JP2007219999A - 座標検出装置、筆記具および座標入力システム - Google Patents

座標検出装置、筆記具および座標入力システム Download PDF

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Abstract

【課題】第1発信手段および第2発信手段から離れた位置に存在するペン先等の座標面上の位置を簡単な構成で高精度に検出することができる低コストな座標検出装置、筆記具および座標入力システムを提供すること。
【解決手段】筆記具本体4のスピーカ5から第1超音波を発信するとともに、スピーカ6から第1超音波の周期よりも小さい時間だけ第1超音波に対して遅延される第2超音波を発信すると、座標検出装置3が、第1超音波の発信時刻と第2超音波の発信時刻に基づいて第1超音波および第2超音波の中間の位置に補間時刻を設定し、この補間時刻に対応するスピーカ5、6の補間位置を算出し、この補間された位置に基づいてスピーカ5、6から離れたペン先4aの位置を推定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、座標検出装置、筆記具および座標入力システムに関し、特に、筆記具等を用いて用紙に記入するときのペン先の軌跡を精度良く検出するのに適した座標検出装置、筆記具および座標入力システムに関する。
従来から、一対の超音波受信機を用紙上に配置し、筆記具から発信する超音波を超音波受信機によって受信し、その超音波の伝播時間から三角測量を用いて筆記具の位置を推定して座標の入力を行うための座標検出装置が知られている(特許文献1〜3参照)。
特許文献1に示すものは、ペン側に、発信周波数を変えて超音波を同時に発信する2つの超音波発信機を設け、座標検出装置側に、2つの超音波発信機から発信された超音波を受信する検出器と、2つの周波数を分離することによりそれら発信機の同時刻の位置を算出し、この算出結果に基づいて正確なペン先位置を推定する手段を備えたものから構成されている。
また、特許文献2、3に示すものは、ペン側に設けられた超音波を出力する2つの波源と、座標検出装置側に設けられ、ペンから出力された超音波を受信する2つの超音波受信機を備え、音源から交互に超音波を放射させ、超音波受信機に入力された超音波の伝搬時間を測定し、その伝搬時間の差からペン先の位置を推定するようにしている。
特表2002−509317号公報 特開2004−70887号公報 特開昭54−137921号公報
しかしながら、特許文献1に示すものにあっては、座標検出装置側に2つの周波数を弁別するためのフィルタ等の装置が必要となりコストがかかる上に、フィルタを使用するために受信した超音波の位相が変化して正しい受信時刻を算出することが困難となってしまう。
また、特許文献2、3に示すものは、音源から発信される超音波の発信時刻が異なり、座標検出装置によってペンに搭載の音源の位置を算出する時刻が異なってしまうため、この僅かな時間の差にペンの角度が変化あるいはペン先が移動した場合に、これらの超音波受信機の位置を用いてペン先の正しい位置を算出することが困難となってしまう。
具体的には、特許文献2、3に示すものにおいて、音源を算出する僅かな時間の差にペンの角度が変化あるいはペン先が移動した場合についての不具合を図20、図21に基づいて説明する。
図20はP0にペン先を置き、ペン先を中心としてペンを傾けて固定したままでペンを等速回転させたときのペン先の位置を推定する図である。ペン先から一方の音源(ここではスピーカAという)までの長さとスピーカAから他方の音源(ここではスピーカBという)までの長さが等しいものとする。
また、図21に示すものは、スピーカの位置を補間した場合のペン先の補間時刻を示す図である。図21において、実際に超音波を受信してスピーカ位置を特定することができる時刻(●印で示す)と、2つの連続したスピーカA、Bの位置を得られる時刻から補間を行ってスピーカA、Bの位置を得る時刻(○印で示す。但し、実際は時刻に対応するスピーカ位置を欲しいが不可能なので2つのスピーカ位置の内分比で代替する)と、補間したスピーカAの位置とスピーカBの位置からペン先座標を推定する時刻(□印で示す)との関係を示す。
なお、図21において、横軸は時間軸を示し、スピーカA、Bが周期Tで超音波を発信し、スピーカBはスピーカAとT/2周期だけずれて超音波を発信するものとする。また、図20において、円周上の●印で示すものは取得したスピーカ位置、点線上の○印はペン先を求めるために取得したスピーカ位置を補間した点、×印P0は真のペン先位置を推定する点、×印の近傍の小さい●印P0'、P0''は推定したペン先位置を示す点である。
具体的に、図20に基づいてスピーカ位置の補間を用いてペン先を推定する方法を説明する。図20において、P11、P12、P13はスピーカAの位置をある時間間隔Tで測定した時のスピーカ位置を示し、時刻tのときにP11が得られたものとすると、時刻t+TのときにP12、時刻t+2TのときにP13が得られる。
また、P21、 P22、 P23はスピーカBの位置をスピーカAの測定周期とは半周期(T/2)ずらして測定した時のスピーカBの位置を示し、時刻t+T/2のときにP21が得られるとすると、時刻t+3T/2のときにP22、時刻t+5T/2のときにP23が得られる。
まず、P1(tc2)をP12とP13の中間点とし、P22とP1(tc2)を用いてペン先位置(P0'')を推定する。このとき、P22とP1(tc2)とを結ぶ線分を延長し、P1(tc2)とP0''の長さがP22とP1(tc2)との長さと同じになるようにP0''を決めると、それが推定されたペン先位置P0''となる。
次に、P2(tc2)をP21とP22の中間点とし、P2(tc2)とP12を用いてペン先位置(P0')を推定する。このとき、P2(tc2)とP12を延長し、P12とP0'の長さがP2(tc2)とP12との長さと同じになるようにP0'を決めると、それが推定されたペン先位置P0'となる。
ところが、図20を見て明らかなように真のP0とはかけ離れた位置にP0'およびP0''の推定結果がある。これは、ペン先の位置推定に使用する一方の点が測定した誤差の少ないスピーカ位置に対して、他方の点が補間による誤差の多いスピーカ位置を表すためである。このように従来方式では、ペン先の推定誤差が非常に大きくなってしまうという問題が発生してしまうのである。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、第1発信手段および第2発信手段から離れた位置に存在するペン先等の座標面上の位置を簡単な構成で高精度に検出することができる低コストな座標検出装置、筆記具および座標入力システムを提供するものである。
本発明の座標検出装置は、第1発信手段から発信された一定の周期の第1信号および前記第1信号と異なる時刻で第2発信手段から発信された一定の周期の第2信号を受信する第1受信手段と、前記第1受信手段と異なる位置に設置され、前記第1信号および前記第2信号を受信する第2受信手段と、前記第1受信手段によって前記第1信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第1信号を受信した時刻に基づいて前記第1発信手段の位置を算出するとともに、前記第1受信手段によって前記第2信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第2信号を受信した時刻に基づいて前記第2発信手段の位置を算出する位置算出手段と、前記位置算出手段の算出結果に基づき、前記第1発信手段および前記第2発信手段の位置を前記第1発信手段および前記第2発信手段の位置からずらして補間する位置補間手段と、前記位置補間手段によって補間された位置に基づいて前記第1発信手段および前記第2発信手段から離れた所定の座標面上の位置を推定する推定手段とを備えたものから構成されている。
この構成により、位置算出手段の算出結果に基づき、第1発信手段および第2発信手段の位置を第1発信手段および第2発信手段の位置からずらして補間し、この補間された位置に基づいて第1発信手段および第2発信手段から離れた所定の座標面上の位置を推定するので、例えば、筆記具ペン先等を所定の座標上の位置とした場合に、実際のペン先の位置に対してペン先の推定位置の誤差を少なくすることができ、ペン先の位置を高精度に測定することができる。これに加えて、フィルタ等を用いて2つの信号を弁別する必要がないため、座標検出装置の製造コストを低減することができる。
また、本発明の座標検出装置の前記位置補間手段は、前記第1信号の発信時刻と前記第2信号の発信時刻に基づいて補間時刻を算出する補間時刻算出部と、前記補間時刻算出部の算出結果に基づいて前記補間時刻に対応する前記第1発信手段および前記第2発信手段の補間位置を算出する補間位置算出部とを備えたものから構成されている。
この構成により、第1信号の発信時刻と第2信号の発信時刻に基づいて補間時刻に対応する第1発信手段および第2発信手段の補間位置を算出するので、第1信号および第2信号を受信する僅かな時間の差に筆記具の角度が変化あるいはペン先が移動した場合でも、補間時刻から第1発信手段および第2発信手段の補間位置を算出することができ、実際のペン先の位置に対してペン先の推定位置の誤差を少なくすることができ、ペン先の位置を高精度に測定することができる。
また、本発明の座標検出装置の前記位置補間手段は、前記補間位置を前記第1発信手段および前記第2発信手段の間の位置に設定するものから構成されている。
この構成により、実際に第1信号および第2信号を受信して得られた第1発信手段および第2発信手段の近くに補間位置を設定することができるので、例えば、実際のペン先の位置に対してペン先の推定位置の誤差を少なくすることができ、ペン先の位置を高精度に測定することができる。これに加えて、補間位置を第1発信手段および第2発信手段の間で調整することにより、ペン先の位置を高精度に測定するための補間位置を最適なものに調整することができる。
また、本発明の座標検出装置の前記位置補間手段は、前記補間位置を前記第1発信手段および前記第2発信手段の中間の位置に設定するものから構成されている。
この構成により、実際に第1信号および第2信号を受信して得られた第1発信手段および第2発信手段の近くに補間位置を設定することができるので、例えば、実際のペン先の位置に対してペン先の推定位置の誤差を少なくすることができ、ペン先の位置を高精度に測定することができる。
また、本発明の座標検出装置は、前記第1信号と前記第2信号の周期を検出する周期検出手段を有し、前記位置算出手段は、前記周期検出手段によって検出された前記第1信号と前記第2信号の周期に基づいて、前記第1発信手段および前記第2発信手段の位置を特定するものから構成されている。
この構成により、周期検出手段によって検出された第1信号と第2信号の周期に基づいて、第1発信手段および第2発信手段の位置を特定するので、例えば、第1信号と第2信号の周期を筆記具の色等に応じて異ならせ、この周期を周期検出手段によって検出することにより、何色の筆記具で用紙に記載されたのかを判断することにより、色分け等を行うことができる。
また、本発明の座標検出装置は、前記第1発信手段および前記第2発信手段と異なる位置に設定された第3発信手段から前記第1発信手段と同一の周期で送信される第3信号を受信する第3受信手段を備え、前記位置算出手段は、前記第3受信手段から第3信号が入力したときに、前記第1信号および前記第2信号の入力をリセットするリセット部を有するものから構成されている。
この構成により、第1信号と第2信号が位置算出手段に入力する前に第3信号が算出手段に入力したときに、第1信号と第2信号の入力をリセットすることで、先に位置算出手段に入力された第1信号および第2信号をリセットすることができ、筆記具の角度が高速に刻々と変化したりペン先が高速で刻々と移動した場合でも、常に、第1発信手段および第2発信手段から最新の値の第1信号および第2信号、すなわち、第1発信手段および第2発信手段の最新の位置を位置算出手段に入力させることができる。
また、本発明の座標検出装置は、前記第1信号および前記第2信号が超音波からなり、前記第3信号が赤外線または電磁波からなるものから構成されている。
この構成により、第1信号および第2信号よりも伝搬速度の高い第3信号がリセット部に入力するので、前回入力された第1信号および第2信号を確実にリセットして、常に、第1発信手段および第2発信手段から最新の値の第1信号および第2信号、すなわち、第1発信手段および第2発信手段の最新の位置を位置算出手段に入力させることができる。
また、本発明の筆記具は、第1発信手段から発信された一定の周期の第1信号および前記第1信号と異なる時刻で第2発信手段から発信された一定の周期の第2信号を受信する第1受信手段と、前記第1受信手段と異なる位置に設置され、前記第1信号および前記第2信号を受信する第2受信手段と、前記第1受信手段によって前記第1信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第1信号を受信した時刻に基づいて前記第1発信手段の位置を算出するとともに、前記第1受信手段によって前記第2信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第2信号を受信した時刻に基づいて前記第2発信手段の位置を算出する位置算出手段と、前記位置算出手段の算出結果に基づき、前記第1発信手段および前記第2発信手段の位置を前記第1発信手段および前記第2発信手段の位置からずらして補間する位置補間手段と、前記位置補間手段によって補間された位置に基づいて前記第1発信手段および前記第2発信手段から離れた所定の座標面上の位置を推定する推定手段とを備えた座標検出装置に使用される筆記具であって、把持して筆記を行うことができる筆記具本体と、前記筆記具本体のペン先から離れた位置に設けられ、前記第1信号を発信する第1発信手段と、前記第1発信手段と異なる位置に設けられ、前記第1信号の周期よりも小さい時間だけ前記第1信号に対して遅延される前記第2信号を発信する第2発信手段とを備えたものから構成される。
この構成により、筆記具本体の第1発信手段から座標検出装置に第1信号および第1信号の周期よりも小さい時間だけ第1信号に対して遅延される第2信号を発信し、座標検出装置が、この第1信号および第2信号に基づいてペン先を所定の座標上の位置とした場合に、実際のペン先の位置に対してペン先の推定位置の誤差を少なくすることができ、ペン先の位置を高精度に測定することができる。これに加えて、フィルタ等を用いて2つの信号を弁別する必要がないため、座標検出装置の製造コストを低減することができる。
また、本発明の筆記具は、前記第1信号と前記第2信号の周期を可変して発信する周期可変手段を備えたものから構成されている。
この構成により、筆記具の種類に応じて第1信号と第2信号の周期を設定し、この第1信号と第2信号を座標検出装置に送信することにより、座標検出装置側で何色の筆記具で用紙に記載されたのかを検出させれば、用紙に記入される筆記具の色分け等を行うことができる。
また、本発明の筆記具は、前記筆記具本体が筆記中であるか否かを検出する筆記状態検出手段と、前記筆記状態検出手段が筆記状態にあるときに、前記第1信号と同一周期で第3信号を発信する第3発信手段とを備え、前記第1発信手段は、前記第3発信手段が第3信号を発信するタイミングで前記第1信号を発信し、前記第1信号および前記第2信号が超音波からなり、前記第3信号が赤外線または電磁波からなるものから構成されている。
この構成により、第1信号と第2信号が座標検出装置の位置算出手段に入力する前に第3信号が算出手段に入力したときに、第1信号と第2信号の入力をリセットさせるようにすれば、先に位置算出手段に入力された第1信号および第2信号をリセットすることができ、筆記具の角度が高速に刻々と変化したりペン先が高速で刻々と移動した場合でも、常に、第1発信手段および第2発信手段から最新の値の第1信号および第2信号、すなわち、第1発信手段および第2発信手段の最新の位置を位置算出手段に入力させるようにすることができる。
また、本発明の座標入力システムは、筆記具と筆記具のペン先の座標を検出する座標検出装置を備えた座標入力システムであって、前記筆記具は、把持して筆記を行うことができる筆記具本体と、前記筆記具本体のペン先から離れた位置に設けられ、一定の周期の第1信号を発信する第1発信手段と、前記第1発信手段と異なる位置に設けられ、第1信号の周期よりも小さい時間だけ第1信号に対して遅延される一定の周期の第2信号を発信する第2発信手段とを備え、前記座標検出装置は、前記第1発信手段から発信された前記第1信号および前記第1信号と異なる時刻で第2発信手段から発信された前記第2信号を受信する第1受信手段と、前記第1受信手段と異なる位置に設置され、前記第1信号および第2信号を受信する第2受信手段と、前記第1受信手段によって前記第1信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第1信号を受信した時刻に基づいて前記第1発信手段の位置を算出するとともに、前記第1受信手段によって前記第2信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第2信号を受信した時刻に基づいて前記第2発信手段の位置を算出する位置算出手段と、前記位置算出手段の算出結果に基づき、前記第1発信手段および第2発信手段の位置を前記第1発信手段および第2発信手段の位置からずらして補間する位置補間手段と、前記位置補間手段によって補間された位置に基づいて前記第1発信手段および第2発信手段から離れたペン先の位置を推定する推定手段とを備えたものから構成されている。
この構成により、筆記具本体の第1発信手段から座標検出装置に第1信号および第1信号の周期よりも小さい時間だけ第1信号に対して遅延される第2信号を発信すると、座標検出装置の位置算出手段がこの第1信号および第2信号に基づいて第1発信手段および第2発信手段の位置を算出し、この算出結果に基づき、第1発信手段および第2発信手段の位置を第1発信手段および第2発信手段の位置からずらして補間し、この補間された位置に基づいて第1発信手段および第2発信手段から離れたペン先の位置を推定するので、実際のペン先の位置に対してペン先の推定位置の誤差を少なくすることができ、ペン先の位置を高精度に測定することができる。これに加えて、フィルタ等を用いて2つの信号を弁別する必要がないため、座標検出装置の製造コストを低減することができる。
また、本発明の座標入力システムの前記位置補間手段は、前記第1信号の発信時刻と前記第2信号の発信時刻に基づいて補間時刻を算出する補間時刻算出部と、前記補間時刻算出部の算出結果に基づいて前記補間時刻に対応する前記第1発信手段および前記第2発信手段の補間位置を算出する補間位置算出部とを備えたものから構成されている。
この構成により、第1信号の発信時刻と第2信号の発信時刻に基づいて補間時刻に対応する第1発信手段および第2発信手段の補間位置を算出するので、第1信号および第2信号を受信する僅かな時間の差に筆記具の角度が変化あるいはペン先が移動した場合でも、補間時刻から第1発信手段および第2発信手段の補間位置を算出することができ、実際のペン先の位置に対してペン先の推定位置の誤差を少なくすることができ、ペン先の位置を高精度に測定することができる。
また、本発明の座標入力システムの前記位置補間手段は、前記補間位置を前記第1発信手段および前記第2発信手段の間の位置に設定するものから構成されている。
この構成により、実際に第1信号および第2信号を受信して得られた第1発信手段および第2発信手段の近くに補間位置を設定することができるので、実際のペン先の位置に対してペン先の推定位置の誤差を少なくすることができ、ペン先の位置を高精度に測定することができる。これに加えて、補間位置を第1発信手段および第2発信手段の間で調整することにより、ペン先の位置を高精度に測定するための補間位置を最適なものに調整することができる。
また、本発明の座標入力システムの前記位置補間手段は、前記補間位置を前記第1発信手段および前記第2発信手段の中間の位置に設定するものから構成されている。
この構成により、実際に第1信号および第2信号を受信して得られた第1発信手段および第2発信手段の近くに補間位置を設定することができるので、実際のペン先の位置に対してペン先の推定位置の誤差を少なくすることができ、ペン先の位置を高精度に測定することができる。
また、本発明の座標入力システムの前記筆記具は、前記第1信号と前記第2信号の周期を可変して発信する周期可変手段を有し、前記位置算出手段は、前記周期検出手段によって検出された前記第1信号と前記第2信号の周期に基づいて、前記第1発信手段および前記第2発信手段の位置を特定するものから構成されている。
この構成により、周期検出手段によって検出された第1信号と第2信号の周期に基づいて、第1発信手段および第2発信手段の位置を特定するので、例えば、第1信号と第2信号の周期を筆記具の色等に応じて異ならせ、この周期を周期検出手段によって判断することにより、何色の筆記具で用紙に記載されたのかを検出することにより、色分け等を行うことができる。
また、本発明の座標入力システムの前記筆記具は、前記筆記具本体が筆記中であるか否かを検出する筆記状態検出手段と、前記筆記状態検出手段が筆記状態にあるときに、前記第1信号と同一周期で第3信号を発信する第3発信手段とを備え、前記第1発信手段は、前記第3発信手段が第3信号を発信するタイミングで前記第1信号を発信し、前記座標検出装置は、前記第3発信手段から前記第3信号を受信する第3受信手段を備え、前記位置算出手段は、前記第3受信手段から第3信号が入力したときに、前記第1信号および前記第2信号の入力をリセットするリセット部を有するものから構成されている。
この構成により、第1信号と第2信号が位置算出手段に入力する前に第3信号が算出手段に入力したときに、第1信号と第2信号の入力をリセットすることで、先に位置算出手段に入力された第1信号および第2信号をリセットすることができ、筆記具の角度が高速に刻々と変化したりペン先が高速で刻々と移動した場合でも、常に、第1発信手段および第2発信手段から最新の値の第1信号および第2信号、すなわち、第1発信手段および第2発信手段の最新の位置を位置算出手段に入力させることができる。
また、本発明の座標入力システムは、前記第1信号および前記第2信号が超音波からなり、前記第3信号が赤外線または電磁波からなるものから構成されている。
この構成により、第1信号および第2信号よりも伝搬速度の高い第3信号がリセット部に入力するので、前回入力された第1信号および第2信号を確実にリセットして、常に、第1発信手段および第2発信手段から最新の値の第1信号および第2信号、すなわち、第1発信手段および第2発信手段の最新の位置を位置算出手段に入力させることができる。
本発明は、第1発信手段および第2発信手段から離れた位置に存在するペン先等の座標面上の位置を簡単な構成で高精度に検出することができる低コストな座標検出装置、筆記具および座標入力システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図15は本発明に係る座標検出装置、筆記具および座標入力システムの第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。図1において、座標入力システム1は、座標の入力に必要な筆記具2および図示しない用紙を固定して筆記具2から超音波を受信して座標を検出する座標検出装置3から構成されている。
筆記具2は、入力者が把持し、所定の座標面上の位置としてのペン先4aで筆記が可能な筆記具本体4と、ペン先4aよりも上方の筆記具本体4に設けられ、第1信号として超音波(以下、第1超音波という)を発信するスピーカ(第1発信手段)5と、スピーカ5よりも上方の筆記具本体4に設けられ、第2信号として超音波(以下、第2超音波という)を発信するスピーカ(第2発信手段)6と、スピーカ5、6の間に設けられ、第3信号として赤外線を発信するためのLED(第3発信手段)7、8と、筆記時にペン先4aが用紙に押し付けられたときの圧力を検出してオンとなり、用紙からペン先4aが離れるとオフになる筆記圧検出スイッチ(筆記状態検出手段)9とを備えている。
また、筆記具2は、筆記圧検出スイッチ9がオンになると、LED7、8を作動させて赤外線パルスを周期Tで発光する赤外線発信回路10と、赤外線発信回路10から赤外線パルスを発信させるタイミングでスピーカ5から赤外線を発信する周期と同一周期Tで第1超音波を発信するとともに、赤外線Tおよびスピーカ5の周期Tよりも小さい時間(DT)だけ第1超音波に対して遅延させてスピーカ6から第2超音波を発信する超音波発信回路11とを備えている(図2参照)。
なお、ペン先4aが用紙上で圧力を受けている間中、赤外線パルス、第1超音波および第2超音波は一定の周期で発信される。その周期は60〜100Hzである。また、遅延時間DTは赤外線が発信される周期の1/2ではない時間が望ましい。これは、後述するようにスピーカ5、6の位置を補間する際にDTを赤外線発信の周期の1/2にした場合よりもそれ以外の値にするほうがペン先4aの位置を算出する精度が良いからである。
また、DTは"0"に近い方が良いが、小さくし過ぎるとスピーカ5とスピーカ6の発信する超音波同士が混信したり、座標検出装置3がスピーカ6の超音波を検出するのに失敗したりする可能性があるので、座標検出装置3の処理速度などを鑑みて遅延時間を設定することが望ましい。
一方、座標検出装置3は、用紙を載置する本体12と、本体12に設けられ、用紙を本体12に固定するためのクリップ13と、本体12に設けられ、筆記具2から発信された赤外線を受信するフォトダイオード(第3受信手段)14と、本体12の異なる位置に設けられ、第1超音波、第2超音波を受信するマイク(第1受信手段)15およびマイク(第2受信手段)16と、本体12に内蔵され、フォトダイオード14、マイク15、16から受信した赤外線および超音波に基づいてペン先4aの座標(位置)を算出する座標検出部17(図3参照)と、座標検出部17によって検出されたペン先4aの座標をコンピュータ等の外部機器に転送する外部インタフェース18とを備えている。
なお、筆記具2や座標検出装置3を動作させるための電源は、図示していないが、バッテリーあるいは外部電源を利用する。
図3は、座標検出装置3のブロック図である。図3において、筆記具2のLED7、8から発信された赤外線をフォトダイオード14で検知すると、この信号はアンプ21によって増幅され、比較器22で設定された閾値と比較されることによりその信号レベルが判定される。
比較器22は赤外線を受信したものと判断した場合には、クロックカウンタ23をリセットする信号を出力する。このクロックカウンタ23がリセットされると、前回スピーカ位置検出器24に入力される第1超音波および第2超音波の値がリセットされる。本実施の形態では、比較器22およびクロックカウンタ23がリセット部を構成している。
また、マイク15、16はLED7、8から発信された赤外線と同時に発信された超音波を赤外線を受信した後で少し遅れて受信するようになっており、マイク15、マイク16に入力された超音波はアンプ25、26でそれぞれ増幅され、比較器27、28に設定された閾値と比較されてその信号レベルが判定される。
比較器27、28は超音波を受信したものと判断した場合に、受信したというステータス信号をスピーカ位置検出器24に出力する。スピーカ位置検出器24は、図4に示すようにクロックカウンタ23と比較器27、28からのステータス信号からマイク15、16との距離を算出する距離算出器29、30と、マイク15、16とスピーカ5とのそれぞれの距離からスピーカ5の座標を算出し、同様に赤外線の発信からDT時間だけ遅れてスピーカ6から発信された超音波をマイク15、16で受信し、マイク15、16とスピーカ6とのそれぞれの距離からスピーカ6の座標を算出し、スピーカ6の座標を算出するスピーカ座標算出器31とを備えている。
すなわち、スピーカ位置検出器24は、マイク15によって第1超音波を受信した時刻およびマイク16によって第1超音波を受信した時刻に基づいてスピーカ5の位置を算出するとともに、マイク15によって第2超音波を受信した時刻およびマイク16によって第2超音波を受信した時刻に基づいてスピーカ6の位置を算出する位置算出手段を構成するものである。
このスピーカ位置検出器24によって検出されたスピーカ座標はP{スピーカ番号}{座標番号}という記号で表すと、P{1}{1}、P{2}{1}、P{1}{2}、P{2}{2}、P{1}{3}、P{2}{3}、P{1}{4}、P{2}{4}、というような座標列でスピーカ位置補間器(位置補間手段)32に入力される。
しかしながら、この座標列をそのまま利用してペン先4aの位置を算出しようとしても同一座標番号を持つスピーカ5、6の位置は同一時刻で検出したものではないので不正確なペン先4aの位置しか算出できず、スピーカ5、6を2つ設けた意味がない。
したがって、スピーカ位置補間器32は、スピーカ座標を同一時刻で検出されたものとするために、スピーカ座標の補間を行い、ペン先4a位置の算出精度を向上させる必要がある。
ところが、ペン先4aの速度は一定ではなく厳密には同時刻にあるとするスピーカ位置を補間して求めることができない。しかしながら、超音波を発信する周期は100Hz程度であって高速であるため、数点の連続した座標列ではペン先4aは等速で移動しているものとすることができる。
この仮説に基づいて本実施の形態のスピーカ位置補間器32はスピーカ位置を補間して求めるようにしている。以下、スピーカ位置補間器32の構成を説明する。図5に示すように、スピーカ位置補間器32は補間時刻設定器33およびスピーカ座標補正器34から構成されている。
補間時刻設定器(補間時刻算出部)33は、第1超音波の発信時刻と第2超音波の発信時刻に基づいて補間時刻を算出するものであり、補間時刻を第1超音波の発信時刻と第2超音波の発信時刻の間の中間の位置に設定するようになっている。
スピーカ座標補正器(補間位置算出部)34は、補間時刻設定器33の算出結果に基づいて補間時刻に対応するスピーカ5、6の補間位置を算出するようになっている。
具体的には、筆記具2が赤外線を発信する周期をT、赤外線の発信から第2超音波がスピーカ6から発信されるまでの遅延時間をDTとする。第1超音波がスピーカ5から発信される時間をそれぞれt1、t2、t3、とすると、それに対応するスピーカ5の位置はP{1}{1}、P{1}{2}、P{1}{3}......とすることができる。なお、座標番号はスピーカ5、6のX−Y面での座標を含んでいる。
同様に、第2超音波がスピーカ6から発信される時間をt1+DT、t2+DT、t3+DT、とするとそれに対応するスピーカ2の位置はP{2}{1}、P{2}{2}、P{2}{3}となる。このため、補間時刻を次のようにすることができる。
(tci−)=ti+DT/2......(1)
(tci+)=ti+DT/2+T/2......(2)
但し、iは座標番号であって、tci−はtiとti+DTの中間時刻、tci+はti+DTとt{i+1}(=ti+T)の中間時刻である。この補間時刻は補間時刻設定器33によって得ることができる。
次に、この補間時刻に対応するスピーカ座標をスピーカ座標補正器34で求める。
tci−のとき、スピーカ5とスピーカ6の補間座標をそれぞれP1(tci−)、P2(tci−)とすると、
P1(tci−) = (P{1}{i}×(T−DT/2)/T + P{1}{i+1}×DT/2/T)......(3)
P2(tci−) = (P{2}{i}×(T−DT/2)/T + P{2}{i−1}×DT/2/T)......(4)
tci+のときに、スピーカ5とスピーカ6の補間座標をそれぞれP1(tci+)、P2(tci+)とすると、
P1(tci+) = (P{1}{i}×(T/2−DT/2)/T + P{1}{i+1}×(T/2+DT/2)/T)......(5)
P2(tci+) = (P{2}{i}×(T/2+DT/2)/T + P{2}{i+1}×(T/2−DT/2)/T)......(6)
スピーカ位置補間器32はこのようにしてペン先4aの位置を算出するためのP1()、P2()を求める。
ペン先位置算出器(推定手段)35は、スピーカ位置補間器32によって補間されたP1()、P2()に基づいて図8に示す座標軸を参照に計算を行い、スピーカ5、6から離れたペン先4aの座標面上の位置を推定する。
この座標軸に基づく計算式は、以下の通りである。
P0=P1+(P1−P2)h1/h2......(7)
但し、h1:ペン先4aからスピーカ5までの距離、h2:スピーカ5からスピーカ6までの距離
なお、|P1−P2|<h2を満たす必要があるため、式(7)の条件を満たさない場合には、P2の座標を補正してP1との距離を小さくしてこの条件を満足した後、式(7)の計算を行う必要がある。
このようにして算出されたペン先4aの座標は、座標検出装置3の本体12に内蔵された図示しないメモリに記憶された後、外部インタフェース18を通じてコンピュータ等の外部機器に送信される。
次に、図6、図7に基づいてスピーカ位置補間器32によってスピーカ5、6の位置を補間する方法をより具体的に説明する。
図6はP0の位置にペン先4aを置き、ペン先4aを中心としてペンを傾けて固定したままで筆記具2を等速回転させたときのペン先4aの位置を推定する図である。ペン先4aからスピーカ5までの長さとスピーカ5からスピーカ6までの長さが等しいものとする。
図7は、スピーカ位置補間器32によってスピーカの位置を補間した場合のペン先の補間時刻を示す図である。
図7において、実際に超音波を受信してスピーカ5、6の位置を特定することができる時刻(●印で示す)と、2つの連続したスピーカ5、6の位置を得られる時刻から補間を行ってスピーカ5、6の位置を得る時刻(○印で示す。但し、実際は時刻に対応するスピーカ5、6の位置を取得したいがそれは不可能なので2つのスピーカ位置5、6のそれぞれの内分比で代替する)と、補間したスピーカ5の位置とスピーカ6の位置からペン先座標を推定する時刻(□印で示す)との関係を示す。
また、本実施の形態では、スピーカ5から第1超音波を発信してからスピーカ6から第2超音波を発信するまでの遅延時間DTをT/2に設定した例を示しており、補間時刻を第1超音波の発信時刻と第2超音波の発信時刻の間の中間の位置に設定している。
図6において、P11、P12、P13はスピーカ5の位置をある時間間隔Tで測定した時のスピーカ5の位置を示し、時刻tのときにP11が得られたものとすると、時刻t+TのときにP12、時刻t+2TのときにP13が得られる。
また、P21、 P22、 P23はスピーカ6の位置をスピーカ5の測定周期とは半周期(DT=T/2)ずらして測定した時のスピーカ6の位置を示し、時刻t+T/2のときにP21が得られるとすると、時刻t+3T/2のときにP22、時刻t+5T/2のときにP23が得られる。
P21とP12を取得した時刻の中間時刻でのスピーカ5、6の位置を取得したいが原理的に不可能なので、各スピーカ5、6のそれぞれの位置を結ぶ線分を内分することにより近似的に補間点を求める。P11とP12間を3:1で内分する点をP1(tc2−)とする。
この点はP11とP12から容易に算出できる。同様にP21とP22の間を1:3で内分する点をP2(tc2−)とする。このようにP1(tc2−)とP2(tc2−)を算出してみると、両点はスピーカ5、6の位置の軌跡を表す円周上になく、少なからず誤差を含んでいる。
ところで、点P0、P12、P1(tc2−)で構成する三角形と、点P0、P21、P2(tc2−)で構成する三角形が相似であり、P0、P1(tc2−)、P2(tc2−)が一直線上にあれば推定するペン先4aの位置P0'はP0と一致する。
すなわち、P1(tc2−)とP2(tc2−)はその本来あるべき位置との誤差が大きいとしても、上記の要件に近ければ近いほど誤差が小さくなる。これに対して、図20、図21に示すような従来方式の場合はこのような相似はないので、誤差がそのままペン先推定に反映されてしまう。しかしながら、本実施の形態のように、補間時刻を第1超音波の発信時刻と第2超音波の発信時刻の間の中間の位置に設定すれば、補間した点が上記の要件に近いのでP0とP0'の誤差は従来方式に比べて格段と少なくなる。
また、P12とP22を取得した時刻の中間時刻でのスピーカ5、6位置を取得したいが上記と同様の理由により各スピーカ5、6のそれぞれの位置を結ぶ線分を内分することにより、近似的に補間点を求める。P12とP13間を1:3で内分する点をP1(tc2+)とする。
同様にP21とP22の間を3:1で内分する点をP2(tc2+)とする。このようにP1(tc2+)とP2(tc2+)を算出してみると、両者はスピーカ位置の軌跡を表す円周上になく、少なからず誤差を含んでいる。この場合も上述した理由からP0とP0''の誤差は従来方式に比べて小さくなる。
このようにして推定したペン先位置P0'とP0''は従来方式よりP0の近くに位置し、その推定誤差が小さくなることが分かった。
図9、図10はスピーカ5から第1超音波を発信してからスピーカ6から第2超音波を発信するまでの遅延時間DTを0.85Tに設定した例を示している。なお、遅延時間DTは"0"に近いか、または、できるだけ周期Tに近い方が良い。図9、図10ではTに近い例を示しているが、"0"に近くなるように、例えば、0.15Tに設定しても良い。
図9において、P11、P12、P13はスピーカ5の位置をある時間間隔Tで測定した時のスピーカ5の位置を示し、時刻tのときにP11が得られたものとすると、時刻t+TのときにP12、時刻t+2TのときにP13が得られる。
また、P21、 P22、 P23はスピーカ6の位置をスピーカ5の測定時刻からDT(0.85T)ずらして測定した時のスピーカ6の位置を示し、時刻t+DTのときにP21が得られるとすると、時刻t+DT+TのときにP22、時刻t+DT+2TのときにP23が得られる。
スピーカ位置補間器32は、図6、図7で説明したのと同様の方法でP1(tc2−)、P2(tc2−)、P1(tc2+)、P2(tc2+)をそれぞれ補間する。図9に示すようにP1(tc2−)はP12の極近傍であり、P2(tc2−)はP21の極近傍である。したがって、P1(tc2−)とP2(tc2−)から推定されるペン先4aの位置P0'はP0の極近傍にあり推定誤差は遅延時間DTをT/2(すなわち、0.5T)に設定した場合よりも小さくなる。
また、P1(tc1+)やP2(tc2+)はそれぞれP12とP13の中点、P21とP22の中点に非常に近くなる。すなわち、P0、P12、P1(tc2+)で作る三角形と、P0、P22、P2(tc2+)で作る三角形とが非常に相似に近くなり、その大きさの比は1:2となるのでP2(tc2+)とP1(tc2+)から推定されるペン先4aの位置P0''はP0の極近傍に位置しその推定誤差は遅延時間T/2に設定したものよりも小さくなる。
本実施の形態の推定誤差が従来方式に対してどの程度少なくなったのかを図11〜図15に基づいて説明する。図11は本実施の形態の補間方式によるペン先4aの推定誤差とサンプリング頻度(n)の関係を示す図である。本実施の形態の補間方式は従来の補間方式に比べてサンプリングの頻度が高くなるにつれて推定誤差が少なくなることが分かる。
また、図12〜図15は本実施の形態の補間方式と従来の補間方式によるペン先4aの推定誤差と遅延時間の関係を示す図であり、図12〜図15ではそれぞれサンプリング頻度(n)を2、4、8、16に設定したときのペン先4aの推定誤差を示す。
図12〜図15から明らかなように、遅延(c)を0.5(0.5T)に設定した場合には、従来の補間方式に比べてペン先4aの推定誤差を大幅に少なくすることができ、遅延(c)を0.85(0.85T)に設定した場合には、従来の補間方式に比べてペン先4aの推定誤差を少なくすることができる上に、遅延(c)を0.5に設定した場合に比べても少なくすることができた。この結果、遅延時間は"0"に近いか、または、できるだけ周期Tに近い方が良いことが分かる。
このように本実施の形態では、筆記具本体4のスピーカ5から第1超音波を発信するとともに、スピーカ6から第1超音波の周期よりも小さい時間だけ第1超音波に対して遅延される第2超音波を発信すると、座標検出装置3が、第1超音波の発信時刻と第2超音波の発信時刻に基づいて第1超音波および第2超音波の中間の位置に補間時刻を設定し、この補間時刻に対応するスピーカ5、6の補間位置を算出し、この補間された位置に基づいてスピーカ5、6から離れたペン先4aの位置を推定するようにしたので、実際のペン先4aの位置に対してペン先4aの推定位置の誤差を少なくすることができ、ペン先4aの位置を高精度に測定することができる。これに加えて、従来のようにフィルタ等を用いて2つの信号(第1超音波、第2超音波)を弁別する必要がないため、座標入力システム1の製造コストを低減することができる。
また、補間位置を第1超音波と第2超音波の中間の位置に設定しているが、補間位置を第1超音波と第2超音波の間であれば良く、このようにすれば、ペン先4aの位置を高精度に測定するための補間位置を最適なものに調整することができる。
また、本実施の形態の筆記具2は、筆記具本体4が筆記中であるか否かを検出する筆圧検出スイッチ9と、筆記具本体4が筆記状態にあるときに、筆記具本体4に設けられ、第1超音波と同一周期で赤外線を発信するLED7、8とを備えるとともに、LED7、8から赤外線を発信するのと同時にスピーカ5から第1超音波を発信するように構成し、座標検出装置3は、赤外線が入力したときに、第1超音波および第2超音波の入力をリセットするクロックカウンタ23およびスピーカ位置検出器24を有するので、先にスピーカ位置検出器24に入力された第1超音波および第2超音波をリセットすることができ、筆記具2の角度が高速に刻々と変化したりペン先4aが高速で刻々と移動した場合でも、常に、スピーカ5、6から最新の値の第1超音波および第2超音波を受信して、スピーカ5、6の最新の位置をスピーカ位置検出器24に入力させることができる。なお、LED7、8の代わりに電磁波を発信する機器を設けても良い。要は、超音波よりも伝搬速度が速く、伝搬時間が超音波のそれと比較して無視できるくらいに小さければ良いのである。
図16〜図19は本発明に係る座標検出装置、筆記具および座標入力システムの第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同様の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図16において、座標検出装置3には周期検出器41が設けられており、この周期検出器41は筆記具2から発信された第2超音波の周期を検出するものである。筆記具2の超音波発信回路11は、図17に示すように第1超音波が発信されてから遅延時間DTだけ遅延して第1超音波と異なる周期の第2超音波を発信するようになっており、この第2超音波は筆記具4の色に応じて設定されている。すなわち、超音波発信回路11は第1超音波と第2超音波の周期を可変して発信する周期可変手段を構成している。
例えば、黒色であれば周期A、赤色であれば周期Bというように筆記具4は色に応じた周期の第2超音波を座標検出装置3に発信する。
座標検出装置3の周期検出器41はクロックカウンタ42および周期検出部43を備えている。クロックカウンタ42は比較器28から入力された第2超音波の半周期あたりのクロック数をカウントするようになっている。
また、周期検出部43はクロックカウンタ42でカウントされたクロック数を、{クロック周期×クロック数×2}で超音波周期に変換してこの超音波をスピーカ位置補間器32に出力する(図19参照)。
スピーカ位置補間器32は、予め筆記具2の色とその周期とスピーカ位置(この場合スピーカ6)とが関連付けられたテーブルが設けられており、周期検出器41から出力された超音波およびスピーカ座標算出器31から入力されたスピーカ座標(スピーカ位置)をテーブルと比較し、周波数変換された超音波の発信元がスピーカ6であることおよび何色の筆記具2であるのかを特定することができる。
また、クロックカウンタ42で周期変換されていない超音波の発信元がスピーカ5であることを特定することもできる。本実施の形態では、周期検出器41およびスピーカ位置補間器32が周期検出手段を構成している。
また、スピーカ位置補間器32は、同様に第1超音波の発信時刻と第2超音波の発信時刻に基づいて補間時刻を算出するものであり、第1の実施の形態と同様に補間時刻を第1超音波の発信時刻と第2超音波の発信時刻の間の中間の位置に設定する。なお、実施の形態では、スピーカ5、6の位置を補間してペン先4aの位置を推定する方法は第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態では、筆記具2から異なる周期の第1超音波および第2超音波を発信し、座標検出装置3が、第1超音波と第2超音波の周期に基づいてスピーカ5、6の位置を特定するようにしたので、第1超音波と第2超音波の周期を筆記具2の色等に応じて異ならせることにより、何色の筆記具2で用紙に記載されたのかを判断して色分けを行うことができる。
以上のように、本発明に係る座標検出装置、筆記具および座標入力システム画像形成装置は、第1発信手段および第2発信手段から離れた位置に存在するペン先等の座標面上の位置を簡単な構成で高精度に検出することができ、低コストに製造することができるという効果を有し、筆記具等を用いて用紙に記入するときのペン先の軌跡を精度良く検出するのに適した座標検出装置、筆記具および座標入力システム等として有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムの構成図 本発明の第1の実施の形態に係る筆記具から赤外線と超音波の発信タイミングを示す図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムの座標検出装置のブロック図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムのスピーカ位置検出器のブロック図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムのスピーカ位置補間器のブロック図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムにおいて、ペン先を中心としてペンを傾けて固定したままで筆記具を等速回転させたときのペン先の位置を推定する図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムのスピーカ位置補間器によってスピーカの位置を補間した場合のペン先の補間時刻を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムにおいてスピーカの位置からペン先の位置を計算するためのスピーカとペン先の座標を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムにおいて、ペン先を中心としてペンを傾けて固定したままで筆記具を等速回転させたときのペン先の位置を推定する他の例を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムのスピーカ位置補間器によってスピーカの位置を補間した場合のペン先の補間時刻を他の例を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムの補間方式に起因するペン先誤差を示し、遅延時間Cを0.5としたときの本方式と従来方式のサンプリング頻度とペン先位置の推定誤差の関係を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムの補間方式に起因するペン先誤差を示し、サンプリング頻度nを2としたときの本方式と従来方式の遅延(c)とペン先の推定誤差の関係を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムの補間方式に起因するペン先誤差を示し、サンプリング頻度nを4としたときの本方式と従来方式の遅延(c)とペン先の推定誤差の関係を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムの補間方式に起因するペン先誤差を示し、サンプリング頻度nを8としたときの本方式と従来方式の遅延(c)とペン先の推定誤差の関係を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムの補間方式に起因するペン先誤差を示し、サンプリング頻度nを16としたときの本方式と従来方式の遅延(c)とペン先の推定誤差の関係を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る座標入力システムの座標検出装置のブロック図 本発明の第2の実施の形態に係る筆記具から赤外線と超音波の発信タイミングを示す図 本発明の第2の実施の形態に係る座標入力システムの周波数検出器のブロック図 本発明の第2の実施の形態に係る座標入力システムのスピーカ位置補間器に入力される信号を示す図 従来の座標入力システムにおいて、ペン先を中心としてペンを傾けて固定したままで筆記具を等速回転させたときのペン先の位置を推定する図 従来の座標入力システムによってスピーカの位置を補間した場合のペン先の補間時刻を示す図
符号の説明
1 座標入力システム
2 筆記具
3 座標検出装置
4 筆記具本体
4a ペン先(所定の座標面上の位置)
5 スピーカ(第1発信手段)
6 スピーカ(第2発信手段)
7、8 LED(第3発信手段)
9 筆記圧検出スイッチ(筆記状態検出手段)
11 超音波発信回路(周期可変手段)
14 フォトダイオード(第3受信手段)
15 マイク(第1受信手段)
16 マイク(第2受信手段)
24 スピーカ位置検出器(位置算出手段)
32 スピーカ位置補間器(位置補間手段、周期検出手段)
33 補間時刻設定器(補間時刻算出部)
34 スピーカ座標補正器(補間位置算出部)
35 ペン先位置算出器(推定手段)
41 周期検出器(周期検出手段)

Claims (17)

  1. 第1発信手段から発信された一定の周期の第1信号および前記第1信号と異なる時刻で第2発信手段から発信された一定の周期の第2信号を受信する第1受信手段と、
    前記第1受信手段と異なる位置に設置され、前記第1信号および第2信号を受信する第2受信手段と、
    前記第1受信手段によって前記第1信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第1信号を受信した時刻に基づいて前記第1発信手段の位置を算出するとともに、前記第1受信手段によって前記第2信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第2信号を受信した時刻に基づいて前記第2発信手段の位置を算出する位置算出手段と、
    前記位置算出手段の算出結果に基づき、前記第1発信手段および第2発信手段の位置を前記第1発信手段および第2発信手段の位置からずらして補間する位置補間手段と、
    前記位置補間手段によって補間された位置に基づいて前記第1発信手段および第2発信手段から離れた所定の座標面上の位置を推定する推定手段とを備えたことを特徴とする座標検出装置。
  2. 前記位置補間手段は、前記第1信号の発信時刻と前記第2信号の発信時刻に基づいて補間時刻を算出する補間時刻算出部と、前記補間時刻算出部の算出結果に基づいて前記補間時刻に対応する前記第1発信手段および前記第2発信手段の補間位置を算出する補間位置算出部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の座標検出装置。
  3. 前記位置補間手段は、前記補間位置を前記第1発信手段および前記第2発信手段の間の位置に設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の座標検出装置。
  4. 前記位置補間手段は、前記補間位置を前記第1発信手段および第2発信手段の中間の位置に設定することを特徴とする請求項3に記載の座標検出装置。
  5. 前記第1信号と前記第2信号の周期を検出する周期検出手段を有し、
    前記位置算出手段は、前記周期検出手段によって検出された前記第1信号と前記第2信号の周期に基づいて、前記第1発信手段および前記第2発信手段の位置を特定することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の座標検出装置。
  6. 前記第1発信手段および第2発信手段と異なる位置に設定された第3発信手段から前記第1発信手段と同一の周期で送信される第3信号を受信する第3受信手段を備え、
    前記位置算出手段は、前記第3受信手段から第3信号が入力したときに、前記第1信号および前記第2信号の入力をリセットするリセット部を有することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の座標検出装置。
  7. 前記第1信号および前記第2信号が超音波からなり、前記第3信号が赤外線または電磁波からなることを特徴とする請求項6に記載の座標検出装置。
  8. 第1発信手段から発信された一定の周期の第1信号および前記第1信号と異なる時刻で第2発信手段から発信された一定の周期の第2信号を受信する第1受信手段と、
    前記第1受信手段と異なる位置に設置され、前記第1信号および第2信号を受信する第2受信手段と、
    前記第1受信手段によって前記第1信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第1信号を受信した時刻に基づいて前記第1発信手段の位置を算出するとともに、前記第1受信手段によって前記第2信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第2信号を受信した時刻に基づいて前記第2発信手段の位置を算出する位置算出手段と、
    前記位置算出手段の算出結果に基づき、前記第1発信手段および第2発信手段の位置を前記第1発信手段および第2発信手段の位置からずらして補間する位置補間手段と、
    前記位置補間手段によって補間された位置に基づいて前記第1発信手段および第2発信手段から離れた所定の座標面上の位置を推定する推定手段とを備えた座標検出装置に使用される筆記具であって、
    把持して筆記を行うことができる筆記具本体と、前記筆記具本体のペン先から離れた位置に設けられ、前記第1信号を発信する第1発信手段と、
    前記第1発信手段と異なる位置に設けられ、前記第1信号の周期よりも小さい時間だけ前記第1信号に対して遅延される第2信号を発信する第2発信手段とを備えたことを特徴とする筆記具。
  9. 前記第1信号と前記第2信号の周期を可変して発信する周期可変手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の筆記具。
  10. 前記筆記具本体が筆記中であるか否かを検出する筆記状態検出手段と、
    前記筆記状態検出手段が筆記状態にあるときに、前記第1信号と同一周期で第3信号を発信する第3発信手段とを備え、
    前記第1発信手段は、前記第3発信手段が第3信号を発信するタイミングで前記第1信号を発信し、
    前記第1信号および前記第2信号が超音波からなり、前記第3信号が赤外線または電磁波からなることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の筆記具。
  11. 筆記具と筆記具のペン先の座標を検出する座標検出装置を備えた座標入力システムであって、
    前記筆記具は、把持して筆記を行うことができる筆記具本体と、前記筆記具本体のペン先から離れた位置に設けられ、一定の周期の第1信号を発信する第1発信手段と、
    前記第1発信手段と異なる位置に設けられ、第1信号の周期よりも小さい時間だけ第1信号に対して遅延される一定の周期の第2信号を発信する第2発信手段とを備え、
    前記座標検出装置は、
    前記第1発信手段から発信された前記第1信号および前記第1信号と異なる時刻で第2発信手段から発信された前記第2信号を受信する第1受信手段と、
    前記第1受信手段と異なる位置に設置され、前記第1信号および第2信号を受信する第2受信手段と、
    前記第1受信手段によって前記第1信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第1信号を受信した時刻に基づいて前記第1発信手段の位置を算出するとともに、前記第1受信手段によって前記第2信号を受信した時刻および前記第2受信手段によって前記第2信号を受信した時刻に基づいて前記第2発信手段の位置を算出する位置算出手段と、
    前記位置算出手段の算出結果に基づき、前記第1発信手段および第2発信手段の位置を前記第1発信手段および第2発信手段の位置からずらして補間する位置補間手段と、
    前記位置補間手段によって補間された位置に基づいて前記第1発信手段および第2発信手段から離れたペン先の位置を推定する推定手段とを備えたことを特徴とする座標入力システム。
  12. 前記位置補間手段は、前記第1信号の発信時刻と前記第2信号の発信時刻に基づいて補間時刻を算出する補間時刻算出部と、前記補間時刻算出部の算出結果に基づいて前記補間時刻に対応する前記第1発信手段および前記第2発信手段の補間位置を算出する補間位置算出部とを備えたことを特徴とする請求項11に記載の座標入力システム。
  13. 前記位置補間手段は、前記補間位置を前記第1発信手段および第2発信手段の間の位置に設定することを特徴とする請求項11または請求項12に記載の座標入力システム。
  14. 前記位置補間手段は、前記補間位置を前記第1発信手段および第2発信手段の中間の位置に設定することを特徴とする請求項13に記載の座標入力システム。
  15. 前記筆記具は、前記第1信号と第2信号の周期を可変して発信する周期可変手段を有し、
    前記位置算出手段は、前記周期検出手段によって検出された第1信号と第2信号の周期に基づいて、前記第1発信手段および前記第2発信手段の位置を特定することを特徴とする請求項11〜請求項14の何れか1項に記載の座標入力システム。
  16. 前記筆記具は、前記筆記具本体が筆記中であるか否かを検出する筆記状態検出手段と、
    前記筆記状態検出手段が筆記状態にあるときに、前記第1信号と同一周期で第3信号を発信する第3発信手段とを備え、
    前記第1発信手段は、前記第3発信手段が第3信号を発信するタイミングで前記第1信号を発信し、
    前記座標検出装置は、前記第3発信手段から前記第3信号を受信する第3受信手段を備え、
    前記位置算出手段は、前記第3受信手段から前記第3信号が入力したときに、前記第1信号および前記第2信号の入力をリセットするリセット部を有することを特徴とする請求項11〜請求項15の何れか1項に記載の座標入力システム。
  17. 前記第1信号および前記第2信号が超音波からなり、前記第3信号が赤外線または電磁波からなることを特徴とする請求項16に記載の座標入力システム。
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