JP2007226391A - 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】カスタマイズ性を向上させる。
【解決手段】利用者から入力された入力情報の入力処理を行うコンポーネントを含むプレゼンテーション層と、入力処理した入力情報に基づいて実際に行う処理を決定するコンポーネントを含むビジネスロジック層と、決定された処理に従ってデータに対する入出力処理を制御するコンポーネントを含むデータ層と、決定された処理に従ってハードウェアを制御するデバイス層と、を有する論理階層部と、論理階層部が有するプレゼンテーション層と、ビジネスロジック層と、データ層と、デバイス層とに含まれるコンポーネント群を管理する運用管理部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムに関するものであり、特に分散アプリケーションを実現させる技術に関するものである。
従来、プリンタ、コピー、ファクシミリ、スキャナなどの各装置の機能を1つの筐体内に収納した画像形成装置(以下、「複合機」という。)が知られている。
このような複合機の高機能化に伴い、利用者によっては複合機に搭載された機能のうち使用しない機能を削除して欲しいという要望や、当該利用者のみ使用する特殊な機能を搭載して欲しいという要望が多くなった。つまり、複合機毎に搭載される機能を異ならせる技術が必要となった。
そこで、近年では複合機のソフトウェア構成として、汎用的なOS上に、複数の機能を備えたアプリケーションを搭載する技術が用いられている(例えば特許文献1)。このような構成としたことで、複合機毎に搭載するアプリケーションを変更することが容易になった。つまり、複合機毎に搭載される機能を異ならせることが可能となった。
特開2004−005408号
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、異なるアプリケーションに同じ機能を備える場合でも、アプリケーション毎にコーディングされていた。このため、複合機に新たな機能を追加する場合に、当該機能を備えたアプリケーションの追加、又は当該機能を備えたアプリケーションで元のアプリケーションに対して上書きを行うことで機能の追加を実現していた。
具体的な例を示すと、スキャンの機能として2枚を1枚に集約する「2in1」機能を追加したい場合に、複合機に「2in1」機能を新たに追加するのではなく、「2in1」機能が追加されたスキャンアプリケーションを新たに搭載する必要があった。
つまり、従来の複合機においては、新たな機能のみ追加することができず、カスタマイズ性が低いという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カスタマイズ性が向上した画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、利用者から入力された入力情報の入力処理を行うコンポーネントを含むプレゼンテーション層と、該プレゼンテーション層のコンポーネントが入力処理した入力情報に基づいて実際に行う処理を決定するコンポーネントを含むビジネスロジック層と、前記ビジネスロジック層のコンポーネントにより決定された処理に従ってデータに対する入出力処理を制御するコンポーネントを含むデータ層と、前記ビジネスロジック層のコンポーネントにより決定された処理に従ってハードウェアを制御するデバイス層と、を有する論理階層部と、前記論理階層部が有する前記プレゼンテーション層と、前記ビジネスロジック層と、前記データ層と、前記デバイス層とに含まれるコンポーネント群を管理する運用管理手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記運用管理手段は、前記論理階層部が有する前記プレゼンテーション層、前記ビジネスロジック層、前記データ層及び前記デバイス層のうちいずれか一つに対して、新たな機能を提供するプラグイン機能データを追加し、該プラグイン機能データが追加された前記層に対して該プラグイン機能を使用可能に設定すること、を特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる発明において、前記運用管理手段は、前記層に対して追加した機能を、前記プレゼンテーション層に表示するように設定し、前記論理階層部は、前記プレゼンテーション層が前記運用管理手段により使表示するように設定された前記機能を表示する制御を行うこと、を特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項2又は3にかかる発明において、前記論理階層部は、利用者から使用可能に設定された前記プラグイン機能を選択した場合に、前記プレゼンテーション層が選択された前記プラグイン機能データが追加された前記ビジネスロジック層、前記データ層及び前記デバイス層のうちいずれか一つを呼び出して、前記プラグイン機能を設定すること、を特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項2乃至4のいずれか一つにかかる発明において、前記論理階層部は、前記デバイス層に前記プラグイン機能データが追加された場合、前記デバイス層が追加された前記プラグイン機能データを呼び出すことで、前記プラグイン機能データが、前記プラグイン機能データに備えられた機能に対応するハードウェアを制御すること、を特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項2乃至4のいずれか一つにかかる発明において、前記論理階層部は、前記ビジネスロジック層に前記プラグイン機能データが追加された場合、前記ビジネスロジック層が追加された前記プラグイン機能データを呼び出すことで、前記プラグイン機能データが前記データ層から取得したデータに対して、前記プラグイン機能データに備えられた機能を用いて処理を行うこと、を特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、層毎に役割が異なるコンポーネントが含まれている論理階層部のプレゼンテーション層に含まれたコンポーネントが、利用者から入力された入力情報の入力処理を行う入力処理ステップと、前記論理階層部のビジネスロジック層に含まれたコンポーネントが、前記入力処理ステップにより入力処理された前記入力情報に基づいて実際に行う処理を決定する決定ステップと、前記論理階層部のデータ層に含まれたコンポーネントが、前記決定ステップにより決定された処理に従ってデータに対する入出力処理を制御する入出力処理制御ステップと、前記論理階層部のデバイス層に含まれたコンポーネントが、前記決定ステップにより決定された処理に従ってハードウェアを制御するハードウェア制御ステップと、前記論理階層部が有する前記プレゼンテーション層と、前記ビジネスロジック層と、前記データ層と、前記デバイス層とに含まれるコンポーネント群を管理する運用管理ステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、利用者から入力された入力情報の入力処理を行うコンポーネントを含むプレゼンテーション層と、該プレゼンテーション層のコンポーネントが入力処理した入力情報に基づいて実際に行う処理を決定するコンポーネントを含むビジネスロジック層と、前記ビジネスロジック層のコンポーネントにより決定された処理に従ってデータに対する入出力処理を制御するコンポーネントを含むデータ層と、前記ビジネスロジック層のコンポーネントにより決定された処理に従って自装置が有するハードウェアを制御するデバイス層と、を有する論理階層部と、前記論理階層部が有する前記プレゼンテーション層と、前記ビジネスロジック層と、前記データ層と、前記デバイス層とに含まれるコンポーネント群を管理する運用管理手段と、としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、プレゼンテーション層、ビジネスロジック層及びデータ層の他にデバイス層が追加された論理階層部に含まれるコンポーネント群を運用管理手段が管理しているので、カスタマイズ性が向上した画像形成装置を提供できるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、利用したい機能を示すプラグイン機能データが追加された場合に、当該機能を他の層から呼び出すことが可能となるので、処理を行うアプリケーション全体の変更又は追加を行わずに、プラグイン機能データが追加するだけで当該機能を提供できるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、追加された機能が表示されるので、利用者は追加された機能を選択できるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、利用者が追加された機能を設定することで、追加された該機能を用いて処理を実行できるという効果を奏する。
また、請求項5にかかる発明によれば、プラグイン機能データをデバイス層に追加することで、プラグイン機能データに備えられた機能に対応するハードウェアを容易に制御できるという効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、プラグイン機能データをビジネスロジック層に追加することで、プラグイン機能データが有する新たに追加された機能を用いて、データ層から取得したデータに対して処理を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、プレゼンテーション層、ビジネスロジック層及びデータ層の他にデバイス層が追加された論理階層部に含まれるコンポーネント群を運用管理ステップが管理しているので、カスタマイズ性が向上した画像形成方法を提供できるという効果を奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、プレゼンテーション層、ビジネスロジック層及びデータ層の他にデバイス層が追加された論理階層部に含まれるコンポーネント群を運用管理ステップが管理しているので、カスタマイズ性が向上した画像形成プログラムを提供できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
本発明の一実施の形態として、画像形成装置であってコピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能、スキャナ機能及び入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿画像やプリンタあるいはFAX機能により入力された画像)を配信する機能等を複合したいわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称される複合機100に適用した例を示す。
図1は、本発明の実施の形態にかかる複合機100の構成を示すブロック図である。本図に示すように複合機100の内部は、論理階層部101と、通信部102と、運用管理部103と、セキュリティ部104と、ハードウェアソース105と、データソース106と、外部サービス107とを備え、利用者の要求に応じて印刷などの処理を行う。
また、複合機100は、図示しない記憶部を備えている。そして、複合機100は、当該記憶部に、論理階層部101と通信部102と運用管理部103とセキュリティ部104とが含まれている画像形成プログラムを蓄積している。また、この記憶部は、本実施の形態においてはRAM(Random Access Memory)とするが、HDD(Hard Disk Drive)等のどのような記憶手段でも良い。
そして、複合機100の起動時に、記憶部に蓄積された画像形成プログラムを実行することで、論理階層部101と、通信部102と、運用管理部103と、セキュリティ部104と、が形成される。また、後述する論理階層部101に含まれている各層も同様に実行時に形成される。これにより、後述する構成で以下の処理が行われることになる。
論理階層部101は、プレゼンテーション層111と、ビジネス層112と、データ層113と、デバイス層114と、を備え、層毎にコンポーネントが含まれているものである。
また、コンポーネントとは、特定の処理を行うものであり、単独で使用することができないプログラムの部品をいう。つまり、各コンポーネントは、他のプログラムと組み合わせることで所定の機能を実現するものである。本発明においては、コンポーネントにAPI(Application Programming Interface)等も含めても良い。
そして、本実施の形態に係る複合機100においては、多層アーキテクチャに順応した分散アプリケーションを用いて構築した。そして、各階層間のやりとりはインターフェースを介して行われている。このため、関係のないコンポーネントに対して影響を及ぼすことなく、新たな機能を実現したプラグインデータを追加することができる。
ところで、このような分散アプリケーションでは、アーキテクチャを設計することが非常に難しい。そして、このアーキテクトの作業を軽減するためのシステム基盤としては、例えばMicrosoft社が「.NET Framework」というアーキテクチャを公開している。よって、この公開されたアーキテクチャを用いることで、設計者の設計負担を軽減できる。
しかしながら、このシステム基盤は、ネットワークベースでアプリケーション動作環境を提供することを目的としており、単純に複合機に用いることはできない。例えば、「.NET Framework」で示されている「プレゼンテーション層、ビジネス層及びデータ層」からなる論理階層構造では、ハードウェアソースを制御することはできない。
そこで、本実施の形態に係る複合機100の論理階層部101においては、プレゼンテーション層111と、ビジネス層112と、データ層113の他に、ハードウェアソース105を制御するデバイス層114を備えることとした。以下に各層について説明する。
プレゼンテーション層111は、ユーザ・インターフェイス・コンポーネント121と、ユーザ・プロセス・コンポーネント122とを有し、複合機100に備えられた液晶パネル等のユーザインターフェイスを担当する。そして、プレゼンテーション層111は、利用者からの複合機100に対する処理の入力情報を受け付け、入力情報に基づく処理を実現するために、ビジネス層112を利用する。また、プレゼンテーション層111は、液晶パネルに対して、ビジネス層112からフィードバックされた情報を表示する。
ユーザ・インターフェイス・コンポーネント121は、利用者に対してデータの表示や、利用者の入力操作の受付や、利用者から受け付けた入力操作を、ビジネス層112を呼び出すためのイベントとして解釈するなどの処理を行う。
ユーザ・プロセス・コンポーネント122は、複数のユーザインターフェイスによる処理の順序を管理する。
ビジネス層112は、サービス・インターフェイス131と、ビジネス・ワークフロー132と、ビジネス・コンポーネント133と、ビジネス・エンティティ134とを有し、ドキュメント処理のビジネスロジック(上位機能)を担当する。また、ビジネス層112は、デバイス層114及びデータ層113に含まれている文書操作を行うコンポーネントの組み合わせなどのロジックを把握している。これにより、ビジネス層112は、プレゼンテーション層111に対して複合機100において処理可能な文書処理のワークフローを提示することができる。具体的には、ビジネス層112は、操作の受付、認証、文書入出力の処理、課金など、文書操作に必要な一連の処理を担当する。
また、ビジネス層112は、文書処理に対するスケジューリングを担当する。これにより、ビジネス層112は、文書処理に対して、論理的な処理順序を入れ替える等のスケジューリングの変更もすることができる。
また、ビジネス層112は、処理の対象となるデータの内容を理解し、これらデータを用いてビジネス処理の実行を担当する。また、処理の対象となるデータとしては、例えばアカウント、蓄積文書、アドレス帳、装置構成/能力、設定情報、画像データ等がある。また、ビジネス層112は、データの保存先の場所(ローカル/リモート)を把握している。そして、ビジネス層112は、入出力する際、データ層113に物理デバイスへのデータ入出力を委譲する。また、ビジネス処理とは、複合機100で行われる処理であれば良く、例えばコピーの実行などがある。
サービス・インターフェイス131は、ビジネスロジックを利用するためのインターフェース仕様を実装する。これにより、サービス・インターフェイス131は、ビジネス・コンポーネントの呼び出し等を行うことができる。以下に呼び出されるビジネス・コンポーネントを示す。
ビジネス・ワークフロー132は、長期に及ぶ多ステップのビジネス・プロセスの定義及び調整を行う。ビジネス・コンポーネント133は、ビジネス・ルールを実装してビジネス処理を実行する。ビジネス・エンティティ134は、ビジネスに関係する情報又は実体を示したコンポーネントである。そして、これらのコンポーネントがサービス・インターフェイス131から呼び出されることで、ビジネス処理の実行が可能となる。
データ層113は、データアクセス・ロジック・コンポーネント141と、サービス・エージェント142とを有し、データソース106への入出力を担当する。具体的には、データ層113は、データソース106として複合機100が備えている記憶部のデータの保存領域、ネットワークを介して接続されている他の装置が備えている記憶部のデータの保存領域への入出力を担当する。また、データ層113は、上述した保存領域に対して、アクセスするためのサービスを提供する。また、データ層113は、データソース106にアクセスするために用いられるデバイスの状況を把握している。これにより、データ層113は、デバイスの能力に応じて、ビジネス層112から要求された処理のスケジューリングを行うことができる。
データアクセス・ロジック・コンポーネント141は、データソース毎に固有のデータアクセス・ロジックを、抽象化及びカプセル化したアクセス手段を提供する。これにより、データソースを呼び出す際に、データソース固有のアクセス制御を行う必要なく、容易にアクセスすることができる。また、データソース毎にカプセル化されているので、保守又は拡張が容易になる。
サービス・エージェント142は、外部サービス毎に固有のプロトコルを隠蔽し、簡易なアクセス手段を提供する。このように外部サービス毎に固有のプロトコルを遮蔽することで、外部サービスにおけるプロトコルやスキーマの変更があった場合に、ビジネス層112に対して影響を及ぼすことがなくなる。つまり、保守が容易になる。
データソース106は、上述したデータ層113と、データが格納された保存領域の間の接続を行うインターフェースである。また、データソース106の接続先としては、複合機100に備え付けられたHDD(Hard Disk Drive)等の保存手段のほか、ネットワークを介して接続された装置等がある。外部サービス107は、外部の装置などで提供されているサービスの提供を受けるためのインターフェースである。
デバイス層114は、デバイスアクセス・ロジック・コンポーネント151を有し、複合機100が備えるハードウェアソース105の制御や、画像情報の変換処理を担当する。具体的には、デバイス層114は、原稿の読取又は文書の印刷を行うためにスキャナ、プロッタなどの画像に対する処理を行うデバイスの制御を担当する。さらにデバイス層114は、画像データの変換処理として、画像データに対する加工処理や、画像データのフォーマット変換等を行う。また、デバイス層114は、複合機100のハードウェアソース105に対するデバイスの状況を把握している。これにより、デバイス層114は、デバイスの能力に応じて、ビジネス層112から要求された処理のスケジューリングを行うことができる。また、デバイス層114は、文書操作を実現する際、ビジネス層112から呼び出されることとなる。
デバイスアクセス・ロジック・コンポーネント151は、デバイス毎に固有のアクセス・ロジックを、抽象化及びカプセル化したアクセス手段を提供する。これにより、デバイスを呼び出す際に、デバイス固有のアクセス制御を行う必要なく、容易にアクセスすることができる。また、デバイス毎にカプセル化されているので、保守又は拡張が容易になる。
また、デバイスアクセス・ロジック・コンポーネント151に含まれるコンポーネントは大別すると、3種類に分類され、この3種類を入力部、出力部及び画像制御部とする。
入力部に含まれるコンポーネントは、入力デバイスを制御して、入力画像を生成する。また、出力部に含まれるコンポーネントは、出力デバイスを制御して、出力画像を生成する。また、画像制御部に含まれるコンポーネントは、画像に対する変換処理を制御する。
そして、複合機100のデバイス層114では、画像入力する場合は入力部と画像制御部を使用し、画像出力する場合は出力部と画像制御部を使用する。入力と出力を独立させることで、従来の様に入出力の組み合わせ毎にアプリケーションを開発せずに済むため、開発負担を軽減できる。
また、入力部、出力部でそれぞれ制御が統一され、従来の様なアプリケーションごとの制約が無くなる。このため、利用者は、機能毎の違いを意識しないで済むことになる。これにより、利用者は、入力に用いられる機能と出力に用いられる機能の概要を把握するだけで、各機能を具体的に指定して使用することが可能となる。
ハードウェアソース105は、上述したデバイス層114と、複合機100が備えるハードウェアデバイスの間の接続を行うインターフェースである。
通信部102は、複合機100とネットワークを介して接続された他の装置との間の通信を制御する。具体的には、通信部102は、通信モデルの選定、同期、フォーマット、スキーマ、プロトコルネットワーク、FAX、WEBサービスの制御を行う。通信部102を備えることで、複合機100は、外部のシステムとプロトコルに従ったデータの送受信を行うことができる。
運用管理部103は、論理階層部101の各層に対する例外管理、モニタリングを行うほか、設定(構成情報)、メタデータ(アプリケーションの自分自身に関する情報)、呼び出す際のサービスの位置の管理を担当する。また、運用管理部103は、プラグイン、日時管理、メモリ管理、タイマー、デバッグ、履歴、電力、レポートの制御を担当する。また、運用管理部103は、上述した処理を担当することで論理階層部101全体を把握している。これにより、運用管理部103から論理階層部101の各層に対してプラグインデータの追加、削除等を行うことで、機能の追加、変更、削除を容易に実現する。
セキュリティ部104は、利用者、又は複合機100のサービス、データリソース、デバイスリソースなどに対して、共通したセキュリティで保護するための仕組みを提供する。具体的にはセキュリティ部104は、セキュリティ原則、認証、承認、通信の暗号化処理/復号化処理、プロファイル管理、監査、認証、アクセス制御、暗号化、セキュリティログの制御を担当する。また、セキュリティ部104は、不正なアクセス等を監視するために、セキュリティの履歴情報を生成する。
また、本実施の形態の複合機100においては、上述した構成を備えることで、分散環境に対応することとなり、Webや他の機器との連携が容易となる。そして、連携した機器相互間で、それぞれの装置が有しているサービスの提供が可能となる。
図2は、複合機100の各構成の相関関係を示した説明図である。本図に示すように、セキュリティ部104、運用管理部103、通信部102及び論理階層部101の各層は、互いに利用する関係にある。また、論理階層部101に含まれるプレゼンテーション層111、ビジネス層112、データ層113及びデバイス層114は、層間で処理の要求や処理結果などのメッセージの送受信を行う。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる複合機100におけるプラグインデータをデバイス層114から取得してからビジネス層112に追加するまでの処理について説明する。図3は、本実施の形態にかかる複合機100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
なお、後述するフローチャートにおいては、説明を容易にするため、各層に含まれるコンポーネントが行う処理を、各層が行う処理とみなして説明する。
運用管理部103は、デバイス層114に対してプラグインデータの取得を要求して、デバイス層114からプラグインデータを取得する(ステップS201)。
そして、運用管理部103は、取得したプラグインデータを、ビジネス層112に追加する処理を行う(ステップS202)。
次に、運用管理部103は、ビジネス層112に対して、追加したプラグインデータによるプラグイン機能Aを使用可能に設定する(ステップS203)。例えば、運用管理部103は、ビジネス層112のサービス・インターフェイス131に対してプラグインデータを呼び出せるように設定を変更する。
そして、運用管理部103は、プレゼンテーション層111に対して、追加したプラグインデータによるプラグイン機能Aを使用可能に設定する(ステップS204)。例えば、運用管理部103は、プラグイン機能Aが液晶タッチパネルに表示されるように、ユーザ・インターフェイス・コンポーネント121に対して設定を変更する。
上述した処理手順により、複合機100に対して、プログラム等の再コンパイル等や、プログラムの上書き等をすることなく、新たな機能を追加することが可能となる。なお、上述した処理手順は、本実施の形態によるプラグインデータをデバイス層114から取得してからビジネス層112に追加するまでの処理手順の例を示したものであり、本発明をこの処理手順に制限するものではない。例えば上述した処理手順においては、プラグインデータをデバイス層114から取得したが、通信部102から取得しても良い。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる複合機100における図3の処理手順で追加されたプラグイン機能Aを含む機能一覧の表示から、利用者により選択されたプラグイン機能Aの設定を行うまでの処理について説明する。図4は、本実施の形態にかかる複合機100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、プレゼンテーション層111は、ビジネス層112に対して、一覧として表示する機能の取得を要求する(ステップS301)。
そして、ビジネス層112は、機能取得の要求を受け付けた場合、基本的な機能は保持しているが追加された機能の情報は保持していないため、追加されたプラグイン機能Aを示すプラグインデータから、当該機能Aの情報を取得する(ステップS302)。
次に、ビジネス層112は、取得した機能Aを含む機能一覧を、プレゼンテーション層111に対して出力する(ステップS303)。
そして、プレゼンテーション層111は、入力を受け付けた機能一覧を用いて、液晶タッチパネルに、プラグイン機能Aを含む機能一覧を表示する処理を行う(ステップS304)。これにより、利用者はプラグイン機能Aを選択することができる。
次に、プレゼンテーション層111は、利用者によるプラグイン機能Aの選択を、受け付ける(ステップS305)。
そして、プレゼンテーション層111は、ビジネス層112に対して、プラグイン機能Aの設定する旨を要求する(ステップS306)。次に、ビジネス層112は、設定する旨の要求を受け付けた場合、プラグイン機能Aを示すプラグインデータに対して当該機能Aが行われるように設定を行う(ステップS307)。
上述した処理手順により、利用者は複合機100において、追加されたプラグイン機能Aを選択して、当該機能Aを用いた処理が可能となる。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる複合機100においてプラグイン機能A及びプラグイン機能Bを用いた複写処理について説明する。図5は、本実施の形態にかかる複合機100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、プレゼンテーション層111は、ビジネス層112に対して、一覧として表示する機能の取得を要求する(ステップS401)。
そして、ビジネス層112は、機能取得の要求を受け付けた場合、プラグイン機能Aを示すプラグインデータから、当該機能Aの情報を取得する(ステップS402)。次に、ビジネス層112は、プラグイン機能Bを示すプラグインデータから、当該機能Bの情報を取得する(ステップS403)。
次に、ビジネス層112は、取得した機能A及び機能Bを含む機能一覧を、プレゼンテーション層111に対して出力する(ステップS404)。その後、図示しないが図3の処理手順と同様にプレゼンテーション層111は液晶タッチパネルに機能一覧を表示する。
そして、利用者が表示された機能一覧からまず複写する際の印刷設定等と、読み取った画像データを格納する旨の操作を行う。これにより、プレゼンテーション層111は、ビジネス層112に対して、複写及び格納するための印刷設定の要求を行う(ステップS405)。次に、ビジネス層112は、印刷設定に伴う基本機能の処理を行う(ステップS406)。
この後、利用者は、複写する際にプラグイン機能Aを使用する旨の操作を行った。これにより、プレゼンテーション層111は、ビジネス層112に対して、プラグイン機能Aに対する印刷設定の要求を行う(ステップS407)。次に、ビジネス層112は、要求を受け付けた際に、プラグイン機能Aを示すプラグインデータに対して設定を行う(ステップS408)。
そして、利用者は、さらに複写する際にプラグイン機能Bを使用する旨の操作を行った。このため、プレゼンテーション層111は、ビジネス層112に対して、プラグイン機能Bに対する印刷設定の要求を行う(ステップS409)。次に、ビジネス層112は、要求を受け付けた際に、プラグイン機能Bを示すプラグインデータに対して設定を行う(ステップS410)。
そして、利用者は、設定が終了したので処理を実行する旨の操作を行った。これにより、プレゼンテーション層111は、ビジネス層112に対して、実行開始の要求を行う(ステップS411)。
次に、ビジネス層112は、デバイス層114に対して読取開始を指示する(ステップS412)。そして、デバイス層114は、スキャナなどのハードウェアに対して、ハードウェアソース105を介して制御し、読取処理を行う。その後、デバイス層114は、読み取られた画像データと共に、読取処理が終了した旨を通知する(ステップS413)。
そして、ビジネス層112は、データ層113に対して、読取処理により取得した画像データを格納する旨の指示を行う(ステップS414)。これにより、データ層113は、データソース106を介して画像データを格納する処理を行う。
その後、ビジネス層112は、プラグイン機能Aを示すプラグインデータに対して画像の加工要求を行う(ステップS415)。そして、プラグイン機能Aを示すプラグインデータは、当該プラグインデータが保持する当該機能Aを実現するビジネスロジックにより、画像データの加工処理をデバイス層114に対して要求する(ステップS416)。そして、デバイス層114は、当該要求に従い画像データの加工処理を行う。
その後、ビジネス層112は、プラグイン機能Bを示すプラグインデータに対して画像の加工要求を行う(ステップS417)。そして、プラグイン機能Bを示すプラグインデータは、当該プラグインデータが保持する当該機能Bを実現するビジネスロジックにより、画像データの加工処理をデバイス層114に対して要求する(ステップS418)。そして、デバイス層114は、当該要求に従い画像データの加工処理を行う。
次に、ビジネス層112は、デバイス層114に対して印刷開始を指示する(ステップS419)。これにより、デバイス層114は、ハードウェアソース105を介してハードウェアを制御し、印刷処理を行う。
そして、印刷処理が終了した後、デバイス層114は、印刷処理が終了した旨をビジネス層112に通知する(ステップS420)。
次に、ビジネス層112は、印刷処理が終了した旨の通知を受け付けた場合、プレゼンテーション層111に実行終了した旨を通知する(ステップS421)。これにより、プレゼンテーション層111は、液晶タッチパネルに処理が終了した旨のメッセージを表示する。
上述した処理手順により、複合機100は、追加されたプラグイン機能Aを使用して処理を行うことが可能となる。
また、追加されるプラグインデータの追加先は、ビジネス層112に限定するものではなく、プレゼンテーション層111、データ層113又はデバイス層114でも良い。そこで、次に、デバイス層114にプラグインデータを追加した場合の処理手順について説明する。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる複合機100においてプラグイン機能Cを用いた複写処理について説明する。図6は、本実施の形態にかかる複合機100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。なお、プラグイン機能Cを示すプラグインデータは、デバイス層114に対するプラグインデータとする。このようなデバイス層114に追加されるプラグイン機能Cとしては、例えば外部インターフェースを介して接続されたスキャナ等を制御する機能などが考えられる。
まず、プレゼンテーション層111は、ビジネス層112に対して、一覧として表示する機能の取得を要求する(ステップS501)。次に、ビジネス層112は、機能一覧を、プレゼンテーション層111に対して出力する(ステップS502)。その後、図示しないが図4の処理手順と同様にプレゼンテーション層111は液晶タッチパネルに機能一覧を表示する。
そして、利用者が表示された機能一覧からまず複写する際の印刷設定等と、読み取った画像データを格納する旨の操作を行う。これにより、プレゼンテーション層111は、ビジネス層112に対して、複写及び格納するための印刷設定の要求を行う(ステップS503)。次に、ビジネス層112は、図示しないが、図5の処理手順と同様に印刷設定に伴う基本機能の処理を行う。
そして、利用者は、処理を実行する旨の操作を行った。これにより、プレゼンテーション層111は、ビジネス層112に対して、実行開始の要求を行う(ステップS504)。
次に、ビジネス層112は、デバイス層114に対して読取開始を指示する(ステップS505)。そして、デバイス層114は、プラグイン機能Cを示すプラグインデータに対して、読取開始を指示する(ステップS506)。これにより、プラグイン機能Cを示すプラグインデータが、ハードウェアソース105を介して制御し、画像データの読取処理を行う。また、読取処理が終了した後、プラグイン機能Cを示すプラグインデータは、読取が終了した旨をデバイス層114に通知する(ステップS507)。
そして、デバイス層114は、さらに、ビジネス層112に対して読取処理が終了した旨をビジネス層112に通知する(ステップS508)。
そして、ビジネス層112は、データ層113に対して、読取処理により取得した画像データを格納する旨の指示を行う(ステップS509)。これにより、データ層113は、データソース106を介して画像データを格納する処理を行う。
次に、ビジネス層112は、デバイス層114に対して印刷開始を指示する(ステップS510)。これにより、デバイス層114は、ハードウェアソース105を介してハードウェアを制御し、印刷処理を行う。
そして、印刷処理が終了した後、デバイス層114は、印刷処理が終了した旨をビジネス層112に通知する(ステップS511)。そして、印刷処理が終了した後、デバイス層114は、印刷処理が終了した旨をビジネス層112に通知する。
上述した処理手順により、複合機100は、追加されたプラグイン機能Cを使用して処理を行うことが可能となる。また、デバイス層114からプラグイン機能Cのプラグインデータを呼び出すので、利用者は当該プラグイン機能Cを使用していることを意識せず、通常の操作で処理を実行できる。
図7は、かかる複合機100のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機100は、コントローラ610とエンジン部(Engine)660とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ610は、複合機100全体の制御と描画、通信、操作部620からの入力を制御するコントローラである。エンジン部660は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジン等であり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニット等である。なお、このエンジン部660には、プロッタ等のいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換等の画像処理部分が含まれる。
コントローラ610は、CPU611と、ノースブリッジ(NB)613と、システムメモリ(MEM−P)612と、サウスブリッジ(SB)614と、ローカルメモリ(MEM−C)617と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)616と、ハードディスクドライブ(HDD)618とを有し、ノースブリッジ(NB)613とASIC616との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス615で接続した構成となる。また、MEM−P612は、ROM(Read Only Memory)612aと、RAM(Random Access Memory)612bとをさらに有する。
CPU611は、複合機100の全体制御をおこなうものであり、NB613、MEM−P612及びSB614からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB613は、CPU611とMEM−P612、SB614、AGP615とを接続するためのブリッジであり、MEM−P612に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタ及びAGPターゲットとを有する。
MEM−P612は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いるシステムメモリであり、ROM612aとRAM612bとからなる。ROM612aは、基本的なプログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM612bは、プログラムの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いる書き込み及び読み出し可能なメモリである。
SB614は、NB613とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB614は、PCIバスを介してNB613と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部等も接続される。
ASIC616は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP615、PCIバス、HDD618及びMEM−C617をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC616は、PCIターゲット及びAGPマスタと、ASIC616の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C617を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等をおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部660との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC616には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)630、USB(Universal Serial Bus)640、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース650が接続される。
MEM−C617は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)618は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGP615は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P612に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
なお、本実施形態の複合機100で実行される画像形成プログラムは、RAM等に予め蓄積された提供される。
本実施形態の複合機100で実行される画像形成プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の複合機100で実行される画像形成プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の複合機100で実行される画像形成プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態の複合機100で実行される画像形成プログラムは、上述した各部(論理階層部、通信部、運用管理部、セキュリティ部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記RAMから画像形成プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、論理階層部、通信部、運用管理部、セキュリティ部が主記憶装置上に形成されるようになっている。
本実施の形態における複合機100において、上述したアーキテクチャを用いて開発が行われることで、開発の枠組みが定まるので設計負担が軽減される。また、上述した分散アプリケーションを用いることで部品の再利用性が向上する。さらには、システムの統合の容易化、開発者同士の意思疎通が容易になる。
また、本実施の形態に係る複合機100は、従来においてはスタンドアローンでの機能提供することが主流の画像形成装置(複合機を含む)に、「.NETアーキテクチャ」等の分散アプリケーション向けアーキテクトが提供されたものである。これにより、ネットワークなどを用いた分散環境に親和性の良いドキュメント処理装置を構築できる。
また、「.NETアーキテクチャ」は、今までの実績があるアーキテクチャである。このため、当該アーキテクチャを画像形成装置に採用することで、高い品質を確保できる。
また、本実施の形態に係る複合機100では、従来の階層構造に加えてデバイス層が新規に追加されている。複合機100では、このようなデバイス層114が追加されたことで、複合機100に備えられたハードウェアを利用することが可能になる。
また、複合機100は、上述した分散アプリケーションの手法を用いることで、スキャナアプリケーション、プリンタアプリケーション、コピーアプリケーションの様に機能ごとに存在していたアプリケーションの重複部分(例えば、読み取り制御、印刷制御)をそれぞれ統合することが可能となる。これにより、開発工数が軽減できるので、開発時間及び開発経費を軽減できる。
以上のように、本発明にかかる画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムは、処理毎に別々に開発されていた機能を共有化する技術に有用であり、特に、カスタマイズ性を向上させる技術として適している。
本発明の一実施形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。 複合機の各構成の相関関係を示した説明図である。 複合機におけるプラグインデータをデバイス層から取得してからビジネス層に追加するまでの処理の手順を示すフローチャートである。 複合機において追加されたプラグイン機能Aを含む機能一覧の表示から、利用者により選択されたプラグイン機能Aの設定を行うまでの処理の手順を示すフローチャートである。 複合機におけるプラグイン機能A及びプラグイン機能Bを用いた複写処理の手順を示すフローチャートである。 複合機におけるプラグイン機能Cを用いた複写処理の手順を示すフローチャートである。 複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 複合機
101 論理階層部
102 通信部
103 運用管理部
104 セキュリティ部
105 ハードウェアソース
106 データソース
107 外部サービス
111 プレゼンテーション層
112 ビジネス層
113 データ層
114 デバイス層
121 ユーザ・インターフェイス・コンポーネント
122 ユーザ・プロセス・コンポーネント
131 サービス・インターフェイス
132 ビジネス・ワークフロー
133 ビジネス・コンポーネント
134 ビジネス・エンティティ
141 データアクセス・ロジック・コンポーネント
142 サービス・エージェント
151 デバイスアクセス・ロジック・コンポーネント
610 コントローラ
611 CPU
612 システムメモリ
612a ROM
612b キャッシュメモリ(RAM)
613 NB
614 SB
615 AGPバス
616 ASIC
617 MEM−C
618 HDD
620 操作部
660 FCU
640 USB
650 IEEEE1394インターフェース
660 エンジン部

Claims (8)

  1. 利用者から入力された入力情報の入力処理を行うコンポーネントを含むプレゼンテーション層と、該プレゼンテーション層のコンポーネントが入力処理した入力情報に基づいて実際に行う処理を決定するコンポーネントを含むビジネスロジック層と、前記ビジネスロジック層のコンポーネントにより決定された処理に従ってデータに対する入出力処理を制御するコンポーネントを含むデータ層と、前記ビジネスロジック層のコンポーネントにより決定された処理に従ってハードウェアを制御するデバイス層と、を有する論理階層部と、
    前記論理階層部が有する前記プレゼンテーション層と、前記ビジネスロジック層と、前記データ層と、前記デバイス層とに含まれるコンポーネント群を管理する運用管理手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記運用管理手段は、前記論理階層部が有する前記プレゼンテーション層、前記ビジネスロジック層、前記データ層及び前記デバイス層のうちいずれか一つに対して、新たな機能を提供するプラグイン機能データを追加し、該プラグイン機能データが追加された前記層に対して該プラグイン機能を使用可能に設定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記運用管理手段は、前記層に対して追加した機能を、前記プレゼンテーション層に表示するように設定し、
    前記論理階層部は、前記プレゼンテーション層が前記運用管理手段により使表示するように設定された前記機能を表示する制御を行うこと、
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記論理階層部は、利用者から使用可能に設定された前記プラグイン機能を選択した場合に、前記プレゼンテーション層が選択された前記プラグイン機能データが追加された前記ビジネスロジック層、前記データ層及び前記デバイス層のうちいずれか一つを呼び出して、前記プラグイン機能を設定すること、
    を特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記論理階層部は、前記デバイス層に前記プラグイン機能データが追加された場合、前記デバイス層が追加された前記プラグイン機能データを呼び出すことで、前記プラグイン機能データが、前記プラグイン機能データに備えられた機能に対応するハードウェアを制御すること、
    を特徴とする請求項2乃至4のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  6. 前記論理階層部は、前記ビジネスロジック層に前記プラグイン機能データが追加された場合、前記ビジネスロジック層が追加された前記プラグイン機能データを呼び出すことで、前記プラグイン機能データが前記データ層から取得したデータに対して、前記プラグイン機能データに備えられた機能を用いて処理を行うこと、
    を特徴とする請求項2乃至4のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  7. 層毎に役割が異なるコンポーネントが含まれている論理階層部のプレゼンテーション層に含まれたコンポーネントが、利用者から入力された入力情報の入力処理を行う入力処理ステップと、
    前記論理階層部のビジネスロジック層に含まれたコンポーネントが、前記入力処理ステップにより入力処理された前記入力情報に基づいて実際に行う処理を決定する決定ステップと、
    前記論理階層部のデータ層に含まれたコンポーネントが、前記決定ステップにより決定された処理に従ってデータに対する入出力処理を制御する入出力処理制御ステップと、
    前記論理階層部のデバイス層に含まれたコンポーネントが、前記決定ステップにより決定された処理に従ってハードウェアを制御するハードウェア制御ステップと、
    前記論理階層部が有する前記プレゼンテーション層と、前記ビジネスロジック層と、前記データ層と、前記デバイス層とに含まれるコンポーネント群を管理する運用管理ステップと、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  8. 利用者から入力された入力情報の入力処理を行うコンポーネントを含むプレゼンテーション層と、該プレゼンテーション層のコンポーネントが入力処理した入力情報に基づいて実際に行う処理を決定するコンポーネントを含むビジネスロジック層と、前記ビジネスロジック層のコンポーネントにより決定された処理に従ってデータに対する入出力処理を制御するコンポーネントを含むデータ層と、前記ビジネスロジック層のコンポーネントにより決定された処理に従って自装置が有するハードウェアを制御するデバイス層と、を有する論理階層部と、
    前記論理階層部が有する前記プレゼンテーション層と、前記ビジネスロジック層と、前記データ層と、前記デバイス層とに含まれるコンポーネント群を管理する運用管理手段と、
    としてコンピュータを機能させることを特徴とする画像形成プログラム。
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