JP2007221672A - 電子機器 - Google Patents

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Hitomi Shimoizumi
ひとみ 下出水
Akihiko Meguro
明彦 目黒
Kazuya Umeyama
一也 梅山
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Abstract

【課題】部材自体を大きくすることなく複数のモードを切り換え可能な操作部材を備える電子機器を提供する。
【解決手段】電子カメラは、その背面に回転操作および押圧操作が可能なロータリーマルチセレクタを備えている。撮影状態に設定された状態でモードボタンを操作すると、撮影専用のモードセレクタ画面が電子カメラの表示モニタに表示され、再生状態に設定された状態でモードボタンを操作すると、再生専用のモードセレクタ画面が表示される。各モードセレクタ画面はリング状の画像内に各種モードを表すイラストを配置しており、ロータリーマルチセレクタの回転部を回転操作することにより、選択マークが移動してどのモードが選択されているかを示す。選択マークはロータリーマルチセレクタの回転部を押圧操作することによっても移動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子機器に関する。
電子機器として、複数のモードを切り換え可能なセレクトダイヤルを筐体の上面に設けた電子カメラがある(例えば特許文献1参照)。この電子カメラは、セレクトダイヤルの回転操作に応じて電源のオン/オフ、撮影モードおよび再生モードの切換を行う。
特開2004−247906号公報
しかしながら、上述した電子カメラはセレクトダイヤルの各停止位置に選択可能なモードを割り当てているため、セレクトダイヤルにより選択可能なモード数を増やすためにはセレクトダイヤル自体を大きくする必要があった。
本発明は、異なる複数の動作状態に応じた動作をそれぞれ行う電子機器において、複数の動作状態を切り換える状態切換操作部材と、回転部を備え、回転部の回転操作により、状態切換操作部材によって設定された動作状態において実行可能な複数の機能からいずれかを選択する選択操作部材とを備え、選択操作部材の回転部は、電子機器の筐体上に配置される。
他の発明は、異なる複数の動作状態に応じた動作をそれぞれ行う電子機器において、回転部を備え、回転部の回転操作により、設定された動作状態において実行可能な複数の機能からいずれかを選択する選択操作部材と、実行可能な複数の機能を表す画像を環状に配置するとともに、選択操作部材の回転操作に応じて選択された機能を表す画像、もしくは選択された機能を指し示すマークを回転移動するよう表示装置を制御する表示制御手段とを備える。
選択操作部材は、複数の機能からいずれかを選択するために押圧操作される複数の押圧部をさらに備えることが好ましい。
表示制御手段は、実行可能な複数の機能を表す画像が表示されているときに、現在設定されている機能を表す画像をさらに表示するよう表示装置を制御してもよい。
表示制御手段は、実行可能な複数の機能を表示する表示画面の表示形態を複数の動作状態ごとに設定してもよい。
説明表示指示部材をさらに備え、表示制御手段は、説明表示指示部材が操作されると、その時点で選択操作部材によって選択されている機能についての説明を表示するよう表示装置を制御してもよい。
選択操作部材の回転部の回転操作に伴いクリックを発生させるクリック機構をさらに備え、表示制御手段は、回転部の回転操作に伴いクリックが発生するごとに、選択された機能を表す画像もしくはマークが1つずつ回転移動するように表示装置を制御することが好ましい。
表示制御手段は、選択操作部材の回転部の回転操作が停止すると、回転部の回転操作量に関わらず、選択された機能を表す画像もしくはマークの移動を停止するよう表示装置を制御してもよい。
他の発明は、異なる複数の動作状態に応じた動作をそれぞれ行う電子機器において、回転部と複数の押圧部とを備え、回転部の回転操作もしくは複数の押圧部の押圧操作により、設定された動作状態において実行可能な複数の機能からいずれかを選択する選択操作部材と、回転部の回転操作が行われている状態で複数の押圧部の押圧操作が行われると、複数の押圧部からの入力信号を無効化する制御手段とを備える。
電子機器は、電子カメラであり、複数の動作状態は、電子カメラによって被写体画像を撮影する撮影状態、および記録された被写体画像を再生して表示させる再生状態であることが好ましい。
本発明によれば、選択可能なモード数が増えても選択操作部材を大型化せずに選択操作部材の回転操作により機能の選択を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態による電子機器を説明する。ここでは、電子機器として電子カメラを例に説明する。
図1(a)は一実施の形態による電子カメラ1を上方からみた平面図、(b)は電子カメラ1を後方から見た背面図である。図1(a)に示すように、電子カメラ1の上面には、電源スイッチ2、レリーズボタン3およびズームレバー10が設けられている。図1(b)に示すように、電子カメラ1の背面には、表示モニタ4、撮影/再生切換ボタン5、モードボタン6、メニューボタン7、ロータリーマルチセレクタ8、および決定ボタン9が設けられている。なお、電源スイッチ2、レリーズボタン3、撮影/再生切換ボタン5、モードボタン6、メニューボタン7、ロータリーマルチセレクタ8、決定ボタン9、およびズームレバー10は、ユーザによって操作される操作部材である。
撮影/再生切換ボタン5は、電子カメラ1の撮影状態と再生状態とを切り換えるために使用される。撮影状態では、撮影された画像データは撮影情報とともにメモリカード等の記録媒体(不図示)に記録される。再生状態では、記録された画像データに基づく再生画像が表示モニタ4に表示される。なお、撮影状態においては、表示モニタ4に、後述する撮像素子112により撮像されている被写体画像がリアルタイムに表示される。
撮影/再生切換ボタン5によって撮影状態または再生状態に設定されている場合に、モードボタン6が押圧操作されると、撮影状態または再生状態において設定可能なモード一覧が表示モニタ4に表示される。メニューボタン7は、各モードを動作させるときに設定変更可能な操作項目を示すメニューを表示するための操作部材である。ここで、モードとは、撮影状態または再生状態における電子カメラ1の動作形態を意味し、例えば、撮影状態において静止画を撮影する撮影モードや動画を撮影する動画モード等を含む。各モードおよびその選択方法については、後述する。
ロータリーマルチセレクタ8は、撮影状態または再生状態におけるモードの選択、メニューボタン7の操作により表示された操作項目の切り替え、表示モニタ4に表示された再生画像の切り替え、再生中の動画や音声の早送り/巻き戻し等を行うために使用される。決定ボタン9は、ロータリーマルチセレクタ8によって選択されたモードや操作項目を決定する際に操作される。
図2に、ロータリーマルチセレクタ8の概略構成を示す分解斜視図を示す。ロータリーマルチセレクタ8は、電子カメラ1に対して固定された基板11と、決定ボタン9の周囲に配置される環状の回転部8aと、基板11上に設置され、回転部8aの押圧操作によって作動する上下左右の4つのスイッチ8b〜8eと、基板11と回転部8aとの間に固定配置された環状の保持部材12とを備えている。回転部8aは、ユーザによる回転操作により保持部材12上で回転する。スイッチ8b〜8eは基板11上に接点が設けられており、その接点はドーム型の部材(不図示)で覆われている。回転部8aの下方には回転部8aとともに回転するマグネット8fが設置され、電子カメラ1に対して固定された基板11上にはホール素子からなる2つのセンサ11aが約180度の間隔で配置されている。
マグネット8fはN極とS極とが交互に多極着磁されており、回転部8aの回転に伴ってマグネット8fがセンサ11aを通過するとセンサ11aはパルス信号を出力する。すなわち、マグネット8fと2つのセンサ11aとの組み合わせにより2つのパルス信号が位相差を持つことになり、回転部8aの回転方向および回転スピードを検知することができる。さらに、回転部8aの下方に設けられた保持部材12上にはN極とS極とが多極着磁されたマグネット11bが固定され、マグネット8fとの吸引と反発の力により、回転部8aの回転操作時に凹凸を通過するようなクリックを発生させている。ここでは、センサ11aがパルス信号を出力するごとに、クリックが1回発生するように構成されている。
回転部8aは軸Oに対して回転可能、かつ傾動可能に構成されている。上下左右の4つのスイッチ8b〜8eは、回転部8aの対応する位置の押圧操作により、上下左右方向を指示する十字キースイッチとして機能する。スイッチ8b〜8eに対応する回転部8aの位置8g〜8j(図1(b)参照)を押圧操作すると、保持部材12を介してドーム型の部材で覆われたスイッチ8b〜8eの接点が押され、スイッチ8b〜8eが作動する。例えば、上スイッチ8bに対応する回転部8aの位置8gを押圧操作すると上スイッチ8bが作動し、下スイッチ8cに対応する位置8hを押圧操作すると下スイッチ8cが作動し、右スイッチ8dに対応する位置8iを押圧操作すると右スイッチ8dが作動し、左スイッチ8eに対応する位置8jを押圧操作すると左スイッチ8eが作動する。
図3は、電子カメラ1の概略構成を示すブロック図である。電子カメラ1のCPU100には、撮像部110、メモリ120、表示制御回路130、電源スイッチ2、レリーズボタン3、撮影/再生切換ボタン5、モードボタン6、メニューボタン7、ロータリーマルチセレクタ8および決定ボタン9等が接続されている。撮像部110の撮像素子112は、複数の画素が二次元的に配設されたエリア型の撮像素子であり、撮像面上には撮影光学系111により被写体像が結像される。撮像素子112としては、CCD型の撮像素子もしくはCMOS型の撮像素子などを用いることができる。撮像部110は、撮像素子112によって得られた被写体の画像データ信号をCPU100に出力する。
CPU100は、撮像部110から入力された画像データに対して、画像サイズ変更、ホワイトバランス処理、ガンマ補正等のデジタル信号処理およびデータ圧縮処理などを行う。また、CPU100は、上述した操作部材からの信号に応じてた制御処理を行う。ロータリーマルチセレクタ8の操作に対応する処理については後述する。メモリ120には、これらの処理に関するプログラムやカメラ全体の制御プログラムが記憶されている。また、メモリ120は、撮像部110から入力された画像データの一時記憶や各種画像処理や画像圧縮/伸張処理の際のバッファメモリとしても利用される。表示制御回路130は、CPU100からの信号に応じて表示モニタ4の駆動制御を行う。表示モニタ4は、例えばカラー表示可能な液晶ディスプレイとして構成される。
以下に、ロータリーマルチセレクタ8の操作に関係する電子カメラ1の動作を詳細に説明する。
(撮影状態におけるモード選択)
撮影/再生切換ボタン5の押圧操作により撮影状態が設定されると、電子カメラ1における撮影動作が可能となる。この状態でモードボタン6が押圧操作されると、図4(a)(b)に示すような撮影専用のモード一覧がモードセレクタ画面として表示モニタ4に表示される。撮影専用のモードは、撮影状態において電子カメラ1で実行可能な動作形態であり、例えば撮影モード、シーンモード、ポートレートモード、風景モード、スポーツモード、夜景ポートレートモード、音声レコードモード、および動画モードである。なお、撮影モードとして、オート撮影モードとマニュアル撮影モードとを別々に設定してもよい。
表示モニタ4には、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aをイメージしたリング状の画像401が表示され、リング画像401内に、撮影状態において選択可能な各モード、すなわち撮影モード、シーンモード、ポートレートモード、風景モード、スポーツモード、夜景ポートレートモード、音声レコードモード、および動画モードを表す8個のイラスト(モード画像)402〜409が略等間隔で表示される。
表示モニタ4に表示された複数の撮影専用モードの中から所望のモードを選択する際には、ユーザはロータリーマルチセレクタ8の回転部8aを指で回転操作する。このとき、回転部8aの回転操作に応じたパルス信号がCPU100に入力され、回転部8aの回転操作に応じたモード画像402〜409に選択マーク410が付与される。撮影専用モードは多数あり、表示モニタ4に表示される各モード画像402〜409の大きさが小さくなるので、選択されているモード画像402〜409に選択マーク410を付与するとともに、選択されたモード画像402〜409自体を拡大して表示する。
図4(a)は撮影モードが選択されてモード画像402に選択マーク410が付与された例、図4(b)はシーンモードが選択されてモード画像403に選択マーク410が付与された例を示している。また、このとき、表示モニタ4の右上部には、選択されているモードが文字で表示される。さらに、表示モニタ4の左上部には、モードセレクタ画面が表示される前に設定されていたモードを表す画像が表示される。図4(a)(b)に示す例では、撮影モードが設定されていたことを示している。
ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aが時計回りに回転操作されると、選択マーク410、すなわち選択されるモードが回転部8aの回転移動に伴って時計回りに移動し、回転部8aが反時計回りに回転操作されると、選択マーク410が反時計回りに移動する。回転部8aの回転操作によって所望のモードを選択し、決定ボタン9を押圧操作すると、選択したモードに設定される。これに応じて、表示モニタ4の表示画像が被写体画像をリアルタイムで表示する撮影画面に切り換わり、選択したモードで撮影動作を行うことができる。なお、音声レコードモードでは、被写体画像をリアルタイムで表示する必要はない。
回転部8aを回転すると、上述したようにマグネット8f、11bの吸引と反発の作用によりクリックが発生し、ユーザに対して凹凸を通過したようなクリック感を与える。ロータリーマルチセレクタ8はセンサ11aがパルス信号を出力するごとにクリックが1回発生するように構成されているので、回転部8aを回転操作して1回クリックが発生すると選択されるモードが1つ変化し、選択マーク410が1つ移動する。
ロータリーマルチセレクタ8を回転操作する代わりに押圧操作し、上下左右方向の十字キーとして使用することによって、所望のモードを選択することもできる。図4(a)(b)に示すようなモードセレクタ画面が表示された状態で、ロータリーマルチセレクタ8の下部8hまたは左部8jを押圧操作すると、選択マーク410、すなわち選択されるモードが時計回りに移動する。また、ロータリーマルチセレクタ8の上部8gまたは右部8iを押圧操作すると、選択マーク410、すなわち選択されるモードが反時計回りに移動する。ロータリーマルチセレクタ8の1回の押圧操作に応じて選択マーク410が1つ移動する。ロータリーマルチセレクタ8を継続して押圧操作すると、選択マーク410は1つずつ順番に移動する。
(再生状態におけるモード選択)
撮影/再生切換ボタン5の押圧操作により再生状態が設定されると、電子カメラ1の表示モニタ4に記録された画像データの表示や音声データの再生が可能となる。この状態でモードボタン6が押圧操作されると、図5(a)(b)に示すような再生専用のモード一覧がモードセレクタ画面として表示モニタ4に表示される。再生専用のモードは、再生状態において電子カメラ1で実行可能な動作形態であり、例えば再生モード、シナリオ再生モード、カレンダーモード、撮影日一覧モード、および音声データ再生モードである。表示モニタ4には、リング画像401内に、再生状態において選択可能な各モード、すなわち再生モード、シナリオ再生モード、カレンダーモード、撮影日一覧モード、および音声データ再生モードを表す5個のイラスト(モード画像)411〜415が略等間隔で表示される。
表示モニタ4に表示された複数の再生専用モードの中から所望のモードを選択する際には、ユーザはロータリーマルチセレクタ8の回転部8aを指で回転操作する。このとき、回転部8aの回転操作に応じたパルス信号がCPU100に入力され、回転部8aの回転操作位置に応じたモード画像411〜415に選択マーク410が付与される。
図5(a)は再生モードが選択されてモード画像411に選択マーク410が付与された例、図5(b)はシナリオ再生モードが選択されてモード画像412に選択マーク410が付与された例を示している。また、このとき、表示モニタ4の右上部には、選択されているモードが文字で表示される。さらに、表示モニタ4の左上部には、モードセレクタ画面が表示される前に設定されていたモードを表す画像が表示される。図5(a)(b)に示す例では、再生モードが設定されていたことを示している。
ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aが時計回りに回転操作されると、選択マーク410、すなわち選択されるモードが回転部8aの回転移動に伴って時計回りに移動し、回転部8aが反時計回りに回転操作されると、選択マーク410が反時計回りに移動する。回転部8aの回転操作によって所望のモードを選択し、決定ボタン9を押圧操作すると、選択したモードに設定される。これに応じて、選択したモードでの再生動作が実行される。
ロータリーマルチセレクタ8を回転操作する代わりに押圧操作することによって、所望のモードを選択することもできる。図5(a)(b)に示すようなモードセレクタ画面が表示された状態で、ロータリーマルチセレクタ8の下部8hまたは左部8jを押圧操作すると、選択マーク410が時計回りに移動し、上部8gまたは右部8iを押圧操作すると、選択マーク410が反時計回りに移動する。
なお、モードセレクタ画面を表示する場合、リング画像401の中央部分の表示色を撮影専用のモード一覧を表示する場合と再生専用のモード一覧を表示する場合とで異なるように設定し、異なるモード一覧が表示されていることをユーザーが直感的に理解できるようにする。
(再生画像の切り替え)
再生状態においてロータリーマルチセレクタ8の操作により再生モードに設定すると、記録された画像データに基づく再生画像が表示される。ここで、再生画像は静止画と動画を含む。表示モニタ4に再生画像が表示された状態でロータリーマルチセレクタ8の回転部8aを回転操作すると、再生画像を切り換えることができる。回転部8aの時計回りの操作により、表示されている再生画像の次に記録された画像データが読み出されて表示され、回転部8aの反時計回りの操作により、表示されている再生画像よりも1つ前の画像データが読み出されて表示される。再生モードに決定されると、通常は、最後に記録された画像データが読み出されて表示される。この場合は、回転部8aを時計回りに操作すると1番初めに記録された画像データが読み出されて表示される。
(再生画像/音声の早送り/巻き戻し)
再生状態において再生モードまたは音声データ再生モードに決定されると、記録された画像データに基づく再生画像の表示または音声データの再生が行われる。再生画像として動画が表示されている状態、または音声データの再生が行われている状態で、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aを回転操作すると、動画や音声の早送り/巻き戻しを行うことができる。回転部8aの時計回りの操作により、動画または音声の早送りが行われ、反時計回りの操作により動画または音声の巻き戻しが行われる。早送り/巻き戻しの速度は、回転部8aの回転速度に依存する。
図6(a)に再生モードが設定され、動画を表示する場合の表示モニタ4の表示例を示し、図6(b)に音声データ再生モードが設定された場合の表示モニタ4の表示例を示す。図6(a)において表示モニタ4の全体に再生中の動画が表示され、表示モニタ4の左上部に再生中の動画に対する巻き戻し、再生、停止、および早送りを指示するためのキー420が表示される。表示モニタ4の左下部には、再生中の動画の再生経過時間を相対的に示すインジケータバー421が表示される。ロータリーマルチセレクタ8の回転操作により動画が巻き戻し/早送りされると、インジケータバー421の長さも変化する。
音声データの再生中も同様に、表示モニタ4の左上部に再生中の音声データに対する巻き戻し、再生、停止、早送りおよびスキップを指示するためのキー423が表示される。表示モニタ4の下部には、再生中の音声データの再生経過時間を相対的に示すインジケータバー424が表示される。ロータリーマルチセレクタ8の回転操作により音声データが巻き戻し/早送りされると、インジケータバー421の長さも変化する。
なお、ロータリーマルチセレクタ8の押圧操作によりキー420,423を選択操作して、動画もしくは音声データの巻き戻し/早送りを指示することも可能である。
(フォーカス距離の設定)
撮影状態において撮影モードに設定した場合に、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作によりフォーカス距離を設定することができる。フォーカス距離の設定画面は、例えば撮影モードに設定した状態でメニューボタン7を押圧操作することにより、表示モニタ4に表示される。なお、ロータリーマルチセレクタ8の上下左右方向の押圧操作によってフォーカス距離を設定することも可能である。
(焦点検出エリア等の選択)
撮影状態において撮影モードに設定した場合に、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作により焦点検出エリアを選択することができる。電子カメラ1において複数の焦点検出エリアが設けられている場合、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aの回転操作により所望の焦点検出エリアを選択する。焦点検出エリアを選択した状態で決定ボタン9を押圧操作することにより、選択された焦点検出エリアでの焦点調節処理が行われる。ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aを時計回りに回転操作すると、選択される焦点検出エリアが右方向に移動し、回転部8aを反時計回りに回転操作すると、選択される焦点検出エリアが左方向に移動する。
また、メニューボタン7の押圧操作により表示モニタ4にメニュー画面が表示された状態で、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作によりメニュー画面の中の操作項目を選択することもできる。メニュー画面において複数の操作項目が一覧表形式で示されている場合、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aを時計回りに回転操作すると、選択される操作項目が下方向に移動し、回転部8aを反時計回りに回転操作すると、選択される操作項目が上方向に移動する。項目を選択した状態で決定ボタン9を押圧操作することにより、選択された項目に対応する処理が行われる。
(サムネイル画像の選択)
再生状態において再生モードに設定し、複数の画像データに基づくサムネイル画像を表示している場合に、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作によりサムネイル画像の選択を行うことができる。図7にサムネイル画像を表示する場合の表示モニタ4の表示例を示す。図7は、画像データ1から画像データ9のサムネイル画像が表示され、中央の画像データ5が選択された状態を示している。選択された画像データ5には、選択マーク430が付与されている。この状態から、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aを時計回りに回転操作することにより、選択マーク430が右方向に移動し、画像データ5の右隣りの画像データ6が選択される。回転部8aを反時計回りに回転操作することにより選択マーク430が左方向に移動し、画像データ5の左隣りの画像データ4が選択される。画像データ4が選択されている場合に回転部8aが反時計回りに回転操作されると、選択マーク430は1段上の画像データ3に移動する。
なお、回転部8aを時計回りに回転操作すると選択マーク430が下方向に移動し、反時計回りに回転操作すると選択マーク430が上方向に移動するように構成してもよい。また、ロータリーマルチセレクタ8の上下左右方向の押圧操作によってサムネイル画像を選択することも可能である。
(CPU100の制御)
次に、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作に応じたCPU100の制御について説明する。CPU100は、ロータリーマルチセレクタ8の回転移動量(回転クリック数)を判断するエンコーダ割り込み処理、ロータリーマルチセレクタ8が回転操作されているかを判断するタイマ0割り込み処理、モードセレクタ画面における選択マーク410の移動を制御するモードセレクタ処理、およびロータリーマルチセレクタ8の回転操作以外の操作信号に応じた処理を行うキー受付処理等を行う。
(エンコーダ割り込み処理)
まず、CPUC100におけるエンコーダ割り込み処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。エンコーダ割り込み処理は、回転部8aの回転スピードに応じて行われる。
ステップS101でロータリマルチセレクタ8からのパルス信号の入力により回転部8aの回転操作が検出されると、回転部8aが回転操作されていることを示す回転操作フラグをオンする。ステップS102では、回転部8aの回転操作により発生するクリックの数(回転クリック数)Aをカウントアップする。
ステップS103では、回転部8aが連続的に回転操作されているかを判断するためのタイマ0に所定時間(>0)を設定する。ここで、所定時間は、回転部8aが平均的な回転速度で回転操作されている場合にロータリーマルチセレクタ8から入力されるパルス信号の間隔よりも長い時間に設定されることが望ましい。CPU100は、所定時間に設定されたタイマ0をカウントダウンしていき、タイマ0が0になると回転部8aの回転操作が停止したと判断する。回転部8aが連続的に回転操作されている場合は、回転クリック数Aがカウントアップするたびにタイマ0が繰り返し所定時間に設定される。
(タイマ割り込み処理)
つぎに、CPU100におけるタイマ0割り込み処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。タイマ0割り込み処理は、上述したタイマ0が0となるとスタートする。
ステップS201では、カーソル移動停止フラグがオンであるか否かを判定する。カーソル移動停止フラグは、表示モニタ4に表示される選択マーク410等のカーソルを、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作の停止時に一緒に移動停止させるかを示すフラグである。デフォルトでは、ロータリーマルチセレクタ8の回転停止に合わせてカーソルの移動も停止させるように、すなわちカーソルの移動処理をキャンセルするように、カーソル移動停止フラグはオンに設定されている。
カーソル移動停止フラグがオンの場合は、ステップS202へ進み、ロータリーマルチセレクタ8の回転クリック数Aを0にする。すなわち、回転部8aが回転停止すると、回転クリック数Aを0にリセットする。カーソル移動停止フラグがオフの場合は、ステップS202をスキップする。ステップS203では、回転操作フラグをオフに設定する。
(モードセレクタ処理)
つぎに、CPU100におけるモードセレクタ処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。モードセレクタ処理は、モードボタン6の押圧操作に応じてスタートする。
ステップS301では、モードボタン6の押圧操作に応じて、図4(a)(b)または図5(a)(b)に示すようなモードセレクタ画面を表示モニタ4に表示する。ここで、カーソル移動停止フラグはオンであり、後述するようにロータリーマルチセレクタ8の回転停止に伴ってカーソル移動もキャンセルするように制御される。
ステップS302では、上述したエンコーダ割り込み処理またはタイマ0割り込み処理でセットした回転クリック数Aを読み込み、回転クリック数Aが0以外であるか否かを判定する。回転クリック数Aが0以外である場合はステップS303へ進み、モードセレクタ画面においてロータリーマルチセレクタ8の回転方向に合わせて選択マーク410を1つ移動させる。ステップS304では、回転クリック数Aを1つカウントダウンする。ステップS302で回転クリック数A=0であると判定されると、これらの処理をスキップする。
ステップS305では、決定ボタン9が押圧操作されたか否かを判定する。決定ボタン9が押圧操作された場合は、選択マーク410で選択されたモードに対応する処理に移行する。決定ボタン9が押圧操作されていない場合は、ステップ306へ進む。ステップS306では、エンコーダ割り込み処理で設定されたタイマ0の値が0であるか否かを判定する。タイマ0=0の場合はロータリーマルチセレクタ8の回転操作が停止したと判断し、ステップS307へ進んで、図9に示したタイマ0割り込み処理を実行する。タイマ0が0でない場合は、ロータリーマルチセレクタ8が連続して回転操作されていると判断し、ステップS302へ戻る。表示モニタ4にモードセレクタ画面が表示されている間、以上の処理を繰り返して行う。
(キー受付処理)
CPUC100におけるキー受付処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。キー受付処理は、一定間隔毎に連続的に行われる
まず、ステップS401で、押圧操作によって作動する操作部材が操作されたか否かを判定する。具体的には、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aの回転操作以外の操作信号(キー操作)が入力されたか否かを判定する。キー操作が入力された場合は、ステップS402へ進み、操作信号に応じたデータを一旦、メモリ120に記録する。
ステップS403では、エンコーダ割り込み処理またはタイマ0割り込み処理でセットされた回転操作フラグがオンであるか否かを判定する。回転操作フラグがオフで回転部8aの回転操作が停止している場合は、ステップ404へ進み、ステップS402で記録したデータに基づき、キー操作に応じた処理を実行する。一方、回転操作フラグがオンで回転部8aが連続的に回転操作されている場合は、ステップS402で記録したキーデータをキャンセルし、キー操作に応じた処理を実行することなくステップS401へ戻る。
なお、ここでは回転部8aの回転操作に関わらずキー操作を受け付けて、回転部8aが回転操作されている場合はキー操作に応じた処理を実行しないように構成した。ただし、回転部8aが回転操作されている場合はキー操作自体を受け付けないように構成してもよい。
(ロータリーマルチセレクタ回転速度と選択マーク移動速度の関係)
上述したように、図4(a)(b)または図5(a)(b)に示すようなモードセレクタ画面が表示されている場合には、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aの回転操作に応じて選択マーク(カーソル)410が移動する。回転部8aの操作に応じて1クリック発生するごとに選択マーク410も1つ移動する。ただし、選択マーク410を移動させるためのCPU100の処理速度よりも回転部8aの回転速度が速い場合には、選択マーク410を出来る限り速い速度で移動させるとともに、回転部8aの回転が停止した時点で選択マーク410も停止する(カーソル移動停止フラグオン時の動作)。
CPU100は上述したように種々の制御処理を行っているが、以下に、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作に応じた選択マーク410の移動動作の流れについて説明する。
ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aが回転操作されるとセンサ11aからパルス信号が出力される。これに応じて図8に示したエンコーダ割り込み処理が起動し、回転クリック数Aがカウントアップされる(ステップS102)。図10に示したモードセレクタ処理において回転部8aのクリック発生が検知されると、モードセレクタ画面における選択マーク410の移動を実行する(ステップS303)。選択マーク410の移動は、回転クリック数Aが0になるまで繰り返し実行される(ステップS304)。
選択マーク410の移動中に回転部8aの回転操作が所定時間以上停止し、タイマ0が0までカウントダウンされると、選択マーク410の移動を停止するために回転クリック数Aを0にリセットする(ステップS202)。回転クリック数Aが0となることで、モードセレクタ画面における選択マーク410の移動を停止する(ステップS302)。
このように、カーソル移動停止フラグがオンの場合は回転部8aの回転操作停止と判断されると、累積した回転部8aのクリック数がキャンセルされ、選択マーク410は回転クリック数A分移動していない場合でも現在位置で停止する。選択マーク410の移動を速やかに停止させることで、回転部8aの回転操作以外の操作入力信号を優先的に受け付けるようにする。
なお、以上説明したロータリーセレクタ8の回転部8aの回転速度と選択マーク410の移動速度との関係は、モードセレクタ画面に限らず、回転部8aの回転操作によりメニュー項目や焦点検出エリアを選択する場合等にも適用される。また、カーソル移動停止フラグのオン/オフは、電子カメラ1の操作性や仕様を考慮して切換可能としてもよい。
(ロータリーマルチセレクタ回転操作と押圧操作の関係)
ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aは、上述したように回転操作に加えて押圧操作も行われる。したがって、回転部8aの回転操作による信号と回転部8aの押圧操作による信号が同時にCPU100に入力されると、誤動作の原因となってしまう。そこで、回転部8aが回転操作されると、所定時間、押圧操作による信号の受付を禁止し、ユーザが回転部8aを押しまわしている場合にロータリーマルチセレクタ8が上下左右方向の十字キーとして作動することを防止する。
以下に、ロータリーマルチセレクタ8が回転操作されている場合の押圧操作の受付の流れについて説明する。
ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aが回転操作されるとセンサ11aからパルス信号が出力される。これに応じてエンコーダ割り込み処理において回転操作フラグがオンされ(ステップ101)、タイマ9が所定時間にセットされる(ステップ103)。回転操作フラグがオンされると、図11に示したキー受付処理において受け付けたキー操作に応じた処理を実行しない(ステップS403)。
回転部8aが連続的に回転操作されている場合は、センサ11aからのパルス信号が入力されるたびにタイマ0が新たにセットされる(ステップS103)。タイマ0で設定された所定時間以上、回転部8aの回転操作が行われない場合は、タイマ0割り込み処理において回転操作フラグをオフにする(ステップS203)。回転操作フラグがオフになることで、キー受付処理において受け付けたキー操作に応じた処理を実行する(ステップS404)。
図12に、回転部8aの回転操作によるパルス信号、回転操作フラグ、回転部8aの押圧操作による信号およびそれに対応した処理のタイミングチャートを示す。
図12に示すように、時間t1でロータリーマルチセレクタ8の回転部8aの回転操作によるパルス信号が入力されると、回転操作フラグがオンする。回転操作フラグがオンの状態で回転部8aが押圧操作され、例えば上スイッチ8bがオンすると、後述するようにチャタリング防止のための待ち時間が経過した後、時間t2で上スイッチ8bからの入力信号が確定する。ただし、回転操作フラグがオンとなっているので、上スイッチ8bからの入力信号は無効化されて処理は実行されない。
回転操作フラグがオンしてから所定時間が経過し、回転操作フラグがオフすると、回転部8aの押圧操作による信号入力が有効となる。例えば時間t3で上スイッチ8bからの入力信号が確定すると、入力信号に応じた処理が実行される。時間t4以降、回転部8aが継続して回転操作されると、回転部8aからのパルス信号が略等間隔で入力され、回転操作フラグがオンの状態が継続する。このとき、回転部8aが押圧操作されて時間t5で上スイッチ8bからの入力信号が確定した後、時間t6で回転操作フラグがオフすると、その時点から上スイッチ8bからの入力信号に応じた処理が実行される。これにより、回転部8aの回転操作が終了した後、すみやかに押圧操作に応じた処理を実行することができる。
なお、回転部8aが押圧操作され、上下左右スイッチ8b〜8eからの入力信号が確定した時点で回転操作フラグがオンになっている場合は、回転操作フラグがオフになってもその入力信号は無効と判断してもよい。あるいは、所定の周期でサンプリングを行い、サンプリング時点で回転操作フラグがオフとなっている場合には上下左右スイッチ8b〜8eからの入力信号を有効と判断してもよい。
(回転操作による動作処理の高速化)
例えばユーザの押圧動作により作動する押しボタンからの信号を用いて選択マーク410等のカーソルを移動させる場合、チャタリング防止回路等を設けてチャタリングによる誤動作を防止する必要がある。この場合は、チャタリング防止回路において押しボタンからの信号が確定してから、すなわち、押しボタンが確実に押圧操作されていることを確認してから、カーソル移動処理を行うため、実際にカーソルが移動するまでに時間がかかってしまう。
ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aの回転操作に応じてカーソル移動処理を行う場合は、ロータリーマルチセレクタ8からのパルス信号が入力されると、タイムラグなく処理を実行することができる。図13(a)に、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aの回転操作により入力されるパルス信号とカーソル移動処理とのタイミングチャートを示す。その比較例として、図13(b)に、押しボタンから入力される信号とカーソル移動処理とのタイミングチャートを示す。
図13(a)に示すように、回転部8aの回転操作により時間t1でパルス信号が入力されると、CPU100は直ちにカーソル移動処理を開始する。同様に、時間t2、t3で回転操作によるパルス信号が入力されると、カーソル移動処理が開始される。これに対し、図13(b)に示すように押しボタンからの信号に応じたカーソル移動処理を行う場合は、時間t11で信号が入力された後、所定の待ち時間(例えば0.2〜0.4秒)が経過してから入力信号が確定され、カーソル移動処理が開始される。時間t12、t13で押しボタンから信号が入力された場合も同様である。
以上説明した一実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)複数の動作状態を切り換える撮影/再生切換ボタン(状態切換操作部材)5と、回転部8aを備え、回転部の回転操作により、撮影/再生切換ボタン5によって設定された動作状態において実行可能な複数の機能(モード)からいずれかを選択するロータリーマルチセレクタ(選択操作部材)8とを電子カメラ1に設け、回転部8aを電子カメラ1の筐体上に配置した。異なる複数の動作状態に応じた動作をそれぞれ行う電子カメラ等の電子機器は、一般的に、動作状態ごとに複数の機能(複数のモードでの動作)を実行可能に設定されている。セレクトダイヤル等のダイヤル停止位置に各機能を割り当ててダイヤルを回転することにより所望の機能を選択する場合は、ダイヤル操作により選択可能な機能の数が制限され、選択可能な機能の数を増やすためにはダイヤル自体を大きくする必要がある。あるいは、一旦メニュー画面等を表示させてから所望の機能を選択する必要があり、操作が煩雑になってしまう。そこで、撮影/再生切換ボタン5の操作により動作状態を設定し、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aの回転操作に応じて機能を選択するように構成したので、選択可能な機能数が多い場合でも容易な操作により所望の機能を選択することができる。また、ダイヤル停止位置に各機能を割り当てないので、回転部8aを大きくすることなく動作状態ごとで選択可能な機能数を増やすことができる。
(2)設定された動作状態において実行可能な複数の機能を表す画像を環状に配置するとともに、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作に応じて選択された機能を表す画像、もしくは選択された機能を指し示すマークを回転移動するよう表示モニタ4を制御する。例えば、図4(a)に示すように各機能を示す画像402〜409をリング画像401内に環状に配置し、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作に応じて選択された機能を示す選択マーク410を回転移動させる。これにより、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作にあわせて選択マーク410が回転移動するので、直感的にわかりやすいモード選択を行うことができ、操作性が向上する。選択マーク410を固定して画像402〜409を回転移動させる場合も同様である。
(3)ロータリーマルチセレクタ8は、複数の機能からいずれかを選択するために押圧操作される複数の押圧部をさらに備えている。複数の押圧部は、上述したロータリーマルチセレクタ8における位置8g〜8jに相当する。これにより、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作に加えて押圧操作でも機能選択を行うことができる。これは、例えば電子カメラ1をウォータープルーフケースに収容して利用する際等に、有効である。
(4)表示モニタ4に実行可能な複数の機能を表す画像が表示されているときに、現在設定されている機能を表す画像をさらに表示する。例えば、撮影状態において撮影モードが設定されている場合は、図4(a)に示すようにモードセレクタ画面の左上に撮影モードを表す画像を表示する。これにより、モード(機能)の設定変更を行うためのモードセレクタ画面が表示されている場合でも、現在設定されているモードを容易に確認することができる。
(5)実行可能な複数の機能を表示する表示画面の表示形態は、複数の動作状態ごとに設定される。ここで、表示形態とは、表示モニタ4における表示色、デザインおよび形状等である。例えば、撮影状態のモードセレクタ画面と再生状態のモードセレクタ画面では、図4(a)、図5(a)に示すようにリング画像401の中央部分の表示色を変更する。これにより、ユーザは、異なる動作状態のモードセレクタ画面が表示されていることを容易に認識することができる。
(6)ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aの回転操作に伴いクリックを発生させるように構成し、回転部8aの回転操作に伴ってクリックが発生するごとに、選択された機能を表す画像もしくは選択マーク410が1つずつ回転移動するように制御した。これにより、ユーザは選択中の機能が変化していることをロータリーマルチセレクタ8のクリック感から認識することができる。
(7)CPU100は、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aの回転操作が停止すると、回転部8aの回転操作量に関わらず、選択された機能を表す画像もしくは選択マーク410の移動を停止する。例えば、回転部8aがCPU100における選択マーク410の移動処理よりも速い速度で回転操作されている場合には、回転部8aの回転操作に対応しない位置であっても選択マーク410を停止させる。これにより、回転部8aの回転操作が終了した時点で速やかに他の操作部材からの入力信号を受け付けて次の処理に移行することができる。
(8)CPU100は、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aの回転操作が行われている状態で複数の押圧部8g〜8jのいずれかが操作されると、押圧部8g〜8jからの入力信号を無効化する。これにより、ロータリーマルチセレクタ8の回転操作による信号と押圧操作による信号が入力されるような場合に、電子カメラ1の誤動作を防止することができる。
(9)電子カメラ1は、被写体画像を撮影する撮影状態、および記録された被写体画像を再生して表示させる再生状態において、それぞれ複数の異なる機能を有しているので、それぞれの動作状態に応じた機能をロータリーマルチセレクタ8という単一の操作部材の操作によって選択できるように構成することにより、操作性が向上する。
(変形例)
以上説明した一実施の形態においては、例えばモードセレクタ画面が表示されている場合に、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aの回転操作により1回クリックが発生すると、モードが1つ変化し、選択マーク410が1つ移動するように設定した。ただし、これには限定されず、複数回クリックが発生するとモードが1つ変化するように構成したり、クリック感を与えず、回転部8aがスムーズに回転するように構成してもよい。マグネット8f、11bの組み合わせによりクリックを発生させる代わりに、機械的なクリック機構を設けてもよい。
以上説明した一実施の形態においては、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aを回転操作および押圧操作可能に構成したが、これには限定されず、押圧操作に応じた十字キーとしての機能は省略し、回転操作のみが行われる操作部材として構成してもよい。また、回転部8aを環状ではなく多角形状としたり、決定ボタン9を別の位置に配置してもよい。
図4(a)(b)または図5(a)(b)に示すようなモードセレクタ画面が表示された状態でヘルプキーを操作すると、選択されたモードについての簡単な説明を表示モニタ4に表示するように構成してもよい。これにより、各モード内容を把握していないユーザにとっても容易にモード選択を行うことができる。ヘルプキーとしては、例えばズームレバー10を使用することができる。また、ヘルプ情報を表示するためのスイッチを別に設置することももちろん可能である。
モードセレクタ画面は、図4(a)(b)または図5(a)(b)に示すような表示形態には限定されず、ロータリーマルチセレクタ8の回転部8aをイメージさせるような画像を表示できれば種々の変更が可能である。例えば、選択マーク410が移動する代わりに、選択マーク410をある1点で固定し、各モード画像402〜409,411〜415を回転移動させてもよい。また、選択されたモード画像402〜409、411〜415は、選択されていることを示せれば拡大表示しなくてもよい。撮影専用モードおよび再生専用モードの数および内容は、上述したものには限定されず、それぞれ変更可能である。また、それぞれのモード数に応じて表示モニタ4に表示するリング画像401の大きさを変更することもできる。また、リング画像401を環状ではなく多角形状としたり、各モード画像402〜409,411〜415をイラストではなく記号としてもよい。
以上説明した一実施の形態においては、電子機器として電子カメラ1を例として説明したが、これには限定されず、電子機器としてPDA、携帯電話、ポータブルプレイヤー、プロジェクター、またはフィルムカメラ等を利用することもできる。電子カメラ1以外の電子機器を用いる場合も、電子機器の複数の動作状態においてそれぞれ設定される専用の動作モードをロータリーマルチセレクタ8の回転操作により選択することが可能となる。
以上説明した一実施の形態において、撮影/再生切換ボタンは状態切換操作部材として機能し、ロータリーマルチセレクタ8は選択操作部材として機能し、上下左右スイッチ8b〜8eは複数の押圧部として機能し、CPU100および表示制御回路は表示制御手段として機能し、ズームレバー10は説明表示指示部材として機能し、マグネット8f,11bはクリック機構として機能し、CPU100は制御手段として機能することができる。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
(a)本発明の一実施の形態による電子カメラを上方からみた平面図、および(b)後方からみた背面図。 ロータリーマルチセレクタの概略構成を示す分解斜視図。 電子カメラの概略構成を示すブロック図。 (a)(b)撮影専用モードを示すモードセレクタ画面の表示例を示す図。 (a)(b)再生専用モードを示すモードセレクタ画面の表示例を示す図。 (a)動画再生時の表示例、および(b)音声データ再生時の表示例を示す図。 サムネイル画像が表示された場合の選択マークの移動を説明する図。 エンコーダ割り込み処理の処理手順を示すフローチャート。 タイマ0割り込み処理の処理手順を示すフローチャート。 モードセレクタ処理の処理手順を示すフローチャート。 キー受付処理の処理手順を示すフローチャート。 ロータリーマルチセレクタ回転操作時の押圧操作無効化処理の作用を説明する図。 (a)ロータリーマルチセレクタの回転操作による処理実行タイミングを説明する図、および(b)押圧操作による処理実行タイミングを説明する比較例を示す図。
符号の説明
1:電子カメラ
4:表示モニタ
5:撮影/再生切換ボタン
6:モードボタン
8:ロータリーマルチセレクタ
8a:回転部
8b〜8e:上下左右スイッチ
9:決定ボタン
11a:センサ
100:CPU
130:表示制御回路

Claims (10)

  1. 異なる複数の動作状態に応じた動作をそれぞれ行う電子機器において、
    前記複数の動作状態を切り換える状態切換操作部材と、
    回転部を備え、前記回転部の回転操作により、前記状態切換操作部材によって設定された動作状態において実行可能な複数の機能からいずれかを選択する選択操作部材とを備え、
    前記選択操作部材の前記回転部は、前記電子機器の筐体上に配置されることを特徴とする電子機器。
  2. 異なる複数の動作状態に応じた動作をそれぞれ行う電子機器において、
    回転部を備え、前記回転部の回転操作により、設定された動作状態において実行可能な複数の機能からいずれかを選択する選択操作部材と、
    前記実行可能な複数の機能を表す画像を環状に配置するとともに、前記選択操作部材の回転操作に応じて選択された機能を表す画像、もしくは選択された機能を指し示すマークを回転移動するよう表示装置を制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子機器において、
    前記選択操作部材は、前記複数の機能からいずれかを選択するために押圧操作される複数の押圧部をさらに備えることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項2に記載の電子機器において、
    前記表示制御手段は、前記実行可能な複数の機能を表す画像が表示されているときに、現在設定されている機能を表す画像をさらに表示するよう前記表示装置を制御することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項2または請求項4に記載の電子機器において、
    前記表示制御手段は、前記実行可能な複数の機能を表示する表示画面の表示形態を前記複数の動作状態ごとに設定することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項2、請求項4および請求項5のいずれか1項に記載の電子機器において、
    説明表示指示部材をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記説明表示指示部材が操作されると、その時点で前記選択操作部材によって選択されている機能についての説明を表示するよう前記表示装置を制御することを特徴とする電子機器。
  7. 請求項2、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記選択操作部材の前記回転部の回転操作に伴いクリックを発生させるクリック機構をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記回転部の回転操作に伴いクリックが発生するごとに、前記選択された機能を表す画像もしくは前記マークが1つずつ回転移動するように前記表示装置を制御することを特徴とする電子機器。
  8. 請求項2、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記表示制御手段は、前記選択操作部材の前記回転部の回転操作が停止すると、前記回転部の回転操作量に関わらず、前記選択された機能を表す画像もしくは前記マークの移動を停止するよう前記表示装置を制御することを特徴とする電子機器。
  9. 異なる複数の動作状態に応じた動作をそれぞれ行う電子機器において、
    回転部と複数の押圧部とを備え、前記回転部の回転操作もしくは前記複数の押圧部の押圧操作により、設定された動作状態において実行可能な複数の機能からいずれかを選択する選択操作部材と、
    前記回転部の回転操作が行われている状態で前記複数の押圧部の押圧操作が行われると、前記複数の押圧部からの入力信号を無効化する制御手段とを備えることを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記電子機器は、電子カメラであり、
    前記複数の動作状態は、前記電子カメラによって被写体画像を撮影する撮影状態、および記録された前記被写体画像を再生して表示させる再生状態であることを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102422219A (zh) * 2009-05-11 2012-04-18 创新科技有限公司 多模型相机以及用于选择相机的操作模式的方法

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