JP2007214180A - 基板処理方法,プログラム及び基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法,プログラム及び基板処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の温度分布を効率的に均一化させ,基板の処理むらを防止する。
【解決手段】基板Wの上面に温調用液体を供給し,基板Wの上面に温調用液体の液膜を形成する温調用液体供給工程を行い,基板Wの上面に温調用液体の液膜が形成された状態を維持し,基板Wと温調用液体の液膜との間で熱交換を行わせる熱交換工程を行った。こうして基板Wの温度を均一化した後,基板Wから温調用液体を除去する温調用液体除去工程を行い,基板Wの上面にレジスト液を塗布するレジスト液塗布工程を行った。
【選択図】図4

Description

本発明は,基板処理方法,プログラム及び基板処理装置に関する。
例えばフォトリソグラフィー技術を用いた半導体装置の製造プロセスでは,ウェハの表面上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成した後,そのレジスト膜を露光し,現像して,ウェハ上にレジストパターンを形成する処理が行われている。
上記のレジスト液を塗布する処理工程では,ウェハの温度分布が不均一な状態でレジスト液が供給されると,ウェハの表面上においてレジスト液に粘度差が発生し,レジスト膜の膜厚が不均一になってしまう問題がある。この場合,ウェハに処理むらが発生し,半導体装置の品質が低下するおそれがある。かかる点に鑑み,従来,レジスト液を塗布する際のウェハの温度を調節するための様々な方法が提案されている。例えば,ウェハの温度分布が均一になるまで暫くの間待機する方法が考えられる。また,ウェハに窒素ガスを吹き付けながら回転させることにより,ウェハの温度やレジスト液の温度を調節する方法(特許文献1参照),ウェハを保持する基板保持機構に,ウェハの温度分布を調節できるヒータを備えた構成等が提案されている(特許文献2参照)。
実開平1−67734号公報 特開平4−253320号公報
しかしながら,ウェハの温度分布が均一になるまで待機する方法では,ウェハの熱伝達が効率的に行われず,温度分布の均一化に長時間を要し,全体のスループットが悪くなる問題があった。また,ウェハに窒素ガスを吹き付ける方法を用いても,ウェハの温度分布を確実に均一化させることは難しかった。基板保持機構にヒータを設けると,基板保持機構の構成が複雑になる問題があった。
本発明は,上記の点に鑑みてなされたものであり,基板の温度分布を効率的に均一化させることができ,基板の処理むらを防止することを目的とする。
上記課題を解決するため,本発明によれば,基板を処理する方法であって,基板の上面に温調用液体を供給し,前記基板の上面に温調用液体の液膜を形成する温調用液体供給工程と,前記基板の上面に前記温調用液体の液膜が形成された状態を維持し,前記基板と前記温調用液体の液膜との間で熱交換を行わせる熱交換工程と,前記基板から前記温調用液体を除去する温調用液体除去工程とを行うことを特徴とする,基板処理方法が提供される。
前記温調用液体供給工程においては,前記基板を回転させながら前記基板に対して前記温調用液体を供給しても良い。前記温調用液体を供給する温調用液体供給ノズルを,前記基板に対して相対的に移動させながら,前記温調用液体供給ノズルから前記温調用液体を供給しても良い。
前記温調用液体除去工程においては,前記基板を回転させることにより前記温調用液体を前記基板から振り切るようにしても良い。前記温調用液体除去工程の後に,前記基板の上面にレジスト液を塗布するレジスト液塗布工程を行っても良い。前記温調用液体は,有機溶剤又は水であっても良い。
別の観点による本発明によれば,上記の基板処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
また,本発明によれば,基板を処理する装置であって,基板を保持する基板保持機構と,前記基板の温度を調節する温調用液体を前記基板保持機構に保持された基板の上面に供給する温調用液体供給ノズルと,レジスト液を前記基板保持機構に保持された基板の上面に供給するレジスト液供給ノズルとを備えることを特徴とする,基板処理装置が提供される。
前記温調用液体供給ノズルを前記基板保持機構に保持された基板に対して相対的に移動させる温調用液体供給ノズル移動機構を備えても良い。前記基板保持機構は,前記基板を回転させる構成であっても良い。
前記温調用液体供給ノズルに対して前記温調用液体を供給する温調用液体供給路を備え,前記温調用液体供給路に,前記温調用液体の温度を調節する温調用液体温調部を備えても良い。前記温調用液体は有機溶剤又は水であっても良い。
本発明によれば,基板の上面に温調用液体の液膜を形成し,基板と温調用液体との間で熱交換を行わせることにより,基板の温度分布を効率的に均一化させることができる。従って,温度分布の均一化に要する時間を短くすることができ,スループットの向上を図ることができる。基板の温度分布を均一化することにより,レジスト液を均一な厚さで塗布することができ,これにより,基板の処理むらを防止できる。基板保持機構にヒータを設ける必要が無く,基板保持機構の構成を簡単にすることができる。また,基板の温度を調節するために例えば高精度温調装置等の他の熱処理装置を使用する必要が無く,基板搬送装置の動作を簡単にすることができる。
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は,本実施の形態にかかるレジスト液塗布装置20〜24が備えられた塗布現像処理システム1の構成の概略を示す平面図であり,図2は,塗布現像処理システム1の正面図であり,図3は,塗布現像処理システム1の背面図である。
塗布現像処理システム1は,図1に示すように例えば25枚の略円板形状のウェハWをカセット単位で外部から塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットステーション2と,フォトリソグラフィー工程の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を多段に配置している処理ステーション3と,この処理ステーション3に隣接して設けられている図示しない露光装置との間でウェハWの受け渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2には,カセット載置台5が設けられ,当該カセット載置台5は,複数のカセットCをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在になっている。カセットステーション2には,搬送路6上をX方向に向かって移動可能なウェハ搬送体7が設けられている。ウェハ搬送体7は,カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり,X方向に配列された各カセットC内のウェハWに対して選択的にアクセスできる。
ウェハ搬送体7は,Z軸周りのθ方向に回転可能であり,後述する処理ステーション3側の第3の処理装置群G3に属する温調装置60やトランジション装置61に対してもアクセスできる。
カセットステーション2に隣接する処理ステーション3は,複数の処理装置が多段に配置された,例えば5つの処理装置群G1〜G5を備えている。処理ステーション3のX方向負方向(図1中の下方向)側には,カセットステーション2側から第1の処理装置群G1,第2の処理装置群G2が順に配置されている。処理ステーション3のX方向正方向(図1中の上方向)側には,カセットステーション2側から第3の処理装置群G3,第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5が順に配置されている。第3の処理装置群G3と第4の処理装置群G4の間には,第1の搬送装置10が設けられている。第1の搬送装置10は,第1の処理装置群G1,第3の処理装置群G3及び第4の処理装置群G4内の各処理装置に選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。第4の処理装置群G4と第5の処理装置群G5の間には,第2の搬送装置11が設けられている。第2の搬送装置11は,第2の処理装置群G2,第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5内の各処理装置に選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。
図2に示すように第1の処理装置群G1には,ウェハWに所定の液体を供給して処理を行う液処理装置,例えばウェハWに塗布液としてレジスト液を塗布する本実施形態にかかる基板処理装置としてのレジスト液塗布装置20〜24が,下から順に5段に重ねられている。第2の処理装置群G2には,液処理装置,例えばウェハWに現像液を供給して現像処理する現像処理装置30〜34が下から順に5段に重ねられている。また,第1の処理装置群G1及び第2の処理装置群G2の最下段には,各処理装置群G1,G2内の液処理装置に各種処理液を供給するためのケミカル室40,41がそれぞれ設けられている。
例えば図3に示すように第3の処理装置群G3には,温調装置60,ウェハWの受け渡しを行うためのトランジション装置61,精度の高い温度管理下でウェハWを温度調節する高精度温調装置62〜64及びウェハWの加熱を行う加熱装置65〜68が,下から順に9段に重ねられている。
第4の処理装置群G4では,例えば高精度温調装置70,レジスト液が塗布されたウェハWを加熱するプリベーキング装置71〜74及び現像処理後のウェハWを加熱処理するポストベーキング装置75〜79が,下から順に10段に重ねられている。
第5の処理装置群G5では,ウェハWを熱処理する複数の熱処理装置,例えば高精度温調装置80〜83,露光後のウェハWを加熱処理する複数のポストエクスポージャーベーキング装置84〜89が下から順に10段に重ねられている。
図1に示すように第1の搬送装置10のX方向正方向側には,複数の処理装置が配置されており,例えば図3に示すようにウェハWを疎水化処理するためのアドヒージョン装置90,91,ウェハWを加熱する加熱装置92,93が下から順に4段に重ねられている。図1に示すように第2の搬送装置11のX方向正方向側には,例えばウェハWのエッジ部のみを選択的に露光する周辺露光装置94が配置されている。
インターフェイス部4には,例えば図1に示すようにX方向に向けて延伸する搬送路100上を移動するウェハ搬送体101と,バッファカセット102が設けられている。ウェハ搬送体101は,Z方向に移動可能でかつθ方向にも回転可能であり,インターフェイス部4に隣接した図示しない露光装置と,バッファカセット102及び第5の処理装置群G5に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
上記塗布現像処理システム1で行われるウェハ処理は,例えば図1に示すようにカセットステーション2に設けられた制御部105によって制御されている。制御部105は,例えばコンピュータであり,プログラム格納部を有している。そのプログラム格納部には,上述の各種処理装置や搬送体などの駆動系の動作を制御して,後述する所定のレシピのウェハ処理方法を実現させるためのプログラムPが格納されている。なお,このプログラムPは,コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録されていたものであって,その記録媒体から制御部105にインストールされたものであってもよい。
次に,レジスト液塗布装置20の構成について説明する。図4は,レジスト液塗布装置20の構成の概略を示す縦断面の説明図である。図5は,レジスト液塗布装置20の横断面の説明図である。
レジスト液塗布装置20は,例えば内部を閉鎖可能なケーシング110を有している。ケーシング110内の中央部には,ウェハWを保持して回転させる基板保持機構としてのスピンチャック111を備えている。スピンチャック111は,水平な上面を有し,当該上面には,例えばウェハWを吸引する吸引口(図示せず)が設けられている。この吸引口からの吸引により,ウェハWをスピンチャック111上に吸着保持できる。
スピンチャック111は,例えばモータなどを備えたチャック駆動機構112により,Z方向に向かうスピンチャック111の中心軸を回転中心として,所定の速度に回転できる。また,スピンチャック111の回転により,スピンチャック111上に吸着保持されたウェハWは,スピンチャック111と一体的に,ウェハWの中心部を回転中心として回転させられるようになっている。また,チャック駆動機構112には,シリンダなどの昇降駆動源が設けられており,スピンチャック111は上下動可能である。
スピンチャック111の周囲には,ウェハWから飛散又は落下する液体を受け止め,回収するカップ113が設けられている。カップ113の下面には,回収した液体を排出する排出管114と,カップ113内の雰囲気を排気する排気管115が接続されている。
図5に示すようにカップ113のX方向負方向(図5の下方向)側には,Y方向(図5の左右方向)に沿って延伸するレール120が形成されている。レール120は,例えばカップ113のY方向負方向(図5の左方向)側の外方からY方向正方向(図5の右方向)側の外方まで形成されている。レール120には,例えば二本のアーム121,122が取り付けられている。
図4及び図5に示すように,第1のアーム121には,スピンチャック111に保持されたウェハWの上面に対して例えば有機溶剤をウェハWの温度を調節するための温調用液体として供給する第1のノズル,即ち,温調用液体供給ノズル123が支持されている。第1のアーム121は,図5に示すノズル駆動部124により,レール120上を移動自在であり,温調用液体供給ノズル123を,カップ113のY方向正方向側の外方に設置された待機部125からカップ113内のウェハWの中心部上方まで,Y方向に直進移動させることができる。また,第1のアーム121は,ノズル駆動部124によって昇降自在であり,温調用液体供給ノズル123の高さを調整できる。本実施の形態において,温調用液体供給ノズル123をスピンチャック111に保持されたウェハWに対して相対的に移動させる温調用液体供給ノズル移動機構125は,レール120,第1のアーム121,ノズル駆動部124等によって構成されている。
図4に示すように,温調用液体供給ノズル123には,温調用液体供給源126から供給される温調用液体を温調用液体供給ノズル123に対して供給する温調用液体供給路127が接続されている。温調用液体供給路127には,温調用液体の温度を調節する温調用液体温調部128が介設されている。
第2のアーム122には,スピンチャック111に保持されたウェハWの上面にレジスト液を供給する第2のノズル,即ちレジスト液供給ノズル140が支持されている。第2のアーム122は,例えば図5に示すノズル駆動部141によってレール120上を移動自在であり,レジスト液供給ノズル140を,カップ113のY方向負方向側の外方に設けられた待機部142からカップ113内のウェハWの中心部上方まで,Y方向に直進移動させることができる。また,ノズル駆動部141によって,第2のアーム122は昇降自在であり,レジスト液供給ノズル140の高さも調節できる。本実施の形態において,レジスト液供給ノズル140をスピンチャック111に保持されたウェハWに対して相対的に移動させるレジスト液供給ノズル移動機構143は,レール120,第2のアーム122,ノズル駆動部141等によって構成されている。
図4に示すように,レジスト液供給ノズル140には,レジスト液供給源145から供給されるレジスト液をレジスト液供給ノズル140に対して供給するレジスト液供給路146が接続されている。
なお,他のレジスト液塗布装置21〜24の構成は,上述のレジスト液塗布装置20と同様であるので,説明を省略する。
次に,以上のように構成されたレジスト液塗布装置20におけるウェハWの処理プロセスを,塗布現像処理システム1で行われるフォトリソグラフィー工程のプロセスと共に説明する。
先ず,ウェハ搬送体7によって,カセット載置台5上のカセットCから未処理のウェハWが一枚取り出され,第3の処理装置群G3の温調装置60に搬送される。温調装置60に搬送されたウェハWは,所定温度に温度調節され,その後,第1の搬送装置10によってアドヒージョン装置90に搬送され,所定の疎水化処理が施される。その後ウェハWは,例えばレジスト液塗布装置20に搬送され,ウェハの表面全体にレジスト液が塗布される。このレジスト液塗布装置20における処理プロセスについては後述する。
レジスト液塗布装置20によってレジスト液の液膜(レジスト膜)が形成されたウェハWは,第1の搬送装置10と第2の搬送装置11によって,プリベーキング装置71,周辺露光装置94,高精度温調装置83に順次搬送されて,各装置において所定の処理が施される。その後,ウェハWは,インターフェイス部4のウェハ搬送体101によって図示しない露光装置に搬送され,露光される。
露光処理の終了したウェハWは,ウェハ搬送体101によって例えばポストエクスポージャーベーキング装置94に搬送され,加熱処理が施された後,第2の搬送装置11によって高精度温調装置81に搬送されて温度調節される。その後,現像処理装置30に搬送され,ウェハW上のレジスト膜が現像される。その後ウェハWは,第2の搬送装置11によってポストベーキング装置75に搬送され,加熱処理が施された後,高精度温調装置63に搬送され温度調節される。そしてウェハWは,第1の搬送装置10によってトランジション装置61に搬送され,ウェハ搬送体7によってカセットCに戻されて,一連のフォトリソグラフィー工程が終了する。
次に,上述のレジスト液塗布装置20で行われる処理について詳しく説明する。先ず,アドヒージョン装置90において疎水化処理が施されたウェハWが,第1の搬送装置10によってケーシング110内に搬入される。このときウェハWは,疎水化処理において加熱されて処理されたことにより,常温よりも高温状態になっている。ウェハWの温度は,アドヒージョン装置90から搬出した直後では,例えば約100℃程度になっており,レジスト液塗布装置20まで搬送する間に放熱により降温して,ケーシング110に搬入する際には,例えば約50℃〜60℃程度になる。ケーシング110に搬入されたウェハWは,第1の搬送装置10からスピンチャック111に受け渡され,図4に示すようにスピンチャック111に吸着され,半導体装置が形成されるデバイス形成面を上面とした状態で略水平に保持される。そして,以下に説明する温調用液体供給工程,熱交換工程,温調用液体除去工程,レジスト液塗布工程がこの順に実施される。
温調用液体供給工程においては,温調用液体供給ノズル123が,待機部125からスピンチャック111に保持されたウェハWの上面中心部の上方まで移動させられ,所定の位置で静止させられる。そして,スピンチャック111が回転させられ,ウェハWがスピンチャック111と一体的に所定の回転速度で回転させられながら,回転するウェハWの上面中心部に対して,温調用液体供給ノズル123から温調用液体が供給される。温調用液体は,温調用液体供給源126から供給され,温調用液体温調部128において所定温度(温調用液体供給工程前のウェハWよりも低い温度)に温調されてから温調用液体供給ノズル123に送液され,温調用液体供給ノズル123から吐出される。温調用液体供給ノズル123からウェハWの中心部に供給された温調用液体は,ウェハWの回転に伴って発生する遠心力によって,ウェハWの周縁部に向かって流れる。これにより,温調用液体がウェハW上面全体に満遍なく拡散され,ウェハWの上面全体を覆う温調用液体の液膜が形成される(図6参照)。温調用液体の液膜が形成された後,スピンチャック111の回転及び温調用液体の供給がそれぞれ停止させられ,温調用液体供給ノズル123は待機部125に戻される。
なお,温調用液体供給ノズル123から吐出される温調用液体の温度は,例えば,温調用液体供給工程を開始する前のウェハWの初期温度,後に詳述する温調用液体除去工程における温調用液体の蒸発(気化)に伴ってウェハWから奪われる熱量,後に詳述するレジスト液塗布工程を開始する際のウェハWの温度の目標値(例えば約23℃程度)等をパラメータとした関数に基づいて決定しても良い。温調用液体温調部128においては,かかる関数によって求められた目標温度になるように,温調用液体の温度を調節すれば良い。
温調用液膜形成後,ウェハWはスピンチャック111に保持されたまま静止させられ,ウェハWの上面に温調用液体の液膜が形成された状態が維持されたままで,所定時間放置される。即ち,熱交換工程が行われる。ウェハWが放置される間,ウェハWとウェハW上に形成された温調用液体の液膜との間で熱交換が行われ,高温状態であったウェハWから温調用液体の液膜によって熱が奪われ,ウェハWが次第に冷却される。この場合,液膜中の温調用液体が対流することで,ウェハWから熱が効率的に奪われるとともに,ウェハW中の熱伝達が促進させられる。従って,ウェハWが効率的に冷却され,また,ウェハWの温度分布が効率的に均一化される。この場合,ウェハWに温調用液体の液膜を形成しない場合よりも,ウェハWを迅速に冷却でき,また,ウェハWの温度分布を迅速に均一化させることができる。
このように熱交換工程が行われた後,温調用液体除去工程が開始される。温調用液体除去工程においては,スピンチャック111及びウェハWが再び回転させられ,かかるウェハWの回転に伴って発生する遠心力によって,ウェハW上に形成されていた温調用液体の液膜は,ウェハWの周縁部に向かって流れ,ウェハWから振り切られて除去される。こうしてウェハWが回転させられることにより,ウェハWから温調用液体の液膜が除去される。また,ウェハWが回転させられることにより,ウェハW上の温調用液体の蒸発が促進されるが,このように温調用液体が蒸発する際に,温調用液体の気化熱としてウェハWから熱が奪われる。これにより,ウェハWがさらに冷却される。この温調用液体除去工程により,ウェハWの温度は,常温に近い所定の目標温度,例えば約23℃程度まで降温されるようにしても良い。こうしてウェハWが回転された後,スピンチャック111及びウェハWの回転が停止され,温調用液体除去工程が終了する。なお,かかる温調用液体除去工程においては,ウェハWは完全に乾燥させなくても良く,例えばウェハWの上面全体に,温調用液体の液膜が熱交換工程時よりも薄い厚さで残るようにしても良い。
かかる温調用液体除去工程におけるスピンチャック111及びウェハWの回転速度は,温調用液体供給工程におけるスピンチャック111及びウェハWの回転速度よりも高速にすることが好ましい。これにより,ウェハWから液膜を迅速に除去することができる。
なお,温調用液体除去工程においてウェハWから奪われる熱量や,ウェハWの冷却速度等は,温調用液体除去工程におけるウェハWの回転速度に依存する。また,温調用液体除去工程後にウェハWの上面に残留する温調用液体の液膜の厚さも,温調用液体除去工程におけるウェハWの回転速度に依存する。従って,温調用液体除去工程におけるスピンチャック111及びウェハWの回転速度は,温調用液体除去工程後のウェハWの目標温度,ウェハWの冷却速度,ウェハWの上面に残留させる温調用液体の液膜の厚さ等を考慮して決定しても良い。
以上のようにして熱交換工程及び温調用液体除去工程が行われることにより,ウェハWが所定温度に冷却され,かつ,ウェハWの温度分布が均一化された後,レジスト液塗布工程が実施される。レジスト液塗布工程においては,レジスト液供給ノズル140が,待機部142からスピンチャック111に保持されたウェハWの上面中心部の上方まで移動させられ,所定の位置で静止させられる。そして,ウェハWの上面中心部に対して,レジスト液供給ノズル140からレジスト液が滴下される。ウェハWが回転させられることにより,レジスト液は,ウェハWの回転に伴って発生する遠心力によって,ウェハWの中心部から周縁部に向かって流れる。これにより,レジスト液がウェハW上面全体に満遍なく拡散され,ウェハWの上面全体を覆うレジスト膜が形成される(図7参照)。このとき,ウェハWは温度分布が均一化されているので,ウェハW上においてレジスト液に粘度差が発生すること,即ち,レジスト膜の膜厚が不均一になることを防止できる。レジスト膜が形成された後,スピンチャック111の回転及びレジスト液の供給がそれぞれ停止させられ,レジスト液供給ノズル140は待機部142に戻される。こうして,レジスト液塗布工程が終了する。
その後,ウェハWは第1の搬送装置10によってスピンチャック111から持ち上げられ,ケーシング110内から搬出される。以上のようにして,レジスト液塗布装置20における一連の処理工程が終了する。
以上の実施の形態によれば,ウェハWの上面に温調用液体の液膜を形成し,ウェハWと温調用液体との間で熱交換を行わせることにより,ウェハWを所定温度まで効率的かつ簡単に冷却し,また,ウェハWの温度分布を効率的かつ簡単に均一化させることができる。従って,ウェハWの温度分布の均一化に要する時間を短くすることができ,レジスト液塗布装置20におけるスループットの向上,ひいては,塗布現像処理システム1における処理効率の向上を図ることができる。ウェハWの温度分布を均一化することにより,レジスト液を均一な厚さで塗布することができ,これにより,ウェハWの処理むらを防止できる。
また,スピンチャック111にウェハWを温調するためのヒータを設ける必要が無く,スピンチャック111の構成を簡単にすることができる。また,ウェハWの温度を調節するために他の熱処理装置(例えば高精度温調装置)等を使用しなくても良いので,他の熱処理装置にウェハWを搬送する手間を省略でき,第1の搬送装置10等の動作を簡単にすることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において,各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば以上の実施形態では,ウェハWはアドヒージョン装置90において疎水化処理が行われた後,レジスト液塗布装置20において処理されるとしたが,レジスト液塗布装置20に搬送する以前にウェハWに行われる処理は,かかる形態には限定されない。例えば,ウェハWをアドヒージョン装置90において疎水化処理した後,例えば高精度温調装置70等に搬入し,ここでウェハWを所定の温度(例えば約23℃程度)に冷却させ,その後,レジスト液塗布装置20に搬入しても良い。この場合も,レジスト液塗布装置20において熱交換工程を行うことにより,ウェハWの温度分布を好適に均一化させることができ,これにより,レジスト膜を均一に塗布することができる。
以上の実施形態では,温調用液体供給工程において,静止状態の温調用液体供給ノズル123から回転するウェハWの上面中心部に対して温調用液体を供給することにより液膜を形成するとしたが,温調用液体の液膜を形成する方法は,かかるものに限定されない。例えば,スピンチャック111に保持されたウェハWの上方において,温調用液体供給ノズル123を回転するウェハW(の中心部)に対して相対的に移動させながら,温調用液体供給ノズル123から温調用液体を供給することにより,液膜を形成しても良い。この場合,温調用液体供給ノズル123は,少なくともウェハWの中心部に対して温調用液体を供給可能な位置を通過するように移動させることが好ましい。これにより,ウェハWの上面全体に温調用液体を確実に拡散させることができる。例えば,ウェハWの中心部に対して温調用液体を供給可能な位置から,ウェハWの周縁部に対して温調用液体を供給可能な位置までの間において,温調用液体供給ノズル123を半径方向に往復移動させるようにしても良い。
また,温調用液体供給ノズル123’は,例えば図8に示すように,温調用液体供給ノズル123’の長さ方向に沿って吐出口123aが一列に並べられ,温調用液体をシャワー状に,ウェハWの直径方向の全長に渡って吐出可能な構成としても良い。この場合,各吐出口123aから温調用液体を吐出させながら,温調用液体供給ノズル123’をウェハWの上方においてウェハWに対して相対的に移動させることにより,ウェハWの上面全体を覆う温調用液体の液膜を形成できる。
以上の実施の形態では,温調用液体として有機溶剤を吐出するとしたが,温調用液体はかかるものに限定されず,例えば水(HO)であっても良く,あるいは水と有機溶剤との混合液等であっても良い。例えば温調用液体除去工程の後に,レジスト液塗布工程に代えて,レジスト液以外の他の処理液を用いた処理工程を行う場合,特にウェハWに対して水溶性の処理液などを供給して処理する場合などは,温調用液体を水にすることで,処理液の特性を変えることなく,処理液による処理を好適に行うことができる。
基板処理装置はレジスト液塗布装置20には限定されず,基板に対してレジスト液塗布以外の他の処理を行う装置であっても良い。また,以上の実施形態では,熱交換工程において,温調用液体と熱交換させることによりウェハWを冷却させる場合を説明したが,例えばウェハWの温度よりも高温の温調用液体を供給し,ウェハWを温調用液体によって加熱させながら,温度分布を均一化させるようにしても良い。
基板は半導体装置が形成されるウェハには限定されず,例えばLCD用ガラス基板,CD基板,プリント基板,セラミック基板などであっても良い。
本発明は,基板処理方法,プログラム及び基板処理装置に適用できる。
塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図である。 図1の塗布現像処理システムの正面図である。 図1の塗布現像処理システムの背面図である。 レジスト液塗布装置の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 レジスト液塗布装置の構成の概略を示す横断面の説明図である。 温調用液体の液膜が形成される状態を説明する説明図である。 レジスト膜が形成される状態を説明する説明図である。 別の実施形態にかかるレジスト液供給ノズルを説明する説明図である。
符号の説明
W ウェハ
1 塗布現像処理システム
20 レジスト液塗布装置
111 スピンチャック
123 温調用液体供給ノズル
125 温調用液体供給ノズル移動機構
128 温調用液体温調部
140 レジスト液供給ノズル
143 レジスト液供給ノズル移動機構

Claims (12)

  1. 基板を処理する方法であって,
    基板の上面に温調用液体を供給し,前記基板の上面に温調用液体の液膜を形成する温調用液体供給工程と,
    前記基板の上面に前記温調用液体の液膜が形成された状態を維持し,前記基板と前記温調用液体の液膜との間で熱交換を行わせる熱交換工程と,
    前記基板から前記温調用液体を除去する温調用液体除去工程とを行うことを特徴とする,基板処理方法。
  2. 前記温調用液体供給工程において,前記基板を回転させながら前記基板に対して前記温調用液体を供給することを特徴とする,請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記温調用液体供給工程において,前記温調用液体を供給する温調用液体供給ノズルを,前記基板に対して相対的に移動させながら,前記温調用液体供給ノズルから前記温調用液体を供給することを特徴とする,請求項1又は2に記載の基板処理方法。
  4. 前記温調用液体除去工程において,前記基板を回転させることにより前記温調用液体を前記基板から振り切ることを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の基板処理方法。
  5. 前記温調用液体除去工程の後に,前記基板の上面にレジスト液を塗布するレジスト液塗布工程を行うことを特徴とする,請求項1〜4のいずれかに記載の基板処理方法。
  6. 前記温調用液体は,有機溶剤又は水であることを特徴とする,請求項1〜5のいずれかに記載の基板処理方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の基板処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  8. 基板を処理する装置であって,
    基板を保持する基板保持機構と,
    前記基板の温度を調節する温調用液体を前記基板保持機構に保持された基板の上面に供給する温調用液体供給ノズルと,
    レジスト液を前記基板保持機構に保持された基板の上面に供給するレジスト液供給ノズルとを備えることを特徴とする,基板処理装置。
  9. 前記温調用液体供給ノズルを前記基板保持機構に保持された基板に対して相対的に移動させる温調用液体供給ノズル移動機構を備えることを特徴とする,請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 前記基板保持機構は,前記基板を回転させることを特徴とする,請求項8又は9に記載の基板処理装置。
  11. 前記温調用液体供給ノズルに対して前記温調用液体を供給する温調用液体供給路を備え,
    前記温調用液体供給路に,前記温調用液体の温度を調節する温調用液体温調部を備えることを特徴とする,請求項8〜10のいずれかに記載の基板処理装置。
  12. 前記温調用液体は有機溶剤又は水であることを特徴とする,請求項8〜11のいずれかに記載の基板処理装置。
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