JP2007240201A - テーパ角度測定方法及びテーパ角度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円錐状内面のテーパ角度が正規テーパ角度として既知であるマスタ部材について、マスタ部材を固定し円錐状内面の軸方向に向かって第1直径から第n直径までの測定位置まで測定子を移動させ、測定位置と測定位置に対応する前記第1直径から第n直径までの直径値を第1のデータとして記憶し、円錐状内面を有する測定ワーク部材について、測定ワーク部材を固定し円錐状内面の軸方向に向かって、マスタ部材に対応する第1直径から第n直径までの測定位置まで測定子を移動させ、測定位置と測定位置に対応する前記第1直径から第n直径までの直径値を第2のデータとして記憶し、第1のデータと第2のデータとを比較してテーパ角度の測定を行う。
【選択図】図3
Description
さらに、3次元測定機は高価であり、また測定環境を一定にする必要があることから恒温室に設置しなければならず、作業現場で容易に使用することができないことから使い勝手が悪いという問題があった。
(1) 円錐状内面を有する測定ワーク部材の当該円錐状内面のテーパ角度を測定するテーパ角度測定方法において、
円錐状内面のテーパ角度が正規テーパ角度として既知であるマスタ部材について、当該マスタ部材を固定し当該円錐状内面の軸方向に向かって第1直径から第n直径までの測定位置まで測定子を移動させ、当該測定位置と当該測定位置に対応する前記第1直径から第n直径までの直径値を第1のデータとして記憶し、
円錐状内面を有する測定ワーク部材について、当該測定ワーク部材を固定し当該円錐状内面の軸方向に向かって、前記マスタ部材に対応する第1直径から第n直径までの測定位置まで測定子を移動させ、当該測定位置と当該測定位置に対応する前記第1直径から第n直径までの直径値を第2のデータとして記憶し、
当該第1のデータと当該第2のデータとを比較し、その比較結果に基づいて直径差分値を演算処理した後、
当該直径差分値と前記測定位置とから差分テーパ角度を求め、
当該差分テーパ角度と前記マスタ部材の正規テーパ角度に基づいて、前記測定ワーク部材の円錐状内面のテーパ角度を測定することを特徴とするテーパ角度測定方法。
前記マスタ部材と前記測定ワーク部材との、円錐状内面の軸を含む断面を複数回測定し、各々の断面に対して前記差分テーパ角度を求めた後、
当該差分テーパ角度の平均をとって前記測定ワーク部材のテーパ角度を算出することを特徴とするテーパ角度測定方法。
当該円錐状内面の軸方向に沿って移動するとともに、当該被測定物の当該円錐状内面の直径を測定する測定子と、
当該測定子によって測定された前記円錐状断面の直径を前記測定子の測定位置とともに対応付けて測定データとして記憶する記憶部と、
当該記憶部に記憶された当該測定データに基づいて前記被測定物の円錐状内面のテーパ角度を算出する演算処理部とを備え、
当該前記測定子は、円錐状内面のテーパ角度が正規テーパ角度として既知であるマスタ部材と、円錐状内面を有する測定ワーク部材との各々の円錐状内面を第1直径から第n直径まで対応した測定位置で測定し、
前記演算処理部は、当該測定した結果により得られたマスタ部材の測定データと測定ワーク部材の測定データとを比較し、その比較結果に基づいて直径差分値を算出した後、
当該直径差分値と前記測定子の前記測定位置とから差分テーパ角度を求め、
当該差分テーパ角度と前記マスタ部材の正規テーパ角度に基づいて、前記測定ワーク部材の前記円錐状内面の絶対テーパ角度を算出することを特徴とするテーパ角度測定装置。
前記演算処理部は、
前記マスタ部材と前記測定ワーク部材との、円錐状内面の軸を含む断面を複数回測定し、各々の断面に対して前記差分テーパ角度を求めた後、
当該差分テーパ角度の平均をとって前記測定ワーク部材のテーパ角度を算出することを特徴とするテーパ角度測定装置。
円錐状内面のテーパ角度が正規テーパ角度として既知であるマスタ部材について、当該マスタ部材を固定し当該円錐状内面の軸方向に向かって第1直径から第n直径までの測定位置まで測定子を移動させ、当該測定位置と当該測定位置に対応する前記第1直径から第n直径までの直径値を第1のデータとして記憶し、
円錐状内面を有する測定ワーク部材について、当該測定ワーク部材を固定し当該円錐状内面の軸方向に向かって、前記マスタ部材に対応する第1直径から第n直径までの測定位置まで測定子を移動させ、当該測定位置と当該測定位置に対応する前記第1直径から第n直径までの直径値を第2のデータとして記憶し、
当該第1のデータと当該第2のデータとを比較し、その比較結果に基づいて直径差分値を演算処理した後、
当該直径差分値と前記測定位置とから差分テーパ角度を求め、
当該差分テーパ角度と前記マスタ部材の正規テーパ角度に基づいて、前記測定ワーク部材の円錐状内面のテーパ角度を測定するので、
短時間で高精度に多量の被測定物を測定できる。また、簡易な構成で測定可能であるので、低コスト且つ容易に測定できる。
また、載置部2の被測定物、即ちマスタ部材M及び測定ワーク部材Wの円錐状内面の軸と測定ゲージ駆動部3の測定ゲージ4,5は高さ(図示Z方向)が等しくなるようになっている(図1(b)参照)。
マスタ部材M及び測定ワーク部材Wの測定は、Vブロック7に強く固定され実施される。
さらに、当該測定ゲージ4,5は、被測定物の寸法に応じて図示Y方向に移動調節され、ねじなどによって固定可能となっている。
また、テーパ角度測定装置10は、データを記憶保持可能なようにバックアップ電池(Batt)28を有するスタティックランダムメモリー(SRAM)27を備え、当該スタティックランダムメモリー27にて前記測定位置と前記測定値とを測定ごとに測定データとして記憶保持可能となっている。
測定ゲージ4,5が当該初期測定位置に到達すると、1対の接触子4a,5bが離間して円錐状内面に当接しているので、前記マスタ部材Mの円錐状内面の第1直径YM1を測定する(即ちS103)。この際、第1直径YM1を初期測定位置XM1とともに一時的にRAMなどの記憶装置に保存する。
なお、前記マスタ部材Mと前記測定ワーク部材Wを比較可能とするため、前記測定ワークWを測定する際の初期測定位置と終了測定位置は、マスタ部材Mの測定の際と同じ位置となっている。即ち、測定ワーク部材Wにおける測定位置Xwiとすると、XWi=XMiとなる(ただし、i=1,・・・,n)。
前記測定ワークWの測定に関する一連の手順により取得されたデータ、即ち(XW1,YW1),(XW2,YW2)・・・(XWn,YWn)のn個の組合せデータは、当該データが一時的に格納されている前記記憶装置から読み出され、最終的に一つのデータとしてSRAM27に記憶保持される(即ちS112、図5(a)参照)。この測定ワーク部材Wに係る当該データを第2のデータと記す。
Δθ=arctan(a)
として求まる。
最後に、測定ワーク部材Wの前記テーパ角度θWを図示しない表示器、例えばLEDやディスプレイモニタなどに出力表示する(即ちS117)。
以上により、測定が終了する。
ただし、温度変化による測定ゲージ5,6などのドリフト補償を行うため、マスタ部材Mの測定を定期的に行う。
2 載置部
3 測定ゲージ駆動部
4,5 測定ゲージ
6 台座
7 Vブロック
8 ボールネジ
9 パルスモータ
10 テーパ角度測定装置
11 支持台
21 モータ信号処理部
22 測定ゲージ信号処理部
23 演算処理部
Claims (4)
- 円錐状内面を有する測定ワーク部材の当該円錐状内面のテーパ角度を測定するテーパ角度測定方法において、
円錐状内面のテーパ角度が正規テーパ角度として既知であるマスタ部材について、当該マスタ部材を固定し当該円錐状内面の軸方向に向かって第1直径から第n直径までの測定位置まで測定子を移動させ、当該測定位置と当該測定位置に対応する前記第1直径から第n直径までの直径値を第1のデータとして記憶し、
円錐状内面を有する測定ワーク部材について、当該測定ワーク部材を固定し当該円錐状内面の軸方向に向かって、前記マスタ部材に対応する第1直径から第n直径までの測定位置まで測定子を移動させ、当該測定位置と当該測定位置に対応する前記第1直径から第n直径までの直径値を第2のデータとして記憶し、
当該第1のデータと当該第2のデータとを比較し、その比較結果に基づいて直径差分値を演算処理した後、
当該直径差分値と前記測定位置とから差分テーパ角度を求め、
当該差分テーパ角度と前記マスタ部材の正規テーパ角度に基づいて、前記測定ワーク部材の円錐状内面のテーパ角度を測定することを特徴とするテーパ角度測定方法。 - 請求項1に記載のテーパ角度測定方法において、
前記マスタ部材と前記測定ワーク部材との、円錐状内面の軸を含む断面を複数回測定し、各々の断面に対して前記差分テーパ角度を求めた後、
当該差分テーパ角度の平均をとって前記測定ワーク部材のテーパ角度を算出することを特徴とするテーパ角度測定方法。 - 円錐状内面を有する被測定物を載置するための載置部と、
当該円錐状内面の軸方向に沿って移動するとともに、当該被測定物の当該円錐状内面の直径を測定する測定子と、
当該測定子によって測定された前記円錐状断面の直径を前記測定子の測定位置とともに対応付けて測定データとして記憶する記憶部と、
当該記憶部に記憶された当該測定データに基づいて前記被測定物の円錐状内面のテーパ角度を算出する演算処理部とを備え、
当該前記測定子は、円錐状内面のテーパ角度が正規テーパ角度として既知であるマスタ部材と、円錐状内面を有する測定ワーク部材との各々の円錐状内面を第1直径から第n直径まで対応した測定位置で測定し、
前記演算処理部は、当該測定した結果により得られたマスタ部材の測定データと測定ワーク部材の測定データとを比較し、その比較結果に基づいて直径差分値を算出した後、
当該直径差分値と前記測定子の前記測定位置とから差分テーパ角度を求め、
当該差分テーパ角度と前記マスタ部材の正規テーパ角度に基づいて、前記測定ワーク部材の前記円錐状内面の絶対テーパ角度を算出することを特徴とするテーパ角度測定装置。 - 請求項3に記載のテーパ角度測定装置において、
前記マスタ部材と前記測定ワーク部材との、円錐状内面の軸を含む断面を複数回測定し、各々の断面に対して前記差分テーパ角度を求めた後、
当該差分テーパ角度の平均をとって前記測定ワーク部材のテーパ角度を算出することを特徴とするテーパ角度測定装置。
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