JP2007229720A - 一体型クランク軸の鍛造制御方法と鍛造装置 - Google Patents

一体型クランク軸の鍛造制御方法と鍛造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】一体型クランク軸アーム部の仕上げ圧縮時に用いる横押しシリンダの自動制御により成形作業を簡便化し、作業者個人差による寸法バラツキの低減や作業能率向上を可能とする鍛造制御方法とその鍛造装置を提供することである。
【解決手段】横押しシリンダを制御してピン部両側のアーム部を仕上げ圧縮する一体型クランク軸の鍛造方法で、両側のアーム部厚さd、daの計測値から算出した圧縮速度Vと境界設定値αとを比較するステップ1と、前記圧縮速度Vが設定値α以下になった以降に両側アーム部の厚み差Δdを算出して許容厚み差βと比較するステップ2と、厚み差Δdが許容値β以下になった以降に両側の横押しシリンダ14、14aを作動させるステップ3と、その作動後に前記アーム部厚さと目標厚さdfとを比較するステップ4とを備えた制御プロセスにより、前記アーム部厚さが目標厚さに到達するまで圧縮するようにした。
【選択図】図2

Description

この発明は、大型・中速ディーゼル機関に使用される一体型クランク軸のアーム部の最終成形に用いる横押しシリンダの自動制御を行なう鍛造制御方法とその鍛造装置に関する。
舶用や発電機用などに使われているディーゼル機関用クランク軸には,一体型クランク軸と組立型クランク軸がある。その中でも中小型のディーゼル機関には一体型クランク軸が用いられており,その製造方法としてはRR鍛造法,TR鍛造法,多軸プレスによる方法などが知られている。このうち、クランク軸をCGF(Continuous Grain Flow) 鍛造する方法として、広く知られているRR鍛造方法は、1回の鍛造で1気筒分のジャーナル軸、ピン軸、アーム部を作る鍛造方法であり、このRR鍛造法に用いられるRR鍛造装置の概要を図5(a)〜(c)に示す。図5(a)は丸棒状素材5を把持した成形開始時点の状態を、図5(b)はアーム部を予備圧縮するアプセット成形工程を、図5(c)はピン部の成形とアーム部の横圧縮を同時に行なうオフセット工程を示している。前記丸棒状素材5は、素材丸棒に、アーム部6(6a)を挟んで、ピン部8とジャーナル部11とを予備加工して形成されている。このRR鍛造装置は、主プレス(図示省略)の圧下に伴うクロスヘッド1の圧下力Pを、傾斜摺動板2を介して、把持ダイス4を備えた一対の摺動台3に伝達させ、この圧下力Pの水平方向の分力Fの作用により、部分加熱された丸棒状素材(以下素材と記す)5のアーム部6、6aを軸方向に圧縮すると共に、クロスヘッド1に連結された上ポンチ7にて素材5のピン部8をその軸に直角方向に押し下げて、素材5の単位クランクスロー部を成形する装置構成となっている。そして、前記オフセット工程でのアーム部6、6aの(最終)圧縮時に、プレス力量不足を補うため、およびアーム部6、6aの厚さを目標寸法に早く到達させるために、横押しシリンダ14、14aが設置されている。
また、把持ダイス4は、クロスヘッド1の両側に設けたダイス押えシリンダ9により一定の把持圧力を付与される。そして、上ポンチ7は、ポンチシリンダ(図示省略)を介してクロスヘッド1に連結され、その下方には、アンビルシリンダ(図示省略)を介して台盤(図示省略)に連結された下ポンチ10が設けられている。成形過程における素材5のピン部8は、これらの上下ポンチ7、10により上下から一定圧力で把持されている。
また、上ポンチ7の上端および下ポンチ10の下端には、クロスヘッド1の下面1aおよび台盤の上面に当接して退没程度を規定する拡径ストッパ7a、10aが設けられ、この拡径ストッパ7a、10aにより上下ポンチ7、10はクランク素材15のピン部8を把持して限定された範囲で昇降するようになっている。
上記従来のRR鍛造装置によるクランク軸の成形方法を、さらに図6および図7を参照して概略説明する。まず、図5(a)に示したように、素材5のジャーナル部11を一対の把持ダイス4、4にて把持し、ピン部8を上下ポンチ7、10にて把持する。次に、クロスヘッド1の圧下により、傾斜傾動板2を介して一対の摺動台3を内側に駆動し、図6に模式的に示すように、アーム部6、6aの予備圧縮を行なう(アプセット工程)。アプセット工程で、所定量の予備圧縮を行った後に、上ポンチ7をクロスヘッド1の圧下動に直動して圧下させ、図7に模式的に示すように、横圧縮を行ないながらピン部8の押し下げを行う(オフセット工程)。このオフセット工程の後半に、前記クロスヘッド1から傾斜摺動板2を介して得られる圧下力Pの水平方向の分力F、すなわち横圧縮荷重が不足し、アーム部6、6aを所要の厚さまで圧縮できないため、横押しシリンダを作動させる。
このように、RR鍛造装置によるクランク軸の成形方法では、アーム部6の予備圧縮を行なうアプセット工程と、前記水平分力Fにより横圧縮を行ないながらピン部8の押し下げを行なうオフセット工程と、このオフセット工程の後半に、図7に示すように、前記押し下げによりピン部8を偏心させながら、横押しシリンダ14、14aを用いてアーム部6を横圧縮する工程からなる成形を実施することができる。なお、アーム部6が充満する前記金型は、上ポンチ7の先端側に取り付けられて上ポンチ7と連動する上部ダイス12aおよび側部ダイス12bと、下ポンチ10の先端側に取り付けられ、下ポンチ10と連動する下部ダイス13と、前記把持ダイス4、4とにより形成される(図5(b)および図5(c)参照)。
このRR鍛造方法では、上述のように、変形挙動は横圧縮(アーム部の成形(アプセット成形))とポンチによる偏芯(ピン軸の成形(オフセット成形))の2種類があり、プレス挙動や、バリの発生や金型充満状態など素材の変形挙動が複雑であるため、図8に示すように、アーム部6、6aからの反力によりジャーナル部11で材料の滑りが発生してアーム部6、6aだけでなく軸方向に材料が流れるため、成形中の単位クランクスロー部分の材料不足による欠肉や、隣り合う単位クランクスローとの間隔の変化による寸法不良が発生するなどの問題点がある。このため、例えば、特許文献1では、図9に示すように、ピン部8の押し下げを所定量行った後にアーム部6、6aの軸方向圧縮を行うことにより、ジャーナル部11での軸方向にかかる力が低減して前記問題点を解消するクランク軸の成形方法が開示されている。
特開2003−326332号公報
しかし、特許文献1に開示された成形方法も含めて、従来のクランク軸の成形では、横押しシリンダを用いてアーム部6、6aを圧縮する際に、前記横押しシリンダ14、14aの作動については、作業者の判断により、手動でON/OFFが行なわれていた。このため、アーム部6(6a)の成形時の調整作業が増加し、また、調整作業に作業者の個人差が介入し、調整作業が長引くとエネルギー消費や作業能率の面でも好ましくない。
そこで、この発明の課題は、一体型クランク軸のアーム部の最終圧縮時に作動させる横押しシリンダを自動制御して、成形調整作業を簡便化してエネルギー消費や作業能率を改善し、かつ、作業者の調整個人差によるアーム部寸法のバラツキを低減し、寸法精度を向上させる一体型クランク軸の鍛造制御方法とその鍛造装置を提供することである。
前記の課題を解決するために、この発明では以下の構成を採用したのである。
請求項1に係る一体型クランク軸の鍛造制御方法は、ピン部と、このピン部の両側のアーム部と、この両側のアーム部を挟むように、アーム部の、ピン部との反対側の面にジャーナル部がそれぞれ予備加工された丸棒状素材を部分加熱した後、前記ジャーナル部を、一対の把持ダイスにて把持し、クロスヘッドの圧下に連動させて、丸棒状素材の軸方向に互いに接近するようにこれらの把持ダイスを駆動して、前記素材の二つのアーム部を圧縮するとともに、アーム部間のピン部を、クロスヘッドに連結されたポンチにて、前記素材の軸に直角な方向に押し下げ、かつ、把持ダイスの両側に設けた横押しシリンダの作動を制御してアーム部を圧縮することにより単位クランクスロー部を成形する一体型クランク軸の鍛造方法であって、前記横押しシリンダの作動を制御するプロセスが、前記アーム部の圧縮速度と所定の速度とを比較するステップ1と、このアーム部の圧縮速度が所定の速度以下になったとき以降の、両側のアーム部の厚さの計測値から、両者の厚さの差Δdを算出し、この厚さの差Δdと所定の厚さとを比較するステップ2と、この厚さの差Δdが所定の厚さ以下になったとき以降に、前記両側の横押しシリンダを作動させるステップ3と、この両側の横押しシリンダを作動させた後に、両側のアーム部の厚さの計測値と目標寸法とを比較するステップ4を備え、少なくとも、両側のアーム部の厚さが目標寸法に到達するまで前記横押しシリンダで前記アーム部の圧縮を行なうことを特徴とする。
請求項2に係る一体型クランク軸の鍛造装置は、クロスヘッドの下方に配設された、このクロスヘッドの圧下に連動して丸棒状素材の軸方向に互いに接近するように駆動される一対のジャーナル把持ダイスと、この一対のジャーナル把持ダイスの間の、クロスヘッドに上端が連接された丸棒状素材のピン部押し下げ用ポンチと、このピン部の両側のアーム部を仕上げ圧縮する両側の横押しシリンダを備えた一体型のクランク軸の鍛造装置であって、前記両側のアーム部の厚さを計測する手段と、このアーム部厚さの計測値からアーム部の圧縮速度を算出する手段と、前記横押しシリンダを制御する手段を備え、前記アーム部の圧縮速度が所定の速度以下になり、かつ、両側のアーム部の厚さの差が所定の値になった以降に、両側の横押しシリンダを作動させるようにしたことを特徴とする。
この発明では、一体型クランク軸の鍛造最終工程におけるアーム部のシリンダを用いた圧縮過程で、アーム部の厚さの計測値からアーム部の圧縮速度を算出し、この圧縮速度が所定の速度以下になった以降で、かつ、ピン部の両側のアーム部の厚さの差を所定の厚さ以下に調整した後に両側の横押しシリンダを作動させて仕上げ圧縮を行なうように両側の横押しシリンダの作動させるタイミングを自動制御するようにしたので、作業者の手動による調整作業を必要とせず、成形調整作業が簡便化され、アーム部の厚さを精度よく、また効率よく仕上げることができる。それにより、作業者の個人差による寸法バラツキが低減して一体型クランク軸のアーム部の寸法精度が向上し、鍛造工程でのエネルギー効率や作業能率が向上する効果が得られる。
以下に、この発明の実施形態を添付の図1および図4に基づいて説明する。
図1は、実施形態の鍛造装置15を模式的に示したもので、この鍛造装置15は、横押しシリンダ14、14aを設置した成形部16(図5(a)〜(c)参照)と、成形されるアーム部6、6a(図5(c)参照)の厚さd1、d2を計測するアーム部厚さ計測手段17と、このアーム部厚さ計測手段17により計測したアーム部6、6aの厚さからその圧縮速度を算出するアーム部圧縮速度算出手段18と、これらの計測手段17と算出手段18に基づいて、横押しシリンダ14、14aの作動を制御する制御手段19を備えている。前記アーム部厚さ計測手段17としては、レーザー距離計または横押しシリンダ14、14aのストロークを計測するストローク計を用いることができる。
図2は、前記鍛造装置15を用いて一体型クランク軸を成形するための実施形態の鍛造制御方法を、すなわち鍛造工程におけるアーム部の仕上げ圧縮過程での横押しシリンダ14、14aの制御プロセスを示したものである。この鍛造制御方法では、まず、図5(a)に示したように、丸棒状素材5が部分加熱された状態で鍛造装置にセットされる。また、アーム部6、6aの圧縮速度の境界設定値α(mm/s)、アーム部6、6aの許容設定厚さβ(mm)、横押しシリンダ14、14aの厚さ調整押圧時間γ(s)、サンプリング時間δ(s)、アーム部6、6aの目標厚さdf(熱膨張量を考慮)およびその許容差Δdfが設定される。そして、鍛造が開始され、図5(b)に示したように、一対の把持ダイス4、4により、アーム部6、6aが、前記水平分力Fにより丸棒状素材5の軸方向に圧縮され予備成形される(アプセット工程)。次に、図5(c)に示したように、上ポンチ7によるピン部8の成形と、横押しシリンダ14、14aにより、アーム部6、6aの仕上げ圧縮が行なわれる(オフセット工程)。前記アプセット工程およびオフセット工程で、図3に示すように、鍛造開始時からアーム部6、6aの圧縮速度が、予め設定した時間間隔X毎に算出される(S10)。
図3は、前記アーム厚さ計測手段17およびアーム部圧縮速度算出手段18を用いてアーム部6、6aの圧縮速度を算出する流れを示したものである。まず、素材5を鍛造装置15にセットした後、前記レーザー距離計またはストローク計の表示値をゼロにセットする(S10−1)。次に、レーザー距離計を用いる場合には、鍛造開始時から、上ポンチ7と把持ダイス4、4との距離D、Da(図5(a)を参照)を圧縮の進行とともに順次測定し、予め設定した算出時間X毎に、圧縮速度V(Va)を、V=D(Da)/Xで算出する(S10−2)。この圧縮速度D(Da)は金型移動速度、すなわち把持ダイス4、4の移動速度に相当する。一方、ストローク計を用いる場合には、圧縮の進行とともに横押しシリンダ14、14aのストロークS、Saを順次測定し、レーザー距離計の場合と同様に、予め設定した算出時間X毎に、圧縮速度V(Va)を、V(Va)=S(Sa)/Xで算出する(S10−2)。
前記オフセット工程の後半では、図2に示したように、まず、ステップ1で、算出したアーム部6、6aの圧縮速度V、Vaと予め設定した圧縮速度の境界設定値αとを比較する(S20)。この圧縮速度V、Vaのいずれか一方または両方が所定の設定速度αを超える場合には、ステップ1aで、まず、アーム部厚さ計測手段17により計測したアーム部6、6aの厚さd、daと目標寸法dfとを比較する(S20a)。この厚さd、daがともに目標寸法dfの許容差Δdf内に収まっている場合には、この時点で横押しシリンダ14、14aを停止し、鍛造を終了する。厚さd、daが目標寸法dfの許容差Δdf内に収まっていない場合には、圧縮を継続して、予め設定したサンプリング時間δで圧縮速度V、Vaを繰り返し算出し、再度境界設定値αと比較し、圧縮速度V、Vaの両方が設定速度α以下になるまで、アーム部6、6aの厚さの計測値から算出を繰り返す(ステップ10−1、2)。次に横押し速度V、Vaが設定速度α以下になると、ステップ2で、計測したアーム部6、6aの厚さd、daの差Δd(Δd=abs(d−da)、absは絶対値を示す。)と予め設定した設定厚み差βとを比較する(S30)。厚さの差Δdが設定アーム部厚さβを超える場合には、ステップ3aで、アーム部6(6a)の目標厚さdfからの差が大きいアーム部6(6a)側の横押しシリンダ14(14a)を予め設定した設定横押し時間γだけ作動させ(S40a)、サンプリング時間δ(<γ)で、繰り返しアーム部の厚さd、daを計測し(S40b)、その差Δdと設定厚み差βとを再度比較し(S30)、厚み差Δdが設定厚み差β以下となるまで、ステップ3a(S40a)を繰り返して前記一方の横押しシリンダ14(14a)を作動させる。厚み差Δdが設定厚さβ以内に収まると、ステップ3で、両側の横押しシリンダ14、14aを作動させる(S40)。そして、ステップ4で、横圧縮中のアーム部6、6aの厚さd、daと目標寸法dfとを比較し(S50)、厚さd、daが目標寸法dfの許容差Δdf内に収まらない場合には、サンプリング時間δで計測を繰り返し(S50b)、目標寸法dfの許容差Δdf内に収まると、横押しシリンダ14、14aの作動を停止して鍛造を終了する。なお、前記の予め設定した横押し時間γは、クランク軸(スロー)の寸法、鋼種、鍛造温度、横押しシリンダの圧力等に基づいて決定することができる。
この発明の実施形態の鍛造方法における横押しシリンダの制御プロセスは以上のような構成である。以下に実施例を示す。
図1に模式的に示した実施形態の鍛造装置15を用いて、前述の横押しシリンダ14、14aの制御ありの場合(実施例)と、制御なしの場合(比較例)について、図4(a)および(b)にスロー7の断面形状を示す大、小の6気筒クランク軸A、Bを成形した(合計4本)。クランク軸A(小)の形状は、クランクスローTの幅は300mm、高さは500mm、ピン部8とジャーナル部11との中心間距離は200mmである。クランク軸B(大)では、スローTの幅は500mm、高さは800mm、ピン部8とジャーナル部9との中心間距離は300mmである。横押しシリンダ制御ありの場合の、図2の制御プロセスで示した設定値α(mm/s)、ピン部両側のアーム部の厚み差Δdの許容厚さ(設定厚み差)β(mm)、目標寸法より遠い側の横押しシリンダ14(14a)の押圧時間γ(s)、サンプリング時間δ(s)の値を表1に、鍛造成形後の、それぞれのクランク軸A(小)、B(大)の中、スローTのアーム部厚さd(da)の目標寸法(クランク軸A:120mm、クランク軸B:210mm)からの最大偏差および最小偏差を表2に示す。
Figure 2007229720
Figure 2007229720
表2から、実施例の横押しシリンダの制御ありの場合には、制御なしの場合に比べて、クランク軸A(小)、クランク軸(大)のともに、スローTの厚みd(da)の目標寸法からの偏差(バラツキ)が著しく減少しており、仕上げ圧縮過程で横押しシリンダを自動制御する本願発明の鍛造方法により、優れた寸法精度が得られることがわかる。それとともに、成形調整作業が簡便化され、作業者の個人差による寸法バラツキが低減し、鍛造工程でのエネルギー効率や作業能率が向上する効果が得られる。
実施形態の鍛造装置を模式的に示す説明図である。 実施形態の鍛造制御プロセスを示す説明図である。 実施形態のアーム部の圧縮速度の算出の流れを示す説明図である。 (a)、(b)実施例で示したクランク軸のスローの正面図である。 (a)RR鍛造装置の、素材をセットした状態を示す説明図である。(b)RR鍛造装置による成形工程(アプセット工程)を示す説明図である。(c)RR鍛造装置による成形工程(オフセット工程)を示す説明図である。 RR鍛造装置による成形工程(アプセット時)を模式的に示す説明図である。 RR鍛造装置による成形工程(オフセット時)を模式的に示す説明図である。 RR鍛造装置による成形工程(アプセット初期)の材料(被鍛造成形材)に作用する力を模式的に示す説明図である。 RR鍛造装置による成形工程(オフセット時)を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1:クロスヘッド 1a:クロスヘッド下面 2:傾斜傾動板
3:摺動台 4:把持ダイス 5:素材
6、6a:アーム部 7:上ポンチ 7a:拡径ストッパ
8:ピン部 9:ダイス押えシリンダ 10:下ポンチ
10a:拡径ストッパ 11:ジャーナル部 12a:上部ダイス
12b:側部ダイス 13:下部ダイス 14、14a:横押しシリンダ
15:鍛造装置 16:成形部 17:アーム部厚さ計測手段
18:アーム部圧縮速度算出手段 19:制御手段
T:クランクスロー

Claims (2)

  1. ピン部と、このピン部の両側のアーム部と、この両側のアーム部を挟むように、アーム部の、ピン部との反対側の面にジャーナル部がそれぞれ予備加工された丸棒状素材を部分加熱した後、前記ジャーナル部を、一対の把持ダイスにて把持し、クロスヘッドの圧下に連動させて、丸棒状素材の軸方向に互いに接近するようにこれらの把持ダイスを駆動して、前記素材の二つのアーム部を圧縮するとともに、アーム部間のピン部を、クロスヘッドに連結されたポンチにて、前記素材の軸に直角な方向に押し下げ、かつ、把持ダイスの両側に設けた横押しシリンダの作動を制御してアーム部を圧縮することにより単位クランクスロー部を成形する一体型クランク軸の鍛造方法であって、
    前記横押しシリンダの作動を制御するプロセスが、前記アーム部の圧縮速度と所定の速度とを比較するステップ1と、このアーム部の圧縮速度が所定の速度以下になったとき以降の、両側のアーム部の厚さの計測値から、両者の厚さの差Δdを算出し、この厚さの差Δdと所定の厚さとを比較するステップ2と、この厚さの差Δdが所定の厚さ以下になったとき以降に、前記両側の横押しシリンダを作動させるステップ3と、この両側の横押しシリンダを作動させた後に、両側のアーム部の厚さの計測値と目標寸法とを比較するステップ4を備え、少なくとも、両側のアーム部の厚さが目標寸法に到達するまで前記横押しシリンダで前記アーム部の圧縮を行なうことを特徴とする一体型クランク軸の鍛造方法。
  2. クロスヘッドの下方に配設された、このクロスヘッドの圧下に連動して丸棒状素材の軸方向に互いに接近するように駆動される一対のジャーナル把持ダイスと、この一対のジャーナル把持ダイスの間の、クロスヘッドに上端が連接された丸棒状素材のピン部押し下げ用ポンチと、このピン部の両側のアーム部を仕上げ圧縮する両側の横押しシリンダを備えた一体型のクランク軸の鍛造装置であって、
    前記両側のアーム部の厚さを計測する手段と、このアーム部厚さの計測値からアーム部の圧縮速度を算出する手段と、前記横押しシリンダを制御する手段を備え、前記アーム部の圧縮速度が所定の速度以下になり、かつ、両側のアーム部の厚さの差が所定の値になった以降に、両側の横押しシリンダを作動させるようにしたことを特徴とする一体型クランク軸の鍛造装置。
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