JP2007219213A - カラーフィルターの製造方法及びパターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
簡単に省スペースで、吐出中のインキ吐出量を管理し、色ムラの発生を事前に防ぐ事が出来る。
【解決手段】
インキ供給タンクに接続された単数もしくは複数のインキ通路の内部に圧電素子を持ったインキジェットヘッドを設け、このインキジェットヘッドのノズルからインキを吐出させて印字する装置において、インキ供給タンクとインキジェットヘッドとの間にインキ圧力を検出する圧力センサとインキジェットヘッドへインキを送出、吸引するためのポンプを備え、印字時における圧力センサからの情報に基づいてインキ吐出量を調節する圧制御装置によりカラーフィルターの吐出量の変動を圧変動により管理する事が出来る。
【選択図】 図1
Description
そこで、インキジェット法を用いたカラーフィルターの製造方法においては、画像品位の高い液晶パネルを提供するため、色ムラの少ない優れたカラーフィルターを提供することが不可欠であった。
前記インク供給タンクからインクを供給する流量をl[pl/s]とし、
前記インキ供給タンクと前記インキジェットヘッドとの間にインキ圧力を検出する圧力センサを備え、この圧力の値をP[Pa]とし、印刷物を印刷中に変化する圧力の幅をΔP[Pa]としたときに、
(γ[Pa・s]≦20)となる場合には、ΔP=0.2×l[pl・s]
(γ[Pa・s]>20)となる場合には、ΔP=0.3×l[pl・s]
とし、かつ上記式でΔP[Pa]>250となる場合にはΔP=250
からΔPが求められる。本発明はこのような知見をもとになされたものであり、その構成は以下に示すものである。
少なくともインキ供給タンクと、;ポンプと、;複数のインキ吐出ノズルを含むインキジェットヘッドと、;前記インキ供給タンクと前記インキジェットヘッドを、前記ポンプを介して接続する単数又は複数のインキ通路と、;前記インキ通路の内部に設けられた圧電素子と、;を備えたインキ吐出印刷装置を用いる印刷物の製造方法において、
前記インキ供給タンクのインキの粘度をγ[Pa・s]とし、前記インキ供給タンクと前記インキジェットヘッドとの間にインキ圧力を検出する圧力センサを備え、この圧力の値をP[Pa]とし、前記インク供給タンクからインクを供給する流量をl[pl/s]とし、
(γ[Pa・s]≦20)となる場合には、ΔP=0.2×l[pl・s]
(γ[Pa・s]>20)となる場合には、ΔP=0.3×l[pl・s]
とし、かつ上記式でΔP[Pa]>250となる場合にはΔP=250
として印刷することを特徴とするカラーフィルターの製造方法。
前記ポンプが、ダイヤフラムポンプであることを特徴とする請求項1に記載の印刷物の製造方法。
前記ポンプが、プランジャーポンプであることを特徴とする請求項1に記載の印刷物の製造方法。
請求項1〜3のいずれかの方法を用いて、基板上に赤、青、緑色のインキを印刷する工程を含むことを特徴とするカラーフィルターの製造方法。
少なくともインキ供給タンクと、;ポンプと、;複数のインキ吐出ノズルを含むインキジェットヘッドと、;前記インキ供給タンクと前記インキジェットヘッドを前記ポンプを解して接続する単数又は複数のインキ通路と、;前記インキ通路の内部に設けられた圧電素子と、;を備えたインキ吐出印刷装置を用いてパターン形成方法において、
前記インキ供給タンクのインキの粘度をγ[Pa・s]とし、前記インク供給タンクからインクを供給する流量をl[pl/s]とし、
前記インキ供給タンクと前記インキジェットヘッドとの間にインキ圧力を検出する圧力センサを備え、この圧力の値をP[Pa]とし、印刷物を印刷中に変化する圧力の幅をΔP[Pa]としたときに、
(γ[Pa・s]≦20)となる場合には、ΔP=0.2×l[pl・s]
(γ[Pa・s]>20)となる場合には、ΔP=0.3×l[pl・s]
とし、かつ上記式でΔP[Pa]>250となる場合にはΔP=250
としながら印刷することを特徴とするパターン形成方法。
前記ポンプが、ダイヤフラムポンプであることを特徴とする請求項5に記載のパターン形成方法。
前記ポンプが、プランジャーポンプであることを特徴とする請求項5に記載のパターン形成方法。
また、光学部品として、有機エレクトロルミネセンス素子を例示することもでき、この場合には、インキ皮膜は有機発光材料層を構成する。また、前記領域ごとに異なる色彩を有する複数色の有機発光材料層である。なお、この外、本発明に係る印刷物として、回路基板、薄膜トランジスタ、マイクロレンズ、バイオチップ等を例示することができる。
以下ではカラーフィルターの製造方法を例に本発明のパターン形成方法を説明する。
インキ送出手段にはポンプ5の駆動させるサーボモータ6が接続されていて、このサーボモータの動作によってインキの吐出を正確に行うためのポンプが駆動制御されている。上記ポンプの一例として、ダイヤフラムポンプ又はプランジャーポンプを挙げることができる。
ΔP=P1[Pa]−P2[Pa]
で定義されるΔPが以下の式を満たすようことを特徴とするものである。前記インク供給タンクからインクを供給する流量をl[pl/s]とし、
前記インキ供給タンクと前記インキジェットヘッドとの間にインキ圧力を検出する圧力センサを備え、この圧力の値をP[Pa]とし、印刷物を印刷中に変化する圧力の幅をΔP[Pa]としたときに、
(γ[Pa・s]≦20)となる場合には、ΔP=0.2×l[pl・s]
(γ[Pa・s]>20)となる場合には、ΔP=0.3×l[pl・s]
とし、かつ上記式でΔP[Pa]>250となる場合にはΔP=250
(ただし、lはインクジェットヘッド全体から吐出される単位秒あたりのインク量を示す。)とする。
上記γ[Pa・s]はインキジェット印刷装置のインキ供給タンクに充填されるインキの標準状態(常圧・25℃)における粘度である。このような設定を行うことで、印刷物を印刷中に変化するインキ圧力のばらつき(幅)がΔPを超えないようにすることができる。インキ圧力の調整を行なうためインキ圧力はサーボモータにより制御することができる。
印刷物を印刷中に変化するインキ圧力の幅が250Paを超えると色ムラの発生が急増するため好ましくない。ところで、このインキ圧力の幅を小さくすると、許容されるインキ圧力の範囲が狭くなり生産性が低下する。しかし、本発明ではインキジェット印刷装置で複数種のインキを印刷する場合に、インキの種類ごとにその粘度によって許容するインキ圧力の幅を変えることにより、色ムラ発生の防止と生産性の維持を両立することができる。なお、圧力センサの取り付ける位置は、インキ吐出ノズルとポンプの間であれば、どこでも設置可能である。この際、設置位置によりインキ圧力の絶対値は変化するが、インキ圧力のばらつきは変化しないため、上記の範囲に於いていずれの場所に圧力センサの取り付けた場合であっても本発明を適用することができる。
(実施例1)
(ブラックマトリクスの作成)
ガラス基板上に黒色顔料及びフッ素系撥インキ剤を含ませた感光性樹脂組成物を、全面に膜厚2.0μmの薄膜状に塗布した。
前記基板をプリベークした。その後格子状のパターンを有するフォトマスクを用いて、超高圧水銀灯により50mJ/cm2で露光を行った。30秒間10%炭酸ナトリウム水溶液にて現像処理を行い、樹脂組成物の隔壁パターンを形成し、180℃、10分で熱硬化処理を行った。
(着色インキ層の印刷)
(i)γ[Pa・s]≦20の時
インキジェット印刷装置のインキ吐出ノズルの直上部に色ごとに圧力センサを設けた。
基板上の格子状のブラックマトリクスの開口部に対して、粘度が10[Pa・s]の赤色、粘度が18[Pa・s]の青色の着色インクを使用し、インキ吐出装置により1250pl/sの割合で赤色、青色の着色インキを吐出し、赤色(R)、青色(B)の着色層を形成した。この際各インキの圧力は−2400Pa〜−2650Paの範囲となるよう調整を行なった。
このようにして作成したカラーフィルターのΔEab(色差)は3/1000以内であり、色むらの少ない良好なカラーフィルターを製造できたことを確認した。なお、ΔEab(色差)は、ミクロアナライザーにより測定した。
ii)20<γ[Pa・s]の時
インキジェット印刷装置のインキ吐出ノズルの直上部に色ごとに圧力センサを設けた。
基板上の格子状のブラックマトリクスの開口部に対して、粘度が25[Pa・s]の緑色の着色インクを使用し、インキ吐出装置により833pl/sの割合で緑色の着色インキを吐出し、緑色(G)の着色層を形成した。この際インキの圧力は−2400Pa〜−2650Paの範囲となるよう調整を行なった。
このようにして作成したカラーフィルターのΔEab(色差)は3/1000以内であり、色むらの少ない良好なカラーフィルターを製造できたことを確認した。なお、ΔEab(色差)は、ミクロアナライザーにより測定した。
i)γ[Pa・s]≦20の時
着色インキとして、赤色(10Pa・s)、青色(19Pa・s)のインキを用い、500pl/sの割合でインキジェット印刷装置のインキの圧力を−2400Pa〜−2500Paの範囲となるよう調整を行なったこと以外は実施例1と同様にカラーフィルターを作成した。このようにして作成したカラーフィルターのΔEab(色差)は3/1000以内であり、色むらの少ない良好なカラーフィルターを製造できたことを確認した。なお、ΔEab(色差)は、ミクロアナライザーにより測定した。
ii)20<γ[Pa・s]の時
着色インキとして、緑色(25Pa・s)のインキを用い、700pl/sの割合でインキジェット印刷装置の全色インキの圧力を−2400Pa〜−2700Paの範囲となるよう調整を行なったこと以外は実施例1と同様にカラーフィルターを作成した。このようにして作成したカラーフィルターのΔEab(色差)は3/1000以内であり、色むらの少ない良好なカラーフィルターを製造できたことを確認した。なお、ΔEab(色差)は、ミクロアナライザーにより測定した。
i)γ[Pa・s]≦20の時
着色インキ層の印刷に於いて、1000pl/sの割合でインキジェット印刷装置の赤色(10Pa・s)、青色(20Pa・s)のインキの圧力は−2200Pa〜−2700Paの範囲となるよう調整を行なったこと以外は実施例1と同様にカラーフィルターを作成した。このようにして作成したカラーフィルターのΔEab(色差)は10/1000程度であり、色むら不良の多いカラーフィルターであった。
ii)20<γ[Pa・s]の時
着色インキ層の印刷に於いて、1000pl/sの割合でインキジェット印刷装置の緑色(25Pa・s)のインキの圧力は−2200Pa〜−2700Paの範囲となるよう調整を行なったこと以外は実施例1と同様にカラーフィルターを作成した。このようにして作成したカラーフィルターのΔEab(色差)は10/1000程度であり、色むら不良の多いカラーフィルターであった。
i)γ[Pa・s]≦20の時
着色インキ層の印刷に於いて、1000pl/sの割合でインキジェット印刷装置の赤色(10Pa・s)、青色(20Pa・s)のインキの圧力は−1800Pa〜−3200Paの範囲となるよう調整を行ったこと以外は実施例2と同様にカラーフィルターを作成した。このようにして作成したカラーフィルターのΔEab(色差)は20/1000程度であり、色むら不良の多いカラーフィルターであった。
ii)20<γ[Pa・s]の時
着色インキ層の印刷に於いて、1000pl/sの割合でインキジェット印刷装置の緑色(25Pa・s)のインキの圧力は−1800Pa〜−3200Paの範囲となるよう調整を行ったこと以外は実施例2と同様にカラーフィルターを作成した。このようにして作成したカラーフィルターのΔEab(色差)は20/1000程度であり、色むら不良の多いカラーフィルターであった。
i)γ[Pa・s]≦20の時
着色インキ層の印刷に於いて、1200pl/sの割合でインキジェット印刷装置の赤色(10Pa・s)、青色(20Pa・s)のインキの圧力は−2450Pa〜−2550Paの範囲となるよう調整を行ったこと以外は実施例1と同様にカラーフィルターを作成した。このようにして作成したカラーフィルターのΔEab(色差)は3/1000であり色むらは少なかったが、実施例1と比較して圧力調整に必要となる時間が長く、また逆にハンチングが起こり、圧変動が激しくなることがある等生産性が低下する問題が生じた。
ii)20<γ[Pa・s]の時
着色インキ層の印刷に於いて、1200pl/sの割合でインキジェット印刷装置の緑色(25Pa・s)のインキの圧力は−2450Pa〜−2550Paの範囲となるよう調整を行ったこと以外は実施例1と同様にカラーフィルターを作成した。このようにして作成したカラーフィルターのΔEab(色差)は3/1000であり色むらは少なかったが、実施例1と比較して圧力調整に必要となる時間が長く、また逆にハンチングが起こり、圧変動が激しくなることがある等生産性が低下する問題が生じた。
2・・・インキ
3・・・圧力センサ
4・・・インキジェットヘッド
5・・・ダイヤフラムポンプ
6・・・サーボモータ
7・・・吸引側の管路
8・・・送出側の管路
Claims (7)
- 少なくともインキ供給タンクと、;
ポンプと、;
複数のインキ吐出ノズルを含むインキジェットヘッドと、;
前記インキ供給タンクと前記インキジェットヘッドを前記ポンプを解して接続する単数又は複数のインキ通路と、;
前記インキ通路の内部に設けられた圧電素子と、;
を備えたインキ吐出印刷装置を用いる印刷物の製造方法において、
前記インキ供給タンクのインキの粘度をγ[Pa・s]とし、
前記インク供給タンクからインクを供給する流量をl[pl/s]とし、
前記インキ供給タンクと前記インキジェットヘッドとの間にインキ圧力を検出する圧力センサを備え、検出した圧力の値をP[Pa]とし、印刷物を印刷中に変化する圧力の幅をΔP[Pa]としたときに、
(γ[Pa・s]≦20)となる場合には、ΔP=0.2×l[pl・s]
(γ[Pa・s]>20)となる場合には、ΔP=0.3×l[pl・s]
とし、かつ上記式でΔP[Pa]>250となる場合にはΔP=250
としながら印刷することを特徴とする印刷物の製造方法。 - 前記ポンプが、ダイヤフラムポンプであることを特徴とする請求項1に記載の印刷物の製造方法。
- 前記ポンプが、プランジャーポンプであることを特徴とする請求項1に記載の印刷物の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかの方法を用いて、基板上に赤、青、緑色のインキを印刷する工程を含むことを特徴とするカラーフィルターの製造方法。
- 少なくともインキ供給タンクと、;
ポンプと、;
複数のインキ吐出ノズルを含むインキジェットヘッドと、;
前記インキ供給タンクと前記インキジェットヘッドを、前記ポンプを介して接続する単数又は複数のインキ通路と、;
前記インキ通路の内部に設けられた圧電素子と、;
を備えたインキ吐出印刷装置を用いてパターン形成方法において、
前記インキ供給タンクのインキの粘度をγ[Pa・s]とし、
前記インク供給タンクからインクを供給する流量をl[pl/s]とし、
前記インキ供給タンクと前記インキジェットヘッドとの間にインキ圧力を検出する圧力センサを備え、この圧力の値をP[Pa]とし、印刷物を印刷中に変化する圧力の幅をΔP[Pa]としたときに、
(γ[Pa・s]≦20)となる場合には、ΔP=0.2×l[pl・s]
(γ[Pa・s]>20)となる場合には、ΔP=0.3×l[pl・s]
とし、かつ上記式でΔP[Pa]>250となる場合にはΔP=250
としながら印刷することを特徴とするパターン形成方法。 - 前記ポンプが、ダイヤフラムポンプであることを特徴とする請求項5に記載のパターン形成方法。
- 前記ポンプが、プランジャーポンプであることを特徴とする請求項6に記載のパターン形成方法。
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