JP2002367078A - 車両感知装置 - Google Patents

車両感知装置

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JP2002367078A
JP2002367078A JP2001170125A JP2001170125A JP2002367078A JP 2002367078 A JP2002367078 A JP 2002367078A JP 2001170125 A JP2001170125 A JP 2001170125A JP 2001170125 A JP2001170125 A JP 2001170125A JP 2002367078 A JP2002367078 A JP 2002367078A
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vehicle
sensing
road
sensing device
determination
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JP2001170125A
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English (en)
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Masabumi Mizunuma
正文 水沼
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Nippon Signal Co Ltd
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Nippon Signal Co Ltd
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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両交通に影響を与えることなく感知部の設
置やメンテナンスが行え、視界不良や美観の悪化を防止
し、所望の場所で通行車両の状態を正確かつ確実に感知
できるようにする。 【解決手段】 車両28が感知領域38に来ると、車両
感知装置の光学式測距儀12,32から変調された赤外
線の光ビーム10,30がそれぞれ矢印x方向に投射さ
れ車両28までの距離が測定される。その測定結果を感
知判定部14、34で感知領域38内で感知された車両
であれば、感知信号17、37を制御部24の判定部1
8に出力される。判定部18では、感知信号17,37
に基づいて、車両の存在、進入方向、通過速度、車種の
判別、感知部の異常検出などを判定することができる。
その判定結果は、通信部20を介して外部に出力され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両感知装置に係
り、更に詳しくは、道路を往来する車両の存在判別、進
入方向判別、速度計測、車種判別、あるいはセンサの異
常判別などを行って車両の状態等を調べる車両感知装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、道路を往来する車両の感知を
行う車両感知装置としては、大別して光学式、画像式、
超音波式の3種類が一般に用いられている。光学式の車
両感知装置は、センサ部より路面に向けて遠赤外光を照
射し、その反射光量の変化によって車両の判別を行って
いる。この光学式は、道路側面(路側)に設置すると、
反対車線の車両も視野に入って区別がつかなくなるた
め、路面の直上に配置されていた。この他の光学式の公
報例としては、特開平10−253769号公報に記載
された「物体検知装置および車両検知装置」などがあ
る。また、画像式の車両感知装置は、CCD(固体撮像
素子)カメラなどを使って路面画像をモニタし、車両が
道路を往来する際の路面画像の変化を捉えることによっ
て、車両の判別を行っている。この画像式の場合も上記
の光学式と同様に、カメラ等を路面の直上に配置する必
要があった。さらに、超音波式の車両感知装置は、超音
波パルスを車両に向けて送信し、これに反射して受信す
るまでの時間によって車両を感知している。この超音波
式は、道路側面に設置することが可能であるが、音波は
遠くへ行くにしたがって広がる性質があることから、感
知対象までの距離が変わると受信レベルの分布が異なる
上、音波同士の干渉によって受信レベルの高い所と低い
所が生じ易いことから、感知領域が不確定となり、感知
精度も周囲の構造物の影響が受け易くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両感知装置にあっては、上記の光学式や画
像式でセンサ部やカメラを道路側面に設置しようとする
と、反対車線の車両との判別がつかなくなるので路面の
直上に配置する必要があるが、それらを支持する支柱や
腕金(アーム)の設置や調整、あるいは装置のメンテナ
ンスの際に、安全に作業を行うため、その都度車線規制
をしなくてはならず、車両交通に多大な影響を与えると
いう問題があった。また、上記支柱やアームは、車両運
転者あるいは歩行者にとって視界不良の原因ともなり、
交通安全上の障害となる上、美観も悪くなるという問題
があった。さらに、上記した超音波式の車両感知装置に
は、道路の側方に設置して車両を感知する側射式があっ
た。例えば、この側射式の車両感知装置を用いて、感知
領域内で車両を感知している時間が何パーセントあるか
によって、道路が渋滞しているか否かを判断する場合、
超音波を使用していることから感知領域がセンサ部から
の距離によって変化してしまい、その都度感知結果が異
なってくるという問題があった。また、上記した超音波
式の車両感知装置は、例えば数msec毎に超音波パル
スを感知領域に向けて送出するが、周囲の物に当たって
多重反射が生じると感知精度が劣化することから、その
ような多重反射が起き易い場所(例えば、トンネル内な
ど)では設置できないという制限があった。本発明は、
上記事情に鑑みてなされたものであり、車両交通に影響
を与えることなくセンサ等の感知部の設置やメンテナン
スなどを容易に行うことができ、視界不良や美観の悪化
が防止できると共に、設置場所の制限が少なく、車両を
正確かつ確実に感知することのできる車両感知装置を提
供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の車両感知装置は、道路側方から道
路を往来する車両の進行方向と略垂直で、かつ路面と略
平行な光ビームを投射し、対象物に当たって反射した反
射光を受光することにより対象物までの距離を測定する
光測距手段と、前記光測距手段の測定結果に基づいて一
定範囲の領域で感知された対象物のみを感知対象とする
感知判定手段と、を備え、前記感知判定手段の判定結果
に基づいて前記道路を往来する車両の状態等を調べるこ
とを特徴とする。これによれば、光測距手段によって道
路側方から道路を往来する車両の進行方向と略垂直で、
かつ路面と略平行な光ビームを投射し、対象物に当たっ
て反射した反射光を受光することにより対象物までの距
離を測定し、感知判定手段により光測距手段の測定結果
に基づいて一定範囲の領域で感知された対象物を感知対
象とするため、その感知判定手段の判定結果に基づいて
道路を往来する車両の存在などを正確かつ確実に感知す
ることができると共に、車両交通に影響を与えることな
く装置の設置やメンテナンスが容易に行え、視界不良や
美観が悪化することが無くなる。請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の車両感知装置において、前記光測
距手段は、車両の進行方向に沿って一定の間隔で複数個
配置され、該各光測距手段のそれぞれの測定結果に基づ
いて前記感知判定手段により感知対象の判定を行い、前
記複数の光測距手段で測定され、前記感知判定手段で判
定されたそれぞれの判定結果に基づいて前記道路を往来
する車両の状態等を判定する判定手段をさらに備えてい
ることを特徴とする。これによれば、光測距手段が車両
の進行方向に沿って一定の間隔で複数個配置され、各光
測距手段のそれぞれの測定結果に基づいて感知判定手段
が感知対象の判定を行い、それらの判定結果に基づいて
判定手段により道路を往来する車両の状態等を判定する
ようにしたため、請求項1の作用効果に加えて、さらに
車両の進入方向、通過速度、あるいは車種など通過車両
の状態の判別が可能となり、その上、感知を行うセンサ
部の異常なども検出することができる。
【0005】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の車両感知装置において、前記光測距手段は、さらに垂
直方向に一定の間隔で複数個配置されていることを特徴
とする。これによれば、光測距手段をさらに垂直方向に
一定の間隔で複数個配置したため、車種判別などを行う
際に、車長だけでなく車高や形状についてもある程度判
別することが可能となり、より正確に通過車両の状態等
を把握することができる。請求項4に記載の発明は、請
求項1〜3の何れか一項に記載の車両感知装置におい
て、前記判定手段で判定された前記道路を往来する車両
の状態等を示す判定結果を外部へ出力する通信手段をさ
らに備えていることを特徴とする。これによれば、通信
手段によって判定手段で判定した道路を往来する車両の
状態等を示す判定結果を外部に出力するようにしたた
め、この情報を利用して交差点の交通信号制御機を制御
したり、情報を交通管制センターなどに送って各道路に
おける交通状況把握に利用することができる。請求項5
に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の車
両感知装置において、移動可能な独立電源をさらに備
え、前記独立電源から前記各手段に電源を供給して駆動
させるようにしたことを特徴とする。これによれば、移
動可能な独立電源を備えていて、各手段に電源を供給し
て駆動させるようにしたため、車両感知装置の設置場所
が電源供給設備のあるところに限定されず、自由に持ち
運んで所望の場所に設置し、通過車両の状態を把握する
ことができる。
【0006】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の車両感知装置において、前記通信手段は、無線通信機
であることを特徴とする。これによれば、通信手段に無
線通信機を用いるようにしたため、車両感知装置の設置
場所が電話線や通信ケーブルが敷設された場所に限定さ
れず、所望の場所で通過車両の状態を把握して、その情
報を外部へ出力することができる。請求項7に記載の発
明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の車両感知装置
において、少なくとも前記光測距手段は、道路側方に設
けられたガードレールに内蔵されるか、ガードレールを
跨いで道路の内側に設置されていることを特徴とする。
これによれば、光測距手段を道路側方に設けられたガー
ドレールに内蔵させるか、ガードレールを跨いで道路の
内側に設置するようにしたため、車両交通に影響を与え
ることなく装置の設置やメンテナンスを容易に行うこと
ができ、車両運転者や歩行者にとっても視界不良となる
ことがなく、美観も良好に保つことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態における車
両感知装置は、自動車等の車両が往来する道路の側方に
配置して、車両の存在、進入方向、通過速度、あるいは
車種といった通過車両の状態を把握したり、車両を感知
するセンサの異常等についても判別が可能なものであ
る。図1は、本実施の形態に係る車両感知装置の概略構
成を説明するブロック図である。図1に示す車両感知装
置は、光測距手段としての光学式測距儀12と、感知判
定手段としての感知判定部14とを含み、少なくとも1
つの感知部16を構成している。光学式測距儀12は、
道路を往来する車両の進行方向(図1中の白抜き矢印
A)に対して略垂直であって、かつ路面と略平行な光ビ
ーム10を投射し、感知対象物に当たって反射してきた
反射光を受光することで、対象物までの距離を測定する
ものである。ここでは、光ビーム10として直径4〜5
cmの赤外線ビームを用いているが、これ以外に可視光
線やコヒーレントなレーザを用いて測距するものであっ
ても良い。感知判定部14は、光学式測距儀12によっ
て測定された測定結果に基づいて矢印x方向の感知領域
38の範囲内に収まる車両であるか否かを判定し、感知
領域38内で感知された車両のみが感知対象となるよう
に、感知信号17を出力する。この感知信号17は、車
線40上で光ビーム10が投射されている位置に通行車
両28(必ずしも乗用車とは限らない)が存在している
ことを示す信号である。このように、本実施の形態で
は、感知部16に光学式測距儀12を用いた点に特徴が
あって、感知対象物までの距離が測定可能であることか
ら、道路の側方に設置しても、隣接する車線42(進行
方向が同じ車線、あるいは反対車線の何れの場合も考え
られる)を走行する車両について誤感知するおそれがな
いため、正確かつ確実な車両感知が可能となる。さら
に、本実施の形態では、図1に示すように、感知部16
と同様に構成された感知部36(光ビーム30、光学式
測距儀32、感知判定部34)が、車両の進行方向に沿
って矢印y方向に一定の間隔をあけて平行に配置され、
その光ビーム10,30との間で、車線40上の一定領
域を車両の感知に必要な感知領域38(ハッチングで示
した部分)とする。この光ビーム10,30は、路面か
ら矢印z方向に一定の高さとなるように平行に保持され
ている。ここでは、上記のx,yを1〜2mとし、zを
0.5m程度としたが、これに限定されるものではな
い。
【0008】また、本実施の形態の車両感知装置は、各
光学式測距儀12,32によるそれぞれの測定結果に基
づいて、感知判定部14,34により感知すべき対象か
否かが判断され、感知対象であれば感知信号17や37
が制御部24に出力される。この制御部24は、感知部
16,36で判定された判定結果に基づいて道路を往来
する車両の状態を判定する判定手段としての判定部18
と、その判定部で判定された判定結果を外部へ出力する
通信手段としての通信部20とが含まれている。判定部
18は、光学式測距儀12,32によってそれぞれ感知
された車線40上を通過する車両の判定結果に基づい
て、例えば、車両28が光学式測距儀12で感知されて
から光学式測距儀32で感知されるまでの時間によっ
て、yの間隔が予めわかっているので、車両の通過速度
を求めることができ、また、光学式測距儀12,32の
感知順序によって車両の進入方向がわかり、感知するか
否かで車両の存在がわかり、車両の先頭を感知してから
末尾を感知するまでの時間と当該車両の通過速度とを用
いて車両長を求めることで、乗用車か大型車かといった
車種判別を行うことができる。さらに、光学式測距儀1
2,32の一方で車両を感知するが、他方で車両感知が
できなくなったような場合は、光学式測距儀などの故障
が考えられるので、センサ部などの異常発生を判定部1
8である程度まで判定することが可能である。通信部2
0は、有線あるいは無線を使って、不図示の交差点の交
通信号制御機や交通管制センターなどの外部に対して制
御部24における判定結果を送ることにより、交差点の
交通信号制御に利用したり、各道路の交通状況の把握に
利用することができる。また、本実施の形態の車両感知
装置は、上記した感知部16,36や制御部24などを
駆動するため、移動可能な独立電源としての太陽電池2
6を具備している。この太陽電池以外の独立電源とし
て、蓄電池や燃料電池などを用いることができる。
【0009】図2は、図1の光学式測距儀を垂直方向に
も一定間隔で複数個配置した例を示す斜視図である。図
2に示すように、図1の光学式測距儀12,32に加え
て、ここでは光学式測距儀12から矢印zで示した垂直
方向に一定間隔毎に、光学式測距儀52,62が配置さ
れている。この光学式測距儀52,62には、それぞれ
図1に示すような感知判定部(14,34に相当)が設
けられ、それらの感知信号をまとめて判定部18で判定
が行われる。図2のように、逆L字形に配置された光学
式測距儀12,32,52,62を用いて車両の判定を
行うと、これまでの光学式測距儀12,32だけの判定
結果に加えて、高さ方向の情報を付加することができ
る。例えば、図1に示した小型車両(乗用車)28と図
2に示した大型バス54のように形状が異なっている
と、垂直方向に配置した光学式測距儀12,52,62
の感知の有無や感知順序によって、大まかな大きさや外
形形状も把握できるようになるため、より細かい車種判
別を行いたい場合などに活用することができる。なお、
図2に示した複数の光学式測距儀の配置は一例であっ
て、これに限定されず、光学式測距儀の数や間隔、ある
いは配置方向を変えて実施しても勿論良い。
【0010】図3は、図1の車両感知装置をガードレー
ルに内蔵した場合の外観図であり、図4は、ガードレー
ルを跨ぐようにして配置した携帯用の車両感知装置の外
観図である。図3において、車線40の路側帯に設けら
れたガードレール70の上面には、太陽電池72が設け
られていて、ここから供給される電源を用いて光学式測
距儀12,32などを駆動することにより、通過車両の
状態を感知することができる。図3の車両感知装置の判
定結果は、地面に埋設された通信回線を介して交通信号
制御機や交通管制センターなどに送られる。図4におい
て、道路の路側帯にはガードレール86が設けられてい
るため、このガードレール86を上から跨ぐようなn形
状の車両感知装置80a,80bで構成されている。こ
の車両感知装置80a,80bの上面には、太陽電池8
2a,82bが貼り付けられていて、ここから供給され
る電源を用いて光学式測距儀12,32により車両感知
を行い、その感知結果をアンテナ84a,84bを介し
て車両感知装置80a,80b相互間でやり取りし、最
終的な判定結果を外部に無線で出力することができる。
【0011】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。まず、図1に示す往復2車線40,42の道路の一
方から車両(乗用車)28が白抜き矢印Aのように感知
領域38へ接近してきている。車両感知装置の光学式測
距儀12,32からは、変調された赤外線の光ビーム1
0,30をそれぞれ矢印x方向に投射していて、常時対
象物までの距離を測っている。この感知領域38内に車
両28がさしかかると、まず光ビーム10が遮られ、そ
の反射光が光学式測距儀12に戻って、出力した光との
位相を比較することで距離に応じたレベルのアナログ信
号を得ることができる。これにより、車両までの距離を
測定することができる。そして、その測定結果が感知判
定部14に送られ、感知領域38内で感知された車両で
あるので、感知信号17が制御部24の判定部18へ出
力される。続いて、光学式測距儀32の光ビーム30が
遮られ、車両までの距離が測定されて、その測定結果が
感知判定部34に送られて、感知信号37が制御部24
の判定部18へ出力される。判定部18では、両方の感
知部16,36からの感知信号17,37に基づいて、
感知領域38内を車両が通過したことを感知する。その
時、感知信号17,37の立ち上がりの順序で車両の進
入方向を判別することができる。この進入方向の判別
は、例えば、交通信号の感応制御用感知器などに利用す
ることができる。また、当該車両の通過速度は、感知信
号17,37の立ち上がりの時間差によって車両の通過
速度を計測することができる。この通過速度の計測は、
例えば、高速車抑止システムやジレンマ感応制御用など
に利用することができる。さらに、感知信号17,37
による感知期間(感知信号が立ち上がって下がるまでの
期間)と通過速度との積により車両の長さを算出するこ
とができる。このようにして算出された車長によって、
二輪車、乗用車、大型車などの車種の判別が行える。こ
の車種の判別は、例えば、交通流の計測や大型車の混入
率などの計測端末として利用することができる。特に、
図2に示すように、光学式測距儀12,32,52,6
2を配置した車両感知装置を用いることによって、車長
だけでなく大まかな車高や外形形状なども把握できるよ
うになれば、より正確に車種判別を行うことができる。
また、感知部から出力される感知信号17,37の何れ
かが有意状態(排他的論理和:EX−OR)のまま一定
時間経過した場合、判定部18は、感知部が故障してい
ると判定する。これらの判定結果は、通信部20を介し
て外部に出力される。例えば、交通信号制御機に判定結
果を送ることにより、交通量に応じて交通信号の切り換
えタイミングを変更することで、最も効率良く車両交通
を制御することが可能となる。また、進入方向の判別を
用いれば、半感応式信号機などの制御に利用することが
できる。交通管制センターに上記判定結果を送れば、交
通量や車両の通過速度等に基づいて各道路における車両
の流れ具合を把握することが可能となり、渋滞情報の表
示盤の内容を最新の内容に変更したりする際に利用する
ことができる。
【0012】以上説明したように、本実施の形態の車両
感知装置によれば、車両を感知するセンサとして光学式
測距儀を用いているため、感知車両までの距離がわかる
ことから、道路側方に設置して車両を感知する際に感知
領域を一定の領域に限定することが可能となり、隣接す
る車線や反対車線を往来する車両の誤感知を防止するこ
とができる。そして、車両感知装置に用いる光学式測距
儀は、1つあるいは複数個を固定した状態で使用するの
で、走査機構を備えた装置と比べると構造的に簡単であ
って、安価に構成することができる。その上、感知部の
光学式測距儀には、ビーム状の赤外線を用いているの
で、従来の超音波式と比較すると空間的に高い精度で感
知領域が定義可能となり、多重反射がないため周囲の構
造物(壁面、トンネル、歩道橋等)を考慮して設置する
必要もなく、高い感知精度を得ることができる。また、
車両感知装置を道路側方に設置できるということは、設
置の際に道路上の支柱やアームに取り付ける必要がなく
なり、設置時やメンテナンス時などに交通規制をする必
要がないので、交通渋滞を招くおそれもなくなる。特
に、図3に示すように、ガードレール70などに車両感
知装置を内蔵すれば、車両運転者や歩行者にとって視界
不良の原因とはならず、都市景観上の美観を保つことが
できる。また、図4に示すように、ガードレール86に
対して、光学式測距儀12,32がそれぞれ納められて
いるセパレート型の車両感知装置80a,80bを任意
の位置に配置するだけで、通行車両の状態を手軽に把握
することができる。
【0013】その上、図3や図4の車両感知装置では、
電源を太陽電池72,82a,82bから取るようにし
たので、電源設備の無い所でも容易に設置することが可
能であると共に、環境に優しいエネルギーが利用でき
る。特に、図4の場合は、車両感知装置80a,80b
の間の信号のやり取りや、その判定結果の外部への送信
が無線にて行われるので、通信回線の敷設されていない
場所であっても自由に移動させて設置することができ
る。さらに、本実施の形態の車両感知装置によれば、車
両の存在を判別する機能の他、車両の進入方向の判別機
能によって交通信号の感応制御用感知器などに利用でき
たり、通過速度の計測機能によって高速車抑止システム
やジレンマ感応制御用などに利用できたり、車種の判別
機能によって交通流の計測や大型車の混入率などの計測
端末として利用できるので、従来は専用の感知器を用い
ていたものを本発明の車両感知装置1つで代替すること
が可能となり、システムの多機能化にも対応することが
できる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、光測距手段によって道路側方から道路を往
来する車両の進行方向と略垂直で、かつ路面と略平行な
光ビームを投射し、対象物に当たって反射した反射光を
受光することにより対象物までの距離を測定し、感知判
定手段により光測距手段の測定結果に基づいて一定範囲
の領域で感知された対象物を感知対象とするので、その
感知判定手段の判定結果に基づいて道路を往来する車両
の存在などを正確かつ確実に感知することができると共
に、車両交通に影響を与えることなく装置の設置やメン
テナンスが容易に行え、視界不良や美観が悪化すること
が無くなる。請求項2に記載の発明によれば、光測距手
段が車両の進行方向に沿って一定の間隔で複数個配置さ
れ、各光測距手段のそれぞれの測定結果に基づいて感知
判定手段が感知対象の判定を行い、それらの判定結果に
基づいて判定手段により道路を往来する車両の状態等を
判定するようにしたので、請求項1の効果に加えて、さ
らに車両の進入方向、通過速度、あるいは車種など通過
車両の状態の判別が可能となり、その上、感知を行うセ
ンサ部の異常なども検出することができる。請求項3に
記載の発明によれば、光測距手段をさらに垂直方向に一
定の間隔で複数個配置したので、車種判別などを行う際
に、車長だけでなく車高や形状についてもある程度判別
することが可能となり、より正確に通過車両の状態等を
把握することができる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、通信手段
によって判定手段で判定した道路を往来する車両の状態
等を示す判定結果を外部に出力するようにしたので、こ
の情報を利用して交差点の交通信号制御機を制御した
り、情報を交通管制センターなどに送って各道路におけ
る交通状況把握に利用することができる。請求項5に記
載の発明によれば、移動可能な独立電源を備えていて、
各手段に電源を供給して駆動させるようにしたので、車
両感知装置の設置場所が電源供給設備のあるところに限
定されず、自由に持ち運んで所望の場所に設置し、通過
車両の状態を把握することができる。請求項6に記載の
発明によれば、通信手段に無線通信機を用いるようにし
たので、車両感知装置の設置場所が電話線や通信ケーブ
ルが敷設された場所に限定されず、所望の場所で通過車
両の状態を把握して、その情報を外部へ出力することが
できる。請求項7に記載の発明によれば、光測距手段を
道路側方に設けられたガードレールに内蔵させるか、ガ
ードレールを跨いで道路の内側に設置するようにしたの
で、車両交通に影響を与えることなく装置の設置やメン
テナンスを容易に行うことができ、車両運転者や歩行者
にとっても視界不良となることがなく、美観も良好に保
つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る車両感知装置の概略構成を
説明するブロック図である。
【図2】図1の光学式測距儀を垂直方向にも一定間隔で
複数個配置した例を示す斜視図である。
【図3】図1の車両感知装置をガードレールに内蔵した
場合の外観図である。
【図4】ガードレールを跨ぐようにして配置した携帯用
の車両感知装置の外観図である。
【符号の説明】
10 光ビーム、 12 光学式測距儀、 14 感知判定部、 16 感知部、 17 感知信号、 18 判定部、 20 通信部、 24 制御部、 26 太陽電池、 28 車両、 30 光ビーム、 32 光学式測距儀、 34 感知判定部、 36 感知部、 37 感知信号、 38 感知領域、 40 車線、 42 車線、 50、60 光ビーム、 52、62 光学式測距儀、 54 大型バス、 70 ガードレール、 72 太陽電池、 80a、80b 車両感知装置、 82a、82b 太陽電池、 84a、84b アンテナ、 86 ガードレール。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路側方から道路を往来する車両の進行
    方向と略垂直で、かつ路面と略平行な光ビームを投射
    し、対象物に当たって反射した反射光を受光することに
    より対象物までの距離を測定する光測距手段と、 前記光測距手段の測定結果に基づいて一定範囲の領域で
    感知された対象物のみを感知対象とする感知判定手段
    と、 を備え、前記感知判定手段の判定結果に基づいて前記道
    路を往来する車両の状態等を調べることを特徴とする車
    両感知装置。
  2. 【請求項2】 前記光測距手段は、車両の進行方向に沿
    って一定の間隔で複数個配置され、 該各光測距手段のそれぞれの測定結果に基づいて前記感
    知判定手段により感知対象の判定を行い、 前記複数の光測距手段で測定され、前記感知判定手段で
    判定されたそれぞれの判定結果に基づいて前記道路を往
    来する車両の状態等を判定する判定手段をさらに備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載の車両感知装置。
  3. 【請求項3】 前記光測距手段は、さらに垂直方向に一
    定の間隔で複数個配置されていることを特徴とする請求
    項2に記載の車両感知装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段で判定された前記道路を往
    来する車両の状態等を示す判定結果を外部へ出力する通
    信手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜
    3の何れか一項に記載の車両感知装置。
  5. 【請求項5】 移動可能な独立電源をさらに備え、 前記独立電源から前記各手段に電源を供給して駆動させ
    るようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一
    項に記載の車両感知装置。
  6. 【請求項6】 前記通信手段は、無線通信機であること
    を特徴とする請求項5に記載の車両感知装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記光測距手段は、道路側方
    に設けられたガードレールに内蔵されるか、ガードレー
    ルを跨いで道路の内側に設置されていることを特徴とす
    る請求項1〜6の何れか一項に記載の車両感知装置。
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