JP2007239881A - スライド装置 - Google Patents

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健治 大山
Hitoshi Miyamae
仁志 宮前
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Abstract

【課題】ガイド部材にスライド可能に収容されたパイプ部材に対して、抜け止め用のクリップを確実に固定できるスライド装置を提供する。
【解決手段】このスライド装置10は、パイプ部材20と、ガイド部材30と、クリップ50とを備えている。クリップ50は、U字状に屈曲された金属板51と、金属板の両端部を内側に折曲させた折曲部54と、折曲部54から延設された挿入部55と、内側に屈曲された第1爪部60と、外側に屈曲されたストッパ爪63とを有している。クリップ50をパイプ部材20に装着させると、挿入部55がパイプ部材20に設けた第1孔部21内に挿入され、第1孔部21の一端に折曲部54が係合し、第1孔部21の他端に第1爪部60が係合して、パイプ部材20にクリップ50が確実に固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、パイプ部材を、ガイド部材に対してスライドさせるためのスライド装置に関する。
従来のこの種のスライド装置として、下記特許文献1には、略筒状をなしていて、先端部に一対の透孔を有し、基端部に拡径した頭部を有するピン本体と、コ字状突起を有すると共に、ピン本体内にて移動可能に収容される中子具と、該中子具に組付けられる抜止体とを備えたコッターピンが開示されている。
前記抜止体は、略C字状の弾力付与部と、該弾力付与部の両端から斜め外方に突設した一対の羽根部とを有し、弾力付与部が中子具のコ字状突起に係合することにより、抜止体が中子具に組付けられるようになっている。その状態でピン本体に挿入すると、一対の羽根部がピン本体の透孔からそれぞれ突き出て、この羽根部とピン本体基端部の頭部とによって、連結部材A,Bが挟み込まれて連結される。そして、中子具をピン本体に対して更に押し込んでスライドさせれば、抜止体の羽根部が、ピン本体の透孔から引き込まれてピン本体内側に収容されるので、コッターピンを連結部材A,Bから取外すことができる。
実公平7−49057号公報
上記特許文献1のコッターピンの場合、抜止体の略C字状をなした弾力付与部が、中子具のコ字状突起に弾性的に挟み込まれることにより、抜止体が中子具に対して組付けられているだけなので、抜止体が中子具に対してガタ付きやすく、外れやすいという問題があった。また、中子具に対しても、コ字状突起を形成しなければならず、中子具を製造する上での加工性に問題があった。更に、このコッターピンの場合、中子具に抜止体を組付けた後、ピン本体に挿入するのであるが、このとき、抜止体の羽根部はピン本体内周に押圧されて縮径され、ピン本体内周に羽根部が圧接された状態で中子具を押し込む必要があるので、スムーズに挿入しにくく、組付け作業性に問題があった。
したがって、本発明の目的は、ガイド部材にスライド可能に収容されるパイプ部材に、ガイド部材に対して抜け止めするための金属クリップを確実に固定することができると共に、パイプ部材に複雑な加工を施す必要がなく、更に、パイプ部材とガイド部材との組付け作業性も良好なスライド装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、パイプ部材と、該パイプ部材をスライド可能に収容するガイド部材と、前記パイプ部材の前記ガイド部材への挿入側端部に装着され、前記パイプ部材を前記ガイド部材に対して抜け止めする金属クリップとを備えたスライド装置において、前記パイプ部材の前記挿入側端部には、周方向に対向する一対の第1孔部が設けられており、前記ガイド部材の内側には、前記パイプ部材の端部が摺動する所定箇所に係合突部が設けられており、前記金属クリップは、U字状に屈曲された金属板と、この金属板の一対の自由端部を内側に折曲させた折曲部と、この折曲部から先端側を更に折曲させて軸方向に延出させた挿入部と、前記折曲部よりも前記金属板のU字状の屈曲部方向に所定間隔を置いて内側に突出するように形成された第1爪部と、前記金属板の外側に突出するように形成されたストッパ爪とを有しており、前記金属クリップは、前記U字状の屈曲部の内側に前記パイプ部材の先端部が挿入されるように前記パイプ部材に被せられ、前記自由端部に形成された挿入部を前記パイプ部材の第1孔部を通して前記パイプ部材内に挿入され、前記折曲部が前記第1孔部の一方の端縁に係合し、前記第1爪部が前記第1孔部の他方の端縁に係合するように前記パイプ部材に装着され、前記金属クリップを装着された前記パイプ部材を、前記金属クリップ側から前記ガイド部材に挿入することにより、前記金属クリップのストッパ爪が前記ガイド部材の係合突部に係合して抜け止めされるように構成されていることを特徴とするスライド装置を提供するものである。
上記発明によれば、金属クリップ先端の挿入部がパイプ部材内に挿入されて、金属クリップの折曲部が第1孔部の一方の端縁に係合し、第1爪部が第1孔部の他方の端縁に係合することによって、金属クリップをパイプ部材に対して外れにくくしっかりと固定することができる。
また、パイプ部材には、周方向に対向する部分に第1孔部を設けるだけでよいので、加工が容易となり、製造コストの低減を図れるようになる。
更に、金属クリップを装着したパイプ部材をガイド部材に挿入する際、金属クリップのストッパ爪は、ガイド部材の係合突部を乗り越える時にのみ、ガイド部材の内周に圧接されるので、パイプ部材とガイド部材とを所定範囲でスムーズにスライド可能にかつ抜け止めしながら連結できるので、両者の組付け作業性が良好となる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記金属クリップの挿入部は、前記パイプ部材の内径よりも小さい外径になるように屈曲された縮径部と、この縮径部より更に先端側で前記パイプ部材の内径よりも大きな外径となるように屈曲された拡径部と、この拡径部より更に先端側で前記パイプ部材の内径よりも再び小さい外径になるように屈曲された先端部とを有しているスライド装置を提供するものである。
上記発明によれば、金属クリップの挿入部の拡径部がパイプ部材の内壁に当接し、金属クリップの折曲部よりも基端側(U字状の屈曲部側)がパイプ部材の外壁に当接して、パイプ部材の壁が挟まれるので、金属クリップをよりガタ付きなくパイプ部材に固定することができる。
本発明の第3は、前記第1又は第2の発明において、前記パイプ部材には、前記第1孔部に対して前記挿入側端部方向に所定間隔を置いて、前記第1孔部とほぼ同じ角度で周方向に対向する一対の第2孔部が設けられ、前記金属クリップには、前記パイプ部材に装着されたときに、前記第2孔部に挿入されるように内側に突出した第2爪部が形成されているスライド装置を提供するものである。
上記発明によれば、金属クリップの第1爪部が第1孔部に挿入されると共に、第2爪部がパイプ部材の第2孔部に挿入されることにより、金属クリップをよりガタ付きなくしっかりと固定することができる。
本発明の第4は、前記第3の発明において、前記金属クリップの第2爪部は、軸方向から見たときに、その両側辺が先端に向かって次第に幅狭となるテーパ形状をなし、該第2爪部の基部側は前記第2孔部内径よりも大きく、該第2爪部の先端側は前記第2孔部内径よりも小さくされているスライド装置を提供するものである。
上記発明によれば、金属クリップの第2爪部を、パイプ部材の第2孔部に挿入したとき、第2爪部と第2孔部との間で若干の寸法誤差があっても、第2爪部の両側辺が第2孔部の内周に必ず当接するので、金属クリップをよりガタ付きなくパイプ部材に固定することができる。
本発明の第5は、前記第3又は第4の発明において、前記金属クリップの挿入部は、前記パイプ部材の内径よりも小さい外径になるように屈曲された縮径部と、この縮径部より更に先端側で前記パイプ部材の内径よりも大きな外径となるように屈曲された拡径部と、この拡径部より更に先端側で前記パイプ部材の内径よりも再び小さい外径になるように屈曲された先端部とを有していて、更に、前記金属クリップにおける前記挿入部先端から前記第2爪部先端に至る距離をAとし、前記金属クリップにおける前記挿入部先端から前記第1爪部先端に至る距離をBとし、前記パイプ部材における前記第1孔部の前記パイプ部材の挿入側と反対側の端部から、前記第2孔部の前記パイプ部材の挿入側の端部に至る長さをCとし、前記パイプ部材における前記第1孔部の軸方向の長さをDとし、前記金属クリップにおける前記折曲部から前記第1爪部先端に至る距離をEとしたとき、A<C、B>D、かつ、E<Dとなるように設定されているスライド装置を提供するものである。
上記発明によれば、金属クリップをパイプ部材に装着する際、金属クリップの第2爪部を、パイプ部材の第2孔部の、U字状の屈曲部側の端部に接するように挿入すると、金属クリップの挿入部がパイプ部材の第1孔部内に位置する。その状態で金属クリップをパイプ部材に対して挿入部方向にスライドさせると、挿入部の拡径部より先端側には、パイプ部材の内径よりも小さい外径になるよう屈曲された先端部が形成されているので、金属クリップの挿入部が第1孔部を通してパイプ部材の内周に自然に挿入され、かつ、第1爪部が第1孔部に嵌合して、金属クリップをパイプ部材に容易に固定することができる。
本発明によれば、金属クリップの挿入部がパイプ部材内に挿入されて、金属クリップの折曲部が第1孔部の一方の端縁に係合し、第1爪部が第1孔部の他方の端縁に係合することによって、金属クリップをパイプ部材に対して外れにくくしっかりと固定することができる。また、パイプ部材には、周方向に対向する部分に第1孔部を設けるだけでよいので、加工が容易となり、更に、金属クリップを装着したパイプ部材をガイド部材に挿入する際、金属クリップのストッパ爪は、ガイド部材の係合突部を乗り越える時にのみ、ガイド部材の内周に圧接されるので、パイプ部材とガイド部材とを所定範囲でスムーズにスライド可能にかつ抜け止めしながら連結できるので、両者の組付け作業性が良好となる。
以下、図面を参照して、本発明のスライド装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、このスライド装置10は、パイプ部材20と、パイプ部材20をスライド可能に収容するガイド部材30と、パイプ部材20のガイド部材30への挿入側端部に装着され、パイプ部材20をガイド部材30に対して抜け止めする金属クリップ50(以下、「クリップ50」という)とから構成されている。
図1,3,4を併せて参照すると、クリップ50が装着されて、その状態でガイド部材30へ挿入される円柱状のパイプ部材20には、ガイド部材30への挿入側端部に、周方向に対向して一対の第1孔部21,21が設けられている。この第1孔部21は、クリップ50がパイプ部材20に装着される際に、後述するクリップ50の挿入部55を通過させてパイプ部材20内に導く部分となると共に、その軸方向の両端縁にクリップ50の折曲部54及び第1爪部60がそれぞれ係合するようになる。なお、第1孔部21は、矩形状をなしており、パイプ部材20の軸方向に沿った長辺の長さがDとされ(図3参照)、長辺に直交する短辺の長さは、後述するクリップ50の折曲部54及び第1爪部60に適合する長さとされている。
更に、第1孔部21からパイプ部材20の挿入側端部24方向に所定間隔をおいて、第1孔部21,21とほぼ同じ角度で周方向に対向して一対の第2孔部23,23が設けられている。なお、前記第1孔部21と関連して、第1孔部21の、パイプ部材20の挿入側端部24と反対の端部から、第2孔部23の、パイプ部材20の挿入側端部24方向の端部に至る長さがCとされている(図3参照)。なお、この実施形態のパイプ部材20は、円柱状をなしているが、特に限定されず、角柱形状等であってもよい。
上記パイプ部材20をスライド可能に収容するガイド部材30は、図1に示すように、
所定長さで伸びる基板31と、この基板31の両側縁から立設した側壁33,33とからなる樋状をなしている。また、両側壁33,33の内側の所定箇所には、係合突部35,35が突設している。この係合突部35,35に、後述するクリップ50の一対のストッパ爪63,63が係合して、ガイド部材30に対するパイプ部材20の抜け止めが図られている。
上述のパイプ部材20に装着されるクリップ50について、図2及び図3を参照して説明すると、このクリップ50は、側方から見てU字状に屈曲された金属板51と、この金属板51の一対の自由端部を内側に屈曲させた折曲部54,54と、各折曲部54から先端側を更に折曲させて軸方向に延出させた挿入部55,55とを有している。また、図2に示すように、金属板51の両端部は、テーパ部51aを介して中間部よりも幅狭に、より具体的には、第1孔部21の短辺の長さに適合するように形成されていて、これに伴って折曲部54も第1孔部21の短辺に適合する幅で形成されている。これによりクリップ50をパイプ部材20に装着したときに、折曲部54が第1孔部21の一方の端縁に係合可能となっている。なお、金属板51は、切欠き52を介してU字状に屈曲されており、その屈曲した部分を屈曲部53とする。
各挿入部55は、クリップ50をパイプ部材20に装着したときに、パイプ部材20内に挿入される部分である。図3及び図5(b)を併せて説明すると、この挿入部55は、パイプ部材20の内径L1よりも小さい外径L2になるように、各折曲部54の先端からほぼ直角に屈曲されてクリップ50の軸方向に伸びる縮径部56,56と、パイプ部材20の内径L1よりも大きな外径L3となるように、各縮径部56の先端から斜め外側に向けて屈曲された拡径部57,57と、パイプ部材20の内径L1よりも小さい外径L4となるように、各拡径部57の先端から斜め内側に向けて屈曲された先端部58,58とで構成されている。このように挿入部55を形成した結果、クリップ50をパイプ部材20に装着すると、先端部58及び縮径部56がパイプ部材20内周に挿入されると共に、拡径部57がパイプ部材20内壁に圧接されるようになる。
また、U字状の金属板51の両側部であって、折曲部54から屈曲部53方向に所定間隔離れた部位には、第1爪部60が設けられている。より具体的には、折曲部54から屈曲部53側に所定間隔をあけて切欠き59が設けられていて、この切欠き59を介して金属板51が内側に折曲され、クリップ50の内側に第1爪部60が突出するように形成されている。ここで図2に示すようにクリップ50を平面から見ると、この第1爪部60は底壁が台形状をなすように折曲されており、折曲部54側が幅広で、屈曲部53側に向かって次第に幅狭となっていて、その屈曲部53側の端部は、第1孔部21の短辺に適合する幅で形成されている。そして、前記折曲部54が第1孔部21の一方の端縁に係合するのに対して、この第1爪部60は第1孔部21の他方の端縁に係合するようになっている。
金属板51の両側部の上記第1爪部60よりも更に屈曲部53側に所定間隔離れた位置には、一対の第2爪部61,61がクリップ50の内側に突出するように切り起こされて形成されている。図5を併せて参照すると、各第2爪部61は、軸方向から見たときに、その両側辺が先端に向かって次第に幅狭となるテーパ形状をなし、その基部側はパイプ部材20の第2孔部23の内径よりも大きく、その先端側は第2孔部23の内径よりも小さくなるように形成されている。この第2爪部61は、クリップ50をパイプ部材20に装着したときに、第2孔部23内に入り込むと共に、両側辺のテーパ部が、第2孔部23の軸方向に沿った両側辺に当接する。
金属板51の両側部の上記第2爪部61よりも更に屈曲部53側に所定間隔離れた位置には、軸方向に沿ってコ字状スリット62が設けられていて、このコ字状スリット62を介して、クリップ50の外側に突出するように折曲された一対のストッパ爪63,63が設けられている。より具体的には、このストッパ爪63,63は、基端が金属板51の屈曲部53側に連結され、その先端が折曲部54側に向けて斜め外方に折曲されている。そして、各ストッパ爪63は、パイプ部材20がガイド部材30内を所定距離スライドしたときに、ガイド部材30内側の係合突部35に係合して、パイプ部材20の抜け止めを図っている。
以上説明したクリップ50の所定部分の寸法は、図3に示すように設定されている。すなわち、挿入部55先端(先端部58の最先端)から第2爪部61先端に至る距離がAとされ、挿入部55先端から第1爪部60先端に至る距離がBとされ、折曲部54から第1爪部60先端に至る距離がEとされている。
そして、上記各部の寸法A,B,Eは、前述したパイプ部材20における、第1孔部21の軸方向の幅D、及び、第1孔部21の挿入部側端部24と反対側の端部から第2孔部23の挿入側端部24側の端部に至る長さCに対して、A<C、B>D、かつ、E<Dとなるように設定されている。
次に、本発明のスライド装置10の作用について説明する。
まず、パイプ部材20にクリップ50を装着する操作について説明すると、初めに、U字状に屈曲したクリップ50の両端部を外側に拡開させ、第2爪部61をパイプ部材20の第2孔部23に差し込んで、図5(a)に示すように、クリップ50をパイプ部材20の挿入側端部24に寄せて挟み込むようにして仮組みする。この際、第2爪部61を、第2孔部23の屈曲部53側の端部に接するようにする。
このとき、この実施形態の場合、図4に示す各部の寸法A,B,C,D,Eを、A<C、B>D、かつ、E<Dとなるように設定したので、図5(a)に示すように、金属板51両端部の挿入部55,55が、第1孔部21,21の内部に位置するようになる。
その状態で、パイプ部材20の挿入側端部24とは反対方向に沿って、クリップ50を押し込むと、第1爪部60がパイプ部材20外周に圧接されながら移動すると共に、挿入部55先端にある、パイプ部材20の内径L1よりも小さい外径L4で形成された先端部58が、パイプ部材20の第1孔部21の内側に、自然に入ってその端縁に当接する。この状態を図5(b)に示す。
更に、クリップ50を押し込んでいくと、第1孔部21の端縁によって拡径部57が押圧されて、挿入部55が内側に撓ませられながら、パイプ部材20内周に挿入される。そして、第1爪部60の屈曲部53側の端部が、第1孔部21の屈曲部53側の端縁に至ると、第1孔部21の該端縁に第1爪部60の端部が係合すると共に、第1孔部21の挿入部55側の端縁に、折曲部54が係合して、図5(c)及び図6に示すように、パイプ部材20にクリップ50が装着される。
このように、パイプ部材20にクリップ50を仮組み後、クリップ50を押し込むだけで、挿入部55が第1孔部21を通ってパイプ部材20内に挿入されると共に、折曲部54が第1孔部21の一方の端縁に係合し、第1爪部60が第1孔部21の他方の端縁に係合して、クリップ50をパイプ部材20に装着することができる。このとき、上記のように、折曲部54が第1孔部21の一方の端縁に係合し、第1爪部60が第1孔部21の他方の端縁に係合するので、クリップ50のパイプ部材20に対する軸方向移動が規制される。また、第1孔部21の両側縁に第1爪部60の両側辺が当接し、第2孔部23の両側縁に第2爪部63の両側辺が当接するので、クリップ50のパイプ部材20に対する幅方向のガタ付きも防止される。また、この実施形態のように、パイプ部材20が円柱状をなしている場合には、パイプ部材20に対するクリップ50の回り止めとしての機能も発揮される。
また、この実施形態の場合、縮径部56及び先端部58の間に形成された拡径部57の外径L3を、パイプ部材20の内径L1よりも大きくなるように形成している。その結果、クリップ50は、折曲部54よりも屈曲部53側がパイプ部材20の外壁に当接するのに相俟って、拡径部57がパイプ部材20内壁に圧接されるので、図5(c)に示すように、クリップ50の前後方向にて、パイプ部材20の壁部を内側及び外側から挟み込むようになり、クリップ50をよりガタ付きなくパイプ部材20に固定することができる。
なお、上記特許文献1のコッターピンの場合、中子具にコ字状突起を形成しなければならず、加工性が問題となっていたが、本発明の場合、パイプ部材20には、周方向に対向する部分に第1孔部21,21を設けるだけでよいので、加工が容易となり、製造コストを低減させることができる。
更に、上記第2爪部61は、この実施形態の場合、軸方向から見たときに、その両側辺が先端に向かって次第に幅狭となるテーパ形状をなしている。図4を併せて説明すると、このような形状とすることによって、例えば、パイプ部材20の第2孔部23が所定寸法よりも大きかったり(図4中、想像線Xで示す)、或いは、第2孔部23が所定寸法よりも小さかったりして(図4中、想像線Yで示す)、第2爪部61と第2孔部23との間で若干の寸法誤差があっても、第2爪部61が第2孔部23に挿入されたとき、第2爪部61の両側辺が第2孔部23の内周に必ず当接するようになるので、クリップ50をよりガタ付きなくパイプ部材20に固定することができる。
上述したように、パイプ部材20にクリップ50を装着し終えたら、クリップ50の屈曲部53側から、ガイド部材30にパイプ部材20を挿入していく。そうすると、クリップ50の一対のストッパ爪63,63が、ガイド部材30の両側壁33,33に設けられた係合突部35,35に押圧されて内側に撓み、係合突部35を乗り越えると、ストッパ爪63,63が弾性復帰し、クリップ50を介してパイプ部材20がガイド部材30に連結される。
こうして、パイプ部材20は、ガイド部材30内にスライド可能に収容される。図7(a)には、パイプ部材20がガイド部材30に対して最大限押し込まれた状態が示されている。そして、パイプ部材20が前方にスライドして、ガイド部材30内から引き出されると、図7(b)に示すように、クリップ50のストッパ爪63が、ガイド部材30の係合突部35に係合して、ガイド部材30内からパイプ部材20が完全に引き抜かれないように抜け止めされる。
このように、本発明によれば、クリップ50を装着したパイプ部材20をガイド部材30に挿入する際、クリップ50のストッパ爪63は、ガイド部材30の係合突部35,35を乗り越える時にのみ、ガイド部材30の両側壁33,33に圧接され、係合突部35,35を乗り越えた後は、強く圧接されることはないので、パイプ部材20をガイド部材30に対して所定範囲内でスムーズにスライドさせることができ、かつ、抜け止めすることができる。また、パイプ部材20とガイド部材30との組付け作業性も良好となる。
また、クリップ50のストッパ爪63は、パイプ部材20がガイド部材30内をスライドするときには、前記のように、ガイド部材30の両側壁33,33に強く圧接されることはないので、ガイド部材30が磨耗することもなく、スライドに伴う異音の発生も抑制される。
本発明のスライド装置の分解斜視図である。 同スライド装置を構成する金属クリップを示す平面図である。 同スライド装置を構成する金属クリップの断面図、及び、パイプ部材の平面図である。 金属クリップの第2爪部を、軸方向から見た場合の正面図である。 金属クリップをパイプ部材に装着させるときの手順を示しており、(a)は第2孔部に第2爪部を挿入させた状態を示す断面図、(b)は(a)の状態から金属クリップをスライドさせた状態を示す断面図、(c)は金属クリップをパイプ部材に完全に装着させた状態を示す断面図である。 金属クリップをパイプ部材に完全に装着させた状態の斜視図である。 本発明のスライド装置のスライド動作を示しており、(a)はパイプ部材が押し込まれた状態を示す断面図、(b)はパイプ部材が引き出された状態を示す断面図である。
符号の説明
10 スライド装置
20 パイプ部材
21 第1孔部
23 第2孔部
24 挿入側端部
30 ガイド部材
35 係合突部
50 金属クリップ(クリップ)
51 金属板
53 屈曲部
54 折曲部
55 挿入部
56 縮径部
57 拡径部
58 先端部
60 第1爪部
61 第2爪部
63 ストッパ爪

Claims (5)

  1. パイプ部材と、該パイプ部材をスライド可能に収容するガイド部材と、前記パイプ部材の前記ガイド部材への挿入側端部に装着され、前記パイプ部材を前記ガイド部材に対して抜け止めする金属クリップとを備えたスライド装置において、
    前記パイプ部材の前記挿入側端部には、周方向に対向する一対の第1孔部が設けられており、
    前記ガイド部材の内側には、前記パイプ部材の端部が摺動する所定箇所に係合突部が設けられており、
    前記金属クリップは、U字状に屈曲された金属板と、この金属板の一対の自由端部を内側に折曲させた折曲部と、この折曲部から先端側を更に折曲させて軸方向に延出させた挿入部と、前記折曲部よりも前記金属板のU字状の屈曲部方向に所定間隔を置いて内側に突出するように形成された第1爪部と、前記金属板の外側に突出するように形成されたストッパ爪とを有しており、
    前記金属クリップは、前記U字状の屈曲部の内側に前記パイプ部材の先端部が挿入されるように前記パイプ部材に被せられ、前記自由端部に形成された挿入部を前記パイプ部材の第1孔部を通して前記パイプ部材内に挿入され、前記折曲部が前記第1孔部の一方の端縁に係合し、前記第1爪部が前記第1孔部の他方の端縁に係合するように前記パイプ部材に装着され、
    前記金属クリップを装着された前記パイプ部材を、前記金属クリップ側から前記ガイド部材に挿入することにより、前記金属クリップのストッパ爪が前記ガイド部材の係合突部に係合して抜け止めされるように構成されていることを特徴とするスライド装置。
  2. 前記金属クリップの挿入部は、前記パイプ部材の内径よりも小さい外径になるように屈曲された縮径部と、この縮径部より更に先端側で前記パイプ部材の内径よりも大きな外径となるように屈曲された拡径部とを有している請求項1記載のスライド装置。
  3. 前記パイプ部材には、前記第1孔部に対して前記挿入側端部方向に所定間隔を置いて、前記第1孔部とほぼ同じ角度で周方向に対向する一対の第2孔部が設けられ、
    前記金属クリップには、前記パイプ部材に装着されたときに、前記第2孔部に挿入されるように内側に突出した第2爪部が形成されている請求項1又は2に記載のスライド装置。
  4. 前記金属クリップの第2爪部は、軸方向から見たときに、その両側辺が先端に向かって次第に幅狭となるテーパ形状をなし、該第2爪部の基部側は前記第2孔部内径よりも大きく、該第2爪部の先端側は前記第2孔部内径よりも小さくされている請求項3記載のスライド装置。
  5. 前記金属クリップの挿入部は、前記パイプ部材の内径よりも小さい外径になるように屈曲された縮径部と、この縮径部より更に先端側で前記パイプ部材の内径よりも大きな外径となるように屈曲された拡径部と、この拡径部より更に先端側で前記パイプ部材の内径よりも再び小さい外径になるように屈曲された先端部とを有していて、
    更に、前記金属クリップにおける前記挿入部先端から前記第2爪部先端に至る距離をAとし、前記金属クリップにおける前記挿入部先端から前記第1爪部先端に至る距離をBとし、前記パイプ部材における前記第1孔部の前記パイプ部材の挿入側と反対側の端部から、前記第2孔部の前記パイプ部材の挿入側の端部に至る長さをCとし、前記パイプ部材における前記第1孔部の軸方向の長さをDとし、前記金属クリップにおける前記折曲部から前記第1爪部先端に至る距離をEとしたとき、A<C、B>D、かつ、E<Dとなるように設定されている請求項3又は4記載のスライド装置。
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