JP2007225482A - 音場測定装置および音場測定方法 - Google Patents

音場測定装置および音場測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リスニングルームなどの有響空間の音場測定においては、部屋の反射音成分を考慮しなければ音場の拡がり感や残響感、音像の定位感など音場の空間性に関する特性の評価はできない。ところが従来技術の音場測定装置では、音場の空間性に関する特性を考慮していなかったりその評価のために膨大なリソースを必要とするものであった。
【解決手段】本発明の音場測定装置は、測定音場に再生された測定信号を複数の指向軸を有する指向性マイクで収音し、その応答をマイクの指向特性に従った方向毎に分析することによって、受聴位置へ到来する音波のエネルギー分布を容易に測定することが可能で、さらにその測定結果に基づいて音場の空間性に関する拡がり感や残響感、音像の定位感などを評価することが可能となるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、音場空間に置かれたスピーカと受聴位置間の音場特性を測定するための音場測定装置に関するものである。
従来のスピーカ再生によるファンタム音像定位装置として、特許文献1がある。
これは、各スピーカへの入力レベルを決定するパンポットを調整することによって、受聴者の周囲にファンタム音像を定位させるものである。
また一般に水平面内における音像の定位方向は、受聴者の両耳に与えられる時間差、レベル差によって決定されるので、反射音が存在しない無響室であれば比較的容易に音像の定位方向を制御できる。ところが、リスニングルーム等通常の音場空間では反射音成分が存在するために、単純に両耳の時間差、レベル差から音像の定位方向を求めることは困難になる。従って、有響室においてはこれらの反射音成分を含めて評価しなければならない。
そこで音場空間における反射音成分の測定方法として、非特許文献1がある。
図4は、非特許文献1で示される反射音成分の測定方法を示すものである。
非特許文献1では、測定の原点位置Oと近接して3軸方向に直交しておかれたX、Y、Z位置の計4つのマイク出力を用いる。凡その測定方法としては、まず4つの時間波形上においてある反射音に着目し、OとX、Y、Z間の時間波形の相互相関値を計算することによって、4つの時間波形上でその反射音の時間軸での位置を特定する。次に、それぞれの時間波形において直接波とその反射音との到達時間差から4つのマイク位置からその反射音の音源位置までの距離が算出できるので、4つのマイク位置からそれぞれの距離を半径とする4つの球面上の交点より3次元空間内における反射音の仮想的な音源位置を求め、さらに鏡像法によって測定空間内における音源位置を算出するものである。
また、有響室である車室の音場特性を測定し、その測定結果に基づいて音場特性を補正するものとして、特許文献2がある。
図5は、特許文献2で示される音場補正装置の構成を示すものである。
特許文献2では、図5に示すインパルス発生器13やピンクノイズ発生器15により作成した測定信号を第1セレクタ14及び第2セレクタ18を切り替えてアンプ19に接続し、複数のスピーカ20によって測定空間に再生された応答をマイク21で収音する。そしてその応答をインパルス及びピンクノイズ検出回路22によって分析することによって、マルチチャンネル再生を行う複数の各スピーカの音量レベルと周波数特性と到達時間(距離)をパラメトリックイコライザ部16と遅延部17によって補正するものである。この技術が理想的に機能した場合は、周波数特性が同じ複数のスピーカを等距離に配置し、同じ音量で再生された場合と等価になるような音場補正が行われることになる。
特開昭56−132100号公報 実開平6−13292号公報 JAS Journal 87.10 P28−38 (図4)
特許文献1の音像定位装置は、前述の通り各スピーカへの入力レベルを決定するパンポットを調整することによって、受聴者の周囲にファンタム音像を定位させることができるが、受聴者にファンタム音像の定位方向を提示したり、所望の方向に定位させるためのパンポットの設定値を算出する構成は存在しない。そこで、予め方向別に決められたパンポットの設定値を保持することも考えられるが、これも前述の通りスピーカが置かれる音場空間の特性によって決まる反射音の影響があるためにパンポットの設定値は方向別に一義的に決められず、またあらゆる音場特性毎に対応した設定値を全て保持することも現実的でない。そのため実際に定位方向を設定するためには何らかの音を再生しながら受聴位置において手動でパンポットを調整しなければならないという問題点がある。
次に音場空間における反射波を測定できる非特許文献1に示された技術は、4つのマイク出力の時間波形の相互相関を計算することによって、ある特定の反射波の応答のそれぞれの時間波形上の位置を特定し、それを基にして反射波毎にそれぞれの仮想的な音源位置と音量レベル及びその到来時刻を算出するものである。この技術によれば、音場空間における反射音特性を極めて詳細に測定、分析することが可能であるが、一方では算出には膨大な計算量が必要であるため、計算時間や計算のためのリソースが限られる場合には適切な手法ではないとう問題点がある。
また特許文献2の音場補正装置は、前述の通り反射音成分を含む音場空間の特性を比較的少ないリソースで測定、分析を行い、その結果を用いて音場特性の補正を行うものであるが、音像の定位方向を測定、分析し補正する構成は含まれていない。従って車室のレイアウトの制約で所定の方向にスピーカを設置できない場合でも音像の定位方向はスピーカの置かれた方向に限られてしまうという問題点がある。
そこで本発明は、反射波を含む音波の到来方向を容易に測定することができる音場測定装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の音場測定装置は、測定信号を再生する再生部と、前記測定信号の音波を到来方向別に収音する指向性収音部と、前記到来方向別に収音された音波のエネルギー分布を算出するエネルギー分布算出部と、前記エネルギー分布をベクトル量として複数のベクトルを合成する合成ベクトル算出部と、を含む。
本発明の音場測定信号及び音場測定装置によれば、受聴位置へ到来する音波のエネルギー分布を容易に測定することが可能となる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の音場測定装置の構成を示す略図である。図1において、1は汎用PC、2はCPU、3は内部メモリ、4はハードディスクドライブ、5はサウンドカード、6はマウス、7はキーボード、8はディスプレイ、9はインパルス応答を測定する音場空間、10は測定信号を増幅するアンプ、11は測定信号を再生するスピーカ、12は音場空間9の応答を測定する指向性マイクである。
また図6は、本発明の実施の形態1において、汎用PC1上で動作する音波の到来方向のエネルギー分布及び、そのエネルギー分布の合成ベクトルを算出する測定プログラムの動作フロー図である。
さらに図7は、図6の動作フローによって算出される到来方向別のインパルス応答及び到来方向のエネルギー分布とその合成ベクトルを示す。
以下、図1と図6及び図7を参照しながら本発明の音場測定装置の動作について説明する。
本実施の形態の音場測定装置では、汎用PC1を構成要素の1つとして用い、その汎用PC1上で動作する測定プログラムによって、図7の右側に示す音波の到来方向のエネルギー分布などが算出される。なお汎用PC1は、一般的な仕様、性能を持つものであれば本発明の音場測定装置を構成するのに十分である。
汎用PC1内のハードディスク4には、前述の測定プログラムが保存されており、測定を開始する際にはCPU2の制御の元に測定プログラムが内部メモリ3に読み込まれて実行される(Step0)。なお、測定プログラムの呼び出しと実行や、以下で説明する測定プログラムにおける動作の実行や選択には、汎用PC1の一般的な入出力装置であるマウス6、キーボード7、ディスプレイ8が利用できるものとする。
測定プログラムが実行されると、まず最初にハードディスク4に保存されている測定信号のデータが読み出され、サウンドカード5よりオーディオ信号としてアンプ10に供給される。ここで測定信号は予めハードディスク4に保存されているものとして説明するが、前記PC1の接続されたネットワーク経由でダウンロードされる等必ずもPC1に予め記憶されている必要はない。又、測定信号の特性は帯域ノイズやチャープ信号など音場空間のインパルス応答を測定するための一般的なものとし、その周波数特性や時間特性において特定の特性を必要とするものではない。
アンプ10で増幅された測定信号はスピーカ11によってインパルス応答を測定する音場空間に再生される(Step1)。再生された測定信号の応答信号は指向性マイク12によって収録され、再びサウンドカード5より汎用PC1内の内部メモリ3に取り込まれる(Step2)。指向性マイク12は、到来する音波を方向別に分けて収録し、方向別の時間応答を出力できるものとするが、物理的に単数又は複数の収音手段であってもよく、その詳しい構成及び動作については、後述するものとする。
取り込まれた方向別の応答信号は、測定プログラムによって、音場空間9に再生された測定信号の逆特性をもつフィルタによって畳み込み処理されて到来方向別にインパルス応答が求められる。図7の左側に算出された受聴者の前後左右の到来方向別のインパルス応答を示す。
次に、方向別に求められた各インパルス応答について、各々のエネルギー成分を累積加算することによって、方向別の到来エネルギー量を求めることができる(Step3)。さらにこの到来方向別のエネルギー量をそれぞれベクトル量と考え、これら複数のベクトルを合成することによって、到来方向分布の重心に相当する合成ベクトルを求めることができる(Step4)。
合成ベクトル
は、複数の到来方向θkからの到来エネルギー量をEθkとすれば、
のように表され、そのベクトル方向Θは、
となり、以上のようにして求めた到来方向別の音響エネルギーと合成ベクトルは、受聴位置における音場特性を表現するものとしてディスプレイ8に表示される(Step5)。
測定プログラムは、ディスプレイ8に表示される動作をもって終了する。図7の右側にディスプレイ8に実際に表示される到来方向別のエネルギー分布と合成ベクトルの算出結果を示す。この図は、図の右左方向が受聴者の前後方向、図の上下方向が受聴者の左右方向として表示しているもので、受聴者の正面から左30度方向に存在するスピーカから放射された音波の到来方向のエネルギー分布図である。
図7の右側のエネルギー分布図において、凡そ30度間隔で放射状に広がっているものが方向別の到来エネルギー量を示していて、実際にスピーカが存在する方向のエネルギー量が最も多いが、それ以外の方向においてもエネルギー成分が存在していることが表示されており、これらがそれぞれの方向から到来する反射音のエネルギー成分であることは容易に理解できる。
また図7には、放射状に表示されている全ての方向に対するベクトル量を(数1)に従って合成し、そのベクトル方向として(数2)で計算されたものが太線の矢印で表示されている。図7において合成ベクトルの角度は36度であって実際のスピーカ位置とは6度離れているが、これは測定音場の反射音成分の分布状況を反映しているものと考えられる。
この反射音成分の分布状況は、測定音場を形成する壁面の音響条件、大きさ、形状によって変化するものであるので、測定音場の音場特性を評価するにおいて重要な要因といえる。
次に、この反射音成分の分布状況によって評価できる測定音場の音場特性について具体例を挙げて説明する。
図8は、ある音場空間の壁面の音響条件を変化させた場合の到来音波のエネルギー分布状況を比較したものである。図8において、左側の図は壁面を吸音性のものとした場合であり、右側の図は同じ音場空間において壁面の反射特性のみを反射性のものとした場合である。図8より明らかなように、壁面を反射性にした方が反射音成分のエネルギー量が増大し、かつその分布は前述の到来エネルギーの分布ベクトルの合成方向に示される通り、受聴者の前方方向に少し偏っていることがわかる。これは2つの音場条件で比較した場合に、音源と音源に対する壁面の位置関係で受聴位置からみて前方の壁面からの反射音のエネルギーが多く、その結果音像が少し前方に拡がって感じられることに対応している。
従って図8の例では、測定音場の壁面の音響条件によって音像の拡がり感が変化することを評価できることが理解できる。このように、測定信号の再生方向と反射音の合成方向とを表示することにより、その角度の差から反射音成分の分布状況を確認することが容易になる。
また別の具体例として、図9に音波が到来する時間を限定して評価した例を示す。
図9は、ある音場空間において受聴者の正面から左30度方向に存在するスピーカから到来する音波の分布及び分布の合成ベクトルを示したものであり、左側の図は、音波が到来する時間を限定せずに取り込み時間全体である2730msecの区間に到来した音波全てのエネルギー分布を示したもので、中央と右側の図は、同じ音場の同じ測定データにおいて音波が到来する時間を限定して評価した結果で、測定信号が発せられてから30msecの時間位置を境界として、中央の図は30msec以前の区間を、右側の図は30msec以降の区間に限定して評価した結果である。
図9の左側の図においては、音波は様々な方向から到来していることが示されていて、左30度方向に存在するスピーカ位置との関連は読み取れない。これは、到来する音波を直接波及びそれに続く全ての反射音を一括して評価しているためである。
一般に音像の定位に寄与する音波は、受聴位置に最初に到来する直接波とその直接波に近い時間に到来する初期反射波であることが知られているので、本発明の音場測定装置においても評価する時間領域を限定することによって、音像の定位感に関して評価することができる。
つまり、図9の中央の図に示すように直接波と初期反射波のみの音波の到来方向のエネルギー分布とその合成ベクトルを算出することによって、音像の定位と強く関連するエネルギー成分の分布状況が示され、さらにその合成ベクトルが示す方向は、ほぼ音像が定位する方向を示すものとなる。
また一方、直接波から離れた時間に到来する後期反射波は、音場の残響感に関連するものであるので、図9の右側の図において到来方向がほぼ均一に分布していることから、一様に包まれた残響感のある音場であることが読み取れる。
なお、上記の評価領域を決定する時間境界の値は、予め音場測定装置に記憶された固定値であってもよいし、本発明の音場測定装置を構成する汎用PC1の一般的な入出力装置であるマウス6、キーボード7、ディスプレイ8を利用して適切な値を手動で入力するものであってもよいし、前述のStep3で方向別の到来エネルギー量を求める際に、最もエネルギー量の大きい方向のインパルス応答において、全エネルギー量に対する時刻0からの累積エネルギー量の比率が規定値を超える時刻を算出することによって自動的に決定されるものであってもいづれでもよいものとする。
以上のことから、到来音波の到達時間を分けて評価することによって、測定音場における音像の定位感や残響感を評価することができることになる。
次に、本発明の指向性マイク12の詳細な構成及び動作について説明する。本発明において指向性マイクとは、必ずしも1つの収音手段で感度に指向性を有するものに限らず、複数の無指向性マイクの出力によって結果として指向性を形成できるものであれば良い。
図2は、この場合の本発明の指向性マイク12の詳細な構成を示すものである。図2において、M1、M2、M3は、正三角形の各頂点位置におかれた無指向性のマイクユニット、M12、M23、M31は前記M1、M2、M3の2点間の中点位置であって、ここに仮想的に無指向性マイクユニットが置かれていると想定する。D0、D30、D60、、、、、D330は、M2からM3に向かう方向を0度として、反時計回りに30度間隔で示される12の方向を示す。
一般に、2つの無指向性マイクユニットの出力に時間差を与えて減算することによって1次の音圧傾度型として収音特性に指向性を持たせることが可能であることが知られている。
図3は、本実施の形態において2つの無指向性マイクユニットの出力から指向特性を持たせた出力を算出する構成について示している。
図3において、2つの無指向性マイクユニットM2とM3に関して、2つのマイクユニットの間隔をd、音速をc、M2での音圧をP、M3での音圧をP、kを波定数(2π/λ)とする。そして図3の構成において、M2の出力に時間差τを与えてM3の出力から減算することは、1次音圧傾度型の指向性マイクと等価なものと考えられるので、PとPの音圧勾配(音圧差)Pは、図3のD0方向に対してθの角度で入射する音波に対して、
で与えられ、dが波長に対して充分に短いとすれば(数3)は、
となる。ここで、
の時、つまりM2の出力に2つのマイクユニット間の距離dを音波が伝播するに相当する遅延を与えた場合は、図3におけるD180方向から到来する音波の出力がキャンセルされて零になる所謂カーディオイド型の単一指向性マイクの特性が2つの無指向性マイクM2とM3の出力により実現される。
また上記の指向特性は、τの値が(数5)の条件より小さい値の時、ハイパーカーディオイドと呼ばれるより狭指向な特性となるので、τに与える時間差は(数5)の条件に限るものではない。
ここで図3の構成に示すように、2つのマイクを使用して12方向の指向特性を持つマイクを構成しようとする場合を考える。例えば0度と180度は同じ2つのマイクで時間差を与えて減算するマイクを入れ替えて実現するとなると1つの方向軸に対し1組2つのマイクユニットが必要となるため、6組12個のマイクユニットが必要となる。
ここで、本実施の形態の指向性マイクは、図2に示すようなマイクユニットの配置によって、3つのユニットで12方向の指向特性を持つマイクを構成している。従って極めて簡単な構成で多方向に指向特性を有する構成を備えた指向性マイクであると言える。
具体的な構成としては、図2に示すM2とM3のマイクの出力によって、D0とD180方向を指向軸とする指向性マイクが構成でき、同様にM3とM1及びM1とM2の組み合わせで、D120とD300及びD60とD240の指向軸が実現できる。
さらに、M2とM3の加算平均出力をM2とM3の中点位置に置かれた仮想的なマイクM23の出力と見なすことによって、M1とM23のマイク出力によってD90とD270方向の指向軸が実現でき、同様にM2とM31及びM3とM12の組み合わせでD30とD210及びD150とD330の指向軸がそれぞれ実現できるので、結果的に3つの無指向性マイクユニットで12方向の指向特性を持つマイクが実現できることになる。
以上の様にして3個のマイクにユニットによって、多数の方向別(図2の例では12方向別)の時間応答が指向性マイク12から出力される。
尚、M2とM3の加算平均出力を中点位置に置かれた仮想的なマイクM23の出力とみなすこととしたが、必ずしも加算平均出力とする必要はなく、M2とM3との出力を内分することにより、M2とM3の内分点位置に置かれた仮想的なマイクM23の出力とみなすこともできる。この場合、仮想的なマイクM23と実在するマイクM1との出力によって、M23の位置とM1の位置とを結ぶ方向へ新たな指向性軸を形成することができる。
この構成の場合、内分の比率を変更することで、D0−D180方向軸、D60−D240方向軸、又は、D120−D300方向軸のいずれの方向とも異なる方向への指向性軸を形成することができる。又、この構成を3組同じように利用することにより、多方向へ指向性軸を形成することができる。
この構成によって取り込まれた各々の方向に対する時間応答のデータは、サウンドカード5より汎用PC1内の内部メモリ3に取り込まれ、のインパルス応答が算出される図6のStep3以降の動作は上述の通りである。
尚、上記実施の形態の説明では、測定プログラムが予めハードディスクドライブ4に記憶されているとしたが、これらはPC1が接続されたネットワーク経由で取得しても、記録メディアに記録されていても良い。
尚、また、前記測定プログラムは単一のPC1上で動作するものとしたが、測定プログラムのステップの一部を他のPC上で動作させ、複数PC間で情報を交換することにより前記測定プログラムを動作させることができることは言うまでもない。
尚、また、前記測定プログラムにおける各ステップの一部又は全部は、集積回路であるLSIとして実現されてもよい。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全部を含むように1チップ化されても良い。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
このように、本発明では、音場空間に置かれたスピーカと受聴位置間の音場特性を測定するための音場測定において、音場の拡がり感、音像の定位感など音場の空間性における特性を評価できる。
(実施の形態2)
次に、本発明の音場測定装置の実施の形態2の動作について説明する。実施の形態2は、実施の形態1の構成によって測定位置における到来音波のエネルギー分布及びその合成ベクトル方向が求まることを利用し、2つのスピーカからの放射エネルギーにより形成されるファンタム音像の定位方向を設定できる構成を有している点において、実施の形態1と異なるものである。
図10は、本実施の形態におけるスピーカ配置図である。図10は、受聴位置を中心として上方から見た図になっており、受聴者に対して前方にあるL及びRスピーカは、受聴者に対して左右対称の位置に置かれているが、後方にあるLs及びRsスピーカは、スピーカが置かれる部屋のレイアウトの都合などの理由によって受聴者に対して左右対称の位置に置くことができず、左右非対称の位置に置かれている状況を表している。
図10のスピーカ配置の場合、受聴者に対して前方にあるL及びRスピーカによって受聴者の正面方向にファンタム音像を生じさせるためには、単純にL及びRスピーカに等しいエネルギーバランスを与えるだけでよいことは明らかであるが、受聴者に対して後方におかれたLs及びRsスピーカによって、受聴者の真後ろ方向にファンタム音像を生じさせるためには、Ls及びRsスピーカが受聴者に対して左右非対称の位置に置かれているので、2つのスピーカに適切な比率のエネルギーバランスを与えてやる必要がある。
図11の左側の上下の2つの図は、図10のLs及びRsのスピーカ配置において、2つのスピーカをそれぞれ単独に再生した場合に、受聴位置に到達する音波の到来方向別のエネルギー分布とその合成ベクトル方向を示したものであって、Ls及びRsスピーカ単独での到来方向θkでのエネルギー量をELsθk及びERsθk、また各々の合成ベクトル方向をそれぞれΘLs及びΘRsとすれば、(数1)と(数2)より
となり、図11において太線の矢印で示されるこれらの合成ベクトル方向は、部屋の形状や壁の音響条件によって決定されるものであることは、先の実施の形態1で述べた通りである。
次に、2つのスピーカに与える入力エネルギーレベルを調整して、この2つのエネルギー分布をさらに合成する。Lsに対してRsに与えるエネルギー比をαとすれば、2つのスピーカから受聴位置に到来する音波の合成ベクトル方向ΘRcは、
と表されるので、2つのスピーカに与えるエネルギー比αを調整することによって、2つのスピーカからの合成ベクトル方向は、2つのスピーカ間の任意の方向に設定することができることになる。
さらにこのことは、ファンタム音像が2つのスピーカ出力のエネルギーバランスによって形成されることを考慮すれば、本実施の形態の構成によってファンタム音像を2つのスピーカ間の任意の方向に定位させるための2つのスピーカへの入力エネルギー比の設定値を算出できることになる。
図11右側の上図は、LsとRsに与えるエネルギー比αを1とした場合であり、下図はLsに対してRsを2.1dB高いエネルギー比を与えて合成した場合の到来音波のエネルギー分布とその合成ベクトル方向を示すものである。
特に下図は、図10に示すスピーカ配置で受聴者に対して非対称位置におかれたLsとRsのスピーカ出力で受聴者の真後ろ方向にRcチャンネルの音を定位させたい場合に、Ls及びRsスピーカ単独での到来方向θkでのエネルギー量をELsθk及びERsθkを測定し、(数8)においてΘRcを真後ろ方向としてαを求め、そのエネルギー比でRcチャンネルの信号をLs及びRsスピーカに入力してやることで実現できることを示している。
図12は、上記のエネルギー比の設定値を算出するための本実施の形態における音場測定装置の測定プログラムの動作フロー図である。
測定プログラムが実行されてからスピーカから測定位置に到達する到来方向別の音響エネルギーの分布とそれらの合成ベクトルが算出され、ディスプレイ8に表示されるまでの動作は実施の形態1と同様である(Step0からStep5まで)。
ただし本実施の形態においては、図10のLsとRsの2つのスピーカに対して各々上記測定が繰り返して実行され(Step6)、各々の測定結果が汎用PC1のメモリー内に取り込まれる。
次に、2つのスピーカによって生じるファンタム音像について定位させたい所望の方向を入力する(Step7)。入力操作は、汎用PC1の一般的な入出力装置であるマウス6、キーボード7、ディスプレイ8等が利用できるものとする。
以上でファンタム音像を形成するためのスピーカ個々からの到来エネルギー分布とファンタム音像を定位させるべき方向の情報が汎用PC1のメモリー上に蓄積されたので、それらの情報を用いて、(数8)によって2つのスピーカに与えるべき入力エネルギー比αを算出し(Step8)、その比率に従って2つのスピーカに対してレベルバランスを設定して測定プログラムは終了する(Step9)。
図13は、図10におけるスピーカ配置よりさらに後方にスピーカを2つ追加したものである。
本発明の実施の形態2における動作を応用し、L1とL2のスピーカからの到来エネルギー分布よりLsの位置にファンタム音像が定位するようにレベルバランサP1を調整し、同様にしてL2とR2のスピーカからの到来エネルギー分布よりRcの位置にファンタム音像が定位するようにレベルバランサP2を、R1とR2のスピーカからの到来エネルギー分布よりRsの位置にファンタム音像が定位するようにレベルバランサP3をそれぞれ調整する。
以上のようにレベルバランサP1,P2,P3を設定することにより、部屋のレイアウト等の都合でスピーカを規定の位置におけない場合でもLsとRcとRsチャンネルの信号がファンタム音像によって適切な位置に定位するようになる。
本発明にかかる音場測定装置は、受聴位置へ到来する音波のエネルギー分布を容易に測定することが可能である。さらに実施形態で述べた構成を含むことによりその測定結果に基づいて音場の空間性に関する拡がり感や残響感、音像の定位感などを評価することができる音場測定装置として有用である。
本発明の音場測定装置の構成を示す略図 本発明の指向性マイクの構成図 本発明の指向性マイクの指向特性を算出する構成図 非特許文献1で示される従来技術の音源位置算出方式の原理図 特許文献2で示される従来技術の音場補正装置の構成図 本発明の音場測定装置における実施の形態1の動作フロー図 本発明の音場測定装置による方向別の時間応答波形と音波到来方向の分布図 本発明の音場測定装置による残響特性が異なる音場空間での測定結果の比較図 本発明の音場測定装置において、分析時間を制限することによる測定結果の比較図 受聴位置に対するスピーカ配置とファンタム音像の定位位置とを示す略図 スピーカへの入力バランスの違いによるファンタム音像位置の比較図 本発明の音場測定装置における実施の形態2の動作フロー図 本発明の音場測定装置における実施の形態2のスピーカ配置図
符号の説明
1 汎用PC
2 CPU
3 内部メモリ
4 ハードディスクドライブ
5 サウンドカード
6 マウス
7 キーボード
8 ディスプレイ
9 音場空間
10 アンプ
11 スピーカ
12 指向性マイク
13 インパルス発生器
14 第1セレクタ
15 ピンクノイズ発生器
16 パラメトリックイコライザ部
17 遅延部
18 第2セレクタ
19 アンプ
20 スピーカ
21 マイク
22 インパルス及びピンクノイズ検出回路

Claims (14)

  1. 測定信号を再生する再生部と、
    前記測定信号の音波を到来方向別に収音する指向性収音部と、
    前記到来方向別に収音された音波のエネルギー分布を算出するエネルギー分布算出部と、
    前記エネルギー分布をベクトル量として複数のベクトルを合成する合成ベクトル算出部と、
    を含む音場測定装置。
  2. 前記指向性収音部は、複数の前記到来方向毎に配列された少なくとも2つの無指向性マイクユニットを備え、同一配列内にある前記複数の無指向性マイクユニットの出力毎に適切な時間遅延を与えて足し合わせることにより受聴位置に到来する音波を方向別に収音するものであることを特徴とする請求項1に記載の音場測定装置。
  3. 前記指向性収音部は、三角形を形成するように配置された無指向性の、第1収音手段、第2収音手段、及び第3収音手段と、
    前記第1収音手段の出力及び前記第2収音手段の出力、並びに前記第3収音手段の出力に基づいて指向性を形成する指向性制御手段とを含み、
    前記指向性制御手段は、前記第1収音手段と前記第2収音手段とを結ぶ軸、前記第1収音手段と前記第3収音手段とを結ぶ軸、又は前記第2収音手段と前記第3収音手段とを結ぶ軸のいずれの軸とも異なる軸方向に前記指向性の方向軸を形成すること、
    を特徴とする請求項1記載の音場測定装置。
  4. 前記指向性制御手段は、前記第1収音手段の出力と前記第2収音手段の出力とを所定の比率で内分し、内分結果と前記第3収音手段の出力とに基づいて、前記第1収音手段の位置及び前記第2収音手段の位置の内分点と前記第3収音手段の位置とを結ぶ軸の方向に前記指向性を形成すること、を特徴とする請求項3記載の音場測定装置。
  5. 前記比率を1:1として加算平均し、加算平均結果と第3収音手段の出力とに基づいて、前記第1収音手段及び前記第2収音手段の中点と前記第3収音手段とを結ぶ方向に指向性特性を形成すること、を特徴とする請求項3記載の音場測定装置。
  6. 前記エネルギー分布算出部は、前記測定信号の音波の取り込み時間長を限定してエネルギー分布を算出するものであることを特徴とする請求項1に記載の音場測定装置。
  7. 音場空間におかれたスピーカと受聴位置間の音場特性を測定する音場測定装置であって、
    前記音場測定装置は、前記音場特性を測定するための測定信号を再生するための2つ以上のスピーカを有する再生部と、
    前記再生部のそれぞれのスピーカ毎に受聴位置に到来する測定信号の音波を到来方向別に収音する指向性収音部と、
    前記指向性収音部の出力より、それぞれのスピーカ毎に複数方向から到来する音波のエネルギー分布を算出するエネルギー分布算出部と、
    前記それぞれのスピーカ毎のエネルギー分布をベクトル量として複数のベクトルを合成し、さらに前記スピーカ毎に算出された合成ベクトルを再合成する合成ベクトル算出部と、
    前記エネルギー分布と前記合成ベクトルと前記再合成された合成ベクトルの一部または全部を表示する表示部とを備え、
    さらに、受聴者が前記再合成ベクトルに対して所望の方向を入力できるようなユーザーインターフェイス部と、
    前記再合成ベクトルの方向が前記ユーザーインターフェイス部で受聴者が入力した所望の方向になるための前記再生部のそれぞれのスピーカに対する入力バランスを算出する入力バランス算出部と、
    前記入力バランス算出部の出力に基づいて前記再生部のそれぞれのスピーカへの入力バランスを設定する入力バランス設定部
    からなることを特徴とする音場測定装置。
  8. 前記指向性収音部は、複数の方向毎に配列された少なくとも2つの無指向性マイクユニットを備え、同一配列内にある前記複数の無指向性マイクユニットの出力毎に適切な時間遅延を与えて足し合わせることにより受聴位置に到来する音波を方向別に収音するものであることを特徴とする請求項4に記載の音場測定装置。
  9. 前記エネルギー分布算出部は、前記測定信号の音波の取り込み時間長を限定してエネルギー分布を算出するものであることを特徴とする請求項4に記載の音場測定装置。
  10. 音場特性を測定する音場測定方法であって、
    前記音場特性を測定するための測定信号を再生し、
    前記再生部から受聴位置に到来する測定信号の音波を到来方向別に収音し、
    前記指向性収音部の出力より、複数方向から到来する音波のエネルギー分布を算出し、
    前記エネルギー分布をベクトル量として複数のベクトルを合成し、
    前記エネルギー分布と前記合成ベクトルの一部または全部を表示する、工程を含む音場測定方法。
  11. コンピュータに、
    インパルス応答の測定データに基づいて、複数方向から到来する音波のエネルギー分布を算出するステップと、
    前記エネルギー分布をベクトル量として複数のベクトルを合成するステップと、
    前記合成ベクトルを表示するための画像を生成するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  12. さらに、コンピュータに、
    測定信号の再生位置を入力し、前記再生位置と前記合成ベクトルとの両方を表示させるための画像を生成するステップ、を実行させるためのプログラムをさらに含む、
    請求項11記載のプログラム。
  13. コンピュータに、
    方向を入力するためのユーザーインターフェイス画像を生成するステップと、
    入力された前記方向に基づいて、複数のスピーカに対する入力バランスを算出するステップと、
    前記算出された入力バランスに基づいて、複数のスピーカへの入力バランスを設定するための信号を生成するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  14. コンピュータに、
    測定データに基づいて複数方向から到来する音波のエネルギー分布を算出するステップと、
    前記エネルギー分布をベクトル量として複数のベクトルを合成するステップと、
    前記合成ベクトルを表示するための画像を生成するステップと、
    を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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