JP2007225784A - 鍵盤式音板打楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】変位部材を介在させない打撃と介在させた打撃とを操作によって選択可能にして、簡単な構成で、打撃音色を変化させる。
【解決手段】左右のアーム76間の支持板77上には、介在部材78の基部78aが固定され、基部78aより前方に揺動部78bが形成される。操作レバー72を前後に操作すると、アーム76が回動軸79を中心に前後に回動し、それによって、揺動部78bの位置も前後に変位する。アーム76が最後端の位置にあるときは、揺動部78bが、打撃部24と音板30との間には介在せず、打撃部24が音板30を直接打撃する。一方、アーム76が最前端の位置にあるときは、揺動部78bが打撃部24と音板30との間に介在し、押鍵操作により、打撃部24は揺動部78bを介して間接的に音板30を打撃する。
【選択図】図1

Description

本発明は、押鍵操作に応じて打撃部によって音板が打撃されて発音する鍵盤式音板打楽器に関する。
従来、音板等の発音体に対応するハンマアクション等の打撃部を備え、押鍵操作によって、打撃部が対応する発音体を打撃することで、その発音体固有の音高の楽音を発音するように構成された鍵盤式音板打楽器等の打楽器が知られている。また、特に、発音体を打撃して発音するものにおいて、音色を可変とした打楽器も知られている(下記特許文献1)。
この打楽器では、ハンマに、音棒31の軸方向と直交する方向に沿って、硬度の異なる複数のヘッドを配設し、ハンマを音棒31に対して相対移動させることで、音棒31を実際に打撃するヘッドによって音色が異なるように構成している。
特開平5−127666号公報
しかしながら、上記特許文献1の打楽器では、ハンマの幅は広くないため、ハンマにおける複数のヘッドの配設位置には高い精度が必要である。しかも、ハンマに細かいヘッドを埋め込む必要があるため、構成が複雑で、製造が容易でない。
ちなみに、アコースティックピアノにおいて、弦とハンマとの間にマフラーフェルトを挿抜可能に配設し、マフラーフェルトを弦とハンマとの間に介在させて押鍵すると、マフラーフェルトを介して弦が打撃されるようにしたものがある。しかし、このようなピアノにおいては、マフラーフェルトは、ハンマに設けられたハンマフェルトと同じ素材で構成されるものであって、音量低減を目的として設けられるものであり、音色変化を目的とするものではない。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、変位部材を介在させない打撃と介在させた打撃とを操作によって選択可能にして、簡単な構成で、打撃音色を変化させることができる鍵盤式音板打楽器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1の鍵盤式音板打楽器は、鍵盤を構成する複数の鍵と、打撃されることで各々固有の音高の楽音を発音する複数の音板と、前記複数の各鍵と前記複数の各音板とに対応して配設され、対応する鍵の押鍵操作によって駆動される複数の打撃部(24)と、前記鍵と前記打撃部との間に介在する位置と前記鍵と前記打撃部との間に介在しない位置との間を変位可能に配設され、前記打撃部とは材質及び硬さの異なる材料で構成された変位部材(78、178、278、378)と、操作により前記変位部材を変位させる操作部(72、85)とを有し、前記変位部材が前記鍵と前記打撃部との間に介在していない状態で前記打撃部が駆動されたときは、対応する音板が前記打撃部によって直接打撃される一方、前記変位部材が前記鍵と前記打撃部との間に介在している状態で前記打撃部が駆動されたときは、対応する音板が前記打撃部によって前記変位部材を介して間接的に打撃されるように構成されたことを特徴とする。
好ましくは、前記変位部材は、前記鍵と前記打撃部との間に介在する位置と前記鍵と前記打撃部との間に介在しない位置との間を進退移動可能なように構成され、且つ、前記変位部材(278、378)は、板状であって進退方向において厚みが異なるように構成され、前記各音板が対応する打撃部によって前記変位部材を介して間接的に打撃されたとき、前記変位部材のうち前記鍵と前記打撃部との間に介在する部分の厚みの違いにより打撃音色が異なるように構成される(請求項2)。
なお、上記括弧内の符号は例示である。
本発明の請求項1によれば、変位部材を介在させない打撃と介在させた打撃とを操作によって選択可能にして、簡単な構成で、打撃音色を変化させることができる。
請求項2によれば、変位部材の位置によって、介在する部分の厚みが異なるようにして、多種類の打撃音色変化を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る鍵盤式音板打楽器である鍵盤楽器の上半部の内部構成を示す断面図である。概略を述べると、この鍵盤楽器10は、鍵盤式音板打楽器として構成され、外観上は、アップライトピアノのようであるが、弦を備えない。その代わり、鍵盤楽器10の上半部10a内にチェレスタの音板と同様の音板を備え、該音板を打撃、振動させて発音させるものであり、音板が発音した音を共鳴させる共鳴箱も備える。また、音板を打撃するための機構として、アップライトピアノではなくグランドピアノ用のアクション機構と同様の機構を備える。以降、鍵盤楽器10の奏者側を前方と称し、左右方向は奏者を基準として呼称する。
図1に示すように、上半部10aの下部の棚板14の上には筬15が配置され、筬15の前部に筬前16が設けられる。筬15には、支持部材19が設けられ、支持部材19に設けられたバランスピン62、63を支点として、鍵盤KBの複数の白鍵27及び黒鍵28が上下方向に揺動(シーソー運動)自在に支持される。筬前16の前部を口棒部17が全鍵幅に亘って覆っている。
また、筬15の後半部上部には、アクションブラケット22を介してアクション機構20が配設される。アクションブラケット22及びアクション機構20は、各鍵27、28に対応して配列され、アクション機構20は、グランドピアノのアクション機構と同様の構成を有する。さらに、これらアクション機構20の上方には、木製の共鳴箱50及び複数の音板30(音板群30G)を備えてなる音源ユニットUNTが配設される。音板30は、各鍵27、28に対応して設けられる。対応する鍵27、28の押鍵操作によって回動中心23aを中心にハンマ体23が上方に回動し、対応する音板30を打撃部24が打撃することで、その音板30が振動して発音し、その音が共鳴箱50で共鳴する。アクション機構20の下方において、棚板14には、放音用穴14aが設けられている。
鍵盤楽器10の下部にはダンパペダル12が設けられている。また、各鍵27、28の後端上方には、回動部材64が各鍵27、28に対応して設けられ、各回動部材64には、ダンパワイヤ25を介してダンパフェルト26が設けられている。ダンパペダル12には、ペダル連結棒13が連結されている。ダンパペダル12を踏むと、ペダル連結棒13、全ダンパワイヤ25を介して全ダンパフェルト26が持ち上がる。ダンパペダル12が踏まれていない状態では、ダンパフェルト26は、対応する音板30の後端部上面に当接している。押鍵されると、対応するダンパワイヤ25を介してダンパフェルト26が音板30から離間する。
また、上半部10a内には、変音機構70が設けられている。詳細は後述するように、変音機構70は、主として操作レバー72、進退ロッド73、回動アーム76、介在部材78等で構成される。
図2は、上半部10aの内部構成を示す正面図である。図3は、上半部10aの右側部の部分拡大正面図である。図4は、変音機構70の要部の右側面図である。
図2に示すように、鍵盤楽器10の左右両側部を構成する側板18L、18Rの内側には、支持部29L、29Rが固定されている。音源ユニットUNTの共鳴箱50の左右両端部が支持部29L、29Rの上に不図示のネジで螺合固定されることで、音源ユニットUNTが上半部10a内に収容されている。
音板群30Gは、鍵数分の音板30からなる。音板30は、各々その長手方向を前後方向として、左右方向に並列的に配設されている。音板30は、いずれも断面矩形であるが、その全長等の形状が個々に異なっており、対応する打撃部24によって打撃されて振動して、各々固有の音高で発音するようになっている。音板30は、隣接する固有の音高を有するもの同士が隣接して位置する。
図4に示すように、各音板30の長手方向両端部には、連結ひも44(図2も参照)を通すための支持穴が形成されており、共鳴箱50の下面には、連結ひも44に係止されるための係止部を有する多数の留め具40が取り付けられる。図2に示すように、各音板30は、共鳴箱50に対して、連結ひも44と多数の留め具40とを介して、振動可能に吊り下げ状態で取り付けられている。
図1〜図3に示すように、棚板14の左端部における前部下面には、ロッド支持部71が固定されている。進退ロッド73は、頑強な金属で構成され、前端部がロッド支持部71で支持される。進退ロッド73の前端には、手動操作される操作レバー72が取り付けられている。また、図1に示すように、進退ロッド73におけるロッド支持部71の前後の位置には、ストッパ80、81が固定されている。ストッパ80、81は、進退ロッド73の前後移動において、ロッド支持部71と当接して、進退ロッド73の最前端位置、最後端位置をそれぞれ規定する。進退ロッド73とロッド支持部71との間には適当な摩擦が生じるようになっており、ストッパ80、81がロッド支持部71と当接した状態で進退ロッド73の位置が維持されるようになっている。あるいは、進退ロッド73を最前端位置、最後端位置で保持するためのロック機構を設けてもよい。
進退ロッド73は、ロッド支持部71の直ぐ後方の部分で上方に屈曲し、側面視で「ヘ」字状を呈して、打撃部24の近傍まで後方上方に延びている(図1参照)。図3に示すように、進退ロッド73の後端部には、長さ調整具74を介してアーム支持棒75が連結されている。操作レバー72の前後操作によって、進退ロッド73がロッド支持部71に対して前後方向に摺動し、それによって、進退ロッド73、長さ調整具74及びアーム支持棒75の全体が前後方向に進退移動するようになっている。長さ調整具74によって、アーム支持棒75の進退ロッド73に対する長手方向における固定位置を調節することができる。
図2に示すように、側板18L、18Rの内側にはそれぞれ、回動軸79が設けられると共に、各回動軸79を中心に回動自在なアーム76が設けられる(図4も参照)。図4に示すように、左右のアーム76間に亘って金属または樹脂等の連結部材82が配設され、この連結部材82を介して、左右のアーム76が各回動軸79を中心に連動して回動するようになっている。また、連結部材82の前部上部には、金属または樹脂等の支持板77が、左右のアーム76間に亘って配設される。
また、支持板77上には、一様な厚みを有する薄板状の介在部材78が設けられる。介在部材78の基部78aが支持板77の上面に貼着等で固定されている。介在部材78は、基部78aより前方に延出する部分が、打撃部24に対応して前後方向に(のれん状に)切れていて、各打撃部24に対応する揺動部78bが形成されている(図2、図3も参照)。各揺動部78bは、自然状態ではやや下方に垂れ下がっているが、独自に、軽い力で上方に揺動自在となっている。
図3に示すように、アーム支持棒75は、その後部が右方に屈曲した軸部75aとなっており、左側のアーム76は、軸部75aに回動自在に支持されている。従って、アーム支持棒75が前後移動すると、左側のアーム76が前後に付勢され、右側のアーム76と共に回動軸79を中心に前後に回動する。それによって、介在部材78の位置も前後に変位する。
ここで、図4に示すように、アーム76が、回動可能な範囲における最後端の位置(76−Aで示す位置)にあるときは、介在部材78の揺動部78bが、打撃部24と音板30との間には介在しない。従って、押鍵操作により、打撃部24が音板30を直接打撃する。一方、アーム76が、回動可能な範囲における最前端の位置にあるときは、介在部材78の揺動部78bが、打撃部24と音板30との間に介在する。従って、この場合は、押鍵操作により打撃部24が駆動されると、打撃部24は、揺動部78bを介して間接的に音板30を打撃する。すなわち、押鍵された鍵に対応する打撃部24が、対応する揺動部78bと当接し、該揺動部78bが上方に揺動して打撃部24と音板30とに挟まれる形で、打撃がなされる。
ここで、打撃部24は、少なくとも音板30を打撃する部分が、樹脂または鹿の角等を素材とした材料で構成される。従って、音板30が直接打撃されたときは、一般的なグロッケンシュピールのような堅めの音色の楽音が発生する。一方、介在部材78は、少なくとも打撃時に打撃部24と音板30との間に介在する部分が、フェルト材で構成され、打撃部24とは材質が異なり、硬度も低い。従って、音板30が介在部材78を介して間接的に打撃されたときは、柔らかい音になる。すなわち、介在部材78の介在/非介在によって、音板30の発音音色を変化させることができる。
本実施の形態によれば、打撃部24とは材質及び硬さの異なる介在部材78を、操作により進退移動可能に構成して、打撃部24と音板30との間に対して介在する位置と介在しない位置とに変位させ、打撃部24による音板30の直接打撃と間接打撃とを選択できるようにした。これにより、簡単な構成で、打撃音色を変化させることができ、演奏表現を豊かにすることができる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、手動操作によってアーム76を駆動したが、本発明の第1の実施の形態では、ペダル操作によって駆動する。
図5は、第2の実施の形態における変音機構の概略構成を示す右側面図である。同図に示すように、アーム76及び介在部材78の構成は第1の実施の形態のものと同様である。アーム76には、ワイヤ84の一端が連結されている。ワイヤ84は、鍵盤楽器10の所定位置に固定されたワイヤケース83内を通って下方まで延びている。また、鍵盤楽器10において、上記したダンパペダル12の近傍には、アーム76の駆動用の音色可変ペダル85が設けられ、ワイヤ84の他端が音色可変ペダル85に連結されている。
音色可変ペダル85は、ペダルケース86内において、不図示のスプリング等で常に上方に付勢されている。音色可変ペダル85は、足で踏まれることで下方に移動し、離すと上方に復帰する。また、音色可変ペダル85は、下端位置に到達したときに左方に付勢されると、その不図示の係合部がペダルケース86の段差部86aに係止状態となって、押下状態が維持されるようになっている。
かかる構成において、音色可変ペダル85が踏まれていない初期状態では、アーム76は最後端の位置にあって、揺動部78bが、打撃部24と音板30との間には介在しない。一方、音色可変ペダル85が押下されると、アーム76がワイヤ84に引っ張られ、回動軸79を中心に前方に回動して最前端の位置に到達し、それによって、揺動部78bが、打撃部24と音板30との間に介在するようになる。
従って、奏者は、音色を柔らかい方向に変化させたい場合は、音色可変ペダル85を下端位置まで押下して押鍵すればよい。しかも、その状態を継続したい場合は、音色可変ペダル85を左方に足で移動させて、ペダルケース86の段差部86aに係止し、下端位置に維持させればよく、足を離しても音色変化状態は継続する。音色可変ペダル85を右方に移動させてペダルケース86の段差部86aによる係止を解いて、足を緩めれば、アーム76が初期位置に復帰して、音色が元に戻る。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。それだけでなく、音色可変操作を足で行えるので、演奏中における任意の部分だけ音色を変化させることが容易となって、演奏表現が一層豊かになる。
なお、上記第1、第2の実施の形態において、打撃部24と音板30との間に介在させる部材は、一様な厚みを有する板状の介在部材78であったが、次に例示するように、これに限るものではない。また、材質もフェルトに限るものではない。
図6(a)〜(c)は、打撃部24と音板30との間に介在させる介在部材の変形例を示す図である。まず、同図(a)に示すように、介在部材178を、介在部材78と同様の材質で構成し、且つ、介在部材78の揺動部78bに相当する部分を、複数(例えば3)段階に厚みを異ならせて構成する。すなわち、介在部材178の第1部178a、第2部178b、第3部178cの順に薄くなっていくように構成する。さらに、介在部材178の駆動機構としては、第2の実施の形態で例示した構成のように、音色可変ペダル85を採用する。そして、音色可変ペダル85の押下ストロークにおいて、任意の深さで足を止めることで、アーム76の前後方向の位置を奏者の意思で任意位置に調節可能に構成する。
すなわち、音色可変ペダル85の押下深さによって、介在部材178のうち打撃部24と音板30との間に介在する部分が、各部178a〜178cのうちいずれとなるかを、奏者の操作で制御できるようにする。打撃部24が、介在部材178を介して音板30を間接的に打撃する際、各部178a〜178cの厚みの違いによって、介在時における音色が3段階に異なり、最も厚い第3部178cが介在したときに最も柔らかい音色となる。
また、介在部材の厚みを段階的に異ならせるのではなく、図6(b)に示すように、介在部材278の厚みを、前方にいくほど徐々に薄くなるように形成してもよい。この場合は、音色可変ペダル85の押下深さに応じて、音色も徐々に異なることになり、音色の一層細かな可変制御が可能となる。
このように、図6(a)、(b)の構成によれば、進退方向に厚みの異なる介在部材の進退駆動により、多種類の打撃音色変化を実現することができる。
なお、第1、第2の実施の形態では、打撃部24を樹脂等で構成し、介在部材78を、打撃部24よりも硬度の低いフェルト材で構成したが、音色を変化させる観点からは、両者の材質及び硬度が異なっていればよく、材質の選定は各種考えられ、硬さ関係も逆としてもよい。従って、打撃部24の音板30を打撃する部分をフェルト等の柔らかい材料で構成する一方、介在部材をそれよりも硬い材料で構成してもよい。
その場合、例えば、図6(c)に示すように、介在部材378を、揺動部378aと、揺動部378aの先端上面に配設した板体378bとで構成する。揺動部378aは、鋼等で板バネ状に形成される。板体378bは、真ちゅう等の硬い材料で構成され、実際に音板30に当接するような箇所に配設される。このように構成した場合は、第1、第2の実施の形態とは逆に、音板30の直接打撃では硬い音色となり、間接的打撃では、硬い音色となる。なお、打撃部24と介在部材のうち、柔らかい方の素材としては、フェルトに限られず、ゴム等の弾性部材であってもよい。
なお、打撃部24と音板30との間に介在/非介在させる介在部材を変位させる構成は、上記したものに限られない。すなわち、アーム76の回動による変位に限られず、介在部材のスライド移動によって変位させる構成であってもよい。あるいは、介在部材をロール状に巻いて、巻き上げ/展開することで、少なくとも介在/非介在となる部分が変位するように構成してもよい。
なお、上記第1、第2の実施の形態では、介在部材78の揺動部78bは各打撃部24に対応して形成されたが、これに限るものではない。例えば、介在部材78が最前端位置にあるとき、揺動部78bを音板30に対して極めて近接するように位置させるようにすれば、揺動部78bは、横方向に長く、且つ複数の音板30または全音板30に共通のものとして構成してもよい。また、そのように構成する場合は、揺動部78bを横方向にロール状に巻いて、巻き上げ/展開することで、変位させるように構成してもよい。
なお、本発明は、グロッケンシュピールに好適である。
本発明の第1の実施の形態に係る鍵盤式音板打楽器である鍵盤楽器の上半部の内部構成を示す断面図である。 上半部の内部構成を示す正面図である。 上半部の右側部の部分拡大正面図である。 変音機構の要部の右側面図である。 本発明の第2の実施の形態における変音機構の概略構成を示す右側面図である。 打撃部と音板との間に介在させる介在部材の変形例を示す図である(図(a)〜(c))。
符号の説明
KB 鍵盤、 24 打撃部、 27 白鍵、 28 黒鍵、 30 音板、 70 変音機構、 72 操作レバー(操作部)、 78、178、278、378 介在部材(変位部材)、 85 音色可変ペダル(操作部)

Claims (2)

  1. 鍵盤を構成する複数の鍵と、
    打撃されることで各々固有の音高の楽音を発音する複数の音板と、
    前記複数の各鍵と前記複数の各音板とに対応して配設され、対応する鍵の押鍵操作によって駆動される複数の打撃部(24)と、
    前記鍵と前記打撃部との間に介在する位置と前記鍵と前記打撃部との間に介在しない位置との間を変位可能に配設され、前記打撃部とは材質及び硬さの異なる材料で構成された変位部材(78、178、278、378)と、
    操作により前記変位部材を変位させる操作部(72、85)とを有し、
    前記変位部材が前記鍵と前記打撃部との間に介在していない状態で前記打撃部が駆動されたときは、対応する音板が前記打撃部によって直接打撃される一方、前記変位部材が前記鍵と前記打撃部との間に介在している状態で前記打撃部が駆動されたときは、対応する音板が前記打撃部によって前記変位部材を介して間接的に打撃されるように構成されたことを特徴とする鍵盤式音板打楽器。
  2. 前記変位部材は、前記鍵と前記打撃部との間に介在する位置と前記鍵と前記打撃部との間に介在しない位置との間を進退移動可能なように構成され、且つ、前記変位部材(278、378)は、板状であって進退方向において厚みが異なるように構成され、前記各音板が対応する打撃部によって前記変位部材を介して間接的に打撃されたとき、前記変位部材のうち前記鍵と前記打撃部との間に介在する部分の厚みの違いにより打撃音色が異なるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の鍵盤式音板打楽器。
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