JP2007212764A - リングライト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リングライト1は、円環状の基板2と、基板2の一表面にそれぞれ所定間隔で二重にチドリ配置された外周側のLED3aと、内周側のLED3bと、各LED3(3a,3b)の照射する光を拡散する円環状の拡散板4とを備える。拡散板4は、隣り合うLED3aの照射する光の重なる領域である第1重複領域と、隣り合うLED3bの照射する光の重なる領域である第2重複領域とにわたって、基板2の一表面からの距離が、LED3b側よりLED3a側を遠くなるように傾斜して設置される。基板2は、撮影用ワイドレンズが接続可能な内周を有し、LED3の発光により生じた熱を放出するために、基板2の他表面にはヒートシンク6が形成されている。
【選択図】図3
Description
また、従来、複数のLEDを円周方向に1列で配設する代わりに、複数のLEDを半径方向に並べ、かつ、放射状に配設したリングライトも知られている。
また、面光源を形成するために、リングライトのLEDの個数自体を増やしたり、配設密度を高めたり、ハイパワーのSMD型(Surface Mount Device、表面実装型)LEDを使用したりした場合には、LEDの発熱量が増加してしまうこととなる。したがって、面光源の形成に際して、LEDの発熱を考慮したLEDの配置が要求されている。
さらに、リングライトの小型化によりリングライトの内径が小さくなり過ぎると、リングライトに撮影用ワイドレンズが接続された場合に、ミキレ(照明器具が画面に入ってしまうこと)が生じてしまうという問題も発生する。
また、リングライトは、第1LED群のLEDの個数と、第2LED群のLEDの個数とが同一であり、かつ、第1LED群のLEDと第2LED群のLEDとが互い違いに配置されるので、面光源を形成し易くなる。
請求項2に記載の発明によれば、拡散板の構造が単純なので、リングライトを容易に製造できる。
請求項4に記載の発明によれば、内周側のLEDと外周側のLEDとの間の相関を反映して拡散板の傾斜を定めることができるので、面光源を形成し易くなる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るリングライトの構成について図1乃至図3を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るリングライトの平面図であり、図2は、図1に示したリングライトのA−A線断面矢視図であり、図3は、図1に示したリングライトのB−B線断面矢視図である。
カメラレンズ11は、例えば、ハイビジョン映像の撮影用ワイドレンズであり、その中心が、リングライト1の中心と同軸上にある。
ライト接続枠12は、リングライト1と接続するためにレンズ部10の先端に配設されたアダプタである。
フィルタ部13は、カメラレンズ11の前方に各種フィルタを保持するものであり、ここでは、リングライト1とカメラレンズ11との間に2個設けられている。
なお、レンズ部10は、基端がカメラ本体20(図6参照)に装着されて使用される。
LED3aの個数と、LED3bの個数とは同一である。また、LED3aは、隣り合う2つのLED3bの間に配置される(チドリ配置)。つまり、LED3aと、このLED3aと隣り合う2つのLED3bの中間位置とを結ぶ直線は、基板2の半径方向に一致している。
図4(a)に示すように、隣り合う2つのLED3aは、基板2上に第1間隔Daをあけて配置されている。各LED3aは、光を放射角度θで照射する。これにより、各LED3aから照射される光は、各LED3aから高さ(距離)Haの位置で交わる。この高さHaの位置を含む図中上方の領域が第1重複領域である。
内側円環部41は、基端が基板2の内周側縁部に接続され、基板2の内周に沿って周状に垂直に立設している。この内側円環部41の高さ(幅)は、隣り合う2つのLED3bから照射される光の交わる領域である第2重複領域のうち、LED3bに最も近い位置までの高さ、つまり高さHb(図4(b)参照)であることが好ましい。
まず、基準LEDであるLED3bについて、水平方向に内周側に向かって第2間隔Db(図4(b)参照)の半分の値だけ離間した位置において、第2重複領域までの高さがHb(図4(b)参照)である地点を内周側端点として定める。
レンズ接続部材5は、リングライト1の他表面側で、リングライト1と、レンズ部10のライト接続枠12とを接続する部材である。このレンズ接続部材5は、図1および図2に示すように、レンズ部10と接続される際の垂直方向の上下にそれぞれ設けられている。これは、横長のハイビジョン用のアスペクト比(16:9)に対応してリングライト1の内周の水平方向の画角(図3の破線参照)を、垂直方向の画角(図2の破線参照)よりも広くとり、かつ、リングライト1を支持する充分な強度を確保するためである。さらに、レンズ接続部材5の基板2への配設位置は、カメラレンズ11の前方にフィルタ部13を設けた状態で、ミキレが生じないような位置に接続されている。
リングライト1を、図6(a)に示すように、レンズ部10に接続すると共に、このレンズ部10を撮影用のカメラ本体20に装着して、被写体の映像(または画像)を撮影するためにLED3を発光させた場合には、リング状の発光面(面光源)601を形成することとなる。その結果、被写体に一様な照明効果を及ぼすこととなる。具体的には、演出のために、人物の瞳に「一様なリング」を映した映像(アイキャッチ)を撮影しようとする場合には、図6(b)に示すように、人物の瞳602に、リング状の発光面(面光源)601を反映したリングが映った状態で撮影できる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るリングライトの構成を示す模式図であって、(a)は平面図、(b)は(a)におけるC−C線断面矢視図をそれぞれ示している。
図7に示したリングライト1Aは、レンズ部10に接続されて使用される。レンズ部10は、図1乃至図3で説明したものと同一である。
基板2Aおよびヒートシンク6Aは、図1に示した基板2およびヒートシンク6と同様なので説明を省略する。リングライト1Aに設けられたLED3は、個数(図7(a)では30個)が異なるだけで、図1に示したLED3と同一である。リングライト1Aには、それぞれ15個ずつのLED3aおよびLED3bが設けられている。
内側円環部41Aの高さ(LED3aから拡散板4Aまでの距離)と、外側円環部42Aの高さ(LED3bから拡散板4Aまでの距離)とは、LED3aから第1重複領域までの長さと、LED3bから第2重複領域までの長さとの平均値と等しいことが好ましい。つまり、内側円環部41Aおよび外側円環部42Aの高さ(幅)は、好ましくは、Ha(図4(a)参照)に相当する高さと、Hb(図4(b)参照)に相当する高さとの平均の高さである。
本発明の第3の実施形態のリングライトは、拡散板4A(図7参照)が、円環状の平板であり、LED3b(図7参照)が、LED3a(図7参照)から第1重複領域までの長さと、LED3b(図7参照)から第2重複領域までの長さとの差だけ、LED3a(図7参照)よりも高い位置に配設される点を除いて、図7に示したリングライト1Aと同一なので全体の構成の図示を省略する。
図8に示すように、LED3bは、長さHa’と長さHb’との差だけ、LED3aよりも高い位置に配設されている。ここで、長さHa’は、図4(a)に示した長さHaに対応する長さであり、長さHb’は、図4(b)に示した長さHbに対応する長さである。つまり、第3の実施形態のリングライトの基板2Aは、内周側が外周側に比べて隆起している。なお、図8では、基板2A(図7参照)の表面にステップ(段差)を有するものとして示しているが、滑らかな勾配を有して隆起させるように構成してもよい。
2,2A 基板
3(3a,3b) LED
4,4A 拡散板
41,41A 内側円環部
42,42A 外側円環部
43,43A 円輪部
5,5A レンズ接続部材
6,6A ヒートシンク
10 レンズ部
11 カメラレンズ
12 ライト接続枠
13 フィルタ部
20 カメラ本体
Claims (4)
- 円環状の基板と、前記基板の一表面に設けられた複数のLEDと、を有するリングライトにおいて、
第1間隔をあけて一列に周方向に配置された前記LEDからなる第1LED群と、
前記第1LED群の内周側において第2間隔をあけて一列に周方向に配置された前記LEDからなる第2LED群と、
前記両LED群に属するLEDから照射された光を拡散する円環状の拡散板と、を備え、
前記第1LED群のLEDの個数と、前記第2LED群のLEDの個数とは同一であり、前記第1のLED群のLEDは、前記第2のLED群の隣り合う2つのLEDの間に配置され、
前記拡散板は、前記第1LED群の隣り合う2つのLEDから照射される光の重なる領域である第1重複領域と、前記第2LED群の隣り合う2つのLEDから照射される光の重なる領域である第2重複領域とにわたって設置される、
ことを特徴とするリングライト。 - 前記拡散板は、平板であると共に前記基板の一表面に平行に設置されることを特徴とする請求項1に記載のリングライト。
- 前記拡散板は、前記基板の一表面からの距離が、前記第2LED群側より前記第1LED群側を遠くなるように傾斜して設置されることを特徴とする請求項1に記載のリングライト。
- 前記拡散板は、前記第1LED群の所定のLEDおよびこのLEDに隣り合う前記第2LED群のLEDからそれぞれ照射される光の重なる領域である第3重複領域と、前記第1重複領域と、前記第2重複領域とにわたって設置されることを特徴とする請求項3に記載のリングライト。
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