JP2007227576A - 冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却性能が高く、プリント基板の交換が容易で、高密度実装が可能で、生産性が高く、水漏れの危険を伴わない、屋内無線基地局装置等のための冷却構造を提供する。
【解決手段】第1の部品と、第1の部品より高温LSI10とを備えるプリント基板2を複数並置した屋内無線基地局装置等の冷却構造であって、プリント基板と、第1の部品とを強制空冷する排熱ファン3と、高発熱LSI10を空気を冷媒として冷却するファン9及びラジエータ13とを備え、ラジエータを、排熱ファンによって冷却する。内部に複数のフィンを有し、冷媒としての空気が内部を通過するコールドプレート11を備え、コールドプレートがLSIに当接してLSIを冷却する。ラジエータは、LSIにより昇温された空気を圧縮するオリフィス11dを備え、ラジエータの内部で冷媒空気を昇温させ、ラジエータでの熱交換を向上させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、冷却構造に関し、特に、集中発熱するLSI等を実装したプリント基板等を備える屋内無線基地局装置等を冷却するための構造に関する。
従来、携帯電話等を用いて通信を行うために多数設置された無線基地局装置は、プリント基板又はモジュールと、それらを実装するためのシェルフと、冷却のためのファン等で構成され、例えば、図8に示すように、20〜40枚のプリント基板32をシェルフ31に並列に実装し、冷却用のファン33をプリント基板32の上方又は下方に配置し、隣接するプリント基板32の間に送風して冷却していた。
しかし、近年の携帯電話加入者数の増加と、携帯電話によるデータ通信量の飛躍的増加に伴い、無線基地局装置は、消費電力の増加と、LSI等のデバイスの発熱量及び発熱密度の増加により、ファン等を用いた空冷のみではなく、パーソナルコンピュータのCPUの冷却に代表されるような、集中発熱デバイスを冷却するための水冷モジュールが実用化されてきた。
例えば、LSIを効果的に冷却するため、特許文献1には、配線基板上に搭載された複数のLSIケースと、発熱量の大きなLSIを実装したLSIケース上に固着された取付板と、この取付け板上に固着された放熱シートと、これら取付け板及び放熱シートを介してねじにより固定されるチャンバーを有する水冷ヒートシンクと、複数の水冷ヒートシンクを接続するホースとを含み、水冷ヒートシンク及びホースと、熱交換器とを接続する入口配管及び出口配管等で構成される水冷装置が提案されている。
また、特許文献2には、ラックに着脱自在に支持された回路基板の発熱する素子を冷却する冷却装置であって、発熱する素子を冷却する熱交換器を備えるとともに、熱交換器に液状の冷媒を供給して排出する配管部を備える冷却ユニットと、冷却ユニットと回路基板のいずれか一方を固定状態とし、固定状態の一方に対して他方を近接・離間する方向に移動させて、熱交換器を回路基板の発熱する素子に解除自在に当接させる当接手段等で構成される水冷装置が提案されている。
ここで、従来のLSIの冷却方法を列挙すると、現在では採用されない自然空冷方式、LSI表面にヒートシンクを実装するヒートシンク方式、LSI表面に送風する強制空冷方式、LSI表面にヒートシンクを実装するとともに、表面積を増加させて強制空冷を行う(ヒートシンク+強制空冷)方式、LSI表面に実装したプレートに水を循環させる水冷方式となる。
一方、屋内無線基地局に関するものではないが、自動車等のラジエータの冷却方法として、特許文献3には、ラジエータ(及びコンデンサ)の前方側に配置され、冷却用の圧縮空気をラジエータに吹付ける複数のノズルと、エンジンにより駆動され、冷却用の空気を圧縮し、加圧してノズルに供給する空気ポンプと、空気ポンプとノズルを連通する配管からなる圧縮空気の経路に設けられ、ノズルへの圧縮空気の供給を制御する制御バルブ手段とを備えることによって、軸流ファンによる送風に代えて、圧縮空気をノズルから吹き出すことによって送風するため、発生する騒音を少なくすることができる方法が提案されている。
特開平8−32262号公報 特開2005−191473号公報 特開平9−287450号公報
上記特許文献1に記載の冷却構造は、取付け板がねじによりLSIに固定されているが、プリント基板が複数並列して実装された状態でねじを脱着することは困難であり、ねじを外さないとプリント基板を取り外せないため、プリント基板の脱着が容易ではないという問題があった。
さらに、水冷システムに備えられた冷媒である水を流す配管が、各プリント基板、同基板及びファンの間に張り巡らされているため、これらを有する配管を固定するためには、シェルフやガイドレールを実装するための構造と一体化して製造する必要があり、複雑な構造になるため、生産性が低下するという問題があった。また、水冷システムでは、冷媒である水を封入する工程が必要となるため、より生産性が悪化する。
次に、特許文献2に記載の冷却構造は、コールドプレート(文献中では「熱交換器」)と、LSIとの熱的接続のための押圧、解除のために冗長な機構を設けているが、この構造には、まだ利用可能なスペースも存在し、スペースの有効活用がなされていない。また、この構造では、複数のプリント基板を高密度で実装することができないという問題があった。
また、特許文献3に記載の冷却構造は、圧縮空気の減圧で温度が低下するときに結露が発生し、ラジエータが腐食したり、他の電気部品に結露した水滴が落下して付着し、短絡等の事故が発生するおそれがあった。
そこで、本発明は、上記特許文献等に記載の問題点に鑑みてなされたものであって、高い冷却性能を維持しながら、プリント基板の交換が容易で、高密度実装が可能で、生産性が高く、水漏れの危険を伴わない冷却構造を提供することを目的とする。
上記目的を解決するため、本発明は、第1の発熱体と、該第1の発熱体より高温の第2の発熱体とを備える装置の冷却構造であって、前記第1の発熱体を強制空冷する第1の空冷手段と、前記第2の発熱体を空気を冷媒として冷却する第2の空冷手段とを備え、該第2の空冷手段の高温部を、前記第1の空冷手段によって冷却することを特徴とする。
そして、本発明によれば、第1の発熱体より高温の第2の発熱体を冷却する第2の空冷手段の高温部を、第1の発熱体を冷却する第1の空冷手段によって冷却するため、第2の発熱体の発熱量の大部分を外部に持ち去ることが可能となり、装置全体を効率的に冷却することができ、装置の小型化も可能となる。
また、この冷却構造は、空気を冷媒として用いるため、第フロン等の冷媒を用いた蒸発/凝縮の相変化における潜熱で冷却する、いわゆる冷凍サイクルではなく、高圧のコンプレッサを必要とせず、安価で小型のシロッコファン等を用いることができ、配管も高圧に耐える剛性の高いチューブではなく、ゴムやナイロンチューブのような柔軟性のある安価なチューブを使用することができるため、安価な冷却構造を実現することができる。
さらに、空冷であるため、水漏れなどの問題が発生せず、装置内の各部品を損傷するおそれもなく、部品の脱着又は交換も容易に行うことができる。
また、本発明は、第1の部品と、該第1の部品より高温の第2の部品とを備えるプリント基板を備えた電子機器の冷却構造であって、前記プリント基板と、前記第1の部品とを強制空冷する第1の空冷手段と、前記第2の部品を空気を冷媒として冷却する第2の空冷手段とを備え、該第2の空冷手段の高温部を、前記第1の空冷手段によって冷却することを特徴とする。
本発明によれば、電子機器全体を効率的に冷却することができ、機器の小型化も可能となるとともに、安価で、機器内の各部品を損傷するおそれもなく、部品の脱着又は交換も容易に行うことが可能となる。
さらに、本発明は、第1の部品と、該第1の部品より高温のLSIとを備えるプリント基板を複数並置した屋内無線基地局装置の冷却構造であって、前記プリント基板と、前記第1の部品とを強制空冷する排熱ファンと、前記LSIを空気を冷媒として冷却するファン及びラジエータとを備え、該ラジエータを、前記排熱ファンによって冷却することを特徴とする。
本発明によれば、屋内無線基地局装置を効率的に冷却することができ、装置の小型化も可能となるとともに、安価で、装置内のプリント基板、基板上に実装したLSI等の部品を損傷するおそれもなく、プリント基板の脱着又は交換も容易に行うことが可能となる。
前記屋内無線基地局装置の冷却構造において、内部に複数のフィンを有し、前記冷媒としての空気が内部を通過するコールドプレートを備え、該コールドプレートが前記LSIに当接することにより前記LSIを冷却することができる。これによって、LSIをさらに効率よく冷却することができる。
また、前記屋内無線基地局装置の冷却構造において、前記ラジエータは、前記LSIにより昇温された空気を圧縮するオリフィスを備えることができる。このオリフィスによって、ラジエータの内部で冷媒空気を圧縮膨張して昇温させ、排熱ファンによってラジエータからより効率よく熱を奪うことができ、冷却構造全体の冷却効率が向上する。
さらに、前記屋内無線基地局装置の冷却構造において、前記コールドプレートと前記ファンとの間を、マニホールドを介して繋ぐフレキシブルチューブを備えることができる。これによって、コールドプレートとファンとの間の配管構造を簡素化することができ、ひいては、プリント基板の脱着又は交換が容易となる。
また、前記屋内無線基地局装置の冷却構造において、フレキシブルチューブを脱着するためのカップリングを備えるマニホールドを備えることができる。これによって、フレキシブルチューブをマニホールドから容易に脱着することができ、プリント基板の脱着又は交換をより容易に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、冷却性能が高く、部品の交換が容易で、部品の高密度実装が可能で、装置の小型化も可能で、生産性が高く、水漏れの危険を伴わない冷却構造を提供することができる。
図1及び図2は、本発明にかかる冷却構造の一実施の形態を示し、この冷却構造は、屋内無線基地局装置に適用したものであって、大別して、プリント基板2及び同基板2に実装された部品を強制空冷する排熱ファン3と、高発熱LSI10を空気を冷媒として冷却する冷却ユニット等で構成される。
プリント基板2は、屋内無線基地局装置変復調シェルフ(以下、「シェルフ」という)1に複数並置され、図示しない部品、及び集中発熱する高発熱LSI10を実装している。
排熱ファン3は、無数の穴が空いた板状のグリル14を介し、吸気口4から吸気された空気を、プリント基板2及び同基板2に実装された部品に送風することによって、プリント基板2及び同基板2に実装された部品を冷却し、その際に昇温された空気を排気口5から装置の外部に排気する。
冷却ユニットは、高発熱LSI10を空気を冷媒として冷却するため、シロッコファン9と、マニホールド8A及び8Bと、ラジエータ13と、冷媒空気用パイプ12と、クイックカップリング7と、フレキシブルチューブ6と、コールドプレート11とで構成される。尚、冷却ユニットの流路内部には空気が常圧で封入され、外部との空気の出入はない。
シロッコファン9は、グリル14上に備えられ、第1マニホールド8Aから流入した冷媒空気をラジエータ13に向かって流出させる。
第1マニホールド8Aは、第2マニホールド8B上に備えられ、フレキシブルチューブ6を介して流入した冷媒空気をシロッコファン9へ流出させる。
第2マニホールド8Bは、グリル14上に備えられ、ラジエータ13を介して流入した冷媒空気を、4本の冷媒空気用パイプ12を介してシロッコファン9に流出させる。
ラジエータ13は、図3に示すように、内部にフィン13aが狭い間隔で配置され、冷媒空気とラジエータ13との熱伝達に十分な表面積を得ることができるように形成されている。また、ラジエータ13の冷媒空気流出口13cには、ラジエータ13の内部で冷媒空気を圧縮膨張し、昇温させるため、図4に示すようなオリフィス13dが備えられている。
図2に示した冷媒空気用パイプ12は、プリント基板2、第1マニホールド8A、第2マニホールド8B等に備えられ、冷媒空気用パイプ12の先端部には、これらとの着脱を容易にするためのクイックカップリング7が備えられる。
クイックカップリング7は、上述のように、フレキシブルチューブ6を容易に脱着可能とするため、プリント基板2の前面と、冷媒空気用パイプ12とに備えられる。また、プリント基板2からフレキシブルチューブ6を引き抜くと、電気的な導通が切断され、発熱が停止される。また、クイックカップリング7の機能によって、冷媒空気の流入及び流出が遮断されるため、2系統のうち1系統の冷媒空気流路のみに冷媒空気が流れる状態となり、交換しないプリント基板2の冷却に影響を与えることはない。
フレキシブルチューブ6は、冷媒空気を循環させるため、第2マニホールド8Bに備えられる4本の冷媒空気用パイプ12と、コールドプレート11と、第1マニホールド8Aとを連結する。
コールドプレート11は、プリント基板2に実装された高発熱LSI10を冷却するために備えられ、フレキシブルチューブ6を介して冷媒空気が流れる。また、コールドプレート11内には、図5に示すように、フィン11aが狭い間隔で備えられ、熱伝達を行うのに十分な表面積を得るように形成されている。
次に、上記構成を有する冷却ユニットにおける空気の流れについて説明する。
図3に示すシロッコファン9からの冷媒空気は、ラジエータ13の冷媒空気流入口13bから内部のフィン13aの間を通過し、同図及び図4に示す冷媒空気流出口13cのオリフィス13dで圧縮拡散される。
次に、ラジエータ13から排出された冷媒空気は、図2に示すように、マニホールド8Bを経由して4本の冷媒空気用パイプ12に分かれ、クイックカップリング7で接続されたフレキシブルチューブ6を通り、プリント基板2へと導かれる。そして、コールドプレート11内のフィン11aの間を通過し、図5に示すように、コールドプレート11内で折り返して排出され、フレキシブルチューブ6を介してマニホールド8Aで1本の流路に集合し、シロッコファン9に戻る。
次に、上記構成を有する冷却構造全体の動作について、図1、図2及び図6を参照しながら説明する。
まず、排熱ファン3の運転により、吸気口4から取り入れられた冷却空気がプリント基板2上を流れ、各プリント基板2と、同基板2上に実装された部品とを冷却する。
冷媒空気用パイプ12により接続された閉流路において、シロッコファン9から吹き出された冷媒空気がラジエータ13の内部を通過し、ラジエータ13の下流の配管内部に形成されたオリフィス13dで圧縮膨張された後、コールドプレート11の内部を流れ、シロッコファン9に戻る。ここで、コールドプレート11は、プリント基板2上の高発熱LSI10と当接し、高発熱LSI10を冷却する。
上記ラジエータ13は、排熱ファン3によって吸気口4から取り入れられ、プリント基板2及び同基板2上に実装された部品を冷却した後の空気によって冷却される。従って、ラジエータ13を冷却する空気は、プリント基板2の発熱により昇温された空気であるが、冷却ユニットの内部空気がラジエータ13のオリフィス13dによって圧縮されて昇温することにより、ラジエータ13の表面温度の方が、プリント基板2の発熱により昇温された空気よりも十分に高温となるため、排熱ファン3による強制空冷を利用して冷却することができる。
次に、上記冷却構造における熱の流れについて説明する。
高発熱LSI10からコールドプレート11に伝達された熱の一部は、雰囲気に放散され、プリント基板2及び他のプリント基板2上の部品の熱とともに、排熱ファン3により排熱される。また、高発熱LSI10からコールドプレート11に伝達された残りの大部分の熱は、コールドプレート11の内部を流れる空気に伝達される。これによって昇温された空気は、シロッコファン9によってオリフィス13dを通過する過程で圧縮膨張され、温度が上昇する。この空気の昇温によりラジエータ13の内部の温度も上昇し、ラジエータ13の内部に蓄積された熱は、排熱ファン3によって導入された冷却空気を介して外部に放出される。
次に、上記冷却構造における各部の温度の計算例を示す。
シロッコファン9は、静圧2kPaのとき、流量150リットル/minであり、高静圧小型シロッコファンとして開発されたものである。標準大気圧は、101.3kPaであるから、圧縮したときに約1.02気圧となる。ラジエータ13の内部でこの圧力になるように、冷媒空気流出口13cのオリフィス13dの形状を決定する。
上記シェルフ1には、24枚のプリント基板2が実装され、総発熱量は2000Wである。そのうち、50Wの4個の高発熱LSI10には、コールドプレート11が取り付けられ、排熱ファン3で持ち去る熱量は1800Wとなる。排熱ファン3は、2台合計で600m3/hの流量を有する。そこで、外気温度が40℃のとき、排気温度は以下のようになる。
Q=ρCpFΔT
ΔT=Q/ρCpF=1800/1.13/1008/(600/3600)=9.5度
ここで、空気の密度ρ=1.13kg/m3、定圧比熱Cp=1008J/kgKとしている。
よって、ラジエータ13の冷却空気温度は、40+9.5=49.5℃
となる。
ラジエータ13からの放熱量は、4個の高発熱LSI10の200Wであり、ラジエータ13の熱抵抗は、数値計算により0.03℃/Wであるため、ラジエータ13の温度は、
温度上昇:200×0.03=6度、
ラジエータ温度=49.5+6=55.5℃
となる。
ラジエータ13の内部は、フィン13aにより十分に広い表面積があるため、ラジエータの温度と、ラジエータ内部の冷媒空気の温度は、略々同じとなる。
冷媒空気が1.02気圧に圧縮されて55.5℃になるとき、これがオリフィス13dで常圧に戻ると、絶対温度比と圧縮比が比例するため、(55.5+273)/1.02=322K=49℃となる。すなわち、49℃の冷媒空気によりコールドプレート11を冷却する。
コールドプレート11の熱抵抗は、コールドプレート11を通過する冷媒空気の持ち去ることのできる熱量から求められる。1個のコールドプレート11を流れる冷媒空気の流量は、シロッコファンの流量150リットル/minの1/2の75リットル/minであり、熱抵抗は、
1/ρCpF=1/1013/1008/(75/60/1000)=0.7℃/W
となる。
コールドプレート11の内部には、微細なフィン11aが多数配置されているため、上記計算による熱抵抗がコールドプレート11自体の熱抵抗と考えても差し支えない。従って、50Wの高発熱LSI10に取り付けられたコールドプレート11の温度は、
49+50×0.7=49+32=84℃
となる。
この温度は、一般的なLSIの表面温度として十分許容できるものである。ヒートシンクをLSIに実装して冷却する方法では、5W〜10W程度しか冷却できないが、本実施の形態では、50Wの高発熱LSI10を冷却することができ、高い冷却性能を実現できることが分かる。
次に、本発明にかかるプリント基板2を交換するときの動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。
プリント基板2を引き抜くと、電気的な導通が切断され、発熱が停止する。プリント基板2の前面に取り付けられたクイックカップリング7により、フレキシブルチューブ6を容易に取り外すことができる。取り外されたフレキシブルチューブ6は、クイックカップリング7の機能により、冷媒空気の流入流出が遮断され、2系統のうち1系統の冷媒空気流路のみに冷媒空気が流れる状態となるため、交換しないプリント基板2の冷却には影響しない。
次に、プリント基板2をシェルフ1に装着する場合には、プリント基板2を挿入し、フレキシブルチューブ6をプリント基板2の前面のクイックカップリング7によって接続し、同基板2を奥まで挿入して電気的な接続を行う。フレキシブルチューブ6を接続した時点で、プリント基板2に実装されたコールドプレート11に冷媒空気が供給されるため、プリント基板2上のコールドプレート11等の冷却を問題なく行うことができる。
次に、本発明にかかる冷却構造のもう1つの実施の形態について、図7を参照しながら説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、大別して、複数のプリント基板2を実装するシェルフ1と、プリント基板2及び同基板2に実装された部品等を冷却する排熱ファン3と、プリント基板2に実装された高発熱LSI10を冷却する冷却ユニットとで構成される。尚、排熱ファン3、シロッコファン9等、第1の実施の形態と同様の符号を付した構成要素は、第1の実施の形態と同様の構成及び機能を有するため説明を省略する。
プリント基板2に実装されている高発熱LSI10に取り付けられたコールドプレート11から、バックボード22の方向に冷媒空気用パイプ12が配管されて固定される。バックボード22の上には、電気信号用コネクタ20とともに、冷媒空気用プラグインコネクタ21が実装され、プリント基板2を実装すると、電気信号用コネクタ20と冷媒空気用プラグインコネクタ21とがバックボード22に接続される。
この構成により、バックボード22のプリント基板2が配置されている側とは反対側から、冷媒空気用プラグインコネクタ21を挿入することで、冷却ユニットの冷媒空気流路を形成することができるため、プリント基板2の交換作業をより容易に行うことができる。
また、プリント基板2、及び同基板2上に配置された部品並びに高発熱LSI10を冷却するにあたって、排熱ファン3の運転によって取り入れられた冷却空気がプリント基板2上を流れ、プリント基板2と、同基板2上に実装された部品とを冷却する。
さらに、冷媒空気用パイプ12により接続された閉流路において、シロッコファン9からの冷媒空気がラジエータ13の内部を通過し、冷媒空気用プラグインコネクタ21及び冷媒空気用パイプ12を介してコールドプレート11の内部を流れ、シロッコファン9に戻る。ここで、コールドプレート11は、プリント基板2上の高発熱LSI10と当接し、高発熱LSI10から熱を奪うことによって、高発熱LSI10を冷却する。
また、ラジエータ13は、排熱ファン3によって取り入れられプリント基板2及び同基板2上に実装された部品とを冷却した後の空気によって冷却されるが、ラジエータ13の表面温度の方が、プリント基板2の発熱により昇温された空気よりも十分に高温となるため、排熱ファン3による強制空冷を利用して冷却することができる。
本発明にかかる冷却構造は、ブレードサーバや、ルーター等、複数のプリント基板や電子機器モジュールを並置して実装する通信機器、制御機器、コンピュータ機器の冷却ユニットへ適用することができる。
本発明にかかる冷却構造を適用した屋内無線基地局装置を示す外観斜視図である。 図1の屋内無線基地局装置の冷却ユニットを示す外観斜視図である。 図2の冷却ユニットのラジエータの内部構造を示す概略断面図である。 図3のラジエータの内部に形成されたオリフィスを示す概略断面図である。 図2の冷却ユニットのコールドプレートの内部構造を示す概略断面図である。 図1の冷却構造の作用を説明するための模式図である。 本発明にかかる冷却構造の第2の実施の形態を示す側面図である。 従来の屋内無線基地局装置の外観斜視図である。
符号の説明
1 シェルフ
2 プリント基板
3 排熱ファン
4 吸気口
5 排気口
6 フレキシブルチューブ
7 クイックカップリング
8A 第1マニホールド
8B 第2マニホールド
9 シロッコファン
10 高発熱LSI
11 コールドプレート
11a フィン
12 冷媒空気用パイプ
13 ラジエータ
13a フィン
13b 冷却空気流入口
13c 冷却空気流出口
13d オリフィス
14 グリル
20 電気信号用コネクタ
21 冷媒空気用プラグインコネクタ
22 バックボード

Claims (7)

  1. 第1の発熱体と、該第1の発熱体より高温の第2の発熱体とを備える装置の冷却構造であって、
    前記第1の発熱体を強制空冷する第1の空冷手段と、
    前記第2の発熱体を空気を冷媒として冷却する第2の空冷手段とを備え、
    該第2の空冷手段の高温部を、前記第1の空冷手段によって冷却することを特徴とする冷却構造。
  2. 第1の部品と、該第1の部品より高温の第2の部品とを備えるプリント基板を備えた電子機器の冷却構造であって、
    前記プリント基板と、前記第1の部品とを強制空冷する第1の空冷手段と、
    前記第2の部品を空気を冷媒として冷却する第2の空冷手段とを備え、
    該第2の空冷手段の高温部を、前記第1の空冷手段によって冷却することを特徴とする電子機器の冷却構造。
  3. 第1の部品と、該第1の部品より高温のLSIとを備えるプリント基板を複数並置した屋内無線基地局装置の冷却構造であって、
    前記プリント基板と、前記第1の部品とを強制空冷する排熱ファンと、
    前記LSIを空気を冷媒として冷却するファン及びラジエータとを備え、
    該ラジエータを、前記排熱ファンによって冷却することを特徴とする屋内無線基地局装置の冷却構造。
  4. 内部に複数のフィンを有し、前記冷媒としての空気が内部を通過するコールドプレートを備え、該コールドプレートが前記LSIに当接することにより前記LSIを冷却することを特徴とする請求項3に記載の屋内無線基地局装置の冷却構造。
  5. 前記ラジエータは、前記LSIにより昇温された空気を圧縮するオリフィスを備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の屋内無線基地局装置の冷却構造。
  6. 前記コールドプレートと前記ファンとの間を、マニホールドを介して繋ぐフレキシブルチューブを備えることを特徴とする請求項3、4又は5に記載の屋内無線基地局装置の冷却構造。
  7. 前記マニホールドは、前記フレキシブルチューブを脱着するためのカップリングを備えることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の屋内無線基地局装置の冷却構造。
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