図1は、本発明の実施形態である複写装置100を示す断面図である。
複写装置100の上部には、自動原稿送り装置(DF)280が設けられている。プラテンガラス201は原稿を載置する台であり、スキャナ202は、原稿照明ランプ203や走査ミラー204等で構成される。
不図示のモータによりスキャナ202は所定方向に往復走査される。原稿の反射光を走査ミラー204〜206を介してレンズ207を透過してイメージセンサ部208内のCCDセンサに結像する。
露光制御部209は、レーザやポリゴンスキャナ等で構成され、イメージセンサ部208で電気信号に変換され所定の画像処理が施された画像信号に基づいて変調されたレーザ光219を感光体ドラム211に照射する。
感光体ドラム211の回りには、1次帯電器212、現像器213、転写帯電器216、前露光ランプ214、クリーニング装置215が装備されている。
画像処理部210において、感光体ドラム211は不図示のモータにより図に示す矢印の方向に回転しており、1次帯電器212により所望の電位に帯電された後、露光制御部209からのレーザ光219が照射され、静電潜像が形成される。感光体ドラム211上に形成された静電潜像は、現像器213により現像されて、トナー像として可視化される。
一方、右カセットデッキ221、左カセットデッキ222、上段カセット223あるいは下段カセット224からピックアップローラ225、226、227、228により給紙された記録紙は、給紙ローラ229、230、231、232により本体に送られ、レジストローラ233により転写ベルトに給送され、可視化されたトナー像が転写帯電器216により記録紙に転写される。転写後の感光体ドラムは、クリーナー装置215により残留トナーが清掃され、前露光ランプ214により残留電荷が消去される。転写後の記録紙は、分離帯電器217によって感光体ドラムから分離され、転写ベルト234によって定着器235に送られる。定着器では加圧、加熱により定着され、排出ローラ236により本体100の外に排出される。
本体100には、例えば4000枚の記録紙を収納し得るデッキ250が装備されている。デッキ250のリフタ251は、ピックアップローラ252に記録紙が常に当接するように記録紙の量に応じて上昇し、記録紙は給紙ローラ253によって本体に送られる。また、100枚の記録紙を収容し得る、マルチ手差し254が装備されている。
237は排紙フラッパであり、搬送パス238側と排出パス243側の経路を切り替える。240は下搬送パスであり、排紙ローラ236から送り出された記録紙を反転パス239を介し、記録紙を裏返して再給紙パス241に導く。左カセットデッキ222から給紙ローラ230により給紙された記録紙も、再給紙パス241に導かれる。
242は記録紙を画像形成部210に再給紙する再給紙ローラである。244は排紙フラッパ237の近傍に配置されて、この排紙フラッパ237により排出パス243側に切り替えられた記録紙を機外に排出する排出ローラである。両面記録(両面複写)時には、排紙フラッパ237を上方に上げて、複写済みの記録紙を搬送パス238、反転パス239、下搬送パス240を介して再給紙パス241に導く。このとき、反転ローラ245によって記録紙の後端が搬送パス238から全て抜け出し、且つ、反転ローラ245に記録紙が噛んだ状態の位置まで反転パス239に引き込み、反転ローラ245を逆転させることによって搬送パス240に送り出す。
本体から記録紙を反転して排出する時には、排紙フラッパ237を上方へ上げ、反転ローラ245によって記録紙の後端が搬送パス238に残った状態の位置まで反転パス239に引き込み、反転ローラ245を逆転させることによって、記録紙を裏返して排出ローラ244側に送り出す。
排紙処理装置290は、複写装置100から一枚毎に排出される記録紙を処理トレイ294で積載してそろえる。一部の画像形成の排出が終了したら、記録紙束をステイプルして排紙トレイ292、又は、293に束で排出する。排紙トレイ293は不図示のモーターで上下に移動制御され、画像処理動作開始前に処理トレイの位置になるように移動する。
291は排出された記録紙の間に挿入する区切り紙を積載する用紙トレイで、295は排出された記録紙をZ折りにするZ折り機である。また、296は排出された記録紙一部をまとめてセンター折りしステイプルを行なうことによって製本を行なう製本機であり、製本された紙束は排出トレイ297に排出される。
図2は、複写装置100内の制御構成を説明する為のブロック図である。CPU171は複写装置100の基本制御を行う。CPU171には、制御プログラムが書き込まれたROM174及び処理を行う為のワークRAM175、入出力ポート173がアドレスバスまたはデータバスを介し接続されている。
入出力ポート173には、複写装置100を制御する為のモータ及びクラッチ等の各種付加(不図示)や、紙の位置を検知する為のセンサ(不図示)が接続されている。CPU171はROM174の内容に従って、入出力ポート173を介し順次入出力の制御を行い、画像形成動作を実行する。
CPU171には、複写装置100の状態を表示する操作部172が接続されている。また、CPU171には、イメージセンサ部208にて電気信号に変換された信号に対する処理を行う画像処理部170と、画像処理部170にて処理された画像データを蓄積する為の画像メモリ部3が接続されている。
尚、外部I/F処理部4は、外部装置であるホストコンピュータ1000からのPDLデータをビットマップデータに展開して、展開したデータを画像メモリ部3へ出力する。
図3を用いて画像メモリ部3の詳細な説明を行う。画像メモリ部3は、DRAM等のメモリで構成されるページメモリ部301と、メモリコントローラ部302、圧縮部303、ハードディスク(以下、HD)304で構成されている。
画像メモリ部3では、メモリコントローラ部302を介して、外部I/F処理部4または画像処理部170からの2値画像データをページメモリ部301に書き込むよう書き込み処理が行われる。また、プリンタ部2への画像データの読み出し処理が行われる。
また、画像メモリ部3では、大容量の記憶媒体であるHD304に対する画像データの入出力のアクセスが行われる。尚、圧縮部303において、HD304に対する画像データの入出力に伴い圧縮処理、解凍処理が行われる。
メモリコントローラ部302は、ページメモリ部301のDRAMリフレッシュ信号の発生を行う。また、外部I/F処理部4、画像処理部170、HD304からのページメモリ部301へのアクセスの調停を行う。更に、CPU171からの指示に従い、ページメモリ部301への書き込みアドレス、ページメモリ部301からの読み出しアドレス、読み出し方向等の制御を行う。これによりCPU171は、ページメモリ部301に複数の原稿画像データをならべてレイアウト処理を行ったり、プリンタ部2への画像データの出力処理や、画像の一部分のみを切り出して出力する処理や、画像回転処理を行うよう制御する。
図4を用いて、外部I/F処理部4の構成を述べる。外部I/F処理部4は、ホストコンピュータ1000からの画像データを取り込んだり、画像メモリ部3を介して、画像データをプリンタ部2へ出力する。
外部I/F処理部4には、コア部406とファクシミリ部401、ファクシミリ部の通信画像データを保存するハードディスク402、ホストコンピュータ1000と接続する為のコンピュータインターフェース部403と、フォーマッタ部404、イメージメモリ部405を有している。
ファクシミリ部401は、モデム(不図示)を介して公衆回線と接続されており、公衆回線からのファクシミリ通信データの受信と、公衆回線へのファクシミリ通信データの送信を行う。
ファクシミリ部401では、ファクシミリ機能である、指定された時間にファックス送信を行ったり、相手から指定パスワードの問い合わせで画像データを送信するようハードディスク402に記憶されたファクス用の画像データに対する処理が行われる。
これにより、一度ハードディスク402に記憶した画像データに対するファックス機能を行う場合は、画像メモリ部3を使用することなく、ファックス送信を行うことができる。
コンピューターインターフェイス部403は、ホストコンピュータ1000とのデータ通信を行うインターフェイス部であり、ローカルエリアネットワーク(以下、LAN)、シリアルI/F、SCSII/F、プリンターのデータ入力用のセントロI/Fなどを持つ。このコンピューターインターフェイス部403介して、複写装置100の状態をホストコンピュータ1000に通知したり、ホストコンピュータ1000からの指示に基づいて、複写装置100にて読み取った画像データをホストコンピュータへ転送したりする。また、ホストコンピュータ1000からの画像データを受け取ったりする。
ホストコンピュータ1000からコンピューターインターフェイス部403を介して通知されるプリントデータは、専用のプリンタコードで記述されているため、フォーマッタ部404は、該コードをラスタイメージデータに変換する。また、フォーマッタ部404は、ラスターイメージデータの展開をイメージメモリ部405にて行う。このようにイメージメモリ部405は、ラスターイメージデータの展開を行う為のメモリとして使用される。また、複写装置100にて読み取った画像をコンピューターインターフェイス部403を介してホストコンピュータ1000に送る(画像スキャナ機能)場合に、画像メモリ部3からの画像データを展開し、外部コンピュータ1000に送る為のデータの形式に変換してコンピュータインターフェイス部403からデータを送出するような場合にも使用される。
コア部406は、ファクシミリ部401、コンピューターインターフェース部403、フォーマッタ部404、イメージメモリ部405が接続されており、画像メモリ部3との間のデータ転送を制御管理する。これにより、外部I/F処理部4に複数の画像出力部があっても、画像メモリ部3への画像転送路が一つであっても、コア部406の管理のもと、排他制御、優先度制御され画像出力が行われる。
図5は、複写装置の操作部172を示す図である。パワーランプ621は、電源が入っていることを示す為のランプである。パワースイッチ613は、電源のON/OFFの切り換えに合わせ点灯、消灯する。テンキー622は、画像形成枚数の設定や動作モードの設定等の数値入力の際に使用する。また、ファクシミリ設定画面における電話番号の入力に使用する。
クリアキー623は、テンキー622で入力した設定をクリアする場合に使用する。リセットキー616は、設定された画像形成枚数や動作モードや選択給紙段等のモードを既定値に戻す為のものである。
また、スタートキー614を押下することで画像形成動作を開始する。スタートキー614の中央には画像形成処理のスタートが可能か否かを示す赤色とグリーンのLED(不図示)がある。画像形成動作のスタートが不可能の場合は、赤色のLEDが点灯し、スタート可能な場合はグリーンのLEDが点灯する。
ストップキー615は、複写動作の停止を行う際に使用する。また、ガイドキー617を押下した後に、その他のキーを押下すると、そのキーにより設定出来る機能の説明が表示パネル620に表示される。このガイド表示を解除する場合は、再度ガイドキー617を押下する。
ユーザ設定キー618は、複写装置100の設定をユーザが変更する場合に使用する。ユーザが変更できる設定は、例えば、複写装置100に対する設定を自動的にクリアするまでの時間や、リセットキー616を押下した際のモードの既定値の設定等である。また、画像形成動作中に割り込みキー619を押下すると、その他の画像形成動作を中止して、自動原稿送り装置280を使用しないで複写することが出来る。
表示パネル620は、液晶等で構成されており、詳細なモード設定を容易にするべく設定モードに応じて表示内容が切り替わる。尚、該画面はタッチパネルとなっており、それぞれ表示される機能の枠内を触れることにより、その機能が実行される。
図5の表示パネル620には、複写動作モードの設定画面が表示されている。表示パネル620内には、キー624、625,626、627,628,629,630,631が表示されている。ユーザはこれらのキーを押下することで複写装置100に対するモード設定を行う。
両面印刷設定キー624は、両面印刷の設定を行う為のキーであり、片面原稿2枚を両面原稿で出力する「片面−両面モード」、両面原稿を両面原稿で出力する「両面−両面モード」、両面原稿を片面原稿2枚で出力する「両面−片面モード」等の設定を行う際に使用するキーである。
キー627は、用紙選択を行う為のキーであり、キー628,629,630、631は複写動作の複写倍率を設定する際に使用するキーである。
応用モードキー626は、パンフレットを作成する際に適した順序で画像形成処理を行う為のパンフレットモードの設定や、多重動作、縮小レイアウトモード、拡大レイアウトモードの設定、記録紙に表紙合紙を挿入する為の表紙・合紙モード等の応用機能モードを設定する際に使用するキーである。応用モードキー626を押下することにより、上述したような各応用機能モードの設定する為の画面が表示パネル620に表示される。ユーザはこの画面で応用機能モードを設定する。
表示パネル620内に表示されているキーで使用できないキーはその表示部分を点線(網掛け)にすることで、そのキーが操作できないことをあらわすようにする。
また、表示パネル620内の上方箇所には設定した複写動作の内容表示や現在の動作状態を1ラインで表示できる範囲で表示する。図5では、コピーAの設定画面を示している。
また、表示パネル620内の下方箇所にはその他の機能モードの動作状態を1ラインで表示できる範囲で表示する。図5では、コピーBのプリンタ部への出力動作中であることを示している。
図5においてコピーA機能キー601、コピーB機能キー604、ファックス機能キー607、プリンタ機能キー610及び後述するパーソナルボックスキー634は、複写動作、システム動作の各機能の設定を行う為に操作部の表示パネル620の表示内容を切り替える際に使用する機能キーである。
これらの機能キーは半透明のキーボタンで構成されており、キーの内部にはLED等の表示ランプ(不図示)がある。そして、ユーザが、これらのキーのなかから何れかのキーを選択することで、選択された操作画面に対応したキー内部のランプのみが点灯制御され、その他のキーの内部のランプは消灯制御される。また、これらの機能キーの右側に配置されているグリーンのLED603、606、609、612、633は各機能の動作状況をあらわすよう点灯制御される。
例えば、コピーB機能キー604を押下し、表示パネル620にコピーBの操作画面を表示させる。コピーBがスタンバイ中ではコピーBのLED606は消灯制御される。図5の例のようにコピーBが出力動作中の場合はコピーBのLED606は点滅制御される。また、コピーBの画像が画像メモリ部3のHD304に記憶され、コピーBのプリント動作が行われていない場合は点灯制御される。
また、ファックス機能キーのLED609は、通信動作中、プリント動作中、受信データの読込み中に点滅制御され、ファクシミリ部のハードディスク402にファックス画像が記憶されている場合に点灯制御される。
601、604、607、610、634のキーの左側に配置されている赤色のLED602,605,608,611、632は各機能で異常が発生した場合にそのことをあらわすよう点灯制御される。
例えば、コピーBに紙なし中断やJAMなどの異常が発生した場合はコピーBのLED605は点滅制御される。この時、コピーB機能キー604を押下しコピーB機能に切り替えることで表示パネル620にコピーBの異常状況が表示され、その詳細を知ることができる。
上述したこれらの機能キー601、604、607、610、634はどの動作状況にもよらず押下することができ、表示パネル620に表示させる内容を変更することで操作部を切り替える。
そして、前述したストップキー615、スタートキー614、リセットキー616など表示パネル620内に無いキーは、コピーA機能キー601、コピーB機能キー604、ファックス機能キー607、プリンタ機能キー610、後述するパーソナルボックスキー634のうちから選択した機能に対応した操作ができるようになっている。
従って、例えば、図5のように、コピーAの操作画面を表示パネル620上に表示している時に、ストップキー615を押下しても、コピーBの出力動作は停止しない。
コピーAの操作画面を表示パネル620上に表示している時に、コピーBの複写動作の停止を行うには、コピーB機能キー604を押下し、操作画面を切り替えた後に、ストップキー615を押すことでコピーBの複写動作は停止する。
また、ユーザー設定キー618により変更した内容は変更時に選択していた機能に対して反映されているので、それぞれの機能に対して独立して設定することができる。
図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12を用いて両面印刷の設定方法について説明する。両面印刷とは、記録紙の両面に印刷することであり、例えば、片面原稿2枚を両面原稿1枚で出力することである。
図6は、図5で説明した操作部の表示パネル620の基本画面を示した図である。該画面にてユーザが両面印刷設定キー624を押下することにより、図7に示す画面に切り替わる。図7は、両面印刷の設定を行う為の画面700である。
本形態では、片面原稿を両面印刷する方法について説明する。図7の設定キー701をユーザが押下すると、設定キー701は白黒反転表示され、選択可能状態となる。この状態でユーザがOKキー702を押下すると、該画面700から図8に示す画面に切り替わる。
図8に示す画面800は、図7の画面700で選択された両面印刷設定で出力される複写物の仕上がりの開き方を設定する為の画面であり、図8では、片面原稿を両面印刷した場合の仕上がりの開き方を設定する為の画面を示している。
ユーザは、画面800の設定キー801または設定キー802を用いて、左右開きか、上下開きかの選択を行う。尚、本形態における文書方向については、図9のように定義する。
左右開きとは、図10のように、文書方向に対して左右に開くもの(例えば、書籍)のような状態のことである。上下開きとは、図11のように、文書方向に対して上下に開くもの(例えば、カレンダー)のような状態のことである。
例えば、ユーザが図8の画面800にて設定キー801を押下すると、図のように設定キー801が白黒反転表示され、左右開き仕上げとして選択可能状態になる。また、設定キー802を押下すると、設定キー802が白黒反転され、上下開き仕上げとして選択可能状態になる。取り消しキー804は、図8の画面800にてユーザにより行なわれた設定をキャンセルし、図7の画面700に戻る場合に使用するキーである。
ユーザが設定キー801または設定キー802を選択し、OKキー803を押下すると、図12に示す画面に切り替り、図12の画面の両面印刷キー624が白黒反転表示され、両面印刷の設定が完了した状態を表す。そして、この状態で、ユーザが操作部のスタートキー614を押下すると、複写装置100は、図7及び図8の画面にてユーザにより行なわれた両面印刷の設定に基づいた複写動作を開始する。
尚、図8の原稿向き自動検知ボタン805は、原稿向きの自動検知を行うか否かを選択する為のボタンである。ユーザが原稿向き自動検知ボタン805を押下すると、図のように白黒反転表示され、原稿向きの自動検知を行う設定となる。また、該ボタンが白黒反転表示された状態で、ユーザが再度該ボタン805を押下すると、該ボタンの白黒反転表示が解除され、原稿向きの自動検知を行わない設定となる。
図13を用いて縮小レイアウトを行う場合の操作方法について説明する。図13に示す画面1300は、表示パネル620に表示される画面であり、ユーザが図5に示した操作部の応用モードキー626を押下した場合に表示される画面である。
図13の画面1300にてユーザが縮小レイアウトボタン1301を押下すると、原稿サイズ選択画面(不図示)が表示され、該画面にてユーザが原稿サイズを指定すると、図14に示す縮小レイアウト選択画面1400に切り替わる。
図14に示す縮小レイアウト選択画面1400は、レイアウトの種類を選択する為の画面である。2in1ボタン1401、4in1ボタン1402、8in1ボタン1403は、レイアウトの種類を選択するためのボタンである。
ユーザにより2in1ボタン1401が押下されると、選択された用紙に、読み込んだ原稿を2ページ分自動で縮小して画像形成し出力する為の設定が複写装置100に対して行われる。4in1ボタン1402は、選択された用紙に、読み込んだ原稿を4ページ分自動で縮小して画像形成し出力する為の設定を行うボタンである。8in1ボタン1403は、選択された用紙に、読み込んだ原稿を8ページ分自動で縮小して画像形成し出力する為の設定を行うボタンである。
両面原稿ボタン1406は、両面印刷された原稿を読み込む場合に使用するボタンであり、ユーザにより該ボタンが押下されると、自動原稿送り装置280は原稿の両面をスキャンする。
両面コピーボタン1404は、両面設定を行う為のボタンであり、ユーザにより該ボタンが押下されると、複写装置100は両面出力で出力する。製本ボタン1405は、パンフレットモードの設定を行う為のボタンであり、ユーザにより該ボタンが押下されると、複写装置100はパンフレットモードで出力する。
パンフレットモードについて図42を用いて説明する。例えば、図42に示したように、A4サイズの片面原稿8ページ分をパンフレットモードで出力する場合、同図の右側に示すように、A3両面2ページとなる。このときのメモリからの画像データ読み出し順序は、以下のようになる。
まず、全ての原稿の画像データをメモリに読み込んだら、原稿の1ページ目と8ページ目に対応する画像データを読み出し、それをA3サイズ記録紙の表面に複写する。そして、次にA3の裏面に、2,7ページ目の画像データを複写する。同様に、次のA3サイズ記録紙の表面に、3,6ページ目の画像データを複写して、裏面に4,5ページ目の画像データを複写する。
このように、本形態は、最初に全ての原稿をメモリに読み込んでから、パンフレットモード等の出力モードに応じて任意のページ順で読み出すことが可能である。
尚、ユーザにより製本ボタン1405が押下された場合、図15の画面1500のように、詳細設定キー1407は網掛けとなり、詳細設定ボタン1407にて行う設定を禁止する。
取り消しキー1409は、縮小レイアウトモードの取り消しを行う為のキーであり、ユーザが取り消しキー1409を押下すると、図13に示した応用画面1300に戻る。
縮小レイアウト選択画面1400において、ユーザにより2in1ボタン1401が選択され、製本ボタン1405が押下されていない状態で、詳細設定ボタン1407が押下されると、図16に示した画面に切り替わる。
図16の画面は、2in1レイアウト順設定画面1600である。ボタン1601、ボタン1602は、読み込んだ画像をどのような順番で用紙に画像形成するかを選択する為のボタンである。
ユーザによりボタン1601が選択されると、読み込んだ原稿の1ページ目は出力用紙の左側、2ページ目は出力用紙の右側にレイアウトされる。また、図14の縮小レイアウト選択画面1400にて、ユーザにより両面原稿設定ボタン1406が選択されている場合は、原稿の表面は左側に、原稿の裏面は右側にレイアウトされる。
また、ユーザによりボタン1602が選択されると、読み込んだ原稿の1ページ目は出力用紙の右側、原稿の2ページ目は、出力用紙の左側にレイアウトされる。また、縮小レイアウト選択画面1400で、両面原稿設定がされている場合は、原稿の表面を右側に、原稿の裏面は左側にレイアウトされる。
尚、ボタン1604は、原稿向き自動検知を行うか否かを選択する為のボタンである。ユーザが1604ボタン1604を押下すると、ボタン1604は反転表示され、原稿向き自動検知を行う設定となる。ボタンが反転した状態で、ユーザが再度ボタン1604を押下すると、ボタン1604の反転表示が解除され、原稿向き自動検知は行わない設定となる。
ユーザがOKキー1603を押下すると、ボタン1601またはボタン1602にて選択したレイアウト順で設定され、縮小レイアウト選択画面1400に戻る。そして、該画面1400にてユーザがOKキー1408を押下し、出力用紙を選択した後に、スタートキー614を押下すると、ユーザが設定したレイアウト種類、レイアウト順で縮小レイアウトが行われる。
また、縮小レイアウト選択画面1400にて、ユーザにより4in1ボタン1402または、8in1ボタン1403が選択された状態で、1407の詳細設定ボタン1407が押下されると、図17に示すようなNin1レイアウト順選択画面1700が表示される。ユーザは、この画面の1701、1702、1703、1704に表示される4つのレイアウト順の何れかからレイアウト順を選択することができる。
例えば、原稿を4枚を読み込んでレイアウトする場合、出力用紙を分割して左上、右上、左下、右下と称すると、ユーザによりボタン1701が選択されれば、原稿1ページ目は左上、原稿2ページ目は右上、原稿3ページ目は左下、原稿4ページ目は右下の順でレイアウトされる(以後、Z型縮小レイアウトと称する)。
また、ユーザによりボタン1702が選択されれば、原稿1ページ目は右上、原稿2ページ目は左上、原稿3ページ目は右下、原稿4ページ目は左下の順でレイアウトされる(以後、逆Z型縮小レイアウトと称する)。
また、ユーザによりボタン1703が選択されれば、原稿1ページ目は左上、原稿2ページ目は左下、原稿3ページ目は右上、原稿4ページ目は右下の順でレイアウトされる(以後、逆N型縮小レイアウトと称する)。
また、ユーザによりボタン1704が選択されれば、原稿1ページ目は右上、原稿2ページ目は左下、原稿3ページ目は左上、原稿4ページ目は左下の順でレイアウトされる(以後、N型縮小レイアウトと称する)。
尚、ボタン1706は、原稿向き自動検知を行うか否かを選択する為のボタンである。ユーザがボタン1706を押下すると、図のようにボタン1706は反転表示され、原稿向き自動検知を行う設定となる。そして、ボタン1706が反転された状態で、ユーザが再度、ボタン1706を押下すると、該ボタンの反転は解除され、原稿向き自動検知は行わない設定となる。
ユーザがOKキー1705を押下すると、ボタン1701、1702,1703,1704の何れかで選択したレイアウト順で設定され、縮小レイアウト選択画面1400に戻る。そして、該画面1400にてユーザがOKキー1408を押下し、出力用紙を選択した後に、スタートキー614を押下すると、ユーザが設定したレイアウト種類、レイアウト順で縮小レイアウトが行われる。
次に、図13に示した応用画面1300で、ユーザにより拡大レイアウトが選択された時の操作フローを説明する。ユーザにより拡大レイアウトボタン1303が選択されると、図18に示す拡大レイアウト選択画面1800が表示される。
1to2ボタン1801、1to4ボタン1802、両面1to2ボタン1803、両面1to4ボタン1804は、拡大レイアウトの種類を選択するためのボタンである。
1to2ボタン1801は、読み込んだ1枚の原稿に対して左側の画像と右側の画像の2つの画像を分割して読み込み、それぞれ一枚ずつ出力用紙に出力する為の設定ボタンである。
1to4ボタン1802は、読み込んだ1枚の原稿に対して、左上の画像、右上の画像、左下の画像、右下の画像の4つの画像を分割して読み込み、それぞれ一枚ずつ読み込んだ順に出力用紙に出力する為の設定ボタンである。
両面1to2ボタン1803は、一枚の原稿を表面、裏面ともに左側の画像、右側の画像の2つの画像を分割して読み込み、それぞれ一枚ずつ出力用紙に出力する為の設定ボタンである。
両面1to4ボタン1804は、一枚の原稿を表面、裏面ともに、左上の画像、右上の画像、左下の画像、右下の画像の4つの画像を分割して読み込み、読み込んだ順序でそれぞれ一枚ずつ出力用紙に出力する為の設定ボタンである。尚、両面ボタン1805は、両面出力設定を行う為のボタンである。
拡大レイアウト選択画面1800で、ユーザにより1to2ボタン1801又は両面1to2ボタン1803が選択され、OKキー1806が押下されると、図19に示す1to2最終原稿レイアウト設定画面1900が表示される。
この画面は、最終原稿に関して、裏面にも画像があるか否かを設定する為の画面である。ユーザがボタン1901を選択すると、最終原稿の裏面は読み込まない設定となる。また、ユーザが1902を選択すると、最終原稿に関しても裏面を読み込む設定となる。
尚、拡大レイアウト選択画面1800において、ユーザにより1to2ボタンが選択されていた場合、ボタン1902は、網掛けになり設定できない。
ボタン1903、1904は、最終原稿の最終読み込み面(ボタン1901が設定されていれば最終原稿の表面、ボタン1902が設定されていれば最終原稿の裏面に相当)に関して、画像が2つあるか1つあるかを選択する為のボタンである。ユーザによりボタン1903が選択されれば、原稿一枚に対して2つの画像の読み込みを、全原稿に関して行う。また、ボタン1904が選択されれば、最終原稿の最終読み込み面に関しては、一つの画像しか読み込まない。
尚、該画面1900は、最終原稿の最終ページに一つしか画像がなかった場合において、2つの画像の読み込み動作を行うと白紙が排出されてしまうので、それを防ぐ為の設定を行う画面である。
次に、拡大レイアウト選択画面1900で、ユーザが詳細設定ボタンを押下した際に表示される拡大レイアウト順選択画面2000について図20を用いて説明する。
ボタン2001、2002は、読み込む原稿に関して、左側の画像から読み込むか、右側の画像から読み込むかの読み込みの順序を選択する為のボタンである。ユーザによりボタン2001が選択され、OKキー2003が押下されれば、左側の画像から読み込む設定となる(以後、左右型拡大レイアウトと称する。)。また、ユーザによりボタン2002が選択され、OKキー2003が押下されれば、右側の画像から読み込む設定となる(以後、右左型縮小レイアウトと称する。)。
ユーザがOKキー2003を押下すると、応用画面1300に戻り、画面1300が表示された状態で、スタートキー614を押下すると、ユーザが設定した順で読み込みを行い、レイアウトを行う。
次に、拡大レイアウト選択画面1800にて、ユーザにより1to4ボタン1802または両面1to4ボタン1804が選択され、OKキー1806が押下された時に表示される1to4最終原稿レイアウト選択画面2100を図21を用いて説明する。
図21の画面2100は、図19で述べたように、最終原稿に関して、裏面にも画像があるか否かを設定する為の画面である。ユーザがボタン2101を選択すると、最終原稿の裏面は読み込まない設定となる。また、ユーザが2102を選択すると、最終原稿に関して裏面を読み込む設定となる。
尚、拡大レイアウト選択画面1800で、ユーザにより1to4ボタン1802が選択されていた場合は、ボタン2102は、網掛けになり設定できない。
ボタン2103、2104、2105、2106は、最終原稿の最終読み込み面(ボタン2101が設定されていれば最終原稿の表面、ボタン2102が設定されていれば裏面に相当)に関して、画像がいくつあるかを選択する為のボタンである。
ユーザによりボタン2103が選択されれば、全原稿に関して、原稿一枚に対して4つの画像を読み込みを行う。また、ボタン2104が選択されれば、全原稿に関して、原稿一枚に対して3つの画像を読み込みを行う。
また、ユーザによりボタン2105が選択されれば、全原稿に関して、原稿一枚に対して2つの画像を読み込みを行う。また、ボタン2106が選択されれば、全原稿に関して、原稿一枚に対して1つの画像を読み込みを行う。
次に、画面2100において、ユーザにより詳細設定ボタン2108が押下された際に表示する拡大レイアウト順選択画面2200について図22を用いて説明する。
画面2200のボタン2201,2202,2203,2204は、読み込む原稿の左上の画像、左下の画像、右上の画像、右下の画像に対して、どの順序で読み込むかを選択する為のボタンである。
ユーザによりボタン2201が選択されると、左上の画像→右上の画像→左下の画像→右下の画像の順序で原稿を読み込む設定となる(以後、Z型縮小レイアウトと称する)。また、ユーザによりボタン2202が選択されると、右上の画像→左上の画像→右下の画像→左下の画像の順序で読み込む設定となる(以後、逆Z型縮小レイアウトと称する)。
また、ユーザによりボタン2203が選択されると、左上の画像→左下の画像→右上の画像→右下の画像の順序で原稿を読み込む設定となる(以後、逆N型縮小レイアウトと称する)。また、ボタン2204が選択されると、原稿に対して、右上の画像→右下の画像→左上の画像→左下の画像の順序で読み込む設定となる(以後、N型縮小レイアウトと称する)。
そして、ユーザが、上述したボタン2201、2202、2203、2204の何れかのボタンを選択し、OKキー2203を押下すると、応用画面1300に戻る。そして、画面1300が表示された状態でユーザによりスタートキー614が押下されると、ユーザが設定した順で読み込みが行なわれ、レイアウトされる。
次に、イメージ合成機能の設定、ならびにフォーム画像の登録・消去の設定方法について説明する。尚、本形態のイメージ合成機能とは、複数のフォーム画像(例えば、表やイラスト)を登録画像としてHD304に記憶しておき、フォーム画像とスキャナにより読み取った画像データとを合成してプリントする機能である。
図23に示す画面2300は、HD304に記憶されたフォーム画像と読み込んだ原稿画像データとのイメージ合成設定画面であり、図13の応用画面1300において、ユーザによりイメージ合成キー1302が押下された際に表示される画面である。
画面2300には、HD304に登録されたフォーム画像のリストが表示される。尚、図23では、例えば、HD304に登録できるフォーム画像の数が100個で、各フォーム画像の番号が00〜99個用意されていることを表示する。また、図では、HD304にフォーム画像が1つだけ登録されていることを示している。
ユーザは、画面2300において、表示領域2307内にリスト表示されるフォーム画像のなかから所望するフォーム画像を選択する。尚、ユーザにより選択されたフォーム画像は図のように白黒反転表示される。
ユーザがフォーム画像を選択し、OKキー2306を押下すると、画面2300にてユーザにより選択されたフォーム画像と、読み込んだ原稿画像とのイメージ合成の設定が複写装置100に対して行なわれ、図32に示す標準画面に切り替わる。尚、図32に示すように、応用モードキー3201は、応用モードが設定されていることをユーザに示す為に、白黒反転表示される。
画面2300のチェックコピーボタン2304は、ユーザが選択したフォーム画像と読み込んだ原稿画像データとのイメージ合成コピーを作成する前に、お試しコピー(試し刷り)を行う為のボタンである。
ユーザがチェックコピーボタン2304を押下すると、該ボタン2304は白黒反転表示される。このチェックコピーボタン2304が黒の状態で、ユーザによりOKキー2306が押下されると、イメージ合成コピー作成前にお試しコピーを行うよう複写装置100に対して設定される。
取消しボタン2301は、イメージ合成設定の取り消しを行う為のボタンであり、ユーザが取り消しボタン2301を押下すると、図13に示した応用画面1300に戻る。
2302、2303は、上下スクロールボタンであり、1画面では表示しきれない多数のジョブ内容を表示する場合に、画面をスクロールさせるボタンである。ユーザにより2302が押下されると、画面が上にスクロールし、2303が押下されると画面が下にスクロールする。
また、ユーザにより登録・消去ボタン2305が押下された場合は、図24に示す登録内容設定画面2400に移行する。
図24の画面2400は、選択されたフォーム場所へのフォーム画像の登録、もしくは選択されたフォーム画像の消去の設定を行う為の画面である。
図24において、登録ボタン2401は、図23において選択されたフォーム場所のフォーム登録に移行する為のボタンである。フォーム画像の登録については後述する。名称登録ボタン2402は、図23において選択されたフォーム画像の名称の登録に移行する為のボタンである。
消去ボタン2403は、図23で選択されたフォーム画像の消去に移行する為のボタンである。フォーム画像の消去についても後述する。
244は閉じるボタンである。このボタン244が押下されると、フォーム画像の登録・消去の設定は行わず、図23のイメージ合成設定画面に戻る。
図24の画面2400において、ユーザにより登録ボタン2401が押下された時の動作を説明する。まず、図24の画面2400にてユーザにより登録ボタン2401が押下されると、図25に示す原稿サイズ設定画面2500に移行する。
画面2500では、フォーム画像としてHD304に登録したい画像データの原稿サイズをユーザにより選択する。2501はサイズ表示領域である。ユーザは、この表示領域2501内に表示されている原稿サイズボタンを押下することで所望する原稿サイズを選択出来る。ユーザにより選択された原稿サイズボタンは白黒反転され表示される。
尚、本形態では、A/Bのサイズタイプのみであるが、インチサイズの原稿サイズを選べるようにしてもよい。
ユーザによりOKボタン2503が押下されると、ユーザにより選択された原稿サイズで設定が行なわれ、図26に示す登録フォーム種類設定画面2600に移行する。2502は取消しボタン2502であり、原稿サイズの設定は行なわず、図24の登録内容設定画面2400に戻る為のボタンである。
図26のフォーム種類設定画面2600について説明する。2601は全面合成選択ボタンであり、全面合成選択ボタン2601がユーザにより押下されると、該ボタン2601は白黒反転され、選択可能状態となる。
2602は透かし合成選択ボタンであり、透かし合成選択ボタン2602がユーザにより押下されると、該ボタン2602は白黒反転され、選択可能状態となる。全面合成選択ボタン2601と透かし合成選択ボタン2602の白黒反転は排他的であり、どちらか一方が白黒反転状態となる。また、白黒反転されたボタンのほうが選択されている状態となる。
2603は、取消しボタンであり、該ボタン2603が押下されると該画面における設定は行わないで、図25に示した原稿サイズ設定画面2500に戻る。
2604はOKボタンであり、ユーザにより全面合成が選択され、OKボタン2604が押下された場合は、読込む原稿画像をそのままフォーム画像として登録する設定にし、図27に示す基本画面2700に戻る。
一方、透かし合成が選択され、OKボタン2604が押下された場合は、読込む原稿画像の濃度を減少させ、フォーム画像として登録する設定にし、図27に示す基本画面2700に戻る。
図27に示す基本画面では、フォーム画像の読込み待ちの状態を表しており、この状態で、ユーザが複写装置100のスタートキー614を押下すると、複写装置100は原稿読込み処理を開始する。
図28に示す画面2800は、図27の画面においてフォーム画像の読込みが終わった後に移行する画面であり、表示領域2807にリスト表示されている番号が00番のフォーム画像は読込んだ画像データに書き換わっている。
尚、本形態では、予めフォーム画像が記憶されている領域に対するフォーム画像の再登録を行ったが、ユーザは、図23の画面2300にリスト表示されているフォーム画像のなかから未登録のフォーム画像の番号を選択し、登録・消去ボタン2305を押下することで、上述したような登録の設定を行うことができ、フォーム画像の新規登録を行うことが出来る。
次に、図24の画面2400において、ユーザにより消去ボタン2403が押下された時の動作を説明する。まず、図24の画面2400にてユーザにより消去ボタン2403が押下されると、図29のフォーム画像消去確認画面2900がポップアップする。
画面2900において、ユーザは、図23の画面2300で選択したフォーム画像をHD304から消去するか否かを設定出来る。該画面の2902はNOボタンであり、図23で選択したフォーム画像の消去は行わず、図24の設定内容選択画面2400に戻る為のボタンである。
2901はYESボタンであり、図23で選択したフォーム画像の消去を行い、図23のイメージ合成設定画面2300に戻る為のボタンである。尚、本形態は、図23に示したように、HD304にフォーム画像が1つだけ登録されているので、このフォーム画像がHD304から消去されたら、図23に示したイメージ合成設定画面2300は、図30に示すような画面となる。
次に、フォーム画像出力中(イメージ合成出力中)に、図13のイメージ合成ボタン1302がユーザにより押下された際の処理について説明する。
フォーム画像出力中(イメージ合成出力中)に、図13のイメージ合成ボタン1302がユーザにより押下された場合は、図31のようなイメージ合成設定画面が表示される。
図31に示す画面は、図23に示した画面とは異なり、登録・消去ボタン3101の表示が薄く表示されている。このように、ボタンの表示が薄い場合は、ユーザが押下しても反応しない状態(無効状態)になっている。これにより、イメージ合成出力中に、HD304に対するフォーム画像の登録または消去を行うことを禁止する。尚、HD304に複数フォーム画像が登録されている場合は、何れのフォーム画像もユーザは選択できないようにする。
本形態は、イメージ合成出力中には、図31に示すように、イメージ合成設定画面の登録・消去ボタン3101を無効状態としたが、イメージ合成出力処理に使用しているフォーム画像がユーザにより選択された場合に限り、登録・消去ボタン3101を無効状態としてもよい。この場合は、使用しているフォーム画像のみ登録・消去が不可能となる。
次に、図6に示した基本画面において、ユーザによりソートキー625が押下された場合について説明する。
ソートキー625は、排紙処理を選択する為のキーであり、ユーザがソートキー625を押下すると、図33に示す排紙処理選択画面3300に切り替わる。
図33において、ボタン3301は、ソート排紙処理を選択する為のボタンであり、ボタン3302は、グループ排紙処理を選択する為のボタンである。ボタン3305は、排紙する際、シートの片側半分をZ型に折り込んで排紙する排紙処理を選択する為のボタンである。ボタン3304は、排紙する際、シートにパンチ穴を開けて排紙する排紙処理を選択する為のボタンである。
ボタン3303は、ステイプルソート排紙処理を選択する為のボタンであり、ユーザが該ボタン3303押下すると、図34に示すステイプル位置設定画面3400に切り替わる。
図34において、ボタン3401、3402は、ステイプルの種類を選択する為のボタンであり、ユーザが3401を押下すると、コーナーにシングルステイプルを行う設定となり、ボタン3402を押下すると、2個所綴じでステイプルを行う設定となる。
ボタン3403,3404,3405,3405は、ステイプルの位置を設定する為のボタンである。ボタン3407は、ステイプルソートを選択した際、原稿向き自動検知を行うか否かを設定する為のボタンである。ユーザによりボタン3407が押下されると、原稿読み込み時に原稿の文書方向を判定し、判定した文書の方向に対して、ボタン3403,3404,3405,3405の何れかで選択されたステイプル位置にステイプルが行われるように制御する。原稿向き自動検知を行わない場合は、原稿の文書方向は判定せず、原稿画像に対して、ボタン3403,3404,3405,3405の何れかで選択されたステイプル位置にステイプルする。
図35を用いて、本発明に関わるパーソナルボックスについて説明する。HD304は、テンポラリ領域900とパーソナルボックス領域901で構成されている。テンポラリ領域900は、電子ソートを行うために画像データを一時的に記憶させる領域であり、ジョブ終了後に、それらの画像データは消去される。
パーソナルボックス領域901は、ホストコンピュータ1000からのPDL画像が展開された画像データを、ホストコンピュータ1000から受信したパーソナルボックス番号に対応するパーソナルボックス領域901内のパーソナルボックスに格納する領域である。
図35に示されるように、1GBのハードディスクの場合、本形態では、300MBをテンポラリ領域900、700MBをパーソナルボックス領域901に分けて使用する。また、パーソナルボックス数が10であるとき、各個人が所有するボックスまたは共有して使用する共通のボックスの領域は、各70MBとなる。そして各パーソナルボックスには番号がついており、例えばボックス902,903,904,905、906は、それぞれパーソナルボックス番号0,1,2,9、3となる。
ユーザは操作部172にて、パーソナルボックス領域901のなかから印刷すべき画像データが格納されているパーソナルボックスを選択する。
また、パーソナルボックス領域901には、画像データ(ここでいう、画像データとは一連の画像データを意味し、一連の画像データとは、即ち、1ジョブ分のデータのことである。)と共にパーソナルボックスに格納された画像データに付随するプリント時に必要なプリントモードに関するデータ(画像データの出力部数、出力すべき記録紙の用紙サイズ、片面出力または両面出力、排紙処理等の設定項目データ)や、画像データの自動消去処理に関する情報(ボックスに画像データを記憶した時刻、自動消去時間)も記憶される。
このように、本形態では、一連の画像データ(即ち、1ジョブ分のデータ)と共にホストコンピュータ1000から出力されたプリントモードに関するデータを該一連の画像データと対応づけてHD304のパーソナルボックス領域901に格納する。従って、1つのパーソナルボックスに複数の文書(画像データ)を格納している場合は、各文書毎に、ホストコンピュータ1000にて設定されたプリントモードに関するデータ(この場合、初期設定データ)を夫々記憶している。このホストコンピュータ1000にて設定されたプリントモードに関するデータは、該プリントモードに関するデータに対応する一連の画像データがパーソナルボックスから消去されるまでHD304に保持しておき、ユーザによる所定の操作(後述する再設定クリアボタン3905の押下)に応じて、直ちにHD304から読み出せるようにしておく。尚、図38、図39に示す画面3800、3900を用いて後述する、複写機の操作部におけるユーザによるプリントモードの再設定が行なわれた場合は、ホストで予め設定されたプリントモードデータと、該操作部で再設定されたプリントモードデータの両者をHD304に保持しておき、ユーザからの要求に応じて、いづれか一方をHD304から読み出せるようにしても良い。この場合でも、各一連の画像データ毎に(各ジョブ毎に)、プリントモードデータを記憶しておく。
各パーソナルボックスは、ボックス毎に自動消去機能を設定することが出来る。自動消去機能とは、パーソナルボックスに画像データを格納してから自動消去するまでの期間(例えば2時間)が経過したことに応じてパーソナルボックスに格納された画像データをHD304から自動消去するよう画像データの自動消去処理を行う為の機能である。自動消去するまでの期間はユーザが設定することが出来る。
パーソナルボックスに対して自動消去機能を設定することで、ホストコンピュータ1000から任意に送られてくる画像データによって、HD304がメモリフルとなり、所望する画像データを格納することが出来ないという問題を回避することが出来る。尚、パーソナルボックス内の画像データは、パーソナルボックスに画像データを格納した時刻によりそれぞれ自動消去される時刻が異なる。
図35を用いて、ホストコンピュータ1000からパーソナルボックスに画像データを格納する際について説明する。例えば、田中さんが自分のボックス903に画像データを格納する場合は、ホストコンピュータ1000にてボックス番号1を指定する。
また、例えば、田中さんが、その他の人のボックス、例えば加藤さんのボックス905に画像データを格納する場合は、画像データを送りたいボックスのボックス番号、即ちボックス番号9をホストコンピュータ1000から指定する。これにより自分で作成した画像データをその他の人のボックスに格納することが出来る。
図36に示す画面は、操作部の表示パネル620に表示されるパーソナルボックスのメイン画面3600である。画面3600は、ユーザが図5に示した操作部のパーソナルボックスキー634を押下することで表示される。
図36に示す画面3600は、例えば、パーソナルボックスの数が10個で、各ボックスのボックス番号が00〜10個用意され、夫々個人別に、ホストコンピュータ1000から入力された画像データが格納されていることを表示する為の画面である。尚、パーソナルボックスには、ホストコンピュータ1000からのPDLデータをビットマップデータに展開した状態で画像データが格納される。
また、図示しない操作部の画面で、それぞれのパーソナルボックスの番号に対して、名前がつけられる。例えば、ボックス番号1の場合「田中のボックス」という名前がつけられ、田中さんが使用するボックスであることを明示できる。
また、それぞれのボックスの欄の右端に表示されているパーセント表示は、全体のパーソナルボックス領域のハードディスク容量に対して、そのボックスが使用している割合を示す。例えば、パーソナルボックス領域のハードディスク容量が700MBであった場合、ボックス番号01はその2%で、約14MB使用しているということを示す。
ボタン3602、3603,3604,3605は、それぞれのボックス番号00、01,02,03に格納されているジョブ内容を、表示させるためのモードに入る為のボタンである。
例えば、田中さんが、ホストコンピュータ1000側にてボックス番号1を選択し、自分のパーソナルボックスに画像データを格納させ、その後、複写装置側100にて、パーソナルボックスに格納された画像データをプリントする場合は、該画面3600にて自分のボックス番号01のボタン3603を押下する。
田中さんがボタン3603を押下すると、パーソナルボックスに格納された画像データを印刷する為のプリントモード画面に切り替わる。プリントモードについては、後述する。
尚、図36に示すボックス番号03の「共通のボックス」のような複数人で共有するボックスではなく、ボックス番号00、01,02等の個人で使用するボックスを該画面にてユーザが選択した場合、ユーザによるボックス番号の押下後に、パスワード入力画面を表示し、その画面にてボックスに対応するパスワードがユーザにより入力されたことに応じて、プリントモード画面を表示するようにしても良い。
また、本形態では、ホストコンピュータから受信した画像データをパーソナルボックスに格納するようにしているが、複写装置100の読み取り部にて読み取った原稿の画像データをパーソナルボックスに格納出来るようにしても良い。このような場合でも、操作部172にて設定されたプリントモードと該画像データとを対応づけてパーソナルボックス領域901に夫々記憶し、該画像データがパーソナルボックスから消去されるまで、操作部172にて設定された該プリントモードに関するデータ(初期設定プリントモードデータ)をHD304に保持しておくようにする。
3606,3607は上下スクロールキーであり、これらを押すことにより画面がスクロールでき、画面に表示されていない画像データが格納されているパーソナルボックスのボックス番号の名前や使用容量を見ることができる。
3608は閉じるキーであり、これを押すことで、図5のメイン画面に戻ることができる。3609は、ファックス状況キーであり、これを押すことで、ファックス送受信の状態を確認することができる。
図37は、図36のパーソナルボックスのメイン画面3600において、ユーザにより選択されたパーソナルボックスに格納されている画像データをリスト表示する為のパーソナルボックスプリント画面(プリントモード画面に相当)3700である。
例えば、図37は、図36に示したパーソナルボックスのメイン画面3600において、ユーザが、ボックス番号03の「共通のボックス」のボタン3605を押下した際に表示されるパーソナルボックスプリント画面3700である。
表示領域3702には、このボックスに格納されている画像データに関する情報(格納された日付、時刻、文書名、プリント済みか否か)がリスト表示されている。
本形態は、パーソナルボックスから画像データをプリントする際に、パーソナルボックスに格納された複数の画像データ(ここで言う、画像データとは上述したように、一連の画像データを意味し、一連の画像データとは、即ち、1ジョブ分のデータに相当する。)のなかから所望する画像データ(ジョブ)を複数選択して(例えば、2つのジョブ)、一度に複数の画像データ(即ち、複数のジョブ)をプリントアウトすることが出来る。
また、パーソナルボックスに格納された複数の画像データのなかから所望する画像データ(ジョブ)を複数選択して、一度に複数の画像データをHD304から消去することが出来る。
複数選択ボタン3703は、パーソナルボックスに格納されている画像データを一度に複数プリントしたり(即ち、一度に複数のジョブをプリントすることを意味する)、HD304から画像データを一度に複数消去する(即ち、一度に複数のジョブを消去することを意味する)場合において、パーソナルボックスに格納されている画像データのなかから複数の画像データ(複数のジョブ)を選択出来るようにする為のボタンである。
ユーザが、複数選択ボタン3703を押下し、表示領域3702内に表示されている画像データのなかから所望する画像データを複数選択すると、図41に示す画面のように、ユーザにより選択された複数のジョブが白黒反転表示される。
詳細情報ボタン3704は、ユーザにより選択された画像データに関する詳細な情報(例えば、HD304の全記憶容量に対する該画像データの使用容量、予めホストコンピュータ1000にて設定された原稿枚数及び出力部数等)を表示する画面(不図示)に移行する為のボタンである。
上下スクロールボタン3705は、1画面では表示しきれない多数のジョブ内容を表示する場合に、画面をスクロールさせるボタンである。閉じるボタン3706は、図36のパーソナルボックスのメイン画面3600に戻る為のボタンである。
消去ボタン3707は、表示領域3702上でユーザにより選択された画像データをパーソナルボックスから消去する為のボタンである。
プリントボタン3708は、表示領域3702上でユーザにより選択された画像データをプリントする為のボタンである。
尚、本形態は、ユーザが複数選択ボタン3703を押下せずに、表示領域3702上で所望する画像データを1つだけ選択し、プリントボタン3708を押下すると、図38に示すプリント部数変更画面3800が表示される。ユーザは、画面3800において、画像データの出力部数の設定変更を行うことが出来る。そして、更に、図38の画面3800から図39に示すプリントモード設定画面3900に移行し、画面3900において、ユーザは、画像データのプリントモードの設定変更を行うことが出来る。
また、一方、ユーザが複数選択ボタン3703を押下し、表示領域3702上で所望する画像データを複数選択し、プリントボタン3708を押下すると、上述した画像データの出力部数及びプリントモードの設定変更を禁止するよう画面3800を表示せずに、予めホストコンピュータ1000にて設定された画像データの出力部数及びプリントモードに基づいて画像データのプリントを開始する。
例えば、図41に示す画面の状態、即ち、ユーザが複数選択ボタン3703を押下した後、ボックス内の複数のジョブ(複数の一連の画像データに相当)のうちの「組織に関する機密」という文書名の例えば6ページからなるジョブと、「パーソナルボックスの使い方」という文書名の例えば4ページからなるジョブを、パネル内から選択した状態で、ユーザが該画面のプリントボタンを押下すると、プリントモードの再設定の為の画面(画面3800、画面3900)への遷移は行なわれずに、そのまま、「組織に関する機密」という文書名のジョブと「パーソナルボックスの使い方」という文書名のジョブの画像データが順次HD304から読み出され、各々、ホストコンピュータ1000で予め設定されたプリントモードデータ(初期設定プリントモードデータ)に基づいたプリント処理が実行される。
尚、画面の表示に関して、ユーザにより複数選択ボタン3703が押下され、次いで、ボックス内からユーザの所望する複数の文書(ファイル)が選択され、プリントボタンが押下された時点で、表示パネル620上に、「現在選択されたファイル数は2つです。ファイルが複数なので設定変更は出来ません。プリント設定を変更したい場合は、ファイルを1つだけ選択して下さい。」等のメッセージ画面を表示してユーザに確認を求めても良い。そして、該画面上のOKボタンがユーザにより押下された時点でプリント処理を開始するようにしても良い。
これにより、所望する複数の画像データ(即ち、複数のジョブ)のすべてのプリントモードを把握していないユーザが、一度に複数の画像データをプリントする場合において、誤ってプリントモードを変更してしまうことを防ぐ。
図38のプリント部数変更画面3800について説明する。この画面は、図37の画面3700において、ユーザが複数選択ボタン3703を押下せずに、表示領域3702上で所望する画像データを1つだけ選択し、プリントボタン3708を押下した場合に表示される画面である。
また、本形態は、図37の画面3700から画面3800に切り替わると、画面3800には、予めホストコンピュータ1000にて設定された画像データの出力部数が表示される。例えば、図38では、予めホストコンピュータ1000にて設定された画像データの出力部数が100であること表している。
該画面3800が表示されている状態で、ユーザが操作部のテンキー622を用いて画像データの出力部数を入力することにより、予めホストコンピュータ1000にて設定された画像データの出力部数を変更することが出来る。
尚、画像データの出力部数は、表示領域3801に表示されており、ユーザがテンキー622を用いて入力した画像データの出力部数に対応した数値が表示領域3801に表示される。
ユーザが画像データの出力部数を変更するよう操作部のテンキー622を用いて画像データの出力部数を入力し、OKボタン3802を押下すると、複写装置100は、表示領域3801に表示されてた出力部数で画像データのプリントを行う。
プリントモード再設定ボタン3803は、予めホストコンピュータ1000にて設定されたプリントモードを変更する為のボタンであり、ユーザが該ボタン3803を押下すると、図39に示すプリントモード設定画面3900が表示される。
取り消しボタン3804は、画像データのプリント処理を取り消す為のボタンであり、ユーザが該ボタン3804を押下すると、画像データのプリント処理を行わずに、図37のパーソナルボックスプリント画面3700に戻る。
図39のプリントモード設定画面3900について説明する。この画面は、図38の画面3800において、ユーザによりプリントモード再設定ボタン3803が押下された場合に表示される画面である。ユーザは、該画面3900にて予めホストコンピュータ1000にて設定されたプリントモード(画像データの出力部数、出力すべき記録紙の用紙サイズ、片面出力または両面出力、排紙処理等)を変更することが出来る。
また、本形態は、図39の画面3900が表示された際は、予めホストコンピュータ1000にて設定された画像データのプリントモードが表示される。
例えば、図39の画面3900には、画像データの出力部数が100で、出力する記録紙の用紙サイズがA4で片面出力を行うモードが表示されている。尚、ソートの設定は、パンフレットモードが選択されているものとする。
また、この場合、予めホストコンピュータ1000にて設定されたプリントモードは、画像データの出力部数が100で、出力すべき各ページがすべて片面出力であり、出力する記録紙の用紙サイズがA4である。
このように、出力すべき各ページの設定がすべて同じ場合、ユーザは、両面設定ボタン3901を用いて、全ページに対して両面出力を行うよう再設定することができる。
同様に、出力すべき各ページの用紙サイズがすべて同じ場合、ユーザは、用紙選択ボタン3902を用いて、全ページに対する用紙サイズの再設定を行うことが出来る。
尚、ソートの設定に関しては、上述したように、予めホストコンピュータ1000にてパンフレットモードが設定されている。本形態は、PDLデータからビットマップデータに展開する時点でパンフレットモードにおけるレイアウト処理を行う。また、そのレイアウトにて展開された画像データをHD304に記憶するので、出力時におけるソートの再設定はユーザが行えないようにする為にソート選択ボタン3903を網掛け表示する。
即ち、CPU171は、ユーザにより選択された画像データが、HD304への記憶処理に先立って、既に所定の処理(ex、Nin1等のレイアウト処理や、フォーム画像との合成処理)が施された画像データであるか否かを判別し、HD304への記憶処理に先立って、画像データの編集処理が行なわれたと判別した場合は、画像データの編集処理に係る変更操作(例えば、4in1処理した状態でHD304に記憶したものを2in1で出力するよう再設定したり、フォーム合成された状態でHD304に記憶されたものをフォーム画像が合成される前の状態で出力するよう再設定したりする等)を、ユーザが行えないよう、これらの設定に該当するボタン(例えば、図では、ボタン3903)を網掛け表示して無効状態(ユーザが押下しても反応しない状態)とし、一方、このような画像データの編集処理に直接係らない変更操作(例えば、1部出力するようホストで設定されていたものを2部出力するよう再設定したり、片面から両面印刷に再設定したり、印刷すべきシートのサイズの変更等)はユーザが行えるよう、これらの設定に該当するボタン(例えば、ボタン3901、3902等)は有効状態にするよう制御する。従って、ホストコンピュータにて設定されたプリントモードに関するデータに含まれているソートの種類に関する設定項目データが、パンフレットモードでは無く、仮に、ステイプルソートモード(画像形成されたシート群に対して綴じ処理を行う)であった場合は、ソート選択ボタン3903は網掛け表示せずに有効状態とし、ユーザによる再設定を許可しても良い。例えば、この場合、ユーザは、該ボタンを押下することで、ステイプルソートモードからノンソートモードまたはグループソートまたはソートモードに再設定することが出来る。
また、ホストコンピュータ1000にて作成された画像データを忠実に再現することを考慮し、上述したような、HD304への記憶処理に先立って、画像データの編集処理が行なわれたか否かを判別する処理を行わずに、シート上に画像を形成する処理に先立って行う画像データに対する所定の処理(例えば、画像データの合成処理やNin1処理、拡大/縮小レイアウト処理や画像データの回転処理等)に係る設定は、ユーザにより変更不可能な設定項目とし、上記画像データに対する所定の処理に係る再設定は予め禁止するよう制御し、上記画像データに対する所定の処理に直接的に係らないその他の設定、例えば、画像形成すべきシートの出力枚数に関する設定及びシートの両面に画像を形成するか否かに関する設定、及び画像形成されたシートの整合処理に関する設定、印刷すべきシートのサイズに関する設定等をユーザにより変更可能な設定項目とし、これらに関する再設定は許可するようCPU171により制御しても良い。
このように、本形態では、ユーザにより再設定が出来ない項目(この場合、ソートの設定)に対応するボタンを網掛け表示する。
尚、上述したように、図38の画面3800において、ユーザは、予めホストコンピュータ1000にて設定された画像データの出力部数を変更できる。本形態では、該画面3900においても、画像データの出力部数を変更することが出来る。この場合、ユーザは、操作部のテンキー622を用いて、画像データの出力部数を設定する。
該画面3900において、ユーザがプリントモードの再設定を行い、OKボタン3904を押下すると、複写装置100は、ユーザにより設定されたプリントモードで画像データのプリント処理を行う。
取り消しボタン3906は、画像データのプリント処理を行わないで、パーソナルボックスのプリント画面3700に戻る為のボタンである。
再設定クリアボタン3905は、ユーザにより再設定されたプリントモードをホストコンピュータ1000にて設定されたプリントモードに戻す為のボタンである。ユーザが該ボタン3905を押下すると、複写装置100は、画像データのプリントモードをホストコンピュータ1000にて設定されたプリントモードに戻し、プリント部数設定画面3800に戻る。
以上説明したように、ホストコンピュータ1000で設定され、画像データと共にHD304に記憶された、プリントモードデータには、画像形成すべきシートの出力枚数に関する設定、及びシートの両面に画像を形成するか否かに関する設定、及び画像形成されたシートの整合処理に関する設定(ノンソートモード、ソートモード、ステイプルソートモード等)、及び印刷すべきシートのサイズに関する設定等、複数の設定項目データが含まれている。このホストコンピュータ1000で予め設定されたプリントモードは、操作部172の操作パネル620上に表示される設定画面3800や画面3900上で、各設定項目毎に、ユーザが変更することが出来る。そして、仮に、ユーザにより複数の設定項目の何れかが複写装置の操作部172で変更された場合に、再度ホストコンピュータ1000で設定した内容に戻したいとユーザが希望する場合は、画面3900上の再設定クリアボタン3905を1回押下するだけで、複数の設定項目のすべてがホストコンピュータ1000で設定された内容に復帰することが出来る。
これにより、複数の設定項目のうちの幾つかを操作部172で変更したが、やはり、ホストコンピュータ1000で設定したプリントモードに戻したいと希望した場合に、複数の設定項目毎に、いちいちホストコンピュータ1000で設定された内容に戻していくといった煩わしい操作を省くことが出来る。
また、複数のパーソナルボックスのうちの、共有ボックスのような、複数人で共有するボックスのなかから所望する文書(画像データ)を選択してプリントする場合に、ユーザがプリント指示の前に、再設定クリアボタン3905を1度押下しておけば、誰かが先に操作部172で該文書のプリントモードを変更していたとしても、該ユーザはそれを意識すること無く、ホストコンピュータ1000で作成されたデータを忠実に出力させることが出来る。
このように、本形態は、ユーザが操作部にて変更したプリントモードを、所定の指示に応じて、ホストコンピュータにて設定されたプリントモードに一括で復帰することできる。
従って、操作部にて変更したプリントモードをホストコンピュータにて設定されたプリントモードに戻す場合において、ユーザが行うべき操作を簡単にすることができ、パーソナルボックスに対する操作性が向上がする。
次に、図40のフローチャートを用いてパーソナルボックスに記憶された画像データをプリントする際の処理を説明する。この処理は、操作部の表示パネル620に、図37のパーソナルボックスのプリント画面3700が表示される度に行われ、CPU171により行われる。該処理を実行する為のプログラムは、ROM174にプログラムコードとして記憶しており、CPU171が該コードを読み出して実行する。
まず、図37の画面3700において、ユーザにより閉じるボタン3706が押下されたか否か判定する(ステップS4200)。ステップS4200にて、ユーザにより閉じるボタン3706が押下されたと判定した場合は、この処理を終了する。
ステップS4200にて、ユーザにより閉じるボタン3706が押下されていないと判定した場合は、ユーザにより複数選択ボタン3703が押下されたか否かを判定する(ステップS4201)。
ステップS4201にて複数選択ボタン3703が押下されていないと判定した場合は、画面3700の表示領域3702上でユーザにより画像データが選択されたか否かを判定する(ステップS4202)。
ステップS4202にて、ユーザにより画像データが選択されないと判定した場合はステップS4200に戻る。また、ステップS4202にてユーザにより画像データが選択されたと判定した場合は、該画像データの詳細情報を操作パネル620に表示できる状態にする(ステップS4203)。
ステップS4203の処理が完了したら、図37の画面3700にてユーザにより詳細情報ボタン3704が押下されたか否を判定する(ステップS4204)。
ステップS4204にて、ユーザにより詳細情報ボタン3704が押下されたと判定した場合は、ユーザにより選択された画像データに関する詳細な情報(例えば、HD304の全記憶容量に対する該画像データの使用容量、予めホストコンピュータ1000にて設定された原稿枚数及び出力部数等)を示す画面を表示パネル620上に表示する(ステップS4205)。
ステップS4205にて詳細情報の画面を表示した状態で、ユーザにより図37の画面3700の閉じるボタン3706が押下されたか否かの判定する(ステップS4206)。ステップS4206は、詳細情報の画面を表示した状態で、ユーザにより閉じるボタン3706が押下されるまで繰り返される。
ステップS4206にて、詳細情報の画面を表示した状態で、ユーザにより閉じるボタン3706が押下されたと判定した場合は、パーソナルボックスのプリント画面3700に戻し(ステップS4207)、ステップS4200に戻る。
ステップS4204にて、ユーザにより詳細情報ボタン3704が押下されていないと判定した場合は、ユーザにより画面3700の消去ボタン3707が押下されたか否か判定する(ステップS4208)。
ステップS4208において、ユーザにより消去ボタン3707が押下されたと判定したら、ステップS4202にてユーザにより選択された画像データをHD304から消去し(ステップS4209)、ステップS4200に戻る。
ステップS4208において、ユーザにより消去ボタン3707が押下されていないと判定したら、ユーザにより画面3700のプリントボタン3708が押下されたか否かを判定する(ステップS4210)。
ステップS4210にて、ユーザにより画面3700のプリントボタン3708が押下されていないと判定したら、ステップS4200に戻る。
ステップS4210にて、ユーザにより画面3700のプリントボタン3708が押下された場合は、操作パネル620に図38のプリント部数設定画面3800を表示する(ステップS4211)。尚、ユーザが、予めホストコンピュータ1000にて設定された画像データの出力部数を変更したい場合は、この際に、操作部172のテンキー622を用いて所望する出力部数を入力する。
ステップS4211にて、プリント部数設定画面3800を表示したら、ステップS4202にてユーザにより選択された画像データについて再設定できる項目(画像データの出力部数、用紙サイズ、両面印刷または片面印刷、ソートの設定等)の判定(ステップS4212)を行い、再設定が可能な状態であるか否か(ステップS4213)を判定する。
ステップS4213にて、ユーザにより再設定が可能な項目が1つでもあると判定したら、ユーザにより図38の画面3800の再設定ボタン3803が押下されたか否か判定する(ステップS4214)。
ステップS4214にて、ユーザにより画面3800の再設定ボタン3803が押下されたと判定したら、プリントモード設定画面3900を表示する(ステップS4215)。尚、ユーザにより再設定不可能な項目がある場合は、この際に、該当するボタン(例えば、ボタン3903)を網掛け表示し、該項目に限りユーザによる再設定を禁止する。
次に、該画面3900において、ユーザにより再設定クリアボタン3905が押下されたか否か判定(ステップS4216)する。ステップS4216にて、ユーザにより再設定クリアボタン3905が押下されたと判定した場合は、モード解除を行い(ステップS4217)、ステップS4211に戻る。
ステップS4217のモード解除とは、ユーザにより再設定されたプリントモードを一括解除し、予めHD304に記憶されているプリントモードに戻す動作である。即ち、ユーザにより再設定されたプリントモードを予めホストコンピュータ1000にて設定されたプリントモードに戻す為の処理である。
ステップS4216にて、ユーザにより再設定クリアボタン3905が押下されていないと判定した場合は、ユーザにより画面3900のOKボタン3904が押下されたか否か判定する(ステップS4218)。
ステップS4218にてユーザによりOKボタン3904が押下されたと判定したら、画面3900に表示されたプリントモードに基づいて、画像データのプリントを開始する(ステップS4219)。
ステップS4218にてユーザによりOKボタン3904が押下されていないと判定したら、ステップS4216に戻る。
ステップS4213において、再設定が不可能と判定した場合は、ユーザがプリントモードの再設定を行うことを禁止するよう再設定ボタン3803を網掛け表示し、プリントモード設定画面3900に移行出来ないようにする(ステップS4220)。
ステップS4214にて、ユーザにより画面3800の再設定ボタン3803が押下されていなと判定した場合、または、ステップS4220を行ったら、ユーザにより画面3800の取消ボタン3804が押下されたか否を判定する(ステップS4221)。
ステップS4221にて、ユーザにより取消ボタン3804が押下されたと判定した場合は、パーソナルボックスのプリント画面3700に切り換え(ステップS4222)、ステップS4200に戻る。
ステップS4221にて、ユーザにより画面3800の取消ボタン3804が押下されていないと判定した場合は、ユーザにより画面3800のOKボタン3802が押下されたか否かを判定する(ステップS4223)。
ステップS4223にて、ユーザにより画面3800のOKボタン3802が押下されたと判定したら、画面3800に表示された画像データの出力部数に基づいて、画像データのプリントを開始する(ステップS4219)。ステップS4223にてユーザによりOKボタン3802が押下されていないと判定したら、ステップS4221に戻る。
ステップS4201にて、複数選択ボタン3703が押下されたと判定した場合は、画面3700の表示領域3702上でユーザにより複数の画像データ(即ち、複数のジョブ)が選択されたか否かを判定する(ステップS4224)。
ステップS4224にて、ユーザにより複数の画像データが選択されていないと判定した場合はステップS4200に戻る。また、ステップS4224にて、ユーザにより複数の画像データが選択されたと判定した場合は、ユーザにより画面3700の消去ボタン3707が押下されたか否か判定する(ステップS4225)。
ステップS4225において、ユーザにより消去ボタン3707が押下されたと判定したら、ステップS4224にてユーザにより選択された複数の画像データをHD304から消去し(ステップS4226)、ステップS4200に戻る。
ステップS4225において、ユーザにより消去ボタン3707が押下されていないと判定したら、ユーザにより画面3700のプリントボタン3708が押下されたか否かを判定する(ステップS4227)。
ステップS4227にて、ユーザにより画面3700のプリントボタン3708が押下されていないと判定したら、ステップS4200に戻る。
ステップS4227にて、ユーザにより画面3700のプリントボタン3708が押下されたと判定したら、画面3700から画面3800、画面3900への表示切換え動作を行わずに、そのまま、ステップS4224にてユーザにより選択された複数の画像データ(即ち、複数のジョブ)に対するプリント処理を実行する(ステップS4228)。そして、ステップS4200に戻る。
上述した処理により、ユーザが操作部にて変更したプリントモードを所定の命令に応じて、ホストコンピュータにて設定されたプリントモードに一括で復帰できる。従って、操作部にて変更したプリントモードをホストコンピュータ1000にて設定されたプリントモードに戻す場合において、ユーザが行うべき操作を簡単にすることができる。
また、パーソナルボックスから画像データをプリントする際に、ユーザは、パーソナルボックスに格納された画像データのなかから所望する画像データを複数選択して、一度に複数の画像データをプリントアウト出来るので、ユーザが行うべき操作を簡単にすることが出来る。
同様に、パーソナルボックスに格納された画像データのなかから所望する画像データを複数選択して、一度に複数の画像データをHD304から消去することが出来る。
また、ユーザが、パーソナルボックスに格納された画像データのなかから所望する画像データを複数選択した場合は、ホストコンピュータ1000にて設定されたプリントモードの設定変更を禁止するよう制御するので、所望する複数の画像データのすべてのプリントモードを把握していないユーザが、一度に複数の画像データをプリントする場合において、誤ってプリントモードを変更してしまうことを防ぐ。
このように、パーソナルボックスに対する操作性を向上させ、ユーザが行うべき操作を簡単にし、パーソナルボックスの使い勝手を向上させることが出来る。
尚、以上説明した本実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した本実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
なお、実施形態では印刷機構部分にレーザビームによる電子写真方式を採用した例を説明したが、これに限らず如何なる印刷方式(例えばLEDプリンタ、熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ等)を採用しても良いのは勿論である。