JP2007221520A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】従来、複数のドキュメント処理が同時期に発生し複数の画像処理が同時期に要求された場合、いずれか一つの画像処理しか実行することができず、ドキュメント処理のリアルタイム性を実現することができないという課題を有していた。
【解決手段】複数種類の画像処理およびこの画像処理以外の少なくとも1つの処理を行う第一の処理手段(CPU113)と、複数種類の画像処理を行う第二の処理手段(DSP114)と、既に実行中の画像処理と新たに発生した画像処理の優先度を比較する比較手段(CPU113)とを有し、この比較手段(CPU113)の比較結果に基づいて、優先度の高い画像処理を第二の処理手段(DSP114)が実行し、優先度の低い画像処理を第一の処理手段(CPU113)が実行するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファクス送信、ファクス受信、プリント、スキャン、コピーなど複数のドキュメント処理機能を備え、複数の画像データをリアルタイムに処理することが可能な多機能な画像処理装置、この画像処理装置によって実行される画像処理方法および画像処理プログラムに関するものである。
近年、ファクス送信、ファクス受信、プリント、スキャン、コピーなど複数のドキュメント処理機能を併せ持ち、多機能複合機、デジタル複合機、多機能プリンタ、オールインワンプリンタ、多機能ファクスなどと呼ばれている多機能な画像処理装置が数多く製品化されている。このような画像処理装置では、スキャナで読み取った画像データをフィルター処理で補正し、MH(Modified Huffman)またはMR(Modified Relative Element Address Designate)またはMMR(Modified MR)またはJBIG(Joint Bi−Level Image Coding Experts Group)方式で符号化し、通信インターフェースで送信する。さらに、通信インターフェースで受信したファクス符号データを復号化し、記録用紙に合わせて拡大または縮小し、色変換し、プリンタで印刷する。さらに、スキャナで読み取った画像データをフィルター処理で補正し、記録用紙に合わせて拡大または縮小し、色変換し、中間調処理し、プリンタで印刷する。さらに、通信インターフェースで受信した印刷コマンドに基づいて画像データを生成し、色変換し、中間調処理し、プリンタで印刷する。さらに、スキャナで読み取った画像データをフィルター処理で補正し、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で圧縮し、通信インターフェースでコンピュータに出力、または外部記憶装置に保存する。これらのドキュメント処理は、それぞれリアルタイムに実行されること、つまり操作者から見て同時に実行されることが望まれている。また、併せて低価格化が望まれている。そこで、高速な画像データ処理を低価格に実現する技術が種々提案されている。
このような技術として、例えば(特許文献1)あるいは(特許文献2)に開示された技術が知られている。
(特許文献1)に示される画像処理装置では、装置を制御するCPU(CentralProcessing Unit)と独立して動作するDSP(Digital Signal Processor)を備え、CPUからのコマンドにしたがって画像処理を実行させることにより、画像処理に柔軟性を持たせると共にハードウエアを簡素化し、高速な画像処理と装置のコスト上昇を抑える技術が開示されている。
また(特許文献2)に示される画像処理装置では、画像処理に優先度を持たせ優先度順にしたがって画像処理を行うことにより、単一プロセッサの簡素なハードウエア構成において所望の画像処理を高速に実行する技術が開示されている。
特開平06−125411号公報 特開2002―264406号公報
しかしながら(特許文献1)あるいは(特許文献2)にて開示された従来の技術では、複数のドキュメント処理が同時期に発生し複数の画像処理が同時期に要求された場合であっても、いずれか一つの画像処理しか実行することができず、ドキュメント処理のリアルタイム性を実現することができないという課題を有していた。
また、複数の画像処理を時分割的に並列実行する技術の提案も成されているが、一つのプロセッサの処理能力を分配して処理するだけであり、結局それぞれの画像処理に要する時間が長くなり、ドキュメント処理のリアルタイム性を実現できないという課題の解決には至っていない。
また、画像処理に優先順位を持たせ優先度の高い画像処理から順次実行する技術が提案されているが、優先度の低い画像処理の実行が滞ることにより通信障害や操作者の操作性低下を招く恐れがあり、ドキュメント処理のリアルタイム性を実現できないという課題の解決には至っていない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、複数のドキュメント処理が同時期に発生し複数の画像処理が同時期に要求された場合であっても、装置が備える複数のプロセッサの処理能力を有効的に分配し、複数の画像処理を同時的に実行しドキュメント操作のリアルタイム性を実現し、画像処理の実行停滞を発生させることなく、かつ操作者の操作性を快適に保つ画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、複数種類の画像処理およびこの画像処理以外の少なくとも1つの処理を行う第一の処理手段と、前記複数種類の画像処理を行う第二の処理手段と、既に実行中の画像処理と新たに発生した画像処理の優先度を比較する比較手段とを有し、前記比較手段の比較結果に基づいて、優先度の高い画像処理を前記第二の処理手段が実行し、優先度の低い画像処理を第一の処理手段が実行するように構成したものである。
本発明の画像処理装置によれば、複数の画像処理(ドキュメント処理)が同時期に発生し複数の画像処理が同時期に要求された場合であっても、装置が備える複数の処理手段の処理能力を有効的に分配し、複数の画像処理を同時的に実行しドキュメント処理のリアルタイム性を実現し、画像処理の実行停滞を発生させることなく、かつ操作者の操作性を快適に保つことができる。
本発明の画像処理装置は、複数種類の画像処理およびこの画像処理以外の少なくとも1つの処理を行う第一の処理手段と、複数種類の画像処理を行う第二の処理手段と、既に実行中の画像処理と新たに発生した画像処理の優先度を比較する比較手段とを有し、比較手段の比較結果に基づいて、優先度の高い画像処理を第二の処理手段が実行し、優先度の低い画像処理を第一の処理手段が実行するように構成したものである。これによって複数の画像処理(ドキュメント処理)が同時期に発生し複数の画像処理が同時期に要求された場合であっても、装置が備える複数の処理手段の処理能力を有効的に分配し、複数の画像処理を同時的に実行しドキュメント処理のリアルタイム性を実現し、画像処理の実行停滞を発生させることなく、かつ操作者の操作性を快適に保つことが可能となる。
また本発明は、異なる複数の画像処理を実行可能な画像処理装置において、画像処理および画像処理以外の少なくとも一つの処理を行う第一の処理手段と、画像処理を行う第二の処理手段と、第一の処理手段用と第二の処理手段用の同じ画像処理アルゴリズムの画像処理プログラムを記憶する第一のメモリと、第二の処理手段用の画像処理プログラムを記憶する第二のメモリと、画像処理の優先度を比較する比較手段と、第一の処理手段と第二の処理手段間の通信を行う通信手段と、第一のメモリと第二のメモリ間のデータ転送を行う転送手段とを備え、第二の処理手段が画像処理を実行中に新たな画像処理が発生したとき、第一の処理手段は比較手段により第二の処理手段が実行中の画像処理と新たに発生した画像処理の優先度を比較し、優先度の高い画像処理を第二の処理手段が実行し、優先度の低い画像処理を前記第一の処理手段が実行するように構成したものである。これによって複数の画像処理(ドキュメント処理)が同時期に発生し複数の画像処理が同時期に要求された場合であっても、装置が備える複数の処理手段の処理能力を有効的に分配し、複数の画像処理を同時的に実行しドキュメント処理のリアルタイム性を実現し、画像処理の実行停滞を発生させることなく、かつ操作者の操作性を快適に保つことが可能となる。
また本発明は、第一の処理手段は、第一のメモリに記憶された第二の処理手段用の画像処理プログラムを第二のメモリへ転送するよう転送手段に指示し、更に第二の処理手段に画像処理の実行を命令するように構成したものである。これによって第二のメモリは複数種類の画像処理プログラムを記憶する必要がなく、小さな記憶容量で構成することが可能となる。
また本発明は、第二の処理手段は第一の処理手段からの命令にしたがって画像処理を実行あるいは中断するようにしたものである。これによって第一の処理手段は第二の処理手段の画像処理実行を自在に制御することが可能となる。
また本発明は、第一の処理手段および第二の処理手段は実行中の画像処理を中断するときに画像処理の継続に必要な継続情報を退避保存し、さらに継続情報に基づいて画像処理を継続実行できるようにしたものである。これによって第一の処理手段および第二の処理手段は自在に画像処理の実行および中断を行うことが可能となる。
また本発明は、第一の処理手段および第二の処理手段は画素単位あるいはライン単位あるいは分割された領域単位で画像処理を行い、画像処理を中断したときの継続情報に処理済みの画素数あるいはライン数あるいは領域数を含むようにしたものである。これによって第一の処理手段と第二の処理手段とが交替して画像処理を継続実行することが可能となる。
また本発明は、画像処理の優先度を自在に設定変更可能にしたものである。これによって画像処理装置の動作状況あるいは操作者の操作状況や要望にしたがって画像処理の優先順位を変更することができ、操作者の操作性を快適に保つことが可能となる。
また本発明は、第二の処理手段と第二のメモリを同じ集積回路上に構成し、第二の処理手段と第二のメモリとを高速な専用バスで結合するようにしたものである。これによって第二の処理手段は画像データを高速に読み書きでき、画像処理を高速に行うことが可能となる。
また本発明は、第二のメモリは第二の処理手段の動作速度以上で動作可能なノーウエイトメモリで構成にしたものである。これによって第二の処理手段はメモリの読み書きで待たされることなく画像処理を行うことが可能となる。
また本発明は、第二の処理手段は第二のメモリに保存した画像データに対して画像処理を行うようにしたものである。これによって第二の処理手段は第一の処理手段のバス渋滞の影響を受けることなく画像処理を行うことが可能となる。
また本発明は、第一の処理手段をCPU(CentralProcessing Unit)で構成し、第二の処理手段をDSP(Digital Signal Processor)で構成したものである。これによって画像処理に多用される積和演算などの数値計算を高速に行うことが可能となる。
本発明の画像処理方法は、画像入出力制御およびデータ入出力制御およびパネル制御を第一の処理手段に行わせ、画像処理を第一の処理手段と第二の処理手段とに分担して行わせ、異なる複数の画像処理を実行する画像処理方法において、第二の処理手段が画像処理実行中に新たな画像処理要求が発生したとき、第二の処理手段が実行中の画像処理と新たに要求された画像処理の優先度を比較する工程と、優先度の高い画像処理を第二の処理手段に実行させる工程と、優先度の低い画像処理を第一の処理手段に実行させる工程を含むようにしたものである。本発明の画像処理方法によれば、画像入出力制御およびデータ入出力制御およびパネル制御を第一の処理手段に行わせ、画像処理を第一の処理手段と第二の処理手段とに分担して行わせ、異なる複数の画像処理を実行する画像処理装置において、複数のドキュメント処理が同時期に発生し複数の画像処理が同時期に要求された場合であっても、装置が備える複数の処理手段の処理能力を有効的に分配し、複数の画像処理を同時的に実行しドキュメント処理のリアルタイム性を実現し、画像処理の実行停滞を発生させることなく、かつ操作者の操作性を快適に保つことが可能となる。
また本発明は、第一の処理手段が第一のメモリに記憶された第二の処理手段用の画像処理プログラムを第二のメモリへ転送する工程と、第二の処理手段に画像処理の実行を命令する工程を含むようにしたものである。これによって第二のメモリは複数種類の画像処理プログラムを記憶する必要がなく、小さな記憶容量で構成することが可能となる。
また本発明は、画素単位あるいはライン単位あるいは分割された領域単位に画像処理を実行し、画素単位あるいはライン単位あるいは領域単位で画像処理を中断する工程と、処理済みの画素数あるいはライン数あるいは領域数を含む継続情報を退避保存する工程と、退避保存した継続情報に基づいて画像処理を継続実行する工程を含むようにしたものである。これによって第一の処理手段と第二の処理手段とが交替して画像処理を継続実行することが可能となる。
また本発明のプログラムは、上述した画像処理方法を実行するためのプログラムである。本発明のプログラムによれば、本発明の画像処理方法をコンピュータに実行させることができ、画像入出力制御およびデータ入出力制御およびパネル制御を第一の処理手段に行わせ、画像処理を第一の処理手段と第二の処理手段とに分担して行わせ、異なる複数の画像処理を実行する画像処理装置において、複数のドキュメント処理が同時期に発生し複数の画像処理が同時期に要求された場合であっても、装置が備える複数の処理手段の処理能力を有効的に分配し、複数の画像処理を同時的に実行しドキュメント操作のリアルタイム性を実現し、画像処理の実行停滞を発生させることなく、かつ操作者の操作性を快適に保つことが可能となる。
以降、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における画像処理装置のブロック構成図である。
図1において、101はスキャナエンジンであり、102はスキャナインターフェースである。スキャナエンジン101は、スキャナインターフェース102からの制御信号によって制御され、図示しないスキャナ原稿台上に配置された原稿を読み取りデジタル化した画像データを出力する。
103はプリンタエンジンであり、104はプリンタインターフェースである。プリンタエンジン103は、プリンタインターフェース104からの制御信号によって制御され、プリンタインターフェース104が出力する画像データを記録用紙に印刷する。
105は通信インターフェースであり、図示しない通信線路を経由して図示しないコンピュータと通信し、印刷データの受信や画像データの送信を行う。または、図示しないファクス装置と通信しファクスデータの送信あるいは受信を行う。
106は表示装置であり、107は入力装置であり、108はパネルコントローラである。表示装置106と入力装置107とで操作パネルを構成し、パネルコントローラ108の制御により表示装置106に操作者へのメッセージを表示する。また、操作者による入力装置107への入力情報をパネルコントローラ108が取得する。
109は外部記憶装置であり、110は外部記憶インターフェースである。外部記憶装置109は、外部記憶インターフェース110によって制御され、様々な種類のメモリカードあるいはハードディスクあるいはフロッピー(登録商標)ディスクなどの情報記録媒体にデータを書き込むあるいは読み出す。
111はセンサであり、112はセンサインターフェースである。センサ111はセンサインターフェース112により制御され、記録用紙の有無や記録用紙カセットの状態や装置周辺の温湿度や記録用紙詰まりの有無などプリンタエンジン103の各種状態をセンシングする。またスキャナエンジンに自動給紙装置(ADF)が搭載されている場合は、センサ111はADFにおける給紙状態などをセンシングする。
113は第一の処理手段としてのプロセッサである。このプロセッサはCPU(Central Processing Unit)から構成されている(以降CPU113と呼称する)。CPU113は画像処理を実行するとともに、スキャナエンジン101およびプリンタエンジン103および通信インターフェース105および表示装置106および入力装置107を制御する。すなわちCPU113は画像処理以外の処理を実行するように構成されている。
またCPU113は後に詳細に説明するように、実行すべき画像処理の優先度を比較し、画像処理を行うべき主体を決定する比較手段でもある。
114は第二の処理手段としてのプロセッサである。このプロセッサはDSP(Digital Signal Processor)から構成されている(以降DSP114と呼称する)。
115は少容量ながら高速に読み書き可能な第二のメモリである(第一のメモリについては後述する)。この第二のメモリはDSP114の動作速度以上で動作可能なノーウエイトメモリで構成された、いわゆる高速メモリである(以降第二のメモリを高速メモリ115と呼称する)。116はDSP114と高速メモリ115を結合する高速な専用バスである。DSP114は高速メモリ115に保存された画像データに対して画像処理を行う。
117は第一の処理手段であるCPU113と第二の処理手段であるDSP114間の通信を行う通信手段として設けられたプロセッサ間通信コントローラである。プロセッサ間通信コントローラ117はCPU113とDSP114間の通信を行うために、一般的に複数個のメッセージレジスタと通信先プロセッサへの割り込み信号発生回路などで構成されている。
118は第一のメモリとしてのROM(Read−Only Memory)であり、少なくともCPU113が実行する制御プログラムおよび画像処理プログラムおよびDSP114が実行する画像処理プログラムが記憶されている。
この制御プログラムに基づいてCPU113はスキャナエンジン101、プリンタエンジン103、通信インターフェース105、表示装置106、入力装置107などを制御する。更にCPU113は以降詳細に説明する、画像処理の優先度に応じたCPU113とDSP114の役割分担、DSP114が実行するプログラムの転送、DSP114に対する画像処理の実行指示などを制御している。
119はRAM(Random−Access Memory)であり、画像データおよび符号データおよびCPU113の作業用データを一時的に記憶する。
120は第一のメモリ(ROM118)と第二のメモリ(高速メモリ115)間のデータ転送を行う転送手段としてのDMAC(Direct Memory Access Controller)である。DMAC120は、他にRAM119と高速メモリ115との間で画像データあるいは符号データの転送を行う。
121は割り込みコントローラであり、センサインターフェース112および外部記憶インターフェース110およびスキャナインターフェース102およびプリンタインターフェース104およびパネルコントローラ108および通信インターフェース105およびプロセッサ間通信コントローラ117およびDMAC120からCPU113への割り込み信号を調停する。
122はCPUバスであり、CPU113とセンサインターフェース112および外部記憶インターフェース110およびスキャナインターフェース102およびプリンタインターフェース104およびパネルコントローラ108およびROM118およびRAM119および割り込みコントローラ121および通信インターフェース105およびプロセッサ間通信コントローラ117およびDMAC120とを結合する。
図2は本発明の実施例1におけるファクス受信、ファクス送信、コピー、プリント、スキャン時に実行する画像処理の流れを示す説明図である。
以降、図2に図1を併用して、上記各種の機能を実行する際の画像処理の流れについて説明する。
図2においてスキャナエンジン補正201は、スキャナエンジン101が読み取った画像データに対して行うシェーディング補正、ガンマ補正、背景除去などに係る画像処理である。フィルター処理202は、先鋭化、平滑化、エッジ強調などに係る画像処理である。データ圧縮203およびデータ伸張204は、RLE、MH、MR、MMR、JBIG、JPEGなどに係る画像処理である。ズーム205は画像データの拡大あるいは縮小に係る画像処理である。色変換206は、RGBをCMYあるいはCMYKあるいはKに変換する際に用いる画像処理である。プリンタエンジン補正207は、プリンタエンジン103の印刷特性に合わせて行うガンマ補正などに係る画像処理である。中間調処理208は、単純二値化法、ディザ法、誤差拡散法、スクリーン法などに係る画像処理である。
ファクス受信は、通信インターフェース105で受信したファクス符号データをRAM119に一時保存し、DMAC120がファクスデータをRAM119から高速メモリ115へ転送し、DSP114がデータ伸張204によりファクス符号データを画像データに復号し、ズーム205および色変換206およびプリンタエンジン補正207を行い、DMAC120が画像データを高速メモリ115からRAM119へ転送し、プリンタインターフェース104が画像データをRAM119からプリンタエンジン103へ出力する。
ファクス送信は、スキャナエンジン101が読み取った画像をスキャナインターフェース102がRAM119に一時保存し、DMAC120が画像データをRAM119から高速メモリ115へ転送し、DSP114がスキャナエンジン補正201およびフィルター処理202およびデータ圧縮203により画像データをファクス符号データに変換し、DMAC120がファクス符号データを高速メモリ115からRAM119へ転送し、通信インターフェース105がファクス符号データを送信する。
コピーは、スキャナエンジン101が読み取った画像をスキャナインターフェース102がRAM119に一時保存し、DMAC120が画像データをRAM119から高速メモリ115へ転送し、DSP114がスキャナエンジン補正201およびフィルター処理202およびズーム205および色変換206およびプリンタエンジン補正207および中間調処理208を行い、DMAC120が画像データを高速メモリ115からRAM119へ転送し、プリンタインターフェース104が画像データをRAM119からプリンタエンジン103へ出力する。
プリントは、通信インターフェース105で受信した印刷コマンドをRAM119に一時保存し、CPU113が印刷コマンドを解釈して画像データを生成し、DMAC120が画像データをRAM119から高速メモリ115へ転送し、DSP114が色変換206およびプリンタエンジン補正207および中間調処理208を行い、DMAC120が画像データを高速メモリ115からRAM119へ転送し、プリンタインターフェース104が画像データをRAM119からプリンタエンジン103へ出力する。
スキャンは、スキャナエンジン101が読み取った画像をスキャナインターフェース102がRAM119に一時保存し、DMAC120が画像データをRAM119から高速メモリ115へ転送し、DSP114がスキャナエンジン補正201およびフィルター処理202およびデータ圧縮203により画像データを符号データに変換し、DMAC120が符号データを高速メモリ115からRAM119へ転送し、通信インターフェース105が符号データを送信する。
このように第二の処理手段であるDSP114は、第二のメモリである高速メモリ115に保存した画像データに対して画像処理を行うように構成されている。
図3は本発明の実施例1におけるCPU113の画像処理制御のフローチャートである。
以降図3に図1を併用して画像処理の過程について詳細に説明する。
新たに要求された画像処理を画像処理N、DSP114が実行中の画像処理を画像処理Cとして以下説明する。
CPU113は、操作者による入力装置107の操作やファクス受信などによって新たな画像処理Nの発生を認識すると、DSP114が画像処理を実行しているか否かを調べる(S301)。DSP114が画像処理を実行していなければ、DMAC120を使ってROM118に記憶する画像処理Nを実行するためのプログラムを高速メモリ115へ転送し(S302)、プロセッサ間通信コントローラ117を使ってDSP114に画像処理の実行を命令する(S303)。DSP114が画像処理Cを実行中であれば、画像処理Nと画像処理Cの優先度を比較する(S304)。
図4は本発明の実施例1における画像処理の優先度を決定する規則を示す説明図である。
以降図4に図1を併用して画像処理の優先度を決定する過程について説明する。
ここで画像処理装置の搭載メモリ容量(RAM119の容量、以下同じ)が小さい場合、図4(a)に示すように画像処理の優先度が定まる。つまり、ファクス受信は、送信側ファクスの都合にしたがってファクスデータが送信されるため、受信側ファクスはメモリ不足による通信障害を発生させないように最優先で受信データの印刷を行わなければならない。一方、ファクス送信あるいはスキャンは、相手側装置によるデータ処理速度への制約が少ないため、搭載メモリ容量に応じてデータ処理行うことができる。また、画像処理装置の搭載メモリ容量が大きい場合、図4(b)に示すように画像処理の優先度が定まる。つまり搭載メモリ量が大きい場合は、データ処理の緊急性よりも操作者の操作性を重視することになる。よって、工程S304で優先度を比較するとき、図4に示すようなテーブルを参照する。
以降図3に戻って、図1を併用して説明を続ける。
画像処理Nの優先度が画像処理Cよりも高くなければ、DSP114には引き続き画像処理Cを実行させ、CPU113は図3に示すフローチャートにしたがって画像処理Nを実行する(S305)。画像処理Nの優先度が画像処理Cよりも高ければ、CPU113はプロセッサ間通信コントローラ117を使ってDSP114に画像処理Cの実行中断を命令し(S306)、DSP114が画像処理Cの実行中断時に生成する処理済みの画素数あるいはライン数あるいは領域数を含んだ継続情報をプロセッサ間通信コントローラ117経由で受け取る(S307)。
このように第二の処理手段(DSP114)は、第一の処理手段(CPU113)からの命令により、画像処理を実行あるいは中断するように構成され、更に第一の処理手段(CPU113)および第二の処理手段(DSP114)は、画像処理を中断するとき画像処理の継続に必要な継続情報を退避保存し、さらに継続情報に基づいて画像処理を継続実行する。
次にCPU113はDMAC120を制御して、ROM118に記憶する画像処理Nを実行するためのプログラムを高速メモリ115へ転送し(S302)、プロセッサ間通信コントローラ117を使ってDSP114に画像処理の実行を命令する(S303)。一方CPU113は、DSP114から受け取った継続情報に基づき画像処理Cを実行する(S308)。すなわち第一の処理手段(CPU113)は、第二の処理手段(DSP114)用の画像処理プログラムを第一のメモリ(ROM118)から第二のメモリ(高速メモリ115)へ転送するよう転送手段(DMAC120)に指示し、画像処理プログラムの転送が完了した後に、第二の処理手段(DSP114)に画像処理の実行を命令するのである。
このように実施例1の画像処理装置は、複数種類の画像処理およびこの画像処理以外の少なくとも1つの処理を行う第一の処理手段(プロセッサであるCPU113)と、複数種類の画像処理を行う第二の処理手段(プロセッサであるDSP114)と、既に実行中の画像処理と新たに発生した画像処理の優先度を比較する比較手段(CPU113)とを有し、比較手段(CPU113)の比較結果に基づいて、優先度の高い画像処理を第二の処理手段(DSP114)が実行し、優先度の低い画像処理を第一の処理手段(CPU113)が実行するように構成されている。
より具体的には、実施例1の画像処理装置は、異なる複数の画像処理を実行可能な画像処理装置において、画像処理および画像処理以外の少なくとも一つの処理を行う第一の処理手段(プロセッサであるCPU113)と、画像処理を行う第二の処理手段(プロセッサであるDSP114)と、この第一の処理手段(CPU113)用と第二の処理手段(DSP114)用の同じ画像処理アルゴリズムの画像処理プログラムを記憶する第一のメモリ(ROM118)と、第二の処理手段用の画像処理プログラムを記憶する第二のメモリ(高速メモリ115)と、画像処理の優先度を比較する比較手段(CPU113)と、第一の処理手段(CPU113)と第二の処理手段(DSP114)間の通信を行う通信手段(プロセッサ間通信コントローラ117)と、第一のメモリ(ROM118)と第二のメモリ(高速メモリ115)間のデータ転送を行う転送手段(DMAC120)とを備え、第二の処理手段(DSP114)が画像処理を実行中に新たな画像処理が発生したとき、第一の処理手段(CPU113)は比較手段(CPU113)により第二の処理手段(DSP114)が実行中の画像処理と新たに発生した画像処理の優先度を比較し、優先度の高い画像処理を第二の処理手段(DSP114)が実行し、優先度の低い画像処理を第一の処理手段(CPU113)が実行するように構成されている。
以上述べてきた内容は、画像処理方法としての観点に立つと、画像処理以外の少なくとも一つの処理を第一の処理手段(CPU113)に実行させ、画像処理を第一の処理手段(CPU113)と第二の処理手段(DSP114)とに分担実行させ、異なる複数の画像処理を実行する画像処理方法において、第二の処理手段(DSP114)が画像処理を実行中に新たな画像処理が発生したとき、第二の処理手段(DSP114)が実行中の画像処理と新たに発生した画像処理の優先度を比較する工程(上述したようにCPU113がこの工程を実行する)と、優先度の高い画像処理を第二の処理手段(DSP114)に実行させる工程と、優先度の低い画像処理を第一の処理手段(CPU113)が実行する工程とを含んだ画像処理方法であると換言することができる。
またこれも既に説明したように、実施例1においては、第一の処理手段(CPU113)用と第二の処理手段(DSP114)用に同じ画像処理アルゴリズムの画像処理プログラムを第一のメモリ(ROM118)にあらかじめ記憶しておき、第二の処理手段(DSP114)用の画像処理プログラムを第一のメモリ(ROM118)から第二のメモリ(高速メモリ115)に転送する工程と、第二の処理手段(DSP114)に画像処理の実行を命令する工程とを含んでいる。
図5は本発明の実施例1におけるCPU113の画像処理動作に係るフローチャートである。
以降図5に図1を併用してCPU113が画像処理Cを実行する過程について説明する。
CPU113は処理する画像処理の種類、画像幅、画像高さ、色数、継続情報などの画像処理パラメータを取得する(S501)。DSP114からの画像処理完了通知の有無を調べ(S502)、画像処理完了の通知があれば、DMAC120を使ってROM118に記憶する画像処理プログラムを高速メモリ115へ転送し(S503)、プロセッサ間通信コントローラ117を使ってDSP114に画像処理の実行を命令する(S504)。画像処理完了の通知がなければ、画素あるいはラインあるいは領域の処理単位の画像データに対して画像処理を行う(S505)。未処理の画像データが残っていれば工程S502に戻る(S506)。
図6は本発明の実施例1におけるDSP114の画像処理動作のフローチャートである。
以降図6に図1を併用してDSP114が画像処理N(あるいは画像処理C)を実行する過程について説明する。
DSP114はプロセッサ間通信コントローラ117経由で受け取った画像処理の種類、画像幅、画像高さ、色数、継続情報などの画像処理パラメータを取得する(S601)。CPU113からの画像処理中断命令の有無を調べる(S602)。画像処理中断命令があれば、処理済みの画素数あるいはライン数あるいは領域数を含んだ継続情報を、プロセッサ間通信コントローラ117を使ってCPU113に通知する(S603)。
画像処理中断命令がなければ、DMAC120を使って画素あるいはラインあるいは領域の処理単位の画像データをRAM119から高速メモリ115へ取り込み(S604)、取り込んだ画像データに対して画像処理を実行する(S605)。そして、DMAC120を使って処理済みの画像データを高速メモリ115からRAM119へ転送する(S606)。未処理の画像データが残っていれば工程S602に戻る(S607)。全ての画像データに対して画像処理が完了していれば、DSP114は、プロセッサ間通信コントローラ117を使って処理が完了したことをCPU113に通知する(S608)。
このように画像処理は画素単位あるいはライン単位あるいは分割された領域単位に実行されるから、この画像処理の工程は、画素単位あるいはライン単位あるいは分割された領域単位で画像処理を中断する工程と、処理済みの画素数あるいはライン数あるいは領域数を含む継続情報を退避保存する工程と、退避保存した継続情報に基づいて画像処理を継続実行する工程とを当然に含むこととなる。
次に以上の動作を具体例で説明する。
今、CPU113の処理能力が200MIPS(Million Instructions Per Second)であり、処理能力のうち20%を画像処理に割り当てることができるとすると、CPU113の画像処理能力は40MIPSになる。DSP114の処理能力は200MIPSであるとする。処理すべき画像データ量は30Mバイト(600dpi(Dot Per Inch)でA4サイズ相当)であるとする。三種類の画像処理A、B、Cが用意され、それぞれの処理ボリュームが100命令/画素、120命令/画素、150命令/画素であり、画像処理Aの優先度が最も低く、画像処理Cの優先度が最も高いとする。この条件であれば、DSP114が画像処理A実行に要する時間は15秒、画像処理B実行に要する時間は18秒、画像処理Cに要する時間は22.5秒になり、CPU113が画像処理A実行に要する時間は75秒、画像処理B実行に要する時間は90秒、画像処理Cに要する時間は112.5秒になる。画像処理A要求発生の5秒後に画像処理Bの要求が発生し、さらに5秒後に画像処理Cの要求が発生した場合を考える。実際には、スキャン開始5秒後にプリント要求が発生し、さらに5秒後にファクス受信が発生した場合に該当する。
図7は本発明の実施例1におけるCPU113とDSP114の画像処理実行状態を表す動作チャートである。
以降図7に図1を併用してCPU113とDSP114の具体的な動作について説明する。
時刻t0に画像処理A要求が発生しDSP114が画像処理Aを実行する。5秒後の時刻t5に画像処理B要求が発生し、画像処理Bの優先度が画像処理Aより高いのでCPU113はDSP114に画像処理Aの実行中断を命令し、代わって画像処理Bの実行を命令する。CPU113は継続情報に基づいてDSP114の代わりに画像処理Aを実行する。
さらに5秒後の時刻t10に画像処理C要求が発生し、画像処理Cの優先度が画像処理Bより高いのでCPU113はDSP114に画像処理Bの実行中断を命令し、代わって画像処理Cの実行を命令する。CPU113は継続情報に基づいてDSP114の代わりに画像処理Bを実行する。およそ18秒後の時刻t28にDSP114は画像処理Cの実行を完了するので、CPU113はDSP114に画像処理Bの継続実行を命令し、画像処理Bに代えて画像処理Aを実行する。およそ14秒後の時刻t42にDSP114は画像処理Bの実行を完了するので、CPU113はDSP114に画像処理Aの継続実行を命令する。およそ6秒後の時刻t48にDSP114は画像処理Aの実行を完了する。
図8は従来の技術に基づく画像処理実行状態を示す説明図である。
以降、本発明に係る画像処理過程との比較のために、これまで説明してきたものと同じ画像処理内容を従来の技術で処理した場合について図8に図1を併用して説明する。
図8において(a)は、先行する画像処理が完了するまで後続の画像処理を待たせる方法の場合である。
時刻t0に画像処理A要求が発生しDSP114が画像処理Aを実行する。5秒後の時刻t5に画像処理B要求が発生するが、DSP114は画像処理Aを実行中なので、画像処理B要求は保留される。さらに5秒後の時刻t10に画像処理C要求が発生するが、DSP114は画像処理Aを実行中なので、画像処理C要求は保留される。およそ5秒後のt15に画像処理Aの実行を完了し、保留していた画像処理Bを実行する。およそ23秒後の時刻t38に画像処理Bの実行を完了し、保留していた画像処理Cを実行する。およそ18秒後の時刻t56に画像処理Cの実行を完了する。この技術では優先度の高い処理が保留される場合があり、操作者の操作性を著しく損なってしまう。
図8において(b)は、複数の画像処理を時分割で行う方法の場合である。
時刻t0に画像処理A要求が発生しDSP114が画像処理Aを実行する。5秒後の時刻t5に画像処理B要求が発生し、DSP114は画像処理Aおよび画像処理Bを時分割で実行する。さらに5秒後の時刻t10に画像処理C要求が発生し、DSP114は画像処理Aおよび画像処理Bおよび画像処理Cを時分割で実行する。およそ23秒後のt33に画像処理Aの実行を完了し、DSP114は画像処理Bおよび画像処理Cを時分割で実行する。およそ21秒後の時刻t54に画像処理Cの実行を完了し、DSP114は画像処理Bを実行する。およそ2秒後の時刻t56に画像処理Bの実行を完了する。この技術ではDSPの処理能力を分散してしまうため優先度に関係なくすべての処理が遅くなってしまい、操作者の操作性を著しく損なってしまう。さらに、複数の画像処理を時分割処理するためには、高速メモリ115を大容量化し複数の画像処理プログラムを記憶しなければならない、RTOS(Real Time Operating System)のような時分割処理制御プログラムが必要になり、装置コストが上昇してしまう。
図8(c)は、優先度の高い画像処理を優先的に行う方法の場合である。
時刻t0に画像処理A要求が発生しDSP114が画像処理Aを実行する。5秒後の時刻t5に画像処理B要求が発生し、DSP114は画像処理Aに代えて画像処理Bを実行する。さらに5秒後の時刻t10に画像処理C要求が発生し、DSP114は画像処理Bに代えて画像処理Cを実行する。およそ18秒後のt28に画像処理Cの実行を完了し、保留していた画像処理Bを実行する。およそ18秒後の時刻t46に画像処理Bの実行を完了し、保留していた画像処理Aを実行する。およそ10秒後の時刻t56に画像処理Aの実行を完了する。この技術では優先度の高い処理が優先的に実行されるため操作者の操作性を快適に保つことは可能であるが、優先度の低い画像処理が長時間実行されずに処理が滞ってしまうため、外部装置との通信に障害が発生する問題がある。
以上のように本発明によれば、従来t56の処理時間をt48に短縮することが可能であり、ドキュメント処理のリアルタイム性を実現することが可能である。CPU113の処理能力を高くする、あるいは画像処理に割り当てる配分を大きくできれば、さらに効果が大きくなることは自明である。また、複数の画像処理を同時期に並行して実行可能なため画像処理の実行停滞を発生することが無く、操作者の操作性を快適に保つことが可能、かつ、外部接続装置との通信障害を防ぐことが可能である。また、必要な画像処理プログラムを必要な時に高速メモリ115に転送するため、高速メモリ115の容量を小さくすることができ装置コストを下げることが可能である。
なお実施例1においては、第一の処理手段としてプロセッサであるCPU113を用い、第二の処理手段としてプロセッサであるDSP114を用いているが、これらはそれぞれ単一のプロセッサとすべき必然性はなく、それぞれの処理手段が複数のICチップによって構成されていてもよい。またこれらのプロセッサは、それぞれが個別に存在せず、それぞれのプロセッサのコアを単一のIC内にまとめて構成するようにしても構わない。
(実施例2)
実施例1において、プログラムはすべてROM118に記憶しているとして説明したが、初期化処理などでROM118に記憶したプログラムをRAM119へ転送し、RAM119に記憶したプログラムを使用するようにしても、同じ効果が得られることは明らかである。
(実施例3)
実施例1において、各種制御信号および画像データおよびファクスデータおよび符号データの転送はすべてCPUバス122上で行うとして説明したが、CPUバス122とは別に画像バスを設け、画像データおよびファクスデータおよび符号データの転送は画像バス上で行うようにしても、同じ効果が得られることは明らかである。
またこのようにCPUバス122とは独立した画像バスを設けることで、DMAC120がバースト転送などを実行している場合にもCPU130はCPUバス122を利用することができるので、より高速な画像処理装置を提供することが可能である。
(実施例4)
実施例1において、スキャナエンジン101が読み取った画像データはすべてRAM119に保存されるとして説明したが、必ずしも一時にすべての画像データを保存する必要はなく、数ライン分を保存し数ライン毎に画像処理を実行しても、同じ効果が得られることは明らかである。
一般にスキャナエンジン101は図示しないバッファ用のメモリが満杯の状態となった場合に、画像読み取りを一旦中断し、次にバッファ用のメモリが空の状態となった時点で再度読み取りを開始するように構成することは容易に可能であるから、このような構成とすることで、RAM119の容量を削減し、画像処理装置のコストを低廉化することが可能となる。
(実施例5)
実施例1において、DSP114が読み取るプログラムおよび処理するデータは、どちらも高速メモリ115に記憶するとして説明したが、必ずしも同じメモリに記憶する必要はなく、プログラムを記憶するメモリとデータを記憶するメモリを別に設けても、同じ効果が得られることは明らかである。
(実施例6)
実施例1において、114はDSPであるとして説明したが、必ずしもDSPである必要はなく、CPU113とおなじCPUであっても構わないし、例えばSIMD(Single Instruction Multi Data)方式のプロセッサであっても構わないし、機能変更可能なリコンフィギュラブルLSIであっても構わず、同じ効果が得られることは明らかである。
(実施例7)
実施例1において、装置搭載メモリ容量の違いによる優先度テーブルの事例を二つ説明したが、必ずしもこの二つのテーブルに限られるわけではなく、操作者のドキュメント処理使用状況に基づいて設定変更しても構わないし、操作者の希望に基づいて設定変更しても構わない。すなわち優先度テーブルの設定内容に基づいて、優先度の比較手段であるCPU113は、画像処理の優先度を自在に設定変更可能である。
(実施例8)
実施例1において、DSP114と高速メモリ115は高速な専用バス116で結合されているとして説明したが、DSP114と高速メモリ115を同じ集積回路、たとえば同じ半導体回路上に構成することにより、特別な高速バスを使用しなくとも高速に結合できることは明らかである。
(実施例9)
実施例1において、CPU113が優先度の低い複数の画像処理を実行するとき、先行する画像処理が完了するまで後続の画像処理を待たせるとして説明したが、一般に装置制御CPUはRTOSを搭載し複数の処理を同時並行的に実行可能な場合が多く、したがって複数の画像処理を時分割に同時並行的に処理するようにしても構わず、同じ効果が得られることは明らかである。
本発明の画像処理装置および画像処理方法は、ファクス送信、ファクス受信、プリント、スキャン、コピーなど複数のドキュメント処理が同時期に発生し複数の画像処理が同時期に要求された場合であっても、装置が備える複数のプロセッサの処理能力を有効的に分配し、複数の画像処理を同時的に実行しドキュメント操作のリアルタイム性を実現し、画像処理の実行停滞を発生させることなく、かつ操作者の操作性を快適に保つことを可能にする。また、音声合成処理や映像処理などの用途にも応用できる。
本発明の実施例1における画像処理装置のブロック構成図 本発明の実施例1におけるファクス受信、ファクス送信、コピー、プリント、スキャン時に実行する画像処理の流れを示す説明図 本発明の実施例1におけるCPUの画像処理制御のフローチャート 本発明の実施例1における画像処理の優先度を決定する規則を示す説明図 本発明の実施例1におけるCPUの画像処理動作に係るフローチャート 本発明の実施例1におけるDSPの画像処理動作のフローチャート 本発明の実施例1におけるCPUとDSPの画像処理実行状態を表す動作チャート 従来の技術に基づく画像処理実行状態を示す説明図
符号の説明
101 スキャナエンジン
102 スキャナインターフェース
103 プリンタエンジン
104 プリンタインターフェース
105 通信インターフェース
106 表示装置
107 入力装置
108 パネルコントローラ
109 外部記憶装置
110 外部記憶インターフェース
111 センサ
112 センサインターフェース
113 CPU
114 DSP
115 高速メモリ
116 専用バス
117 プロセッサ間通信コントローラ
118 ROM
119 RAM
120 DMAC
121 割り込みコントローラ
122 CPUバス
201 スキャナエンジン補正
202 フィルター処理
203 データ圧縮
204 データ伸張
205 ズーム
206 色変換
207 プリンタエンジン補正

Claims (15)

  1. 複数種類の画像処理およびこの画像処理以外の少なくとも1つの処理を行う第一の処理手段と、前記複数種類の画像処理を行う第二の処理手段と、既に実行中の画像処理と新たに発生した画像処理の優先度を比較する比較手段とを有し、前記比較手段の比較結果に基づいて、優先度の高い画像処理を前記第二の処理手段が実行し、優先度の低い画像処理を第一の処理手段が実行するように構成したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 異なる複数の画像処理を実行可能な画像処理装置において、画像処理および画像処理以外の少なくとも一つの処理を行う第一の処理手段と、画像処理を行う第二の処理手段と、前記第一の処理手段用と前記第二の処理手段用の同じ画像処理アルゴリズムの画像処理プログラムを記憶する第一のメモリと、前記第二の処理手段用の画像処理プログラムを記憶する第二のメモリと、画像処理の優先度を比較する比較手段と、前記第一の処理手段と前記第二の処理手段間の通信を行う通信手段と、前記第一のメモリと前記第二のメモリ間のデータ転送を行う転送手段とを備え、前記第二の処理手段が画像処理を実行中に新たな画像処理が発生したとき、前記第一の処理手段は前記比較手段により前記第二の処理手段が実行中の画像処理と新たに発生した画像処理の優先度を比較し、優先度の高い画像処理を前記第二の処理手段が実行し、優先度の低い画像処理を前記第一の処理手段が実行するように構成したことを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記第一の処理手段は、前記第二の処理手段用の画像処理プログラムを前記第一のメモリから前記第二のメモリへ転送するよう転送手段に指示し、前記第二の処理手段に画像処理の実行を命令することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第二の処理手段は、前記第一の処理手段からの命令により、画像処理を実行あるいは中断することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記第一の処理手段および前記第二の処理手段は、画像処理を中断するとき画像処理の継続に必要な継続情報を退避保存し、さらに継続情報に基づいて画像処理を継続実行することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  6. 前記第一の処理手段および前記第二の処理手段は、画素単位あるいはライン単位あるいは分割された領域単位で画像処理を行い、前記継続情報は処理済みの画素数あるいは処理済みのライン数あるいは処理済みの領域数を含むことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記比較手段は、画像処理の優先度を自在に設定変更可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  8. 前記第二の処理手段と前記第二のメモリは同じ集積回路上に構成され、専用バスで結合されていることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  9. 前記第二のメモリは、前記第二の処理手段の動作速度以上で動作可能なノーウエイトメモリで構成されていることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  10. 前記第二の処理手段は、第二のメモリに保存した画像データに対して画像処理を行うことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  11. 前記第一の処理手段をCPU(CentralProcessing Unit)で構成し、前記第二の処理手段をDSP(Digital Signal Processor)で構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  12. 画像処理以外の少なくとも一つの処理を第一の処理手段に実行させ、画像処理を前記第一の処理手段と第二の処理手段とに分担実行させ、異なる複数の画像処理を実行する画像処理方法において、前記第二の処理手段が画像処理を実行中に新たな画像処理が発生したとき、前記第二の処理手段が実行中の画像処理と新たに発生した画像処理の優先度を比較する工程と、優先度の高い画像処理を前記第二の処理手段に実行させる工程と、優先度の低い画像処理を前記第一の処理手段が実行する工程とを含んだことを特徴とする画像処理方法。
  13. 前記第一の処理手段用と前記第二の処理手段用に同じ画像処理アルゴリズムの画像処理プログラムを前記第一のメモリにあらかじめ記憶しておき、前記第二の処理手段用の画像処理プログラムを前記第一のメモリから前記第二のメモリに転送する工程と、前記第二の処理手段に画像処理の実行を命令する工程とを含んだことを特徴とする請求項12記載の画像処理方法。
  14. 画素単位あるいはライン単位あるいは分割された領域単位で画像処理を実行し、画素単位あるいはライン単位あるいは分割された領域単位で画像処理を中断する工程と、処理済みの画素数あるいはライン数あるいは領域数を含む継続情報を退避保存する工程と、退避保存した継続情報に基づいて画像処理を継続実行する工程とを含んだことを特徴とする請求項12記載の画像処理方法。
  15. 請求項12〜請求項14いずれか1項記載の画像処理方法を前記第一の処理手段および前記第二の処理手段に実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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