部分の重心周りに作用するモーメントを、組立時の調整により排除し、外乱並進運動から揺動運動が誘発されることを抑制して安定した記録再生動作を行うことができる。
ここでは、重心周りのモーメントを排除する手段としてホルダー1281上に取り付けた可動式の錘1286を用いたが、同様の効果を得る手段として、ダンパー1285の取付け位置を調整可能に設けることも可能である。
(実施の形態9)
以下、本発明の実施の形態9について説明する。
図15は、本実施の形態によるビデオカメラ1508を示す。図15に示されるように、ビデオカメラ1508はHDD本体102を含む可搬型ディスクドライブ装置101を脱着可能に構成され、画像の撮影に用いる撮像手段1591と、撮像手段1591から入力される画像を連続的に処理し、撮像手段1591の動きに起因する画像の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段1592と、動きベクトル検出手段1592から得られる動きベクトルの絶対値レベルとその持続時間より、ビデオカメラ1508本体が落下状態にある可能性があることを判別し、ヘッドによる記録再生動作を中止すると共にディスクの外側へ待避させ、また動きベクトルの絶対値が低下したことを判別し、ヘッドをディスク上へ復帰させて記録再生動作を再開させるヘッド待避制御手段1593と、ヘッド待避制御手段1593によるヘッド待避中の撮像手段1591からの画像入力信号およびHDD本体102から読み出した画像出力信号を一時的に記憶させる画像蓄積手段1594とを有することを特徴とする。
以下、本実施の形態におけるビデオカメラ1508が撮影動作中に手から落ちて落下衝撃を受ける場合の動作を説明する。
撮影中において、ビデオカメラ1508の動きベクトル検出手段1592は、撮像手段1591からのデータを1フレーム単位で処理し、画面上特定エリアの被写体の動きをモニターしている。ビデオカメラ1508を過って落下させてしまった場合、ビデオカメラ
1508は自由落下を始めるが、この状態での動きベクトルは通常の撮影時に比べて格段に大きい異常値として認識される。ヘッド待避制御手段1593は、この異常値の発生とその持続時間からビデオカメラ1508が落下している可能性が高いことを判断し、HDD本体102に命令を送って記録動作を中断させると共に、ヘッドをディスク外の領域へと待避させる。これらの動作は落下の可能性を検出してから瞬時に行われるため、一般的にHDD本体102のヘッドの待避が完了したのちにビデオカメラ1508は水平面へ衝突する。
HDD本体102の耐衝撃性能は、ヘッドがディスク上にある動作時と外周部へ待避した非動作時で異なり、現在一般的な2.5“HDDにおいては、動作時175G/非動作時800Gという大きな差がある。よって記録再生中の落下時に、衝突が発生する前にヘッドをディスク上から待避させておくことで、既に記録済のデータを含めてHDD本体102を損傷から救える可能性を飛躍的に高めることができる。
また、動きベクトル検出手段1592が異常値を検出しても、撮影者が非常に速い速度でパン動作を行った場合、または、撮影中に何かにぶつかってビデオカメラ1508が大きく動いてしまった場合等、実際には落下が発生していない状況も考えられる。このような場合に、ヘッド待避制御手段1593は一旦ヘッドをディスク外へ待避させると同時に、撮像手段1591からの入力データを画像蓄積手段1594に記憶させ、一定時間内で動きベクトル検出手段1592からの出力が通常のレベルに復帰したことを確認してHDD本体102に記録動作を再開させ、画像蓄積手段1594に貯えられたデータからHDD本体102へと書き込みを行うものとする。よって落下が発生とは別の理由で動きベクトル検出手段1592が一時的に異常値を示した場合も、異常値検出の前後で記録データを欠落させることなく撮影を続けることができる。
以上のように本実施の形態の可搬型ディスクドライブ装置101を搭載するビデオカメラ1508では、ビデオカメラ1508を過って落下させてしまった場合にも、撮影画像のフレーム間の動きベクトルから落下の可能性を検出し、HDD本体102のヘッドをディスク外へ待避させた状態で水平面と衝突させるため、HDD本体102が損傷して既に記録済のデータが読み出せなくなるリスクを小さくすることが可能である。撮影画像のフレーム間の動きベクトルから落下の可能性を検出し、HDD本体102のヘッドをディスク外へ待避させた状態で水平面と衝突させるため、HDD本体102が損傷して既に記録済のデータが読み出せなくなるリスクを小さくすることが可能である。
さらに本実施の形態のように撮影中の画像の動きベクトルでディスクドライブ本体の異常を検出する手法は、ビデオカメラにパン動作などで角速度が加わる時のジャイロ効果によるディスクドライブ記録動作に異常発生を検出場合にも有効である。
図1Aは、本発明の実施の形態1による可搬型ディスクドライブ装置101の模式的な斜視図を示す。 図1Bは、図1Aの可搬型ディスクドライブ装置のXY平面の断面図を示す。 図1Cは、図1Aの可搬型ディスクドライブ装置のXZ平面の断面図を示す。 図1Dは、図1Aの可搬型ディスクドライブ装置のYZ平面の断面図を示す。 図2Aは、可搬型ディスクドライブ装置101内に含まれる振動吸収部および衝撃吸収部の形状を示す斜視図である。 図2Bは、振動吸収部をHDD本体およびケースの側面の大部分に接するように配置し、衝撃吸収部を他の部分に接するように配置した形状を示す斜視図である。 図2Cは、振動吸収部をHDD本体およびケースの長辺の中央近辺と接するように配置し、衝撃吸収部を他の部分に接するように配置した形状を示す斜視図である。 図3Aは、実施の形態1の変形例による可搬型ディスクドライブ装置の模式的な斜視図である。 図3Bは、図3Aの可搬型ディスクドライブ装置のXY平面の断面図を示す。 図3Cは、図3Aの可搬型ディスクドライブ装置のXZ平面の断面図を示す。 図3Dは、図3Aの可搬型ディスクドライブ装置のYZ平面の断面図を示す。 図3Eは、突起部の配置を説明するための、図3Aの可搬型ディスクドライブ装置のXZ平面に平行な平面の断面図を示す。 図3Fは、突起部の配置を説明するための、図3Aの可搬型ディスクドライブ装置のYZ平面に平行な平面の断面図を示す。 図4Aは、図3Bの突起部近傍の拡大図を示す。 図4Bは、図4Aの代替例である突起部近傍の拡大図を示す。 図5Aは、HDD本体の矩形状の面の短辺方向の共振周波数が289.2Hzであることを示すグラフである。 図5Bは、HDD本体の矩形状の面の長辺方向の共振周波数が162.1Hzであることを示すグラフである。 図6は、図5Aおよび図5Bの場合を、長辺方向と短辺方向の共振周波数がそれぞれ114Hzと146Hzであった場合と比較した性能改善効果を、HDD本体の転送レートにある閾値を設定して記録性能のOK/NGを評価した結果を示す。 図7Aは、実施の形態2による可搬型ディスクドライブ装置701の面711aを示す。 図7Bは、実施の形態2による可搬型ディスクドライブ装置701の面711bを示す。 図7Cは、実施の形態2による可搬型ディスクドライブ装置701の面711cを示す。 図7Dは、実施の形態2による可搬型ディスクドライブ装置701の面711dを示す。 図7Eは、実施の形態2による可搬型ディスクドライブ装置701の面711eを示す。 図7Fは、実施の形態2による可搬型ディスクドライブ装置701の面711fを示す。 図8Aは、実施の形態2の変形例による可搬型ディスクドライブ装置801の面811aを示す。 図8Bは、実施の形態2の変形例による可搬型ディスクドライブ装置801の面811bを示す。 図8Cは、実施の形態2の変形例による可搬型ディスクドライブ装置801の面811cを示す。 図8Dは、実施の形態2の変形例による可搬型ディスクドライブ装置801の面811dを示す。 図8Eは、実施の形態2の変形例による可搬型ディスクドライブ装置801の面811eを示す。 図8Fは、実施の形態2の変形例による可搬型ディスクドライブ装置801の面811fを示す。 図9Aは、可搬型ディスクドライブ装置901の模式的な斜視図を示す。 図9Bは、可搬型ディスクドライブ装置901のXY平面の断面図を示す。 図9Cは、可搬型ディスクドライブ装置901のXZ平面の断面図を示す。 図9Dは、可搬型ディスクドライブ装置901のYZ平面の断面図を示す。 図10Aは、実施の形態5による可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011aを示す。 図10Bは、実施の形態5による可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011bを示す。 図10Cは、実施の形態5による可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011cを示す。 図10Dは、実施の形態5による可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011dを示す。 図10Eは、実施の形態5よる可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011eを示す。 図10Fは、実施の形態5による可搬型ディスクドライブ装置1001の面1011fを示す。 図11は、可搬型ディスクドライブ装置101の回路構成の模式図である。 図12は、可搬型ディスクドライブ装置101を含むビデオレコーダ1208を示す。 図13は、本発明の実施の形態8による可搬型ディスクドライブ装置101を含むビデオレコーダの共振周波数を示すグラフである。 図14は、可搬型ディスクドライブ装置101を含むビデオレコーダ1408を示す。 図15は、実施の形態9によるビデオカメラ1508を示す。 図16は、特開平5−314745号公報に開示されるHDDの耐衝撃性能を改善する従来例を示す。
符号の説明
101 可搬型ディスクドライブ装置
111 ケース
102 HDD本体
103a 振動吸収部
103b 衝撃吸収部
106 基板

Claims (3)

  1. ディスク状記録媒体を有し、前記ディスク状記録媒体に情報を記録するか、または、前記ディスク状記録媒体に記録された情報を再生するディスクドライブ本体と、
    前記ディスクドライブ本体を内包するケースと、
    前記ケースから外部へ露出され、前記ディスクドライブ本体と接続する、複数の外部コネクタと、
    前記ディスクドライブ本体と前記複数の外部コネクタとの間での信号伝送を制御する信号制御手段と、
    前記外部コネクタからの信号を記憶するとともに、前記ディスクドライブ本体の未記憶領域の容量を残量管理情報として記憶する蓄積手段と、
    前記ディスクドライブ本体の残量管理情報を表示する残量表示手段と、
    前記残量表示手段と前記蓄積手段と前記信号制御手段に対し電源を供給する内蔵電池と、
    前記内蔵電池からの電源供給を指示する電源ボタンとを備え、
    前記電源ボタンをONにすることで、前記信号制御手段は、前記蓄積手段に記憶された前記残量管理情報を読み出して前記残量表示手段に表示させる、可搬型ディスクドライブ装置。
  2. 前記残量表示手段は液晶画面を含み、前記残量管理情報が前記液晶画面においてByte単位の数字および絵文字の少なくとも一方で表示される、請求項1に記載の可搬型ディスクドライブ装置。
  3. 前記残量表示手段は複数のLEDを含む、請求項1に記載の可搬型ディスクドライブ装置。
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