JP2007228277A - 無線基地局装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】下位レイヤからスケジューリングのための大容量メモリを排除することにより基地局のコストの低減を図ると同時に、スケジューリングに関するインテリジェントな機構を上位レイヤにより実現することができる無線基地局装置を得る。
【解決手段】上位レイヤ23と、下位レイヤ24とを設け、前記上位レイヤ23は、無線伝搬品質を用いずに前記無線伝搬品質を考慮し、フェアネス制御、優先制御及び輻輳制御を実施する長周期スケジューラ12を有し、前記下位レイヤ24は、無線伝搬品質に応じてスケジューリングを実施する短周期スケジューラ18を有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、IEEE802.16、及び802.16eに代表される基地局においてダウンリンク(DL:Down Link)とアップリンク(UL:Up Link)の帯域を集中制御する無線アクセスシステムにおけるスケジューラが設けられた無線基地局装置に関するものである。
IEEE802.16や、移動環境に適応した802.16e仕様では、コネクションレスIPフレームを取り扱う。そのため、スケジューラによりセル通信容量を最大化するようコネクション毎のパケットデータ(PDU:Packet Data Unit)送信機会を制御する必要がある。
従来の無線アクセスシステムに適応されるスケジューラは、伝搬環境に応じてスケジューリングアルゴリズムを適応するため、物理レイヤに近い下位レイヤにPDUを蓄積する方法をとる。しかしながら、昨今の高速大容量化の流れで、物理レイヤ、及び物理レイヤに近い下位レイヤのハードウエア(HW:Hard Ware)化が進められるようになり、下位レイヤに大容量なメモリをもつことが基地局装置の価格に大きく影響するようになってきた。
ここで、従来の無線基地局装置について図面を参照しながら簡単に説明する。図6は、従来の無線基地局装置の構成を示すブロック図である。
図6において、従来の無線基地局装置は、IPレイヤ10と、ARQ(Automatic Repeat Request)レイヤ14と、MAC(Medium Access Control)レイヤ16と、スケジューラ18Aと、PHY(Physical Layer)レイヤ20と、大容量メモリ25とが設けられている。
上位レイヤから転送されるトラヒックは、IPレイヤ10(→IPパケット11)、ARQレイヤ14(→PDU(Packet PDU)15)、MACレイヤ16(→MAC PDU(Packet PDU)17)の処理がなされスケジューラ18Aに蓄積される。スケジューラ18Aは、無線伝搬品質(CINR:キャリア電力対干渉信号電力及び雑音比)を考慮し、送信コネクションの選択と、送信量を決定し、MAC PDU(Packet PDU)19をPHYレイヤ20へ転送する役割をはたす。
IEEE802.16やIEEE802.16eのような高速大容量で、複数の種類のQoS(Quality of Service)を取り扱う無線通信システムに対応するため、従来の無線基地局装置のスケジューラ構成では、高速大容量に対応するためスケジューラ18Aのハードウエア化と、各種QoSに従ったフェアネス制御、輻輳制御、優先制御、無線伝搬品質(CINR)を考慮したスケジューリングアルゴリズムと言ったインテリジェントな機構をハードウエアで実現しなければならない。
IEEE802.16(Part16:Air Interface for Fixed Broadband Wireless Access Systems)
無線アクセスシステムで適用される従来のスケジューリングアルゴリズムは、無線伝搬品質(CINR)に応じて無線送信機会をスケジューリングする点に特長をもつ。無線アクセスシステムにおいて利用されるスケジューリングアルゴリズムの代表として、MCIR(Maximum CIR)、PF(Proportional Fairness)、RR(Round Robin)法がある。MCIRは、無線伝搬品質(CINR)のよい移動局(MS:Mobile Station)への通信を優先するスケジューリングアルゴリズムである。
このように、従来の無線アクセスシステムで使用されるスケジューラは、無線伝搬品質であるCINRを考慮する必要があるため、物理パラメータであるCINRを取得可能な物理レイヤに近い下層MAC(Medium Access Control)レイヤにおいて実現される場合が多かった。
しかしながら、第3世代の無線通信システムが380kbpsから10Mbpsまでを目標に実現されてきたのに比べ、IEEE802.16、およびIEEE802.16eでは、70Mbpsまでのトラヒックレートをサポートするため、物理レイヤだけでなく下層MACレイヤもハードウエアで実現される場合が多くなってきた。
このような状況の中で、IEEE802.16とIEEE802.16eでは、VoIP(Voice over IP)サービスのためのUGS(Un-Solicited Grant Service)、ストリームやビデオなどのrtPS(Realtime Packet Service)、ファイル転送のためのnrtPS(Non-Realtime Packet Service)、データ通信のためのBE(Best Effort)など、各種QoSに応じたスケジューリングを必用とする。そのため、無線伝搬品質(CINR)を考慮したスケジューリングアルゴリズムだけでなく、インテリジェントな優先制御、輻輳制御、フェアネス制御と組み合わせて制御する必要があり、ハードウエア化が困難であるという面も出てきている。
更に、IEEE802.16とIEEE802.16eでは、従来の380kbpsまでの低トラヒックを対象としてきた第3世代移動体無線通信システムと異なり、70Mbpsまでの高速大容量な無線通信に対応しなければならないのと、従来の音声呼を中心としたシステムと異なり、コネクションレスデータを中心とし、常時接続を実現するため、非常に多くのコネクションを同時に収容するシステムとなる。そのため、スケジューリングのためのメモリ容量が増大するという問題点があった。
このように、各種QoSに対応したインテリジェントな機構(フェアネス制御、輻輳制御、優先制御)と、伝搬品質に応じたスケジューリングを従来のように下層MACで実現しようとすると、ハードウエアの下層MACに大容量なメモリを配置し、インテリジェントな機構をハードウエアで実現しなければならないという問題点があった。これは、ハードウエア化の困難さだけではなく、メモリ容量の増大へつながるため、基地局のコストを上げてしまうという問題も持つ。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、帯域管理(通信機会と通信容量)を基地局で行う無線アクセスシステムにおいて、下位レイヤからスケジューリングのための大容量メモリを排除することにより基地局のコストの低減を図ると同時に、スケジューリングに関するインテリジェントな機構を上位レイヤにより実現することができる無線基地局装置を得るものである。
この発明に係る無線基地局装置は、上位レイヤと、下位レイヤとを設け、前記上位レイヤは、無線伝搬品質を用いずに前記無線伝搬品質を考慮し、フェアネス制御、優先制御及び輻輳制御を実施する長周期スケジューラを有し、前記下位レイヤは、無線伝搬品質に応じてスケジューリングを実施する短周期スケジューラを有するものである。
この発明に係る無線基地局装置は、ソフトウエアで実現される長周期スケジューラにより、無線伝搬品質(CINR)を用いなくても無線伝搬品質を考慮し、フェアネス制御、優先制御、輻輳制御が可能となる。また、無線伝搬品質(CINR)に応じてスケジューリングを実施する短周期スケジューラを単純化することにより、ハードウエア化が可能となる。さらに、ハードウエアの大容量メモリを削減することができ、基地局コストを低減することができるという効果を奏する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置について図1から図5までを参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1の長周期スケジューラの詳細構成を示すブロック図である。なお、以降では、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
本発明は、上述した問題点を解決するためのスケジューラ構成と、フェアネス制御、優先制御、輻輳制御、無線伝搬品質に応じたスケジューリングアルゴリズムを、その機能が配置されたレイヤの情報をもとに制御する手法を実現するものである。
本発明は、帯域管理(通信機会と通信容量)を基地局で行う無線アクセスシステムにおいて、下位レイヤからスケジューリングのための大容量メモリを排除することにより基地局コストの低減を図ると同時に、スケジューリングに関するインテリジェントな機構を上位レイヤにより実現することを可能とする。
そこで、この実施の形態1に係る無線基地局装置は、2段階スケジューラ(長周期スケジューラと短周期スケジューラ)を備える。
図1において、この実施の形態1に係る無線基地局装置は、ソフトウエアで実現されるSW(上層MAC)部(上位レイヤ)23と、ハードウエアで実現されるHW(下層MAC)部24(下位レイヤ)とが設けられている。
SW(上層MAC)部23は、IPプロトコルを扱うIPレイヤ10と、長周期スケジューラ12と、大容量メモリ21とから構成される。
HW(下層MAC)部24は、再送制御を行うARQ(Automatic Repeat Request)レイヤ14と、MAC PDU(Packet Data Unit)17の構築を行うMAC(Medium Access Control)レイヤ16と、無線伝搬品質(CINR)に応じたスケジューリングアルゴリズムを実施する短周期スケジューラ18と、無線信号処理を実施するPHY(Physical Layer)レイヤ20と、スケジューリングのためにMAC PDU(Packet PDU)19を一時的に格納する小容量メモリ22とから構成される。
ただし、SW部23とHW部24の区分は、長周期スケジューラ12がソフトウエアで実装されているという点を除けば、本発明において他のモジュールはハードウエアで実現されてもソフトウエアで実現されてもよい(限定するものではない)。
長周期スケジューラ12は、フェアネス制御、優先制御、輻輳制御を実現し、短周期スケジューラ18は、無線伝搬品質(CINR)に応じたスケジューリングアルゴリズムに対応する。これによりインテリジェントな機構をソフトウエアで実現される上位レイヤである長周期スケジューラ12に配置し、高速な処理を必要とする無線伝搬品質(CINR)に応じてスケジューリングアルゴリズムをハードウエアで実現される短周期スケジューラ18に配置する。
図2において、長周期スケジューラ12は、IPレイヤ10からのIPパケット11を保留するIPキュー32と、IPトラヒックの中からスケジューリング対象となるコネクションを選択するアクティブコネクション選択部26と、インターネットなどを経由してバースト化されたトラヒックをユーザがあらかじめ予約したQoSであるユーザQoS(User QoS)29に従いアクティブコネクション28のトラヒックをシェーピングする送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)管理部27と、シェーピングされたPDUを一時保留するアクティブコネクションキュー33と、アクティブコネクション毎に下位レイヤに蓄積可能なデータ量を規定し、規定された以上に下位レイヤにデータが蓄積されないよう制御するデータ滞留量調整制御部31と、アクティブコネクションキュー33の輻輳状態を監視し、プライオリティ制御を行う優先制御/輻輳制御部30とから構成される。
つぎに、この実施の形態1に係る無線基地局装置の動作について図面を参照しながら説明する。図3は、この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置の送信時間間隔管理部の動作を説明するための図である。また、図4は、この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置のデータ滞留量調整制御部の動作を説明するための図である。さらに、図5は、この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置の優先制御/輻輳制御部の動作を説明するための図である。
無線伝搬品質であるCINRを用いずに上位レイヤに存在する長周期スケジューラ12で、無線伝搬品質を考慮したフェアネス制御、優先制御、輻輳制御を実現する方法を説明し、また、同時に短周期スケジューラ18のメモリ22を小容量化する方法を説明する。
送信時間間隔管理部27は、予めコネクション毎に規定されたユーザQoS(User QoS)29である送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と送信データ量に従い、送信時間間隔毎にアクティブコネクションキュー33へコネクション毎のデータを転送する。この送信時間間隔毎のデータ量は、基地局がユーザに保証する帯域(通信量)である。
図3は、IPパケット(IP Packet)100、101、102が、IPキュー32に保留されており、ユーザQoS(User QoS)29として40m送信時間間隔毎にXバイト(XByte)のパケットの送信保証を行う場合の例を示している。40ms毎に、IPパケット(IP Packet)からXバイト切り出しパケット(PACKET)103、104、105を構築し、アクティブコネクションキュー33へエンキューする。
次に、データ滞留量調整制御部31は、確認モード(AM:Acknowledgement Mode)の場合には、ARQレイヤ14に転送したPDU量とARQレイヤ14で送達確認がとれたPDU量との差分、未確認モード(UM:Un-Acknowledgement Mode)の場合には、ARQレイヤ14に転送したPDU量とARQレイヤ14からMACレイヤ16へ転送したPDU量との差分により、送信時間間隔毎にARQレイヤ14へ送信するデータ量を調整する機構である。上記差分量が、コネクション毎に規定された滞留量に満たない場合は、送信時間間隔毎にARQレイヤ14へ滞留可能量までデータ転送可能とする。一方、上記差分量が、コネクション毎に規定された滞留量以上となった場合は、ARQレイヤ14へのデータ転送を停止する。下位レイヤへ滞留可能データ量は、下式で計算される。
滞留可能データ量=ユーザ予約送信データ量−(送信データ量−送達確認データ量)
・・・(1)
図4の例では、1000バイト(Byte)まで下位レイヤへ蓄積可能なコネクションの例を示している。データ滞留量調整制御部31は、送信時間間隔タイミング毎にARQレイヤ14への送信機会を得る。図4では、5回の送信時間間隔タイミングを使い1000バイトのパケットをARQレイヤ14へ転送した場合の例を示している。1000バイト目の転送であるARQ_DATA_REQメッセージ106の転送を完了すると、データ滞留量調整制御部31は、データの転送完了であるARQ_DATA_CNF107を受信するまで、ARQレイヤ14への転送を中止する。ARQ_DATQA_CNF107を受信すると、200バイトの下位レイヤ転送が終了したと判断し、次の200バイトの転送をARQ_DATA_REQメッセージ108で行う。このようにデータ滞留量調整制御部31は、長周期スケジューラ12より下位レイヤに蓄積されるデータ量をコネクション毎に制御することが可能となる。
そのため、無線伝搬品質が良好で、短周期スケジューラ18のスケジューリングアルゴリズム38により優先的に選択されるコネクションであれば、データ滞留量調整制御部31により転送されたPDU(Packet PDU)13は、送信時間間隔の範囲で下位レイヤにより送達確認がとれ、アクティブコネクションキュー33へデータが保留されることがない。
アクティブコネクションキュー33にデータが蓄積される場合は、無線伝搬品質(CINR)が劣化してしまい、PER(Packet Error Rate)が高くなり、ARQレイヤ14の送達確認がとれないか、短周期スケジューラ18のスケジューリングアルゴリズム38により、より高い優先度のコネクションが選択され、送信機会が提供されないかのどちらかである。このように、無線伝搬品質であるCINRを使わなくても、長周期スケジューラ12は、送信時間間隔管理部27とデータ滞留量調整制御部31との連携動作により、無線伝搬品質を推定することが可能となる。
次に、各種QoSを実現するための優先制御の方法を説明する。
短周期スケジューラ18は、MCIR(Maximum CIR)、PF(Proportional Fairness)、RR(Round Robin)法などの無線伝搬品質から決定されるプライオリティと、長周期スケジューラ12から通知されるプライオリティ通知39に従い、フレーム周期毎に送信PDUを決定する。最も単純なスケジューリングアルゴリズムは、下式に従いプライオリティの高いコネクションから順にPDUの送信機会を与える。
プライオリティ(Priority)=スケジューリングアルゴリズムプライオリティ+長周期スケジューラ指定プライオリティ ・・・(2)
短周期スケジューラ18は、無線伝搬品質(CINR)を考慮したスケジューリングアルゴリズム38を実行するため、MACレイヤ16の無線品質測定部35により収集した移動機側で測定した無線伝搬品質のフィードバック情報36を利用し、無線品質測定部35の結果を統計処理し無線品質37として利用する。
上記のような構成をとることにより、短周期スケジューラ18は、長周期スケジューラ12により指定されたコネクション毎の優先度を加味して送信コネクションを選定する。
次に、長周期スケジューラ12でのコネクション優先方法を説明する。
長周期スケジューラ12の優先制御/輻輳制御部30は、アクティブコネクション28毎のプライオリティをユーザQoS(User QoS)29に従い決定し、プライオリティ通知39を通し、短周期スケジューラ18のスケジューリングアルゴリズム38に通知する。この結果、スケジューリングアルゴリズム38が利用する式(2)に従い、コネクション毎の優先度が考慮され、送信パケットが選択される。
IEEE802.16では、UGS、rtPS、nrtPS、BEなどの各種QoSに従う必要があり、これを本発明では、上記手段を用いることにより、コネクション毎の優先制御により実現する。
次に、フェアネス制御について説明する。
スケジューリングを適応するシステムにおいて、滞留時間が長いデータのプライオリティを上げることにより、フェアネスを実現する方式がとられる。本方式では、優先制御/輻輳制御部30によりこれを実現する。アクティブコネクションキュー33に、データが保留されるのは、無線伝搬品質(CINR)が劣化しARQレイヤ14の送達確認時間が増大しているか、或いは、短周期スケジューラ18のスケジューリングアルゴリズム38で適応されるコネクション毎のプライオリティが低いかのどちらかである。
そこで、図5に示すように、優先制御/輻輳制御部30では、アクティブコネクションキュー33に閾値を持ち、コネクション毎に輻輳制御を実行する。図5の例では、アクティブコネクションキュー33の保留データ量44を示し、3つの閾値を規定している。閾値1以上閾値2未満までの範囲では、優先制御により規定されたプライオリティをとり、閾値2以上閾値3未満までの範囲では、優先制御規定プライオリティに輻輳制御プライオリティ1を加算した値をとり、閾値3以上では、優先制御規定プライオリティに輻輳制御プライオリティ2を加算した値をとる。
閾値1〜閾値2:優先制御規定プライオリティ
閾値2〜閾値3:優先制御規定プライオリティ+輻輳制御プライオリティ1
閾値3以上 :優先制御規定プライオリティ+輻輳制御プライオリティ2
ここで、輻輳制御プライオリティ1<輻輳制御プライオリティ2となる。
優先制御/輻輳制御部30によりコネクション毎に決定したプライオリティをプライオリティ通知39で短周期スケジューラ18のスケジューリングアルゴリズム38に通知することにより、滞留時間の長い輻輳コネクションのプライオリティを増大させる。これにより、滞留時間の長いコネクションデータの優先を可能としフェアネスを実現する。
アクティブコネクションキュー33にデータが蓄積されるのは、無線伝搬品質(CINR)が劣化したARQレイヤ14の送達確認に時間がかかり、下位レイヤのデータの送信完了がなされないことが原因の場合がある。この場合は、このコネクションのプライオリティを増大したとしても、無線伝搬品質(CINR)が劣化しているため、PER(Packet Error Rate)が大きく、実行スループットは改善しない。そこで、セル通信容量を最大化するためには、このようなコネクションを一時的にスケジューリング対象であるアクティブコネクション28から削除する必要がある。
次に、このアクティブコネクション28の入れ替えについて説明する。
優先制御/輻輳制御部30は、アクティブコネクションキュー33の保留データ量44を監視する。輻輳制御の結果、スループットが改善されず、アクティブコネクションキュー33が溢れた場合、優先制御/輻輳制御部30は、アクティブコネクション選択部26にキュー溢れを起こしたコネクションの入れ替えを指示する。
アクティブコネクション選択部26は、指示のあったコネクションを退避中のIPコネクションと入れ替えることにより、無線伝搬品質の劣化したコネクションをスケジューリングコネクションの選択から外す。
これにより、無線伝搬品質の悪いコネクションをスケジューリング対象としなくなることにより、セル通信容量を増大することが可能となる。
上記のスケジューラ構成では、アクティブコネクション選択部26により、スケジューリング対象のコネクションを絞りこみ、且つ、データ滞留量調整制御部31により、下位レイヤに滞留可能なデータ量に制限をかけるため、ハードウエアで実現される下位レイヤに蓄積される送信データ量を最小化することが可能となる。
これにより、短周期スケジューラ18により保持すべき送信データ量が削減され、メモリ22を小容量化することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置の構成を示すブロック図である。 図1の長周期スケジューラの詳細構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置の送信時間間隔管理部の動作を説明するための図である。 この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置のデータ滞留量調整制御部の動作を説明するための図である。 この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置の優先制御/輻輳制御部の動作を説明するための図である。 従来の無線基地局装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 IPレイヤ、12 長周期スケジューラ、14 ARQレイヤ、16 MACレイヤ、18 短周期スケジューラ、20 PHYレイヤ、21 大容量メモリ、22 小容量メモリ、23 SW部、24 HW部、26 アクティブコネクション選択部、27 送信時間間隔管理部、30 優先制御/輻輳制御部、31 データ滞留量調整制御部、32 IPキュー、33 アクティブコネクションキュー、35 無線品質測定部、38 スケジューリングアルゴリズム。

Claims (5)

  1. 上位レイヤと、
    下位レイヤとを備え、
    前記上位レイヤは、無線伝搬品質を用いずに前記無線伝搬品質を考慮し、フェアネス制御、優先制御及び輻輳制御を実施する長周期スケジューラを有し、
    前記下位レイヤは、無線伝搬品質に応じてスケジューリングを実施する短周期スケジューラを有する
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  2. 前記上位レイヤは、
    IPプロトコルを扱うIPレイヤと、
    大容量の第1のメモリとをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
  3. 前記下位レイヤは、
    再送制御を行うARQレイヤと、
    MACPDUの構築を行うMACレイヤと、
    無線信号処理を実施するPHYレイヤと、
    スケジューリングのためにMACPDUを一時的に格納する小容量の第2のメモリとをさらに有する
    ことを特徴とする請求項2記載の無線基地局装置。
  4. 前記長周期スケジューラは、
    PDUを一時保留するアクティブコネクションキューと、
    送信時間間隔及び送信データ量に従い、信時間間隔毎に前記アクティブコネクションキューへコネクション毎のデータを転送する送信時間間隔管理部と、
    確認モードの場合には、前記ARQレイヤに転送したPDU量と前記ARQレイヤで送達確認がとれたPDU量との差分、未確認モードの場合には、前記ARQレイヤに転送したPDU量と前記ARQレイヤから前記MACレイヤへ転送したPDU量との差分により、送信時間間隔毎に前記ARQレイヤへ送信するデータ量を調整するデータ滞留量調整制御部とを含み、
    前記送信時間間隔管理部及び前記データ滞留量調整制御部の連携動作により、無線伝搬品質を推定する
    ことを特徴とする請求項3記載の無線基地局装置。
  5. 前記長周期スケジューラは、
    前記アクティブコネクションキューに少なくとも第1の閾値及び第2の閾値(第1の閾値<第2の閾値)を持ち、前記アクティブコネクションキューの保留データ量が前記第1の閾値1以上前記第2の閾値2未満までの範囲では、優先制御により規定されたプライオリティとし、前記第2の閾値以上では、前記優先制御により規定されたプライオリティに輻輳制御プライオリティを加算した値として、コネクション毎に決定したプライオリティを前記短周期スケジューラへ通知する優先制御/輻輳制御部をさらに含む
    ことを特徴とする請求項4記載の無線基地局装置。
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