JP2007231863A

JP2007231863A - 羽根車の保持リングを軸流ファン構造とするシロッコファン

Info

Publication number: JP2007231863A
Application number: JP2006055724A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Nakayama; 俊明中山
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2006-03-02
Filing date: 2006-03-02
Publication date: 2007-09-13

Abstract

【課題】吸込み口からモータ端までの全長を短くするために、モータをシロッコファンの内部に挿入する場合、モータの外径が羽根車入口の気流の流れを阻害し送風性能が低下する。この現象を緩和し、風量を増大させる換気扇用シロッコファンを提供する。
【解決手段】シロッコファンの羽根車３に軸流ファン羽根形状を持つ翼型保持リング１０を設ける。シロッコファンは運転時に翼型保持リング１０の働きで吸気口５からの換気空気が翼型保持リング１０の裏側へ送風され、羽根車３の軸方向に沿い風量分配が調整できるため、駆動モータを内部に挿入しても、従来のシロッコファンに見られる軸方向に沿う気流の流速分布が不均一となる現象が緩和される。
【選択図】図３

Description

本発明は、住宅などの室内換気を目的とする換気扇に用いるシロッコファンに関する。

図１に従来のシロッコファンの構成を示す。
本体１の外部上方にモータ２が設置されている。モータ２の回転軸端に羽根車３（複数枚の羽根が保持リング７に配列されるもの）が固定される。モータ２と羽根車３からシロッコファンを形成する。シロッコファンの上流側に吸気口５が有し、本体１の側面に排気口６が開口される。
従来は、モータ全体がシロッコファン本体の外部に設置されるため、シロッコファン本体の吸気口からモータの端までの全長が長くなり、換気扇の小型化が難しい。
図２に改良型のシロッコファンの構成を示す。
シロッコファン本体１の吸気口５からモータ２の取付部とモータ端までの長さの合計によりシロッコファンの厚みが決まるが、この寸法を短くするために改良型シロッコファンではモータ２を本体１の内部まで挿入することにより寸法の問題を解決している。

シロッコファン羽根車内部の流れを流線Ａ、流線Ｂで示す。改良型のシロッコファンでは、流線Ｂは、従来のシロッコファンに較べ、保持リングの影響を受けるため、流量が低下する。即ち、改良型では保持リングの位置は従来の羽根車末端からかなり前の位置に（羽根車入口側へ）設計されるため、回転している保持リングが流れをせき止める（遮断）現象を生じ、羽根車内部における換気気流が羽根車入口側に偏り、その結果排気口断面における通過する気流の速度分布が不均一になり、シロッコファンの送風性能が低下する。

改良型シロッコファンでの送風性能低下の問題を解決するため、本発明では軸流ファン羽根車形状を持つ翼型保持リングを用いたシロッコファン羽根車を装置する換気扇用シロッコファンを提供する。
本発明によれば、翼型保持リングの働きで吸気口からの空気を軸方向に沿い該軸流ファン羽根車の裏側へ送風し、シロッコファンの羽根車軸方向に沿う風量分布が調整できるため、従来の技術における換気流が羽根車入口側に偏り、流量分布の不均一現象を緩和し、送風性能のよい換気扇用シロッコファンを提供することができる。

以上説明したように、請求項１に記載された発明によれば、翼型保持リングを設けるシロッコファンの羽根車がモータの軸端に設置された構造を実現することである。この結果、換気扇は運転状態では、軸流ファン羽根車形状を有する翼型保持リングの働きで換気流が軸方向に沿って下流（奥）へ送風されるため、改良型シロッコファンの欠点である換気流が羽根車入口側に偏り、羽根車の軸方向に沿う気流の流量分布の不均一現象が緩和され、ファン送風性能（効率）の向上をもたらしかつシロッコファンの厚み寸法を短くすることができる。

以下、図示の実施形態により本発明を詳細に説明する。
図３は、本発明に係わる換気扇用シロッコファンの実施形態の構成を示す概略図である。
本発明において、翼型保持リング１０を設けるシロッコファンの羽根車３が、翼型保持リング１０のセンター穴を通じてモータ２の軸端に取り付けられる構成が採用される。
上記構造に基づいてこの換気扇は運転している時の実態を説明する。
モータ２の回転と共にモータ２の回転軸端に固定されているシロッコファンの羽根車３と、翼型保持リング１０は同じ回転速度で回転している。このため、シロッコファンの羽根車３の遠心作用がはたらき、吸気口５からの換気空気が羽根間を介して円周方向に向けて吹き出されると同時に、翼型保持リング１０は吸気口５からの換気空気が軸方向へ羽根間を介して翼型保持リング１０の裏側へ送風される。
従って、従来の改良型シロッコファンの場合、換気気流が羽根車入口側に偏り、羽根車３の軸方向に沿う気流流量分布の不均一現象は、上記翼型保持リング１０の働きで気流が軸方向の下流（奥）へ送風されることにより改善し、排気口６の断面気流速度分布のひずみが抑制される。実験により調べた結果、送風量が増え送風性能が向上することが確認された。

従来のシロッコファンの構造図（１）改良型シロッコファンの構造図（２）本発明によるシロッコファンの構造図

符号の説明

１シロッコファン本体
２モータ
３シロッコファン羽根車
４シロッコファンボス部
５吸気口
６排気口
７保持リング
８流線Ａ
９流線Ｂ
１０翼型保持リング

Claims

モータの軸端に取り付けるシロッコファンの羽根車の外周方向の風速が軸方向に沿い均等化する機能を持つ軸流ファン羽根形状の保持リングを装置したことを特徴とする換気扇用シロッコファン。