JP2007232566A - 側突検知装置、側突検知方法 - Google Patents

側突検知装置、側突検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外乱があっても、障害物の衝突を精度よく判定することができる側突検知装置及び側突検知方法を提供すること。
【解決手段】サイドドア1の内部に配置された圧力センサ5により車両の側面への衝撃を検知する側突検知装置10において、スピーカ11,12が発生する音量に応じて圧力センサ5の検出値を補正することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両側面に障害物が衝突したことを検出する側突検知装置及び側突検知方法に関し、特に、外乱の影響を補正する側突検知装置及び側突検知方法に関する。
乗員の保護など所定の制御を行うため、車両側面に障害物が衝突したことを検出する側突検知装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。側突検知装置が車両の側面に障害物の衝突を検知すると、サイドエアバッグを展開するなどの制御が行われる。
図1は、側突を検知するための圧力センサが配設されたサイドドアの断面図を示す。サイドドア1は、アウタパネル5とインナパネル2とを、内部領域を設けて貼り合わせた構造を有し、内部領域にはウィンドガラス4が昇降可能に保持されている。アウタパネル3の内側面には1つ以上の圧力センサセンサ5が設けられていて、車両の側面に障害物が衝突した場合には圧力センサ5がその圧力変化を検出し、障害物の側突が衝突したことを検知する。
特許第2654428号公報
しかしながら、このような圧力センサは、マイクロフォンなど空気圧の変化や振動を検出するものであるため、外乱の影響を受けやすいという不都合がある。例えば、車両にはオーディオ装置から音楽や音声を出力するためのスピーカが搭載されるが、圧力センサ5はスピーカが発生する空気振動により圧力変化を検出してしまう。
また、圧力センサの「空気圧変化を内部の感圧素子で電気信号へ変換する」という性質上、サイドドア1の内部領域の温度が急激に変化した場合にも、圧力センサが圧力変化を検出してしまう。
したがって、サイドドアに圧力センサが配置される側突検知装置は、圧力変化が正確に検出されず、障害物の衝突判定を精度よく行えない場合が生じうるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑み、外乱があっても、障害物の衝突を精度よく判定することができる側突検知装置及び側突検知方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、サイドドアの内部に配置された圧力センサにより車両の側面への衝撃を検知する側突検知装置において、スピーカが発生する音量に応じて前記圧力センサの検出値を補正することを特徴とする。
本発明によれば、スピーカからの出力により変動する圧力センサの検出値を補正するので、側面からの障害物の衝突を精度よく検出することができる。
また、本発明の側突検知装置の一形態において、スピーカは、サイドドアに埋設されていることを特徴とする。
本発明によれば、スピーカがサイドドアに配置されていた場合に、圧力センサの検出値を補正して、側面からの障害物の衝突を精度よく検出することができる。
また、本発明の側突検知装置の一形態において、車両への日射量に応じて圧力センサの検出値を補正する、ことを特徴とする。
本発明によれば、日射量の変動があっても圧力センサの検出値を補正するので、側面からの障害物の衝突を精度よく検出することができる。
また、本発明の一形態において、日射量が急激に変動した場合に、圧力センサの検出値を補正することを特徴とする。
本発明によれば、日射量が急激に変動したことを検出して、圧力センサの検出値を補正するので、側面からの障害物の衝突を精度よく検出することができる。
また、本発明の一形態において、オーディオ装置のオン若しくはオフ、又は、音量の調整を検知した場合に、圧力センサの検出値を補正する、ことを特徴とする。
本発明によれば、スピーカからの出力の変動をオーディオ装置のオン若しくはオフ、又は、音量の調整に基づき検知し、圧力センサの検出値を補正して側面からの障害物の衝突を精度よく検出することができる。
外乱があっても、障害物の衝突を精度よく判定することができる側突検知装置及び側突検知方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例を挙げながら図面に基づき説明する。
図2は、本実施例の側突検知装置10の機能構成図を示す。側突検知装置10は側突検知ECU((Electronic Control Unit)15により制御され、側突検知装置10が側突を検知すると、インフレータ16のガス発生剤が点火され、瞬間的に発生する大量のガスが、サイドエアバッグ17に急速に充填されて瞬時に膨張し、乗員と車室内側壁との間にそれぞれ展開して、二次衝突から乗員を保護する。サイドエアバック17はシート側面やAピラーなどに折りたたまれた状態で収納されている。なお、サイドエアバッグ17は、車両の両側の衝突から乗員を保護するため、少なくとも車両の両側面に配置されている。
側突検知ECU15には、圧力センサ5及びオーディオ装置13が接続されている。圧力センサ5は、加えられた圧力や振動などの力を電圧に変換する圧電素子(ピエゾ素子)により構成され、変換した電圧を側突検知ECU15に出力する。また、オーディオ装置13のスイッチのオン・オフ信号は側突検知ECU15に出力される。
音量調整手段14はオーディオ装置13に接続されており、音量調整手段14をユーザが調整すると、オーディオ装置13は、スピーカA11及びスピーカB12から出力する音量を制御する。オーディオ装置13は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)を再生したり、テレビやカーナビからの音声をスピーカA11及びスピーカB12から出力する装置である。
スピーカA11及びスピーカB12の一方は、サイドドア1のインナパネル2に埋設され、他方はフロントパネルやインスツルメントパネル、リアダッシュボードなど車内に配設される。スピーカA11及びスピーカB12は、必ずしも両方が必要というものではなく、いずれか一方であってもよく、また、車室内の複数箇所に配設されてもよい。
音量調整手段14は、回転部や押しボタン、カーナビなどのタッチパネル、音声入力回路により構成される。回転部又は押しボタンにより構成される場合は、回転位置や押下回数に応じた電圧値や抵抗値がオーディオ装置13に出力される。タッチパネルにより構成される場合は、タッチパネルに形成されるスライドバーやボタンの操作を音量調整手段14が検出して、スライドバーの位置や押下回数に応じた信号をオーディオ装置13に出力する。音声入力回路により構成される場合、マイクロフォンを介して入力された音量調整に関するユーザの音声を音声入力回路が認識して、認識内容に応じた信号をオーディオ装置13に出力する。オーディオ装置13は、音量に応じた音量信号を側突検知ECU15に出力する。
側突検知ECU15は、オーディオ装置13から入力されたスイッチのオン・オフ信号及び音量信号が入力されると、スピーカA11又はスピーカB12の出力に応じて、圧力センサ5が検出して側突検知ECU15に出力する圧力信号を補正する。
側突検知ECU15は、CPU、ROM、RAM、通信回路がバスにより接続されたコンピュータであり、ROMに格納されたプログラムをCPUが実行することで圧力信号を補正しながら側突の検知及び乗員保護の制御を行う。
図3は、側突検知ECU15が、オーディオ装置13から入力されたスイッチのオン信号に基づき圧力信号を補正する処理手順を示すフローチャート図である。
まず、側突検知ECU15は、車両のイグニッション(以下、IGという)スイッチがオンとなった時に、初期処理として圧力センサ5が出力する圧力信号の初期オフセット量を決定する(S1)。初期オフセット量P-offは、スピーカからの音声出力がない状態において圧力センサ5が検出する圧力信号であるので、初期オフセット量P-offを決定することで圧力センサ5のゼロ点補正が行われる。
図4は、時間に対する圧力信号及びオーディオ装置13のオン・オフ信号の関係を示す図である。t=0においてIGオンになったとすると、側突検知ECU15は例えば数秒間、圧力信号をサンプリングしその平均をオフセット量P-offとして決定する。以降は、オフセット量P-offが圧力信号のゼロ点となる。
ついで、側突検知ECU15は、オーディオ装置13がオンになったか否かを判定する(S2)。オンにならなければ、圧力センサの出力は時間の経過と共に若干変動するので、ステップ1の初期オフセット量の決定を繰り返す。これにより圧力信号の緩やかな変動は補正される。また、安定した圧力信号を補正するため、初期オフセット量P-offは、比較的長い時定数を周期として決定することが好適である。
オーディオ装置13がオンになった場合、オンから所定時間内の圧力信号の変動量Δpを算出する(S3)。変動量Δpはオーディオ装置13のオンに連動して生じたものなので、スピーカA11又はスピーカB12が発生する出力(振動)によるものとして扱うことができる。
変動量Δpが算出されたら、側突検知ECU15は衝突が生じたか否かの判定時に、圧力信号からΔpをキャンセルする(S4)。圧力信号からΔpをキャンセルすることで、「P-off+Δp」を新たなゼロ点として衝突判定を行うこととなる。したがって、衝撃による圧力信号の変化を正確に補正して、精度のよい衝突判定が可能になる。
側突検知ECU15は、オーディオ装置13がオフになった場合も同様の処理を行う。図5は、側突検知ECU15が、オーディオ装置13から入力されたスイッチのオフ信号に基づき圧力信号を補正する処理手順を示すフローチャート図である。
まず、側突検知ECU15は、車両のIGがオンとなった時に、初期処理として圧力センサ5が出力する圧力信号の初期オフセット量を決定する(S11)。
図6は、時間に対する圧力信号及びオーディオ装置13のオン・オフ信号の関係を示す図である。図6に示すように、IGオン時、オーディオ装置13のスイッチはオン状態である。オーディオ装置13のスイッチがオン状態の場合の初期オフセットは、スピーカからCDやラジオ等の音声出力がある状態において、圧力センサ5が出力する圧力信号である。
t=0においてIGオンになったとすると、側突検知ECU15は例えば数秒間、圧力信号をサンプリングしその平均をオフセット量P-offとして決定する。以降は、オフセット量P-offが圧力信号のゼロ点となる。
ついで、側突検知ECU15は、オーディオ装置13がオフになったか否かを判定する(S12)。オフにならなければ、圧力センサの出力は時間の経過と共に若干変動するので、ステップ11の初期オフセット量の決定を繰り返す。これにより圧力信号の緩やかな変動は補正される。
オーディオ装置13がオフになった場合、オフから所定時間内の圧力信号の変動量Δpを算出する(S13)。変動量Δpはオーディオ装置13のオフに連動して生じたものなので、スピーカA11又はスピーカB12が発する出力(振動)が低減したことによるもの(負の値)として扱うことができる。
変動量Δpが算出されたら、側突検知ECU15は衝突が生じたか否かの判定時に、圧力信号からΔpをキャンセルする(S14)。圧力信号からΔpをキャンセルすることで、「P-off+Δp(但し、Δpは負)」を新たなゼロ点として衝突判定を行うこととなる。したがって、衝撃による圧力信号の変化を正確に捉え、精度のよい衝突判定が可能になる。
以上のように、本実施例の側突検知装置10はオーディオ装置13のオン・オフによるスピーカの音量に応じて圧力センサ5の検出値を補正することができ、精度よく衝突を判定できる。
続いて、ユーザにより音量調整手段14が調整された場合の圧力信号の補正について図7及び図8に基づき説明する。図7は音量調整手段14が調整された場合の圧力信号の補正処理の手順を、図8は時間に対するオーディオ装置13のスイッチ状態、音量信号及び圧力信号の変化を示す図である。
図8では、音量の調整による圧力信号の補正を想定しているので、オーディオ装置13は常にオン状態となる。まず、側突検知ECU15は、初期処理として圧力センサ5が出力する圧力信号の初期オフセット量を決定する(S21)。オーディオ装置13がオンの場合の初期オフセット量P-offは、スピーカからCDやラジオ等の音声出力がある状態において、圧力センサ5が検出する圧力信号である。
ついで、側突検知ECU15は、オーディオ装置13の音量が調整されたか否かを判定する(S22)。調整されなければ、圧力センサの出力は時間の経過と共に若干変動するので、ステップ21の初期オフセット量の決定を繰り返す。初期オフセット量の決定は、比較的長い時定数を周期として決定することが好適である。
図8に示すように、時刻t1からt2にかけてユーザが音量調整をすると、それに伴い圧力信号が変動する。側突検知ECU15は、音量の調整を検出して、音量調整が終了してから例えば数秒間(t2〜t3)圧力信号をサンプリングし、初期オフセット量P-offに対する圧力信号の変動量Δpを算出する(S23)。変動量Δpはオーディオ装置13の音量調整に連動して生じたものなので、スピーカA11又はスピーカB12が発する振動によるものとして扱うことができる。
変動量Δpが算出されたら、側突検知ECU15は衝突が生じたか否かの判定時に、圧力信号からΔpをキャンセルする(S24)。すなわち、初期オフセット量P-offにΔpを加えたものが圧力信号の新たなゼロ点となる。
したがって、側突検知装置10は音量調整による圧力信号の変動を補正することで、衝撃による圧力信号の変化を正確に補正し、精度のよい衝突判定が可能になる。なお、図7及び8では、音量を大きく調整した場合について説明したが、音量を小さく調整された場合も同様に処理できる。
また、図7及び図8では、音量調整手段14の調整があった場合に圧力信号を補正したが、オーディオ装置13からスピーカA11又はスピーカB12への入力電圧を所定の周期でサンプリングして、音量調整を検出してもよい。音量が調整された場合には、スピーカA11又はスピーカB12への入力電圧が変化するので、側突検知ECU15はこれにより音量調整手段14の調整があったことを検出できる。
本実施例の側突検知装置10によれば、オーディオ装置13のオン・オフされたり、音量が調整された場合に生じる圧力センサ5の検出信号の変動を補正するので、精度よく衝突判定することができる。
本実施例では、日射センサの出力に基づき圧力信号を補正する側突検知装置について説明する。車両のサイドドア1の内側面に配置された圧力センサ5は日射の変化により生じる急激な温度変化の影響を受けやすい。通常の緩やかな温度変化であれば、圧力信号を定期的に補正することで対応できるが、例えば、長いトンネルを抜けた後は日射により急激な温度変化が生じる。このような急激な温度変化があると圧力センサ5が圧力の変動を検出してしまい精度のよい衝突判定が困難になる場合がある。そこで、本実施例では、日射量を検出する日射センサの出力値に基づき圧力信号を補正する。
図9は、本実施例の側突検知装置10の機能構成図を示す。なお、図9において図2と同一構成部分には同一の符号を付しその説明は省略する。図9の側突検知装置10は、側突検知ECU15に日射センサ18が接続されている。
日射センサ18は、太陽光の強度や方位を検出するものである。日射センサ18は、例えばフォトダイオードを有し、日射の強度に応じた電流に変換して、該電流値を側突検知ECU15に日射信号として出力する。本実施例の側突検知ECU15は、日射センサ18から入力される日射信号に基づき、圧力信号を補正する。
図10は、側突検知ECU15が日射信号に基づきの圧力信号を補正する処理手順のフローチャート図を示す。図11は、時間に対する日射信号及び圧力信号の変化を示す図である。
まず、側突検知ECU15は、初期処理として圧力センサ5が出力する圧力信号の初期オフセット量P-offを決定する(S31)。ここで決定される初期オフセット量P-offは、例えばトンネル内や日陰など日射量が少ない状態の圧力信号の値である。
日射センサ18は定周期に日射量をサンプリングしており、側突検知ECU15は所定期間(図11ではt1〜t2)の日射信号の変動量Δsが所定以上であるか否かを判定する(S32)。側突検知ECUは、時刻t1〜t2の間に変動した日射信号の変動量Δsが所定以上であるか否かを判定する。
Δsが所定以上の場合、側突検知ECU15は所定期間内の圧力信号の変動量Δpを算出する(S33)。変動量Δpは、日射量が急激に増大したことで生じたものとして扱うことができる。
Δsが所定以上でない場合、側突検知ECU15はステップ31の初期オフセット量の決定を繰り返す。このように、日射量が変動してもそれが急激でなければ、初期オフセットとして補正されるので、精度のよい衝突判定がなされる。初期オフセット量の決定は、比較的長い時定数を周期として決定することが好適である。
変動量Δpが算出されたら、側突検知ECU15は衝突が生じたか否かの判定時に、圧力信号からΔpをキャンセルする(S34)。圧力信号からΔpをキャンセルすることで、「P-off+Δp」を新たなゼロ点として衝突判定を行うこととなる。したがって、日射量の急激な変化による圧力信号の変化を正確に補正して、精度のよい衝突判定が可能になる。
なお、図11では、時刻t2の後も日射量の変動が継続しているが、側突検知ECU15は同様の処理を繰り返し急激な日射信号の変動があれば、圧力信号を補正する。
図10又は11とは逆に、通常の道路を走行中の車両がトンネルに進入したような場合、日射量が急激に減少することとなる。この場合も側突検知ECU15は、図10の処理手順と同様に日射量が急激に変化(減少)した場合には圧力信号を補正して衝突判定を行う。
ところで、日射センサ18は通常フロントやリアのダッシュボードに配置され、圧力センサ5はサイドドア1の内部に設けられるため、日射信号と圧力信号にはタイムラグが生じる場合がある。タイムラグがある場合、日射信号が所定以上に変動した時点では圧力信号の変動量が十分でなく、その後、遅れて圧力信号が変動する。
図12は日射信号と圧力信号の関係の一例を示す図である。図12に示すように、時刻t1〜t2の間に日射信号がΔs変動し、その間に圧力信号もΔp変動している。そして圧力信号は時刻t2の後も徐々に変動している。このような場合には、日射信号の変動量に基づいて圧力信号の変動を予測することが好適となる。
側突検知ECU15は、予め、日射信号の変動量とその後に生じる圧力信号を対応づけてROM等に補正テーブルとして保持しておく。図13は補正テーブルの一例を示す。補正テーブルには、日射信号の変動量Δsに対応づけて、日射信号の変動の後に生じる圧力信号の変動量が時間変化と共に記録されている。
側突検知ECU15は、急激な日射信号の変動が検出された場合、その間の圧力信号Δpを補正して衝突の判定を行うと共に、日射信号の変動が終了した後(図12では時刻t2の後)、経過時間に応じて補正テーブルを参照し遅れて生じる圧力信号を補正する。このような処理により、日射信号が急激に変動した後、徐々に圧力信号が変動しても、側突検知ECU15は圧力信号を補正して精度よく衝突判定を行うことができる。
本実施例の側突検知装置10によれば、日射量が急激に変動した場合に生じる圧力センサ5の検出信号の変動を補正するので、精度よく衝突判定することができる。
本実施例では、オーディオ装置のオン・オフや音量信号及び日射信号に基づき圧力信号を補正して衝突判定を行う場合について説明する。本実施例の側突検知装置10の機能構成図は図9と同様であるので説明は省略する。
図14は、時間に対するオーディオ装置13のスイッチ状態、日射信号及び圧力信号の変化を示す図である。図14によれば、時刻t1にオーディオ装置13がオンとされ、時刻t2からt3の間に日射信号が急激に増大している。
図15は、側突検知ECU15がオーディオ装置13のオン信号及び日射信号に基づき圧力信号を補正する処理手順を示すフローチャート図である。
まず、側突検知ECU15は、車両のイグニッション(以下、IGという)スイッチがオンとなった時に、初期処理として圧力センサ5が出力する圧力信号の初期オフセット量を決定する(S41)。初期オフセット量P-offは、スピーカからの音声出力がない状態において圧力センサ5が出力する圧力信号であるので、初期オフセット量P-offを決定することで圧力センサ5のゼロ点補正が行われる。
初期オフセット量P-offの決定後、側突検知ECU15は、オーディオ装置13がオンになったか否か、又は、日射信号の変動量Δsが所定以上か否かを判定する(S42)。
オーディオ装置13がオンにならず、かつ、日射信号の変動量Δsが所定以上でない場合、圧力センサの出力は時間の経過と共に若干変動するので、ステップ41の初期オフセット量の決定を繰り返す。これにより、圧力信号の緩やかな変動は補正される。
図14では、まず、時刻t1においてオーディオ装置13がオンとなるので、側突検知ECU15は、例えば数秒間、圧力信号をサンプリングし、圧力信号の変動量Δp1を算出する(S43)。
変動量Δp1はオーディオ装置13のオンに連動して生じたものなので、スピーカA11又はスピーカB12が発する出力(振動)によるものとして扱うことができる。
ついで、側突検知ECU15は、オーディオ装置13のオン・オフ信号、又は、日射信号が安定しているか否かを判定する(S45)。安定しているとは、緩やかな変動やセンサの誤差の範囲程度にこれらの信号が推移することをいう。
図14では引き続き日射信号が変動しているので、側突検知ECU15は、再度、オーディオ装置13がオンになったか否か、又は、日射信号の変動量Δsが所定以上か否かを判定する(S42)。
時刻t2〜t3の間に日射信号の変動量Δsが所定以上となると、側突検知ECU15は、時刻t2〜t3の間の圧力信号の変動量Δp2を算出する(S44)。変動量Δp2は、日射量が急激に増大したことで生じたものとして扱うことができる。
側突検知ECU15は、再度、オーディオ装置13のオン・オフ信号、又は、日射信号が安定しているか否かを判定する(S45)。
オン・オフ信号、又は、日射信号が安定している場合、側突検知ECU15は衝突が生じたか否かの判定時に、圧力信号から変動分をキャンセルする(S46)。ステップS46における圧力信号の変動分は、オーディオ装置13のオン・オフ信号のみがあった場合にはΔp1、日射信号のみが急激に変動した場合はΔp2、オーディオ装置13のオン・オフ信号があり、かつ、日射信号が急激に変動した場合はΔp1+Δp2となる。
したがって、側突検知ECU15が、衝突が生じたか否かの判定時に、Δp1若しくはΔp2、又は、Δp1及びΔp2をキャンセルすることで、圧力信号の変化を正確に補正して、精度のよい衝突判定が可能になる。
なお、図14では、オーディオ装置13のオン・オフの後に日射信号が変動したが、先に日射信号が変動しても同様に処理できる。
また、オーディオ装置13がオフになった場合、又は、音量調整手段14が操作され音量信号が変動した場合においても、圧力信号の変動量Δp1を同様にキャンセルすることができる。
日射信号が急激に変動した場合の圧力信号を図13の補正テーブルに基づきキャンセルする場合、日射信号の変動が終了してからの時間に応じてキャンセルする圧力信号の変動量Δp2を補正テーブルから抽出する。
以上のように、本実施の形態の側突検知装置10は、スピーカの出力変動や日射量の変動などの外乱があっても、障害物の衝突を精度よく判定することができる。
また、本実施の形態では、圧力センサ5の検出値を補正することとしたが、側面の衝突を検知するためサイドドア1の内側面に加速度センサを配置した場合も、側突検知ECU15は加速度センサの検出値をオーディオ装置13のオン・オフや音調調整、日射センサ18の出力に基づき補正することができる。
また、車両には歩行者との衝突を検知して歩行者を保護する制御を行うため、歩行者保護センサをバンパの内側面に設ける場合がある。歩行者保護センサも振動や加速度を検知するセンサであり、また、車室外にあるため外乱の影響を受ける場合がある。したがって、上述したように、歩行者保護センサは日射量の急激な変動、気温の変化による影響を受けるが、歩行者保護センサにより歩行者を保護する制御を行う場合においても、歩行者保護センサの検出値を日射量の変動や気温の変化に応じて補正することができる。
衝突を検知するための圧力センサが配設されたサイドドアの断面図である。 側突検知装置の機能構成図を示す。 側突検知ECUが、オーディオ装置から入力されたスイッチのオン信号に基づき圧力信号を補正する処理手順を示すフローチャート図である。 時間に対する圧力信号及びオーディオ装置のスイッチ状態の関係を示す図である。 側突検知ECUが、オーディオ装置から入力されたスイッチのオフ信号に基づき圧力信号を補正する処理手順を示すフローチャート図である。 時間に対する圧力信号及びオーディオ装置のスイッチ状態の関係を示す図である。 音量が調整された場合に圧力信号を補正する処理手順を示すフローチャート図である。 時間に対するオーディオ装置のスイッチ状態、音量信号及び圧力信号の変化を示す図である。 側突検知装置の機能構成図である。 側突検知ECUが日射信号に基づきの圧力信号を補正する処理手順のフローチャート図である。 時間に対する日射信号及び圧力信号の変化を示す図である。 日射信号と圧力信号の関係の一例を示す図である。 補正テーブルの一例である。 時間に対するオーディオ装置のスイッチ状態、日射信号及び圧力信号の変化を示す図である。 側突検知ECUがオーディオ装置のオン信号及び日射信号に基づき圧力信号を補正する処理手順を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 サイドドア
5 圧力センサ
11、12 スピーカ
13 オーディオ装置
14 音量調整手段
15 側突検知ECU
18 日射センサ

Claims (10)

  1. サイドドアの内部に配置された圧力センサにより車両の側面への衝撃を検知する側突検知装置において、
    スピーカが発生する音量に応じて前記圧力センサの検出値を補正する、
    ことを特徴とする側突検知装置。
  2. 前記スピーカは、前記サイドドアに埋設されていることを特徴とする請求項1記載の側突検知装置。
  3. 車両への日射量に応じて前記圧力センサの検出値を補正する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の側突検知装置。
  4. 日射量が急激に変動した場合、前記圧力センサの検出値を補正する、ことを特徴とする請求項3記載の側突検知装置。
  5. オーディオ装置のオン若しくはオフ、又は、音量の調整を検知した場合に、前記圧力センサの検出値を補正する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の側突検知装置。
  6. サイドドア内部に配置された圧力センサにより車両の側面への衝撃を検知する側突検知装置において、
    車両への日射量に応じて前記圧力センサの検出値を補正する、
    ことを特徴とする側突検知装置。
  7. 日射量の変動量に対応づけて前記圧力センサの検出値の変動量を記録した補正テーブルを有し、
    日射量が急激に変動した場合、前記補正テーブルに基づき前記前記圧力センサの検出値を補正する、
    ことを特徴とする請求項6記載の側突検知装置。
  8. サイドドアの内部に配置された圧力センサにより車両の側面への衝撃を検知する側突検知方法において、
    スピーカが発生する音量に応じて前記圧力センサの検出値を補正する、
    ことを特徴とする側突検知方法。
  9. 前記スピーカは、前記サイドドアに埋設されていることを特徴とする請求項8記載の側突検知方法。
  10. 車両への日射量に応じて前記圧力センサの検出値を補正する、ことを特徴とする請求項8又は9記載の側突検知方法。
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