JP2007223866A - 燃料改質装置、および発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体原料の加圧機構や機械的なポンプが不要で、触媒空間に対する液体原料の供給量を精密かつ高速に制御でき、必要な量の改質ガスを応答性高く出力できる燃料改質装置を提供する。
【解決手段】原料タンク7に貯蔵された液体原料11は吐出部2によって改質部3に吐出されて水蒸気改質反応する。改質部3は、燃料細管2Aと吐出部ヒータ9とを有する。燃料細管2Aは、親和性の高い内壁面により、原料タンク7から毛細管現象で液体原料を吸い込んで自立的に充填する。制御部6は、吐出部ヒータ9をパルス状に通電して、燃料細管2A内の液体原料を気化蒸発させて改質部3に勢い良く吐出させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、炭化水素化合物を含む液体原料を触媒反応させて水素ガスを含む改質ガスを生成する燃料改質装置、詳しくは、改質触媒を配置した空間に液体原料を吐出する機構に関する。
デジタルカメラ、携帯電話、ノートパソコンと言った小型機器に搭載される燃料電池は、燃料として純粋な水素ガスを用いることが望ましい。しかし、純粋な水素ガスの貯蔵には、超低温を保持する魔法瓶、高耐圧大型のガスボンベ、重くて高価な水素吸蔵合金のいずれかを要する。
そこで、メタノール等の炭化水素燃料を液体状態で貯蔵し、燃料改質装置により改質して、必要な量の水素ガスを、その都度発生して燃料電池に供給する発電装置が研究されている。メタノールを改質して水素ガスを含む改質ガスを生成する代表的な化学反応は、水蒸気改質反応と部分酸化反応とである。
メタノールの水蒸気改質反応は、150〜700度Cの高温を維持した改質触媒環境で一連の反応(1)〜(2)を並列に進行させて、水素、一酸化炭素、二酸化炭素を主成分とする改質ガスを生成する。このときの主な反応は以下のとおりである。
Figure 2007223866
ここで、(1)は、メタノールの水蒸気改質反応で吸熱反応、(2)は、一酸化炭素のシフト反応で発熱反応である。しかし、(1)の反応における吸熱量が桁違いに大きいため、(1)〜(2)の反応全体としては吸熱反応である。このため、メタノールを水蒸気改質反応させる場合は、触媒空間を外部から継続的に加熱して熱供給する必要がある。メタノール以外の炭化水素化合物を水蒸気改質反応させる場合も同様である。
特許文献1では、吸熱量を相殺して必要な反応温度を維持するために、メタノールの一部を触媒燃焼させて触媒空間に熱供給している。そして、燃料供給量が少なくて発熱量が不足する場合には、電熱ヒータを補助的に作動させて必要な反応温度を確保している。
一方、メタノールの部分酸化反応は、酸素不足の触媒環境でメタノール中の炭素を選択的に酸化反応させて、水素、一酸化炭素、二酸化炭素を主成分とする改質ガスを生成する。
Figure 2007223866
ここで、(3)は、メタノールの部分酸化反応で発熱反応、(4)は、改質ガスから一酸化炭素を除去するためのシフト反応で発熱反応である。部分酸化反応は、常温で開始するので、温度上昇を待つことなく、直ちに改質ガスを発生でき、発熱反応なので、水蒸気改質反応のように外部から熱供給する必要は無い。
特許文献2には、メタノールを部分酸化反応により改質する燃料改質装置が示される。
特開2004−95189号公報 特開2005−200266号公報
特許文献1の改質装置は、機械的に動作するポンプを使ってメタノールを触媒空間に吐出している。機械的に動作するポンプは、振動や騒音を発生し、吐出量の細かい調整ができない。目的流量に達するまでの立ち上がりが遅いため、フィードバックループで制御すると、過剰応答を引き起して流量の変動が大きくなる。細かい流量調整と高速応答が可能な特殊ポンプは高価で、燃料電池を含めた発電装置の低価格化を妨げる。モーターやドライバを含めると燃料電池の小型化が難しく、改質装置の電力消費も比較的に大きくなる。
特許文献2の改質装置は、気化部に対する燃料供給量を調整するために機械的に動作するポンプが必要である。機械的に動作するポンプを採用すると、機械的なポンプに起因する同様な問題が発生する。
特許文献2の改質装置は、気化部のヒータ投入電力によって蒸発量を制御し、改質部の触媒空間に流れ込む燃料蒸気量を変化させる。しかし、気化部の蒸気圧に抵抗して気化部に液体原料を送り込むには、液体原料の供給系に加圧機構や別のポンプが必要である。改質量の変化や時間経過とともに気化部の温度が変化すると、ヒータ投入電力と蒸気発生量との対応が崩れて、改質部の触媒空間に流れ込む燃料蒸気量をうまく制御できない。
本発明は、液体原料の加圧機構や機械的なポンプが不要で、触媒空間に対する液体原料の供給量を精密かつ高速に制御でき、必要な量の改質ガスを応答性高く出力できる燃料改質装置を提供することを目的としている。これにより、部品点数が少なく、軽量、小型、安価、運転に要する消費電力も小さな発電装置を提供することを目的としている。
本発明の燃料改質装置は、炭化水素化合物を含む液体原料を触媒反応させて水素ガスを含む改質ガスを生成する触媒空間を備えた燃料改質装置において、前記触媒空間に前記液体原料を吐出する吐出手段を備えるものである。前記吐出手段は、前記触媒空間に連通して配置される。前記吐出手段は、前記液体原料に親和性のある内壁面が前記液体原料を充填させて充填された前記液体原料を保持させる原料保持空間と、前記原料保持空間内の圧力を急上昇させて、保持された前記液体原料を前記触媒空間に吐出させる圧力上昇手段とを有する。
本発明の燃料改質装置では、マイクロヒータ、マイクロピエゾ素子等を用いて細管内の圧力を高めてインクを吐出させるプリンタヘッドと同様な動作原理で、吐出手段が、液体原料を触媒空間に吐出供給する。
原料保持空間は、液体原料に対する壁面の高い濡れ性(親和性)によって液体原料を吸い込み、原料保持空間へ液体原料を自律的に充填する。原料保持空間は、液体原料に対する壁面の高い濡れ性(親和性)によって原料保持空間内へ液体原料を保持し、液体原料が触媒空間へ漏れ出すことを阻止する。従って、圧力タンクや機械的に動作するポンプ無しに液体原料を速やかに原料保持空間に充填でき、吸い込み弁や吐出弁構造が無い両端開放状態でも原料保持空間に液体原料を保持できる。
圧力上昇手段は、原料保持空間に保持された液体原料の圧力を急上昇させることにより、壁面による保持力に打ち勝って、圧力が急上昇した部分よりも触媒空間側に保持されていた液体原料を触媒空間へ勢いよく打ち出す。従って、機械的に動作するポンプ無しでも、微小な一定量の液体原料を再現性高く、高速、高頻度に吐出できる。そして、時間当たりの吐出回数を制御することで、1回の打ち出し量(原料保持空間の容積)を単位として、触媒空間に供給する液体原料の流量を精密に制御できる。
圧力上昇手段は、加熱蒸発による圧力上昇を利用してもよい。加熱蒸発の場合、原料保持空間を加熱して液体原料の圧力を直接高めてもよい。しかし、原料保持空間に連通した液体保持空間を加熱して液体保持空間内の液体物質を蒸発させることにより、液体原料の圧力を間接的に高めてもよい。
後者では、原料保持空間に保持された液体原料を液体保持空間に保持された液体物質の圧力上昇によって押し出す。液体保持空間から原料保持空間へ合流する液体物質の運動エネルギーを用いて原料保持空間の液体原料を吐出させる。液体保持空間における圧力が上昇した部分から原料保持空間との合流点を経て吐出口に至るまでの空間に存在した液体原料と液体物質とが触媒空間に打ち出される。合流する角度が触媒空間に向かう角度であるなら、原料保持空間との合流点を経て吐出口に至る流れが合流点手前の液体原料の一部も吸い出して触媒空間に吐出させる。
従って、液体原料を加熱や衝撃に晒すことなく、触媒空間に吐出させる実施形態が可能となる。液体保持空間に供給した水や液体酸化剤を用いて高濃度の炭化水素化合物を含む液体原料を加熱することなく吐出させる実施形態も可能となる。吐出される直前まで、液体原料と水や液体酸化剤とを混合することなく保持し、触媒空間へ吐出して初めて混合させる実施形態も可能となる。液体原料の炭化水素化合物濃度を高くすれば、一定量の原料タンクに充填可能な燃料成分の量が増えて、1回の燃料充填による合計発電量が増大する。
以下、本発明の燃料改質装置の一実施形態である燃料改質装置について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の燃料改質装置は、以下に説明する実施形態の限定的な構成には限定されない。改質反応を行う触媒空間に液体原料を吐出供給する限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実現可能である。
本実施形態では、高温を維持した触媒空間でメタノールを水蒸気改質反応させる実施形態を説明するが、本発明は、過酸化水素水等の酸化剤を用いてメタノールを部分酸化反応させる実施形態も可能である。本実施形態ではメタノールを燃料とした実施形態を説明するが、本発明は、その他の炭化水素化合物を燃料としてもよい。部分酸化反応に用いる酸化剤としては過酸化水素水以外の各種酸化剤も利用できる。
本実施形態の燃料改質装置は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、小型プロジェクタ、小型プリンタ、ノート型パソコン等の持ち運び可能な電子機器に着脱可能に装備される独立した発電装置の一部として実施できる。また、電子機器に燃料電池および燃料改質装置を一体に組み込んで、原料タンクを着脱させる形式でも実施できる。
なお、特許文献1、2に示される燃料改質装置の構造、触媒物質とその製造方法、改質反応およびシフト反応の運転条件等については、一部図示を省略して詳細な説明も省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の発電装置のシステム構成を示すブロック図、図2は吐出部の構成の説明図、図3は制御部による吐出部の制御のフローチャートである。
図1に示すように、発電装置1Aは、原料タンク7から供給された液体原料を燃料改質装置1により改質反応させて、生成した改質ガスを燃料電池スタック8に供給する。燃料改質装置1は、改質部3生成した改質ガスをCOシフト部(シフト反応部)4の触媒空間に導いて、改質ガス中の一酸化炭素をシフト反応させる。COシフト部4は、補助ヒータ4Hによって起動時の触媒温度を確保される。
CO除去部5は、COシフト部4を通過した改質ガスに少量残存している一酸化炭素を、触媒を使って選択酸化させることにより、一酸化炭素濃度をさらに10ppm以下にまで低下させる。CO除去部5の触媒温度は、補助ヒータ5Hによって一定に維持される。
改質ガス中の一酸化炭素は、燃料電池スタック8の白金触媒の表面に化合して(白金触媒を被毒して)、正常な触媒反応を妨げる。従って、CO除去部5を通過して一酸化炭素がほぼ完全に除去された改質ガスが燃料電池スタック8に送り込まれる。燃料電池スタック8は、水素イオン伝導性の高分子電解質膜を有する発電セルを積層しており、改質ガス中の水素ガスだけを発電用の燃料として消費する。
制御部6は、燃料改質装置1における液体原料の改質量を制御して、燃料電池スタック8で必要なだけの改質ガスを生成させる。制御部6は、燃料改質装置1全体の動作を制御しており、図3のフローチャートに示される原料吐出処理の制御も行う。
原料タンク7は、水素を製造するための液体原料を貯蔵している。原料タンク7中の液体原料は、予め水蒸気改質反応に適した濃度に希釈したメタノール水溶液である。しかし、原料タンク7の容量を小型化する観点からは、水分濃度の低い液体原料が望ましい。液体原料の水分濃度が低い場合は、原料タンク7と吐出部2とを接続する原料流路の途中に混合器を配置すればよい。混合器により、液体原料に水を混合して希釈し、水蒸気改質反応に適した水準まで水分濃度を高めることができる。
なお、液体原料としては、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル等がある。予め水と混合できる液体で、水蒸気改質反応により水素ガスを含む改質ガスが得られるなら、どのような化学物質でも使用できる。
吐出部2は、制御部6により制御された吐出サイクルで、原料タンク7から間歇的に液体原料を吸い込んで、改質部3に吐出する。改質部3は、吐出部2から吐出された液体原料を水蒸気改質反応させて、水素ガスを含む改質ガスを生成する。COシフト部4は、改質部3で生成された改質ガスに含まれている一酸化炭素と水蒸気とをシフト反応させて、水素ガスと二酸化炭素とを生成する。
図2、図3を参照して、吐出部2の構造と処理とを詳細に説明する。図2に示すように、吐出部2は、原料タンク7に連通して両端が開放された中空の燃料細管2Aの外側に吐出部ヒータ9を配置している。
燃料細管2Aの内壁は、液体原料11と親和性のある材料で作られている。従って、原料タンク7側から液体原料を引き寄せて自律的に燃料細管2A内に満たす。燃料細管2Aの出口部分は、液体原料11と親和性のない材料で作られている。従って、仮に原料タンク7側から大きな加圧を受けたとしても、液体原料11は、燃料細管2Aに留まって改質部3の触媒空間3Aに漏れ出さない。
メタノール50%水溶液のように親水性の高い液体原料を用いる場合、燃料細管2Aの内壁面は親水性の材料で構成する。吐出部2と改質部3との間には、高温の改質部3による燃料細管2Aの過熱を避ける断熱/冷却構造が設けてある。
燃料細管2Aおよび吐出部ヒータ9は、小さな熱容量に形成されて、短い吐出サイクルでの加熱/冷却を可能にしてある。吐出部ヒータ9は、パルス状の通電を受けて燃料細管2Aを急速加熱して、内部の液体原料11を瞬時に蒸発させて圧力を急上昇させる。これにより、燃料細管2Aの出口側の液体原料11を気化して、改質部3の触媒空間3Aに吹き飛ばす。
第1実施形態では、蒸気圧で細管内の液体を吹き飛ばすプリンタヘッドとは異なり、吐出部2が液体原料11の気化器を兼ねている。吐出部2の先端側の比較的に広い範囲を吐出部ヒータ9で加熱して内部の液体原料11を瞬時に蒸発気化させ、気化した燃料ガスを改質部3に送り込む。改質部3に送り込まれた燃料ガスは、既に気化しているので改質部3で瞬時に効率よく改質される。
吐出部2の内面は、改質部3の直前までが液体原料11と親和性のある表面なので、液体原料11の気化熱で冷却された燃料細管2Aは、浸透圧で液体原料11を自律的に吸い込んでさらに冷却される。吐出部ヒータ9は、図1の制御部6によって電気的に制御されて、高速で吐出部ヒータ9のON、OFFを繰り返し行うことができる。
改質部3の触媒空間3Aには、Ni等の改質触媒がモノリス構造(多孔質セラミック組織)で担持される。触媒空間3Aの外側に周辺から熱供給して改質反応温度を一定に保つ改質部ヒータ10が配置される。吐出部2から触媒空間3Aに吐出された燃料ガスは、改質部ヒータ10によって高温に保持された改質触媒の働きにより、効率良く水蒸気改質反応して改質ガス12に改質される。
改質部3の触媒空間3Aで起こる水蒸気改質反応は、上述したように吸熱反応なので、改質部ヒータ10は、改質部3の温度を所定の温度に保つように、改質部3を加熱する。改質部ヒータ10は、触媒空間3Aの外壁温度を検知する温度センサの出力をフィードバックして不図示の独立した温度制御集積回路により投入電力を調整される。
ここで、制御部6、改質部ヒータ10等で消費される制御用電力を燃料電池スタック8で発電した電力の23%とし、燃料電池スタック8の水素利用効率を87%とする。このとき、燃料電池スタック8で1Wの端子間電力(外部に取り出せる電力)を発生させるために必要な水素の量は、毎分15ml程度である。
メタノール50%水溶液の液体原料11を用いた場合、1μlの液体原料11を水蒸気改質反応させて約0.8mlの水素ガスを生成できる。従って、0.1Wの発電のためには、吐出部2は、改質部3へ毎分2μlの原料を吐出する必要がある。吐出サイクル(吐出部ヒータ9の毎秒作動回数)を100Hzとすると、吐出1回当たり必要な液体原料11の吐出量は33plである。33plを吐出するためには、吐出部2の内径を100μm、吐出部ヒータ9の端(改質部3から遠いほうの端)から吐出部2先端までの長さを、40μmとすればよい。
図3に示すように、燃料改質装置1の動作が開始すると、制御部6は、燃料電池スタック6の発電状態(端子電圧)等の情報をもとに、必要な水素供給流量を算出する。そして、必要な水素供給量をもとに、改質部3に供給する原料供給流量q(μl/sec)を算出する(S01)。
次に、吐出部2の一回の吐出量a(μl)から、原料供給流量q(μl/sec)だけ吐出するために必要な吐出回数Nを算出し、吐出回数N(/sec)から吐出間隔T(sec)を算出する(S02)。吐出間隔T(sec)は、以下のように求められる。
N = q/a :小数点以下を切り上げた整数
T = 1/N
次に、吐出部ヒータ9を加熱時間Δt(sec)でパルス状に加熱する(S03)。これにより、液体原料11を気化して改質部3へ吐出する(S04)。
吐出部ヒータ9の加熱により、吐出部ヒータ9に隣接している部分の燃料が蒸発気化する。その結果、周りの液体原料11に圧力がかかる。しかし、原料タンク7側に比べて、改質部3側の液体原料11の質量は、極めて小さいため、液体原料11が気化したときに発生する圧力で、改質部3の方に向けて勢い良く、吐出部2先端の液体原料11とともに気化した燃料ガスが吐出する。
次に、吐出部ヒータ9の加熱時間をΔt(sec)としたとき、吐出間隔Tを実現するために、休止時間tだけ休止する(S05)。
t = T − Δt(sec)
吐出部2は、燃料細管2Aで構成されているので、休止時間tの間に、毛細管現象により液体原料11が原料タンク7から吐出部2に吸い込まれ、吐出部2内部は、再び液体原料11で充填される。
次に、燃料改質装置1の動作終了か否かをチェックし(S06)、終了の場合(S06のY)は、本処理を終了する。終了でない場合(S06のN)は、原料供給流量q(μl/sec)を算出して(S01)、ステップS01〜S06の処理を繰り返す。
第1実施形態の発電装置1Aでは、液体原料11を改質部3に供給する部分を燃料細管2Aで構成し、燃料細管2Aの一部を加熱して管内の液体原料11を蒸発させる。そして、このときの発生する力を利用して、液体原料11を改質部3に送り込むことにより、ポンプを使わずに液体原料11を送液する。また、送液のために液体原料11を蒸発させているので、そのエネルギー分だけ、燃料改質装置1で使用するエネルギーが節約でき、発電装置1A全体として効率良いシステムが構築できる。さらに、吐出部2の燃料細管2Aが十分細ければ、吐出部ヒータ9の加熱で燃料細管2A内の液体原料11がすばやく加熱されるので、100Hzというプリンタヘッド並みの高速の吐出応答で液体原料11の供給を制御できる。
<第2実施形態>
図4は第2実施形態における吐出部と改質部との構成の説明図、図5は制御部による吐出部の制御のフローチャートである。第2実施形態では、図1に示す発電装置1Aのシステム構成における吐出部2、改質部3をそれぞれ図4に示す吐出部13、改質部16に置き換えている。これ以外の構成は第1実施形態と同じなので、発電装置1Aのシステムの詳細な説明は省略する。
第1実施形態における吐出部2は、1本の燃料細管2Aで構成され、液体原料11の吐出量は、吐出間隔Tを縮めて増やすことができる。しかし、吐出部ヒータ9で加熱して液体原料11を吐出させた後、毛細管現象で再び吐出部2に原料が充填されるまでの休止時間tは、最低限待つ必要があり、それ以上の短い間隔では吐出できない。従って、多量の水素ガスを出力する必要がある場合、液体原料11の吐出量が不足することがある。第2実施形態では、この点を改善して、多量の水素ガスを出力する必要がある場合においても、それを生成するのに十分な液体原料11を改質部16に供給できる吐出部13の構造を示す。
図4に示すように、第2実施形態における吐出部13は、改質部16と接続する部分が、複数の燃料細管(吐出細管)14で構成されている。従って、毎秒吐出量に応じた2本以上の燃料細管14から液体原料11を同時に吐出させることで、吐出間隔Tに吐出される液体原料11を本数倍に高める。
なお、複数の燃料細管14から順次吐出させて、1つの燃料細管14の休止時間tにも、ほぼ連続的に液体原料11を改質部16に供給させることにより、液体原料11の毎秒吐出量を増加させてもよい。
吐出部ヒータ15は、燃料細管14ごとに独立して通電/加熱が可能で、制御部6(図1)によって燃料細管14ごとに独立に加熱を制御される。改質部16は、吐出部14の燃料細管14とそれぞれ連結した構造になっており、内部に改質触媒であるNi触媒がモノリス構造で担持されている。
第1実施形態と同様に、吐出部ヒータ15の加熱によって、吐出部14からは、液体原料11が気化状態で改質部16に吐出される。改質部16に吐出された燃料ガスが改質部16を通過する間に、改質触媒によって効率良く水蒸気改質反応される。改質部ヒータ17は、改質部16を一体に覆って配置され、改質部16の燃料細管14内の触媒空間を加熱して水蒸気改質反応に必要な所定の温度に保つ。改質部ヒータ17と吐出部13の間には、不図示の断熱/冷却構造を設けて、吐出部13の液体原料11を不必要に過熱させない。
第2実施形態では、制御部6(図1)が図5のフローチャートに従って液体原料11の吐出処理を行う。図5に示すように、燃料改質装置1の動作が開始すると、制御部6は、燃料電池スタック8の発電状態等の情報をもとに、必要な水素供給流量を算出する。そして、水素供給流量をもとに、改質部13に供給する液体原料11の原料供給流量q(μl/sec)を算出する(S11)。
次に、一本の燃料細管14から吐出できる最大原料流量f(μl/sec)をもとに、吐出に必要な燃料細管14の本数Mを算出する(S12)。本数M本の燃料細管14を用いるので、1本の燃料細管14に割り当てられる原料供給流量q1(μl/sec)は、
q1=q/M
となる。1本の燃料細管14が吐出する1回の吐出量a(μl/sec)を用いて、1本の燃料細管14の吐出間隔Tを算出する(S13)。
N = q1/a = q/(M×a) :小数点以下を切り上げた整数
T = 1/N
次に、吐出部13に備わっている複数の燃料細管14の中から、吐出に使用する本数Mの燃料細管14を選択する(S14)。決定方法は、燃料細管14および吐出部ヒータ15の耐久性の観点から、個々の燃料細管14の使用頻度が全ての燃料細管14にわたって一様になるように、複数の燃料細管14を順番に割り当てる。なお、乱数を用いた抽選演算によって本数Mの燃料細管14を選択してもよい。
次に、選択された燃料細管14の吐出部ヒータ15だけを同時にパルス状に通電して選択的に加熱する(S15)。これにより、それらの燃料細管14中の液体原料11を吐出する(S16)。この加熱により、吐出部ヒータ15に隣接している燃料細管14内の液体原料11が蒸発気化する。その結果、周りの液体原料11に圧力がかかる。しかし、原料タンク7側に比べて改質部16側の液体原料11の質量は、極めて小さいため、液体原料11が気化したときに発生する圧力で、吐出部13先端の液体原料11とともに気化した燃料ガスが改質部16に向けて勢い良く吐出する。
次に、吐出部ヒータ9の加熱時間をΔt(sec)としたとき、吐出間隔Tを実現するために、休止時間tだけ休止する(S17)。
t = T − Δt(sec)
吐出部2は、燃料細管2Aで構成されているので、休止時間tの間に、毛細管現象により液体原料11が原料タンク7から燃料細管14に吸い込まれて、吐出部13内部は、再び液体原料11で充填される。
次に、燃料改質装置1の動作終了か否かをチェックし(S18)、終了の場合(S18のY)は、本処理を終了する。終了でない場合(S18のN)は、ステップS11〜S18の処理を繰り返す。
第2実施形態によれば、複数の燃料細管14を用いることにより、1本の燃料細管14では供給できない多量の液体原料11についても、効率的に気化して改質部16に供給して効率的に水蒸気改質反応させることが可能となる。
<第3実施形態>
図6は第3実施形態の発電装置のシステム構成を示すブロック図、図7は吐出部の構成の説明図、図8は制御部による吐出部の制御のフローチャートである。第3実施形態の発電装置1Bは、水タンク19から供給した水18を用いて液体原料の吐出を行うための構成以外は、第1実施形態と同様に構成されている。従って、第1実施形態と共通する構成には共通の符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、原料タンク7は、水素を製造するための液体原料を貯蔵している。燃料電池スタック8は、燃料改質装置1Bで製造した水素ガスを使用して発電する。水タンク19は、燃料電池スタック8で発電に伴って生成された水18を、水回収装置20により回収して、貯蔵している。水素を製造するための原料としては、ガソリン等の炭化水素、メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコール類、ジメチルエーテル等がある。水蒸気改質反応により水素混合ガスが得られるものなら、どのような化学物質でも使用できる。水タンク19の水は、後述の吐出部22で、液体原料と混合され、液体原料を、水蒸気改質反応に適した濃度の水溶液にする。
改質部3は、内部にNi等の改質触媒を担持し、改質部ヒータ10で周辺から加熱されて、水蒸気改質反応に適した温度に維持される。改質部3は、吐出部22から吐出された液体原料11を水蒸気改質反応させて、水素ガスと二酸化炭素等とを含む改質ガス12を生成する。
COシフト部4は、改質部3で生成された改質ガス12に含まれる一酸化炭素と水蒸気とをシフト反応させて水素を生成する。CO除去部5は、COシフト部4を通過した改質ガスに残存している一酸化炭素を、触媒を使って選択酸化し、一酸化炭素の濃度を10ppm程度以下まで低下させる。
CO除去部5で一酸化炭素が除去された改質ガス12は、燃料電池スタック8に送り込まれて、発電用の燃料として使用される。制御部6は、発電装置1B全体の動作と、図8のフローチャートで詳述する液体原料11の吐出処理の制御とを行う。水回収装置20は、燃料電池スタック8で発電したとき発生する水18を、周知の技術を用いて、水タンク19に回収する。水回収装置20を用いて水18を循環利用することにより、予め水タンク19に貯蔵しておく水18の量を削減している。
図7に示すように、吐出部22は、液体原料11を保持する燃料細管22Aと、燃料細管22Aに合流させた水細管22Bと、水細管22Bを加熱する水細管ヒータ29とを有する。燃料細管22Aは、中空の細い管でできており、管の内壁は、液体原料11と親和性のある材料で作られている。例えば、ガソリンのように、疎水性の高い原料を用いた場合は、管の内壁は疎水性の材料で構成する。水細管22Bは、中空の細い管でできており、燃料細管22Aが改質部3と接続する近傍で、燃料細管22Aと接続しており、内部は、燃料細管22Aと連通している。水細管22Bの内壁は、親水性の材料で作られている。
水細管ヒータ29は、電気的に制御されて水細管22Bを加熱するもので、パルス状に通電されて高速でON、OFFを繰り返し行うことができる。改質部3は、内部に水蒸気改質反応用の改質触媒がモノリス構造で担持されている。改質部ヒータ10が改質部の温度を所定の温度に保つように改質部を加熱する。改質部3で起こる水蒸気改質反応は吸熱反応なので、改質部ヒータ10は、改質触媒に熱供給して、反応温度を所定の温度に保つ。これにより、吐出部22から吐出された水蒸気と液体原料11との混合物が改質部3を通過すると、改質触媒の働きにより効率良く、改質ガス12に改質される。
燃料電池スタック8の水素利用効率を87%、発電装置1B内部の制御用に使用する電力を、燃料電池スタック8で発電した電力の23%とする。このとき、燃料電池スタック8で1Wの端子間電力(外部に取り出せる電力)を発生させるために必要な水素の量は、毎分15ml程度である。
液体原料11としてメタノール(100%濃度)を用いた場合、水蒸気改質反応では、50%の水溶液に希釈する必要がある。メタノールの50%水溶液1μlから約0.8mlの水素を生成することができるので、0.1Wの発電のためには、毎分2μlのメタノール50%水溶液を改質部3に吐出することになる。つまり、1分間あたり1μlのメタノール(100%濃度)と1μlの水18が必要である。
水細管ヒータ29による水吐出サイクルを、100Hzとすると、1回当たりに必要な水18の吐出量は17plである。この量を吐出するためには、水細管22Bの内径を100μm、水細管ヒータ29の端(燃料細管22Aと接続している個所から遠いほうの端)から燃料細管22Aとの接続個所までの長さを、20μmとすればよい。
また、燃料細管22Aの内径を100μmとすると、水細管22Bと接続している個所から改質部3と接続している個所までの長さを20μmとすればよい。水細管22Bから吐出された水蒸気は、燃料細管22A内の液体原料11を押して、液体原料11とともに改質部3に吐出される。上記の構成で、毎分2μlのメタノール50%水溶液が改質部3に吐出される。
第3実施形態では、水細管22Bの先端部を水細管ヒータ29で加熱し、水18を蒸発気化させ、気化した水蒸気で燃料細管22Aの液体原料11を押し、水蒸気と液体原料11とを一緒に改質部3に送り込む。
従って、吐出のために、水細管ヒータ29で直接加熱されるのは、水18だけであり、液体原料11は直接加熱されないので、炭化水素化合物を加熱すると発生しがちな焦げ付きにより燃料細管22Aが詰まる心配がない。水細管22Bおよび燃料細管22Aの内面は、それぞれ水18および液体原料11と親和性のある表面で形成されており、水18および液体原料11は浸透圧で再充填される。
ここで、原料タンク7から燃料細管22Aに液体原料11が流れる際の抵抗と、水タンク19から水細管22Bに水18が流れる際の抵抗とを調節して、水細管22Bの水18の方が、燃料細管22Aの液体原料11よりも早く再充填されるようにしてある。水細管22Bの先端(燃料細管22Aとの接続個所)に気泡を残さないためである。
また、水細管22Bが燃料細管22Aと接続する位置を調節して、水18を吐出し、水18と液体原料11との混合物を改質部3に送り込む際の水18/液体原料11混合比を、液体原料11に応じて水蒸気改質反応に最適な混合比にしてある。
さらに、液体原料11を予め水18と混合しておく必要が無いので、水18に難溶性の液体原料11でも、改質反応させる燃料として利用できる。
図6、図7を参照して図8に示すように、燃料改質装置1の動作が開始すると、制御部6は、燃料電池スタック8の発電状態等の情報をもとに、必要な水素供給流量を算出する。そして、水素供給流量をもとに、改質部3に供給する液体原料11と水18との混合物供給流量q(μl/sec)を算出する(S21)。
次に、混合物供給流量q(μl/sec)だけ吐出するために必要な1秒間あたり吐出回数Nを算出し、吐出回数Nから吐出間隔T(sec)を算出する(S22)。ここで、水細管22Bを水細管ヒータ29で1回加熱したときに改質部3に吐出される液体原料11と水18との混合物吐出量a(μl:溶液状態の体積)とする。吐出間隔Tは、以下のように求められる。
N = q/a :小数点以下を切り上げた整数
T = 1/N
次に、水細管ヒータ29を加熱して(S23)、水18の吐出を行う(S24)。水細管ヒータ29の加熱により、水細管ヒータ29に隣接している水細管22B内の水18が蒸発気化する。その結果、周りの水18及び水細管22Bと連通している燃料細管22Aの液体原料11に圧力がかかる。しかし、水タンク7側にくらべて、改質部3側への経路中の液体質量(水18と液体原料11)は、極めて小さいため、水18が気化したときに発生する圧力で、改質部3の方にむけて、水蒸気は、燃料細管22Aの液体原料11とともに勢い良く吐出する。
次に、水細管ヒータ29の加熱時間をΔt(sec)としたとき、吐出間隔Tを実現するために、休止時間tだけ休止する(S25)。
t = T − Δt(sec)
水細管22Bは細い管で構成されているので、休止時間tの間に、毛細管現象により水18が水タンク19から水細管22Bに吸い込まれ、水細管22Bの内部は、再び水18で充填される。同様に、燃料細管22Aも細い管で構成されているので、休止時間tの間に、毛細管現象により液体原料11が原料タンク7から燃料細管22Aに吸い込まれ、吐出部22内部は、再び液体原料11で充填される。
次に、燃料改質装置1の動作終了か否かをチェックし(S26)、終了の場合(S26のY)は、本処理を終了する。終了でない場合(S26のN)は、ステップS21〜S26の処理を繰り返す。
第3実施形態の発電装置1Bでは、液体原料11を供給する燃料細管22Aを改質部3に接続する。その接続個所の直前で水18を供給する水細管22Bを液体原料11を供給する燃料細管22Aに内部が連通するように接続する。そして、水18を供給する水細管22Bの一部を加熱して内部の水を蒸発気化させ、このとき発生する力を利用して水18と液体原料11とを改質部3に送り込む。これにより、液体原料11を改質部3に供給するための機械的動作のポンプを不要にし、かつ水18と難溶性の液体原料11でも水蒸気改質できる。
さらに、送液のために水18を蒸発させているので、そのエネルギー分だけ、改質部3で使用するエネルギーが節約でき、エネルギー効率の良いシステムが構築できる。
また、水細管22Bが細いため、水細管ヒータ29の加熱で水細管22B中の水18は素早く加熱され、液体原料11と水18との混合物が改質部3に吐出される応答が速く、水素ガスの生成量を素早く制御できる。
<第4実施形態>
図9は第4実施形態における吐出部と改質部との構成の説明図、図10は制御部による吐出部の制御のフローチャートである。第4実施形態では、図6に示す発電装置1Bのシステム構成における吐出部22、改質部3をそれぞれ図4に示す吐出部23、改質部26に置き換えている。これ以外の構成は第3実施形態と同じなので、発電装置1Bのシステムの詳細な説明は省略する。
第3実施形態における吐出部22は、1本ずつの細管22A、22Bで構成され、液体原料11の吐出量は、吐出間隔Tを縮めて増やすことができる。しかし、吐出部ヒータ29で加熱して液体原料11を吐出させた後、毛細管現象で再び吐出部22に原料が充填されるまでの休止時間tは、最低限待つ必要があり、それ以上の短い間隔では吐出できない。従って、多量の水素ガスを出力する必要がある場合、液体原料11の吐出量が不足することがある。第4実施形態では、この点を改善して、多量の水素ガスを出力する必要がある場合においても、それを生成するのに十分な液体原料11を改質部26に供給できる吐出部23の構造を示す。
第4実施形態における吐出部23は、吐出用の燃料細管24と水細管28とを複数組有しており、複数組の燃料細管24、水細管28から並列に吐出させることにより、液体原料11と水18との混合物の吐出量を増加させる。吐出部23は、複数の燃料細管24のそれぞれに水細管28を合流配置している。燃料細管24と水細管28との位置関係は第3実施形態と同じである。
燃料細管24は、中空の細い管でできており、改質部26と連結している。燃料細管24の内壁は、液体原料11と親和性のある材料で作られている。例えば、ガソリンのように、疎水性の高い液体原料11を用いた場合は、管の内壁は疎水性の材料で構成する。
水細管28は、中空の細い管でできており、燃料細管24が改質部26と接続する近傍で、燃料細管24と接続しており、内部は、燃料細管24と連通している。水細管28の内壁は、親水性の材料で作られている。複数の水細管ヒータ25は、制御部6によって電気的に制御されて、吐出させる水細管28を加熱するもので、それぞれ独立に高速でON、OFFを繰り返し行うことができる。
改質部26は、吐出部23の燃料細管24と連結した構造になっており、内部に水蒸気改質反応用のNi触媒がモノリス構造で担持されている。改質部ヒータ27は、複数の改質部26を一体に加熱して、改質部26の温度を水蒸気改質反応に必要な所定の温度に保つ。これにより、燃料細管24から吐出された水蒸気と液体原料11との混合物が通過する間に、効率よく水蒸気改質反応されて改質ガス12が生成される。
図6、図9を参照して図10に示すように、燃料改質装置1Bの動作が開始すると、制御部6は、燃料電池スタック8の発電状態等の情報をもとに、必要な水素供給流量を算出する。そして、水素供給流量をもとに、改質部26に供給する液体原料11と水18との混合物供給流量q(μl/sec)を算出する(S31)。
次に、吐出に必要な燃料細管24(水細管28)の本数Mを算出する(S32)。水細管28を水細管ヒータ25で1回加熱したときに改質部26に吐出される液体原料11と水18との混合物吐出量a(μl:溶液状態の体積)とする。
M本の燃料細管24を用いるので、1本の燃料細管24あたりの、液体原料11と水18との混合物の吐出量は、1秒間あたりq/M (μl/sec)となる。このときの吐出間隔Tと回数Nとを、混合物吐出量a(μl/sec)から、以下の式に従って算出する(S33)。回数Nは、1秒間あたり1本の燃料細管24が吐出する回数である。
N = q/(M×a) :小数点以下を切り上げた整数
T = 1/N
次に、吐出部23に備わっている燃料細管24のなかから、1回の吐出に使用するM本の燃料細管24を決定する(S34)。決定の仕方は、乱数を用いたり、順番に使用するなどどのような方法でも良いが、燃料細管14および水細管28の耐久性の観点からは、燃料細管24の使用頻度が全ての燃料細管24にわたって一様になるのが好ましい。
次に、決定した燃料細管24に接続している水細管28の水細管ヒータ25だけを選択的に加熱して(S35)、水18の吐出を行う(S36)。水細管ヒータ25の加熱により、水細管ヒータ25に隣接している水細管28内の水18が蒸発気化する。その結果、周りの水18及び水細管28と連通している燃料細管24の液体原料11に圧力がかかる。しかし、水タンク19側に比べて、改質部26側への経路中の液体(水18と液体原料11)の質量は、極めて小さいため、水18が気化したときに発生する圧力で、改質部26の方に向けて、水蒸気は、燃料細管24内の液体原料11とともに勢い良く吐出する。
次に、吐出部ヒータ9の加熱時間をΔt(sec)としたとき、吐出間隔Tを実現するために、休止時間tだけ休止する(S37)。
t = T − Δt(sec)
水吐出細管28は細い管で構成されているので、この休止時間tの間に、毛細管現象により水18が水タンク19から水細管28に吸い込まれ、水細管28内部は、再び水18で充填される。同様に、燃料細管24も細い管で構成されているので、休止時間tの間に、毛細管現象により液体原料11が原料タンク7から原料細管24に吸い込まれ、燃料細管24内部は、再び液体原料11で充填される。
次に、燃料改質装置1の動作終了か否かをチェックし(S38)、終了の場合(S38のY)は、本処理を終了する。終了でない場合(S38のN)は、ステップS31〜S28の処理を繰り返す。
以上の処理により、複数組の燃料細管24、水細管28を用いて、第3実施形態の1組の燃料細管22A、水細管22Bでは供給できない多量の液体原料11についても支障無く供給して、効率良く改質ガス12を生成することが可能となる。
<比較例の燃料改質装置>
燃料電池は、水素ガスやメタノールなどの燃料と酸素とを化学反応させて得られる化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換するため、高い発電効率を得ることができる。また、機械的な駆動部が少ないため騒音が非常に小さく、小型化も可能であるという特徴がある。
小型の燃料電池としては、固体高分子型の燃料電池が挙げられ、ノートパソコンや携帯電話等、携帯用機器の電源として使用するものが考案されている。これは、アルカリ電池等の一次電池や、ニッケルイオン電池等の二次電池の代わりに使うもので、電気機器に搭載して使用できる。
燃料電池用の燃料としては、水素ガスや、メタノールが利用されている。水素ガスを燃料とした場合は、発電効率が良く、小型で大出力の燃料電池を作ることができる。小型の容器に水素を貯蔵する方法として水素吸蔵合金が広く使用されている。しかし、水素吸蔵合金は貯蔵できる水素の量が少なく(室温で水素貯蔵合金に貯蔵される水素の量は水素吸蔵合金の重さ当たり1%程度)、体積当たり、および重量当たりのエネルギー密度が小さいという問題がある。
燃料としてメタノールを用いた場合、原料タンクの体積エネルギー密度、重量エネルギー密度は大きくなる。しかし、ダイレクトメタノール方式でメタノールを直接燃料電池の燃料に利用した場合は、メタノールの発電効率が悪く、大きな出力を得るためには燃料電池の発電部を大型にする必要がある。
そこで、最近、メタノールを水素製造の原料として使用し、小型改質器を利用してメタノールから水素を生成し、その水素を燃料電池に使用する技術開発がすすめられている。
炭化水素系化合物から、水素を生成する方法として、水蒸気改質法がある。これは、ガソリン等の炭化水素、メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコール類など、少なくとも炭素と水素を含有する化合物に、水を加えて触媒中で反応させて、水素ガスを生成させるものである。炭化水素の水蒸気改質では、化合物の種類に応じて150℃から700℃程度の高温で、水素、一酸化炭素、二酸化炭素を主成分とする改質ガスが得られる。
特許文献1には、メタノールを水素製造の原料として利用し、機械的に動作するポンプを使って原料を、改質器におくり、改質器で水素に改質した後、燃料電池に利用する技術が開示されている。しかし、特許文献1の発明を利用して、小型の燃料電池をつくろうとすると、原料燃料供給のためのポンプが必要となり、燃料電池が大型化する問題がある。さらに、ポンプを動かすためには、電力が必要であるが、その電力は、原料を改質部に送り込むためだけに利用されており、原料の気化等、原料の改質反応のためには、何ら有効に利用されていない。
これに対して、第1実施形態では、液体原料11を改質部3に供給する部分を燃料細管2Aで構成し、燃料細管2Aの一部を加熱して管内の液体原料11を蒸発気化させ、このときの発生する力を利用して液体原料11を改質部3に送り込む。これにより、液体原料11を改質部3に供給するための機械的動作のポンプを不要にした燃料改質装置1Aを提供する。
また、水蒸気改質反応させる場合は、液体原料11に前もって水18を加えて、水溶液にする必要があるので、原料としてガソリン等、水18と混合しにくいものは使えない。
これに対して、第3実施形態では、液体原料11を供給する細管22Aを改質部3に接続する。その接続個所の直前で水を供給する水細管22Bを液体原料11を供給する燃料細管22Aに内部が連通するように接続する。そして、水18を供給する水細管22Bの一部を加熱し、内部の水を蒸発気化させ、このときの発生する力を利用して水18と液体原料11とを改質部3に送り込む。これにより、液体原料11を改質部3に供給するための機械的動作のポンプを不要にし、かつ水18と難溶性の液体原料11でも水蒸気改質できる。
<発明との対応>
燃料改質装置1は、炭化水素化合物を含む液体原料を触媒反応させて、水素ガスを含む改質ガスを生成する改質部3を備えた燃料改質装置において改質部3に液体原料を吐出する吐出部2を備えたものである。吐出部2は、改質部3に連通して配置され、液体原料に親和性のある内壁面が、液体原料を充填させて、充填された液体原料を保持させる燃料細管2aと、燃料細管2a内の圧力を急上昇させて、保持された液体原料を改質部3に吐出させる吐出部ヒータ9とを有する。
燃料改質装置1では、マイクロヒータ、マイクロピエゾ素子等を用いて細管内の圧力を高めてインクを吐出させるプリンタヘッドと同様な動作原理で、吐出部2が、液体原料を改質部3に吐出供給する。
燃料細管2aは、液体原料に対する壁面の高い濡れ性(親和性)によって液体原料を吸い込み、燃料細管2aへ液体原料を自律的に充填する。燃料細管2aは、液体原料に対する壁面の高い濡れ性(親和性)によって、燃料細管2a内へ液体原料を保持し、液体原料が改質部3へ漏れ出すことを阻止する。従って、圧力タンクや機械的に動作するポンプ無しに液体原料を速やかに燃料細管2aに充填でき、吸い込み弁や吐出弁構造が無い両端開放状態でも燃料細管2aに液体原料を保持できる。
吐出部ヒータ9は、燃料細管2aに保持された液体原料の圧力を急上昇させることにより、壁面による保持力に打ち勝って、圧力が急上昇した部分よりも改質部3側に保持されていた液体原料を改質部3へ勢いよく打ち出す。従って、機械的に動作するポンプ無しでも、微小な一定量の液体原料を再現性高く、高速、高頻度に吐出できる。そして、時間当たりの吐出回数を制御することで、1回の打ち出し量(燃料細管2aの容積)を単位として、改質部3に供給する液体原料の流量を精密に制御できる。
燃料改質装置1における吐出部ヒータ9は、燃料細管2aをパルス状に加熱して燃料細管2aに保持された液体燃料の少なくとも一部を蒸発させる。
第2実施形態の燃料改質装置1は、燃料細管22aに連通して配置される。そして、液体原料に混合される液体物質に親和性のある内壁面が液体物質を充填させて充填された液体物質を保持する水細管22Bと、水細管22Bをパルス状に加熱して水細管22Bに保持された液体物質の少なくとも一部を蒸発させる吐出部ヒータ9とを有する。
燃料細管22Aに保持された液体原料を水細管22Bに保持された液体物質の圧力上昇によって押し出す。水細管22Bから燃料細管22Aへ合流する液体物質の運動エネルギーを用いて燃料細管22Aの液体原料を吐出させる。水細管22Bにおける圧力が上昇した部分から燃料細管22Aとの合流点を経て吐出口に至るまでの空間に存在した液体原料と液体物質とが改質部3に打ち出される。合流する角度が改質部3に向かう角度(鋭角)なので、燃料細管22Aとの合流点を経て吐出口に至る流れが合流点手前の液体原料の一部も吸い出して改質部3に吐出させる。
従って、液体原料を加熱や衝撃に晒すことなく、改質部3に吐出させる実施形態が可能となる。水細管22Bに供給した水や液体酸化剤を用いて高濃度の炭化水素化合物を含む液体原料を加熱することなく吐出させる実施形態も可能となる。吐出される直前まで、液体原料と水や液体酸化剤とを混合することなく保持し、改質部3へ吐出して初めて混合させる実施形態も可能となる。液体原料の炭化水素化合物濃度を高くすれば、一定量の原料タンクに充填可能な燃料成分の量が増えて、1回の燃料充填による合計発電量が増大する。
燃料改質装置1は、吐出部ヒータ9による時間当たり加熱回数を制御して、改質部3に対する液体原料の流量を調整する制御部6を備える。
第2実施形態の燃料改質装置1は、並列に配置された複数の燃料細管14を備える。そして、制御部6は、パルス状に加熱される燃料細管14の数と時期との少なくとも一方を制御して、改質部3に対する液体原料の供給量を1つの燃料細管14に依存する場合よりも増大させる。
第2実施形態の燃料改質装置1は、制御部6が、複数の燃料細管14のそれぞれの加熱回数を調整して、複数の燃料細管14における吐出回数差を減らす。
第1実施形態の燃料改質装置1における液体原料11は、常温で液体の炭化水素化合物に水を混合したものである。改質部3は、炭化水素化合物を水蒸気改質反応させる触媒を有する。
しかし、部分酸化反応で改質を行う実施形態も可能である。例えば、第1実施形態、第2実施形態の原料タンク7に貯蔵させる液体原料11を、常温で液体の炭化水素化合物に液体の酸化剤を混合したものとする。このとき、改質部3は、炭化水素化合物を部分酸化反応させる触媒を有する。
また、第3実施形態、第4実施形態の原料タンク7に貯蔵される液体原料をメタノールとし、水タンク19に貯蔵される水を過酸化水素水とする。これにより、メタノールと過酸化水素水とが吐出部22、23で混合した瞬間に部分酸化反応の改質部3に供給されることになる。
第1実施形態の発電装置1Aは、液体原料11を貯蔵する原料タンク7と、原料タンク7から導いた液体原料11を改質反応させる燃料改質装置1と、燃料改質装置1で生成した水素ガスを用いて発電する燃料電池スタック8とを備える。
第3実施形態の燃料改質装置1は、発電に伴って生成された水18を燃料電池スタック8から回収して燃料改質装置1に再循環させる再循環装置20を備える。
第1実施形態の発電装置のシステム構成を示すブロック図である。 吐出部の構成の説明図である。 制御部による吐出部の制御のフローチャートである。 第2実施形態における吐出部と改質部との構成の説明図である。 制御部による吐出部の制御のフローチャートである。 第3実施形態の発電装置のシステム構成を示すブロック図である。 吐出部の構成の説明図である。 制御部による吐出部の制御のフローチャートである。 第4実施形態における吐出部と改質部との構成の説明図である。 制御部による吐出部の制御のフローチャートである。
符号の説明
1 燃料改質装置
1A、1B 発電装置
2、13、22、23 吐出手段(吐出部)
3、16、26 触媒空間(改質部)
4 COシフト部
5 CO除去部
6 制御手段(制御部)
7 原料タンク
8 燃料電池スタック
9、15、25、29 圧力上昇手段、加熱手段(吐出部ヒータ、水細管ヒータ)
10、17 改質部ヒータ
11 液体原料
12 改質ガス
14、2A、22A、24 原料保持空間(燃料細管)
18 水
19 水タンク
20 再循環手段(水回収装置)
22B、28 液体保持空間(水細管)

Claims (10)

  1. 炭化水素化合物を含む液体原料を触媒反応させて、水素ガスを含む改質ガスを生成する触媒空間を備えた燃料改質装置において、
    前記触媒空間に前記液体原料を吐出する吐出手段を備え、
    前記吐出手段は、
    前記触媒空間に連通して配置され、前記液体原料に親和性のある内壁面が、前記液体原料を充填させて、充填された前記液体原料を保持させる原料保持空間と、
    前記原料保持空間内の圧力を急上昇させて、保持された前記液体原料を前記触媒空間に吐出させる圧力上昇手段と、を有することを特徴とする燃料改質装置。
  2. 前記圧力上昇手段は、前記原料保持空間をパルス状に加熱して前記原料保持空間に保持された前記液体燃料の少なくとも一部を蒸発させる加熱手段であることを特徴とする請求項1記載の燃料改質装置。
  3. 前記圧力上昇手段は、
    前記原料保持空間に連通して配置され、前記液体原料に混合される液体物質に親和性のある内壁面が、前記液体物質を充填させて、充填された前記液体物質を保持する液体保持空間と、
    前記液体保持空間をパルス状に加熱して前記液体保持空間に保持された前記液体物質の少なくとも一部を蒸発させる加熱手段と、を有することを特徴とする請求項1記載の燃料改質装置。
  4. 前記加熱手段による時間当たり加熱回数を制御して、前記触媒空間に対する前記液体原料の流量を調整する制御手段を備えたことを特徴とする請求項2または3記載の燃料改質装置。
  5. 並列に配置された複数の前記吐出手段を備え、
    前記制御手段は、パルス状に加熱される前記吐出手段の数と時期との少なくとも一方を制御して、前記触媒空間に対する前記液体原料の供給量を1つの前記吐出手段に依存する場合よりも増大させることを特徴とする請求項4記載の燃料改質装置。
  6. 前記制御手段は、複数の前記吐出手段におけるそれぞれの加熱回数を調整して、複数の前記吐出手段における吐出回数差を減らすことを特徴とする請求項5記載の燃料改質装置。
  7. 前記液体原料は、常温で液体の前記炭化水素化合物に水を混合したものであって、
    前記触媒空間は、前記炭化水素化合物を水蒸気改質反応させる触媒を有することを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の燃料改質装置。
  8. 前記液体原料は、常温で液体の前記炭化水素化合物に液体の酸化剤を混合したものであって、
    前記触媒空間は、前記炭化水素化合物を部分酸化反応させる触媒を有することを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の燃料改質装置。
  9. 前記液体原料を貯蔵する原料タンクと、
    前記原料タンクから導いた前記液体原料を改質反応させる請求項1乃至8いずれか1項記載の燃料改質装置と、
    前記燃料改質装置で生成した水素ガスを用いて発電する燃料電池と、を備えたことを特徴とする発電装置。
  10. 発電に伴って生成された水を前記燃料電池から回収して前記燃料改質装置に再循環させる再循環手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の発電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012520234A (ja) * 2009-03-13 2012-09-06 パワーセル スウェーデン アーベー 燃料改質器の燃料噴射装置及び方法
WO2022102528A1 (ja) * 2020-11-13 2022-05-19 正文 松永 燃料電池の製造方法または燃料電池

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