JP2007218231A - ばね装置と、それを用いた内燃機関の動弁機構 - Google Patents

ばね装置と、それを用いた内燃機関の動弁機構 Download PDF

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Abstract

【課題】ばね荷重を変化させることができ、しかも構造が簡単なばね装置を提供する。
【解決手段】シリンダヘッド11に設けられた固定側ばね受け部材(第1の部材)21と、弁13の可動側ばね受け部材(第2の部材)22との間に、ベローズユニット30と圧縮コイルばね31が直列に配置されている。ベローズユニット30は、伸縮可能な内壁ベローズ50と、外壁ベローズ51と、第1および第2の端部材52,53とを有し、内部に密閉空間55が形成されている。このベローズユニット30は、密閉空間55に圧縮された状態で封入されたガスGによって、軸線X方向に伸張する。ベローズユニット30の内部の密閉空間55に、ガスGとの間で熱の授受が可能な非圧縮性の熱交換物質の一例である液60が収容されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば内燃機関の動弁機構等に好適に使用することのできるばね装置に関する。
内燃機関の動弁機構は、シリンダヘッドに設けられたポートを開閉する吸気あるいは排気用の弁と、この弁を閉方向に付勢するための弁ばね(圧縮コイルばね)と、前記弁を開方向に駆動するカム機構などによって構成されている。前記弁ばねの取付け荷重および最大荷重は、内燃機関の高回転時に弁がジャンプおよびバウンス(bounce)を起こさないように適切な値に設定されている。低回転時は高回転時よりも動弁機構の慣性力が低下するため、低回転時では弁ばねの荷重は高回転時よりも小さくてよい。しかし圧縮コイルばねを用いた弁ばねでは低回転時と高回転時とでばね荷重を切換えることができない。
例えば特開平10−288012号公報(特許文献1)に記載されている動弁機構では、低回転時と高回転時とでばね荷重を切換えることができるようにするために、ガスばねが使用されている。この特許文献1の動弁機構では、ガスばねの圧力を変化させるためのガス圧調整機構を備えている。このガス圧調整機構によって、低回転時のガスばねの圧力を高回転時のガスばねの圧力よりも小さくし、ばね荷重を下げて低回転時のフリクションロスを低減させている。
また特開昭58−217711号公報(特許文献2)に記載されている動弁機構では、圧縮コイルばねと、該圧縮コイルばねのばね座の高さを切換えるための油圧室とを備えている。この特許文献2の動弁機構では、油圧室の容積を変化させ、前記ばね座の高さを変化させることによって、圧縮コイルばねの圧縮量を変化させている。
特開平10−288012号公報 特開昭58−217711号公報
前記特許文献1のガスばねを用いた動弁機構では、内燃機関の回転数に応じてガスの圧力を変化させるためのガス圧調整機構および圧力供給源等が必要である。ガス圧調整機構は、電磁切換弁や配管類によって構成されるため、動弁機構の構造が複雑化し、コストが高くつく。また、ガスの圧力を変化させるための外部動力やエネルギーが必要であり、燃費に悪影響を与える懸念がある。
前記特許文献2の油圧室を用いた動弁機構では、内燃機関の回転数に応じて油圧を変化させるための油圧機構および油圧源等が必要である。この種の油圧機構も電磁切換弁や配管類によって構成されるため、動弁機構の構造が複雑化し、コストが高くつく。また、油圧を変化させるためのエネルギーが必要であるなどの問題がある。
従って本発明の目的は、ばね荷重を変化させるための電磁切換弁や配管類および外部動力が不要であり、構造が簡単で高効率なばね装置を提供することにある。
本発明のばね装置は、第1の部材と、前記第1の部材に対し軸線方向に往復運動する第2の部材と、前記第1の部材と前記第2の部材との間に設けられて前記軸線方向に伸縮可能でかつ内部に密閉空間を有するベローズユニットと、前記ベローズユニットの前記密閉空間の内部に圧縮した状態で封入され前記ベローズユニットを前記軸線方向に伸張させるガスと、前記ベローズユニットの前記密閉空間に収容され前記ガスとの間で熱の授受が可能な非圧縮性の熱交換物質とを具備している。
前記熱交換物質の一例は液である。前記ガスと前記液との間に、前記液よりも熱伝導率の高い熱交換促進部材が設けられているとよい。また前記熱交換物質の一例が固体であってもよい。
前記ベローズユニットの一つの形態は、内壁ベローズと、該内壁ベローズの外側に該内壁ベローズと同心に設けられ該内壁ベローズとの間に前記密閉空間を形成する外壁ベローズと、前記内壁ベローズの一端と外壁ベローズの一端との間を閉鎖する第1の端部材と、前記内壁ベローズの他端と外壁ベローズの他端との間を閉鎖する第2の端部材とを有し、前記内壁ベローズの内側の空間に前記第2の部材の軸部が挿通している。
本発明のばね装置は、前記第1の部材と前記第2の部材との間に、圧縮コイルばねが、前記ベローズユニットと直列に配置されていてもよい。
前記ベローズユニットの他の形態では、内壁ベローズと、該内壁ベローズの外側に該内壁ベローズと同心に設けられ該内壁ベローズとの間に前記密閉空間を形成する外壁ベローズと、前記内壁ベローズの一端と外壁ベローズの一端との間を閉鎖する第1の端部材と、前記内壁ベローズの他端と外壁ベローズの他端との間を閉鎖する第2の端部材とを有し、前記第1の端部材に該ベローズユニットの内側に入り込む凹部が形成され、該凹部に前記圧縮コイルばねの一部が収容されている。
前記圧縮コイルばねは、前記第1の部材と第2の部材との間の距離が所定値以下となるまで圧縮された状態において有効部の素線どうしが接触するものでもよい。また、前記ベローズユニットの伸び側のストロークを規制するためのストッパ部を有していてもよい。
本発明によれば、内燃機関等の運転状態に応じて動弁機構のばね荷重を変化させることが可能なばね装置を提供することができ、ばね荷重を変化させるための電磁切換弁や配管類が不要で構造が簡単であり、ばね荷重を変化させるための外部動力や特別なエネルギーも不要である。
以下に本発明の第1の実施形態に係るばね装置について、図1と図2を参照して説明する。
図1は内燃機関の動弁機構10の一部を示している。シリンダヘッド11に、吸気ポート12と、排気ポート(図示せず)が形成されている。この動弁機構10は、吸気ポート12を開閉する吸気弁13と、吸気弁13を閉弁方向に付勢するばね装置20Aとを備えている。排気ポート(図示せず)に設けられている動弁機構は、吸気弁13用の動弁機構10とほぼ同様に構成されているため説明を省略し、以下に吸気弁13用の動弁機構10を代表して説明する。
本実施形態の動弁機構10に使用されているばね装置20Aは、第1の部材の一例である固定側ばね受け部材(スプリングシート)21と、第2の部材の一例である可動側ばね受け部材(リテーナ)22と、ベローズユニット30と、圧縮コイルばね31などを含んでいる。ベローズユニット30と圧縮コイルばね31は、固定側ばね受け部材21と可動側ばね受け部材22との間に、下記軸線X方向に直列に配置されている。
弁13は、軸線Xを有する軸部40と、ポート12を開閉するための弁体41とを備えている。軸部40は軸線Xの方向に延びている。軸部40は、シリンダヘッド11に設けられた筒形のバルブガイド42に挿入され、軸線X方向に往復移動できるようになっている。
第1の部材の一例である固定側ばね受け部材21がシリンダヘッド11に取付けられている。第2の部材の一例である可動側ばね受け部材22が軸部40の一端40aに固定されている。軸部40の他端40bに弁体41が設けられている。弁13と可動側ばね受け部材22は、固定側ばね受け部材21に対して軸線X方向に往復運動する。
軸部40の一端40aにロッカアーム等の弁駆動体45が当接している。弁駆動体45は、内燃機関のクランクシャフトの回転に連動して回転するカム(図示せず)によって駆動される。このため内燃機関の回転数に応じて、弁13の単位時間当りの往復運動の回数が増減することになる。
図1と図2に示すように、ベローズユニット30は、金属製の内壁ベローズ50と、金属製の外壁ベローズ51と、第1の端部材(第1のベローズキャップ)52と、第2の端部材(第2のベローズキャップ)53とを有し、軸線X方向に伸縮可能である。外壁ベローズ51は内壁ベローズ50の外側に内壁ベローズ50と同心に設けられている。第1の端部材52は、圧縮コイルばね31の下面を受けるためのばね座54を兼ねていてもよい。第2の端部材53は、固定側ばね受け部材21を兼ねていてもよい。
第1の端部材52は、内壁ベローズ50の一端50aと外壁ベローズ51の一端51aとの間を閉鎖している。第2の端部材53は、内壁ベローズ50の他端50bと外壁ベローズ51の他端51bとの間を閉鎖している。内壁ベローズ50の内側の空間Sに、軸部40が挿通している。内壁ベローズ50と外壁ベローズ51の一例はそれぞれ円筒形であるが、円筒以外(軸線Xと直角な断面が楕円や多角形の筒)であってもかまわない。
内壁ベローズ50と外壁ベローズ51との間に密閉空間55が形成されている。すなわちこの密閉空間55は、内壁ベローズ50と外壁ベローズ51と端部材52,53とによって囲まれている。この密閉空間55の内部に、圧縮性の流体の一例であるガスGが圧縮された状態で封入されている。ガスGの圧力によって、ベローズユニット30が軸線X方向に伸張するようになっている。このように構成されたベローズユニット30がガスばねとして機能することによって、弁13が閉位置の方向に付勢されている。
ベローズユニット30の前記密閉空間55に封入されるガスGとしては、窒素等の不活性なガスが好ましいが、場合によっては空気が使用されてもよい。このばね装置20Aは、ベローズユニット30の伸び側のストロークを規制するためにストッパ部56を備えている。
ベローズユニット30の前記密閉空間55に、ガスGとの間で熱の授受が可能な非圧縮性の熱交換物質の一例である液60が収容されている。液60の量に応じて、密閉空間55のガスばね容積を調整することができる。すなわちこの液60は、ばね定数調整用としても機能することができる。液60の一例は水であるが、油、アルコール等であってもよい。
ガスGと液60との間に、液60よりも熱伝導率の高い熱交換促進部材61が設けられている。熱交換促進部材61は、ガスGと液60との熱交換を促進するために、例えば金属細線の集合体や金属製のフィン、あるいはヒートパイプが使用される。
ガスGの熱伝導率は液60に比べてきわめて小さい。例えば常温(300K)での水の熱伝導率が0.61W/(m・K)であるのに対し、空気の熱伝導率は0.0261W/(m・K)と小さい値である。しかしこの実施形態の場合、ガスGと液60との熱交換が熱交換促進部材61によって促進されるため、両者間の熱伝導が効率良く行なわれる。熱交換促進部材61が金属の場合、例えば銅の熱伝導率は398W/(m・K)であり、ガスGおよび液60と比較して格段に大きい。熱交換促進部材61にヒートパイプを用いれば熱伝導率をさらに高めることが可能である。
圧縮コイルばね31は、ベローズユニット30と可動側ばね受け部材22との間に圧縮された状態で配置されている。これらベローズユニット30と圧縮コイルばね31は、前記軸線X方向に直列に配置されている。
圧縮コイルばね31は、固定側ばね受け部材21と可動側ばね受け部材22との間の距離が所定値以下となるまで圧縮された状態において、圧縮コイルばね31の有効部の素線32どうしが接触(線間密着)するものでもよい。その場合、弁13のリフト量が所定値を越えて圧縮コイルばね31の素線32どうしが接触したのちは、ベローズユニット30のみが圧縮されるようになるため、バルブリフトに応じた荷重変動効果が得られ、例えば非線形のばね特性を得ることが可能である。この圧縮コイルばね31の接触によりサージング抑制効果を発揮できる。
以下に本実施形態のばね装置20Aを備えた動弁機構10の作用について説明する。
内燃機関が運転されると、クランクシャフトの回転に連動して弁駆動体45が図1に矢印A,Bで示す方向に往復運動する。弁駆動体45が矢印A方向に移動すると、弁13が開弁方向すなわちポート12を開口させる方向に移動する。このときベローズユニット30と圧縮コイルばね31が軸線X方向に圧縮されるため、ベローズユニット30と圧縮コイルばね31の反発荷重が増加する。
弁駆動体45が矢印B方向に移動すると、弁13はベローズユニット30と圧縮コイルばね31の反発荷重によって閉弁方向すなわちポート12を閉じる方向に移動する。このときベローズユニット30と圧縮コイルばね31が軸線X方向に伸びるため、ベローズユニット30と圧縮コイルばね31の反発荷重が低下する。
内燃機関が低回転数で運転されているときには、ベローズユニット30の内部のガスGの圧縮と膨張のサイクルが遅く、しかも熱交換促進部材61によって熱交換が促進されるため、ガスGと液60との間で熱交換が有効に行なわれる。このためガスGが等温変化を繰返し、ベローズユニット30のばね定数は実質的に上昇することがない。
これに対し内燃機関が高回転数で運転されているとき、すなわちベローズユニット30の内部のガスGの圧縮と膨張のサイクルが早くなった場合には、密閉空間55の内部でのガスGと液60との熱交換が間に合わなくなり、ガスGが断熱変化し、ガスばねとして機能するベローズユニット30のばね定数が高くなる。
このため、内燃機関が高回転数になった時にベローズユニット30のガスばね定数が上昇することにより、弁13がジャンプおよびバウンスを起こすことを抑制することができる。一方、内燃機関が低回転数のときには、前記のように高回転時よりもガスばね定数が低くなることにより、動弁機構10のフリクションロスを低減することができる。また、金属製の内壁ベローズ50と外壁ベローズ31及び密閉空間55が軸線X方向に伸縮する際の減衰効果により、弁13のサージングを抑制する効果も発揮できる。
本実施形態のばね装置20Aを備えた動弁機構10であれば、ベローズユニット30に封入されたガスGの状態変化を利用してばね荷重を変化させることができ、圧力を調整するための電磁切換弁や配管類および外部動力が不要なため構造が簡単である。しかも圧力を変化させるための特別なエネルギーも不要であるから高効率であり内燃機関の燃費向上にも好ましいものである。
図3は本発明の第2の実施形態に係るばね装置20Bを示している。このばね装置20Bにおいて、第1の実施形態のばね装置20Aと共通の箇所には両者に共通の符号を付して説明を省略し、異なる箇所について以下に説明する。
第2の実施形態のばね装置20Bのベローズユニット30は、内壁ベローズ50と、外壁ベローズ51と、第1の端部材(第1のベローズキャップ)52と、第2の端部材(第2のベローズキャップ)53とを有している。そして第1の端部材52に、ベローズユニット30の内側に入り込む凹部70が形成されている。この凹部70に、圧縮コイルばね31の一部33が収容されている。
このように構成された第2の実施形態のばね装置20Bによれば、ベローズユニット30の凹部70に圧縮コイルばね31の一部33が入り込むため、ばね装置20Bの軸線X方向に関する長さを第1の実施形態のばね装置20Aよりも小さくすることが可能となり、動弁機構10のコンパクト化に寄与できる。
図4は本発明の第3の実施形態に係るばね装置20Cを示している。このばね装置20Cの圧縮コイルばね31は、アウタスプリング31aとインナスプリング31bとからなるダブルスプリングによって構成されている。アウタスプリング31aは、固定側ばね受け部材21と可動側ばね受け部材22との間に、ベローズユニット30と並列に配置されている。インナスプリング31bは、第2の実施形態のばね装置20Bと同様にベローズユニット30と直列に配置されている。それ以外の構成は第2の実施形態のばね装置20Bと共通である。なお、アウタスプリング31aとインナスプリング31bの両方をベローズユニット30と直列または並列に配置してもよい。
図5は本発明の第4の実施形態に係るばね装置20Dを示している。このばね装置20Dでは、前記圧縮コイルばね31が使用されず、ベローズユニット30の反発力のみで弁13を閉方向に付勢している。それ以外の構成と効果は、第1の実施形態のばね装置20Aと共通である。なお、第1の端部材52は可動側ばね受け部材22と一体であってもよい。
図6は本発明の第5の実施形態に係るばね装置20Eを示している。このばね装置20Eのベローズユニット30は、密閉空間55に収容される熱交換物質として、ガスGよりも熱伝導率の大きい固体80が使用されている。固体80の体積に応じて密閉空間55の内部のガスばね容積を調整することができる。すなわちこの固体80は、ばね定数調整用としても機能することができる。
本発明のばね装置は、動弁機構以外にも適用することができる。また本発明を実施するに当たって、第1の部材や第2の部材、ベローズユニット、熱交換物質、熱交換促進部材をはじめとして、本発明の構成要素を適宜に変形して実施できることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に係るばね装置を備えた動弁機構の断面図。 図1に示されたばね装置のベローズユニットの斜視図。 本発明の第2の実施形態に係るばね装置を備えた動弁機構の断面図。 本発明の第3の実施形態に係るばね装置を備えた動弁機構の断面図。 本発明の第4の実施形態に係るばね装置を備えた動弁機構の断面図。 本発明の第5の実施形態に係るばね装置を備えた動弁機構の断面図。
符号の説明
10…動弁機構
11…シリンダヘッド
12…ポート
13…弁
20A,20B,20C,20D,20E…ばね装置
21…固定側ばね受け部材(第1の部材)
22…可動側ばね受け部材(第2の部材)
30…ベローズユニット
31…圧縮コイルばね
40…軸部
50…内壁ベローズ
51…外壁ベローズ
52…第1の端部材
53…第2の端部材
56…ストッパ部
60…液(熱交換物質)
61…熱交換促進部材
70…凹部
80…固体(熱交換物質)

Claims (10)

  1. 第1の部材と、
    前記第1の部材に対し軸線方向に往復運動する第2の部材と、
    前記第1の部材と前記第2の部材との間に設けられて前記軸線方向に伸縮可能でかつ内部に密閉空間を有するベローズユニットと、
    前記ベローズユニットの前記密閉空間の内部に圧縮した状態で封入され前記ベローズユニットを前記軸線方向に伸張させるガスと、
    前記ベローズユニットの前記密閉空間に収容され前記ガスとの間で熱の授受が可能な非圧縮性の熱交換物質と、
    を具備したことを特徴とするばね装置。
  2. 前記熱交換物質が液であることを特徴とする請求項1に記載のばね装置。
  3. 前記ガスと前記液との間に、前記液よりも熱伝導率の高い熱交換促進部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のばね装置。
  4. 前記熱交換物質が固体であることを特徴とする請求項1に記載のばね装置。
  5. 前記ベローズユニットは、内壁ベローズと、該内壁ベローズの外側に該内壁ベローズと同心に設けられ該内壁ベローズとの間に前記密閉空間を形成する外壁ベローズと、前記内壁ベローズの一端と外壁ベローズの一端との間を閉鎖する第1の端部材と、前記内壁ベローズの他端と外壁ベローズの他端との間を閉鎖する第2の端部材とを有し、前記内壁ベローズの内側の空間に前記第2の部材の軸部が挿通していることを特徴とする請求項1に記載のばね装置。
  6. 前記第1の部材と前記第2の部材との間に、圧縮コイルばねが、前記ベローズユニットと直列に配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のばね装置。
  7. 前記ベローズユニットは、内壁ベローズと、該内壁ベローズの外側に該内壁ベローズと同心に設けられ該内壁ベローズとの間に前記密閉空間を形成する外壁ベローズと、前記内壁ベローズの一端と外壁ベローズの一端との間を閉鎖する第1の端部材と、前記内壁ベローズの他端と外壁ベローズの他端との間を閉鎖する第2の端部材とを有し、前記第1の端部材に該ベローズユニットの内側に入り込む凹部が形成され、該凹部に前記圧縮コイルばねの一部が収容されていることを特徴とする請求項6に記載のばね装置。
  8. 前記圧縮コイルばねは、前記第1の部材と第2の部材との間の距離が所定値以下となるまで圧縮された状態において有効部の素線どうしが接触するものであることを特徴とする請求項6または7に記載のばね装置。
  9. 前記ベローズユニットの伸び側のストロークを規制するためのストッパ部を有していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のばね装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載のばね装置を備えた内燃機関の動弁機構であって、前記第1の部材は該内燃機関のシリンダヘッドに設けられた固定側ばね受け部材であり、前記第2の部材は前記シリンダヘッドのポートを開閉する弁に設けられた可動側ばね受け部材であり、前記弁が前記ベローズユニットによって閉位置の方向に付勢されていることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
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