JP2007240625A - 光通信機器および光通信機器における接続コネクタの接続方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ケーブルの接続コネクタを接続する光連結コネクタを取り付けるケーブル連結装置とを基板に実装し、ケーブル連結装置は、基板に半田付けされる端子を有する板状の固定部材と、光連結コネクタを取り付ける取付穴を有する壁部と、長穴から成るスライド穴を壁部から離れる方向に設けたスライド部とを有するスライド部材と、スライド部材を固定部材上に固定する固定ネジとを備え、スライド部材は、接続コネクタと光連結コネクタとの接続時に、固定ネジを介して固定部材に仮止めされた状態で固定ネジを介して固定部材上を回転または固定部材上をスライドする。
【選択図】 図1
Description
また、図10、図11に示すように、光通信機器内のプリント基板100上に光連結コネクタ固定金具101をリベット107で固定していた。光連結コネクタ固定金具101は、略L字型を為す金属製板材で構成され、プリント基板100に対し起立する壁面102には、光連結コネクタ106を取り付ける取付穴103が設けられ、プリント基板100上に固定される座面104にはリベット107を挿通する穴105が設けられている。プリント基板100上には、光ファイバケーブル109を備えた光モジュール108が固定されている。光ファイバケーブル109は、余長部をプリント基板100上に設けたクランプ111によって所定曲率以上になるように巻き取られ、端部に設けた接続コネクタ110が光連結コネクタ106に接続されている。
仮に、光ファイバケーブル109が短くなると、接続コネクタ110を光連結コネクタ106に接続する際に、図12に示すように、接続コネクタ110近傍の光ファイバケーブル109aの所定曲率を確保できなくなる。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、光ファイバケーブルの余長部分を無くしても接続コネクタと光連結コネクタとを接続できる光通信機器および光通信機器における接続コネクタの接続方法を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、光ファイバケーブルの長さに高い精度を持たせなくても光ファイバケーブルを基板からはみ出すことなく接続コネクタと光連結コネクタとを接続できる光通信機器および光通信機器における接続コネクタの接続方法を提供することにある。
請求項4に係る発明は、請求項2記載の光通信機器において、スライド穴は、壁部から離れた端部に固定ネジの頭部より大きなネジ頭挿入部を有することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし請求項5の何れか記載の光通信機器における光モジュールに備えた光ファイバケーブルの接続コネクタを光連結コネクタに接続する方法において、固定部材上にスライド部材を重ね合わせた後、スライド部材が移動できるように固定部材に固定ネジを螺合して仮止めする仮組行程と、光ファイバケーブルの許容曲率を確保するようにスライド部材を固定部材上を回動し、光ファイバケーブルの接続コネクタを光連結コネクタに接続する行程と、スライド部材を元の位置に戻し、スライド部材を固定ネジを介して固定部材上に固定する固定行程とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、光ファイバケーブルの余長部分が無くても光ファイバケーブルの所定曲率を確保して接続コネクタと光連結コネクタとを接続することが可能となった。
図1ないし図4に示すように、本実施形態に係る光通信機器1は、端部に接続コネクタ5を設けた光ファイバケーブル4を備えた光モジュール3と、接続コネクタ5を接続する光連結コネクタ6を取り付ける光ファイバケーブル連結装置10とをプリント基板2に実装して成る。本実施形態に係る光通信機器1は、光ファイバケーブル連結装置10を、プリント基板2に半田付け2bする板状の固定部材11と、この固定部材11上をスライドまたは回転するスライド部材15とで構成した点で、従来の光通信機器とは相違する。
先ず、図3において矢印(A)で示すように、固定部材11の筒状突起部13に固定ネジ21を螺合して仮止めする。
次に、図3において(B)で示すように、光連結コネクタ6を取付穴17に取り付けたスライド部材15のスライド穴19のネジ頭挿入部20を固定ネジ21上に配し、ネジ頭挿入部20内に固定ネジ21が差し込まれるようにスライド部材15を固定部材11上に重ね合わせる。次に、固定ネジ21がネジ頭挿入部20からスライド穴19に位置するようにスライド部材15を固定部材11上を移動する。
次に、スライド部材15を固定部材11上で前後にスライドさせるとともに固定ネジ21を中心に回転させ、他部品との干渉や光ファイバケーブル4に掛かる負荷などの諸条件が最良の位置にスライド部材15の位置が決められる。
以上によって接続コネクタ5と光連結コネクタ6との接続が完了する。
次に、図6、図7に基づいて、光ファイバケーブル4が短い場合について説明する。
先ず、図3において矢印(A)で示すように、固定部材11の筒状突起部13に固定ネジ21を螺合して仮止めする。
この場合には、図7に示すように、光ファイバケーブル4の許容曲率が確保できる位置までスライド部材15を固定部材11上で回転し、その位置で接続コネクタ5を光連結コネクタ6に差し込み、その後にスライド部材15を元の位置に戻す。
次に、固定ネジ21を工具により締め増しをして筒状突起部13に本固定する。これによって、スライド部材15が固定部材11上に固定される。
次に、図7、図8に基づいて、光ファイバケーブル4が長い場合について説明する。
先ず、図3において矢印(A)で示すように、固定部材11の筒状突起部13に固定ネジ21を螺合して仮止めする。
次に、図3において(B)で示すように、光連結コネクタ6を取付穴17に取り付けたスライド部材15のスライド穴19のネジ頭挿入部20を固定ネジ21上に配し、ネジ頭挿入部20内に固定ネジ21が差し込まれるようにスライド部材15を固定部材11上に重ね合わせる。次に、固定ネジ21がネジ頭挿入部20からスライド穴19に位置するようにスライド部材15を固定部材11上を移動する。
この場合は、図9に示すように、スライド部材15を固定部材11上でスライドさせ、他部品との干渉や光ファイバケーブル4に掛かる負荷などの諸条件が最良の位置にスライド部材15の位置が決められる。
以上によって接続コネクタ5と光連結コネクタ6との接続が完了する。
このように、本実施形態によれば、スライド部材15をスライドさせたり回転させたりすることによって光ファイバケーブル4の余長調整を行うことができるので、従来の余長処理を行う装置に用いる光ファイバケーブル長の精度と同程度の精度まで落とすことができ、光モジュール3の製造工数を削減することができる。
また、本実施形態によれば、スライド部材15をスライドさせることによって光ファイバケーブル4の余長調整を行うことができるので、光ファイバケーブル4の余長部分が無くても光ファイバケーブル4をプリント基板2からはみ出すことなく接続コネクタ5と光連結コネクタ6とを接続できる。
また、本実施形態によれば、スライド穴19の端部にネジ頭挿入部20を設けたので、固定ネジ21を先に固定部材11に取り付けておくことが可能となった。つまり、一度固定ネジ21を固定部材11に取り付けておくと、スライド部材15の取付時、取外時の度にスライド部材15のスライド穴19のネジ頭挿入部20を固定ネジ21の位置に移動することによってスライド部材15を取り付けたり外したりできるので、スライド部材15の取付時、取外時の度に固定ネジ21を取り付けたり外したりする必要が無くなる。固定ネジ21は、スライド部材15に比し小さいため、スライド部材15の取付時、取外時の度に取り付けたり外したりする作業が面倒である上、固定ネジ21を別途に保管しておく必要があった。
2 プリント基板
2a スルーホール
2b 半田
3 光モジュール
4 光ファイバケーブル
5 接続コネクタ
6 光連結コネクタ
10 光ファイバケーブル連結装置
11 固定部材
12 端子
13 筒状突起部
14 ストッパー
15 スライド部材
16 壁部
17 取付穴
18 スライド部
19 スライド穴
20 ネジ頭挿入部
21 固定ネジ
22 ワッシャ
Claims (9)
- 接続コネクタ付きの光ファイバケーブルを備えた光モジュールと、前記接続コネクタを接続する光連結コネクタを取り付ける光ファイバケーブル連結装置とを基板に実装して成る光通信機器であって、
前記光ファイバケーブル連結装置は、
前記基板に半田付けされる端子を有する板状の固定部材と、
前記光連結コネクタを取り付ける取付穴を有する壁部と、長穴から成るスライド穴を前記壁部から離れる方向に設けたスライド部とを有する略L字型を為すスライド部材と、
前記スライド部材を前記固定部材上に固定する固定ネジと
を備え、
前記スライド部材は、前記接続コネクタと前記光連結コネクタとの接続時に、前記固定ネジを介して前記固定部材に仮止めされた状態で前記固定ネジを介して前記固定部材上を回転または前記固定部材上をスライドする
ことを特徴とする光通信機器。 - 請求項1記載の光通信機器において、
前記固定部材は、内側にネジ部を有するとともに隆起する筒状突起部を有し、
前記スライド穴は、前記筒状突起部を差し込む長穴から成り、
前記スライド部材は、前記筒状突起部を前記スライド穴に差し込んで前記固定部材上に移動自在に重ね合わせられるとともに、前記筒状突起部に前記スライド部側から前記固定ネジを螺合することによって前記固定部材上に固定される
ことを特徴とする光通信機器。 - 請求項1または請求項2記載の光通信機器において、
前記スライド穴は、前記スライド部材を前記固定部材上に固定する際に、前記固定ネジが前記取付穴に取り付けられた前記光連結コネクタと干渉しないように前記スライド部材の幅方向で前記取付穴の取付位置とづらして形成されている
ことを特徴とする光通信機器。 - 請求項2記載の光通信機器において、
前記スライド穴は、前記壁部から離れた端部に前記固定ネジの頭部より大きなネジ頭挿入部を有する
ことを特徴とする光通信機器。 - 請求項1ないし請求項4の何れか記載の光通信機器において、
前記固定部材は、前記スライド部材が該固定部材上を回動する際に該スライド部材の動きを規制するストッパーを有する
ことを特徴とする光通信機器。 - 請求項1ないし請求項5の何れか記載の光通信機器における前記光モジュールに備えた前記光ファイバケーブルの接続コネクタを前記光連結コネクタに接続する方法において、
前記固定部材上に前記スライド部材を重ね合わせた後、前記スライド部材が移動できるように前記固定部材に前記固定ネジを螺合して仮止めする仮組行程と、
前記光ファイバケーブルの許容曲率を確保するように前記スライド部材を前記固定部材上を回動し、前記光ファイバケーブルの接続コネクタを前記光連結コネクタに接続する行程と、
前記スライド部材を元の位置に戻し、前記スライド部材を前記固定ネジを介して前記固定部材上に固定する固定行程と
を備えたことを特徴とする光通信機器における接続コネクタの接続方法。 - 請求項1ないし請求項5の何れか記載の光通信機器における前記光モジュールに備えた前記光ファイバケーブルのコネクタを前記光連結コネクタに接続する方法において、
前記固定部材上に前記スライド部材を重ね合わせた後、前記スライド部材が移動できるように前記固定部材に前記固定ネジを螺合して仮止めする仮組行程と、
前記光ファイバケーブルの接続コネクタを前記光連結コネクタに接続した際に前記光ファイバケーブルが前記基板よりはみ出ないように前記スライド部材を前記固定部材上を移動する調整行程と、
前記スライド部材を前記固定ネジを介して前記固定部材上に固定する行程と
を備えたことを特徴とする光通信機器における接続コネクタの接続方法。 - 請求項4または請求項5の何れか記載の光通信機器における前記光モジュールに備えた前記光ファイバケーブルの接続コネクタを前記光連結コネクタに接続する方法において、
前記固定部材の筒状突起部に前記固定ネジを螺合して仮止めし、前記スライド部材のスライド穴のネジ頭挿入部から前記固定ネジを挿入して前記固定部材上に前記スライド部材を重ね合わせた後、前記スライド部材を移動して前記筒状突起部を前記スライド穴に導く仮組行程と、
前記光ファイバケーブルの許容曲率を確保するように前記スライド部材を前記固定部材上を回動し、前記光ファイバケーブルの接続コネクタを前記光連結コネクタに接続する接続行程と、
前記スライド部材を元の位置に戻し、前記スライド部材を前記固定ネジを介して前記固定部材上に固定する固定行程と
を備えたことを特徴とする光通信機器における接続コネクタの接続方法。 - 請求項4または請求項5の何れか記載の光通信機器における前記光モジュールに備えた前記光ファイバケーブルの接続コネクタを前記光連結コネクタに接続する方法において、
前記固定部材の筒状突起部に前記固定ネジを螺合して仮止めし、前記スライド部材のスライド穴のネジ頭挿入部から前記固定ネジを挿入して前記固定部材上に前記スライド部材を重ね合わせた後、前記スライド部材を移動して前記筒状突起部を前記スライド穴に導く仮組行程と、
前記光ファイバケーブルの接続コネクタを前記光連結コネクタに接続した際に前記光ファイバケーブルが前記基板よりはみ出ないように前記スライド部材を前記固定部材上を移動する調整行程と、
前記スライド部材を前記固定ネジを介して前記固定部材上に固定する固定行程と
を備えたことを特徴とする光通信機器における接続コネクタの接続方法。
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