JP2007222565A - 浴室カウンタ及びこの浴室カウンタを有した浴室ユニット - Google Patents

浴室カウンタ及びこの浴室カウンタを有した浴室ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、利用者の要望である、少量多品種に対応可能な、浴室カウンタ、及び、このカウンタを有する浴室ユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、浴室壁面に固定される複数のステーと、このステー前面に固定される前フレームと、この前フレームに一端を係合するスカートと、上記ステー及び前フレームに跨る天板とを備えた浴室カウンタである。
【選択図】 図8

Description

本発明は、洗面器等を載置する浴室カウンタ、及び、この浴室カウンタを有した浴室ユニットに関する。
浴室ユニットは、各部材を予め成形し、施工現地にて組立作業をおこなうもので、在来工法に比較し、施工期間を大幅に短縮可能であることから、広く使用されている。浴室ユニットの内部は、防水パンの上に浴室を配置しており、周囲を壁パネル、上部を天井パネルにて覆うようにしてあり、その他に、照明装置、鏡、棚、浴室カウンタ等を設置している。
図1は、従来の浴室カウンタを示す概略断面図である。
浴室カウンタ1は、浴室壁面に固定されるステー2、天板3、スカート4を備えており、詳細に述べると、先ず浴室壁面に対し複数のステー2を、その上面が同じ高さとなるように配置固定する。次に裏面に突出片5を有した天板3を、突出片5がステー2の凹部6に入り込むように設置固定する。最後にステー2を隠蔽するように、スカート4を天板3の端部と、ステー2の下端にて固定する。
このようにして組み立てられた浴室カウンタ1は、使用者が、洗面器、シャンプー等の小物を載置することに使用され、ある程度の加重に耐えうるようになっている。
また、浴室カウンタ1は、天板3を突出片5と、凹部6とにより嵌合させており、ネジを使用することなく、容易に固定することができる。
特開2002−253439号公報
しかしながら、図1に示す従来の浴室カウンタ1は、天板3の裏面に突出片を設ける必要があり、型による成形を行うことから、少量多品種の製造には向かず、無理に対応しようとすると、製造原価が上がり、使用者への売価が極めて高いものとなってしまう。
近年の浴室カウンタは、他人との差別化を望む消費者が多くなっていることから、少量多品種への流れが強く、現状のままでは、利用者の要望を満足する浴室カウンタを提供することが困難となっている。
本発明は、利用者の要望である、少量多品種に対応可能な、浴室カウンタ、及び、このカウンタを有する浴室ユニットを提供することを目的とする。
(1)本発明は、浴室壁面に固定される複数のステーと、このステー前面に固定される前フレームと、この前フレームに一端を係合するスカートと、上記ステー及び前フレームに跨る天板とを備えた浴室カウンタである。
(2)項(1)において、ステーが、その上面と天板との間に、後フレームを有し、天板を前傾斜させる浴室カウンタ。
(3)項(2)において、後フレームが、天板と係合する係合突起を有する浴室カウンタ。
(4)項(1)乃至(3)の何れかにおいて、天板が、前フレームとネジ止めされ、このネジ頂部を洗面器の滑り止めとした浴室カウンタ。
(5)項(1)乃至(4)の何れかに記載の浴室カウンタを有した浴室ユニット。
本発明によれば、天板が、前フレーム係合するので、天板として平板形状のものを使用可能となり、型を必要とすることのない、一般的な化粧板を使用することができ、売価を上げることなく、少量多品種の浴室カウンタを提供することができる。また、天板のみを容易に交換することもできる。
後フレームを用いたものは、天板を前傾斜させることができ、浴室カウンタの上面に滴下した湯水を浴室カウンタに留めることがなくなり、水垢等を付着させにくくなる。
また、後フレームに天板と係合する係合突起を設けた場合は、天板の浮き上がりを阻止することができ、浴室カウンタの手間に加重が掛かっても、天板の後端が浮き上がることがない。
ネジ頂部を洗面器の滑り止めとした場合は、個別に滑り止めを設けることなく、洗面器の滑りを防止することができ、部材点数を減少させることができる。
本発明の浴室ユニットを有した浴室ユニットは、浴室内にて注目度が高い浴室カウンタを様々デザインに変更することが容易であり、差別化を好まれる利用者に、売価を上げることなく、多くのプランを提供することができる。
本発明に用いる浴室壁面は、ステーを固定するだけの強度を有するものであれば特に制限されず、金属壁、樹脂壁等を適宜使用することができる。
また、壁厚が薄い場合には、裏面にあて板等を配置することができ、その他断熱材の裏打ちを行うこともできる。
浴室壁面は、予めステーを固定するネジ位置を示す印があることが好ましく、印を付加することで水平出し、位置決め等の作業時間を大幅に短縮することができる。
本発明に用いるステーは、洗面器、シャンプー等の小物を載置しても耐えうる強度を有するものであれば特に制限されず、金属製ステー、樹脂製ステー等を使用することができる。中でも、樹脂製ステーは、錆びることがなく、水場にて使用するのに好ましい。
ステーの形状は、特に制限されないが、上面を平面とし、その上面と直交する壁付け面を有し、上面及び壁付け面の端部を結ぶ斜面を備えたものを好ましく用いることができる。
また、ステーの前面は、後述する前フレームを固定するので平面形状とすることが好ましい。
ステーの使用個数は、特に制限されないが、1つの浴室カウンタにて、2〜4個のステーを使用する。
本発明に用いる前フレームは、ステー前面に固定可能であれば特に制限はなく、様々な形状、材質を用いることができる。
前フレームは、後述するスカートの一端を係合させることから、その断面形状の一部又は全部にコ字形状の凹みを有することが好ましく、このコ字形状の一面を使用してステーに固定し、これに直交する面を使用して天板を固定し、最後の一面を使用してスカートの一端を係合させることができる。
本発明に用いるスカートは、使用者からステーを隠蔽可能であれば特に制限されるものではなく、その一端を前フレームと係合して使用する。
また、スカートの他端は、ステー又は浴室壁に係合させることで保持される。
スカートは、その材質を限定されるものではないが、防錆性能を有し、可撓性の高い樹脂成形品を用いることが好ましく、この可撓性を利用して係合、係合解除を行うことができる。
スカートの設置形状は、角部がないことが好ましく、奥に向かって下り勾配を有するようにすることが特に好ましい。このような形状は、水滴が流下しやすく、清掃性に優れる。
本発明に用いる天板は、平板形状であり、その上面に加飾を施すことができる。
また、加飾は、より一層の少量多品種への対応を可能ならしめるインクジェット印刷を施したものが好ましい。インクジェット印刷を行った天板は、その上面に防水性能を有する表面コートを施すことが好ましい。
天板は、ステー及び前フレームに跨って配置され、上面が手前に向かって下り勾配となるように設置することが好ましい。
天板の固定は、前フレームとの間で行われ、この固定ネジの頂部を天板の上面から突出させ、洗面器等の滑り止めとして使用することが好ましい。
本発明に用いる後フレームは、ステー上面と、天板との間に配置されるものであり、その一端が、浴室壁面に接するように配置されることが好ましい。
また、後フレームは、前フレームよりもその厚みが厚いことが好ましく、厚くすることで、天板を手前傾斜に設置することができる。
後フレームは、天板と係合する係合突起を設けることが好ましく、この係合突起により天板の浮き上がりを防止することができる。より具体的には、後フレームの上面より上方へ突起を設け、この突起の一部を水平方向に曲げ、曲げ部分を天板に設けた溝に嵌合させることで、浮き上がりを防止することができる。
後フレームは、ステーに対して直接固定することができ、接着、ネジ止め、嵌合等、様々な手段を用いることができる。特に、ネジ止めする方法は、その作業の容易さ、素早さから好ましく、更にネジが天板により隠されるため、使用者から見られることがない。
本発明にて述べる浴室ユニットは、先に述べた本発明の浴室カウンタを有するものであれば特に制限されない。具体的には、防水パンの周囲に浴室壁及び出入口を配置し、上部を天井パネルにて覆い浴室空間を形成し、内部に浴槽を配置したものが使用できる。
また、浴室内部には、照明器具、棚、鏡、手摺り、液晶画面、スピーカ等を配置することもできる。
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
図2は、本発明の浴室カウンタを示す概略側断面図である。浴室カウンタ1は、側面視にて略五角形をしたステー2と、このステー2の前面に固定される前フレーム7と、ステー2の上面に固定される後フレーム8と、前フレーム7及びステー2に係合するスカート4と、天板3とを備えている。
ステー2は、垂直平面9を有し、この垂直平面9を浴室壁面に当接させ、ネジにより固定される。また、ステー2は、垂直平面9と平行な前面10を有し、ここに前フレーム7を固定する。
図3は、図2に示す前フレームの拡大断面図である。前フレーム7は、天板を載置する天板面11を有し、この天板面11の裏面に、ステーに固定する固定片12を設けている。固定片12は、天板面11との関係で述べると、垂下させたものでなく、固定片12を垂直にした際に、天板面11がカウンタ前方に向かい下り傾斜となるようにしてある。これは、天板面11と天板とを当接させた際に、天板がカウンタ前方に向かい下り傾斜となることを目的に行われている。
また、固定片12は、ネジ13を通す貫通孔14を有しており、施工現場にて容易にステーへの固定が可能となっている。
天板面11には、固定片12と同様に貫通孔14が設けられ、天板を固定するネジ15を貫通させる。
前フレーム7は、カウンタの最前面となる部分に、幕板片16が設けられ、この幕板片16の裏面にスカートを係合させる。幕板片16は、使用者から直接ネジ13の頂部が見えないように隠蔽しており、更には、軽量化及び剛性を持たせる為に、肉抜き17を設けている。
図4は、図2に示す後フレームの拡大断面図である。後フレーム8は、天板を載置する載置面18を有し、この載置面18が、後フレーム8をステーに固定した際に、図3に示す天板面11と、同一平面を形成する傾斜を有している。
また、後フレーム8は、その略中央にステーへと固定するネジ19を貫通させる貫通孔14が設けられている。
後フレームの後端には、天板に設けた溝と係合させる係合突起20が設けられており、鉛直方向に伸ばした突起の先端を水平方向へと曲げている。
図5は、図2に示す天板の一部省略拡大断面図である。天板3は、平板を使用しており、端面に丸みをつけて安全性をより向上させている。カウンタの前方となる部分には、図3に示すネジ15を貫通させる貫通孔14が設けられており、カウンタの後方となる垂直面部分には、切欠21を設けている。
切欠21は、図4に示す係合突起20を係合させるものであり、これにより天板3の後端が浮き上がるのを阻止している。
また、天板3は、図3に示す天板面11及び図4に示す載置面18と、各々面接触しており、上面に重量物が載置されても安定して固定され、且つ、上面がカウンター前方方向に下り傾斜していることから、水溜まりによる水垢が付着しにくくなっている。
図6は、図2に示す天板の一部透視上面図である。天板3は、3つのステー2により支えられており、カウンタの前方に、図3に示すネジ15の頂部を突出させている。
突出させた頂部22は、等間隔に4つ設けてあり、これが洗面器等がカウンタ上面にて滑ることを防止している。
また、ステー2は、上方から見ると、浴室壁面方向にて広がりをもっており、浴室壁面との接触面積をより多くするようにしてある。
図7は、図2に示す浴室カウンタの一部省略拡大図である。スカート4は、その下端を図2に示すように、ステー2の下面に差し込み、上端を前フレーム7に設けた幕板片16の裏面に係合させる。スカート4の取り外しは、スカート4の下面を浴室壁方向へと押し下げてスカートを撓ませ、幕板片16との係合を解除し、最後に下端をステー2から引き抜く。
図8は、本発明の浴室カウンタを設置する作業手旬を示す概略斜視図である。
浴室カウンタの設置は、先ず、浴室壁面23にネジ孔を設け、そのネジ孔を使用して、ステー2をネジ固定する。尚、本実施例においては、3つのステーを等間隔にて設置固定している。
次に、ステー2に対し、後フレーム8を設置し、上面からネジ19を用いて後フレーム8を固定する。
更に、予め天板3に前フレーム7を固定した部材を、ステー2の上面にてスライドさせ、天板3に設けた切欠21を、後フレーム8の係合突起20に差し込む。切欠21と係合突起20との係合を行った後は、前フレーム7の下方より手をいれてネジを回し、前フレーム7をステー2に固定させる。
最後に、スカート4をステー2及び前フレーム7に係合させ、浴室カウンタ1とする。
従来例を示す、浴室カウンタの概略断面図である。 本発明の浴室カウンタを示す概略側断面図である。 図2に示す前フレームの拡大断面図である。 図2に示す後フレームの拡大断面図である。 図2に示す天板の一部省略拡大断面図である。 図2に示す天板の一部透視上面図である。 図2に示す浴室カウンタの一部省略拡大図である。 本発明の浴室カウンタを設置する作業手旬を示す概略斜視図である。
符号の説明
1…浴室カウンタ、2…ステー、3…天板、4…スカート、5…突出片、6…凹部、7…前フレーム、8…後フレーム、9…垂直平面、10…前面、11…天板面、12…固定片、13…ネジ、14…貫通孔、15…ネジ、16…幕板片、17…肉抜き、18…載置面、19…ネジ、20…係合突起、21…切欠、22…頂部、23…浴室壁面。



Claims (5)

  1. 浴室壁面に固定される複数のステーと、このステー前面に固定される前フレームと、この前フレームに一端を係合するスカートと、上記ステー及び前フレームに跨る天板とを備えた浴室カウンタ。
  2. 請求項1において、ステーが、その上面と天板との間に、後フレームを有し、天板を前傾斜させる浴室カウンタ。
  3. 請求項2において、後フレームが、天板と係合する係合突起を有する浴室カウンタ。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、天板が、前フレームとネジ止めされ、このネジ頂部を洗面器の滑り止めとした浴室カウンタ。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の浴室カウンタを有した浴室ユニット。



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