JP2007222737A - 汚染土壌の浄化方法 - Google Patents

汚染土壌の浄化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007222737A
JP2007222737A JP2006045079A JP2006045079A JP2007222737A JP 2007222737 A JP2007222737 A JP 2007222737A JP 2006045079 A JP2006045079 A JP 2006045079A JP 2006045079 A JP2006045079 A JP 2006045079A JP 2007222737 A JP2007222737 A JP 2007222737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contaminated soil
nutrient
injection
water
injection well
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006045079A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukari Inada
ゆかり 稲田
Yuichi Tanimoto
祐一 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP2006045079A priority Critical patent/JP2007222737A/ja
Publication of JP2007222737A publication Critical patent/JP2007222737A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】地下水位以浅の層にある汚染土壌の生物処理による原位置浄化を、簡単且つ低コストに行うことができる汚染土壌の浄化方法を提供することを目的としている。
【解決手段】地下水位WL以浅の層にある汚染土壌G1に、微生物を活性化させる栄養剤Xを付与し、汚染土壌G1を生物処理して浄化する汚染土壌の浄化方法において、汚染土壌G1に構築されている注入井戸1の中に、栄養剤Xを吐出させる栄養剤注入部材5を設置し、保水材が添加された栄養剤Xを栄養剤注入部材5に供給して注入井戸1内に吐出させることで、保水材が添加された栄養剤Xを注入井戸1内から汚染土壌G1中に注入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、汚染土壌中の微生物を活性化させることで汚染土壌を浄化する汚染土壌の浄化方法に関する。
従来から、例えばトリクロロエチレン等の有機塩素化合物によって汚染された汚染土壌を原位置で浄化する方法として、炭素源と栄養塩類とからなる栄養剤を汚染土壌の中に付与して嫌気な環境をつくり、汚染土壌中の嫌気的微生物を活性化させ、汚染土壌を生物処理して浄化する方法がある。
上記した汚染土壌の浄化方法における汚染土壌中に栄養剤を付与する手段としては、汚染土壌に鉛直方向に延在する注入井戸を形成し、この注入井戸に栄養剤を圧入することで、注入井戸から汚染土壌に栄養剤を注入する手段がある。これにより、汚染土壌中に注入された栄養剤が、汚染土壌中の地下水に行き渡り、微生物による汚染土壌の生物処理が行われる。
また、近年では、栄養剤によって汚染土壌中の微生物を活性化させて汚染土壌を浄化する際に、汚染土壌中に保水材を注入混練する方法が提案されている。この方法では、汚染土壌に栄養剤を注入混練する際に、保水材を同時に注入混練し、汚染土壌の保水性を向上させている。この方法によれば、汚染土壌の周囲の土壌から汚染土壌内へ地下水等が浸入することを防ぐことができるとともに、汚染土壌内から汚染土壌の周囲の土壌へ栄養剤や汚染物質等が流出することを防ぐことができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−262751号公報
しかしながら、注入井戸により汚染土壌中に栄養剤を注入する上記した従来の汚染土壌の浄化方法では、処理対象の汚染土壌に水が保持されていることが条件であるため、地下水位以浅の層にある汚染土壌が浄化対象である場合は、生物処理に必要な地下水がなく、原位置での浄化ができないという問題がある。したがって、従来、地下水位以浅である汚染土壌を浄化する場合、汚染土壌を掘削して外部処理する方法が一般的であり、この方法では費用が嵩むという問題がある。
また、汚染土壌に保水材を注入混練する上記した従来の汚染土壌の浄化方法では、混練機器によって汚染土壌を混練するため、汚染土壌を広範囲に亘って浄化する場合には相当の手間がかかるという問題がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、地下水位以浅の層にある汚染土壌の生物処理による原位置浄化を、簡単且つ低コストに行うことができる汚染土壌の浄化方法を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、地下水位以浅の層にある汚染土壌に、微生物を活性化させる栄養剤を付与し、前記汚染土壌を生物処理して浄化する汚染土壌の浄化方法において、前記汚染土壌に構築されている注入井戸の中に、前記栄養剤を吐出させる栄養剤注入部材を設置し、保水材が添加された前記栄養剤を前記栄養剤注入部材に供給して前記注入井戸内に吐出させることで、前記保水材が添加された前記栄養剤を前記注入井戸内から前記汚染土壌中に注入することを特徴としている。
このような特徴により、保水材が添加された栄養剤が地下水位以浅の層にある汚染土壌に注入されると、栄養剤に添加された保水材によって汚染土壌に水分が保持される。また、保水材を栄養剤に添加させて、これを栄養剤注入部材を用いて注入井戸の中に吐出させると、栄養剤とともに保水材が汚染土壌の中に浸透し、汚染土壌の中に保水材が混入される。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の汚染土壌の浄化方法において、前記栄養剤注入部材は、前記注入井戸を閉塞する閉塞体が間隔をあけて付設され且つ前記栄養剤を吐出させる吐出部が前記閉塞体の間に形成された構成からなることを特徴としている。
このような特徴により、上下の閉塞体によって、注入部を含む注入井戸の一区間が注入井戸の他の部分と遮断されるため、吐出部から吐出した栄養剤(保水材が添加された栄養剤)が注入部から流出して汚染土壌中に注入される。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の汚染土壌の浄化方法において、前記保水材として、吸水性材料の水分散体が用いられることを特徴としている。
このような特徴により、汚染土壌中に注入された保水材が、栄養剤とともに土粒子の隙間に浸透していく。
本発明に係る汚染土壌の浄化方法によれば、栄養剤に添加された保水材によって汚染土壌に水分が保持されるため、地下水がない汚染土壌に対して微生物による生物処理が可能となり、当該汚染土壌を微生物の生物処理による原位置浄化を行うことができる。さらに、保水材を、地下水位以浅の層にある汚染土壌に簡単に注入することができ、地下水位以浅の層にある汚染土壌の原位置浄化を、簡単且つ低コストに行うことができる。
また、注入井戸を閉塞する閉塞体が間隔をあけて付設され且つ栄養剤を吐出させる吐出部が閉塞体の間に形成された構成からなる栄養剤注入部材を用いることにより、保水材が添加された栄養剤を、注入井戸から地盤内に効率良く注入することができる。
また、保水材として、吸水性材料の水分散体が用いられることにより、保水材が土中に広く行き渡らせることができ、本発明に係る保水材として好適である。
以下、本発明に係る汚染土壌の浄化方法の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は本実施の形態における汚染土壌の浄化方法を表した断面図である。
本実施の形態における汚染土壌の浄化方法は、図1に示すように、トリクロロエチレン等の有機塩素化合物によって汚染された汚染土壌G1,G2に、炭素源と栄養塩類の水溶液からなる栄養剤Xを付与して、汚染土壌G1,G2中に嫌気的な環境をつくって、汚染土壌G1,G2中の嫌気的な微生物をそれぞれ活性化させることで、有機塩素化合物を生物処理して無害な物質に分解し、汚染土壌G1,G2をそれぞれ浄化する方法である。この汚染土壌の浄化方法の工程には、地下水位WLよりも浅い不飽和層にある浅層汚染土壌G1(汚染土壌)に栄養剤Xを注入する浅層部注入工程と、地下水位WLよりも深い飽和層にある深層汚染土壌G2に栄養剤Xを注入する深層部注入工程とが含まれている。
まず、浅層汚染土壌G1を浄化する浅層部注入工程について説明する。
図2は図1に示すA部分の拡大破断図である。図1,図2に示すように、汚染土壌G1,G2に複数の注入井戸1…を形成する工程を行う。注入井戸1…は、浅層汚染土壌G1および深層汚染土壌G2にそれぞれ栄養剤Xを注入するための鉛直井戸であり、浅層汚染土壌G1を貫通して深層汚染土壌G2まで達している。また、注入井戸1…は、浄化エリア内に所定間隔で複数設置されている。
注入井戸1…を形成する手段としては、まず、所定径の図示せぬケーシングを設置しながら、バイブロドリルなどの図示せぬ掘削機によって削孔する。その後、そのケーシングの中に円筒状の薬剤注入管2を設置し、ケーシングと薬剤注入管2との間にフィルター剤3(例えば、2号硅砂等。)やシール剤4(例えば、ベントナイトペレットやセメントミルク等。)を充填する。その後、上記ケーシングを引き抜き、注入井戸1…の施工が完了する。
上記した手順により形成された注入井戸1のうち、浅層汚染土壌G1内に埋設された注入井戸1の上部の一部分および深層汚染土壌G2内に埋設された注入井戸1の下部の一部分には、汚染土壌G1,G2に栄養剤Xを注入するための注入部1a,1bがそれぞれ形成されている。この注入部1a,1bは、薬剤注入管2の周壁に、周方向に延在する複数のスリット2a…が形成された構成からなっており、このスリット2a…から薬剤注入管2内の栄養剤Xが薬剤注入管2外に流出し、汚染土壌G1,G2中に注入される。
次に、複数の注入井戸1…の各栄養剤注入部材5…の中を洗浄した後、各注入井戸1…の中に、浅層汚染土壌G1に栄養剤Xを注入させるための栄養剤注入部材5…をそれぞれ設置する工程を行う。栄養剤注入部材5は、注入井戸1を閉塞するパッカー6,6(閉塞体)が間隔をあけて2つ付設され、さらに、これらパッカー6,6の間に、供給された栄養剤Xを注入井戸1内に吐出する吐出部7が設けられた構成からなる。栄養剤注入部材5は、浅層汚染土壌G1内の注入部1aの上下にパッカー6,6がそれぞれ配置されるように高さ合わせされており、所定の高さのところで栄養剤注入部材5の上端部が固定されて吊持されている。
パッカー6,6は、例えばゴム等からなる膨張性のある袋体である。パッカー6,6の中には、図示せぬエア供給手段によってエアが供給される。なお、エアに代えて水等の液体をパッカー6,6の中に供給してもよい。パッカー6,6は、栄養剤注入部材5を注入井戸1の中に挿入する際、収縮した状態になっている。そして、栄養剤注入部材5が所定位置に配置された後、パッカー6,6の中にエアが送られてパッカー6,6が膨張し、膨張したパッカー6,6が、注入井戸1の内周面に密着して注入井戸1を閉塞する。
吐出部7は、四方に向けられた吐出口8…を有する部材である。吐出部7は、栄養剤注入部材5の中に挿装された供給パイプ9の下端に接続されており、供給パイプ9から供給された栄養剤Xは吐出部7の吐出口8…から吐出される。なお、吐出口8…はノズル状のものであってもよい。
各注入井戸1…内に設置された栄養剤注入部材5…の上端には、各々の供給パイプ9に栄養剤Xを供給するための供給ホース10…がそれぞれ接続されている。各供給ホース10…は、それぞれ地盤上に配されており、固定オリフィス13…を介して、栄養剤Xを圧送するポンプ12に接続された分配器11にそれぞれ接続されている。
次に、保水材が添加された栄養剤X…を、各栄養剤注入部材5…にそれぞれ供給して、各栄養剤注入部材5…の吐出部7…から各注入井戸1…内に吐出させることで、保水材が添加された栄養剤X…を、浅層汚染土壌G1内にある注入井戸1の注入部1aから浅層汚染土壌G1内に注入する工程を行う。具体的には、ポンプ12を稼動させて、保水材が添加された栄養剤Xを圧送する。圧送された栄養剤Xは、分配器11で分岐されて各供給ホース10にそれぞれ圧送される。このとき、各供給ホース10に圧入される栄養剤X…の流量は、各固定オリフィス13…によってそれぞれ調整される。供給ホース10に圧入された栄養剤Xは、栄養剤注入部材5の供給パイプ9内に圧入され、吐出部7の吐出口8から注入井戸1内に圧入される。注入井戸1内に圧入された栄養剤Xは、注入井戸1の注入部1aに形成された複数のスリット2a…から浅層汚染土壌G1内に注入される。
栄養剤Xは、浅層汚染土壌G1中の微生物を活性化させるための薬剤であり、例えばアルコール、有機酸、有機酸の誘導体、脂肪酸、糖類、水素供与体などの栄養源を水に溶かした溶液である。栄養剤Xにおける栄養源の濃度は、対象となる浅層汚染土壌G1に合わせて所定濃度(例えば、水1mに対して栄養源3.45kg)に調整されている。
また、この栄養剤Xに添加する保水材は、吸水性材料の水分散体が用いられる。この保水材は、水に溶解しない或いは溶解し難い液状の材料であり、乾燥重量の80〜120倍の水分を吸収して蓄えて土壌の保水力を高めるとともに、普通土壌の約50倍の保肥性(塩基置換容量)を有して土壌の保肥性を高める材料である。また、保水材は、中性、弱酸性、或いは弱アルカリ性であって、且つ、膨潤した状態で直径が数μmになり、さらに、保水・保肥効果が所定期間持続するものである。具体的には、保水材として、例えば東洋紡績(株)製の「エスペックL」が用いられる。この保水材は、中性(ph6〜9)であるため、微生物の生育に影響を与えることがなく、生物処理に適しており、また、粒子径が平衡膨潤状態で約1μmであるため、薬剤注入管2のスリット2a…に保水材が詰まることがなく、さらに、保水材の保水・保肥効果が3〜6ヶ月程度持続する。栄養剤Xに添加される保水材の濃度は、対象となる浅層汚染土壌G1に合わせて所定濃度(例えば、水1mに対して栄養源3.0kg)に調整されている。
上記した保水材を添加した栄養剤Xを浅層汚染土壌G1内に所定量(例えば、土壌187.5mに対して、水62mに栄養源214kg、保水材186kgが添加されてなる栄養剤Xを注入する。)、所定注入速度(例えば、5.5L/min)で注入すると、保水材が栄養剤Xの水に運ばれて浅層汚染土壌G1内に浸透して行き渡り、その過程で粒子のイオン交換が起こって土の粒子と交換が起こり、浅層汚染土壌G1内に水分が保持される。
次に、浅層汚染土壌G1に対して、保水材を添加した栄養剤Xを所定量注入した後、ポンプ12を停止し、浅層部注入工程を完了とする。
次に、深層汚染土壌G2を浄化する深層部注入工程について説明する。
まず、栄養剤注入部材5…を所定の深さ位置に配置する工程を行う。具体的には、上記した浅層部注入工程の完了後、パッカー6,6を収縮させるとともに、各栄養剤注入部材5…の上端に図示せぬ延長管をそれぞれ継手した後、各栄養剤注入部材5…を注入井戸1の中に更に深く挿入させる。そして、深層汚染土壌G2内にある注入部1b…の上下にパッカー6,6がそれぞれ配置されるように、各栄養剤注入部材5…の高さ合わせを行い、所定の高さのところで栄養剤注入部材5…の上端部を固定して栄養剤注入部材5…を吊持する。
次に、深層汚染土壌G2内に栄養剤を注入する工程を行う。具体的には、パッカー6,6にエア等を送り、パッカー6,6を膨張させて注入部1b…の上下を閉塞した後、保水材が添加されていない栄養剤を、ポンプ12によって各栄養剤注入部材5…にそれぞれ供給して、各栄養剤注入部材5…の吐出部7…から各注入井戸1…内に吐出させる。パッカー6,6で閉塞された空間に栄養剤が供給されると、この栄養剤は、注入井戸1の注入部1bから流出して深層汚染土壌G2内に注入される。
なお、深層部注入工程は、土壌に栄養剤を注入する周知の工法と同様の方法で行うこともできる。勿論、上記した浅層部注入工程と深層部注入工程との順序は適宜変更可能であり、浅層部注入工程の後に深層部注入工程を行っても良く、或いは、深層部注入工程の後に浅層部注入工程を行っても良い。
上記した構成からなる汚染土壌の浄化方法によれば、浅層部注入工程において、保水材が添加された栄養剤Xが、地下水位WLよりも浅い浅層汚染土壌G1に注入されるため、栄養剤Xに添加された保水材によって浅層汚染土壌G1に水分が保持される。これによって、地下水がない浅層汚染土壌G1に対して微生物による生物処理が可能となり、浅層汚染土壌G1を微生物の生物処理による原位置浄化を行うことができる。また、上下のパッカー6,6によって、注入部1aを含む注入井戸1の一区間が注入井戸1の他の部分と遮断されるため、吐出部7から吐出した栄養剤Xが注入部1aから流出して浅層汚染土壌G1中に注入される。これによって、深層汚染土壌G2に栄養剤を注入するための注入井戸1…を利用して、保水材が添加された栄養剤Xを、浅層汚染土壌G1に簡単に注入することができ、浅層汚染土壌G1の原位置浄化を、簡単且つ低コストに行うことができる。
また、上記した構成からなる汚染土壌の浄化方法によれば、ポンプ12が分配器11を介して複数の供給パイプ9…に接続されており、さらに、それぞれの供給パイプ9…には固定オリフィス13…が設けられているため、一つのポンプ12で、複数の注入井戸1…(栄養剤注入部材5…)に対して同時等量注入を行うことができる。これによって、汚染土壌の浄化作業における工期の短縮を図ることができる。
以上、本発明に係る汚染土壌の浄化方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した実施の形態では、地下水位WLよりも上の浅層汚染土壌G1だけでなく、地下水位WLよりも下の深層汚染土壌G2も浄化する場合について説明したが、本発明は、地下水位よりも上の汚染土壌だけを浄化する場合であってもよい。
また、上記した実施の形態では、汚染土壌G1,G2に複数の注入井戸1…が形成されており、これらの注入井戸1…に栄養剤注入部材5…をそれぞれ設置して、保水材が添加された栄養剤Xを浅層汚染土壌G1に注入しているが、本発明は、汚染土壌に注入井戸が一つだけ形成されており、その注入井戸に栄養剤注入部材を設置して、保水材が添加された栄養剤を汚染土壌に注入してもよく、又は、複数の注入井戸のうちの何れか一つ若しくは複数の注入井戸に栄養剤注入部材を設置して、保水材が添加された栄養剤を汚染土壌に注入してもよい。
また、上記した実施の形態では、注入井戸1を閉塞する閉塞体として、膨張・収縮可能な袋体状のパッカー6,6が用いられているが、本発明は、膨張・収縮しないスポンジ状の閉塞体であってもよく、その他の構成からなる閉塞体であってもよい。さらに、本発明は、パッカー6,6等の閉塞体が備えられていない栄養剤注入部材を用いてもよい。
また、上記した実施の形態では、注入井戸1の注入部1aが、薬剤注入管2に複数のスリット2a…が形成された構成からなっているが、本発明は、薬剤注入管に複数の丸孔が形成されることで注入井戸の注入部が形成されていてもよく、又は、薬剤注入管の一部がメッシュ状になっていることで注入井戸の注入部が形成されていてもよく、注入井戸の注入部は、栄養剤を注入井戸内から流出させることができる構成であればよい。
また、上記した実施の形態では、保水材として吸水性材料の水分散体が用いられているが、本発明は、水分散体以外の保水材であってもよく、例えば粉末或いは粒状の保水材であってもよい。
また、上記した実施の形態では、保水材が添加された栄養剤Xを、1つの注入部1aから浅層汚染土壌G1内に注入しているが、浅層汚染土壌G1の深さ範囲が広く、一箇所(1つの注入部1a)からの注入だけでは、保水材を添加した栄養剤Xが汚染範囲全体に行き渡らない場合も考えられる。本発明は、浅層汚染土壌内の注入部を複数にし、これらの注入部から、保水材を添加した栄養剤を浅層汚染土壌内にそれぞれ注入してもよい。このとき、上記した栄養剤注入部材5を用いて、複数の注入部に対して栄養剤吐出作業を順次行ってもよく、或いは、複数の吐出部を有する図示せぬ栄養剤注入部材を用いて、各注入部の位置に吐出部がそれぞれ配置されるように栄養剤注入部材を設置し、複数の注入部に対して栄養剤吐出作業を一度に行ってもよい。なお、深層汚染土壌G2に対する栄養剤の注入についても同様であり、複数の注入部から深層汚染土壌G2に栄養剤を注入してもよい。
本発明に係る実施の形態を説明するための汚染土壌の浄化方法の概略構成を表した断面図である。 本発明に係る実施の形態を説明するための図1に示すA部分の拡大破断図である。
符号の説明
1 注入井戸
5 栄養剤注入部材
6 パッカー(閉塞体)
7 吐出部
G1 浅層汚染土壌(汚染土壌)
WL 地下水位
X 栄養剤

Claims (3)

  1. 地下水位以浅の層にある汚染土壌に、微生物を活性化させる栄養剤を付与し、前記汚染土壌を生物処理して浄化する汚染土壌の浄化方法において、
    前記汚染土壌に構築されている注入井戸の中に、前記栄養剤を吐出させる栄養剤注入部材を設置し、
    保水材が添加された前記栄養剤を前記栄養剤注入部材に供給して前記注入井戸内に吐出させることで、前記保水材が添加された前記栄養剤を前記注入井戸内から前記汚染土壌中に注入することを特徴とする汚染土壌の浄化方法。
  2. 請求項1記載の汚染土壌の浄化方法において、
    前記栄養剤注入部材は、前記注入井戸を閉塞する閉塞体が間隔をあけて付設され且つ前記栄養剤を吐出させる吐出部が前記閉塞体の間に形成された構成からなることを特徴とする汚染土壌の浄化方法。
  3. 請求項1または2記載の汚染土壌の浄化方法において、
    前記保水材として、吸水性材料の水分散体が用いられることを特徴とする汚染土壌の浄化方法。
JP2006045079A 2006-02-22 2006-02-22 汚染土壌の浄化方法 Pending JP2007222737A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006045079A JP2007222737A (ja) 2006-02-22 2006-02-22 汚染土壌の浄化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006045079A JP2007222737A (ja) 2006-02-22 2006-02-22 汚染土壌の浄化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007222737A true JP2007222737A (ja) 2007-09-06

Family

ID=38545038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006045079A Pending JP2007222737A (ja) 2006-02-22 2006-02-22 汚染土壌の浄化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007222737A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5971606B1 (ja) * 2015-12-18 2016-08-17 強化土株式会社 土壌浄化工法
CN114309030A (zh) * 2021-12-15 2022-04-12 生态环境部南京环境科学研究所 一种基于原位氧化修复土壤的深层搅拌注射修复方法
CN117534199A (zh) * 2024-01-09 2024-02-09 西华大学 生物滞留填料及其制备方法、生物滞留设施

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07124543A (ja) * 1993-11-02 1995-05-16 Canon Inc 高吸水性ポリマーを用いた汚染土壌浄化方法
JPH11169839A (ja) * 1997-12-09 1999-06-29 Canon Inc 土壌浄化方法および装置
JPH11262751A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Ebara Corp 原位置における土壌等の浄化工法
JP2000229279A (ja) * 1999-02-09 2000-08-22 Canon Inc 微生物の土壌内注入法
JP2001515785A (ja) * 1997-09-08 2001-09-25 コグニス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 残留汚染物質である鉱油に基づく物質で汚染された土壌領域を生物学的に清浄化するための単純化方法
JP2004195321A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 土壌、または、地下水処理方法
JP2004195322A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 土壌または地下水の処理方法
JP2005305321A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 汚染浄化方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07124543A (ja) * 1993-11-02 1995-05-16 Canon Inc 高吸水性ポリマーを用いた汚染土壌浄化方法
JP2001515785A (ja) * 1997-09-08 2001-09-25 コグニス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 残留汚染物質である鉱油に基づく物質で汚染された土壌領域を生物学的に清浄化するための単純化方法
JPH11169839A (ja) * 1997-12-09 1999-06-29 Canon Inc 土壌浄化方法および装置
JPH11262751A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Ebara Corp 原位置における土壌等の浄化工法
JP2000229279A (ja) * 1999-02-09 2000-08-22 Canon Inc 微生物の土壌内注入法
JP2004195321A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 土壌、または、地下水処理方法
JP2004195322A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 土壌または地下水の処理方法
JP2005305321A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 汚染浄化方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5971606B1 (ja) * 2015-12-18 2016-08-17 強化土株式会社 土壌浄化工法
TWI639564B (zh) * 2015-12-18 2018-11-01 強化土工程股份有限公司 Soil purification method
CN114309030A (zh) * 2021-12-15 2022-04-12 生态环境部南京环境科学研究所 一种基于原位氧化修复土壤的深层搅拌注射修复方法
CN114309030B (zh) * 2021-12-15 2022-11-25 生态环境部南京环境科学研究所 一种基于原位氧化修复土壤的深层搅拌注射修复方法
CN117534199A (zh) * 2024-01-09 2024-02-09 西华大学 生物滞留填料及其制备方法、生物滞留设施
CN117534199B (zh) * 2024-01-09 2024-03-26 西华大学 生物滞留填料及其制备方法、生物滞留设施

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1289684B1 (en) Method of treating a contaminated material
US5626437A (en) Method for in-situ bioremediation of contaminated ground water
ES2834495T3 (es) Procedimiento e instalación para el saneamiento in situ de suelos contaminados
CN102774965A (zh) 一种用于地下水污染治理的原位修复系统
JP6104122B2 (ja) 汚染土壌浄化工法
JP3746726B2 (ja) 土壌や地下水における硝酸態窒素および揮発性有機化合物の低減方法
JP2007222737A (ja) 汚染土壌の浄化方法
JPH0880484A (ja) 汚染土壌・汚染地下水の浄化方法
KR100538384B1 (ko) 지하수내의 질산성 질소오염을 복원하는 웰투웰 순환법
JP5405936B2 (ja) 微生物浄化方法
KR100773062B1 (ko) 고성능 유체 주입장치
JP3724287B2 (ja) 汚染地下水の浄化方法
JP3930785B2 (ja) 汚染地層浄化方法およびそれに用いる汚染地層浄化システム
JPH11333493A (ja) 汚染地下水浄化方法及び装置
KR101826756B1 (ko) 지하수의 질산성 질소 저감 시스템
CN109485123A (zh) 地下水硝酸盐处理系统及其建造方法
JP2010188220A (ja) 汚染土壌浄化工法
JP5779346B2 (ja) 汚染土壌の原位置浄化方法
US20110207204A1 (en) Method and apparatus for bioremediation of soils and sediments
JP3976245B2 (ja) 汚染土壌の現位置浄化方法
JP6846140B2 (ja) 注入液の注入方法
JP6286260B2 (ja) 土壌浄化方法
KR101826755B1 (ko) 지하수의 질산성 질소 저감 시스템
JP5185896B2 (ja) 浄化システム及び浄化方法
CN221734414U (zh) 一种基于水平定向钻工艺的土壤与地下水原位修复系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110405