JP2007222279A - 洋風便器 - Google Patents
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Abstract
【課題】子供が用便をする際に使用する踏み台を提供することができ、且つ不使用時に踏み台が邪魔にならず、さらに施工も簡単な洋風便器の開発を課題とする。
【解決手段】洋風便器1は、本体部2に便座5及び蓋6が揺動自在に取り付けられたものである。本体部2は、床面に据えつけられる部位である。本体部2の下端部に踏み台部材10が設けられている。踏み台部材10は、本体部2から出し入れすることができるものである。踏み台部材10の内部は収納空間20となっている
【選択図】図2
【解決手段】洋風便器1は、本体部2に便座5及び蓋6が揺動自在に取り付けられたものである。本体部2は、床面に据えつけられる部位である。本体部2の下端部に踏み台部材10が設けられている。踏み台部材10は、本体部2から出し入れすることができるものである。踏み台部材10の内部は収納空間20となっている
【選択図】図2
Description
本発明は、洋風便器に関するものである。
洋風便器は、一般家庭に広く普及している。洋風便器の高さは、標準的な日本人の体格に合わせて作られている。したがって市販の洋風便器は、子供に対しては高さが高すぎる。そのため子供が用便をする際には便器によじ登る様にして腰掛けることとなる。また男児が小便をする際には背伸びをして用を足すこととなる。
そこで子供がいる家庭では、便所に踏み台を置き、子供はその踏み台に登って便座に腰掛ける。また男児は、踏み台に登って小便をする。しかしながら、家庭の便所は一般に狭いので、踏み台の収納場所に窮するという問題があった。即ち踏み台は、子供が用便するとき以外は、邪魔であり、清掃作業等の妨げとなる。
そこでこの問題を解決するために特許文献1,2の様な構成が知られている。ここで特許文献1に記載の発明は、床の一部を昇降させて踏み台とするものである。また特許文献2は、便器が取り付けられた壁を加工し、壁の一部を出し入れすることによって踏み台とするものである。
特開2001−292933号公報
特開2004−113437号公報
特許文献1,2に開示された発明は、床や壁の一部を利用して踏み台とするものであり、構造が大がかりである。そのため特許文献1,2に開示された発明を実施するには工事に多大な費用がかかるという問題がある。
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、子供が用便する際に使用する踏み台を提供することができ、且つ不使用時に踏み台が邪魔にならず、さらに施工も簡単な洋風便器の開発を課題とするものである。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、便器の本体部に踏み台部材が設けられ、前記踏み台部材は、本体部に対して引出し及び収納可能であることを特徴とする洋風便器である。本発明の洋風便器では、踏み台部材が本体部に対して引出し及び収納可能である。そのため踏み台部材を引き出すことにより、踏み台部材が便器の前に設置される。そして子供は、踏み台部材を利用して便座に腰掛けることができる。また男児が小便をする際には、踏み台部材の上に乗って用を足すことができる。踏み台部材を使用しない時には、踏み台部材を便器の本体部内に収納することができる。また本発明の洋風便器は、床や壁等の建屋を工事することなく設置することができるので、施工が容易である。
請求項2に記載の発明は、踏み台部材は洋風便器の正面側に向かって引き出し可能であることを特徴とする請求項1に記載の洋風便器である。本発明の洋風便器では、踏み台部材が洋風便器の正面側に向かって引き出し可能であるから出し入れの操作が容易である。
請求項3に記載の発明は、踏み台部材の内部は収納空間となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の洋風便器である。本発明の洋風便器によると、踏み台部材の内部に掃除用具やトイレットペーパー、生理用品等を収納することができる。そのため便所の空間を有効に活用することができる。
請求項4に記載の発明は、便器の本体部と踏み台部材材は伸縮自在のロッドで連結されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の洋風便器である。本発明の洋風便器は構造が簡単であり、製造が容易である。
本発明の洋風便器は、踏み台となる部材を有し、子供が腰掛ける際の助けとなる。そのため子供が無理なく所定の位置に着席することができる。また踏み台部材は、男児が小便をする際の踏み台としても使用できるので、背の低い男児でも親の付添いなく小便をすることができる。また本発明によると、踏み台を使用しない時には踏み台部材を便器の本体部内に収納することができるので邪魔にならない。さらに本発明の洋風便器は施工が容易であるという優れた効果がある。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態の洋風便器の斜視図であって、踏み台部材を収納した状態を示す。図2は、本発明の実施形態の洋風便器の斜視図であって、踏み台部材を出した状態を示す。図3は、図1の洋風便器の踏み台部材の分解斜視図である。図4は、踏み台部材の蓋の拡大断面図である。図5は、図1の洋風便器のロッド部分の断面図である。図6は、他の実施形態における踏み台部材の斜視図である。
図1,2において、1は本発明の実施形態の洋風便器を示す。洋風便器1は、公知のそれと同様に本体部2に便座5及び蓋6が揺動自在に取り付けられたものである。本体部2は、床面に据えつけられる部位であり、内部にボール部7が設けられ、常時水が溜められている。また本体部2の内部には図示しないトラップが設けられている。
そして本実施形態の洋風便器1では、本体部2の下端部に踏み台部材10が設けられている。踏み台部材10は、図1,2の様に本体部2から出し入れすることができるものである。即ち踏み台部材10は、後記するガイド部材8によって、あたかも引出しの様に引出したり収納したりすることができる。踏み台部材10を本体部2に収納したときの様子は、図1の様であり、踏み台部材10の前面部が本体部2の他の部材と一体的なデザインとなり、不自然な凹凸形状が無くなる。
また踏み台部材10を引き出した状態は、図2の様であり、踏み台部材10は洋風便器1の前面側に大きく引き出され、底面が便所の床面に着地する。踏み台部材10の構造は、図3の通りであり、箱状をしている。即ち踏み台部材10は4つの側面11,12,13,14と底面15有し、さらに蓋部材16が設けられたものである。踏み台部材10の4つの側面11,12,13,14の内、前面側側面11及び左右の側面12,14は、前記した様に本体部2の他の部材と一体的なデザインとなっている。これに対して背面側の側面13は、配管等との干渉を避けるために大きく凹んでいる。踏み台部材10の正面側には、引き出す際に手を掛けるための係合部18が設けられている。
蓋部材16は、踏み台部材10の天面に置かれたものであり、取り外すことができる。但し、踏み台部材10の内部には図示しない支え部があり、蓋部材16は、踏み台部材10の内部側に落ち込むことはない。また蓋部材16は頑丈であり、上に相当の重量がかかっても、割れたり、撓んだりすることはない。踏み台部材10の内部は、図3に示すように収納空間20となっており、掃除用具やトイレットペーパー等を収納することができる。蓋部材16の上面側には、図4の様に滑り止め層17が設けられている。
次に踏み台部材10を出し入れするためのガイド部材8について説明する。本実施形態では、ガイド部材8はロッドであり、二本の可動側パイプ22と二本の固定側パイプ23によって構成されている。可動側パイプ22と固定側パイプ23が組み合わされて一本のロッドを構成している。
可動側パイプ22は、踏み台部材10に取り付けられたものであり、踏み台部材10と共に移動する。可動側パイプ22は踏み台部材10の背面側から突出するものである。可動側パイプ22の側面には、図5の様に、それぞれ二箇所に固定用の係合孔26,27が設けられている。ここで係合孔27は、踏み台部材10に遠い位置にあり、踏み台部材10が引出し姿勢となったときの位置決めの為に設けられたものである。一方、係合孔26は、踏み台部材10から近い位置にあり、踏み台部材10を収納した際の位置決めの為に設けられたものである。
二本の固定側パイプ23は、いずれも洋風便器1の本体部2に一体的に固定されている。また固定側パイプ23の側面には、一つの開口30が設けられている。固定側パイプ23の開口30中にはピン31が内蔵されており、ピン31は、付勢部材32によって常時突出側に付勢されている。
前記した可動側パイプ22の内径は、固定側パイプ23の外形よりも大きく。可動側パイプ22は、固定側パイプ23の外側に外装されている。即ち可動側パイプ22の中に固定側パイプ23が入り込んだ状態であり、両者の間は摺動自在である。そのため可動側パイプ22と固定側パイプ23との全長は全体として伸縮し、両者によって伸縮自在のロッドを構成している。
子供が本実施形態の洋風便器1を使用する際には、踏み台部材10の正面側に設けられた係合部18に手をかけ、踏み台部材10を手前側に引く。その結果、踏み台部材10が引き出されるが、踏み台部材10は伸縮自在なガイド部材8によってガイドされているので、円滑に引き出される。
そして所定の位置まで引き出されると、固定用パイプ23に設けられた開口30が可動側パイプ22の係合孔27と合致し、固定用パイプ23に設けられた開口30内に収納されたピン31が突出してその先端部が可動側パイプ22の係合孔27と係合する。そのため、踏み台部材10を引き出した時に節度感がある。また踏み台部材10は所定の引出し位置で停止し、容易に動かない。
引き出された状態において、踏み台部材10は、洋風便器1の正面側にあるので、子供は踏み台部材10を登って便座5の位置に到達することができる。ここで本実施形態では、踏み台部材10の蓋部材16に滑り止め層17が設けられているので、子供が滑って転倒することはない。また前記した様に、固定用パイプ23に設けられたピン31が可動側パイプ22の係合孔27と係合し、踏み台部材10は所定の引出し位置で停止し、容易に引き込まないから、子供が踏み台部材10に乗った時に踏み台踏み台部材10が逃げるという不具合もない。男児が小便をする際には、踏み台部材10に登って用を足す。
踏み台部材10を使用しない場合には、踏み台部材10を本体部2側に押し、踏み台部材10を本体部2側に引き込んで収納する。この場合においても踏み台部材10はガイド部材8によってガイドされているので、動作が円滑である。なお踏み台部材10が移動する際には、固定用パイプ23の開口30内に収納されたピン31と可動側パイプ22の係合孔27との係合は解けている。即ち踏み台部材10を少し強い力で本体部2側に押し込むと、可動側パイプ22が移動し、その時の分力によってピン31が開口30内に沈む。
踏み台部材10が所定の位置まで押しこまれると、固定用パイプ23に設けられた開口30が可動側パイプ22のもう一つの係合孔26と合致し、固定用パイプ23に設けられた開口30内に収納されたピン31が突出してその先端部が可動側パイプ22の係合孔26と係合する。そのため、踏み台部材10を所定の位置に収納した際にも節度感がある。また踏み台部材10は収納された位置で停止し、容易に動かない。
以上説明した実施形態では、踏み台部材10に取り外し可能な蓋部材16を設け、踏み台部材10の内部に物を収納する際には蓋部材16を取り外すこととしたが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば図6に示す踏み台部材35の様に、蓋部材36,37を踏み台部材35の本体部38に対してヒンジ(図示せず)を介して取付け、蓋部材36,37を開くことによって収納空間を開放することもできる。また踏み台部材に引出しを設けてもよい。
1 洋風便器
2 本体部
8 ガイド部材
10,35 踏み台部材
16 蓋部材
17 滑り止め層
20 収納空間
36,37 蓋部材
2 本体部
8 ガイド部材
10,35 踏み台部材
16 蓋部材
17 滑り止め層
20 収納空間
36,37 蓋部材
Claims (4)
- 便器の本体部に踏み台部材が設けられ、前記踏み台部材は、本体部に対して引出し及び収納可能であることを特徴とする洋風便器。
- 踏み台部材は洋風便器の正面側に向かって引き出し可能であることを特徴とする請求項1に記載の洋風便器。
- 踏み台部材の内部は収納空間となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の洋風便器。
- 便器の本体部と踏み台部材は伸縮自在のロッドで連結されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の洋風便器。
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Publication Number | Publication Date |
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- 2006-02-22 JP JP2006045121A patent/JP2007222279A/ja active Pending
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