JP2007214625A - 画像処理装置 - Google Patents

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JP2007214625A
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正生 関
Toshiyuki Yano
季之 谷野
Ryoichi Sato
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Toshifumi Takahira
俊史 高平
Masaomi Sakamoto
正臣 坂本
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Abstract

【課題】キャリブレーションの精度を向上し、また利便性を向上できる画像処理装置を提供する。
【解決手段】キャリブレーションの対象となる画像形成装置としてのプリンタ3に対して、当該画像形成装置としてのプリンタ3が形成する画像の平均的状態を視認させるための平均状態確認カラーパッチ群と、キャリブレーションに用いるカラーパッチ群とを含むキャリブレーションシートを複数枚出力させる画像処理装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラープリンタ等の画像形成装置におけるキャリブレーション作業を支援する画像処理装置に関する。
カラープリンタ等の画像形成装置では、経時的な変化によって色再現の特性が変化することがある。そこで、当該装置の標準的な色再現状態に復帰させるため、形成の対象となる色に対応する色材の使用量などを調整する制御(キャリブレーション)が行なわれる。
このキャリブレーションでは、対象となる画像形成装置に、所定の複数色の画像を含むキャリブレーション用の画像(キャリブレーションシート)を形成させ、当該形成させた画像の色を読み取って、実際に形成された色と、予定された色との相違を検出し、当該相違に基づいて色材の使用量などの調整を行なうことになる。
ところが画像形成装置のうちには、数枚を形成する期間のうちに、色再現特性が変動するものがあり、このような画像形成装置において、平均的な状態でないときにキャリブレーションシートを形成させ、このキャリブレーションシートを利用してキャリブレーションを行なってしまうと、キャリブレーションの精度が低下してしまう。
なお、単色で調整が困難である低濃度、高濃度の濃度調整においても、精度良く、また容易に調整するため、リファレンスチャートの空白領域に印刷された単色パッチの濃度とリファレンスチャートにおける基準濃度の単色の濃度との比較に基づいて、濃度調整値を決定する技術が特許文献1に開示されている。
特開2003−15376号公報
このように上記従来のキャリブレーション処理では、数枚を形成する期間など、短期的に色再現特性が変動する画像形成装置におけるキャリブレーションでは、平均的な状態であるか否かを判別しつつキャリブレションシートを形成させる必要があるが、当該判別が容易でないという問題点があった。
また、カラープリンタ等の画像形成装置では、色材が複数用いられており、これらすべての色材についてのキャリブレーションを毎回行なうことは、読み取り(測色)の手間もかかり、利便性が低い。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、キャリブレーションの精度を向上し、また利便性を向上できる画像処理装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、画像処理装置であって、キャリブレーションの対象となる画像形成装置に対して、当該画像形成装置が形成する画像の平均的状態を視認させるための平均状態確認カラーパッチ群と、キャリブレーションに用いるカラーパッチ群とを含むキャリブレーションシートを複数枚出力させることを特徴としている。
また、本発明の一態様に係る画像処理装置は、キャリブレーションの対象となる画像形成装置に対して、当該画像形成装置が形成する画像のページ間での色変動状態を視認させるための変動状態確認カラーパッチ群と、キャリブレーションに用いるカラーパッチ群とを含むキャリブレーションシートを複数枚出力させることを特徴としている。
ここで前記変動状態確認パッチ群を、キャリブレーションシートの形成先となる記録媒体の周縁部近傍に配列することとしてもよい。このとき前記変動状態確認パッチ群は、ページごとに順序を反転して配列してもよい。さらに前記キャリブレーションシートには、さらに、画像形成装置が形成する画像の平均的状態を視認させるための平均状態確認カラーパッチ群を含めてもよい。
また、本発明の別の態様に係る画像処理方法は、キャリブレーションの対象となる画像形成装置に対して、当該画像形成装置が形成する画像の平均的状態を視認させるための平均状態確認カラーパッチ群と、キャリブレーションに用いるカラーパッチ群とを含むキャリブレーションシートを複数枚出力させることを特徴としている。
さらに本発明の別の態様に係るプログラムは、コンピュータに、キャリブレーションの対象となる画像形成装置に対して、当該画像形成装置が形成する画像の平均的状態を視認させるための平均状態確認カラーパッチ群と、キャリブレーションに用いるカラーパッチ群とを含むキャリブレーションシートを複数枚出力させることを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る画像処理装置は、図1に示すプリンタコントローラ1として実現される。ここでの例では、プリンタコントローラ1は、クライアント装置2と画像形成装置としてのプリンタ3とに接続され、図1に示すように制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、インタフェース部15、及び読取部16を備えて構成される。
クライアント2は、利用者が用いるパーソナルコンピュータ等であり、利用者は、プリンタ3にて形成させる画像データを、このクライアント2からネットワークを介してプリンタコントローラ1に送信することになる。
プリンタ3は、カラープリンタであり、例えば、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)の各色材を用いて画像を形成する。プリンタ3は、受信した画像データに従って、用紙等の記録媒体上に画像を形成する。ここで画像データは、例えばビットマップのデータであり、各画素の色をリストとして含む。
プリンタ3は、また各色材ごとに、入力される色の値(Cin)と、形成に用いる色材の量(Cout)とを関連づけるテーブル(ルックアップテーブル、LUT)を記憶している。そしてプリンタ3は、画素ごとに、色の情報(例えばRGBの色空間で表現されている)を色材の色空間(CMYKの色空間)に変換し、CMYK色空間上の値に基づき、上記記憶しているLUTを参照して、各色材の使用量を演算し、当該演算によって得られた使用量だけ、各色材を供給して、当該画素で表現された画像を現像し、(用紙等への)転写し、定着する各プロセスを実行する。
ここでプリンタ3の色材供給部の劣化や、現像、転写等の各プロセスに関わる画像形成機構の経時変化によって、予定された色が再現されない場合があり、キャリブレーションでは、上記LUTを補正することで、この色の再現を補償するのである。
プリンタコントローラ1の制御部11は、CPU等のプログラム制御デバイスであり、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作する。この制御部11は、クライアント装置2から画像形成の指示と、形成処理の対象である画像データとを受信して、プリンタ3に対し、当該画像データの形成指示を出力する。また、この制御部11は、利用者からプリンタ3のキャリブレーションを行なうべき旨の指示を受けて、プリンタ3に対してキャリブレーションシートを複数枚出力させる処理を行う。
さらにこの制御部11は、読取部16による読み取りの結果の情報を受け入れて、プリンタ3のキャリブレーション処理を実行する。これらの制御部11の処理の内容については後に詳しく述べる。
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶素子を含んで構成される。この記憶部12には制御部11によって実行されるプログラムが格納されている。さらに、この記憶部12は、制御部11のワークメモリとしても動作する。
操作部13は、マウスやキーボード等であり、利用者の指示操作の内容を制御部11に出力する。表示部14は、ディスプレイ等であり、制御部11から入力される指示に従って、情報を利用者に提示する。
インタフェース部15は例えばネットワークインタフェースであり、ネットワークを介してクライアント2やプリンタ3に接続されている。このインタフェース部15は、制御部11から入力される指示や画像データをネットワークを介してプリンタ3へ送信出力する。またこのインタフェース部15は、ネットワークを介してクライアント2から受信するデータを制御部11に出力する。
読取部16は、プリンタ3が形成したキャリブレーションシート上のカラーパッチを読み取るスキャナ等であり、読み取って得た画像データを制御部11に出力する。この読取部16は、測色機であってもよいし、フラットベッドスキャナやハンディスキャナ等であってもよい。
ここで制御部11の処理の内容について説明する。制御部11は、操作部13から利用者の指示操作としてプリンタ3のキャリブレーションを開始するべき旨の指示を受け、キャリブレーションの対象となるプリンタ3に対して、キャリブレーションシートの基礎となる画像データと、当該キャリブレーションシートの画像データに基づく画像形成を予め定めた複数回(複数部)形成させる形成指示とを、インタフェース部15を介して送信出力する。
本実施の形態において特徴的なことの一つは、図2に示すように、このキャリブレーションシートの基礎となる画像データに、一般的なキャリブレーション用のカラーパッチ群(C)とともに、プリンタ3が形成する画像の平均的状態を視認させるための平均状態確認カラーパッチ群(A)と、形成する画像のページ間(枚数ごと)での色変動状態を視認させるための変動状態確認カラーパッチ群(T)とが含まれることである。
ここで各カラーパッチ(色標)は、いずれも、単色で塗りつぶした図形(例えば矩形)であり、キャリブレーション用のカラーパッチ群に含まれるカラーパッチは、プリンタ3が用いる色材(例えばC,M,Y,Kの4色)について、それぞれの一次色(各色材の単色)を0%から100%まで、所定の割合(例えば5%)ずつ増分した値に対応する色で形成される。図2に示した例では、C,M,Y,Kの各色について、0%、5%、10%…、95%、100%と、5%ずつ変化させながら着色した各カラーパッチが形成された例を示している。なお、図示の都合上、図2では、各カラーパッチを模式的に示しており、一部を省略して示すとともに、一次色のものについては、色名を内部に表しているが、この色名は現実に形成されるものではない。
また、平均状態確認カラーパッチ群は、C,M,Y,Kの各色を混合して得られる少なくとも一つのグレー(予め定められた濃度のプロセスブラック)のカラーパッチである。
さらに変動状態確認カラーパッチ群は、C,M,Y,Kごとに、それぞれの色の100%または所定濃度(例えば60%)で形成したカラーパッチである。
また図2では、平均状態確認カラーパッチ群や、変動状態確認カラーパッチ群は、キャリブレーションシートの形成先となる記録媒体の周縁部近傍(周縁部から所定の距離範囲内)に配列して形成した例を示している。
制御部11のこの処理により、プリンタ3は、図2に例示した画像を形成したキャリブレーションシートを複数部出力することになる。
利用者は、平均状態確認カラーパッチ群の形成された位置が互いに隣接するよう、各キャリブレーションシートを一枚ずつ位置をずらしながら重ね合わせ(図3)、略同じ色として視認できるキャリブレーションシートを抽出する。すなわち、プリンタ3の色再現特性が平均的な状態にある場合、平均状態確認カラーパッチ群に含まれている、互いに対応するカラーパッチは、いずれも略同じ色として視認できると考えられる。そこで、対応するカラーパッチが略同色として視認できるキャリブレーションシートは、いずれも略平均的な状態で形成されたものと考えられる。
利用者は、こうして平均的な状態で形成されたと考えられるキャリブレーションシートを抽出し、当該抽出したキャリブレーションシートを用いて、従来と同様に、読取部16を操作して、キャリブレーション用のカラーパッチ群(C)を読み取らせる。そして制御部11が当該読取の結果得られた画像データまたは色を表す情報の入力を受けて、プリンタ3のキャリブレーションの処理を行う。
ここでキャリブレーションの処理は、例えば、実際に出力した指示と、当該指示によって形成された画像(カラーパッチ)から読み取った色の値とに基づいてプリンタ3に格納されている各色のLUTを補正する。このLUTの補正は、例えば補正したLUTを制御部11が生成してプリンタ3に対して送信し、プリンタ3に記憶させればよい。なお、補正したLUTを生成する処理は、広く知られている処理をそのまま用いることができるので、ここでの詳しい説明を省略する。こうして平均的な状態で形成されたキャリブレーションシートを用いたキャリブレーションが可能となるので、キャリブレーションの精度を向上できる。
また、利用者は、図3に示した例と同様に、変動状態確認カラーパッチ群の形成された位置が互いに隣接するよう、各キャリブレーションシートを一枚ずつ位置をずらしながら重ね合わせ、変動が見られる色を認定してもよい。本実施の形態では、出力された複数部のキャリブレーションシートに形成されたC,M,Y,Kの各色材ごとのカラーパッチをそれぞれ比較し、どの色材のカラーパッチの変動が大きいか(濃度のばらつきが大きいか)を利用者が目視で確認できるようにしている。
この場合、利用者は、キャリブレーション用のカラーパッチ群のうち、変動が大きいと判断したカラーパッチの色に対応する色材に係るカラーパッチ群を選択して読取部16に読み取らせるとともに、操作部15を操作して、変動が大きいと判断した色を特定する情報(C,M,Y,Kのいずれかの色名など)を入力する。
制御部11は、この入力に従って、入力された情報で特定される色に係る補正後のLUTを生成し、プリンタ3に送信する。つまり本実施の形態では、利用する各色材のすべてについてのカラーパッチを読み取り、それぞれの色材について、補正後のLUTを生成するのではなく、利用者が変動が大きいと判断したカラーパッチの色に対応するLUTについてのみ補正を行なう。これにより、読み取るべきカラーパッチの量を少なくすることができ、利用者の負担を軽減して、利便性を向上できる。
なお、透過度の高い用紙に形成した場合には、各キャリブレーションシートを位置をずらしながら重ね合わせると、下になった用紙上の色が透過して視認され、カラーパッチの視認に支障を来す場合もある。そこで本実施の形態の制御部11は、変動状態確認パッチ群について、ページごとに配列する位置を異ならせてもよい。つまり、奇数番目に形成したキャリブレーションシートでは、用紙右端近傍に、上からC,M,Y,Kと配列し(図4(a)のP)、偶数番目に形成したキャリブレーションシートでは、用紙左端近傍に、上からC,M,Y,Kと配列する(図4(a)のQ)。これによると、連続して形成されたキャリブレーションシートを2枚、隣接して並べることで(図4(a))、対比の対象となるカラーパッチを隣接させることができ、直接的に対比が可能となって利便性が高い。
尤も、この例では、面内ムラがある場合に、左端側の色の状態と、右端側の色の状態とでばらつきが生じ、そのために色材の変動が生じていると誤認される虞もある。そこで、制御部11は、変動状態確認パッチ群について、ページごとに配列する順序を反転させてもよい。つまり、奇数番目に形成したキャリブレーションシートでは、図4(a)のPに示したのと同様に、用紙右端近傍に、上からC,M,Y,Kと配列し、偶数番目に形成したキャリブレーションシートでは、用紙右端近傍に、上からK,Y,M,Cと配列する(図4(b)のR)。これによると、連続して形成されたキャリブレーションシートを2枚、互いに逆向き(この例では上下逆向き)に隣接して並べることで(図4(c))、対比の対象となるカラーパッチを隣接させることができ、直接的に対比が可能となる。この場合には、形成位置が略同じ位置となるので、面内ムラの影響を受けにくく、より色材自体の変動を視認しやすくなる。
なお、ここでは用紙の左右の端近傍に上下を互いに反転させて形成する例を述べたが、これに代えて、用紙の上下の端近傍に左右を互いに反転させて形成するようにしても同様の効果が得られる。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成例を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置が形成させるキャリブレーションシートの元となる画像の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置が形成させたカラーパッチの対比例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置が形成させたカラーパッチの別の対比例を表す説明図である。
符号の説明
1 プリンタコントローラ、2 クライアント、3 プリンタ、11 制御部、12 記憶部、13 操作部、14 表示部、15 インタフェース部、16 読取部。

Claims (7)

  1. キャリブレーションの対象となる画像形成装置に対して、当該画像形成装置が形成する画像の平均的状態を視認させるための平均状態確認カラーパッチ群と、キャリブレーションに用いるカラーパッチ群とを含むキャリブレーションシートを複数枚出力させることを特徴とする画像処理装置。
  2. キャリブレーションの対象となる画像形成装置に対して、当該画像形成装置が形成する画像のページ間での色変動状態を視認させるための変動状態確認カラーパッチ群と、キャリブレーションに用いるカラーパッチ群とを含むキャリブレーションシートを複数枚出力させることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記変動状態確認パッチ群を、キャリブレーションシートの形成先となる記録媒体の周縁部近傍に配列することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記変動状態確認パッチ群は、ページごとに順序を反転して配列することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記キャリブレーションシートには、さらに、画像形成装置が形成する画像の平均的状態を視認させるための平均状態確認カラーパッチ群を含めることを特徴とする画像処理装置。
  6. キャリブレーションの対象となる画像形成装置に対して、当該画像形成装置が形成する画像の平均的状態を視認させるための平均状態確認カラーパッチ群と、キャリブレーションに用いるカラーパッチ群とを含むキャリブレーションシートを複数枚出力させることを特徴とする画像処理方法。
  7. コンピュータに、キャリブレーションの対象となる画像形成装置に対して、当該画像形成装置が形成する画像の平均的状態を視認させるための平均状態確認カラーパッチ群と、キャリブレーションに用いるカラーパッチ群とを含むキャリブレーションシートを複数枚出力させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012147411A (ja) * 2010-12-24 2012-08-02 Ricoh Co Ltd カラーチャート、カラーチャートレイアウト方法及び画像形成装置
JP2016171448A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 株式会社リコー 画像形成システム

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