JP2007233837A - 移動物体計測システムおよび移動物体計測方法 - Google Patents

移動物体計測システムおよび移動物体計測方法 Download PDF

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知典 高田
Toshitaka Azuma
俊孝 東
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貞夫 森安
Atsushi Uchida
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Abstract

【課題】移動経路を通過する移動物体をより正確に計数することができる移動物体計測システムおよび移動物体計測方法を提供する。
【解決手段】道路の側方に設けられる主検出ユニット1A、1B、および副検出ユニット3A、3Bには、赤外線距離センサが設けられている。赤外線距離センサは反射位置までの距離を検出するので、車両の速度、大きさ等の影響を受けない。このため、赤外線距離センサから得られる信号に基づいて、道路を通過する車両を正確に計数することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、移動物体計測システムおよび移動物体計測方法に係り、特に、赤外線距離センサを用いて移動経路を通過する移動物体を精度良く計数する技術に関する。
移動経路を通行する人や車両等の移動物体を計数することは、従来から行われている。具体的には、道路交通センサス等の交通量調査において、車両が道路を通過する台数が計測されており、交通量のデータとして収集されている。従来、交通量調査のほとんどは人手による観測であるため、コストがかかる上に、長時間にわたる調査は困難であり、データの精度も高くない。また、一部において「簡易トラフィックカウンタ」と呼ばれる機器を用いた調査が行われている。簡易トラフィックカウンタは、磁気センサを車道の中央に敷設または埋設し、車両が通過することによる地磁気の変化を磁気センサが検出することで交通量を計測する(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−76119号公報
しかしながら、従来例の場合には次のような問題がある。地磁気の変化の度合いは、その上を通過する車両の大きさ、速度、積荷の内容、車両自体が帯びている磁気、隣接する車線を通る車両によって異なる。よって、磁気センサの検出結果は複雑な波形を呈し、この波形から車両が通過したことを判別することは容易ではない。さらに、車両の速度が著しく遅いと車両を判別することが極めて困難になる。このため、簡易トラフィックカウンタによって計数された結果は、正確ではなく誤差が生じてしまうという不都合がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、移動経路を通過する移動物体をより正確に計数することができる移動物体計測システムおよび移動物体計測方法を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、移動経路を通過する移動物体を計測する移動物体計測システムにおいて、移動経路に向けて赤外線を照射するとともに反射した赤外線を受光し、その反射位置までの距離に応じた信号を出力する赤外線距離センサと、前記信号に基づいて、前記赤外線距離センサの検知範囲において移動物体の有無を判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて移動経路を通過した移動物体を計数する計数手段と、を備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、赤外線距離センサは赤外線距離センサから反射位置までの距離を検出するので、赤外線距離センサから出力される信号は、移動物体の速度、大きさ等の影響を受けない。よって、判別手段は、容易かつ正確に移動物体であるか否かを判別することができる。さらに、計数手段は、判別手段の判別結果に基づいて移動物体を計数するので、正確な計数を行うことができる。
本発明において、前記赤外線距離センサは、移動経路の上方、または側方に設けられていることが好ましい(請求項2)。赤外線距離センサの設置、撤去の際、移動物体の移動を妨げることがないので、設置、撤去の作業を簡便に行うことができる。
本発明において、移動経路は屋外であり、前記赤外線距離センサは、屋外に設けられていることが好ましい(請求項3)。赤外線の特性から、赤外線距離センサの検出精度は屋外であっても落ちない。
本発明において、前記判別手段は、前記信号を所定の閾値と比較することで判別することが好ましい(請求項4)。閾値に応じた所定の範囲内を通過するもののみを、移動物体と判別することができる。
本発明において、前記判別手段は、前記信号の値が前記閾値で区分される複数の範囲のうち第1範囲内にあるときに、移動物体が有ると判別するものであって、前記信号の値が前記第1範囲内から前記第1範囲を超えて変化する場合、前記第1範囲を超えた時点から所定の期間が経過するまでに前記信号の値が前記第1範囲内に復帰したときは、前記第1範囲を超える変化を無視することが好ましい(請求項5)。移動物体の形状が特殊であっても、1つの移動物体を複数の移動物体と誤って判別することを防止することができる。
本発明において、移動物体は車両であり、移動経路は道路であることが好ましい(請求項6)。道路を通過する車両を正確に計数することができる。
本発明において、前記赤外線距離センサは赤外線を斜め下方向に向けて照射することが好ましい(請求項7)。赤外線の検知範囲を、たとえば、1車線分等に限定することができる。
本発明において、前記赤外線距離センサは複数個であって、それぞれ道路に沿って所定の間隔をおいて設けられ、さらに、前記判別結果と前記所定の間隔とに基づいて、車両の速度および長さの少なくともいずれか一方を算出する算出手段を備えていることが好ましい(請求項8)。複数の赤外線距離センサを道路に沿って配置することで、車両の速度と長さについても、計測することができる。
本発明において、前記赤外線距離センサは複数個であって、それぞれ道路の側方に高さを変えて設けられ、さらに、前記判別結果と各赤外線距離センサの高さとに基づいて、車両の高さを推定する車高推定手段を備えていることが好ましい(請求項9)。複数の赤外線距離センサを高さを変えて配置することで、車両の高さを推定できる。
本発明において、前記赤外線距離センサは複数の角度で赤外線を照射し、さらに、前記判別結果と各赤外線距離センサの照射方向に基づいて、車両の高さを推定する車高推定手段を備えていることが好ましい(請求項10)。1つの赤外線距離センサであっても複数の角度で赤外線を照射させることで、車高を推定できる。
本発明において、前記赤外線距離センサから出力される信号は、無線通信によって前記判別手段に送信されることが好ましい(請求項11)。道路の一方側に赤外線距離センサが設けられ、他方側に判別手段が設けられる場合であっても、赤外線距離センサの信号を無線で送信するので、道路を横断してケーブル等を敷設することを要しない。
本発明において、太陽光を受光して電力を発生する太陽電池と、前記太陽電池から得られた電力を蓄積し、かつ、蓄積した電力を少なくとも前記赤外線距離センサに供給する電気二重層コンデンサと、をさらに備えていることが好ましい(請求項12)。
また、請求項13に記載の発明は、移動経路を通過する移動物体を計測する移動物体計測方法において、移動経路に向けて赤外線を照射するとともに反射した赤外線を受光することで、その反射位置を検出し、検出された前記反射位置に基づいて、赤外線の照射範囲における移動物体の有無を判別し、判別された結果に基づいて移動経路を通過した移動物体を計数することを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項13に記載の発明によれば、赤外線距離センサは赤外線距離センサから反射位置までの距離を検出するので、赤外線距離センサから出力される信号は、移動物体の速度、大きさ等の影響を受けない。よって、容易かつ正確に移動物体であるか否かを判別することができる。さらに、移動物体を正確に計数することができる。
この発明に係る移動物体計測システムによれば、赤外線距離センサは赤外線距離センサから反射位置までの距離を検出するので、赤外線距離センサから出力される信号は、移動物体の速度、大きさ等の影響を受けない。よって、判別手段は、容易かつ正確に移動物体であるか否かを判別することができる。さらに、計数手段は、判別手段の判別結果に基づいて移動物体を計数するので、正確な計数を行うことができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は、この発明の移動物体計測システムの一実施例である車両計測システムの設置例を示す斜視図であり、図2は、実施例1に係る車両計測システムの概略構成を示すブロック図である。
実施例1に係る車両計測システムは、移動物体として道路を通行する車両を計測する。説明の便宜上、道路は、センターラインCの両側に車線L1と車線L2が形成されており、車線L1、L2の外側の路側にはガードレールG1、G2が設けられているものとする。実施例1に係る車両計測システムは、主検出ユニット1Aおよび副検出ユニット3Aと、主検出ユニット1Bおよび副検出ユニット3Bと、処理ユニット5とを備えている。主検出ユニット1Aおよび副検出ユニット3Aは、それぞれガードレールG1に着脱可能に取り付けられており、両者はケーブル7Aによって接続されている。同様に、主検出ユニット1Bおよび副検出ユニット3Bは、対向するガードレールG2に着脱可能に取り付けられ、ケーブル7Bによって相互に接続されている。なお、主検出ユニット1A、1Bは設置位置が異なる点以外は同じ構成であり、副検出ユニット3A、3Bも設置位置以外は同じ構成である。よって、特に区別する必要のないときは、それぞれ主検出ユニット1、副検出ユニット3と総称する。
主検出ユニット1および副検出ユニット3とについて説明する。主検出ユニット1Aは、赤外線距離センサS1Aと、無線送信部10Aと、電源部12Aと、タイマー13Aとを含んで構成されている。副検出ユニット3Aは、赤外線距離センサS3Aを含んで構成されている。電源部12Aは、タイマ−13Aによって設定される所定の期間において、各赤外線センサS1A、S3Aに電力を供給する。各赤外線センサS1A、S3Aは、それぞれ道路に向けて赤外線を照射するような姿勢で設けられている。そして、電力が供給されると、それぞれ赤外線を照射するとともに反射した赤外線を受光し、その反射位置までの距離に応じた信号を出力する。無線送信部10Aは、各赤外線センサS1A、S3Aから出力された信号を無線で外部に送信する。主検出ユニット1Aと副検出ユニット3Aとを接続するケーブル7Aは、電源部12Aから放電される電力と、各赤外線センサS3Aから出力された信号を伝送する。なお、ケーブル7Aは、電力用と信号用で分けて設けられている。
同様に、主検出ユニット1Bは、赤外線距離センサS1Bと、無線送信部10Bと、電源部12Bと、タイマー13Bとを含んで構成されており、副検出ユニット3Bは、赤外線距離センサS3Bを含んで構成されている。各赤外線距離センサS1A、S1B、S3A、S3Bは同じものである(各赤外線距離センサS1A、S1B、S3A、S3Bを特に区別する必要がないときは、これらを赤外線距離センサSと総称する)。
ここで、電源部12とタイマー13について説明する。電源部12は、発電手段である太陽電池と2次電池である電気二重層コンデンサを含んでいる(いずれも図示省略)。また、太陽電池と電気二重層コンデンサとの間には充電回路が設けられている。電気二重層コンデンサと赤外線距離センサSとの間には放電回路が設けられている。この放電回路はタイマー13によって操作される。太陽電池は、太陽光を受光して電力を発生する。発生された電力は、充電回路を通じて電気二重層コンデンサに蓄積される。タイマ−13は、放電回路を操作して、予め設定された所定の時間にわたって赤外線距離センサSと電気2重層コンデンサを短絡させる。これにより、電気二重層コンデンサに蓄積された電力は、赤外線距離センサSに供給される(起動状態)。また、所定の時間が経過すると、タイマー13は放電回路を操作して、電気二重層コンデンサから赤外線距離センサSへの給電を停止する(スリープ状態)。なお、タイマー13の設定は、時分から月日まで任意のスケジュールを適宜に設定変更することができる。
次に、図3を参照して赤外線距離センサSについて詳細に説明する。図3は赤外線距離センサの原理を模式的に示す断面図である。赤外線距離センサSは、赤外線を照射する発光素子15および反射した赤外線を受光する受光素子16と、これら発光素子15が照射した赤外線が透過する投光レンズ17と、受光素子16が受光する赤外線を透過させる受光レンズ18とを備えている。ここで、発光素子15から照射された赤外線は点P1で投光レンズ17を透過し、赤外線センサS(投光レンズ17)から距離Dだけ離れた反射位置Rで反射するものとする。さらに、反射した赤外線が点Q1で受光レンズ18を透過し、点Q2で受光素子16に入射するものとする。また、図3において点P2は点Q1から受光素子16に直角に下ろした点とする。この場合、点P1、反射位置R、点Q1を頂点とする直角三角形と、点P2、点Q1、点Q2を頂点とする直角三角形とは相似形となる。すなわち、距離Dと点Q2の位置とは一定の関係にある。赤外線距離センサSは受光素子16から点Q2の位置に応じたセンサ出力信号を出力するため、赤外線距離センサSから得られるセンサ出力信号は距離Dに応じた値となる。たとえば、赤外線距離センサSの信号値と反射位置Rまでの距離Dは、図4に示すような関係となる。
図5(a)は赤外線の照射方向の一例を模式的に示す正面図であり、図5(b)はその平面図である。図示するように、赤外線距離センサSは俯角をつけて(斜め下方向に向けて)道路方向に赤外線を照射する。この場合、赤外線距離センサSの検知範囲は、赤外線距離センサSが設けられている位置から赤外線が路面に到達する位置までであり、路面に到達した位置より遠い範囲では検出不能となる。図5では、道路両側の各赤外線検出センサSから見てそれぞれ手前の1車線のみが検知範囲となる。よって、車両Mが車線L2を通行するとき、主検出ユニット1B(副検出ユニット3B)に配備される赤外線距離センサS1B(S3B)によって車両Mが検知されるが、主検出ユニット1A(副検出ユニット3A)に配備される赤外線距離センサS1A(S3A)によって車両Mは検知されない。また、図5(b)に図示するように、赤外線距離センサS1A、S3A、および、赤外線距離センサS1B、S3Bは、それぞれ所定の間隔Kを置いて設けられている。
主検出ユニット1には、図示を省略したがさらに、赤外線距離センサS1A(S1B)と赤外線距離センサS3A(S3B)とから出力される各センサ出力信号を電圧信号に変えるためのアンプ回路と、電圧信号をデジタル変換するA/D変換器と、デジタル化されたデータ(以下、「距離データ」と呼ぶ)を記憶する記憶部と、これらを統括的に制御し時系列にデータ管理を行うとともに、赤外線距離センサS1A(S1B)と赤外線距離センサS3A(S3B)との同期をとるCPU装置等と電源とを備えている。そして、無線送信部10A、10Bは、記憶部に記憶された距離データを送信する。なお、距離データとセンサ出力信号とは、情報の形式が単に異なるのみであり、情報の内容は同じである。本明細書においては、距離データおよびセンサ出力信号を「信号」と総称して記載する。また、距離データとセンサ出力信号とは、いずれもこの発明における信号に相当する。
処理ユニット5について説明する。図2に示すように、処理ユニット5は、主検出ユニット1から送信される距離データを受信する無線受信部21と、受信した距離データに基づいて、所定の演算処理を行うデータ処理部23と、データ処理部23から得られる結果を、ネットワークを介して送信する通信部25とに分けられる。データ処理部23は、さらに、赤外線センサSの検知範囲において車両Mの有無を判別する判別部31と、判別部31の判別結果に基づいて、道路を通過した車両Mの台数を計数する計数部33と、判別部31の判別結果と赤外線検出センサS1A、S3A(または赤外線検出センサS1B、S3B)の間隔Kに基づいて、道路を通過した車両Mの速度と長さを算出する車速車長算出部35とを有する。なお、データ処理部23は、プログラムを読み出して実行する中央演算処理装置(CPU)や、各種情報を記憶するRAM(Random-Access Memory)や固定ディスク等の記憶媒体等で構成される。また、この記憶媒体には、判別部31が参照する閾値や、車速車長算出部35が用いる、間隔Kが予め設定されている。車速車長算出部35は、この発明における算出手段に相当する。
次に、実施例1に係る車両計測システムの動作について説明する。ここでは、各赤外線距離センサSに電源部12から給電されているものとする。
各赤外線距離センサSは赤外線を照射する。各赤外線距離センサSの検知範囲に車両Mが有るとき、車両Mは照射された赤外線を反射する。赤外線距離センサSは反射した赤外線を受光し、赤外線の反射位置Rまでの距離Dに応じたセンサ出力信号を出力する。また、検知範囲に車両Mが無い場合は、照射した赤外線は反射されることなく路面まで到達し、赤外線距離センサSは赤外線の反射をほとんど受光できない。
赤外線距離センサS1A、S3Aから出力されたセンサ出力信号は、主検出ユニット1A内において、アンプ回路とA/D変換器によって距離データに変換されて記憶部に記憶される。無線送信部10Aは、所定期間(たとえば、10秒)内に得られた距離データをまとめて、処理ユニット5に送信する。
同様に、赤外線距離センサS1B、S3Bから出力されたセンサ出力信号は、主検出ユニット1B内で距離データに変換され、無線送信部10Bから処理ユニット5に無線で送信される。
処理ユニット5の無線受信部21が距離データを受信すると、まず判別部31に渡される。判別部31は、図示省略の記憶媒体に予め記憶されている閾値Eと距離データとを比較して車両Mの有無を判別する。本実施例では、距離データが閾値E以上であるときは車両「有」と判別する。また、距離データが閾値E未満のときは原則として車両「無」と判別する。ただし、距離データが閾値E以上の値から閾値E未満の値に変化した場合であって、所定のディレイ時間Tdが経過するまでに距離データが閾値E以上の値に復帰したときは、閾値E未満への変化を無視して、距離データが閾値E以上であったものとみなして判別する。ここで、ディレイ時間Tdも予め図示省略の記憶媒体に設定されている。なお、距離データは、同じ期間について赤外線距離センサSごとに得られるので、合計4個の距離データについてそれぞれ上述した判別を行う。
図6(a)は、距離データの一例を模式的に示す図であり、図6(b)は図6(a)の距離データに基づいて、車両の有無を判別した結果の模式図である。図6(a)において、距離データが閾値E以上の範囲内にあるときは時刻t1〜t2、時刻t3〜T4、時刻t5〜t6である。したがって、これらの期間は車両「有」と判別される。
また、距離データが閾値E未満の範囲内にあるときは、時刻t0〜t1、時刻t2〜t3、時刻t4〜t5、時刻t6〜t7である。さらに、距離データが閾値E以上の値から閾値E未満の値に変化する時は、時刻t2と時刻t4と時刻t6である。このうち、時刻t2の後、ディレイ時間Tdが経過する前である時刻t3において距離データが閾値E以上の値に復帰しているので、時刻t2から時刻t3の間は、距離データが閾値E以上であったものとみなして、車両「有」と判別する。他方、時刻t4、t6の後、ディレイ時間Tdが経過するまで距離データが閾値E以上の値に復帰していないので、時刻t4、時刻t6の時点から車両「無」と判別する。
このように、ディレイ時間Tdを用いて車両Mの有無の判別を行うことで、牽引する車両(トラクタ)と牽引される車両(トレーラー)とに分離された構造の特殊車両のように、赤外線を反射しない間隙が形成されている車両であっても、車両の有無を誤って判別することがない。
計数部33は、判別部31の判別結果に基づいて、道路を通過した車両Mの台数を計数する。具体的には、図6(b)で示した判別結果において、車両「無」から車両「有」への変更回数(時刻t1、t5の2回)、あるいは、車両「有」から車両「無」への変更回数(時刻t4、時刻t6の2回)を計数することで行う。
なお、計数部33の処理は、各車線L1、L2について一度行えばよい。したがって、本実施例のように、同一の車線L1に複数の赤外線距離センサS1A、S3Aが有る場合は、いずれか一方の赤外線距離センサに応じた判別結果に基づいて計数処理を行えば足りる。
さらに、計数部33は、車両「有」または車両「無」の状態が十分長い期間、継続している場合には、他方の赤外線距離センサに応じた判別結果に切り換えて、計数処理を行う。すなわち、赤外線距離センサSが故障する場合や、赤外線の照射方向が意図しない方向に変化してしまう場合や、赤外線距離センサSに飛散物等が付着することで赤外線を照射、受光不能となる場合がある。このような場合、判別結果は車両「有」または車両「無」の状態が続く傾向がある。そこで、計数部33は、判別結果が車両「有」または車両「無」の状態で一定期間以上継続したときには、同一の車線L1(L2)に設けられる他方の赤外線距離センサSに応じた判別結果に切り換えることで、より正しい計数処理を行うように構成されている。
車速車長算出部35は、判別部31の判別結果と主検出ユニット1および副検出ユニット3との間隔Kに基づいて、道路を通過した車両Mの速さと長さを算出する。車両Mの速さは、同一車線L1に沿って設けられる赤外線距離センサS1A、S3A(または赤外線検出センサS1B、S3B)に応じた各判別結果の時間的なずれで、赤外線検出センサS1A、S3A(または赤外線検出センサS1B、S3B)の間隔Kを除して得る。また、車両Mの長さは、算出した車両Mの速度と、車両「有」と判別されている期間とを乗じて得る。
図7(a)、(b)は、車線L1に1台の車両Mが通過した場合を例にとり、このときに得られる赤外線距離センサS1A、S3Aに応じた判別結果の一例を示す。図7(a)に示すように、赤外線距離センサS1Aに応じた判別結果では、車両「無」から「有」への変更は時刻t1である。また、図7(b)に示すように、赤外線距離センサS3Aに応じた判別結果では、車両「無」から「有」への変更は時刻t2である。両者の時間差T1は、車両Mが赤外線距離センサS1Aの検知範囲から赤外線距離センサS3Aに移動するのに要した時間である。よって、時間差T1を赤外線距離センサS1A、S3Aの間隔Kで除した値が、車両Mの速度となる。また、図7(a)に示すように、赤外線距離センサS1Aに応じた判別結果から、車両「有」の状態が時刻t1〜時刻t3までの期間T2の間、継続している。よって、車両Mの長さは、算出された車両Mの速度と期間T2との積となる。また、図7(b)に示すように、赤外線距離センサS3Aに応じた判別結果から、車両「有」の状態が時刻t2〜時刻t4までの期間T3の間、継続しているので、車両Mの長さを、算出された車両Mの速度と期間T3との積としてもよい。
通信部25は、計数部33および車速車長算出部35から得られた台数、車速、車長の計測結果を、ネットワークを介して外部へ送信する。
このように、実施例1に係る車両計測システムによれば、反射位置Rまでの距離Dに応じた赤外線距離センサSを備えているので、センサ出力信号(距離データ)の振幅は反射位置Rまでの距離Dに応じたものであって、車両Mの大きさや車両の速度に関係ない。したがって、如何なる車両Mが通行しようとも、また、車両Mの速度が渋滞等によって極めて低速であっても、略同一形状(方形)の波形を得ることができる。このため、複雑な波形解析を要することなく、閾値Eと比較することによって簡便に車両Mの有無を判別することができる。
また、赤外線距離センサSは、俯角をつけて赤外線を照射するので、検知範囲を手前1車線に限定することができ、その他の車線を通行する車両Mの影響を排除することができる。この結果、車両Mの検出精度をさらに向上させることができる。
主検出ユニット1および副検出ユニット3を道路の側方に配備するので、その設置、撤去の際に車道を交通規制する必要がなく、作業の安全性が確保される。また、ガードレールG1、G2等に支持するのみであるので、少人数で簡単に設置できる。
また、判別部31は、ディレイ時間Tdを用いて、車両「無」の判別を行うことで、車両Mに赤外線を反射しない間隙が形成されている場合であっても、車両Mの有無を誤って判別することがない。
また、計数部33は、車両「有」または車両「無」の状態が十分長い期間、継続している場合には、他方の赤外線距離センサに応じた判別結果に切り換えて、計数処理を行うように構成されているので、一方の赤外線距離センサが故障した場合であっても、計数処理を行うことができる。
また、同一車線L1(L2)に沿って2個の赤外線距離センサSを備えているので、車速車長算出部35は、容易に車両Mの速度と長さを算出することができる。
また、無線送信部10は、所定期間に得られた距離データをまとめて処理ユニット5に送信するので、無線送信部10の稼働率を下げて主検出ユニット1の消費電力を低減させることができる。
また、主検出ユニット1Bと処理ユニット5のように、車道を挟んで両側に配置する場合であっても、無線で距離データを送信するので、道路を横断してケーブル等を敷設する必要がない。よって、簡易に車両計測システムを設置することができる。
処理部5は、複数個の赤外線距離センサSから出力されるセンサ出力信号に基づく距離データを一元管理するため、拡張性がある。
処理部5は、通信部25を備えることで、複数の車両計測システムからの計測結果を1箇所に収集することができる。
また、主検出ユニット1は、電源部12とタイマー13を備えているので、省電力化を図ることができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。
図8は、この発明の移動物体計測システムの一実施例である車両計測システムの設置例を示す斜視図であり、図9は、実施例2に係る車両計測システムの概略構成を示すブロック図である。なお、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
実施例2に係る車両計測システムは、主検出ユニット1Aおよび副検出ユニット3Aと、主検出ユニット1Bおよび副検出ユニット3Bと、処理ユニット5とを備えている。副検出ユニット3Aは、主検出ユニット1Aの上方に設置されており、副検出ユニット3Bは主検出ユニット1Bの上方に設けられている。
主検出ユニット1Aは、赤外線距離センサS1Aと、無線送受信部11Aと、電源部12Aと、電源制御部14Aとを含んで構成されている。副検出ユニット3Aは、赤外線距離センサS3Aを含んで構成されている。無線送受信部11Aは、各赤外線センサS1A、S3Aから出力された信号を無線で外部に送信するとともに、各赤外線センサS1A、S3Aによる起動要求またはスリープ要求を受信する。起動要求を受信すると、電源制御部14Aは電源部12Aを制御して、各赤外線センサS1A、S3Aに電力を供給する(起動状態)。また、スリープ要求を受信すると各赤外線センサS1A、S3Aへの電力供給を停止する(スリープ状態)。
図10は赤外線の照射方向の一例を模式的に示す正面図である。主検出ユニット1A、1Bに設けられる赤外線距離センサS1A、S1Bは俯角をつけて(斜め下方向に向けて)道路方向に赤外線を照射する。また、副検出ユニット3A、3B内の赤外線距離センサS3A、S3Bは、道路の路面から高さhの位置に配置され、略水平方向に赤外線を照射する。図10に示すように、車線L1に車高がh未満の車両Msが有る場合、赤外線距離センサS1Aによって車両Msが検知されるが、赤外線距離センサS3Aによって車両Msは検知されない。また、車線L2に車高がh以上の車両Mhが有る場合、赤外線距離センサS1B、S3Bのいずれによっても車両Mhが検出される。なお、赤外線距離センサS3Aによっても車両Mhが検出され得る。しかし、反射位置Rまでの距離Dは十分大きいので、判別部31において閾値Eと比較することにより車両の有無を誤ることはない。
処理ユニット5について説明する。図9に示すように、処理ユニット5は、無線送受信部22と、データ処理部23と、通信部25とを有する。無線送受信部22は、無線送受信部11A、11Bから距離データを受信するとともに、無線送受信部11A、11Bに対して上述した起動要求またはスリープ要求を発行する。データ処理部23は、判別部31と計数部33のほかに、判別部31の判別結果と赤外線距離センサSの高さhとに基づいて車両Mの車高を推定する車高推定部37とを備えている。なお、データ処理部23を構成する記憶媒体には、車高推定部37が参照する赤外線距離センサS3A、S3Bの高さhが予め設定されている。
次に、実施例2に係る車両計測システムの動作について、特に車高推定部37の動作を中心に説明する。ここでは、車線L1に車高の高い車両Mhが先に通過し、その後に車高の低い車両Msが通過する場合を例にとって具体的に説明する。この場合において、各赤外線距離センサに応じた判別結果を図11(a)、(b)に模式的に示すとともに、車両の車高の推定結果を図11(c)に模式的に示す。
図11(a)に示すように、赤外線距離センサS1Aに応じた判別結果が車両「有」であるときは、時刻t1〜t2と時刻t3〜t4の2回である。また、図11(b)に示すように、時刻t1〜t2では赤外線センサS3Aに応じた判別結果が車両「有」である。この場合、その車両Mの車高はh未満であると推定する。他方、時刻t3〜t4では赤外線センサS3Aに応じた判別結果が車両「無」である。この場合、その車両Mの車高はh以上であると推定する。
同様に、赤外線距離センサS1Bに応じた判別結果が車両「有」である場合に、赤外線距離センサS3Bに応じた判別結果が車両「有」であるときは、その車両Mの車高はh以上と推定し、赤外線距離センサS3Bに応じた判別結果が車両「無」であるときは、その車両Mの車高はh未満と推定する。
このように、実施例2に係る車両計測システムによれば、高さの異なる赤外線距離センサS1A、S3Aを備えているので、車高推定部37は車両Mの高さを推定することができる。
また、主検出ユニット1は、電源部12と電源制御部14を備えているので、省電力化を図ることができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例3を説明する。
図12は、実施例3に係る車両計測システムの概略構成を示すブロック図である。なお、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
実施例3に係る車両計測システムは、検出処理ユニット7に集約されており、この検出処理ユニット7が道路の側方に設置されている。検出処理ユニット7は、赤外線距離センサSと判別部32と計数部33と通信部25とを備えている。
図13は赤外線の照射方向の一例を模式的に示す正面図である。赤外線距離センサSは、検知範囲を車線L1および車線L2の2車線となるように、略水平方向に道路に向けて赤外線を照射する。なお、少なくとも車線L2より遠くで路面に到達するようにすれば、適宜に俯角をつけて赤外線を照射してもよい。赤外線距離センサSから出力されるセンサ出力信号は、図示省略のアンプ回路とA/D変換器によって距離データに変換されて判別部32に入力される。
判別部32は、図示省略の記憶媒体に予め設定されている閾値E1と閾値E2とを参照して、赤外線距離センサSから得られる距離データと閾値E1、E2(E1>E2)とを比較する。本実施例では、距離データが閾値E1以上であるときは、赤外線距離センサSからより近い車線L1に車両「有」と判別する。また、距離データが閾値E1未満であって閾値E2以上であるときは、赤外線距離センサSからより遠い車線L2に車両「有」と判別する。さらに、距離データが閾値E2未満であるときは、車線L1、L2のいずれにも車両「無」と判別する。
図14(a)は距離データの一例を模式的に示す図であり、図14(b)はその距離データに基づいて、車両Mの有無の判別結果である。図14(a)において、時刻t1〜t2の期間は距離データが閾値E1以上であるので、この期間は車線L1に車両「有」と判別する。また、時刻t3〜t4の期間は距離データが閾値E1未満であって閾値E2以上であるので、この期間は車線L2に車両「有」と判別する。さらに、時刻t0〜t1、時刻t2〜t3、時刻t4〜t5は、閾値E2未満であるので、車両「無」と判別する。
計数部33は、判別部32の判別結果に基づいて、車線L1、L2ごとに道路を通過した車両Mの台数を計数する。
このように、実施例3に係る車両計測システムによれば、単一の赤外線距離センサSから出力される信号に基づいて、複数の車線L1、L2を通過する車両Mを一括して判別することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、移動物体として車両Mを計測するシステムであったが、車両Mに限られず、その他の物、または人であってもよい。また、上述した各実施例は車道の側方に設置する、すなわち、屋外に設けられるシステムであったが、屋内に設けるシステムとして適用してもよい。
(2)上述した各実施例で説明した赤外線距離センサSは、反射した赤外線を受光した位置に応じて反射位置Rまでの距離Dを検出するものであったが、反射位置Rまでの距離Dを検出できれば、その他の原理の赤外線センサに適宜に変更することができる。
(3)上述した各実施例で説明した赤外線距離センサSは、道路に直角な方向に赤外線を照射していたが、これに限られない。たとえば、図15に示すように、平面視、道路に対して斜め方向から赤外線を照射してもよい。
(4)上述した実施例2では、主検出ユニット1内に設けられる赤外線距離センサS1A、S1Bと、副検出ユニット3内に設けられる赤外線距離センサS3A、S3Bとによって、車両Mの車高を推定していたが、これに限られない。たとえば、主検出ユニット1内に照射角度を変えた複数個の赤外線距離センサを備えるように構成してもよい。また、赤外線距離センサS内に照射角度を変えた複数個の発光素子を備えるように構成してもよい。これにより、図16に示すように、主検出ユニット1のみで車高を推定するように構成することができる。
(5)上述した各実施例では、主検出ユニット1と副検出ユニット3と検出処理ユニット7は、それぞれガードレールG1、G2に支持する構成であったが、これに限らず、適宜の構造物に支持することが可能である。また、歩道橋等に支持することで、道路の上方に赤外線距離センサSを配置してもよい。
(6)上述した実施例1、2では、判別部31は単一の閾値Eと距離データとを比較したが、複数個の閾値と比較して車両Mの有無を判別するように構成してもよい。
(7)また、上述した実施例1では車速車長算出部35は、車両Mの速度と長さとを算出したが、いずれか一方のみを算出するものであってもよい。
また、実施例1では、車両Mの長さを、車両Mの速度と、期間T2または期間T3との積として算出したが、これに限られない。たとえば、期間T2と期間T3の平均値に、車両Mの速度を乗じて車両Mの長さとしてもよい。これによれば,車両Mの速度が各赤外線距離センサS間で変化した場合であっても、算出される車両Mの長さについて誤差を少なくすることができる。
さらに、車速車長算出部35は、同一車線L1(L2)に配置される各赤外線距離センサSに応じた判別結果がともに、車両「有」または車両「無」で所定期間以上継続されている場合には、「渋滞」と判断するように構成してもよい。
(8)上述した実施例1では車速車長算出部35によって車長を算出し、実施例2では車高推定部37によって車高を推定したが、これらを組み合わせて車長と車高を算出、推定した結果から、車種を特定するように構成してもよい。
(9)上述した実施例1、2では、主検出ユニット1と処理ユニット5とを別体とし、無線で距離データの送受信を行うように構成されていたが、これに限られない。たとえば、主検出ユニット1と処理ユニット5とを一体に構成したものと副検出ユニット3とで車両計測システムを構成し、無線送信部10、無線送受信部11および無線受信部21、無線送受信部22を省略するように構成してもよい。
(10)上述した実施例3では、単一の検出処理ユニット7によって車両計測システムが構成されていたが、これに限られない。たとえば、検出処理ユニット7と、赤外線距離センサのみを含む副検出ユニットとを備える構成としてもよい。この場合、検出処理ユニット7と副検出ユニットの間隔は、想定される車両Mの最大長さ以上の間隔をおいて配置することが好ましい。これによれば、2台の車両Mが重なるように通行した場合であっても、各車両Mをそれぞれ計数する可能性を上げることができる。
また、検出処理ユニット7および複数の副検出ユニットを備えることで、車両Mが離合した場合であってもより正確に車両Mを検出することができる。
実施例1に係る車両計測システムの設置例を示す斜視図である。 実施例1に係る車両計測システムの概略構成を示すブロック図である。 赤外線距離センサの原理を模式的に示す断面図である。 赤外線距離センサの信号値と反射位置までの距離の関係を模式的に示す図である。 (a)は赤外線の照射方向の一例を模式的に示す正面図であり、(b)はその平面図である。 (a)は、距離データの一例を模式的に示す図であり、(b)はこの距離データに基づく判別結果を示す模式図である。 赤外線距離センサに応じた判別結果を示す模式図である。 実施例2に係る車両計測システムの設置例を示す斜視図である 実施例2に係る車両計測システムの概略構成を示すブロック図である。 赤外線の照射方向の一例を模式的に示す正面図である。 (a)、(b)はそれぞれ赤外線距離センサに応じた判別結果を示す模式図であり、(c)は車両の車高の推定結果を示す模式図である。 実施例3に係る車両計測システムの概略構成を示すブロック図である。 赤外線の照射方向の一例を模式的に示す正面図である。 (a)は距離データの一例を模式的に示す図であり、図14(b)はその距離データに基づいて得られる、車両の有無の判別結果を示す模式図である。 変形実施例に係る赤外線の照射方向を模式的に示す平面図である。 変形実施例に係る赤外線の照射方向の一例を模式的に示す正面図である。
符号の説明
10A、10B …無線送信部
11A、11B …無線送受信部
12A、12B …電源部
21 …無線受信部
22 …無線送受信部
31 …判別部
33 …計数部
35 …車速車長計測部
37 …車高推定部
1A、S1B、S3A、S3B、S …赤外線距離センサ
M …車両
E、E1、E2 …閾値


Claims (13)

  1. 移動経路を通過する移動物体を計測する移動物体計測システムにおいて、
    移動経路に向けて赤外線を照射するとともに反射した赤外線を受光し、その反射位置までの距離に応じた信号を出力する赤外線距離センサと、
    前記信号に基づいて、前記赤外線距離センサの検知範囲において移動物体の有無を判別する判別手段と、
    前記判別手段の判別結果に基づいて移動経路を通過した移動物体を計数する計数手段と、
    を備えることを特徴とする移動物体計測システム。
  2. 請求項1に記載の移動物体計測システムにおいて、
    前記赤外線距離センサは、移動経路の上方、または側方に設けられていることを特徴とする移動物体計測システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の移動物体計測システムにおいて、
    移動経路は屋外であり、
    前記赤外線距離センサは、屋外に設けられていることを特徴とする移動物体計測システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の移動物体計測システムにおいて、
    前記判別手段は、前記信号を所定の閾値と比較することで判別することを特徴とする移動物体計測システム。
  5. 請求項4に記載の移動物体計測システムにおいて、
    前記判別手段は、前記信号の値が前記閾値で区分される複数の範囲のうち第1範囲内にあるときに、移動物体が有ると判別するものであって、
    前記信号の値が前記第1範囲内から前記第1範囲を超えて変化する場合、前記第1範囲を超えた時点から所定の期間が経過するまでに前記信号の値が前記第1範囲内に復帰したときは、前記第1範囲を超える変化を無視することを特徴とする移動物体計測システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の移動物体計測システムにおいて、
    移動物体は車両であり、
    移動経路は道路であることを特徴とする移動物体計測システム。
  7. 請求項6に記載の移動物体計測システムにおいて、
    前記赤外線距離センサは赤外線を斜め下方向に向けて照射することを特徴とする移動物体計測システム。
  8. 請求項6または請求項7に記載の移動物体計測システムにおいて、
    前記赤外線距離センサは複数個であって、それぞれ道路に沿って所定の間隔をおいて設けられ、
    さらに、前記判別結果と前記所定の間隔とに基づいて、車両の速度および長さの少なくともいずれか一方を算出する算出手段を備えていることを特徴とする移動物体計測システム。
  9. 請求項6または請求項7に記載の移動物体計測システムにおいて、
    前記赤外線距離センサは複数個であって、それぞれ道路の側方に高さを変えて設けられ、
    さらに、前記判別結果と各赤外線距離センサの高さとに基づいて、車両の高さを推定する車高推定手段を備えていることを特徴とする移動物体計測システム。
  10. 請求項6に記載の移動物体計測システムにおいて、
    前記赤外線距離センサは複数の角度で赤外線を照射し、
    さらに、前記判別結果と各赤外線距離センサの照射方向に基づいて、車両の高さを推定する車高推定手段を備えていることを特徴とする移動物体計測システム。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の移動物体計測システムにおいて、
    前記赤外線距離センサから出力される信号は、無線通信によって前記判別手段に送信されることを特徴とする移動物体計測システム。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の移動物体計測システムにおいて、
    太陽光を受光して電力を発生する太陽電池と、
    前記太陽電池から得られた電力を蓄積し、かつ、蓄積した電力を少なくとも前記赤外線距離センサに供給する電気二重層コンデンサと、
    をさらに備えていることを特徴とする移動物体計測システム。
  13. 移動経路を通過する移動物体を計測する移動物体計測方法において、
    移動経路に向けて赤外線を照射するとともに反射した赤外線を受光することで、その反射位置を検出し、
    検出された前記反射位置に基づいて、赤外線の照射範囲における移動物体の有無を判別し、
    判別された結果に基づいて移動経路を通過した移動物体を計数することを特徴とする移動物体計測方法。


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