JP2007216880A - ウィンドガラスの取付構造及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によってフランジ部にウィンドガラスを短時間で効率よく確実に取り付けることができるウィンドガラスの取付構造を提案することを目的とする。
【解決手段】車体1の開口部3に形成されたフランジ部4にウィンドガラス2が接着剤5を介して取り付けられるウィンドガラス2の取付構造であって、加熱硬化特性を有する湿気硬化型ポリウレタン樹脂系の接着剤5と、前記開口部3の周縁に対して段差のある固定部40と、該固定部40より車体1外側に向けて凸設された仮固定部41とが設けられるフランジ部4と、前記フランジ部4との間に前記接着剤5が位置するように前記開口部3に車体1の外側から装着されるウィンドガラス3とを具備してなり、前記仮固定部40が誘導加熱装置6によって接着剤5の硬化温度まで加熱されてウィンドガラス2が仮止めされ、その後前記固定部40が加熱されてフランジ部4に取り付けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ウィンドガラスの取付構造及びその方法に関し、より詳細には、開口部に形成されたフランジ部に接着剤を介してウィンドガラスが取り付けられるウィンドガラスの取付構造及びその方法に関する。
従来、車体においては、フロント側やリア側等にそれぞれ開口部が形成され、これらの開口部にはガラスパネル(ウィンドガラス)が取り付けられている。具体的には、開口部には、開口周縁部に対して段差のあるフランジ部が形成されており、このフランジ部にウィンドガラスの周縁部が固定されて取り付けられる。
通常、ウィンドガラスは、周縁部に接着剤が塗布されて、この接着剤を介してフランジ部に取り付けられるが、従来は接着剤を常温で硬化させており、接着剤が硬化するまでに長時間を要したため、ウィンドガラス及びフランジ部に別途固定部材を設けて、この固定部材によってウィンドガラスを位置決めして開口部に装着していた。
このような従来のウィンドガラスの取付構造としては、例えば、特許文献1に、ウィンドガラスの下面に位置決め用のスペーサ部が取り付けられ、このスペーサ部がフランジ部に設けられたクリップ部に係合されることで、ウィンドガラスを位置決めしながら開口部に取り付ける構造が開示されている(特許文献1参照)。また、特許文献2には、ウィンドガラスの下面に位置決め用のクリップ部が取り付けられ、このクリップ部がフランジ部に設けられた切欠き片に係合されることで、ウィンドガラスを位置決めしながら開口部に取り付ける構造が開示されている(特許文献2参照)。
実開平4−83815号公報 実開平5−32043号公報
しなしながら、上述したウィンドガラスの取付構造では、スペーサ部やクリップ部等の固定部材による位置決め構造が複雑であり、また生産ラインにおいて組み付け工程が多くなり作業効率が悪かった。さらに、固定部材がスペーサ部やクリップ部等のように複数の部材より構成されていたため、走行時に異常音が発生してしまうという問題があった。
そこで、本発明においては、ウィンドガラスの取付構造及びその方法に関し、前記従来の課題を解決するもので、簡易な構成によってウィンドガラスを短時間で効率よく確実に取り付けることができるウィンドガラスの取付構造を提案することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、第一の発明においては、車体の開口部に形成されたフランジ部にウィンドガラスが接着剤を介して取り付けられるウィンドガラスの取付構造であって、加熱硬化特性を有する湿気硬化型ポリウレタン樹脂系の接着剤と、前記開口部の周縁に対して段差のある固定部と、該固定部より車体外側に向けて凸設された仮固定部とが設けられるフランジ部と、前記フランジ部との間に前記接着剤が位置するように前記開口部に車体外側から装着されるウィンドガラスとを具備してなり、前記仮固定部が加熱手段によって接着剤の硬化温度まで加熱されてウィンドガラスが仮止めされ、その後前記固定部が加熱されてフランジ部に取り付けられるものである。
この第一の発明において、前記仮固定部は、前記固定部の形状に沿って複数箇所に設けられるものが好ましく、さらには、前記仮固定部は、前記固定部に一体的に形成されてもよい。また、この発明は、車体に構成されるものである。
第二の発明においては、ウィンドガラスを、車体の開口部に形成されたフランジ部に接着剤を介して取り付けるウィンドガラスの取付方法であって、前記接着剤として、加熱硬化特性を有する湿気硬化型ポリウレタン樹脂接着剤を用い、前記フランジ部に、前記開口部の周縁に対して段差のある固定部と、該固定部より車体外側に向けて凸設された仮固定部とを設け、前記ウィンドガラスの周縁部に前記接着剤を塗布し、前記接着剤が塗布されたウィンドガラスを、前記フランジ部との間に接着剤が位置するように、該ウィンドガラスを車体外側から前記開口部に装着し、まず前記仮固定部を加熱手段によって接着剤の硬化温度まで加熱して仮止し、その後前記固定部を加熱して取り付けるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第一の発明に示す構成としたので、簡易な構成によってウィンドガラスを短時間で効率よく確実にフランジ部に取り付けることができる。特に、ウィンドガラスをフランジ部に取り付ける際には、仮固定部が加熱されて、これに当接される接着剤をより早く硬化させることができ、ウィンドガラスの仮止めが容易である。
また、この第一の発明において、仮固定部が複数箇所に設けられることによって、ウィンドガラスをより確実に取り付けることができ、仮固定部が固定部に一体的に形成されることで、フランジ部の加工形成が容易となる。
また、第二の発明に示す構成としたので、簡易な構成によってウィンドガラスを短時間で効率よく確実にフランジ部に取り付けることができる。
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は車体の開口部にウィンドガラスを装着する様子を示した斜視図、図2は開口部に装着したウィンドガラスを接着固定する様子を示した斜視図、図3は図2におけるウィンドガラスの取付構造を示すA−A矢視断面図、図4は同じく図2におけるウィンドガラスの取付構造を示すB−B矢視断面図、図5は本実施例で用いる接着剤の接着強度と温度との関係を示す図である。
なお、以下の実施例では、車体1のフロント側に開口された開口部3にウィンドガラス2を取り付ける場合について説明するが、車体1には、フロント側の他にリア側にも図示せぬ開口部が設けられており、かかる開口部にも同様にウィンドガラス2が取り付けられるものである。
図1及び図2に示すように、自動車の車体1のフロント側にはウィンドガラス2が装着され、車体1にはこのウィンドガラス2が装着される開口部3が開口されている。車体1は、前方にボンネット10が配設され、このボンネット10の左右両端位置から上方にフロントピラ11が延出され、フロントピラ11の上端部にルーフ12が接続されている。開口部3は、このボンネット10の後端からフロントピラ11及びルーフ12とで囲繞された空間に形成されている。そして、ウィンドガラス2は、開口部3の斜上方であって車体1の前方から装着される(図1における矢印方向)。
開口部3の周縁部には、車体1の外面に対して一段低いフランジ部4が形成されている。このフランジ部4は、その外周部から立ち上がる壁部を介して開口部3の周縁と連続され、開口部3の周縁に対して段差のある固定部40と、固定部40より車体1の外側に向けて凸設された仮固定部41とが設けられている。具体的には、固定部40は、開口部3の周縁に沿って壁部と連続された水平面が形成され、開口部3の中央方向に向けて突出されている。仮固定部41は、固定部40と一体的に形成されており、固定部40の水平面の一部が上方に凸設され、同様に水平面が形成されている。本実施例では、仮固定部41は、固定部40であって車体1上部に二箇所及び下部に一箇所にそれぞれ設けられている。ただし、仮固定部41の配置や個数は、特に限定するものではない。そして、フランジ部4は、開口部3にウィンドガラス2が装着された状態で、固定部40及び仮固定部41の水平面がウィンドガラス2の周縁部20の下面と略平行に上下方向に重なるように設けられている。
図2乃至図4に示すように、ウィンドガラス2は、開口部3(フランジ部3)の形状と略一致するように形成される。その周縁部20の下面には、接着剤5が塗布され、接着剤5が塗布された状態で、周縁部20とフランジ部4との間に接着剤5が位置するようにして車体1の外側から開口部3に装着される。本実施例のフランジ部4には、固定部40と仮固定部41とが設けられているため、ウィンドガラス2の下面とフランジ部4(固定部40)の上面の離間が仮固定部41において一部狭められている。換言すると、ウィンドガラス2と仮固定部41との離間L1は、ウィンドガラス2と固定部40との離間L2よりも小さくなるように構成されている(L1<L2)。
接着剤5は、ウィンドガラス2が開口部3に装着された状態で、周縁部20の下面と固定部40及び仮固定部41の上面とによって周縁部20とフランジ部4との間隙を塞ぐように圧接され、この接着剤5が硬化することによって、周縁部20とフランジ部4とが固定部40及び仮固定部41において接着される。このようにして、ウィンドガラス2が接着剤5を介してフランジ部4に接着されて取り付けられる。
ここで、本実施例では、ウィンドガラス2が開口部3に装着された状態で、さらに接着剤5を誘導加熱装置6を用いて加熱することで、接着剤5の硬化速度を促進するような構成とされている。以下、接着剤5と、この接着剤5の加熱手段としての誘導加熱装置6について、詳述する。
接着剤5としては、湿気硬化型ポリウレタン樹脂接着剤が用いられ、さらに通常の湿気硬化特性に加えて、加熱硬化特性を有するものが用いられる。すなわち、本実施例の接着剤5は、大気中の水分と反応して硬化する特性(湿気硬化特性)を有するとともに、さらに加熱されることによって硬化が促進されるという特性(加熱硬化特性)を有している。なお、湿気硬化型ポリウレタン樹脂接着剤としては、組成物の混合調整が不要で取扱いが容易である等の点で、1液湿気硬化型ポリウレタン樹脂接着剤が好ましく用いられる。
図4は、本実施例で用いられる接着剤5の接着強度N(引張せん断接着強度・MPa)の温度依存性を示したグラフである。かかる接着剤5は、およそ120℃〜230℃の温度領域で優れた接着強度(ウィンドガラス2をフランジ部4に完全に接着させることができる接着強度N1以上)を発揮する加熱硬化特性を有している。つまり、この接着剤5をかかる温度領域(120℃〜230℃)となるように強制的に加熱すれば、常温で硬化される通常の湿気硬化型ポリウレタン樹脂接着剤と比べて、その硬化速度を速めることができる。ただし、接着剤5の加熱硬化特性は、かかる温度領域に限定されるものではなく、接着剤5が加熱されることによって、通常の湿気硬化型ポリウレタン樹脂接着剤よりも硬化速度を速めることができる領域を含むものである。
なお、本実施例で用いられる接着剤5は、本実施例の目的を達成することができる全ての化合物を含むものであり、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオール等のポリオール類と、ポリイソシアネート類とを反応させて得られる化合物を必須の組成物として、その他本実施例の目的を達成する化合物が含有される。
具体的には、接着剤5は、少なくとも以下に示す化合物のいずれかを含有してなる。
ポリエーテルポリオールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、4,4’−ジヒドロキシフェニルプロパン、4,4’−ジヒドロキシフェニルメタンなどの2価アルコールや、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン、1,2,5−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等の多価アルコールや、エチレンジアミン、芳香族ジアミンなどのジアミン類や、ソルビトールなどの糖類等の1種又は2種以上に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドの1種又は2種以上を付加して得られるポリオール等が挙げられる。
また、ポリエステルポリオールとしては、縮合系ポリエステルポリオール、ラクトン系ポリオール、ポリカーボネートジオールに大別され、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン、あるいはその他の低分子ポリオールの1種又は2種以上と、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ダイマー酸、あるいはその他の低分子カルボン酸やオリゴマー酸の1種又は2種以上との縮合重合体や、プロピオンラクトン、バレロラクトン等の開環重合体等が挙げられる。
その他ポリオール類としては、主鎖が炭素−炭素結合よりなるポリオール、例えば、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、水素添加されたポリブタジエンポリオール等や、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等の低分子ポリオール等が挙げられる。
また、ポリイソシアネート類としては、2,4−トリレンジイソシアナート又は2,6−トリレンジイソシアナート、フェニレンジイソシアナート、キシレンジイソシアナート、ジフェニルメタン−4,4−ジイソシアナート、ナフチレン−1,5−ジイソシアナート、及びこれらに水素添加した化合物、エチレンジイソシアナート、プロピレンジイソシアナート、テトラメチレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、1−メチル−2、4−ジイソシアナートシクロヘキサン、1−メチル−2、6−ジイソシアナートシクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、トリフェニルメタントリイソシアナート等が挙げられる。これらのポリイソシアナート類は単独でも2種以上を併用してもよい。
さらに、接着剤5は、必要に応じて、通常当該分野で用いられる他の添加剤、例えば、充填剤、可塑剤、酸化防止剤、顔料、シランカップリング剤、分散剤、溶剤等が配合される。
図2乃至図4に戻って、誘導加熱装置6は、接着剤5の加熱手段であって、開口部3に装着されたウィンドガラス2の外方に配置されている。この誘導加熱装置6は、コイル状に巻回された電熱線よりなる加熱コイル部60が設けられており、この加熱コイル部60がウィンドガラス2の周縁部20の上方、すなわち周縁部20を介したフランジ部4及び接着剤5の略垂直上方であって、ウィンドガラス2の外面に接触しない位置に配置される。
加熱コイル部60は、図示せぬ高周波電源と接続されて磁力が発生されるように構成されており、この電流がウィンドガラス2及び接着剤5を越えて、フランジ部4に直接伝わることで、その電気抵抗でフランジ部4自体が発熱される。すなわち、誘導加熱装置6は、被加熱物である接着剤5が絶縁体であるため、接着剤5を直接加熱することはできないが、導電性のフランジ部4を誘導加熱して熱伝達させることで、接着剤5を間接的に加熱するものである。本実施例では、フランジ部4は、この誘導加熱装置6によって加熱されて、接着剤5が上述した加熱硬化特性を発揮する温度(硬化温度)、すなわち、およそ120℃〜230℃となるように調整される。このようにフランジ部4が加熱硬化特性を発揮する温度まで加熱されることによって、接着剤5が通常の湿気硬化型の接着剤よりも早く硬化されて、ウィンドガラス2をフランジ部4に素早く取り付けることができる。
加熱コイル部60(誘導加熱装置6)は、ウィンドガラス2の外面との離隔を一定に保った状態のまま、ウィンドガラス2の周縁部20の形状に沿って移動可能とされている。このように、加熱コイル部60を周縁部20の形状に沿って移動させることで、周縁部20の下面に配置される接着剤5が順に加熱されて、すべての接着剤5を効率よく硬化させることができる。本実施例では、ウィンドガラス2と仮固定部41との離間L1が、ウィンドガラス2と固定部40との離間L2よりも小さいため、接着剤5の硬化速度は仮固定部41に当接された接着剤5の方が早くなる。したがって、仮固定部41においてウィンドガラス2とフランジ部4とを容易に仮止めすることができる。
特に、仮固定部41は三箇所に設けられているため、加熱コイル部60をかかる仮固定部41の配設位置まで移動させて、まず仮固定部41のみを接着剤5の硬化温度まで加熱させるのが好ましい。すなわち、三箇所の仮固定部41を加熱して仮固定部41に接触する接着剤5を硬化させ、ウィンドガラス2をフランジ部4に仮止めする。そして、その後、加熱コイル部60を固定部40の形状に沿って移動させて、この固定部40に接触する接着剤5を徐々に硬化させ、ウィンドガラス2をフランジ部4に接着固定させる。
また、ウィンドガラス2が開口部3に取り付けられた状態では、このウィンドガラス2の全周に渡って、ウィンドガラス2の周縁端部21とフランジ部4の壁部との間に合成樹脂製のモール7が嵌装されて固定されている。モール7は、ウィンドガラス2の全周に渡る一本の連続した部材より形成されてもよく、また複数の部材より形成されてもよい。また、モール7は、ウィンドガラス2が装着・位置決めされ、フランジ部4に接着剤5を介して接着して取り付けられた後にウィンドガラス2の周縁端部21に嵌装されるが、ウィンドガラス2がフランジ部4に取り付けられる前に、予めウィンドガラス2の周縁端部21に嵌装されてもよい。
以上のように構成されるウィンドガラス2の取付構造において、まず、接着剤5として加熱硬化特性を有する湿気硬化型ポリウレタン樹脂接着剤を、ウィンドガラス2の周縁部20に塗布する。ウィンドガラス2が装着される車体1の開口部3には、ウィンドガラス2が取り付けられるフランジ部4が形成されており、接着剤5が塗布されたウィンドガラス2を、周縁部20とフランジ部4との間に接着剤5が位置するようにして、開口部3に装着する。かかる状態で、ウィンドガラス2の外方に配置された誘導加熱装置6の加熱コイル部60を、磁力を発生しながら移動させて、まず仮固定部41を加熱し、次いで、周縁部20の形状すなわちフランジ部4の形状に沿って移動させて固定部40を加熱する。
このようなウィンドガラス2の取付構造とすることによって、簡易な構成によってウィンドガラス2を短時間で効率よく確実にフランジ部4に取り付けることができる。すなわち、従来の取付方法では、常温で接着剤を硬化させるため、その硬化速度が遅く、かかる接着剤が硬化するまでウィンドガラス2を位置決めしておくためのスペーサ部やクリップ部等の固定部材などが別途必要であった。本実施例では、開口部3にウィンドガラス2を装着した状態で接着剤5を加熱して硬化させるため、かかる固定部材が不要若しくはその取付個数を大幅に低減できるとともに、ウィンドガラス2を短時間で取り付けることができ、生産ラインにおいて組み付け工程を低減して作業効率を向上できる。
特に、フランジ部4には、固定部40と仮固定部41とが設けられており、このフランジ部4を加熱する際には仮固定部41から加熱することで、仮固定部41に当接される接着剤5をより早く硬化させることができ、ウィンドガラス2の仮止めが容易となる。さらに、固定部材が不要となることによって簡易な構成となり、走行時に異常音が発生することがない。また、誘導加熱装置6によってフランジ部4を加熱することによって、フランジ部4を介して間接的に接着剤5を加熱するため、その加熱温度の調整や管理が容易となる。
なお、上述した実施例では、フランジ部4において、仮固定部41は固定部40の水平面上に複数箇所に設けられるが、少なくとも一箇所に設けられてもよく(つまり、一の仮固定部41が形成されてもよく)、つまり、接着剤5が硬化する間ウィンドガラス2が相対位置変動不能に仮止めされるような構成であればよい。ただし、本実施例のように、仮固定部41が複数箇所に設けられることによって、ウィンドガラス2をより確実に取り付けることができる。また、本実施例のように、仮固定部41は、固定部40に一体形成されることで、フランジ部4の加工形成が容易となる。
車体の開口部にウィンドガラスを装着する様子を示した斜視図。 開口部に装着したウィンドガラスを接着固定する様子を示した斜視図。 図2におけるウィンドガラスの取付構造を示すA−A矢視断面図。 同じく図2におけるウィンドガラスの取付構造を示すB−B矢視断面図。 本実施例で用いる接着剤の接着強度と温度との関係を示す図。
符号の説明
1 車体
2 ウィンドガラス
3 開口部
4 フランジ部
5 接着剤
6 誘導加熱装置
20 周縁部
40 固定部
41 仮固定部

Claims (5)

  1. 車体の開口部に形成されたフランジ部にウィンドガラスが接着剤を介して取り付けられるウィンドガラスの取付構造であって、
    加熱硬化特性を有する湿気硬化型ポリウレタン樹脂系の接着剤と、
    前記開口部の周縁に対して段差のある固定部と該固定部より車体外側に向けて凸設された仮固定部とが設けられるフランジ部と、
    前記フランジ部との間に前記接着剤が位置するように前記開口部に車体外側から装着されるウィンドガラスとを具備してなり、
    前記仮固定部が加熱手段によって接着剤の硬化温度まで加熱されてウィンドガラスが仮止めされ、その後前記固定部が加熱されてフランジ部に取り付けられることを特徴とするウィンドガラスの取付構造。
  2. 前記仮固定部は、前記固定部の形状に沿って複数箇所に設けられることを特徴とする請求項1に記載のウィンドガラスの取付構造。
  3. 前記仮固定部は、前記固定部に一体的に形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウィンドガラスの取付構造。
  4. 前記請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のウィンドガラスの取付構造を備えてなることと特徴とする車体。
  5. ウィンドガラスを、車体の開口部に形成されたフランジ部に接着剤を介して取り付けるウィンドガラスの取付方法であって、
    前記接着剤として、加熱硬化特性を有する湿気硬化型ポリウレタン樹脂接着剤を用い、
    前記フランジ部に、前記開口部の周縁に対して段差のある固定部と、該固定部より車体外側に向けて凸設された仮固定部とを設け、
    前記ウィンドガラスの周縁部に前記接着剤を塗布し、
    前記接着剤が塗布されたウィンドガラスを、前記フランジ部との間に接着剤が位置するように、該ウィンドガラスを車体外側から前記開口部に装着し、
    まず前記仮固定部を加熱手段によって接着剤の硬化温度まで加熱して仮止し、その後前記固定部を加熱して取り付けることを特徴とするウィンドガラスの取付方法。
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