JP2007212171A - 蛍光検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 様々な状況に応じて、フォーカスを素早く合わせられるようにしたり、或いは、フォーカスを高精度にあわせられるようにしたりすることの出来る蛍光検出装置を提供する。
【解決手段】 試料が付着された検査チップ(3)に励起光を集束させ、そこから発光される蛍光を検出することで試料の検査を行う蛍光検出装置(100)である。そして、励起光の焦点位置を検査チップ(3)に対して変位させるフォーカス移動手段と、検査チップ(3)からの反射光を所定の光学部品(41,43a,43b,45)を通過させて受光器(42,44,46)で受けることで励起光の焦点と検査チップ(3)の反射面とのズレを検出可能なフォーカス誤差検出手段(25A,25B,25C)とを備え、フォーカス誤差検出手段がユニット化されて着脱可能にされている構成とした。
【選択図】 図2

Description

この発明は、試料が付着された検査チップに励起光を照射して蛍光を検出することで試料の検査を行う蛍光検出装置に関する。
以前より、チップ上に試薬と反応させたDNA(デオキシリボ核酸)をスポットし、このDNAに励起光を照射して蛍光を検出することで、DNAの検査を行う蛍光検出装置がある。チップ上には、多数のDNAを配列させてスポットし、各スポットを順次スキャンしながら全てのスポットについて検査するのが一般的である。このようなDNA検査によれば、癌など遺伝子に起因すると考えられる病気の検査に威力を発揮すると考えられている。
また、本願発明に関連する従来技術として、次のようなものがある。例えば、特許文献1には、DNAアレイ読み取り装置においてDNAアレイと対物レンズとの間隔のブレを求めるのに非点収差法とナイフエッジ法を用いる技術が開示されている。また、特許文献2には、被検物の形状を光学的に読み取る装置において、被検物の凹凸の検出に非点収差法とナイフエッジ法とビームサイズ法とを組み合わせて行う発明が開示されている。また、特許文献3には、球面収差の検出補正装置において、光束の焦点位置を検出するのに非点収差法とナイフエッジ法とを組み合わせる発明が開示されている。
特開2001−238674号公報 特開2002−074355号公報 特開2005−302254号公報
蛍光検出装置においては、励起光の照射量に比例して蛍光量も変化するため、励起光を集束させて検体に照射する場合、その焦点位置がばらつくと確かな検量線が得られず、分析精度が低下する。
また、検体がスポットされるDNAチップは、規格化され寸法や厚みが決まっているということはなく、DNAがスポットされる面も上面とする場合と下面とする場合があるなど、多種多様である。そのため、励起光の焦点を合わせるべき位置は、DNAチップの種類によってもまちまちであり、蛍光検出装置でDNAチップをセットして測定を開始する際、DNAチップにフォーカスを合わせるのに非常に長い時間を要するという問題があった。
上記の従来技術のように、非点収差法やナイフエッジ法を組み合わせて行ったとしても、 非点収差法やナイフエッジ法ではフォーカスが合焦点位置から10μmや50μmなど僅かにずれている範囲でしか有効な誤差信号が得られないので、フォーカスが大きくずれているような場合には、これらを組み合わせたとしても焦点を合わせるのに長い時間を要することとなる。
この発明の目的は、様々な状況に応じて、フォーカスを素早く合わせられるようにしたり、或いは、フォーカスを高精度にあわせられるようにしたりすることの出来る蛍光検出装置を提供することである。また、これらを同時に実現することのできる蛍光検出装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、試料が付着された検査チップに励起光を集束させ、そこから発光される蛍光を検出することで試料の検査を行う蛍光検出装置であって、前記励起光の焦点位置を前記検査チップに対して相対的に変位させるフォーカス移動手段と、前記検査チップからの反射光を所定の光学部品を通過させて受光器で受けることで前記励起光の焦点と前記検査チップの反射面とのズレを検出可能なフォーカス誤差検出手段とを備え、前記フォーカス誤差検出手段の前記光学部品と前記受光器とが一体化され着脱可能にされた検出ユニットとして構成されているものである。
このような構成によれば、フォーカス誤差検出手段を種々の方式のものに簡単に交換することが可能となり、様々な状況に応じて最適な方式のフォーカス誤差検出手段を適用することができる。例えば、様々な種類の検査チップを順次測定していくような場合には、合焦点位置を広い範囲で探し出すことのできる方式を選択したり、或いは、同一種類の多数の検査チッブを順次測定していくような場合には、合焦点位置を中程度の範囲で探し出すことが出来てフォーカスの精度も中程度の方式を選択したり、或いは、チップ上に多数の検体がスポットされているような検査チップで各検体を高速に測定したい場合には、合焦点位置を探し出す範囲は狭くてもフォーカスの微小なズレを精度良く検出できる方式を選択するなど、それぞれに適した方式を適宜選択して使用することが出来る。
具体的には、前記検出ユニットとしては、アフォーカル光学系のみを通過した反射光を前記受光器で受けてフォーカス誤差検出を行う第1検出ユニットや、焦点位置が前後にずれた場合にフォーカス誤差の信号が正負逆向きに変化する第2検出ユニットが備わるようにすると良い。
さらに具体的には、第1検出ユニットとして共焦点方式の検出ユニットを適用したり、第2検出ユニットとしてはダブルナイフエッジ方式や非点収差方式の検出ユニットを適用することが出来る。
このような構成にれば、第1検出ユニットにより、合焦点位置を大きな範囲で容易に探し出すことができ、第2検出ユニットにより精度の高いフォーカス誤差の検出を行うことが出来る。
また、本発明のもう一つの構成は、上記の課題を解決するため、アフォーカル光学系によるフォーカス誤差検出手段や、焦点が前後にずれた場合に信号が正負逆向きに変化するフォーカス誤差検出手段など、複数種類のフォーカス誤差検出手段を備え、これら複数のフォーカス誤差検出手段を並行して使用可能としたものである。
このような構成によれば、焦点が大きくずれている場合でも素早く焦点を合わせることが可能となり、さらに、測定中の焦点のブレも非常に小さくすることができ、これらによって、速やかに測定を開始できるとともに確かな検量線で高速に且つ高精度の分析を行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明に従うと、様々な状況に応じてフォーカス誤差の検出方式を選択し、例えば、フォーカスが大きくずれた状態から短時間でフォーカスを合わせられるようにしたり、また、同一チップ上に配列された多数の検体を順次検査していくときに、フォーカスのブレを非常に小さくして高速に且つ高精度の分析を行えるようにしたり出来る。また、これらを同時に実現することも出来る。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1実施形態の蛍光検出装置100の光学構成を示す斜視図、図2はこの光学構成の側面図である。また、図3はこの蛍光検出装置100で測定対象となるDNAがスポットされたDNAチップの一部分を示す平面図、図4はDNAチップに励起光を照射する例を示した側面図である。
この実施の形態の蛍光検出装置100は、試薬と反応させたDNAに励起光を照射して発生する蛍光を測定することで、検体であるDNAが正常なものか或いは癌化等の異常なものかを判別する装置である。また、この蛍光検出装置100は、第1波長(例えば532nm)と第2波長(例えば658nm)との2波長の励起光を別々に用いて、各励起光により発生される2波長(例えば570nmと670nm)の蛍光検出が可能になっている。
検体であるDNAは、図3に示すように、検査チップとしてのスライドガラス3に縦横複数に配列された各スポットP…に投入されており、対物レンズ16をスライドさせたり或いはスライドガラス3を平行移動させたりして、励起光の照射位置を各スポットに順次移動させていくことで、全てのスポットの計測を行えるようになっている。スライドガラス3には、スライドガラス自体が蛍光発光してノイズを出さないようにダイヤモンド・ライク・カーボンなどがコーティングされている。
また、図4(a),(b)に示すように、DNAチップの種類によっては、スライドガラス3の下面側にDNAのスポットが形成されたり、スライドガラス3の上面側にDNAのスポットが形成されることがある。
図1と図2に示すように、この蛍光検出装置100の光学系は、第1波長の励起光を出力する第1発光器11と、第1発光器11の出射光を平行光にするコリメータレンズ12と、第1発光器11の出射光から第1波長以外の光を除去するエキサイタフィルタ13と、第1波長帯域の光を反射させ第2波長帯域の光を透過させるフィルタミラー14と、光の波長帯に応じて励起光を反射して立上げるとともに蛍光を透過させるダイクロイックミラー15と、励起光をスライドガラス3の各スポットPへ集束させるとともに蛍光の受光を行う対物レンズ16と、ダイクロイックミラー15を透過した光から蛍光波長以外を除去する2枚のエミッタフィルタ17A,17Bと、これらの何れかを光軸上に配置させるアクチュエータ18と、蛍光の光量検出を行う光センサとしてのフォトマルチプライア20と、第2波長の励起光を出力する第2発光器21と、進行波と反射波とを分離する偏光ビームスプリッタ22および1/4波長板24と、第2発光器21の出射光を平行光にするコリメータレンズ23と、偏光ビームスプリッタ22で分離された反射光を受光して励起光の焦点位置の変位量を検出するフォーカス誤差検出ユニット25等を備えている。
また、この蛍光検出装置100には、スライドガラス3を一定箇所に載置するステージ(図示略)や、対物レンズ16を上下左右前方後方の3軸方向に電気的に駆動するレンズ駆動装置30(図2)が設けられている。このレンズ駆動装置30によりフォーカス移動手段が構成されている。
上記の第1発光器11とコリメータレンズ12、並びに、第2発光器21とコリメータレンズ23については、製造時に位置調整の後に固定され、それにより、第2発光器21の励起光の焦点が合えば、第1発光器11の励起光の焦点も同一の高さに合うようになっている。
上記の第1発光器は例えばLED(発光ダイオード)が適用され、第2発光器21は例えばレーザーダイオードが適用されている。そして、この第2発光器21のレーザ光の反射ビームにより励起光のフォーカス調整が可能なように構成されている。
フォーカス誤差検出ユニット25は、筐体25Aの中に光学部品と受光センサとが組み込まれてユニット化されたものである。筐体25Aは、偏光ビームスプリッタ22により反射された反射ビームの光軸と軸ズレなく、一定の角度で且つ一定の奥行き位置にセットできるように形成されている。そして、筐体25Aを装置筐体に装着し、受光センサにつながっているコネクタを装置側のコネクタと接続させることで、フォーカス誤差検出ユニット25が使用可能な状態で蛍光検出装置100に組み込まれることとなる。
この実施の形態において、フォーカス誤差検出ユニット25は3種類用意されている。図2に示すように、1つ目の検出ユニット25Aは、点状又は線状の隙間が形成されたスリット41と、このスリット41を通過した光の強度を測定する光センサ42とを備えたものである。この検出ユニット25Aは、共焦点法によりフォーカス誤差を検出するもので、アフォーカル光学系のみを通過した反射ビームを計測するものである(第1検出ユニット)。
2つ目の検出ユニット25Bは、光路上で異なる角度を向いて互いに接触するように固定された2つのプリズム43a,43bと、4分割面など複数の受光面を有し2つのプリズム43a,43bを通過した光を各受光面で検出する光センサ44とを備えたもので、ダブルナイフエッジ法により焦点誤差を検出するものである(第2検出ユニット)。
3つ目の検出ユニット25Cは、反射ビームに非点収差を与える例えば光軸に斜め配置された透明平板45と、4分割面など複数の受光面で非点収差の量を検出する光センサ46とを備えたもので、非点収差法により焦点誤差を検出するものである(第2検出ユニット)。なお、非点収差を与える光学部品としては、上記の透明平板を斜め配置したものに限られず、例えば、円筒レンズなどを使用することも出来る。
なお、これらの共焦点法、ダブルナイフエッジ法、非点収差法の詳細については周知技術であるので説明は省略する。
図5には、3種類の検出ユニット25A〜25Cにより得られるフォーカス誤差信号の特性を比較した波形図を示す。
この図に示すように、共焦点法では焦点が手前側にずれた場合と奥側にずれた場合とで対称的なフォーカス誤差信号が生成される。また、この共焦点法では、合焦点位置でフォーカス誤差信号がピークとなり、合焦点位置から離れていくと信号強度がなだらかに減少していく特性を有している。従って、共焦点法の検出ユニット25Aによれば、焦点のズレが大きいときでも合焦点位置の方向が割り出しやすく、合焦点位置を比較的に広い範囲から速やかに探し出すことが出来るという利点がある。一方、合焦点位置の近傍では、信号強度の変化が少ないため、高精度の焦点調整は難しいという欠点がある。
ダブルナイフエッジ法では、合焦点位置から50μm程度の幅でフォーカス誤差信号が得られ、合焦点位置の近傍で信号強度が比較的大きく変化するという特性を有している。従って、このダブルナイフエッジ法の検出ユニット25Bによれば、合焦点位置を狭い範囲からなら速やかに探し出すことができ、且つ、高精度な焦点調整も可能であるという利点がある。
非点収差法では、合焦点位置から10μm程度の幅でフォーカス誤差信号が得られ、合焦点位置の近傍で信号強度か大きく変化するという特性を有している。従って、非点収差法の検出ユニット25Cによれば、焦点位置がある程度ズレてしまうと焦点を合わせるのに時間がかかるという欠点がある一方、一度、合焦点位置が判明したら、超高精度な焦点調整が可能であるという利点がある。
このように構成された蛍光検出装置100においては、スライドガラス3をステージに載置した後、先ず、第2発光器21からレーザ光を照射させた状態で、レンズ駆動装置30により対物レンズ16をZ方向に駆動してその焦点をスライドガラス3の検体スポット面に合わせる。この焦点の合わせは、装着された検出ユニット25A(〜25C)からの信号に基づいて制御回路により自動的に行われる。
焦点が合ったら、検出ユニット25A(〜25C)からの信号に基づき焦点がずれないように制御をかけながら、ステージのスライド移動やレンズ駆動装置30による対物レンズ16の横方向の駆動により所定の励起光をスライドガラス3のDNAスポットに順次合わせて蛍光測定を行っていく。検体のDNAが特定の蛍光標識と結合されていれば励起光により蛍光が発っせられ、この蛍光がダイクロイックミラー15とエミッタフィルタ17A(又は17B)を透過してフォトマルチプライア20で検出される。そして、この検出により検体のDNAが正常か異常かなどの種々の判定を行うことが出来る。
上述のスライドガラス3をステージに載置して最初に焦点を合わせる際や、焦点が合ったのちに励起光をDNAスポットに合わせる際などには、使用する検出ユニット25A(〜25C)を適宜使い分けることで、測定の状況に応じて焦点を合わせる時間の短縮を図ったり、焦点調整を高精度に行って1チップ上にスポットされた多数の検体について測定の高速化を図ったりすることが出来る。
具体的には、多数の種類のDNAチップを用いて計測をするような場合には、合焦点位置の検出を広い範囲で速やかに行える共焦点法の検出ユニット25Aを適用することで、DNAチップをセットした後の焦点の合わせを短時間で行って測定処理の効率を上げることが出来る。また、同一種類のDNAチップを多数用いて計測するような場合には、ダブルナイフエッジ法の検出ユニット25Bを適用することで、DNAチップを順次移行するときにも焦点を合わせるのにさほど時間を要さず、また、測定時には高精度に焦点を合わせることが出来るのでより正確な測定も可能となる。また、1チップに多数のスポットが形成されているようなDNAチップを用いて計測するような場合には、非点収差法の検出ユニット25Cを適用することで、測定前に焦点を合わせるのには時間が掛かるが一度焦点を合わせてしまえば同一チップ上の多数のスポットをスキャンして計測する際に高精度の焦点調整が行えることから高速なスキャンを可能とし、その結果、測定処理の効率を上げることが出来る。
以上のように、この実施の形態の蛍光検出装置100によれば、測定の状況に応じてフォーカス誤差の検出方式を適宜選択することが出来るので、上述のように様々な処理の効率向上を図ることが出来る。
[第2の実施の形態]
図6には、本発明の第2実施形態の蛍光検出装置におけるフォーカス誤差検出部の構成図を示す。
第2実施形態の蛍光検出装置は、図1の蛍光検出装置100とそのフォーカス誤差検出部の構成のみが異なり、その他の構成は同様のものである。この実施の形態では、フォーカス誤差検出部をユニット化して複数方式のものに交換可能にするのではなく、複数の方式のフォーカス誤差検出部を組み合わせて設け、複数の方式で並行してフォーカス誤差の検出を行わせるようにしたものである。
すなわち、図6に示すように、この実施の形態では、偏光ビームスプリッタ22により分離された反射ビームをさらにビームスプリッタ58,59により3つに分割し、これら3分割された反射ビームの各経路上に、共焦点方式でフォーカス誤差検出を行うスリット51および光センサ52、ダブルナイフエッジ方式でフォーカス誤差検出を行うプリズム53a,53bおよび光センサ54、非点収差方式でフォーカス誤差検出を行う透明平板55および光センサ56とを、それぞれ配置した。これらの光学部品と受光部の構成は、第1実施形態の検出ユニット25A〜25Cに搭載されたものと同様のものである。
さらに、これらの光センサ52,54,56からの出力が並行して制御回路に入力され、制御回路が各光センサ52,54,56の入力を切り換えながら、レンズ駆動装置30を制御してフォーカスの自動調整を行うようになっている。
この実施の形態の蛍光検出装置によれば、複数の方式によるフォーカス誤差の検出処理を並行して行うことが出来るので、測定前にDNAチップにフォーカスを合わせるとき、フォーカスを追従させながら励起光をDNAチップ内の複数のスポットに移動させるとき、測定時に焦点位置の微調整を行うときなど、各タイミングでそれぞれに適した方式のフォーカス誤差信号に切り換えて使用することで、高精度な測定を高速に行うことが可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記の第1および第2の実施の形態では、2波長の励起光を用いて2種類の蛍光検出が可能な構成としたが、1波長で1種類の蛍光検出を行う構成としても良い。また、フォーカス誤差検出用の光として励起光の1つを適用しているが、励起光とは別に焦点誤差検出用の専用のレーザ光を検査チップまで照射させてフォーカス誤差の検出を行うようにしても良い。
また、アフォーカル光学系のみを通過した反射光を受けてフォーカス誤差検出を行う方式として共焦点方式を示したが、SSD(Spot Size Detection)法など公知の種々の方式を適用することも出来る。また、焦点位置が前後にずれた場合にフォーカス誤差の信号が正負逆向きに変化する検出方式として、ダブルナイフエッジ法と非点収差法とを示したが、フーコ法など公知の種々の方式を適用することも出来る。
また、スライドガラス3に対してフォーカス位置を移動させる手段として、対物レンズを上下動させる構成に加えて、ステージを上下に駆動する構成も付加するようにしても良い。その他、この実施の形態で具体的に示した装置の構成、測定対象や測定手順などは、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の第1実施形態の蛍光検出装置の光学構成を示す斜視図である。 図1の光学構成の側面図である。 測定対象のDNAチップの一例を示す平面図である。 DNAチップに励起光を照射する例を示した側面図である。 3種類の検出ユニットにより得られるフォーカス誤差信号の特性を比較した波形図である。 本発明の第2実施形態の蛍光検出装置のフォーカス誤差検出部を示す構成図である。
符号の説明
3 スライドガラス
11 第1発光器
12 コリメータレンズ
13 エクサイタフィルタ
14 フィルタミラー
15 ダイクロイックミラー
16 対物レンズ
17A,17B エミッタフィルタ
18 アクチュエータ
20 フォトマルチプライア
21 第2発光器
22 偏光ビームスプリッタ
23 コリメータレンズ
24 1/4波長板
25(25A〜25C) フォーカス誤差検出ユニット
41,51 スリット
43a,43b,53a,53b プリズム
45,55 透明平板
42,44,46 光センサ
52,54,56 光センサ
100 蛍光検出装置

Claims (9)

  1. 試料が付着された検査チップに励起光を集束させ、そこから発光される蛍光を検出することで試料の検査を行う蛍光検出装置であって、
    前記励起光の焦点位置を前記検査チップに対して相対的に変位させるフォーカス移動手段と、
    前記検査チップからの反射光を所定の光学部品を通過させて受光器で受けることで前記励起光の焦点と前記検査チップの反射面とのズレを検出可能なフォーカス誤差検出手段と、
    該フォーカス誤差検出手段の前記光学部品と前記受光器とが一体化され且つ着脱可能にされた複数の検出ユニットとを備え、
    前記複数の検出ユニットには、
    線状又は点状の隙間にのみ光を通過させるスリット、および、該スリットを通過した光の強度を検出する光センサ、を有する共焦点方式の検出ユニットと、
    光路上で異なる角度を向いて互いに接触するように固定された2つのプリズム、および、複数の受光面を有し前記2つのプリズムを通過した光を各受光面で検出する光センサ、を備えたダブルナイフエッジ方式の検出ユニットと、
    入射光に非点収差を与える光学素子、および、複数の受光面を有し前記光学素子を通過した光を各受光面で検出する光センサ、を備えた非点収差方式の検出ユニットと、
    が含まれることを特徴とする蛍光検出装置。
  2. 試料が付着された検査チップに励起光を集束させ、そこから発光される蛍光を検出することで試料の検査を行う蛍光検出装置であって、
    前記励起光の焦点位置を前記検査チップに対して相対的に変位させるフォーカス移動手段と、
    前記検査チップからの反射光を所定の光学部品を通過させて受光器で受けることで前記励起光の焦点と前記検査チップの反射面とのズレを検出可能なフォーカス誤差検出手段とを備え、
    前記フォーカス誤差検出手段の前記光学部品と前記受光器とが一体化され着脱可能にされた検出ユニットとして構成されていることを特徴とする蛍光検出装置。
  3. 前記検出ユニットとして、アフォーカル光学系のみを通過した反射光を前記受光器で受けてフォーカス誤差検出を行う第1検出ユニットを備えていることを特徴とする請求項2記載の蛍光検出装置。
  4. 前記検出ユニットとして、焦点位置が前後にずれた場合にフォーカス誤差を示す信号が正負逆向きに変化する第2検出ユニットを備えていることを特徴とする請求項2記載の蛍光検出装置。
  5. 前記第1検出ユニットは、
    線状又は点状の隙間にのみ光を通過させるスリットと、
    該スリットを通過した光の強度を検出する光センサと、
    を有する共焦点方式の検出ユニットであることを特徴とする請求項3記載の蛍光検出装置。
  6. 前記第2検出ユニットは、
    光路上で異なる角度を向いて互いに接触するように固定された2つのプリズムと、
    複数の受光面を有し前記2つのプリズムを通過した光を各受光面で検出する光センサと、
    を備えたダブルナイフエッジ方式の検出ユニットであることを特徴とする請求項4記載の蛍光検出装置。
  7. 前記第2検出ユニットは、
    入射光に非点収差を与える光学素子と、
    複数の受光面を有し前記光学素子を通過した光を各受光面で検出する光センサと、
    を備えた非点収差方式の検出ユニットであることを特徴とする請求項4記載の蛍光検出装置。
  8. 試料が付着された検査チップに励起光を集束させ、そこから発光される蛍光を検出することで試料の検査を行う蛍光検出装置であって、
    前記励起光の焦点位置を前記検査チップに対して相対的に変位させるフォーカス移動手段と、
    前記検査チップで反射した前記励起光の反射光を所定の光学部品を通過させて受光器で受けることで前記励起光の焦点と前記検査チップの反射面とのズレを検出可能な複数のフォーカス誤差検出手段とを備え、
    前記複数のフォーカス誤差検出手段には、
    アフォーカル光学系のみを透過した反射光を前記受光器で受けて前記焦点のズレの検出を行う第1検出手段と、
    焦点位置が前後にずれた場合でフォーカス誤差を示す信号が正負逆向きに変化する第2検出手段と、
    が含まれることを特徴とする蛍光検出装置。
  9. 前記複数のフォーカス誤差検出手段は、
    共焦点方式の検出手段と、ダブルナイフエッジ方式の検出手段と、非点収差方式の検出手段であることを特徴とする請求項8記載の蛍光検出装置。
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