JP2007226119A - モードフィールド変換器 - Google Patents

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【課題】接続ファイバが破断し難いモードフィールド変換器を提供する。
【解決手段】本発明に係るモードフィールド変換器X1は、第1モードフィールド径を有する第1光ファイバ12と、第1モードフィールド径とは異なる第2モードフィールド径を有する第2光ファイバ11とを融着接続してなる接続ファイバ10と、接続ファイバ10における融着接続部10aの第1光ファイバ12側を挿入するための貫通孔20aを有する第1保持部材20と、接続ファイバ10における融着接続部10aの第2光ファイバ11側を挿入するための第1貫通孔40a、第1保持部材20を挿入するための第2貫通孔40b、および、融着接続部10aが位置し第1貫通孔40aと第2貫通孔40bとを連通するための連通部40cを有する第2保持部材40と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、異なるモードフィールド径を有する光ファイバ同士を接続してなる接続ファイバを有するモードフィールド変換器に関する。
一般的に、1550nm通信波長帯の光増幅器として広く用いられているエルビウムドープファイバや、光ファイバの波長分散特性を変化させた分散シフト光ファイバは、通常のシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が小さい。具体的には、通常のシングルモード光ファイバのモードフィールド径が9〜10μmであるのに対して、エルビウムドープファイバのモードフィールド径は4〜5μm、分散シフト光ファイバのモードフィールド径は7〜8μmである。このような異なるモードフィールド径を有する光ファイバの端面同士を当接させて接続を行うと、非常に大きな光の接続損失が発生してしまう。
そこで、このような光の接続損失を低減させるための技術が開発され、例えば特許文献1に開示されている。
図5は、光の接続損失の低減技術を採用したモードフィールド変換器を表す概略断面図であり、(a)は第1従来例、(b)は第2従来例である。
第1従来例のモードフィールド変換器80は、図5(a)に示すように、光ファイバ81,82と、被覆部材83と、フェルール84と、光コネクタ部材85とを備えており、光ファイバ81の一端部と光ファイバ82の一端部とが加熱された状態で軸方向に押し付けあうように加圧することによって融着接続されている。光ファイバ81は、添加物質(例えばゲルマニウム(Ge))を含む円柱状のコア81a、および、添加物質(例えばフッ素(F))を含み、コア81aの外周面を取り囲むように形成されるクラッド81bからなる。光ファイバ82は、添加物質(例えばGe)を含み、コア81aより小さいコア径を有する円柱状のコア82a、および、添加物質(例えばF)を含み、コア82aの外周面を取り囲むように形成されるクラッド82bからなる。被覆部材83は、光ファイバ82を保護するための部材であり、光ファバイ82における光ファイバ81と対向する側の端部を除いて、クラッド82bの外面を取り囲むように形成される。被覆部材83は樹脂により構成されている。フェルール84は、光ファイバ81を挿入するための貫通孔84aを有する。光コネクタ部材85は、図示しない他の光コネクタ部材と接続する際に寄与する部位である。
第2従来例のモードフィールド変換器90は、図5(b)に示すように、光ファイバ91,92を備えており、光ファイバ91の一端部と光ファイバ92の一端部とが加熱された状態で軸方向に押し付けあうように加圧することによって融着接続した後、該軸方向に引き離すように力を作用させてなる。光ファイバ91は、添加物質(例えばGe)を含む円柱状のコア91a、および、添加物質(例えばF)を含み、コア91aの外周面を取り囲むように形成されるクラッド91bからなる。光ファイバ92は、添加物質(例えばGe)を含み、コア91aより小さいコア径を有する円柱状のコア92a、および、添加物質(例えばF)を含み、コア92aの外周面を取り囲むように形成されるクラッド92bからなる。
特開2005−208113号公報
しかしながら、モードフィールド変換器80では、図5(a)によく表れているように、融着接続時の加圧により光ファイバ81および光ファイバ82が互いに押し潰され、融着接続部の境界部における接続ファイバの外径がその周囲の部位に比べて径方向に広がってしまう。つまり、モードフィールド変換器80では、接続ファイバの融着接続部をフェルール84により保持させて、該融着接続部を保護しようにも、この径方向に広がる部位が存在するために、フェルール84により適切に保持させることが困難である。また、接続ファイバにおける光ファイバ81側はフェルール84により保持されているものの、光ファイバ82側は被覆部材により覆われているだけ(実質的に保持されていない)であり、自由に可動する状態にある。したがって、モードフィールド変換器80では、融着接続部近傍に応力が作用し易いため、接続ファイバが破断し易い状態にある。
モードフィールド変換器90では、光ファイバ91と光ファイバ92とを融着接続した後、その余熱を利用して各光ファイバ91,92の軸方向に引き離すように力を作用させることにより、融着接続部の境界部におけるコア径および接続ファイバの外径がその周囲の部位に比べて径方向に広がってしまうのを抑制することができるものの、外境界部の周囲の部位におけるコア径および接続ファイバの外径が逆に径方向に縮んでしまう(小さくなってしまう)。したがって、モードフィールド変換器90では、融着接続部を図示しないフェルールにより保持させて、該融着接続部を保護することができるものの、接続ファイバの融着接続部に縮径部分が生じてしまう。したがって、モードフィールド変換器90では、接続ファイバ自体の融着接続部における機械的強度が低下してしまうため、接続ファイバが破断し易い状態にある。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、接続ファイバが破断し難いモードフィールド変換器を提供することを、目的とする。
本発明の第1の側面に係るモードフィールド変換器は、第1モードフィールド径を有する第1光ファイバと、第1モードフィールド径とは異なる第2モードフィールド径を有する第2光ファイバとを融着接続してなる接続ファイバと、接続ファイバにおける融着接続部の第1光ファイバ側を挿入するための貫通孔を有する第1保持部材と、接続ファイバにおける融着接続部の第2光ファイバ側を挿入するための第1貫通孔、第1保持部材を挿入するための第2貫通孔、および、融着接続部が位置し第1貫通孔と第2貫通孔とを連通するための連通部を有する第2保持部材と、を備えることを特徴としている。
本発明の第2の側面に係るモードフィールド変換器は、第1光ファイバと第2光ファイバとを融着接続してなる接続ファイバと、接続ファイバにおける融着接続部の第1光ファイバ側を挿入するための貫通孔を有する第1保持部材と、接続ファイバにおける融着接続部の第2光ファイバ側を挿入するための第1貫通孔、第1保持部材を挿入するための第2貫通孔、および、第1貫通孔と第2貫通孔との間に、接続ファイバの軸心に直交する断面における空間領域が該第1貫通孔よりも大きい、融着接続部の収容空間が形成されている第2保持部材と、を備えることを特徴としている。
本発明の第1および第2の側面に係るモードフィールド変換器において第1保持部材は、その貫通孔の軸心に対して垂直な断面において、該貫通孔を規定する部位が該部位全体の50%以下となるように構成される複数の部材からなるのが好ましい。
本発明の第1および第2の側面に係るモードフィールド変換器において連通部には接着剤が充填されているのが好ましい。
本発明の第1の側面に係るモードフィールド変換器は、接続ファイバにおける融着接続部の第2光ファイバ側を挿入するための第1貫通孔、第1保持部材を挿入するための第2貫通孔、および、融着接続部が位置し第1貫通孔と第2貫通孔とを連通するための連通部を有する第2保持部材を備えている。つまり、本モードフィールド変換器の第2保持部材は、接続ファイバにおける融着接続部の第2光ファイバ側を第1貫通孔において保持することができるとともに、接続ファイバにおける第1光ファイバ側を保持している第1保持部材を第2貫通孔において保持することができる。また、本モードフィールド変換器では、その融着接続部を連通部内に収容することができる。したがって、本モードフィールド変換器では、接続ファイバの融着接続部近傍に対して応力が作用し難いため、接続ファイバを破断し難くすることができる。
本発明の第2の側面に係るモードフィールド変換器は、接続ファイバにおける融着接続部の第2光ファイバ側を挿入するための第1貫通孔、第1保持部材を挿入するための第2貫通孔、および、第1貫通孔と第2貫通孔との間に、接続ファイバの軸心に直交する断面における空間領域が該第1貫通孔よりも大きい、融着接続部の収容空間が形成されている第2保持部材を備えている。つまり、本モードフィールド変換器の第2保持部材は、接続ファイバにおける融着接続部の第2光ファイバ側を第1貫通孔において保持することができるとともに、接続ファイバにおける第1光ファイバ側を保持している第1保持部材を第2貫通孔において保持することができる。また、本モードフィールド変換器では、その融着接続部を収容空間内に収容することができる。したがって、本モードフィールド変換器では、接続ファイバの融着接続部近傍に対して応力が作用し難いため、接続ファイバを破断し難くすることができる。
本発明の第1および第2の側面に係るモードフィールド変換器において、第1保持部材を、その貫通孔の軸心に対して垂直な断面において、該貫通孔を規定する部位が該部位全体の50%以下となるように構成される複数の部材から構成すると、第1保持部材が例えば熱により膨張収縮したとしても、各構成部材間で吸収させることができるため、その膨張収縮に起因する応力が接続ファイバに作用し難くなる。したがって、本構成のモードフィールド変換器では、特に外部環境の温度変化などによる熱的変化に起因して生じる応力が接続ファイバに作用し難いため、接続ファイバをより破断し難くすることができる。
本発明の第1および第2の側面に係るモードフィールド変換器において、連通部に樹脂を充填すると、連通部に位置している融着接続部を樹脂により固定することができるため、特にモードフィールド変換器に作用する衝撃などに起因して融着接続部に振動が発生するのを抑制することができる。したがって、本構成のモードフィールド変換器では、接続ファイバをより破断し難くすることができるのである。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るモードフィールド変換器X1の概略構成を表す図であり、(a)はその要部拡大断面図であり、(b)は図1(a)に示すIb−Ib線に沿った断面図である。モードフィールド変換器X1は、接続ファイバ10と、第1保持部材20と、被覆部材30と、第2保持部材40と、接着剤50とを備えている。
接続ファイバ10は、光ファイバ11および光ファイバ12を含み、光ファイバ11の一端と光ファイバ12の一端とを融着接続してなる部材である。
光ファイバ11は、その光軸方向に延びるコア(図示せず)およびクラッド(図示せず)を有しており、コアとクラッドとの境界において光を全反射させることにより、コアに沿って光を伝播することができるように構成されている。このようにして伝搬する光は、コアを中心とした同心円状のパワー分布となり、そのパワーの最大値の1/eの大きさとなる径をモードフィールド径と呼ぶ。モードフィールド径は、伝搬する光の波長にもよるが、コアの径や、コアとクラッドとの屈折率差によって決定する。
光ファイバ11のコアは、光ファイバ11において主として光が伝搬する部位であり、略円柱状に構成されている。光ファイバ11のコアの構成材料としては、後述するクラッド11bの構成材料よりも屈折率の大きい材料(例えば、ゲルマニウムやリンなど)が採用される。なお、コアには、コア径を変化させたり、より適切な融着接続を行うべく、屈折率制御用添加材(例えばゲルマニウム)を添加してもよい。また、本実施形態における光ファイバ11のコア径は、後述する光ファイバ12のコア径より大きく、例えば7〜10μmに設定されているが、後述する光ファイバ12のコア径より小さく、例えば3〜7μmに設定してもよい。
光ファイバ11のクラッドは、コアとの境界においてコアを伝搬する光を全反射させるための部位であり、コアの外周面を取り囲むように形成されている。クラッドの構成材料としては、コアの構成材料よりも屈折率の小さい材料(例えば、フッ素やホウ素など)が採用される。なお、クラッドには、コアのコア径を変化させたり、より適切な融着接続を行うべく、屈折率制御用添加材(例えばフッ素)を添加してもよい。また、光ファイバ11のクラッドは、後述する第2保持部材40の貫通孔40aに対してより精度よく固定するために、クラッドの全体にわたって、外径を一様に構成するのが好ましい。
光ファイバ12は、その光軸方向に延びるコアおよびクラッドを有しており、コアとクラッドとの境界において光を全反射させることにより、コアに沿って光を伝播することができるように構成されている。
光ファイバ12のコアは、光ファイバ12において主として光が伝搬する部位であり、略円柱状に構成されている。光ファイバ12のコアの構成材料としては、光ファイバ11のコアと同様のものが挙げられる。また、本実施形態における光ファイバ12のコア径は、光ファイバ11のコア径より小さく、例えば3〜7μmに設定されているが、光ファイバ11のコア径より大きく、例えば7〜10μmに設定してもよい。
光ファイバ12のクラッドは、コアとの境界においてコアを伝搬する光を全反射させるための部位であり、コアの外周面を取り囲むように形成されている。光ファイバ12のクラッドの構成材料としては、光ファイバ11のクラッドと同様のものが挙げられる。なお、光ファイバ12のクラッドは、後述する第1保持部材20の貫通孔20aに対してより精度よく固定するために、クラッドの全体にわたって、外径を一様に構成するのが好ましい。
接続ファイバ10の融着接続部10aは、光ファイバ11の一端と光ファイバ12の一端とを加熱しつつ、押し付けあうことにより形成されており、融着接続部10aにおけるモードフィールド径が光ファイバ11側から光ファイバ12側にかけて小さくなるように構成されている。また、図1によく表れているように、本実施形態において接続ファイバ10の融着接続部10aは、光ファイバ11と光ファイバ12との接続境界部での外径が光ファイバ11,12の各外径より大きくなるように形成されているが、このような形状には限られない。但し、本発明の特徴が際立つのは、接続ファイバ10の融着接続部10aでの外径が光ファイバ11,12の各外径より大きくなる場合においてである。
第1保持部材20は、光ファイバ12を挿入するための貫通孔20aを有し、例えば略円筒状に形成されている。第1保持部材20の構成材料としては、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、酸化アルミニウム(アルミナ)、ムライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素および窒化アルミニウムなどの単体もしくはこれらを主成分として含むセラミックスや、結晶化ガラスなどのガラスセラミックスや、燐青銅、ベリリウム銅、黄銅、ステンレスなどの金属や、エポキシおよび液晶ポリマなどのプラスチックなどが挙げられ、中でも耐摩耗性や弾性変形性に優れたジルコニア系セラミックス(ジルコニアを主成分とするセラミックス)が好適である。
被覆部材30は、光ファイバ12において第1保持部材20により保持されていない領域を保護するための部材であり、本実施形態では光ファイバ12のクラッドの外周面を取り囲むように形成されている。被覆部材30の構成材料としては、ナイロン11やポリエテルエラストマーなどが挙げられる。なお、被覆部材30は、図1において、第1保持部材20の貫通孔20aに入り込むようには描かれていないが、被覆部材30の一部が貫通孔20aに入り込むように構成してもよい。
第2保持部材40は、貫通孔40a,40bおよび連通部40cを有し、例えばフランジ部分を有する略円筒状に形成されている。貫通孔40aは、接続ファイバ10における融着接続部10aの光ファイバ12側を挿入するための部位であり、その孔径は光ファイバ12の外径と略同程度あるいは若干大きく設定されている。貫通孔40bは、主として第1保持部材20を挿入するための部位であり、その孔径は、第1保持部材20の外径と略同程度あるいは若干大きく設定されている。連通孔40cは、接続ファイバ10における融着接続部10aが位置し、貫通孔40aと貫通孔40bとを連通するための部位である。第2保持部材40の構成材料としては、第1保持部材20の構成材料と同様のものが挙げられる。
接着剤50は、第2保持部材40とその貫通孔40a,40bおよび連通部40cに挿入される各部材との間に介在している。接着剤50としては、エポキシ樹脂やUV接着剤や嫌気性接着剤などが挙げられる。
本実施形態に係るモードフィールド変換器X1は、接続ファイバ10における融着接続部10aの光ファイバ12側を挿入するための貫通孔40a、第1保持部材20を挿入するための貫通孔40b、および、融着接続部10aが位置し貫通孔40aと貫通孔40bとを連通するための連通孔40cを有する第2保持部材40を備えている。つまり、モードフィールド変換器X1の第2保持部材40は、接続ファイバ10における融着接続部10aの光ファイバ12側を貫通孔40aにおいて保持することができるとともに、接続ファイバ10における光ファイバ11側を保持している第1保持部材20を貫通孔40bにおいて保持することができる。また、モードフィールド変換器X1では、その融着接続部10aを連通穴40c内に収容することができる。したがって、モードフィールド変換器X1では、接続ファイバ10の融着接続部10a近傍に対して応力が作用し難いため、接続ファイバ10を破断し難くすることができる。
また、モードフィールド変換器X1において、連通孔40cに樹脂を充填すると、連通孔40cに位置している融着接続部10aを樹脂により固定することができるため、特にモードフィールド変換器X1に作用する衝撃などに起因して融着接続部10aに振動が発生するのを抑制することができる。したがって、モードフィールド変換器X1では、接続ファイバ10をより破断し難くすることができる。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るモードフィールド変換器X2の概略構成を表す要部拡大断面図である。モードフィールド変換器X2は、第2保持部材40に代えて、別体構成の第2保持部材40’を採用した点において、モードフィールド変換器X1と異なる。モードフィールド変換器X2の他の構成については、モードフィールド変換器X1に関して上述したのと同様である。
第2保持部材40’は、本体部41およびフェルール42を含んでなり、全体として例えばフランジ部分を有する略円筒状に形成されている。
本体部41は、貫通孔41aおよび貫通孔41bを有する。貫通孔41aは、主として第1保持部材20を挿入するための部位であり、その孔径は、第1保持部材20の外径と略同程度あるいは若干大きく設定されている。貫通孔41bは、フェルール42の一端部を挿入するための部位であり、その孔径は、フェルール42の外径と略同程度あるいは若干大きく設定されている。本体部41の構成材料としては、第1保持部材20の構成材料と同様のものが挙げられる。
フェルール42は、貫通孔42aおよび貫通孔42bを有する。貫通孔42aは、接続ファイバ10における融着接続部10aの光ファイバ12側を挿入するための部位であり、その孔径は光ファイバ12の外径と略同程度あるいは若干大きく設定されている。貫通孔42bは、本体部41の貫通孔41aとフェルール42の貫通孔42aとを連結するための部位であり、接続ファイバ10における融着接続部10aが位置している。フェルール42の構成材料としては、第1保持部材20の構成材料と同様のものが挙げられる。
本実施形態に係るモードフィールド変換器X2においても、モードフィールド変換器X1と同様の効果を奏する。
図3は、本発明の第3の実施形態に係るモードフィールド変換器X3の概略構成を表す要部拡大断面図である。モードフィールド変換器X3は、第2保持部材40に代えて、別体構成の第2保持部材40”を採用した点において、モードフィールド変換器X1と異なる。モードフィールド変換器X3の他の構成については、モードフィールド変換器X1に関して上述したのと同様である。
第2保持部材40”は、本体部43およびキャピラリ44を含んでなり、全体として例えばフランジ部分を有する略円筒状に形成されている。
本体部43は、貫通孔43a,43bおよび連通孔43cを有する。貫通孔43aは、主として第1保持部材20を挿入するための部位であり、その孔径は、第1保持部材20の外径と略同程度あるいは若干大きく設定されている。貫通孔43bは、キャピラリ44の一端部を挿入するための部位であり、その孔径は、フェルール42の外径と略同程度あるいは若干大きく設定されている。連通孔43cは、接続ファイバ10における融着接続部10aが位置し、貫通孔43aと貫通孔43bとを連通するための部位である。本体部43の構成材料としては、第1保持部材20の構成材料と同様のものが挙げられる。
キャピラリ44は、貫通孔44aを有する。貫通孔44aは、接続ファイバ10における融着接続部10aの光ファイバ12側を挿入するための部位であり、その孔径は光ファイバ12の外径と略同程度あるいは若干大きく設定されている。キャピラリ44の構成材料としては、第1保持部材20の構成材料と同様のものが挙げられる。
本実施形態に係るモードフィールド変換器X3においても、モードフィールド変換器X1と同様の効果を奏する。
以上、本発明の具体的な実施形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
図4は、図1(b)に示すモードフィールド変換器X1の変形例の概略構成を表す断面図であり、(a)は第1変形例、(b)は第2変形例、(c)は第3変形例である。
第1変形例において第1保持部材20は、その貫通孔20aの軸心Pに対して垂直な断面(図4の紙面)において、貫通孔20aを規定する部位(第1保持部材20の内周)が該部位全体(内周全体)の50%となるように構成される2つの部材からなる。第2変形例において第1保持部材20は、その貫通孔20aの軸心Pに対して垂直な断面(図4の紙面)において、貫通孔20aを規定する部位(第1保持部材20の内周)が該部位全体(内周全体)の約33%となるように構成される3つの部材からなる。第3変形例において第1保持部材20は、その貫通孔20aの軸心Pに対して垂直な断面(図4の紙面)において、貫通孔20aを規定する部位(第1保持部材20の内周)が該部位全体(内周全体)の25%となるように構成される4つの部材からなる。以上のような各構成によると、第1保持部材20が例えば熱により膨張収縮したとしても、各構成部材間で吸収させることができるため、その膨張収縮に起因する応力が接続ファイバ10に作用し難くなる。したがって、本構成のモードフィールド変換器では、特に外部環境の温度変化などによる熱的変化に起因して生じる応力が接続ファイバ10に作用し難いため、接続ファイバ10をより破断し難くすることができる。また、本構成のモードフィールド変換器では、接続ファイバ10における光ファイバ11の部位を第1保持部材20の貫通孔20a内に該貫通孔20aの一端部から挿入しなくとも容易に収容することができるため、組立容易性を高めることができる。
次に、本発明の実施例および比較例について説明する。
[実施例]
<接続ファイバの作製>第1シングルモード光ファイバ(外径:125μm、モードフィールド径:4.2μm)と、第2シングルモード光ファイバ(外径:125μm、モードフィールド径:10.4μm)とをバーナ式熱源により加熱した状態で各ファイバの一端同士を押し付けあうことによって融着接続してなる接続ファイバを5個作製した。なお、融着接続部における外径は127μmとした。
<試験用モードフィールド変換器の作製>作製した接続ファイバをジルコニアセラミックスからなるフェルール(内径:126μm、外径:2.5mm、長さ:10.5mm)の貫通孔に第1シングルモード光ファイバ側を挿入保持させるとともに、上記第2変形例に示すように、3つの部材の組み合わせで形成される第1保持部材の貫通孔内に第2シングルモード光ファイバ側を挿入させたうえで、図2に示すように第2保持部材の本体部にフェルールおよび第1保持部材を保持させエポキシ樹脂を用いて接着固定することにより、試験用モードフィールド変換器を5個作製した。
<接続損失測定試験>作製した試験用モードフィールド変換器の一端にパッチコード(型番:FSC−2PS−PC−2M−SMC 10/125−S(全長:2m)、株式会社フジクラ製)を介して光源(型番:MU952501A(出力波長:1550nm)、アンリツ株式会社製)を接続し、その他端にパッチコード(型番:型番:FSC−2PS−PC−2M−SMC 10/125−S(全長:2m)、株式会社フジクラ製)を介して光パワーメータ(型番:ML9001A、アンリツ株式会社製)接続した状態で光の接続損失を測定した。また、接続損失測定後、熱衝撃試験機(型番:TSA−71S、タバイ株式会社製)にて、−40℃で30分、常温で5分、80℃で30分、常温で5分の合計70分を1サイクルとして、100サイクル経過するまで試験用モードフィールド変換器を温度サイクル試験器内に放置した後、再度上記と同様の方法により試験用モードフィールド変換器の光の接続損失を測定した。以上の測定結果をそれぞれ表1に示した。
Figure 2007226119
[比較例]
<接続ファイバの作製>第1シングルモード光ファイバ(外径:125μm、モードフィールド径:4.2μm)と、第2シングルモード光ファイバ(外径:125μm、モードフィールド径:10.4μm)とをバーナ式熱源により加熱した状態で各ファイバの一端同士を押し付けあうことによって融着接続してなる接続ファイバを5個作製した。なお、融着接続部における外径は127μmとした。
<試験用モードフィールド変換器の作製>作製した接続ファイバをジルコニアセラミックスからなるフェルール(内径:126μm、外径:2.5mm、長さ:10.5mm)の貫通孔に第1シングルモード光ファイバ側を挿入保持させて、第1の従来例と同様にして試験用モードフィールド変換器を5個作製した。
<接続損失測定試験>実施例と同様にして各接続損失を測定し、その測定結果をそれぞれ表1に示した。
<評価>表1に示されるように、比較例としての試験用モードフィールド変換器では、サンプル番号2,4,5の3つにおいて接続損失の変動が0.5dBを超える(最大1.26dB)結果となったのに対して、実施例としての試験用モードフィールド変換器では、いずれも接続損失の変動が0.05dB(測定誤差範囲)以下であった。また、比較例としての試験用モードフィールド変換器におけるサンプル番号2,4,5の接続ファイバの状態を400倍の顕微鏡で観察すると破断面が確認された。
以上により、本実施例の試験用モードフィールド変換器は、熱衝撃試験による温度変化環境に対して、接続ファイバが破断し難く、接続損失の不当な増大もないことが確認された。
本発明の第1の実施形態に係るモードフィールド変換器の概略構成を表す図であり、(a)はその要部拡大断面図、(b)は図1(a)のIB−IB線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るモードフィールド変換器の概略構成を表す要部拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るモードフィールド変換器の概略構成を表す要部拡大断面図である。 図1(b)に示すモードフィールド変換器の変形例の概略構成を表す断面図であり、(a)は第1変形例、(b)は第2変形例、(c)は第3変形例である。 従来のモードフィールド変換器の概略構成を表す断面図であり、(a)は第1従来例、(b)は第2従来例である。
符号の説明
X1〜X3 モードフィールド変換器
10 接続ファイバ
10a 融着接続部
11 光ファイバ
12 光ファイバ
20 第1保持部材
20a 貫通孔
30 被覆部材
40 第2保持部材
40a 貫通孔
40b 貫通孔
40c 連通孔(連通部)
50 接着剤

Claims (4)

  1. 第1モードフィールド径を有する第1光ファイバと、前記第1モードフィールド径とは異なる第2モードフィールド径を有する第2光ファイバとを融着接続してなる接続ファイバと、
    前記接続ファイバにおける融着接続部の第1光ファイバ側を挿入するための貫通孔を有する第1保持部材と、
    前記接続ファイバにおける融着接続部の第2光ファイバ側を挿入するための第1貫通孔、前記第1保持部材を挿入するための第2貫通孔、および、前記融着接続部が位置し前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを連通するための連通部を有する第2保持部材と、を備えることを特徴とする、モードフィールド変換器。
  2. 第1光ファイバと第2光ファイバとを融着接続してなる接続ファイバと、
    前記接続ファイバにおける融着接続部の第1光ファイバ側を挿入するための貫通孔を有する第1保持部材と、
    前記接続ファイバにおける融着接続部の第2光ファイバ側を挿入するための第1貫通孔、前記第1保持部材を挿入するための第2貫通孔、および、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との間に、前記接続ファイバの軸心に直交する断面における空間領域が該第1貫通孔よりも大きい、前記融着接続部の収容空間が形成されている第2保持部材と、を備えることを特徴とする、モードフィールド変換器。
  3. 前記第1保持部材は、その貫通孔の軸心に対して垂直な断面において、該貫通孔を規定する部位が該部位全体の50%以下となるように構成される複数の部材からなる、請求項1または2に記載のモードフィールド変換器。
  4. 前記連通部には接着剤が充填されている、請求項1から3のいずれか一つに記載のモードフィールド変換器。
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