JP2007215283A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】待機状態での消費電力を抑制できるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】第1のDC−DCコンバータ3と、第2のDC−DCコンバータ4と、DC−DCコンバータ起動回路2と、信号保持回路1とを備え、外部からの運転指令信号が一定時間以上途絶した場合に、第2のDC−DCコンバータ4を停止させてCPU5その他の制御回路の電源を遮断し、運転指令信号が入力されると第2のDC−DCコンバータ4を起動して通常の制御状態に復帰させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電源またはバッテリ等の直流電源に接続されて使用するモータ制御装置に関する。
一般に、サーボアンプまたはインバータなどのモータ制御装置は、ダイオードブリッジ、コンデンサなどから構成され交流を直流に変換するコンバータ部、IGBTなどのスイッチング素子を用いて直流を再度交流に変換するインバータ部、CPUやその周辺回路から構成される制御回路部、各回路にDC電源を供給するDC−DCコンバータ、入出力回路や表示素子などから成るインターフェース回路等から構成されている。
通常、これらのモータ制御装置では、DC−DCコンバータは電源が投入されると同時に起動し制御回路、インターフェース回路などすべての回路に電源を供給し始める。その結果、CPUが立ち上がり外部からの運転指令信号の入力を待つスタンバイ状態となる。
このようにDC−DCコンバータをひとつだけ有し、そのひとつのDC−DCコンバータが全ての回路へDC電源を供給しているのが一般的で、モータが駆動しているときはもちろん、モータが停止しているスタンバイ状態であっても制御回路を始めとするすべての回路に電源が供給されている。したがって、CPU自体やCPUによって制御されている素子、例えば冷却ファン、リレー、表示素子などによって常に電力が消費される状態となっている。
また、モータ制御装置ではなく一般のポータブル機器用の電源装置では、マイコンを含む制御回路用の電源としてシリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとを回路の負荷に応じて使い分けることで、回路全体の省電力化を実現している (例えば、特許文献1参照)。
特開2004−258852号公報
本発明が解決しようとする課題は、電源回路の低消費電力化である。従来のモータ制御装置ではDC−DCコンバータが常にすべての回路に電源を供給しているために不必要な回路でも電力が消費されており、加えてDC−DCコンバータ自体の損失もあり、複数のモータ制御装置を同時に使用する場合やバッテリで駆動する場合などでは無視できないものとなっている。
さらに、特許文献1に見られるように、回路の負荷に応じて2種類の電源回路を切り替えて低消費電力化を図っている例もあるが、この場合でも外部に切り替え用のスイッチなどが必要であり、この例のようにポータブル機器などには適用できるが、サーボアンプやインバータ等のモータ制御装置には適用が困難であった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、待機状態での消費電力を抑制できるモータ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のモータ制御装置は、DC−DCコンバータ起動回路と、外部からの運転指令信号を受けて前記DC−DCコンバータ起動回路に信号を伝達す
ると共にその信号を保持してCPUに入力する信号保持回路と、電源が投入されると直ちに起動し、前記信号保持回路と前記DC−DCコンバータ起動回路へDC電源を供給する第1のDC−DCコンバータと、前記DC−DCコンバータ起動回路からの信号に従って起動、停止し、CPUを有する制御回路部へDC電源を供給する第2のDC−DCコンバータとを備え、運転指令信号を受信すると第2のDC−DCコンバータが起動して制御回路部にDC電源を供給し、運転指令信号が一定時間以上途絶するとCPUはDC−DCコンバータ起動回路に停止指令を出力して第2のDC−DCコンバータを停止させる。
本発明のモータ制御装置によれば、モータ停止時のスタンバイ状態での消費電力を低減させることができ、同時に複数のモータ制御装置を使用する場合やバッテリで駆動する場合に特に、効果的である。
また、低消費電力のスタンバイ状態から駆動状態への切り換えには、特別な指令は必要なく通常の運転指令信号だけで良いため、上位の制御装置には何ら変更を加える必要がなく、低コストのシステム設計にも有利なモータ制御装置となる。
DC−DCコンバータ起動回路と、外部からの運転指令信号を受けて前記DC−DCコンバータ起動回路に信号を伝達すると共にその信号を保持してCPUに入力する信号保持回路と、電源が投入されると直ちに起動し、前記信号保持回路と前記DC−DCコンバータ起動回路へDC電源を供給する第1のDC−DCコンバータと、前記DC−DCコンバータ起動回路からの信号に従って起動、停止し、CPUを有する制御回路部へDC電源を供給する第2のDC−DCコンバータとを備え、運転指令信号を受信すると第2のDC−DCコンバータが起動して制御回路部にDC電源を供給し、運転指令信号が一定時間以上途絶するとCPUはDC−DCコンバータ起動回路に停止指令を出力して第2のDC−DCコンバータを停止させるモータ制御装置である。
図1において、電源が投入されるとダイオードブリッジ7を介して電解コンデンサ8が充電され、第1のDC−DCコンバータ3が起動する。
第1のDC−DCコンバータ3は、信号保持回路1およびDC−DCコンバータ起動回路2にDC電源を供給するため、これらの回路は動作を開始し外部からの運転指令信号の入力待ちの状態すなわちスタンバイ状態となる。このとき、モータ制御装置において動作しているのは第1のDC−DCコンバータ3、信号保持回路1、DC−DCコンバータ起動回路2だけであり、消費電力は非常に小さいものとなっている。
外部より運転指令信号が入力されると信号保持回路1は、その信号を保持した指令保持信号11をCPU5およびDC−DCコンバータ起動回路2に出力する。
指令保持信号11を受けてDC−DCコンバータ起動回路2は、第2のDC−DCコンバータ4へDC−DCコンバータ起動信号12を出力し、第2のDC−DCコンバータ4は起動しCPU5を含むすべての制御回路へDC電源を供給し始める。
この結果、CPU5が制御を開始し、冷却ファン、リレー、表示素子などを起動させるとともに、指令保持信号11を受け付けてモータ駆動を開始する。CPU5は一旦指令保持信号11を受け付けると、信号保持回路1に保持解除指令13を出力して信号の保持を解除させ、以後は外部からの運転指令信号に順次従ってモータの制御をおこなう。
外部からの運転指令信号が一定時間以上途絶すると、CPU5は保持解除指令13を停止して、信号保持回路1をもとの信号保持状態に戻す。同時に、DC−DCコンバータ停止指令14を出力して第2のDC−DCコンバータ4を停止させる。
この結果、第2のDC−DCコンバータ4は停止し、CPU5、その他の制御回路はすべて停止し、モータ制御装置はスタンバイ状態に戻る。
本発明のモータ制御装置は、以上を繰り返して、運転指令信号が入力されずモータが停止している待機状態のときは、必要最小限の回路だけを残して他の回路への電源を遮断することで電力の消費を抑えることができる。
また、実施例1では電源が交流電源である場合を想定して記述されているが、バッテリなどの直流電源である場合にも利用できる。
本発明のモータ制御装置は、待機状態での電力の消費を抑制でき、特に複数のモータ制御装置を同時に使用する場合、バッテリ電源にて使用する場合などに有用である。
本発明の実施例1におけるモータ制御装置のブロック図 本発明の実施例1の動作を説明するタイミングチャート
符号の説明
1 信号保持回路
2 DC−DCコンバータ起動回路
3 第1のDC−DCコンバータ
4 第2のDC−DCコンバータ
5 CPU
11 指令保持信号
12 起動信号
13 保持解除指令
14 DC−DCコンバータ停止指令

Claims (1)

  1. DC−DCコンバータ起動回路と、外部からの運転指令信号を受けて前記DC−DCコンバータ起動回路に信号を伝達すると共にその信号を保持してCPUに入力する信号保持回路と、電源が投入されると直ちに起動し、前記信号保持回路と前記DC−DCコンバータ起動回路へDC電源を供給する第1のDC−DCコンバータと、前記DC−DCコンバータ起動回路からの信号に従って起動、停止し、CPUを有する制御回路部へDC電源を供給する第2のDC−DCコンバータとを備え、運転指令信号を受信すると第2のDC−DCコンバータが起動して制御回路部にDC電源を供給し、運転指令信号が一定時間以上途絶するとCPUはDC−DCコンバータ起動回路に停止指令を出力して第2のDC−DCコンバータを停止させることを特徴とするモータ制御装置。
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