JP2007220717A - 固体レーザロッドおよび大出力レーザ光発生方法ならびに大出力レーザ光発生装置 - Google Patents

固体レーザロッドおよび大出力レーザ光発生方法ならびに大出力レーザ光発生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内部を効率良く励起でき、しかも、簡単に製造できる安価な固体レーザロッドと、その固体レーザロッドを用いた大出力レーザ光発生方法および大出力レーザ光発生装置を提供すること。
【解決手段】レーザロッド4は、均一外径の円柱状のロッド本体402を備えている。ロッド本体402の外周面の周方向に等間隔をおいた3箇所にそれぞれロッド本体402の長さ方向に延在する凹部404が設けられている。各凹部404は同一の断面形状で形成されている。各凹部404は、互いに対向する側面410と、それら側面410の下端を接続する底面412とで形成されている。大出力レーザ光を発生させる際には、ロッド本体402の外周面の凹部404の底面412に励起用レーザ光を照射する。
【選択図】図4

Description

本発明は大出力レーザ光を発生させるに好適な固体レーザロッドと、それを用いた大出力レーザ光発生方法および大出力レーザ光発生装置に関する。
大出力のレーザ光を発生させるために、レーザロッドの長さ方向の一方の端面にハーフミラー(レーザロッドの端面にコーティングされたハーフミラー膜、あるいは、レーザロッドの端面の外側に設けられた独立したハーフミラー)を設け、他方の端面に全反射ミラー(レーザロッドの端面にコーティングされた全反射ミラー膜、あるいは、レーザロッドの端面の外側に設けられた独立した全反射ミラー)を設け、レーザロッドの外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所に設けた半導体レーザアレイから前記レーザロッドの外周面へ向けて励起用レーザ光を照射し、ハーフミラー6と全反射ミラー8との間でレーザロッドの内部を励起状態にすることにより、ハーフミラーが設けられたレーザロッドの端面から大出力のレーザ光を出射させることが行われている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特開平7−94813 特開平9−260754
ところで、半導体レーザアレイからレーザロッドの外周面へ向けて励起用レーザ光を照射した際、励起用レーザ光のエネルギーは、レーザロッドの内部に至るまでに外周部において吸収され、内部を効率良く励起することができない不具合がある。
そこで、外周部をエネルギーが吸収されにくい母材となる第1の部材で形成し、内部を励起され易いネオジウムなどを添加した第2の部材で形成したレーザロッドが提供されているが、このようなレーザロッドは2重構造であるため、製造が難しく極めて高価なものとなっている。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、内部を効率良く励起でき、しかも、簡単に製造できる安価な固体レーザロッドと、その固体レーザロッドを用いた大出力レーザ光発生方法および大出力レーザ光発生装置を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の固体レーザロッドは、励起されることでレーザ光を発生し易い材料で形成されたロッド本体と、前記ロッド本体の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所にそれぞれ前記ロッド本体の長さ方向に延在して設けられた凹部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の固体レーザロッドは、励起されることでレーザ光を発生し易い材料で形成されたロッド本体と、前記ロッド本体の長さ方向の一方の端面に形成されたハーフミラーと、前記ロッド本体の長さ方向の他方の端面に形成された全反射ミラーと、前記ロッド本体の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所にそれぞれ前記長さ方向に延在して設けられた凹部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の大出力レーザ光発生方法は、励起されることでレーザ光を発生し易い材料で形成されたロッド本体と、前記ロッド本体の長さ方向の一方の端面に配設されたハーフミラーと、前記ロッド本体の長さ方向の他方の端面に配設された全反射ミラーと、前記ロッド本体の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所にそれぞれ前記長さ方向に延在して設けられた凹部とを有する固体レーザロッドを設け、前記凹部を除く前記ロッド本体の外周面を支持手段により支持することで前記ロッド本体を支持し、前記凹部を除く前記ロッド本体の外周面を冷却しつつ励起用レーザ光を前記凹部に照射し前記ロッド本体の内部を励起させ前記ハーフミラーを通して大出力レーザ光を出射するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の大出力レーザ光発生装置は、励起されることでレーザ光を発生し易い材料で形成されたロッド本体と、前記ロッド本体の長さ方向の一方の端面に配設されたハーフミラーと、前記ロッド本体の長さ方向の他方の端面に配設された全反射ミラーと、前記ロッド本体の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所にそれぞれ前記長さ方向に延在して設けられた凹部とを有する固体レーザロッドと、前記凹部を除く前記ロッド本体の外周面に密着し該外周面を支持することで前記ロッド本体を支持する支持手段と、前記外周面を介して前記ロッド本体を冷却するように前記支持手段を冷却する冷却手段と、前記凹部に励起用レーザ光を照射するレーザ照射手段とを備えることを特徴とする。
本発明の固体レーザロッドによれば、ロッド本体の外周面の凹部に励起用レーザ光を照射させることで、ロッド本体の内部をエネルギーロスを生じることなく効果的に励起でき、大出力レーザ光を効率良く発生させる上で有利となる。また、ロッド本体の外周面に凹部を形成した簡単な構造であるので、レーザロッドを安価に製造することが可能となる。
また、本発明の大出力レーザ光発生方法によれば、ロッド本体の外周面の凹部の底面412に励起用レーザ光を照射するようにしたので、エネルギーロスを生じることなくロッド本体の内部を効果的に励起でき、大出力レーザ光を効率良く発生させる上で有利となる。
また、本発明の大出力レーザ光発生装置によれば、ロッド本体の外周面の凹部の底面412に励起用レーザ光を照射するようにしたので、エネルギーロスを生じることなくロッド本体の内部を効果的に励起でき、大出力レーザ光を効率良く発生させる上で有利となる。
また、凹部の間に残存するロッド本体の外周面を介してロッド本体を冷却するので、レーザロッドを効率よく冷却でき、大出力レーザ光を効率良く発生させる上で有利となる。
また、レーザロッドは、ロッド本体の外周面に凹部を形成した簡単な構造であるので、安価に製造でき、大出力レーザ光発生装置のコストダウンを図る上で有利となる。
以下、本発明の固体レーザロッドと、その固体レーザロッドを用いた大出力レーザ光発生方法および大出力レーザ光発生装置を添付図面に従って説明する。
図1は固体レーザ光発生装置の側面図、図2はその断面正面図、図3は図2のAA線断面図、図4(A)はレーザロッドの正面図、(B)は斜視図を示す。
半導体レーザを励起手段として用いた固体レーザ光発生装置(大出力レーザ光発生装置)2は、レーザロッド(固体レーザロッド)4と、レーザロッド4を支持するための複数の(3つの)レーザロッド支持用ホルダー10と、励起用レーザ光をレーザロッド4に照射するための半導体レーザアレイ20と、レーザロッド支持用ホルダー10を冷却する冷却手段30と、レーザロッド支持用ホルダー10の両側に配設された基板40と、両側の基板40を連結する連結部材50と、複数のレーザロッド支持用ホルダー10にわたって装着された2つのリング60を含んで構成されている。
図4に示すように、レーザロッド4は、均一外径の円柱状のロッド本体402を備えている。
ロッド本体402には、励起されることでレーザ光を発生し易い材料、例えば、ネオジウムなどが添加されたYAGなどが用いられる。
ロッド本体402の外周面の周方向に等間隔をおいた複数箇所(本実施の形態では3箇所)にそれぞれ均一の幅でロッド本体402の長さ方向に直線状に延在する凹部404が設けられている。
凹部404は、後述するように、励起用レーザ光によりロッド本体402を励起する際に機能する箇所なので、励起用レーザ光が照射される範囲にわたって、例えば、ロッド本体402の両端を除いたロッド本体402の箇所に形成すればよいが、実施の形態のように、凹部404をロッド本体402の長手方向の全長にわたって延在形成すると、励起用レーザ光を照射する半導体レーザアレイを変更する場合にも対応できて便利となり、また、また、加工上も有利となる。
各凹部404は同一の断面形状で形成されている。
各凹部404は、互いに対向する側面410と、それら側面410の下端を接続する底面412とで形成されている。
底面412は平坦面で形成され、底面412の幅方向の中心で底面412と直交する仮想線Lは、ロッド本体402の軸心O1を通るように形成されている。
したがって、ロッド本体402の外周面には、3つの凹部404の間にそれぞれ円筒面420が残存することになる。
また、各凹部404の底面412を通る仮想円C1を断面としロッド本体402の長手方向に延在する円柱部分P1が励起用レーザ光により励起される部分となる。
そして、ロッド本体402の長さ方向の一方の端面にハーフミラー6(レーザロッドの端面にコーティングされたハーフミラー膜、あるいは、レーザロッドの端面の外側に設けられた独立したハーフミラー)が配設され、レーザロッド4の長さ方向の他方の端面に全反射ミラー8(レーザロッドの端面にコーティングされた全反射ミラー膜、あるいは、レーザロッドの端面の外側に設けられた独立した全反射ミラー)が配設されている。
すなわち、ハーフミラー6や全反射ミラー8は、レーザロッド4とは別に設けられる場合もあり、また、ロッド本体402の両端面に形成される場合もあり、本実施例では、ハーフミラー6や全反射ミラー8は、適宜物質をレーザロッド4のそれぞれの端面にコーティングし膜を形成することで構成されている。
図2、図3に示すように、レーザロッド支持用ホルダー10は、例えば、銅などのような熱伝導率の大きい金属材料で形成されている。
レーザロッド支持用ホルダー10は、レーザロッド4の外周面の周りに周方向に等間隔をおいて3つ配設されている。
各レーザロッド支持用ホルダー10はその断面が扇形を呈しており、レーザロッド4とほぼ同じ長さで形成されている。
各レーザロッド支持用ホルダー10がレーザロッド4の円筒面420に臨む箇所に、レーザロッド4の円筒面420に密着可能な円筒面状の密着当接面1002が形成され、レーザロッド4は各レーザロッド支持用ホルダー10の密着当接面1002により支持されている。
また、各レーザロッド支持用ホルダー10の長さ方向の両端は平坦な端面1004として形成され、これら両端面1004には、レーザロッド4の軸心を中心とした円周上を通るようにリング装着用の溝1006が側方に開放状に形成されている。
溝1006は、レーザロッド4の軸心を中心とした円周溝であり、その半径は、例えば、レーザロッド4の軸心から各レーザロッド支持用ホルダー10の円筒面状の外周面までの距離の半分程度である。
また、各レーザロッド支持用ホルダー10の両端面1004には、その扇形の幅方向の中心およびレーザロッド4の軸心を通る仮想線上に互いに間隔をおいて2本のガイドピン1008が突設されている。
なお、図2、図3に示すように、各レーザロッド支持用ホルダー10には冷却パイプ12が組み込まれ、冷却パイプ12に冷却媒体を循環させることで各レーザロッド支持用ホルダー10が効率よく冷却されるように構成され、本実施例では、冷却パイプ12によりレーザロッド支持用ホルダー10を冷却する冷却手段30が構成され、例えば、−70℃に各レーザロッド支持用ホルダー10が冷却されるように構成されている。
基板40は、レーザロッド支持用ホルダー10の長さ方向の両端を挟むように配設され、両側の基板40は連結部材50により連結されている。
各基板40は、図1に示すように、中心孔4002が形成された環板状を呈し、2つの基板40は同形同大で形成されている。
中心孔4002は、レーザロッド4から出射したレーザ光が通過するように、レーザロッド4の直径よりも大きな寸法で形成されている。
各基板40がレーザロッド支持用ホルダー10に臨む面は平坦面4002で形成され、この平坦面4002には、レーザロッド4の軸心を通り周方向に120度ずらした3本の仮想線上にガイド溝4004がそれぞれ延在形成されている。
各ガイド溝4004には、対応するレーザロッド支持用ホルダー10のガイドピン1008が滑動可能に挿入され、これにより各レーザロッド支持用ホルダー10は、レーザロッド4の半径方向に移動可能に案内されることになり、本実施例では、ガイドピン1008とガイド溝4004によりレーザロッド支持用ホルダー10の案内手段が構成されている。
なお、両側の基板40のうちの一方の基板40には、図面では省略されているが冷却パイプ12を挿通するための切り欠きが設けられている。
連結部材50は、各レーザロッド支持用ホルダー10の外周面の外側において円筒壁状に延在し、その両端がそれぞれ基板40の外周部に結合されている。
連結部材50の一側は切りかかれ、この部分に基台52が取着され、レーザ光発生装置2を平坦な面の上に載置できるように構成されている。
なお、基板40および連結部材50ならびに基台52は、熱伝導率の小さい材料で形成され、本実施例では、ガラスエポキシ樹脂などのような合成樹脂が用いられている。これは、冷却パイプ12によりレーザロッド支持用ホルダー10のみを集中して冷却させ、レーザロッド4の冷却効率を高めるためである。
また、各レーザロッド支持用ホルダー10の間に位置する箇所で連結部材50の周方向に等間隔をおいた3箇所に、半導体レーザアレイ20を取り付けるための切り欠き5002が設けられている。
半導体レーザアレイ20は本実施例では3つ設けられ、各半導体レーザアレイ20は、半導体レーザ取り付け用ホルダー2002の上に4つの半導体レーザ2004がレーザロッド4の長さ方向に沿って並べられ取着されることで構成されている。
各半導体レーザアレイ20は、半導体レーザ取り付け用ホルダー2002が各切り欠き5002に取着されることで配設され、4つの半導体レーザ2004から出射した励起用レーザ光が、すなわち、各半導体レーザアレイ20から出射した励起用レーザ光がレーザロッド支持用ホルダー10の間を通ってレーザロッド4の凹部404の底面412を照射するように構成されている。
半導体レーザ取り付け用ホルダー2002は銅などのような熱伝導率の大きい材料で形成され、半導体レーザ取り付け用ホルダー2002には、図2、図3に示すように、冷却パイプ22が組み込まれ、冷却パイプ22に冷却用媒体を循環させることで各半導体レーザ取り付け用ホルダー2002が効率よく冷却されるように構成されている。
なお、隣り合うレーザロッド支持用ホルダー10の間にそれぞれライトガイドを配設し、各レーザアレイ20から出射する励起用レーザ光をそのライトガイドを介してレーザロッド4の凹部404の底面412に導くようにするなど任意であり、この場合には、ライトガイドの端部を凹部404の底面412に当て付けるようにしてもよい。
リング60は、各レーザロッド支持用ホルダー10の両側の溝1006に装着されることで配設されている。
リング60は、レーザロッド支持用ホルダー10よりも熱膨張率の大きい材料で形成されている。このような材料として、例えば、ナイロンなどのような合成樹脂を用いることができる。
リング60の内径は、使用時に、すなわち、レーザロッド支持用ホルダー10の冷却時に溝1006の内径よりも大きく収縮しようとし、溝1006を介して各レーザロッド支持用ホルダー10をレーザロッド4の軸心に付勢し、各レーザロッド支持用ホルダー10の密着当接面1002をレーザロッド4の外周面に密着させる寸法で形成されている。言い換えると、冷却時においてリング60はレーザロッド支持用ホルダー10よりも大きな収縮率(収縮量)で収縮しようとし、それによりレーザロッド支持用ホルダー10の密着当接面1002をレーザロッド4の外周面に確実に密着させるように構成されている。
このような構成のリング60を用いることで固体レーザ光発生装置2は次のような利点を有している。
リング60により各レーザロッド支持用ホルダー10の密着当接面1002をレーザロッド4の円筒面420に密着させてレーザロッド4を支持し、冷却パイプ12に冷却用媒体を循環させることで各レーザロッド支持用ホルダー10のみを集中して冷却し、これにより密着当接面1002、円筒面420を介してレーザロッド4を効率よく冷却できる。
また、リング60と各レーザロッド支持用ホルダー10の収縮により複数のレーザロッド支持用ホルダー10をレーザロッド4の軸心に向けて付勢するようにし、ねじなどによりレーザロッド支持用ホルダー10を取り付ける場合に比べ、密着当接面1002をレーザロッド4の円筒面420にその周方向から均等な力で確実に密着でき、レーザロッド4の冷却効率を高めることができる。
また、リング60は、レーザロッド4の温度上昇によりレーザロッド4が膨張してもその膨張に追従して変形できるので、レーザロッド4の損傷防止が図られる。
また、レーザ光発生装置2の組み立ては常温のもとで行われ、リング60は、レーザロッド支持用ホルダー10よりも熱膨張率の大きい材料で形成されているので、収縮していない状態のリング60を用いて組み立てを行え、したがって、固体レーザ光発生装置2の組み立てを簡単に行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、ロッド本体402を支持する支持手段が、リング60やレーザロッド支持用ホルダー10などを含んで構成され、また、支持手段を冷却する冷却手段30が、冷却パイプ12などを含んで構成され、また、励起用レーザ光を照射するレーザ照射手段が、半導体レーザアレイ20などを含んで構成されている場合について説明したが、本発明はレーザロッド4の構成に特徴を有するものであり、上述の支持手段や、冷却手段30、レーザ照射手段として、従来公知の様々な構成のものを使用可能である。
本実施の形態によれば、ロッド本体402の外周面の凹部404の底面412に励起用レーザ光を照射するようにしたので、底面412を通る仮想円C1を断面としロッド本体402の長手方向に延在する円柱部分P1を、ハーフミラー6と全反射ミラー8との間でエネルギーロスを生じることなく効果的に励起でき、ハーフミラー6を通して大出力レーザ光を効率良く発生させる上で有利となる。
また、凹部404の間には円筒面420が残存しており、この円筒面420を介してロッド本体402を冷却できるので、レーザロッド4を効率よく冷却でき、大出力レーザ光を効率良く発生させる上で有利となる。
また、ロッド本体402の外周面に凹部404を形成した簡単な構造であるので、レーザロッド4を安価に製造することが可能となり、固体レーザ光発生装置2のコストダウンを図る上で有利となる。
なお、凹部404の数は3つに限らず任意であり、凹部404の数に応じて半導体レーザアレイ20などの数が決定される。
また、ロッド本体402の断面形状も円形に限らず任意であるが、実施の形態のように円柱状である場合には、その円筒面を利用して効率よく冷却する上で有利となる。
また、凹部404の形状も、例えば、ロッド本体402の軸心に向かって凸の湾曲面で形成したり、あるいは、底面412を、ロッド本体402の軸心を中心とした円筒面で形成するなど、凹部404の形状は、互いに対向する側面410と、それら側面410の下端を接続する底面412とで形成されたものに限定されず任意であるが、実施の形態のような形状にすると、ロッド本体402を効果的に励起する上で、また、加工上有利となる。
本発明に係るレーザ光発生装置の側面図である。 図1のレーザ光発生装置の断面正面図である。 図2のAA線断面図である。 (A)はレーザロッドの正面図、(B)は斜視図である。
符号の説明
2……固体レーザ光発生装置、4……レーザロッド、404……凹部、410……側面、412……底面、10……レーザロッド支持用ホルダー、20……半導体レーザアレイ、30……冷却手段、40……基板、50……連結部材、60……リング。

Claims (10)

  1. 励起されることでレーザ光を発生し易い材料で形成されたロッド本体と、
    前記ロッド本体の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所にそれぞれ前記ロッド本体の長さ方向に延在して設けられた凹部と、
    を備えることを特徴とする固体レーザロッド。
  2. 励起されることでレーザ光を発生し易い材料で形成されたロッド本体と、
    前記ロッド本体の長さ方向の一方の端面に形成されたハーフミラーと、
    前記ロッド本体の長さ方向の他方の端面に形成された全反射ミラーと、
    前記ロッド本体の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所にそれぞれ前記長さ方向に延在して設けられた凹部と、
    を備えることを特徴とする固体レーザロッド。
  3. 前記凹部は外周面の周方向に等間隔をおいた複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の固体レーザロッド。
  4. 前記複数箇所にそれぞれ設けられ凹部は同一の断面形状で設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の固体レーザロッド。
  5. 前記ロッド本体は円柱状を呈し、前記凹部の間に位置する前記ロッド本体の外周面は円筒面として残存していることを特徴とする請求項1または2記載の固体レーザロッド。
  6. 前記凹部は、互いに対向する側面と、それら側面の下端を接続する底面とで形成され、前記底面は平坦面で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の固体レーザロッド。
  7. 前記両側面の中心に位置する前記底面の箇所に直交する仮想線は、前記ロッド本体の軸心を通ることを特徴とする請求項6記載の固体レーザロッド。
  8. 前記凹部は、前記ロッド本体の長手方向の全長にわたって延在していることを特徴とする請求項1または2記載の固体レーザロッド。
  9. 励起されることでレーザ光を発生し易い材料で形成されたロッド本体と、前記ロッド本体の長さ方向の一方の端面に配設されたハーフミラーと、前記ロッド本体の長さ方向の他方の端面に配設された全反射ミラーと、前記ロッド本体の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所にそれぞれ前記長さ方向に延在して設けられた凹部とを有する固体レーザロッドを設け、
    前記凹部を除く前記ロッド本体の外周面を支持手段により支持することで前記ロッド本体を支持し、
    前記凹部を除く前記ロッド本体の外周面を冷却しつつ励起用レーザ光を前記凹部に照射し前記ロッド本体の内部を励起させ前記ハーフミラーを通して大出力レーザ光を出射するようにした、
    ことを特徴とする大出力レーザ光発生方法。
  10. 励起されることでレーザ光を発生し易い材料で形成されたロッド本体と、前記ロッド本体の長さ方向の一方の端面に配設されたハーフミラーと、前記ロッド本体の長さ方向の他方の端面に配設された全反射ミラーと、前記ロッド本体の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所にそれぞれ前記長さ方向に延在して設けられた凹部とを有する固体レーザロッドと、
    前記凹部を除く前記ロッド本体の外周面に密着し該外周面を支持することで前記ロッド本体を支持する支持手段と、
    前記外周面を介して前記ロッド本体を冷却するように前記支持手段を冷却する冷却手段と、
    前記凹部に励起用レーザ光を照射するレーザ照射手段と、
    を備えることを特徴とする大出力レーザ光発生装置。
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JP2015228448A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 京セラ株式会社 レーザープラグ用絶縁基体およびレーザープラグ

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