JP2007240735A - 動画像に対する調整処理の設定 - Google Patents

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Abstract

【課題】動画像調整処理における調整の程度をユーザに適切に設定させることを可能とする。
【解決手段】動画像表示装置は、動画像データに対する所定の動画像調整処理を行う動画像調整手段と、動画像調整処理後の動画像データに基づき動画像を表示する動画像表示手段と、動画像調整処理における調整の程度を指定するための調整指定を入力する調整指定入力手段と、入力された調整指定に応じて、動画像調整処理に用いられるパラメータ値を設定するパラメータ値設定手段と、所定のサンプル動画像を表示するためのサンプル動画像データを格納するサンプル画像格納手段とを備える。調整指定入力手段が調整指定を入力したとき、動画像調整手段はサンプル動画像データに対してパラメータ値設定手段により設定されたパラメータ値を用いた所定の動画像調整処理を行う。また、動画像表示部は、動画像調整処理後のサンプル動画像データに基づき動画像を表示する。
【選択図】図12

Description

本発明は、動画像に対する調整処理の設定に関し、特に、調整処理における調整の程度を設定するための技術に関する。
従来、CRTやテレビ等の動画像表示装置において動画像を表示する場合、動画像中の移動体を表す部分におけるちらつき(以下「動画フリッカ」と呼ぶ)や、移動体部分の残像(以下「動画ボケ」と呼ぶ)が生じる場合があった。このような動画フリッカや動画ボケは、液晶パネルを用いた液晶表示装置のように、各画素が蓄積型の表示素子で構成される動画像表示装置(以下「蓄積型表示装置」と呼ぶ)において発生しやすい。
動画像表示の際の動画フリッカや動画ボケを軽減するために、動画像に対して種々の調整処理を行う技術が開示されている(例えば特許文献1〜3)。
特開平04−302289号公報 特開2001−296841号公報 特開2002−132220号公報
動画像は、一般に、フレーム画像が1秒間に30枚の周期で切り替えられながら表示されるため、動画像に対する調整処理の効果、すなわち、処理前と処理後の違いが、ユーザにより認識されにくいという特性がある。特に、動画フリッカや動画ボケは、その感じ方に個人差があり、また、動画像の内容によっても動画フリッカや動画ボケの発生の程度に差異がある。
動画像のこのような特性から、動画像表示装置が動画像を調整するための機能を備えている場合にも、当該機能が十分に利用されていない場合が多かった。また、ユーザが動画像調整処理における調整の程度を適切に設定することは困難であった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、動画像調整処理における調整の程度をユーザに適切に設定させることを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の動画像表示装置は、
動画像データに対する所定の動画像調整処理を行う動画像調整手段と、
前記所定の動画像調整処理後の動画像データに基づき動画像を表示する動画像表示手段と、
前記所定の動画像調整処理における調整の程度を指定するための調整指定を入力する調整指定入力手段と、
入力された前記調整指定に応じて、前記所定の動画像調整処理に用いられるパラメータ値を設定するパラメータ値設定手段と、
所定のサンプル動画像を表示するためのサンプル動画像データを格納するサンプル画像格納手段と、を備え、
前記調整指定入力手段が前記調整指定を入力したとき、前記動画像調整手段は前記サンプル動画像データに対して前記パラメータ値設定手段により設定されたパラメータ値を用いた前記所定の動画像調整処理を行い、前記動画像表示部は、前記所定の動画像調整処理後の前記サンプル動画像データに基づき動画像を表示する。
この動画像表示装置では、調整指定入力手段が調整指定を入力したとき、動画像調整手段がサンプル動画像データに対してパラメータ値設定手段により設定されたパラメータ値を用いた所定の動画像調整処理を行う。また動画像表示部が、所定の動画像調整処理後のサンプル動画像データに基づき動画像を表示する。そのため、ユーザは、入力した調整指定に応じた調整処理後のサンプル画像を確認することができる。従って、この動画像表示装置では、動画像調整処理における調整の程度をユーザに適切に設定させることができる。
上記動画像表示装置において、
前記サンプル画像格納手段は、動画像内の移動体の移動特性が互いに異なる複数のサンプル動画像を表示するための複数のサンプル動画像データを格納し、
前記動画像表示装置は、さらに、
前記サンプル画像格納手段に格納された複数のサンプル動画像データの内の少なくとも1つを、前記動画像表示手段による表示に用いるサンプル動画像データとして設定するサンプル画像設定手段、を備えるとしてもよい。
このようにすれば、ユーザは、動画像内の移動体の移動特性が互いに異なる複数のサンプル動画像に対する動画像調整処理後の画像を確認することができる。そのため、この動画像表示装置では、動画像調整処理における調整の程度をユーザにより適切に設定させることができる。
また、上記動画像表示装置において、さらに、
サンプル動画像内の移動体の移動特性を指定するための移動特性指定を入力する移動特性指定入力手段を備え、
前記サンプル画像設定手段は、入力された前記移動特性指定に応じて、表示に用いるサンプル動画像データの設定を行うとしてもよい。
このようにすれば、ユーザは、指定したサンプル動画像に対する動画像調整処理後の画像を確認することができる。そのため、この動画像表示装置では、動画像調整処理における調整の程度をユーザにより適切に設定させることができる。
また、上記動画像表示装置において、
前記サンプル画像格納手段は、動画像内の移動体の形状と色彩との内の少なくとも一方が互いに異なる複数のサンプル動画像を表示するための複数のサンプル動画像データを格納し、
前記動画像表示装置は、さらに、
前記サンプル画像格納手段に格納された複数のサンプル動画像データの内の少なくとも1つを、前記動画像表示手段による表示に用いるサンプル動画像データとして設定するサンプル画像設定手段、を備えるとしてもよい。
このようにすれば、ユーザは、動画像内の移動体の形状と色彩との内の少なくとも一方が互いに異なる複数のサンプル動画像に対する動画像調整処理後の画像を確認することができる。そのため、この動画像表示装置では、動画像調整処理における調整の程度をユーザにより適切に設定させることができる。
また、上記動画像表示装置において、さらに、
サンプル動画像内の移動体の形状と色彩との内の少なくとも一方を指定するための指定を入力する指定入力手段を備え、
前記サンプル画像設定手段は、入力された前記指定に応じて、表示に用いるサンプル動画像データの設定を行うとしてもよい。
このようにすれば、ユーザは、指定したサンプル動画像に対する動画像調整処理後の画像を確認することができる。そのため、この動画像表示装置では、動画像調整処理における調整の程度をユーザにより適切に設定させることができる。
また、上記動画像表示装置において、
前記所定の動画像調整処理は、動画フリッカを軽減するための処理であり、
前記所定の動画像調整処理における調整の程度は、動画フリッカの軽減の程度であるとしてもよい。
このようにすれば、動画フリッカを軽減するための動画像調整処理における動画フリッカの軽減の程度をユーザに適切に設定させることができる。
また、上記動画像表示装置において、
前記所定の動画像調整処理は、動画像を構成するフレーム画像中の連続した第1のフレーム画像と第2のフレーム画像との少なくともいずれか一方に対して所定の基準に基づき輝度を低減すると共に輝度低減処理後の前記第1のフレーム画像と前記第2のフレーム画像とを合成することによって、第1のフレーム画像と第2のフレーム画像との間に表示するためのN個(Nは1以上の整数)の中間フレーム画像を生成する処理であるとしてもよい。
このようにすれば、動画像調整処理を動画フリッカを軽減するための処理とすることができる。
また、上記動画像表示装置において、
前記所定の動画像調整処理は、動画ボケを軽減するための処理であり、
前記所定の動画像調整処理における調整の程度は、動画ボケの軽減の程度であるとしてもよい。
このようにすれば、動画ボケを軽減するための動画像調整処理における動画ボケの軽減の程度をユーザに適切に設定させることができる。
また、上記動画像表示装置において、
前記所定の動画像調整処理は、動画像を構成するフレーム画像に基づき、画像を構成する画素の内の少なくとも一部の画素の輝度が所定の低減係数を用いて低減された少なくとも1つのマスク画像を生成する処理であるとしてもよい。
このようにすれば、動画像調整処理を動画ボケを軽減するための処理とすることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、動画像表示方法および装置、動画像調整方法および装置、動画像補正方法および装置、動画像出力方法および装置、これらの方法、システムまたは装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.動画像表示装置の構成:
A−2.動画調整回路の構成および動作:
A−3.動画調整設定処理:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A−1.動画像表示装置の構成:
図1は、本発明の第1実施例としての動画像表示装置100の構成を概略的に示す説明図である。第1実施例の動画像表示装置100は、プロジェクタとして構成されている。動画像表示装置100は、映像信号入力回路110と、メモリ書込制御回路120と、フレームメモリ130と、動画調整回路140と、拡大縮小回路160と、液晶ドライバ170と、液晶パネル180と、光源ユニット80と、投写光学系90と、CPU190と、操作パネル200と、を備えている。
映像信号入力回路110は、DVDプレーヤやビデオデッキ、パーソナルコンピュータなどの外部機器からコンポジット信号やSビデオ信号、コンポーネント信号などの映像信号を入力する回路である。これらの映像信号は、一般的に、1秒あたり30枚のフレーム画像から構成されているアナログ信号である。映像信号入力回路110は、同期分離回路112と、A/D変換回路114と、を含んでいる。
同期分離回路112は、入力した映像信号から、垂直同期信号VSyncや水平同期信号HSync等の同期信号を分離する回路である。同期分離回路112は、分離を行った垂直同期信号VSyncや水平同期信号HSyncの周期に応じて、PLL回路等を利用してドットクロックDCKの生成も行う。なお、予め同期信号が分離された映像信号を入力する場合には、同期分離回路112を省略するものとしてもよい
A/D変換回路114は、同期信号の分離されたアナログの映像信号をデジタルの映像信号に変換する回路である。A/D変換回路114は、デジタル映像信号を生成すると、このデジタル映像信号を、メモリ書込制御回路120に出力する。
メモリ書込制御回路120は、映像信号入力回路110または設定回路50から入力したデジタル映像信号(動画像データ)を、1フレーム毎にフレームメモリ130に書き込む。本実施例ではフレームメモリ130には、2フレーム分の書き込み領域が確保されており(図中の「領域A」と「領域B」)、メモリ書込制御回路120は、これらの領域に対して、動画像を構成するフレーム画像を交互に書き込む。なお、本実施例では、書き込み領域を2つ備えるものとしたが、3つ以上の書き込み領域を備え、これらの領域に、順次、書き込みを行うものとしてもよい。
動画調整回路140は、入力される動画像データに対して動画像調整処理を行う回路である。本実施例の動画調整回路140によって実行される動画調整処理は、動画像を表示する際の動画フリッカを軽減するための処理である。動画調整回路140は、設定回路50を含んでいる。
設定回路50は、後述の動画調整設定処理等の各種設定処理を実行する回路である。動画調整設定処理は、動画調整回路140による後述の動画像調整処理における調整の程度を設定する処理である。設定回路50は、パラメータ値設定回路52と、サンプル画像記憶回路54と、サンプル画像用メモリ56と、を含んでいる。パラメータ値設定回路52は、動画像調整処理に用いられるパラメータ値PVを設定する。設定回路50は、設定されたパラメータ値PVを動画調整回路140に供給する。サンプル画像記憶回路54は、動画調整設定処理の際に表示されるサンプル動画像を表すサンプル動画像データを格納する。サンプル画像用メモリ56は、サンプル画像記憶回路54に格納されたサンプル動画像データを読み出す際に使用されるメモリ領域である。
拡大縮小回路160は、動画調整回路140を介して入力された動画像データを、液晶パネル180の解像度に適合するように拡大または縮小する回路である。なお、動画像データの拡大/縮小は、メモリ書込制御回路120がフレームメモリ130にフレーム画像を書き込む際に行うものとしてもよいし、動画調整回路140がフレームメモリ130からフレーム画像を読み出す際に行うものとしてもよい。このような場合には、拡大縮小回路160を省略することができる。
液晶ドライバ170は、拡大縮小回路160から動画像データを入力し、そのRGB階調値に応じて液晶パネル180を駆動する回路である。
光源ユニット80は、液晶パネル180に向けて照明光を発する。液晶パネル180は、液晶ドライバ170によって駆動される蓄積型表示装置であり、光源ユニット80から発せられた照明光を画像を表す光(画像光)に変換する。投写光学系90は、画像光を投写スクリーンSC上で結像させることにより、投写スクリーンSC上に画像を投写する。
CPU190は、操作パネル200によって、ユーザから種々の操作を受け付け、これらの操作に応じて、メモリ書込制御回路120や設定回路50、動画調整回路140、拡大縮小回路160、液晶ドライバ170等の制御を行う。
A−2.動画調整回路の構成および動作:
図2は、動画調整回路140(図1)の詳細構成を示す説明図である。本実施例の動画調整回路140は、動画像調整処理として、動画フリッカを軽減するための画像処理を実行する。本実施例では、動画調整回路140における動画像調整処理は、フレームメモリ130(図1)を介して入力された動画像(図2において「Data」と表す)と、設定回路50のサンプル画像用メモリ56(図1)を介して入力されたサンプル動画像(図2において「SData」と表す)と、のいずれかを対象として実行される。
具体的には、動画調整回路140は、フレームメモリ130またはサンプル画像用メモリ56から2つのフレーム画像データを読み込み、これらのフレーム画像データの輝度を調整しつつ合成することにより、M(Mは1以上の整数)個の中間フレーム画像データを生成する。生成された中間フレーム画像データの表す中間フレーム画像は、合成元の2つのフレーム画像の間に表示される。動画調整回路140が生成する中間フレーム画像の個数M(以下「中間フレーム数M」と呼ぶ)は、設定回路50(図1)からパラメータ値PVとして動画調整回路140に入力される。
動画調整回路140は、設定回路50(図1)の他に、輝度係数決定回路210と、輝度係数決定回路210に接続されたマルチプレクサ220と、フレームメモリ130からデータをラッチする第1ラッチ回路272と、マルチプレクサ220および第1ラッチ回路272に接続された合成回路230と、合成回路230からデータをラッチする第2ラッチ回路274と、第1ラッチ回路272からデータをラッチする第3ラッチ回路276と、第2ラッチ回路274および第3ラッチ回路276に接続された選択回路240と、を含んでいる。さらに、動画調整回路140は、上述した各回路を制御するための制御回路250と、フィールド識別信号生成回路260と、を含んでいる。
フィールド識別信号生成回路260は、映像信号入力回路110または設定回路50から水平同期信号HSyncと垂直同期信号VSyncとを入力し、これらの同期信号からフィールド識別信号を生成する。フィールド識別信号とは、インタレース表示方式において、表示すべきフィールドが偶数フィールドか奇数フィールドかを識別するための信号である。フィールド識別信号生成回路260は、フィールド識別信号を生成すると、かかるフィールド識別信号を制御回路250に対して出力する。
制御回路250は、映像信号入力回路110または設定回路50から水平同期信号HSync、垂直同期信号VSyncおよびドットクロックDCKを入力するとともに、フィールド識別信号生成回路260からフィールド識別信号を入力し、これらの信号に基づき、フレームメモリ130からのフレーム画像データの読み出しや、第1ラッチ回路272、第2ラッチ回路274、第3ラッチ回路276、マルチプレクサ220、合成回路230、選択回路240の動作を制御する。
制御回路250は、フレームメモリ130または設定回路50から、先に表示すべきフレーム画像データ(以下、「先フレーム画像」と呼ぶ)と、後に表示すべきフレーム画像データ(以下、「後フレーム画像」と呼ぶ)とを、それぞれ、元の映像のフレームレートの(M+1)倍の周期で、(2M+1)回連続して読み出す(以下、このような読み出しを「オーバスキャン」と呼ぶ)。例えば、中間フレーム数Mが1の場合には、先フレーム画像と後フレーム画像とが、それぞれ、元の映像のフレームレートの2倍の周期で3回連続して読み出される(図7の中段参照)。このとき、(M+1)回目に読み出されるフレーム画像は独立して読み出される。一方、その他のフレーム画像は、先フレーム画像と後フレーム画像を画素毎に交互に読み出すことで、同時読み出しが行われる。例えば、中間フレーム数Mが1の場合には、2回目に読み出されるフレーム画像は独立して読み出される(図7の中段参照)。一方、例えば、3回目の先フレーム画像と1回目の後フレーム画像は、同時に読み出される。フレームメモリ130からは、各領域からバーストモードによって読み出しを行うことができる。
こうしてオーバスキャンされたフレーム画像データは、第1ラッチ回路272によって画素単位で保持される。第1ラッチ回路272は、保持したフレーム画像データD1を、合成回路230と第3ラッチ回路276とに分岐して出力する。第3ラッチ回路276は、第1ラッチ回路272から出力されたフレーム画像データD1のうち、独立して読み出された先フレーム画像(すなわち(M+1)回目に読み出された先フレーム画像)のデータのみをフレーム画像データD3として保持する。例えば、中間フレーム数Mが1の場合には、第3ラッチ回路276は、2回目に読み出された先フレーム画像データのみをフレーム画像データD3として保持する。
輝度係数決定回路210は、輝度係数K2および輝度係数K3の値を決定し、これらの値を表す信号をマルチプレクサ220に出力する。輝度係数K2は、中間フレーム画像の生成元となる先フレーム画像の輝度を調整するパラメータであり、輝度係数K3は、中間フレーム画像の生成元となる後フレーム画像の輝度を調整するためのパラメータである。
輝度係数決定回路210は、設定回路50から入力されたパラメータ値PVとしての中間フレーム数Mに応じて、輝度係数K2および輝度係数K3の値を決定する。図3ないし図5は、中間フレーム数Mに応じた輝度係数K2および輝度係数K3の値の決定方法の一例を示す説明図である。輝度係数決定回路210は、図3に示すテーブルに基づき、輝度係数K2およびK3を求めるための角度θ(rd)(0≦θ≦π)を中間フレーム画像毎に決定する。図3に示したテーブルには、0からπまでの区間を中間フレーム画像の個数によって分割することによって得られる値が定義されている。このテーブルによれば、例えば、中間フレーム画像を3枚生成する場合(M=3の場合)には、1枚目の中間フレーム画像を生成するためのθは(1/4)πとなり、2枚目は、(1/2)π、3枚目は(3/4)πとなる。そして、このθの値と、下記式(1)および(2)に示す正弦関数を用いて、各中間フレーム画像の生成に用いる輝度係数K2およびK3をそれぞれ決定する。下記式(1)は、正弦関数の極大値(=1)から極小値(=0)までを表す関数であり、式(2)は、正弦関数の極小値(=0)から極大値(=1)までを表す関数である。図4には、下記関数をグラフ化した図を示し、図5には、角度θに対応する輝度係数K2および輝度係数K3の値の具体例を示している。
K2=(COSθ)/2+0.5 ・・・(1)
K3=0.5−(COSθ)/2 ・・・(2)
図5を参照すると、上記関数(1)および(2)によれば、中間フレーム画像を3枚生成する場合には、1枚目の中間フレーム画像に適用する輝度係数K2は、0.85となり、輝度係数K3は、0.15となる。また、2枚目の中間フレーム画像に適用する輝度係数K2は、0.50となり、輝度係数K3も0.50となる。更に、3枚目の中間フレーム画像に適用する輝度係数K2は、0.15となり、輝度係数K3は、0.85となる。
マルチプレクサ220(図2)は、輝度係数決定回路210から輝度係数K2および輝度係数K3を表す信号を入力し、これらの信号を時分割で多重化して合成回路230に出力する。
合成回路230は、マルチプレクサ220から輝度係数K2および輝度係数K3を表す信号を入力するとともに、オーバスキャンされたフレーム画像データD1を画素単位で第1ラッチ回路272から入力する。合成回路230は、第1ラッチ回路272から先フレーム画像と後フレーム画像を同時に入力した場合、つまり、例えば中間フレーム数M=1のときに3回目に読み出した先フレーム画像と1回目に読み出した後フレーム画像とを同時に入力した場合に、先フレーム画像の画素の輝度値に対して、輝度係数K2を積算し、後フレーム画像の画素の輝度値に対して、輝度係数K3を積算する。そして、輝度係数をそれぞれ積算した先フレーム画像の画素と後フレーム画像の画素とを下記式(3)に基づき合成し、中間フレーム画像データD2を生成する。合成回路230によって中間フレーム画像データD2が生成されると、この中間フレーム画像データD2は、第2ラッチ回路274によって保持される。
D2=(先フレーム画像D1*K2)+(後フレーム画像D1*K3) ・・・(3)
選択回路240(図2)は、第2ラッチ回路274によって保持された中間フレーム画像データD2と、第3ラッチ回路276によって保持されたフレーム画像データD3とを入力すると、元の映像の垂直同期信号VSyncを(M+1)倍した周期で、2つのデータを選択取得する。そして、選択回路240は、選択したフレーム画像データを、フレーム画像データD4として拡大縮小回路160に出力する。なお、拡大縮小回路160に対しては、制御回路250から、フレーム画像データD4を液晶パネル180に表示させるために必要なドットクロックMDCKや水平同期信号MHSync、垂直同期信号MVSyncが出力される。本実施例の場合には、垂直同期信号MVSyncは、映像信号入力回路110から入力した垂直同期信号VSyncを(M+1)倍した周期となる。
図6は、動画調整回路140の動作のタイミングチャートを簡易的に示す説明図である。図6は、中間フレーム数M=1の場合の例を示している。上述した動画調整回路140によれば、映像信号入力回路110または設定回路50から水平同期信号HSyncと垂直同期信号VSyncとドットクロックDCKとが入力されると、こられの同期信号から、フィールド識別信号FSが生成される。そして、動画調整回路140からは、最終的に出力を行うフレーム画像データD4として、偶数フィールドを表示するタイミングevenで、元の動画像からそのまま取得したフレーム画像データD3(図中のD3(n−1)、D3(n)、D3(n+1))が出力され、奇数フィールドを表示するタイミングoddで、動画調整回路140によって生成された中間フレーム画像データD2(図中のD2(n−1)、D2(n)、D2(n+1))が出力される。
図7は、動画調整回路140によって出力されたフレーム画像データに応じて、液晶パネル180上に形成される動画像を視覚的に表した説明図である。図7は、中間フレーム数M=1の場合の例を示している。図の上段には、フレームメモリ130に記憶されたフレーム画像データDataを示し、図の中段には、このフレームメモリからオーバスキャンされたフレーム画像データD1を示した。また、図の下段には、選択回路240から出力されるフレーム画像データD4を示した。図の下段に示したフレーム画像データD4については、図6に示したフレーム画像データD4と共通のフレーム番号を付している。
図7の上段に示すように、フレームメモリ130内に、フレーム(N−1)、フレーム(N)、フレーム(N+1)のフレーム画像データが順次記憶されると、図7の中段に示すように、これらのフレーム画像が、制御回路250によってオーバスキャンされ、各フレームが、それぞれ3枚ずつ出力される。なお、図示の都合上、フレーム(N−1)とフレーム(N+1)については、3枚中、2枚分の出力について示している。こうしてオーバスキャンされた3枚のフレーム画像のうち、2枚目のフレーム画像については、選択回路240によってそのままフレーム画像データD4として出力される。これに対して、先フレーム画像の3枚目および後フレーム画像の1枚目については、合成回路230によって、それぞれの画像の輝度値に輝度係数K2およびK3が積算されて合成され、中間フレーム画像データD2が生成される。そして、この中間フレーム画像データD2が、選択回路240によって選択され、フレーム画像データD4として出力される。この結果、図7の下段に示すように、選択回路240からは、D3,D2,D3,D2,・・・というように、元の動画像を構成していたフレーム画像データD3の間に動画調整回路140によって生成された中間フレーム画像データD2が挟まれるように出力され、液晶パネル180上にその画像が形成される。
図8は、本実施例における動画像調整処理の効果を示す説明図である。図8は、中間フレーム数M=1の場合の例を示している。また図8は、黒丸の図形が左から右に移動する動画像を表示している例を示している。図の左側には、中間フレーム画像を生成しない場合の表示例を示し、図の右側には、本実施例によって中間フレーム画像を生成した場合の表示例を示している。図の左側に示すように、中間フレーム画像を生成しない場合には、黒丸の表示状態が、表示する/表示しないの2段階に変化するにすぎないため、フレームレートが適切に確保されている場合でも、黒丸の移動速度が速い場合には不連続に移動していくように観察され、動画フリッカが発生してしまう。しかし、本実施例では、図の右側に示すように、元の動画像を構成するフレーム画像の間に、前後フレームの輝度を調整して合成した中間フレーム画像が挿入されるため、滑らかに黒丸が移動していくように観察される。そのため、動画フリッカが軽減され、ユーザの視聴上の負荷を軽減することができる。
このような動画フリッカの軽減効果は、中間フレーム数Mに応じて変動する。具体的には、中間フレーム数Mが多いほど、動画フリッカの軽減効果は大きいと考えられる。図9は、中間フレーム数M=2の場合における、動画調整回路140によって出力されたフレーム画像データに応じて、液晶パネル180上に形成される動画像を視覚的に表した説明図である。図9の上段および中段に示すように、中間フレーム数M=2の場合において、メモリ書込制御回路120が、フレームメモリ130に、フレーム(N−1)、フレーム(N)、フレーム(N+1)のフレーム画像データを順次書き込むと、制御回路250は、元の映像のフレームレートの3倍の周期で、5回連続して読み出しを行う。このとき、3回目の読み出しは、独立して行われる。一方、例えば、4回目の先フレーム画像と1回目の後フレーム画像、および、5回目の先フレーム画像と2回目の後フレーム画像は、それぞれ画素毎に交互に読み出すことで同時読み出しを行う。この結果、図9の下段に示すように、オーバスキャンを行った5枚中、3枚目のフレーム画像については、選択回路240によってそのままフレーム画像データD4として出力される。これに対して、上述した4回目の先フレーム画像と1回目の後フレーム画像、および、5回目の先フレーム画像と2回目の後フレーム画像については、合成回路230によって、それぞれの画像の輝度値に輝度係数K2およびK3が積算されて合成され、中間フレーム画像データD2が生成される。そして、この中間フレーム画像データD2が、選択回路によって選択され、フレーム画像データD4として出力される。
図9に示した例では、2枚連続して生成される中間フレーム画像データD2のうち1枚目の中間フレーム画像データD2と、2枚目の中間フレーム画像データD2とでは、輝度係数K2および輝度係数K3の値をそれぞれ異なる組み合わせで積算している。具体的には、1枚目の中間フレーム画像では、輝度係数K2を0.75、輝度係数K3を0.25としており、2枚目の中間フレーム画像では、輝度係数K2を0.25、輝度係数K3を0.75としている(図3および図5参照)。こうすることで、先フレーム画像の輝度が徐々に低下し、後フレーム画像の輝度が徐々に上がることになり、移動体が徐々に移動しているかのような効果を得ることができる。このように、中間フレーム数Mを2に設定した場合には、中間フレーム数Mを1に設定した場合と比較して、動画フリッカをより軽減することが可能になる。
A−3.動画調整設定処理:
本実施例の動画像表示装置100では、動画像調整処理における調整の程度を設定する動画調整設定処理を行うことが可能である。本実施例においては、動画像調整処理における調整の程度とは、動画フリッカの軽減の程度を意味している。動画調整設定処理は、CPU190が、主に設定回路50を制御することによって実行される。
図10は、本実施例における動画調整設定処理の流れを示すフローチャートである。動画調整設定処理は、ユーザによる操作パネル200(図1)を介した処理開始指示に応じて開始される。操作パネル200を介して開始指示が入力されると、設定メニュー画面が表示される(ステップS110)。図11は、設定メニュー画面の一例を示す説明図である。ユーザは、設定メニュー画面表示中に、操作パネル200を操作することによって、ブライトネスやコントラストの変更指示を行うことができる。また、ユーザは、表示する動画像の種類により動画モードの選択指示を行う。
設定メニュー画面表示中において、「次へ」ボタンが選択されると、動画調整設定画面が表示される。図12は、動画調整設定画面の一例を示す説明図である。図12に示すように、動画調整設定画面には、サンプル動画像が表示される領域であるサンプル動画像表示領域SAが含まれている。また、動画調整設定画面には、各種のUI(ユーザインタフェース)が含まれている。具体的には、動画フリッカ軽減効果の程度を指定するためのUIと、サンプル動画像表示領域SAの表示/非表示の切り替えを指定するためのUIと、サンプル動画像表示領域SAに表示されるサンプル動画像中の移動体の移動特性(移動方向および移動速度)を指定するためのUIと、サンプル動画像表示領域SAに表示されるサンプル動画像のパターン(すなわち移動体の形状や移動体および背景の色)を指定するためのUIと、が含まれている。
サンプル動画像表示領域SAの表示/非表示の切り替えを指定するためのUIを通じてサンプル動画像表示領域SAの表示が指定されている場合には、サンプル動画像表示領域SAにサンプル動画像が表示される。このサンプル動画像の表示は、設定回路50のサンプル画像記憶回路54(図1)からサンプル画像用メモリ56に読み出されたサンプル動画像データに基づき行われる。サンプル画像記憶回路54には、動画中の移動体の移動特性や動画パターンの異なる複数のサンプル動画像に対応した複数のサンプル動画像データが格納されている。最初の動画像調整設定画面の表示の際には、デフォルト設定されたサンプル動画像がサンプル動画像表示領域SAに表示される。
なお、サンプル動画像のパターンとしては、種々の動画像を採用可能である。例えば、図12に示すように、サンプル動画像のパターンにおいて、移動体の形状は、比較的小さな矩形形状であってもよく、動画像の上端から下端(もしくは左端から右端)までにわたる帯状形状であってもよい。また、並列に配置された複数の帯状形状であってもよい。また、移動体および背景の色の組み合わせは、黒色と白色の組み合わせであってもよく、黒色と50%グレイとの組み合わせや白色と50%グレイとの組み合わせであってもよい。また、サンプル動画像のパターンは、木の葉の画像といった自然画像であってもよい。
図12の例では、サンプル動画像のパターンとして縦長の帯状形状のパターンが選択されており、また、移動方向として右方向が選択されている。そのため、サンプル動画像表示領域SAには、帯状形状のパターンが、左から右に移動する動画が表示されている(図12のサンプル動画像表示領域SA中に表示した矢印参照)。
また、最初の動画像調整設定画面の表示の際には、動画フリッカ軽減効果の程度は、最小に指定されている。動画フリッカ軽減効果の程度が最小に指定されているときには、動画調整回路140における動画像調整処理は行われない。すなわち、設定回路50のサンプル画像記憶回路54に格納されたサンプル動画像データが、そのまま出力される。
動画像調整設定画面(図12)の表示中に、サンプル動画像中の移動体の移動特性を指定するためのUIを通じて異なる移動特性が指定されると(ステップS120:Yes)、サンプル動画像中の移動体の移動特性が指定に応じて変更されるように、サンプル動画像表示領域SAに表示されているサンプル動画像が更新される(ステップS140)。具体的には、サンプル画像記憶回路54に格納された複数のサンプル動画像データの中から指定に応じた動画像データが選択され、当該選択された動画像データに基づきサンプル動画像表示領域SAにサンプル動画像が表示される。このように、ユーザは、サンプル動画像表示領域SAに表示されるサンプル動画像中の移動体の移動方向や移動速度を種々変更させることが可能である。
同様に、動画像調整設定画面の表示中に、サンプル動画像のパターンを指定するためのUIを通じて異なるパターンが指定されると(ステップS130:Yes)、サンプル動画像のパターンが指定に応じて変更されるように、サンプル動画像表示領域SAに表示されているサンプル動画像が更新される(ステップS140)。具体的には、サンプル画像記憶回路54に格納された複数のサンプル動画像データの中から指定に応じた動画像データが選択され、当該選択された動画像データに基づきサンプル動画像表示領域SAにサンプル動画像が表示される。このように、ユーザは、サンプル動画像表示領域SAに表示されるサンプル動画像のパターン(移動体の形状や色、背景の色等)を種々変更させることが可能である。
動画像調整設定画面の表示中に、動画フリッカ軽減効果の程度を指定するためのUIを通じて動画フリッカ軽減の程度を変更するような指定がされると(ステップS150:Yes)、パラメータ値設定回路52(図1)により、指定された動画フリッカ軽減の程度に対応したパラメータ値PVとしての中間フレーム数Mが設定される(ステップS160)。UI上での動画フリッカ軽減の程度と中間フレーム数Mとの関係は予め定められている。この関係は、動画フリッカ軽減の程度が大きいほど、中間フレーム数Mも大きくなるような関係となっている。新たに設定されたパラメータ値PVとしての中間フレーム数Mは、動画調整回路140の輝度係数決定回路210に供給される。動画調整回路140は、新たに供給されたパラメータ値PVを用いて、サンプル動画像データに対する動画像調整処理を行う。これにより、動画像調整処理後のサンプル動画像がサンプル動画像表示領域SAに表示される。
例えば、動画フリッカ軽減の程度を大きくするような指定がなされると、中間フレーム数Mがより多く設定された動画像調整処理が実行される。従って、サンプル動画像表示領域SAに表示されるサンプル動画像は、動画フリッカがより軽減された画像に更新される。反対に、動画フリッカ軽減の程度を小さくするような指定がなされると、中間フレーム数Mがより少なく設定された動画像調整処理が実行され、サンプル動画像表示領域SAに表示されるサンプル動画像は、動画フリッカの軽減効果がより小さい画像に更新される。
動画像調整設定画面の表示中に、「設定完了」ボタンの選択によって動画調整設定完了の指示が行われると(ステップS170:Yes)、動画調整設定処理は終了する。動画調整設定処理終了後は、操作パネル200を介したユーザからの指示に応じて、映像信号入力回路110から入力された動画像の表示が行われる。このとき、動画調整回路140において、直前の動画調整設定処理終了において指定された動画フリッカ軽減の程度に対応したパラメータ値PVを用いた動画像調整処理が実行される。そのため、映像信号入力回路110から入力された動画像は、ユーザの所望する程度に動画フリッカが軽減されて表示されることとなる。
以上説明したように、本実施例の動画像表示装置100では、動画調整設定処理が行われる。動画調整設定処理では、動画フリッカ軽減の程度がユーザにより指定されると、指定された程度に応じて動画調整回路140における動画像調整処理に用いるパラメータ値PVが設定される。そして、新たに設定されたパラメータ値PVを用いた動画像調整処理がサンプル動画像データに対して実行され、処理後のサンプル動画像が表示される。そのため、ユーザは、動画像調整処理の効果を容易に認識することが可能となる。また、ユーザは、表示されるサンプル動画像における動画フリッカの程度を確認しながら、所望の動画フリッカ軽減の程度を設定することができる。従って、本実施例の動画像表示装置100では、動画像調整処理に用いるパラメータ値PVの設定を適切に行うことができる。
また、本実施例における動画調整設定処理では、ユーザは、サンプル動画像中の移動体の移動特性(移動方向および移動速度)を指定することができる。ユーザによる移動特性の指定が行われると、指定に応じたサンプル動画像が表示される。一般に、動画フリッカの認識のされやすさは、動画中の移動体の移動特性に応じて変化する。本実施例の動画像表示装置100では、サンプル動画像中の移動体の移動特性を変更することができるため、動画フリッカの認識のされやすさを変化させることができる。そのため、例えば、サンプル動画像において動画フリッカを認識できるように移動特性を調整した上で、動画フリッカ軽減の程度をサンプル動画像を確認しながら指定することができる。また、例えば、映像信号入力回路110から入力される動画像の特性を考慮してサンプル動画像の移動特性を設定した上で、動画フリッカ軽減の程度を指定することもできる。従って、本実施例の動画像表示装置100では、動画像調整処理に用いるパラメータ値PVの設定をより適切に行うことができる。
また、本実施例における動画調整設定処理では、ユーザは、サンプル動画像のパターン(移動体の形状や移動体および背景の色)を複数の選択肢の中から指定することができる。ユーザによるサンプル動画像のパターンの指定が行われると、指定に応じたサンプル動画像が表示される。一般に、動画フリッカの認識のされやすさは、動画のパターンに応じても変化する。本実施例の動画像表示装置100では、サンプル動画像のパターンを変更することができるため、動画フリッカの認識のされやすさを変化させることができる。そのため、例えば、サンプル動画像において動画フリッカを認識できるようなパターンを選択した上で、動画フリッカ軽減の程度をサンプル動画像を確認しながら指定することができる。また、例えば、映像信号入力回路110から入力される動画像の特性を考慮してサンプル動画像のパターンを選択した上で、動画フリッカ軽減の程度を指定することもできる。従って、本実施例の動画像表示装置100では、動画像調整処理に用いるパラメータ値PVの設定をより適切に行うことができる。
B.第2実施例:
図13は、第2実施例における動画調整回路140によって出力されたフレーム画像データに応じて、液晶パネル180上に形成される動画像を視覚的に表した説明図である。第2実施例においても、第1実施例と同様に、動画調整回路140における動画像調整処理として、入力された元動画像から中間フレーム画像が生成される。図13の例では、中間フレーム数Mは3である。第2実施例における動画像調整処理では、中間フレーム画像の1つが、元動画像と比較して輝度が低減された画像として生成される点が第1実施例の動画像調整処理とは異なっている。すなわち、第1実施例では、中間フレーム画像の生成に用いる輝度係数K2およびK3の合計は1であったが、第2実施例では、輝度係数K2およびK3の合計が1未満である中間フレーム画像が、マスク画像として生成される。
図13の例では、生成される3枚の中間フレーム画像の内、中間の1枚について、先フレーム画像に対して適用する輝度係数K2と、後フレーム画像に対して適用する輝度係数K3とが共に0.1に設定され、その合計値が1未満となっている。このように、低い輝度係数を適用した中間フレーム画像を生成すれば、他のフレーム画像よりも暗いマスク画像が合成元の2つのフレーム画像が表示される間の所定のタイミングで表示されることになる。このようなタイミングで輝度の低いマスク画像を表示するものとすれば、液晶パネル等のホールド型表示デバイスに特有な残像現象(動画ボケ)を軽減することが可能になる。
動画調整回路140(図2)における動画調整処理の際には、第1実施例と同様に、設定回路50から提供されるパラメータ値PVが用いられる。第2実施例では、パラメータ値PVとして、マスク画像の生成に用いる輝度係数K2およびK3の値が用いられる。なお、パラメータ値PVとして、輝度係数決定回路210により第1実施例と同様に算出された輝度係数K2およびK3に対して乗算される低減係数の値が用いられるとしてもよい。
動画像調整処理による動画ボケの軽減効果は、マスク画像の生成に用いる輝度係数K2およびK3に応じて変動する。具体的には、輝度係数K2およびK3の値が小さいほど、動画ボケの軽減効果は大きいと考えられる。
図14は、第2実施例における動画調整設定処理の流れを示すフローチャートである。第2実施例の動画調整設定処理は、ボケ軽減量変更指示を入力するステップ(ステップS152)が追加されている点が、図10に示した第1実施例における動画調整設定処理と異なっている。図15は、第2実施例における動画調整設定画面の一例を示す説明図である。図15に示すように、第2実施例における動画調整設定画面には、図12に示した第1実施例における動画調整設定画面に、動画ボケ軽減効果の程度を指定するためのUIが追加されている。
動画像調整設定画面の表示中に、動画ボケ軽減効果の程度を指定するためのUIを通じて動画ボケ軽減の程度を変更するような指定がされると(ステップS152:Yes)、パラメータ値設定回路52(図1)により、指定された動画ボケ軽減の程度に対応したパラメータ値PVとしてのマスク画像生成用輝度係数K2およびK3が設定される(ステップS160)。UI上での動画ボケ軽減の程度とマスク画像生成用輝度係数K2およびK3の値との関係は予め定められている。新たに設定されたパラメータ値PVは、動画調整回路140の輝度係数決定回路210に供給される。動画調整回路140は、新たに供給されたパラメータ値PVを用いて、サンプル動画像データに対する動画像調整処理を行う。これにより、動画像調整処理後のサンプル動画像がサンプル動画像表示領域SAに表示される。
例えば、動画ボケ軽減の程度を大きくするような指定がなされると、輝度がより低減されたマスク画像が生成されるような動画像調整処理が実行される。従って、サンプル動画像表示領域SAに表示されるサンプル動画像は、動画ボケがより軽減された画像に更新される。反対に、動画ボケ軽減の程度を小さくするような指定がなされると、輝度の低減度合の低いマスク画像が生成されるような動画像調整処理が実行され、サンプル動画像表示領域SAに表示されるサンプル動画像は、動画ボケの軽減効果がより小さい画像に更新される。なお、動画ボケ軽減効果の程度が最小に指定されているときには、マスク画像の生成は行われない。すなわち、中間フレーム画像の生成に用いる輝度係数K2およびK3の値の組み合わせは、すべて合計が1となる組み合わせとなる。
以上説明したように、第2実施例の動画像表示装置100では、動画調整設定処理が行われる。動画調整設定処理では、動画ボケ軽減の程度がユーザにより指定されると、指定された程度に応じて動画調整回路140における動画像調整処理に用いるパラメータ値PVが設定される。そして、新たに設定されたパラメータ値PVを用いた動画像調整処理がサンプル動画像データに対して実行され、処理後のサンプル動画像が表示される。そのため、ユーザは、表示されるサンプル動画像における動画ボケの程度を確認しながら、所望の動画ボケ軽減の程度を設定することができる。従って、本実施例の動画像表示装置100では、動画像調整処理に用いるパラメータ値PVの設定を適切に行うことができる。
また、本実施例における動画調整設定処理では、ユーザは、サンプル動画像中の移動体の移動特性(移動方向および移動速度)を指定することができる。ユーザによる移動特性の指定が行われると、指定に応じたサンプル動画像が表示される。一般に、動画ボケの認識のされやすさは、動画中の移動体の移動特性に応じて変化する。本実施例の動画像表示装置100では、サンプル動画像中の移動体の移動特性を変更することができるため、動画ボケの認識のされやすさを変化させることができる。そのため、例えば、サンプル動画像において動画ボケを認識できるように移動特性を調整した上で、動画ボケ軽減の程度をサンプル動画像を確認しながら指定することができる。また、例えば、映像信号入力回路110から入力される動画像の特性を考慮してサンプル動画像の移動特性を設定した上で、動画ボケ軽減の程度を指定することもできる。従って、本実施例の動画像表示装置100では、動画像調整処理に用いるパラメータ値PVの設定をより適切に行うことができる。
また、本実施例における動画調整設定処理では、ユーザは、サンプル動画像のパターン(移動体の形状や移動体および背景の色)を複数の選択肢の中から指定することができる。ユーザによるサンプル動画像のパターンの指定が行われると、指定に応じたサンプル動画像が表示される。一般に、動画ボケの認識のされやすさは、動画のパターンに応じても変化する。本実施例の動画像表示装置100では、サンプル動画像のパターンを変更することができるため、動画ボケの認識のされやすさを変化させることができる。そのため、例えば、サンプル動画像において動画ボケを認識できるようなパターンを選択した上で、動画ボケ軽減の程度をサンプル動画像を確認しながら指定することができる。また、例えば、映像信号入力回路110から入力される動画像の特性を考慮してサンプル動画像のパターンを選択した上で、動画ボケ軽減の程度を指定することもできる。従って、本実施例の動画像表示装置100では、動画像調整処理に用いるパラメータ値PVの設定をより適切に行うことができる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記各実施例における動画像調整処理の内容は、あくまで一例であり、動画像調整処理の内容を他の内容とすることも可能である。また、動画像表示装置100の構成は、動画像調整処理の内容に応じて変形可能である。
例えば、第1実施例における動画像調整処理は、動画フリッカを軽減するための処理であり、第2実施例における動画像調整処理は、動画フリッカおよび動画ボケを軽減するための処理であるが、動画像調整処理を、動画ボケを軽減するための処理であるとしてもよい。
また、動画像調整処理において動画フリッカを軽減するための方法についても、他の方法を採用可能である。例えば、上記各実施例では、中間フレーム数Mの生成に用いる輝度係数K2およびK3は、中間フレーム数Mに応じて予め定められた値に設定されるが、輝度係数K2およびK3が先フレーム画像と後フレーム画像との間の動ベクトル量に応じて算出されるとしてもよい。この場合に、動ベクトル量が大きくなるほど、輝度係数K2の値が小さく、かつ、輝度係数K3の値が大きくなるように、輝度係数K2およびK3が算出されるとしてもよい。また、上記実施例では輝度係数K2およびK3の値は合計が1となる値の組み合わせに設定されるが、必ずしもそのように設定される必要はない。
また、動画像調整処理において動画ボケを軽減するための方法についても、他の方法を採用可能である。例えば、連続した2枚のフレーム画像から輝度を低減した1枚の合成画像をマスク画像として生成することによって動画ボケを軽減するとしてもよいし、あるフレーム画像を2倍速で読み出し、2回目に読み出したフレーム画像の一部または全部の画素の輝度を低減することによってマスク画像を生成し、画像の合成を行うことなく動画ボケを軽減するとしてもよい。また、マスク画像を予め準備しておき、動画像を構成するフレーム画像の間に、マスク画像を挿入することによって動画ボケを軽減するとしてもよい。
また、上記各実施例では、前後フレーム画像の輝度値を調整することで、中間フレーム画像やマスク画像を生成しているが、例えば、色相や色彩、あるいは、R,G,B値のうちいずれかの値を調整することで中間フレーム画像やマスク画像を生成するものとしてもよい。
また、上記各実施例では、制御回路250によるフレームメモリ130からの画像の読み出しや、合成回路230による画像の輝度調整および合成を、画素単位で行うものとしているが、これらの処理を行う単位は、画素単位ではなく、フレーム単位やライン単位、走査線単位で行うものとしてもよい。どの単位で処理を行うかは、各ラッチ回路で保持可能なデータ容量や、合成回路230内のバッファ容量に応じて決定することができる。
C2.変形例2:
上記第1実施例では、動画像調整処理に用いるパラメータ値PVとして中間フレーム数Mを用いているが、パラメータ値PVとして中間フレーム数Mに代えて、あるいは、中間フレーム数Mと共に、他の値を用いるとしてもよい。他の値としては、例えば、中間フレームの生成に用いる輝度係数K2およびK3を用いることが可能である。
同様に、上記第2実施例では、動画像調整処理に用いるパラメータ値PVとしてマスク画像の生成の際の輝度係数K2およびK3を用いているが、パラメータ値PVとして他の値を用いるとしてもよい。他の値としては、例えば、マスク画像中の全体画素数に占める輝度低減画素数の割合を用いることが可能である。
C3.変形例3:
上記各実施例における動画調整設定画面(図12および図15)の内容は、あくまで一例であり、動画調整設定画面の内容を他の内容としてもよい。例えば、動画調整設定画面は、複数のサンプル動画像表示領域SAを含んでいてもよい。この場合に、複数のサンプル動画像表示領域SAの内の1つに動画像調整処理を施す前のサンプル動画像を表示し、他の1つに動画像調整処理を施した後のサンプル動画像を表示するとしてもよい。あるいは、複数のサンプル動画像表示領域SAのそれぞれに、異なるサンプル画像、すなわち移動体の移動特性の異なるサンプル画像や、パターンの異なるサンプル画像を表示するとしてもよい。また、サンプル動画像表示領域SAを表示画面全体に設定するとしてもよい。この場合には、例えば、動画調整設定画面にサンプル動画像表示領域SAを表示画面全体に表示させるためのUIが設けられ、当該UIを介したユーザからの指示に応じて、サンプル動画像表示領域SAが表示画面全体に表示されるとしてもよい。
C4.変形例4:
上記各実施例では、動画像表示装置100をプロジェクタとして構成した例を示したが、動画像表示装置100は、液晶ディスプレイや、ブラウン管ディスプレイ、プラズマディスプレイ等として構成することも可能である。この場合には、図1に示した液晶ドライバ170や液晶パネル180等は、各表示装置に適合した駆動回路や表示デバイスに置き換えられる。また、これらの表示デバイスの種類に応じて、輝度係数を可変させるものとしてもよい。
また、上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
本発明の第1実施例としての動画像表示装置100の構成を概略的に示す説明図である。 動画調整回路140の詳細構成を示す説明図である。 中間フレーム数Mに応じた輝度係数K2および輝度係数K3の値の決定方法の一例を示す説明図である。 中間フレーム数Mに応じた輝度係数K2および輝度係数K3の値の決定方法の一例を示す説明図である。 中間フレーム数Mに応じた輝度係数K2および輝度係数K3の値の決定方法の一例を示す説明図である。 動画調整回路140の動作のタイミングチャートを簡易的に示す説明図である。 動画調整回路140によって出力されたフレーム画像データに応じて液晶パネル180上に形成される動画像を視覚的に表した説明図である。 本実施例における動画像調整処理の効果を示す説明図である。 中間フレーム数M=2の場合における動画調整回路140によって出力されたフレーム画像データに応じて液晶パネル180上に形成される動画像を視覚的に表した説明図である。 本実施例における動画調整設定処理の流れを示すフローチャートである。 設定メニュー画面の一例を示す説明図である。 動画調整設定画面の一例を示す説明図である。 第2実施例における動画調整回路140によって出力されたフレーム画像データに応じて液晶パネル180上に形成される動画像を視覚的に表した説明図である。 第2実施例における動画調整設定処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施例における動画調整設定画面の一例を示す説明図である。
符号の説明
50…設定回路
52…パラメータ値設定回路
54…サンプル画像記憶回路
56…サンプル画像用メモリ
80…光源ユニット
90…投写光学系
100…動画像表示装置
110…映像信号入力回路
112…同期分離回路
114…A/D変換回路
120…メモリ書込制御回路
130…フレームメモリ
140…動画調整回路
160…拡大縮小回路
170…液晶ドライバ
180…液晶パネル
190…CPU
200…操作パネル
210…輝度係数決定回路
220…マルチプレクサ
230…合成回路
240…選択回路
250…制御回路
260…フィールド識別信号生成回路
272…第1ラッチ回路
274…第2ラッチ回路
276…第3ラッチ回路

Claims (10)

  1. 動画像表示装置であって、
    動画像データに対する所定の動画像調整処理を行う動画像調整手段と、
    前記所定の動画像調整処理後の動画像データに基づき動画像を表示する動画像表示手段と、
    前記所定の動画像調整処理における調整の程度を指定するための調整指定を入力する調整指定入力手段と、
    入力された前記調整指定に応じて、前記所定の動画像調整処理に用いられるパラメータ値を設定するパラメータ値設定手段と、
    所定のサンプル動画像を表示するためのサンプル動画像データを格納するサンプル画像格納手段と、を備え、
    前記調整指定入力手段が前記調整指定を入力したとき、前記動画像調整手段は前記サンプル動画像データに対して前記パラメータ値設定手段により設定されたパラメータ値を用いた前記所定の動画像調整処理を行い、前記動画像表示部は、前記所定の動画像調整処理後の前記サンプル動画像データに基づき動画像を表示する、動画像表示装置。
  2. 請求項1記載の動画像表示装置であって、
    前記サンプル画像格納手段は、動画像内の移動体の移動特性が互いに異なる複数のサンプル動画像を表示するための複数のサンプル動画像データを格納し、
    前記動画像表示装置は、さらに、
    前記サンプル画像格納手段に格納された複数のサンプル動画像データの内の少なくとも1つを、前記動画像表示手段による表示に用いるサンプル動画像データとして設定するサンプル画像設定手段、を備える、動画像表示装置。
  3. 請求項2記載の動画像表示装置であって、さらに、
    サンプル動画像内の移動体の移動特性を指定するための移動特性指定を入力する移動特性指定入力手段を備え、
    前記サンプル画像設定手段は、入力された前記移動特性指定に応じて、表示に用いるサンプル動画像データの設定を行う、動画像表示装置。
  4. 請求項1記載の動画像表示装置であって、
    前記サンプル画像格納手段は、動画像内の移動体の形状と色彩との内の少なくとも一方が互いに異なる複数のサンプル動画像を表示するための複数のサンプル動画像データを格納し、
    前記動画像表示装置は、さらに、
    前記サンプル画像格納手段に格納された複数のサンプル動画像データの内の少なくとも1つを、前記動画像表示手段による表示に用いるサンプル動画像データとして設定するサンプル画像設定手段、を備える、動画像表示装置。
  5. 請求項4記載の動画像表示装置であって、さらに、
    サンプル動画像内の移動体の形状と色彩との内の少なくとも一方を指定するための指定を入力する指定入力手段を備え、
    前記サンプル画像設定手段は、入力された前記指定に応じて、表示に用いるサンプル動画像データの設定を行う、動画像表示装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の動画像表示装置であって、
    前記所定の動画像調整処理は、動画フリッカを軽減するための処理であり、
    前記所定の動画像調整処理における調整の程度は、動画フリッカの軽減の程度である、動画像表示装置。
  7. 請求項6記載の動画像表示装置であって、
    前記所定の動画像調整処理は、動画像を構成するフレーム画像中の連続した第1のフレーム画像と第2のフレーム画像との少なくともいずれか一方に対して所定の基準に基づき輝度を低減すると共に輝度低減処理後の前記第1のフレーム画像と前記第2のフレーム画像とを合成することによって、第1のフレーム画像と第2のフレーム画像との間に表示するためのN個(Nは1以上の整数)の中間フレーム画像を生成する処理である、動画像表示装置。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の動画像表示装置であって、
    前記所定の動画像調整処理は、動画ボケを軽減するための処理であり、
    前記所定の動画像調整処理における調整の程度は、動画ボケの軽減の程度である、動画像表示装置。
  9. 請求項8記載の動画像表示装置であって、
    前記所定の動画像調整処理は、動画像を構成するフレーム画像に基づき、画像を構成する画素の内の少なくとも一部の画素の輝度が所定の低減係数を用いて低減された少なくとも1つのマスク画像を生成する処理である、動画像表示装置。
  10. 動画像表示方法であって、
    (a)動画像データに対する所定の動画像調整処理を行う工程と、
    (b)前記所定の動画像調整処理後の動画像データに基づき動画像を表示する工程と、
    (c)前記所定の動画像調整処理における調整の程度を指定するための調整指定を入力する工程と、
    (d)入力された前記調整指定に応じて、前記所定の動画像調整処理に用いられるパラメータ値を設定する工程と、
    (e)所定のサンプル動画像を表示するためのサンプル動画像データを格納する工程と、を備え、
    前記工程(c)における前記調整指定の入力が行われたとき、前記工程(a)において前記サンプル動画像データに対して前記工程(d)で設定されたパラメータ値を用いた前記所定の動画像調整処理が行なわれ、前記工程(b)において前記所定の動画像調整処理後の前記サンプル動画像データに基づく動画像表示が行われる、動画像表示方法。
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