JP2007237009A - 気体溶解装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効果的に気体を溶解させ、また、溶存気体が長時間に亘って安定して溶解し続ける液体を効率よく製造する。
【解決手段】気液混合液を導入しつつ該気液混合液に乱流を生じさせることで前記混合液中への気体溶解を高めて、気体溶解液を送出する気体溶解器8、9と、前記気体溶解器に連結された気体溶解液噴出口と、該気体溶解液噴出口からタンク内空間に噴射された前記気体溶解液を収容してタンク外部への給液を可能とする加圧タンク11を備える。気体の吸収効率を高め、短時間(例えばワンパス)で飽和値まで溶解させ、長時間その状態を維持させることが可能となる。装置全体の小型化を実現し、装置を経済的に提供することが可能になる。
【選択図】図1

Description

この発明は、液体に気体を効果的に溶解させることで溶存気体を含む液体を製造する気体溶解装置に関するものである。
各種の目的で液体に気体を溶存させる場合、例えば、海水の淡水化において使用するオゾンガスを効果的に海水に溶解させることにより溶存酸素を多く含む飲料水を製造するシステムや、工業廃水、汚染された河川水、湖沼水、雨水などにオゾンガスを適用することで、オゾンガスの有する殺菌、脱色、脱臭効果などでこれらの水を清浄化するシステムなどにおいては、効果的に気体を液体中に溶存させるとともに、該気体が長い時間に亘って安定して溶存していることが望まれている。
従来、液体に気体を混合する方法としては、種々の方法が知られている。例えば特許文献1などにおいてバブリング法が提案されており、その一例を図9に示す。すなわち、気液混合筒30内に液体配管31によって液体32を供給・収容し、一方、気液混合筒30内下方に、気体配管33を連結した気泡発生器34を配置し、気泡発生器34には気体配管33によって気体を供給する。気体配管33から供給される気体は気泡発生器34によって気泡35となって液体32中に混合され、一部が気体中に混合・溶解され、残部は気体配管36から気液混合筒30外に排出されて気体を混合・溶解した液体が得られる。
また、その他の方法として、充填層溶解法が知られている。該方法では、図10に示すように、気液混合筒40内に、充填材41によって充填層42を設け、充填層42上に液体配管43を連結したシャワーヘッド44を配置する。また、気液混合筒40の下方に気体配管45を連結し、気液混合筒40の上方には気体配管46を接続する。また、気液混合筒40の下方には、気液混合液配管47が接続されている。この装置では、気体配管43からシャワーヘッド44に供給される液体がシャワー状になって充填層42に供給されて充填層42中を下降する。一方、気体配管45によって気液混合筒40内に供給される気体は充填層42中を上昇して気体配管46によって気液混合筒40外に排気される。充填層42中では液体と気体とが向流状態で互いに接触し、液体中への気体の混合・溶解がなされる。気体が混合・溶解した気液混合液は、気液混合液配管47によって気液混合筒40外に取り出される。
さらに、その他の気液混合方法としては、エジェクタを用いたもの(例えば特許文献2参照)や、渦流ポンプを用いたもの(例えば特許文献3参照)が知られている。
特開平11−188255号公報 特開平10−290928号公報 特開2000−161278号公報
しかし、従来の気液混合方法や混合装置は、気体を液体に混合させて搬送することを目的としており、液体中への気体の安定的な溶存は意図していないものが多い。このため従来装置では、気体の溶解効率が低く、溶解に時間がかかり効率が悪い。さらには液体から気体が分離(脱ガス)しやすく、溶存安定性が低いという問題もある。以上のように従来の方法や装置では、液体中に気体を効果的かつ効率よく溶解させるとともに、溶存気体を安定して保持したいという要望に十分に応えることができないという問題がある。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、液体に効果的に気体を溶解させることで溶存気体を多く含み、また、溶存気体が長時間に亘って安定して溶解し続けることができる液体を効率よく製造することができる気体溶解装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明の気体溶解装置のうち、請求項1記載の発明は、気液混合液を導入しつつ該気液混合液に乱流を生じさせることで前記気液混合液中への気体溶解を高めて、その気体溶解液を送出する気体溶解器と、該気体溶解器に連結された気体溶解液噴出口と、前記気体溶解液噴出口からタンク内部に噴射された前記気体溶解液を収容してタンク外部への給液を可能とする圧力タンクとを備えることを特徴とする。
請求項2記載の気体溶解装置は、気液混合液を導入しつつ該気液混合液に乱流を生じさせることで前記混合液中への気体溶解を高めて、その気体溶解液を送出する気体溶解器と、該気体溶解器に連結された気体溶解液噴出口と、前記気体溶解液噴出口からタンク内空間に噴射された前記気体溶解液を収容してタンク外部への給液を可能とする加圧タンクとを備えることを特徴とする。
請求項3記載の気体溶解装置の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記気体溶解器が、導入された気液混合液が噴流する噴流管と、前記噴流が衝突して乱流を生じさせるバッフル部とを備えることを特徴とする。
請求項4記載の気体溶解装置の発明は、請求項3記載の発明において、前記気体溶解器が、液体が通過する通過孔をそれぞれ有する2つの対向壁と該対向壁間を囲む周壁とを有する扁平ベース空間部を前記バッフル部として備え、前記扁平ベース空間部は、上流側対向壁の通過孔と下流側対向壁の通過孔とが対向壁面方向において位置をずらして設けられており、かつ上流側対向壁の通過孔を通過した液体噴流が前記扁平ベース空間部内において下流側の対向壁面に衝突して急激な乱流を生ずるように構成されていることを特徴とする。
請求項5記載の気体溶解装置の発明は、請求項4記載発明において、前記扁平ベース空間部が、対向壁の少なくとも一方に複数の通過孔が設けられ、該通過孔に、並列された複数の細径噴流管がそれぞれ連結されていることを特徴とする。
請求項6記載の気体溶解装置の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記気体溶解器の上流に気体と液体とを混合する気液混合部を備えることを特徴とする。
請求項7記載の気体溶解装置の発明は、請求項6記載の発明において、前記気液混合部が、気液混合ポンプであることを特徴とする。
請求項8記載の気体溶解装置の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、前記気体溶解液噴射口が、前記加圧タンク内に収容された気体溶解液の液面に向けて気体溶解液を噴射し、かつ該噴射の方向が加圧タンク内における気体溶解液の旋回方向に略沿うように配置されていることを特徴とする。
請求項9記載の気体溶解装置の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記加圧タンクが、タンク内の圧力を調整する圧力調整弁を備えることを特徴とする。
請求項10記載の気体溶解装置の発明は、請求項9記載の発明において、前記圧力調整弁は、圧力タンク内を大気圧超〜大気圧+0.6MPaの圧力に調整するものであることを特徴とする。
請求項11記載の気体溶解装置の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、加圧タンク内の気体溶解液を前記気体溶解器の上流側に戻して環流させる返流管を備えることを特徴とする。
本発明では、気体溶解器に導入された気液混合液は、気体溶解器内を流れつつ乱流が生じることで混合されている気体がより細かく粉砕され、液体中への溶解が促進される。この気体溶解液は、気体溶解液噴射口を通してそのまま加圧タンクの内部に噴射されることで、溶存している気体を安定して維持する。また、気体溶解液を圧力タンクの内部空間に噴射すると空間に存在している気体をも取り込んで気体の溶存量を高める。特に、前記気体溶解液噴射口を、加圧タンク内に収容された気体溶解液の液面に向けて気体溶解液を噴射し、かつ該噴射の方向が加圧タンク内における気体溶解液の旋回方向に略沿うように配置することにより、液体溶解液の噴射力によって貯液されている気体溶解液に旋回流が生じ、気体溶存量を均一にするとともに、溶存量のバラツキが少ないことにより気体の溶存が安定化する。
なお、気体溶解液噴射口は、気体溶解器に備えるものであっても良く、また配管を介して気体溶解器に連結されるものであっても良いが、気体が溶存した状態でできるだけ速く圧力タンク内に噴射できるように気体溶解器またはその近傍に設けるのが望ましい。気体溶解液噴射口は、一つまたは複数でもよいが、それぞれが圧力タンク内の気体溶解液を旋回させる方向に略沿うように配置するのが望ましい。
気液混合液は、気体溶解器の上流側に設けた気液混合部によって得ることができる。気液混合部としては種々のものを用いることができ、既知のエジェクタやバブリングなどを利用したものを用いることもできるが、気液混合ポンプを用いるのが望ましい。これにより気体が加圧された状態で気体溶解器に導入され、気体溶解が促進される。また、圧力タンク内に気体溶解液が噴射された際に、圧力タンク内を常に加圧状態に維持することができ、圧力タンクを別の手段(気体ポンプなど)によって加圧することが不要になる。
また、本発明の気体溶解器は、気液混合液が導入されつつ乱流を発生させて気体の溶解を高めて送出するものであればよく、乱流は急激かつ効果的に生じるものが望ましい。例えば噴流管を流れる気液混合液が気体溶解器に設けたバッフル部に衝突することで急激な乱流を生じさせることができる。バッフル部の形状、配置位置などについては本発明としては特に限定されないが、後述する扁平ベース空間部を用いるものが望ましい。
前記バッフル部としては、液体が通過する通過孔をそれぞれ有する2つの対向壁と該対向壁間を囲む周壁とを有する扁平ベース空間部により構成することができる。この空間部では、上流側対向壁の通過孔と下流側対向壁の通過孔とが対向壁面方向において位置をずらしておくことによって、上流側対向壁の通過孔を通過した液体噴流が前記扁平ベース空間部内において下流側の対向壁面に衝突して急激な乱流を生ずることができる。
なお、上記通過孔は複数にしてそれぞれに細径の噴流管を接続することで、乱流の発生効率を高めることができる。なお、細径の噴流管は、上流側にある主となる噴流管に対し、合計の穴断面積を小さくして噴流の速度を高めることにより乱流の発生をより高めることができる。
圧力タンクは、前記した気体溶解噴射口から噴射された気体溶解液が貯液され、必要に応じて外部に気体溶解液を給液することができる。圧力タンクは、圧力ポンプなどによって液体に溶解させる気体を圧送することで圧力を高めても良いが、前述したように気液混合ポンプから供給される気液混合液によってタンク内圧力を得るものが望ましい。なお、加圧タンクでは、圧力調整弁を設けることでタンク内の圧力を適正値に調整することができる。調整する圧力としては、例えば大気圧超〜大気圧+0.6MPaを挙げることができる。大気圧は、圧力タンク設置場所における環境での圧力である。
なお、本発明で液体に溶解させる気体の種別は特に限定されるものではなく、オゾン、酸素、窒素などの適宜の気体を選定することができる。また、気体を溶解させる液体の種別も特に限定されるものではなく、上水の他に、海水、汚染水などの適宜の液体を対象にすることができる。また、本発明の気体溶解装置の適用分野も特に限定されるものではなく、気体を溶存させた液体を用いる種々の用途に適用することができる。
すなわち、本発明の気体溶解装置によれば、気液混合液を導入しつつ該気液混合液に乱流を生じさせることで前記混合液中への気体溶解を高め、その気体溶解液を外部に噴射する気体溶解インジェクタと、前記気体溶解インジェクタからタンク内空間に噴射された前記気体溶解液を収容してタンク外部への給液を可能とする加圧タンクとを備えるので、気体の吸収効率を高め、短時間(例えばワンパス)で飽和値まで溶解させ、長時間その状態を維持させることが可能となる。また、装置全体の小型化を実現し、装置を経済的に提供することが可能になる。
(実施形態1)
以下に、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
本実施形態の気体溶解装置1は、図1に示すように、オゾンなどの気体を溶解させる液体10a(水など)を貯液する貯液槽2を備えており、該貯液槽2に送液管3が連結されている。該送液管3は、中途に給気管4が並列に接続されて、その下流側で気液混合ポンプ6が介設されている。給気管4では、空気の場合は、その端部を開放するものでもよく、また、オゾンなどの気体を給気する場合には、気体供給装置に接続する。
また、前記気液混合ポンプ6としては渦流ポンプなどを用いることができる。気液混合ポンプ6の上下流側近傍の送液管3には、それぞれ開閉バルブ5a、5bが設けられている。送液管3は、気液混合ポンプ6の下流側で圧力計7a、流量計7bが設けられており、さらに下流側は分岐して圧力タンク11内に伸長している。なお、分岐した送液管3には、それぞれ開閉弁12a、12bが設けられている。
圧力タンク11では、図1、2に示すように、分岐した送液管3の先端側にそれぞれ気体溶解器8、9が接続されている。気体溶解器8、9は、円筒形状の圧力タンク11に対し、軸対象位置において斜め下方に向けて設置され、気体溶解器8、9の先端に気体溶解液噴射口が設けられている。すなわち圧力タンク11内に収容された気体溶解液10の旋回方向に気体溶解液の噴射方向が略沿うように配置されている。気体溶解器の詳細な構成は後述する。
なお、この実施形態では、気体溶解器を二つ有するものについて説明を行うが、本発明としては気体溶解器の個数が限定されるものではない。
圧力タンク11には、圧力計13と圧力調整弁14とが設けられており、前記圧力計13で圧力タンク11内の圧力が監視でき、また、圧力調整弁12によって圧力タンク11内の圧力を設定圧力に調整することができる。なお、設定圧力は所望により変更調整することができるのが望ましい。
また、圧力タンク11の下方部には、貯留した気体溶解液10を圧力タンク11外に取り出すための給液管15が開閉バルブ17を介して設けられており、さらに該給液管15には、フィルタ18、紫外線殺菌器19を介して先端に給液口16が設けられている。
次に、前記した気体溶解器の詳細について図3〜図6に基づいて説明する。なお、気体溶解器8、9は同一の構造を有するため、以下では気体溶解器8について説明をし、気体溶解器9の説明は省略するものとする。
気体溶解器8は、送液管7に連結される導入側噴流管80を有し、該導入側噴流管80の下流側に、バッフル部となる扁平ベース空間部81、83、85、87を順次有している。なお、扁平ベース空間部81、83間は、6本の細径噴流管82…82で連結され、扁平ベース空間部83、85間は、6本の細径噴流管84…84で連結され、扁平ベース空間部85、87間は、6本の細径噴流管86…86でそれぞれ連結されている。各細径噴流管の穴断面積は同一とされ、各組における6本の細径噴流管の穴断面積の総和は、導入側噴流管80の穴断面積よりも小さくしてある。
上記扁平ベース空間部81は、図5に詳細を示すように、ベース空間部材800とベース空間部材810とによって構成されている。ベース空間部材800は、円板状の対向壁801と該対向壁801の周縁に連続する周壁803とを有しており、対向壁801の中央に、主となる噴流管を連結する通過孔802が形成されている。一方、ベース空間部材810は、円板状の対向壁811と該対向壁811の周縁に連続する周壁813とを有しており、対向壁811に、細径噴流管を連結するための6個の通過孔812…812が周方向に沿って60度の角度間隔で形成されている。また、対向壁811の内面側(周壁813で囲まれた側)中央には、前記通過孔812…812の内側に位置する円柱状の凸部814が周壁813の幅に至る厚さで形成されている。扁平ベース空間部81では、図3、4に示すように、上記したベース空間部材800、810を対向壁801、811が対向するように位置させて周壁803、813同士を隙間なく連結・固定することで構成されている。
扁平ベース空間部83は、図5に詳細を示すように、ベース空間部材810、810によって構成されており、上記したベース空間部材810、810を対向壁811、811が対向するように、かつ互いの通過孔812、812が対向壁面方向に30度の角度差でずれているように位置させて周壁813、813同士を隙間なく連結・固定していている。この際に、上下流側の凸部814の先端同士が密着して当接し、その周囲にリング状の空間を形成する。
なお、扁平ベース空間部81の通過孔811に連結された細径噴流管82…82の他端側は、扁平ベース空間部83の上流側にある通過孔811に連結されており、扁平ベース空間部83の下流側にある通過孔811…811にはそれぞれ細径噴流管84…84が連結されている。
次に扁平ベース空間部85も同様にベース空間部材810、810によって構成されており、上記したベース空間部材810、810を対向壁811、811が対向するように、かつ互いの通過孔812、812が対向壁面方向に30度の角度差でずれているように位置させて周壁813、813同士を隙間なく連結・固定していている。この際に、上下流側の凸部814の先端同士が密着して当接し、その周囲にリング状の空間を形成する。
なお、扁平ベース空間部83の下流側の通過孔811に連結された細径噴流管84…84の他端側は、扁平ベース空間部85の上流側にある通過孔811に連結されている。また扁平ベース空間部83の下流側にある通過孔811…811にはそれぞれ細径噴流管86…86が連結されている。
次に扁平ベース空間部87は、ベース空間部材810、800によって構成されており、上記したベース空間部材810、800を対向壁811、801が対向するように位置させて周壁813、803同士を隙間なく連結・固定していている。
扁平ベース空間部85の下流側の通過孔811に連結された細径噴流管86…86の他端側は、扁平ベース空間部87の通過孔811に連結されている。また扁平ベース空間部87の下流側にある通過孔801には下流側噴流管88が連結されており、該下流側噴流管88の先端が気体溶解液噴射口89となっている。
次に、上記気体溶解装置1の作用について説明する。この実施形態では、海水にオゾンを溶存させるものとして説明する。
先ず、圧力調整弁14によって圧力タンク11内の設定圧力を定めておき、貯液槽2には、液体10aとして海水を貯水しておく。開閉弁17を閉じておき、開閉弁5a、5b、12a、12bを開いて気液混合ポンプ6を動作させるとともに、給気管4からはオゾンを導入する。
導入されたオゾンガスは、気液混合ポンプ6内で海水と混合され、海水中に溶け込みながら、気液混合液として送液管3によって下流側に送られる。この際に、気液混合液の圧力は圧力計7aで測定され、流量は流量計7bによって測定されている。
送液管3で送られる気液混合液は、気体溶解器8、9に送られる。気体溶解器8、9の作用は同様であるので、気体溶解器8について説明をし、気体溶解器9についての説明は省略する。
導入側噴流管80に導入された気液混合液は、扁平ベース空間部81の通過孔802を通して内部空間に導入される。扁平ベース空間部81内では、凸部814の外周側に導かれて対向壁811に衝突しながら通過孔812を通して細径噴流管82…82へと送液される。ここで、気液混合液が対向壁811に打ち当たる際に乱流が生じ、オゾンの気泡は一層微小化され海水中に溶け込んで気体溶解液が得られる。
細径噴流管82…82に送液された気体溶解液は速度を速め、扁平ベース空間部83の上流側通過孔812…812を通してリング状の空間内に導入される。扁平ベース空間部内の空間をリング状にすることで、導入された気液混合液の速度低下を極力小さくする。該空間に導入された気液混合液は、下流側へと流れ、下流側の対向壁811へと衝突し、急激な乱流を生じつつ、下流側の通過孔812…812を通して細径噴流管84へと流出する。この際に、上流側の通過孔と下流側の通過孔とが周方向において位置が十分かつ効果的にずれているので、噴流が確実に下流側の対向壁811に打ち当たり、効果的に乱流が生じてさらにオゾンの溶解が促進される。細径噴流管84内に導入されて速度を増した気体溶解液は、扁平ベース空間部85に導入され、扁平ベース空間部83と同様にして急激な乱流発生によりオゾンが効果的に海水中に溶解する。扁平ベース空間部85の気体溶解液は、さらに細径噴流管86…86によって扁平ベース空間部87へと送液される。扁平ベース空間部87に導入された気体溶解液は、凸部814の周囲から下流側へと流れ、対向壁801に打ち当たった後、通過孔802を通して下流側噴流管88へと送液される。上記対向壁801に気体溶解液が打ち当たる際にも乱流が生じてオゾンの溶解が促進される。
下流側噴流管88へと送液された気体溶解液は、その先端の液体溶解液噴射口89から圧力タンク11内に噴射される。圧力タンク11内に気体溶解液10が貯留されるようになると、2つの気体溶解器8、9から噴射される気体溶解液の噴射力によって気体溶解液10に回転作用が与えられて旋回を始め、圧力タンク11内の気体溶解液10を均一化する。また、局所的に溶存量が多くてオゾンが放散されやすくなるのを回避でき、オゾンの溶存を安定にすることができる。
圧力タンク11内では、海水中に溶解しきれないオゾンあるいはオゾンが分解した酸素によって加圧状態になり、圧力調整弁14によって内部圧力が設定圧力に調整される。
圧力タンク11において貯留されている気体溶解液10を取り出す際には、開閉バルブ17を開くことにより圧力タンク11内から給液管15を通して気体溶解液10が取り出される。気体溶解液10は、フィルタ18によって異物などが取り除かれ、紫外線殺菌器19によって殺菌がなされて気体溶解液給液口16から給液される。得られた液は、溶存酸素、海水中の有用ミネラル分を多く含んでおり、清水用の後処理装置で処理を行うことで飲料用として用いることができる。
なお、上記実施形態においては説明をしなかったが、圧力タンク11と貯液槽3との間に環流管20を設け、圧力タンク11内の気体溶解液10を貯液槽3に返流しつつ気体溶解を行うことも可能である。これにより、より確実に溶存気体量を高めることが可能になる。
(実施形態2)
なお、上記実施形態1では、気体溶解器8を圧力タンク11内の上方空間に配置して、その先端噴射口から圧力タンク11内の空間を経て収容されている気体溶解液に噴射するものとしている。ただし、本発明としては、図7に示すように、気体溶解器8を圧力タンク11外に配置して、該気体溶解器8の先端に接続した噴射管20を圧力タンク11の下方に接続し、噴射管20の先端にある気体溶解液噴射口20aを気体溶解液10内に臨ませても良い。なお、気体溶解器8の上流側は、上記実施形態1と同様の構成とすることができる。
以上、上記実施形態1、2に基づいて本発明について説明をしたが、本発明は、上記実施形態の説明に限定をされるものではなく、本発明の範囲内においては他の構成を採用することが可能である。
次に、本発明の実施例を比較例と対比しつつ説明する。
気体としては酸素を用い、酸素を溶解させる液体として水道水を用いた。
本発明の実施例1として上記実施形態で説明した気体溶解装置を用い、空気を導入することで酸素を水道水に溶解させた。実施例2として、上記実施形態における気体溶解器を圧力タンク外に置いて、その送液先を圧力タンクの下部に接続して圧力タンク内の貯留されている気体溶解液中に水道水を供給する装置を用意した。圧力タンク内の圧力は、大気圧+0.2MPaに調整した。
また、比較例として、気液混合ポンプを気液混合器とした装置を用意した。
上記各装置において、気体溶解または気液混合を行いつつ水中の溶存酸素量を隔膜式カ゛ルハ゛ニ電池法による溶存酸素計(東亜ディーケーケー株式会社製DO−24P)によって所定の時間毎に測定をし、また、所定の時間後、気体溶解または気液混合を停止、その後、所定の時間毎に溶存空気量を測定した。
気体溶解処理中の溶存酸素量の変化を表1および図8(a)に示す。また、気体溶解処理停止後の溶存酸素量の結果を表2および図8(b)に示す。
表1、2および図8(a)(b)から明らかなように、本発明の気体溶解装置は、空気溶存量を大きくすることができるとともに、長い時間に亘って安定した溶存量を示すことができる。特に、気体溶解器の送出先を圧力タンク内の液上面とした実施例1は、空気溶存量をより大きくすることができる。
Figure 2007237009
Figure 2007237009
本発明の気体溶解装置は、例えば、海水の淡水化において、使用するオゾンガスを効果的に海水に混合(溶解)させることにより、結果として溶存酸素を多く含む飲料水を製造できるシステムに使用することができる。また、工業廃水、汚染された河川水、湖沼水、雨水などにオゾンガスを適用することで、オゾンガスの有する殺菌、脱色、脱臭効果などでこれらの水を清浄化するシステムに用いることができる。
本発明の一実施形態の気体溶解装置を示す全体概略図である。 同じく、圧力タンク近傍を示す斜視図と平面断面図である。 同じく、気体溶解器の一部断面正面図である。 同じく、気体溶解器の斜視図である。 同じく、扁平ベース空間部の分解図である。 同じく、気体溶解器の組立斜視図である。 本発明の他の実施形態における気体溶解装置の一部を示す概略図である。 本発明の実施例における比較試験結果を示すグラフである。 従来の気液混合気の一例を示す図である。 従来の気液混合気の他の例を示す図である。
符号の説明
1 気体溶解装置
2 貯液槽
3 送液管
4 給気管
6 気液混合ポンプ
8 気体溶解器
9 気体溶解器
81、83、85、87 扁平ベース空間部
89 気体溶解液噴射口
10 気体溶解液
11 圧力タンク
14 圧力調整弁
15 給液管
20a 気体溶解液噴射口

Claims (11)

  1. 気液混合液を導入しつつ該気液混合液に乱流を生じさせることで前記気液混合液中への気体溶解を高めて、その気体溶解液を送出する気体溶解器と、該気体溶解器に連結された気体溶解液噴出口と、前記気体溶解液噴出口からタンク内部に噴射された前記気体溶解液を収容してタンク外部への給液を可能とする圧力タンクとを備えることを特徴とする気体溶解装置。
  2. 気液混合液を導入しつつ該気液混合液に乱流を生じさせることで前記気液混合液中への気体溶解を高めて、その気体溶解液を送出する気体溶解器と、該気体溶解器に連結された気体溶解液噴出口と、前記気体溶解液噴出口からタンク内空間に噴射された前記気体溶解液を収容してタンク外部への給液を可能とする圧力タンクとを備えることを特徴とする気体溶解装置。
  3. 前記気体溶解器は、導入された気液混合液が噴流する噴流管と、前記噴流が衝突して乱流を生じさせるバッフル部とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の気体溶解装置。
  4. 前記気体溶解器は、液体が通過する通過孔をそれぞれ有する2つの対向壁と該対向壁間を囲む周壁とを有する扁平ベース空間部を前記バッフル部として備え、前記扁平ベース空間部は、上流側対向壁の通過孔と下流側対向壁の通過孔とが対向壁面方向において位置をずらして設けられており、かつ上流側対向壁の通過孔を通過した液体噴流が前記扁平ベース空間部内において下流側の対向壁面に衝突して急激な乱流を生ずるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の気体溶解装置。
  5. 前記扁平ベース空間部は、対向壁の少なくとも一方に複数の通過孔が設けられ、該通過孔に、並列された複数の細径噴流管がそれぞれ連結されていることを特徴とする請求項4記載の気体溶解装置。
  6. 前記気体溶解器の上流に気体と液体とを混合する気液混合部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の気体溶解装置。
  7. 前記気液混合部が、気液混合ポンプであることを特徴とする請求項6記載の気体溶解装置。
  8. 前記気体溶解液噴射口は、前記圧力タンク内に収容された気体溶解液の液面に向けて気体溶解液を噴射し、かつ該噴射の方向が圧力タンク内における気体溶解液の旋回方向に略沿うように配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の気体溶解装置。
  9. 前記圧力タンクは、タンク内の圧力を調整する圧力調整弁を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の気体溶解装置。
  10. 前記圧力調整弁は、圧力タンク内を大気圧超〜大気圧+0.6MPaの圧力に調整するものであることを特徴とする請求項9記載の気体溶解装置。
  11. 圧力タンク内の気体溶解液を前記気体溶解器の上流側に戻して環流させる返流管を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の気体溶解装置。
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