JP2007239546A - 吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】窓部および多孔質部材を持ち、圧力損失の増大を抑制できる吸気装置を提供すること。
【解決手段】筒状をなし内部が吸気流路を形成する非孔質の本体部と、本体部の周壁に形成され内外を連通する窓部と、窓部を覆う多孔質部材と、を持つ吸気装置において、本体部に、真っ直ぐに延びる直筒部と、直筒部に連絡し湾曲して延びる湾曲筒部と、を設け、窓部を直筒部に形成する。また、窓部は、湾曲筒部と直筒部との境界部分の径方向断面において湾曲筒部の曲率が最大になる点と最小になる点とをとおり直筒部の軸線に平行な第1平面と、直筒部の周壁と、が交わる部分を避けた位置に配する。吸気の流速が非常に大きくなる湾曲筒部を避けた部分に窓部を形成することで、窓部および多孔質部材を通じて吸気流路に流入する空気の量を低減できる。また、直筒部に窓部を形成することで、上述した乱流の攪拌を抑制できる。第1平面と直筒部の周壁とが交わる部分を避けた位置に窓部を配することで、窓部の位置を、流速が非常に大きい領域の影響を受け難い位置にできる。本発明の吸気装置によると、これらの協働によって、圧力損失の増大を抑制できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動車用の吸気ダクトやエアクリーナホースなどの吸気装置に関する。
吸気ダクトやエアクリーナホースなどの吸気装置は、筒状をなし内部に吸気流路を形成する本体部を持つ。吸気装置の本体部は一般には非孔質である。充分な吸気圧を確保するためである。近年、吸気騒音を低減する目的で、本体部の周壁に内外を連通する窓部を形成し、この窓部を多孔質部材で覆う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の吸気装置では、吸気圧(負圧)により、窓部および多孔質部材を通じて吸気流路に空気が流入する。このため、吸気装置の形状によっては、窓部よりも吸気流路の下流側では圧力損失が増大し、吸気装置よりも吸気流路の下流側に供給できる空気の量が少なくなる場合があった。
特開2000−282981号公報
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、窓部および多孔質部材を持ち、圧力損失の増大を抑制できる吸気装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の吸気装置は、筒状をなし内部が吸気流路を形成する非孔質の本体部と、該本体部の周壁に形成され内外を連通する窓部と、該窓部を覆う多孔質部材と、を持つ吸気装置であって、本体部は真っ直ぐに延びる直筒部と、直筒部に連絡し湾曲して延びる湾曲筒部と、を持ち、窓部は直筒部に形成され、窓部は、湾曲筒部と直筒部との境界部分の径方向断面において湾曲筒部の曲率が最大になる点と最小になる点とをとおり直筒部の軸線に平行な第1平面と、直筒部の周壁と、が交わる部分を避けた位置に配されていることを特徴とする。
本発明の吸気装置は、下記の構成(1)または(2)を備えるのが好ましい。構成(1)(2)の両方を備えるのが望ましい。
(1)上記直筒部は、上記湾曲筒部の吸気流路上流側に連絡する上流直筒部と、上記湾曲筒部の吸気流路下流側に連絡する下流直筒部と、を持ち、上記窓部は、下流直筒部に形成されている。
(2)上記窓部は、上記第1平面に直交し上記直筒部の軸線を含む第2平面と、上記直筒部の周壁と、が交わる部分の少なくとも一部を含んだ位置に配され、上記直筒部における上記窓部の周方向長さは、上記直筒部の周方向長さの1/4以下である。
上述したように、窓部および多孔質部材を持つ吸気装置は、その形状によっては、圧力損失が大きくなる場合がある。この現象は、特に、吸気装置が湾曲して延びる部分(湾曲筒部)を持つ場合に顕著である。これは、以下の理由によると考えられる。
一般的な吸気装置を吸気流路に沿って切断した様子を模式的に表す断面図を図1に示す。図1に示す吸気装置を図1中A−A’位置で切断した様子を模式的に表す断面図を図2に示す。図1に示す吸気装置を図1中B−B’位置で切断した様子を模式的に表す断面図を図3に示す。図1に示す吸気装置を図1中C−C’位置で切断した様子を模式的に表す断面図を図4に示す。図1に示すように、湾曲筒部11を持つ吸気装置の吸気系路には、流速が非常に大きい領域Xと、乱流が生じて流速が非常に小さくなる領域Yとが生じる。図1に示すように、湾曲筒部11のなかで曲率が大きい領域Zでは、吸気の流速が非常に大きくなる。したがって、湾曲筒部11に窓部を形成すると、吸気流路に流入する空気の量が増大し、圧力損失が増大する。また、曲率が大きい領域Zに隣接した吸気流路の下流側の領域Yでは、乱流が発生し、吸気の流速が非常に小さくなる。上述したように、湾曲筒部11に窓部を形成すると吸気流路に流入する空気の量が増大するため、乱流が攪拌されて増大する。したがって、乱流によって吸気の流れが大きく阻害され、圧力損失が増大する。
本発明の吸気装置は、窓部を直筒部10に形成することで、圧力損失の増大を抑制できる。直筒部10、すなわち、吸気の流速が非常に大きくなる湾曲筒部11を避けた部分に窓部を形成することで、多孔質部材を通じて窓部から吸気流路に流入する空気の量を低減できる。また、直筒部10に窓部を形成することで、上述した乱流の攪拌を抑制できる。
さらに、図2〜図4に示すように、流速が非常に大きい領域Xは、湾曲筒部11の前後で径方向に位置ズレする。このため、本発明の吸気装置では、領域Xが形成され易い部分を避けた位置に窓部を配し、窓部が領域Xの影響を受け難いようにした。領域Xが形成され易い部分とは、後述する第1平面と直筒部10の周壁とが交わる部分(図1におけるL1、L2)である。
本発明の吸気装置によると、これらの協働によって、圧力損失の増大を抑制できる。
本発明の吸気装置が上記構成(1)、(2)の何れかを備える場合には、圧力損失の増大率をさらに低減できる。
本発明の吸気装置において、本体部は筒状をなす。本体部の径方向断面は、例えば、円形であっても良いし矩形であっても良い。本体部は非孔質であり、樹脂等の既知の材料で形成できる。本体部は直筒部と湾曲筒部とを持つ。直筒部と湾曲筒部とはそれぞれ1つずつであっても良いし、複数であっても良い。直筒部と湾曲筒部とは、一体に形成しても良いし、別体で成形し組み立てて一体化しても良い。湾曲筒部は、軸線の曲率が一定であっても良いし、一定でなくても良い。
直筒部には窓部が形成されている。窓部の開口面積や形状は特に問わない。なお、窓部の開口面積が小さいほど圧力損失の増大を抑制でき、窓部の開口面積が大きいほど吸気騒音を低減できる。また、窓部を覆う多孔質部材としては、発泡樹脂、織布、不織布等の既知のものを使用できる。
本体部が複数の湾曲筒部を持つ場合には、ある特定の湾曲筒部に対して吸気流路の上流側に連絡する直筒部が上流直筒部となり、吸気流路の下流側に連絡する直筒部が下流直筒部となる。例えば、直筒部と湾曲筒部とが、吸気流路の下流側に向けて、第1の直筒部→第1の湾曲筒部→第2の直筒部→第2の湾曲筒部→第3の直筒部の順に配置されている場合には、第1の湾曲筒部に対する上流直筒部は第1の直筒部であり、第1の湾曲筒部に対する下流直筒部は第2の直筒部である。第2の湾曲筒部に対する上流直筒部は第2の直筒部であり、第2の湾曲筒部に対する下流直筒部は第3の直筒部である。したがって、この場合には、窓部は第1の直筒部、第2の直筒部、第3の直筒部の何れかに形成すれば良い。なお、窓部は下流直筒部に形成するのが好ましいため、この場合には、第3の直筒部または第2の直筒部に窓部を形成するのが好ましい。なお、複数の窓部を形成する場合には、何れか1つの直筒部のみに複数の窓部を形成しても良いし、2以上の直筒部に1つずつの窓部を形成しても良い。
本発明の吸気装置において、窓部は、直筒部の特定の位置に形成される。湾曲筒部は筒状をなし湾曲して延びるため、湾曲筒部の曲率は湾曲筒部上の各点において異なる。本発明の吸気装置の一例を模式的に表す斜視図を図5に示す。図5に示すように、湾曲筒部11と直筒部10との境界部分における径方向断面Sには、湾曲筒部11の曲率が最大になる点P1と最小になる点P2とが存在する。
本発明の吸気装置では、点P1と点P2とをとおり直筒部10の軸線L0に平行な第1平面F1と、直筒部10の周壁と、が交わる部分(L1、L2)を避けた位置に窓部を形成する。直線L1およびL2を避けた位置に窓部を形成すれば、上述したように、窓部の位置を、流速が非常に大きい領域の影響を受け難い位置にできる。このため、圧力損失の増大を抑制できる。
また、図6に示すように、湾曲筒部11の軸線(図略)が3次元的に湾曲している場合にも同様に、窓部は、点P1と点P2とをとおり直筒部10の軸線L0に平行な第1平面F1と、直筒部10の周壁と、が交わる部分(L1、L2)を避けた位置に形成すればよい。
以下、本発明の吸気装置を図面を基に説明する。
(実施例1)
実施例1の吸気装置は、上記構成(1)、(2)を備える。実施例1の吸気装置を模式的に表す側面図を図7に示す。
実施例1の吸気装置は、本体部1と、窓部2と、多孔質部材3と、を持つ。本体部1はPP(ポリプロピレン)製であり、非孔質である。本体部1は筒状をなす。本体部1は、1つの湾曲筒部11と2つの直筒部10(上流直筒部10a、下流直筒部10b)とをもつ。上流直筒部10aは湾曲筒部11の吸気流路上流側に連絡し、下流直筒部10bは湾曲筒部11の吸気流路下流側に連絡している。上流直筒部10aと下流直筒部10bとは直交する方向に延び、同じ平面に接する。本体部1の軸線の長さは600mmである。上流直筒部10aの軸方向長さは250mmであり、下流直筒部10bの軸方向長さは250mmである。湾曲筒部11の軸線の曲率半径は65mmである。本体部1の肉厚は3mmであり、内径(直径)は56mmである。
実施例1の吸気装置は、1つの窓部2を持つ。窓部2は下流直筒部10bに形成されている。湾曲筒部11と下流直筒部10bとの境界部分の径方向断面には、湾曲筒部11の曲率が最大になる点P1と湾曲筒部11の曲率が最小になる点P2とが存在する。実施例1の吸気装置において、窓部2は、第1平面と下流直筒部10bの周壁とが交わる部分(L1、L2)を避け、かつ、第2平面と下流直筒部10bの周壁とが交わる部分(L3)を含む位置に形成されている。第1平面は、点P1および点P2をとおり下流直筒部10bの軸線L0に平行な平面である。第2平面は、第1平面に直交し下流直筒部10bの軸線L0を含む平面である。下流直筒部10bにおける窓部2の周方向長さは、下流直筒部10bの周方向長さの1/4である。窓部2は多孔質部材3で覆われている。多孔質部材3はPET(ポリエチレンテレフタレート)製の不織布からなる。
(実施例2)
実施例2の吸気装置は、上記構成(2)を備える。実施例2の吸気装置を模式的に表す側面図を図8に示す。
実施例2の吸気装置は、1つの窓部2と1つの多孔質部材3とを持つ。実施例2の吸気装置において、窓部2は上流直筒部10aに形成され、多孔質部材3で覆われている。湾曲筒部11と上流直筒部10aとの境界部分の径方向断面には、湾曲筒部11の曲率が最大になる点P1と湾曲筒部11の曲率が最小になる点P2とが存在する。実施例2の吸気装置において、窓部は、第1平面と上流直筒部10aの周壁とが交わる部分(L1、L2)を避け、かつ、第2平面と上流直筒部10aの周壁とが交わる部分(L3)を含む位置に形成されている。第1平面は、点P1および点P2をとおり上流直筒部10aの軸線L0に平行な平面である。第2平面は、第1平面に直交し上流直筒部10aの軸線L0を含む平面である。実施例2の吸気装置における窓部2は、実施例1の吸気装置における窓部2と同形状である。実施例2の吸気装置は、窓部2および多孔質部材3の配置位置以外は実施例1と同じである。
(実施例3)
実施例3の吸気装置は、上記構成(2)を備える。実施例3の吸気装置を模式的に表す側面図を図9に示す。
実施例3の吸気装置は、2つの窓部2と2つの多孔質部材3とを持つ。実施例3の吸気装置において、窓部2は、下流直筒部10bと上流直筒部10aとにそれぞれ1つずつ形成されている。各々の窓部2は多孔質部材3で覆われている。下流直筒部10bに形成されている窓部2は、実施例1の吸気装置における窓部2と同形状かつ同位置に形成されている。上流直筒部10aに形成されている窓部2は、実施例2の吸気装置における窓部2と同形状かつ同位置に形成されている。
(比較例1)
比較例1の吸気装置は、窓部が湾曲筒部に形成されていること以外は、実施例1の吸気装置と同じである。比較例1の吸気装置を模式的に表す側面図を図10に示す。
比較例1の吸気装置は、1つの窓部2と1つの多孔質部材3とを持つ。比較例1の吸気装置において、窓部2は湾曲筒部11に形成されている。比較例1の吸気装置における窓部2は、実施例1の吸気装置における窓部2と平行に形成されている。比較例1の吸気装置における窓部2の開口面積は、実施例1の吸気装置における窓部2の開口面積と同じである。
(比較例2)
比較例2の吸気装置は、窓部が湾曲筒部と上流直筒部と下流直筒部とにそれぞれ形成されていること以外は実施例1の吸気装置と同じである。比較例2の吸気装置を模式的に表す側面図を図11に示す。
比較例2の吸気装置は、3つの窓部2と3つの多孔質部材3とを持つ。比較例2の吸気装置において、窓部2は、下流直筒部10bと湾曲筒部11と上流直筒部10aとにそれぞれ1つずつ形成されている。各々の窓部2は多孔質部材3で覆われている。下流直筒部10bに形成されている窓部2は、実施例1の吸気装置における窓部2と同形状かつ同位置に形成されている。湾曲筒部11に形成されている窓部2は比較例1の吸気装置における窓部2と同形状かつ同位置に形成されている。上流直筒部10aに形成されている窓部2は、実施例2の吸気装置における窓部2と同形状かつ同位置に形成されている。
(比較例3)
比較例3の吸気装置は、窓部が湾曲筒部と上流直筒部と下流直筒部とにそれぞれ形成されていること以外は実施例1の吸気装置と同じである。比較例3の吸気装置を模式的に表す側面図を図12に示す。
比較例3の吸気装置は、3つの窓部2と3つの多孔質部材3とを持つ。比較例3の吸気装置において、窓部2は、下流直筒部10bと湾曲筒部11と上流直筒部10aとにそれぞれ1つずつ形成されている。各々の窓部2は多孔質部材3で覆われている。下流直筒部10bに形成されている窓部2は、第1平面と下流直筒部10bの周壁とが交わる部分の一方(L2)を含む位置に形成されている。湾曲筒部11に形成されている窓部2は比較例1の吸気装置における窓部2と同形状かつ同位置に形成されている。上流直筒部10aに形成されている窓部2は、実施例2の吸気装置における窓部2と同形状かつ同位置に形成されている。
(比較例4)
比較例4の吸気装置は、窓部および多孔質部材を持たないこと以外は実施例1の吸気装置と同じである。
(圧力損失測定試験)
実施例1〜3および比較例1〜4の吸気装置を用い、各吸気装置による圧力損失(以下、単に圧力損失と略する)を測定した。詳しくは、各吸気装置に3段階の流量(2m/分、4m/分、6m/分)で空気を供給し、吸気装置よりも吸気流路上流側における吸気圧(Pa)と、吸気装置よりも吸気流路下流側における吸気圧(Pa)と、を測定した。そして、2つの吸気圧の差を算出し、各吸気装置による圧力損失(Pa)とした。圧側損失測定試験の結果を表すグラフを図13に示す。
比較例4の吸気装置は、窓部2および多孔質部材3を持たないため、圧力損失が最も小さい。この比較例4の吸気装置による圧力損失を基準値として、実施例1〜3および比較例1〜3の吸気装置による圧力損失とを比較した。なお、図13に示すように、実施例1〜3および比較例1〜3の吸気装置による圧力損失と基準値との差は、吸気装置に供給する空気の流量(m/分)が大きくなるほど増大する。したがって、吸気装置に6m/分で空気を供給したときの各吸気装置による圧力損失を比較すれば、実施例1〜3および比較例1〜3の吸気装置による圧力損失が、基準値に比べてどの程度増大しているかがわかる。以下、吸気装置に6m/分で空気を供給したときの各吸気装置による圧力損失を、単に圧力損失と略する。
基準値を100%としたときの実施例1の吸気装置による圧力損失は約102%である。基準値を100%としたときの実施例2の吸気装置による圧力損失は約106%である。基準値を100%としたときの実施例3の吸気装置による圧力損失は約107%である。基準値を100%としたときの比較例1の吸気装置による圧力損失は約117%である。基準値を100%としたときの比較例2の吸気装置による圧力損失は約115%である。基準値を100%としたときの比較例3の吸気装置による圧力損失は約125%である。
実施例1の吸気装置による圧力損失は基準値よりも約2%増大しているのみであり、実施例2の吸気装置による圧力損失は基準値よりも約6%増大しているのみである。これに対して、比較例1の吸気装置による圧力損失は基準値よりも約17%増大している。実施例1〜2の吸気装置および比較例1の吸気装置は、窓部2の数が同じであり、窓部2の形成位置が異なるのみである(実施例1では下流直筒部10b、実施例2では上流直筒部10a、比較例1では湾曲筒部11)。したがって、この結果から、窓部2を直筒部10に形成する場合には、窓部2を湾曲筒部11に形成する場合に比べて、圧力損失の増大を抑制できることがわかる。すなわち、本発明の吸気装置によると、窓部2および多孔質部材3を設けるにもかかわらず、圧力損失の増大を抑制できることがわかる。
また、比較例2の吸気装置による圧力損失は基準値よりも約15%増大している。これに対して、比較例3の吸気装置による圧力損失は基準値よりも約25%増大している。比較例2の吸気装置と比較例3の吸気装置とは、下流筒部における窓部2の配置位置が異なるのみである。すなわち、比較例2の吸気装置では、L1部分およびL2部分を避けた位置に窓部2を形成しているのに対して、比較例3の吸気装置では、L2部分を含む位置に窓部2を形成している。この結果から、L1部分およびL2部分を避けた位置に窓部2を形成している本発明の吸気装置は、圧力損失の増大を抑制できることがわかる。
さらに、実施例1の吸気装置による圧力損失は基準値とほぼ同等であり、実施例2の吸気装置による圧力損失よりも小さい。この結果から、窓部2を直筒部10に形成した吸気装置、すなわち、本発明の吸気装置においては、窓部2を下流直筒部10bに形成する場合に、圧力損失の増大をより一層抑制できることがわかる。
また、実施例3の吸気装置による圧力損失は基準値よりも約7%増大しているのみであり、実施例1の吸気装置による圧力損失(約2%の増大)や実施例2の吸気装置による圧力損失(約6%の増大)と大差ない。よって、窓部2を下流直筒部10bと上流直筒部10aとの両方に形成する場合にも、窓部2を下流直筒部10bと上流直筒部10aとの一方に形成する場合と同様に、圧力損失の増大を抑制できることがわかる。なお、上述したように、窓部2の開口面積が大きいほど吸気騒音を低減できる。このため、実施例3の吸気装置は、実施例1および実施例2の吸気装置に比べて、吸気騒音をより一層低減できる。すなわち、本発明の吸気装置では、窓部2を下流直筒部10bと上流直筒部10aとの両方に形成するのが好ましい。
一般的な吸気装置を吸気流路に沿って切断した様子を模式的に表す断面図である。 図1に示す吸気装置を図1中A−A位置で切断した様子を模式的に表す断面図である。 図1に示す吸気装置を図1中B−B位置で切断した様子を模式的に表す断面図である。 図1に示す吸気装置を図1中C−C位置で切断した様子を模式的に表す断面図である。 本発明の吸気装置の一例を模式的に表す斜視図である。 本発明の吸気装置の一例を模式的に表す斜視図である。 実施例1の吸気装置を模式的に表す側面図である。 実施例2の吸気装置を模式的に表す側面図である。 実施例3の吸気装置を模式的に表す側面図である。 比較例1の吸気装置を模式的に表す側面図である。 比較例2の吸気装置を模式的に表す側面図である。 比較例3の吸気装置を模式的に表す側面図である。 圧側損失測定試験の結果を表すグラフである。
符号の説明
1:本体部、2:窓部、3:多孔質部材、10a:上流直筒部、10b:下流直筒部

Claims (3)

  1. 筒状をなし内部が吸気流路を形成する非孔質の本体部と、該本体部の周壁に形成され内外を連通する窓部と、該窓部を覆う多孔質部材と、を持つ吸気装置であって、
    該本体部は真っ直ぐに延びる直筒部と、該直筒部に連絡し湾曲して延びる湾曲筒部と、を持ち、
    該窓部は該直筒部に形成され、
    該窓部は、該湾曲筒部と該直筒部との境界部分の径方向断面において該湾曲筒部の曲率が最大になる点と最小になる点とをとおり該直筒部の軸線に平行な第1平面と、該直筒部の周壁と、が交わる部分を避けた位置に配されていることを特徴とする吸気装置。
  2. 前記直筒部は、前記湾曲筒部の吸気流路上流側に連絡する上流直筒部と、前記湾曲筒部の吸気流路下流側に連絡する下流直筒部と、を持ち、
    前記窓部は、該下流直筒部に形成されている請求項1に記載の吸気装置。
  3. 前記窓部は、前記第1平面に直交し前記直筒部の軸線を含む第2平面と、前記直筒部の周壁と、が交わる部分の少なくとも一部を含む位置に配され、
    前記直筒部における前記窓部の周方向長さは、前記直筒部の周方向長さの1/4以下である請求項1に記載の吸気装置。
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