JP2007223747A - 安全なテープカッター - Google Patents
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Abstract
【課題】切断刃に手指を触れる心配のない誰にでも安全かつ簡単に使え、しかも安価に生産可能な可動部分のないシンプルな構造の粘着テープカッターを提供する。
【解決手段】テープの全幅を切断刃で切るのではなく、小さな刃でテープの片側に切れ目を入れてそれを起点に手指の軽い力で破断を進行させる方式とし、その小さな刃を安全に囲うようにする。この方式で切断が難しいテープ素材に対しては、やや作業性が悪くなるが、基本的な構造を変えずに刃と手指保護部をテープ幅より長くして対応する。
【選択図】図7
【解決手段】テープの全幅を切断刃で切るのではなく、小さな刃でテープの片側に切れ目を入れてそれを起点に手指の軽い力で破断を進行させる方式とし、その小さな刃を安全に囲うようにする。この方式で切断が難しいテープ素材に対しては、やや作業性が悪くなるが、基本的な構造を変えずに刃と手指保護部をテープ幅より長くして対応する。
【選択図】図7
Description
本発明は、粘着巻テープなどのテープ端を剥がしながら引き出して必要な長さに切断する時に用いられるテープカッターに関する。
従来から市場にある一般的なテープカッターの刃を危険と見て、これを改善しようとする提案は数多くある。これらの提案された方法は概ね次のように分類できる。(A)テープの切断刃に保護カバーがあり、切断時には自動的に保護カバーが外れるように移動して切断刃が露出し、切断後は保護カバーが自動で戻るタイプ;特開平09-208114。(B)切断刃に対し手動の保護カバーを設けるタイプ;特開2002-307373。(C)切断刃が可動で収納できるタイプ;特開平10-129919、実登3105527。(D)切断刃を自動で動作/収納できるタイプ、実登3118314 (E)巻きテープの保持体全体を持って操作するだけで貼り付けと切断を完了できるタイプ;特開2001-146356。(F)切断刃の固定が緩いタイプ;実登3095907。(G)刃の上部に固定された位置にあり2つの回転部分から成る手指保護部分の間隙を通してテープを刃の上に移動させられるタイプ;実登3009748。しかし、これらの殆どは、可動部分があり構造がやや複雑で生産コストが高くなると思われる。又、手指をどんな場合も安全に守るとは言えないものがある。
本発明は、粘着巻きテープから端部を引き出し必要な長さに切断して使用する場面において、次のような課題を解決する。
テープ切断刃で手指をけがしない安全なテープカッターにする。けがの恐れなく安心して使用できるようにする。
軽い力でテープを切断できるようにする。又、切断線を鋸歯状にしない。
巻きテープの固定は別として、従来品と同様に、テープ端を持つ片手だけの操作でテープを切断することができるようにする。
切断されて残る巻きテープ側の切断端を、次のテープ切断を行い易いように掴みやすくする。
単純な構造にして、安価なコストで生産でき、誰でもが簡単に使えるようにする。
テープ切断刃で手指をけがしない安全なテープカッターにする。けがの恐れなく安心して使用できるようにする。
軽い力でテープを切断できるようにする。又、切断線を鋸歯状にしない。
巻きテープの固定は別として、従来品と同様に、テープ端を持つ片手だけの操作でテープを切断することができるようにする。
切断されて残る巻きテープ側の切断端を、次のテープ切断を行い易いように掴みやすくする。
単純な構造にして、安価なコストで生産でき、誰でもが簡単に使えるようにする。
上記の課題を解決するために、
テープの全幅に渡って切断刃で切ろうとするのではなく、短い刃を使ってテープの片側の一部に簡単に小さな切れ目を入れることができるようにし、その後はテープ端を持った手指の動作の軽い力で、その切れ目を起点にして剪断破断を伝播進行させる方法を用いる。
その短い刃をC文字状の囲い(手指保護部)で覆うことにより、テープの片側の一部をその囲いの間隙を通して簡単に差し入れて刃先に当てて切れ目を作ることができるが、しかし手指は刃先に触れることがないようにする。
テープの材質が伸びの少ない素材の場合には上記(1)の方法が使えるが、軟質塩ビのような伸びの多い素材の場合にはきれいに切断できない。この場合には、間隙を通してテープを刃に当てる操作は難しくなるが、C文字の囲いを横に長く伸ばした形態にして切断刃もそれに合わせて長くし、テープの全幅を切断刃で切断するようにする。
このように、刃と手指保護部とそれらを取り付ける基部だけとからなる可動部分のない単純な構造のテープカッターとする。
テープの全幅に渡って切断刃で切ろうとするのではなく、短い刃を使ってテープの片側の一部に簡単に小さな切れ目を入れることができるようにし、その後はテープ端を持った手指の動作の軽い力で、その切れ目を起点にして剪断破断を伝播進行させる方法を用いる。
その短い刃をC文字状の囲い(手指保護部)で覆うことにより、テープの片側の一部をその囲いの間隙を通して簡単に差し入れて刃先に当てて切れ目を作ることができるが、しかし手指は刃先に触れることがないようにする。
テープの材質が伸びの少ない素材の場合には上記(1)の方法が使えるが、軟質塩ビのような伸びの多い素材の場合にはきれいに切断できない。この場合には、間隙を通してテープを刃に当てる操作は難しくなるが、C文字の囲いを横に長く伸ばした形態にして切断刃もそれに合わせて長くし、テープの全幅を切断刃で切断するようにする。
このように、刃と手指保護部とそれらを取り付ける基部だけとからなる可動部分のない単純な構造のテープカッターとする。
この発明の効果は次の通りである。
従来から使われている危険だが単純なテープカッターとほぼ同様の簡単な感覚で使うことができ、しかも安全である上切断線も鋸歯状にならないようにできる。
可動部分のない単純な構造なので、安価に生産でき故障することもない。
巻きテープ側の切断端を基部の上面に粘着して残るようにすることができ、次のテープ切断のための端部を引き出し易い。
本発明の構造を、従来から使われているテープカッターの切断部分に、それの一部分として適用させることができる。
従来から使われている危険だが単純なテープカッターとほぼ同様の簡単な感覚で使うことができ、しかも安全である上切断線も鋸歯状にならないようにできる。
可動部分のない単純な構造なので、安価に生産でき故障することもない。
巻きテープ側の切断端を基部の上面に粘着して残るようにすることができ、次のテープ切断のための端部を引き出し易い。
本発明の構造を、従来から使われているテープカッターの切断部分に、それの一部分として適用させることができる。
図1から図3は、現在市場に出ている一般的な粘着テープとそれに付属するテープカッターを示したものである。図4は図1のテープカッターだけを示したものだが、切断刃がむき出しの鋸歯状であることがよく分かる。図2や図3の切断刃もこのようなむき出しの鋸歯状である。この鋸歯状の切断刃を拡大して見ると、図5に示すように山部は先鋭ではなく丸みを帯びている。この丸みの故に、手指を強く当てさえしなければけがをすることはない。しかし逆にテープ切断の切れ味は悪く、指に挟み持ったテープ端部を比較的強く下に引き、毟り取るように切断しなければならない。又、切断線が鋸歯状になりきれいではない。本発明は、このようなテープカッターの簡便さは維持しつつも、確実に安全に使えるようにしようとするものである。
本発明の典型的な例を図7と図9に示す。刃1の刃先上部を手指保護部2が覆い、誤って手指を切らないような構造になっている。ただし、引き出されたテープの片側を刃先に向けて手指保護部2の間隙から簡単に差し込むことができる。こうして、テープの片側の一部に小さな切れ目を与えることができる。粘着テープに使われるフィルム材質には各種のものがあるが、簡単に剪断破断するものが多い。指で持ち挟んだテープの端を、図8に示すように軽く基部3の下方側に向けて押し下げるだけで、最初に与えた小さな切れ目を起点にして破断を進行させテープを切断することができる。この破断の伝播進行の状況を模式的に図示したものが図6である。
テープの切断後、巻きテープ側に残るテープ6(図8参照)の切断端は基部3の上面に粘着して留まるので、次のテープ切断の動作において、テープ6と巻きテープ5の間に手指を差し入れることにより次のテープ端面を簡単に引き出すことができる。また、直ぐに次のテープ切断を行わないとしても、切断端が元の巻きテープ5に戻って粘着してしまい端面をなかなか引き出せなくなることがないので好都合である。そこで巻きテープを使う作業を一端終了するのであれば、テープ6の粘着面側を基部3の前面(図8で左側)に貼り付けておいて良い。
C文字状の手指保護部の内部で、刃の形状と位置に付いて幾つかの方式が考えられるが、例えば図13に示すように刃先が傾斜して取り付くようにすれば、テープに最初の切れ目をより入れ易くなる。C文字状手指保護部の上下の間隙は5(mm)以下、刃先から手指保護部内面直上までの距離は2(mm)以下が安全上望ましい。又、刃の長さは3(mm)以下とし、手指保護部はそれの先端を少なくとも2(mm)超えて刃先を覆い、それらの基部上面端部の位置は、引き出されたテープを殆ど捻ることなく刃に当てることができる位置とすれば使い易い。
図10は、図9又は図13に示すような本発明のテープカッターによりテープが切断されるときの上から眺めた状態を模式的に示したものである。刃1で最初に切れ目が入れられた後、破断線10に沿って破断が進行したことを表している。切り残りテープ6の端面は基部3上面に粘着して留まっている。破断線10は最初の切れ目の位置を起点として、その後は基部3上面の切り取りテープ7側の陵線に沿って進む。従って、テープの切断線は完全に直線状にならない。図12のように、基部3上面の中央から右側(切り取りテープ7側)を削って逃がすと、図11に示すようなテープの破断となり、切断線をほぼ直線にできる。
図14は、基部3の上面の両端に刃1と手指保護部2を備えた場合の本発明の例である。この場合には、引き出したテープの任意の側に最初の切れ目を入れることができる。また、手指保護部2内の刃の位置を上に持ってきてある。図15は、この場合にテープを切り取る状況を示している。この場合は、切り取り側のテープ7の端を上に持ち上げて切断することになる。刃の手指保護部内でのテープ引き出し方向の位置は、中央よりも切り取りテープ7側に寄っている方が切断し易い。切り取りテープを上に引き上げて切断する作業は上部空間が広いので楽ではあるが、この場合は、最初の切れ目から後の破断のガイドになるものがないので切断線の形状は安定しない。また、切り残るテープ側の端部は、基部3上面の前面(巻きテープ側)稜線の端部に部分的に粘着するだけなので、このテープカッターからやや外れ易くなる。
図16は、刃と手指保護部を基部とほぼ同じ幅長さにまで伸ばした場合の本発明例である。当然、引き出したテープを刃に当てるためには狭くて長い間隙にテープを差し込まなければならず作業は不便になるが、テープ素材が伸びの大きい軟質塩化ビニルのような素材の場合には、このような寸法構造にしてテープの全幅を刃によって切断しなければテープをきれいに切断できない。図16では切断刃が基部上面に対向して位置しているが、基部側にあってもよい。
1 切断刃
2、2A、2B 手指保護部
3 基部
4 巻きテープの芯に緩く取り付けるために自在に曲がる足部
5 巻きテープ
6 切断後に切り残る側のテープ
7 切断して切り取る側のテープ
8 切断して切り取る側のテープが切断刃に当たっているときの位置
9 切断後に切り残る側のテープの端部が基部上面に粘着している部分
10 切断線
2、2A、2B 手指保護部
3 基部
4 巻きテープの芯に緩く取り付けるために自在に曲がる足部
5 巻きテープ
6 切断後に切り残る側のテープ
7 切断して切り取る側のテープ
8 切断して切り取る側のテープが切断刃に当たっているときの位置
9 切断後に切り残る側のテープの端部が基部上面に粘着している部分
10 切断線
Claims (3)
- 短い刃と、1箇所開放部を持ちながらその刃を取り囲む手指保護部と、それらの刃と手指保護部がそれの上面の片側又は両側端部に固定して取り付いている基部とから成ることを特徴とするテープカッター。
- 右端又は左端が開いた手指保護部としての横長の窓をその上部に持ち、その窓内の上枠又は下枠に沿って長い刃が固定的に取り付いていることを特徴とするテープカッター。
- 請求項1、又は請求項2の構造をテープの切断部分としてその一部に備えることを特徴とするテープカッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006047950A JP3878655B1 (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 安全なテープカッター |
Applications Claiming Priority (1)
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