JP2007211868A - 間欠伝動装置 - Google Patents

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達也 水谷
Shinya Sakaguchi
真也 坂口
Yasuhiko Horie
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Abstract

【課題】駆動体と従動体の当接係合部について、どの回転位置関係においても適正な予圧が付与された圧接状態を保つことができる間欠伝動装置を提供する。
【解決手段】入力軸1に取り付けられた駆動カム3により、出力軸2に取り付けられたカムフォロア4をカム駆動することで、入力軸1の連続回転運動を出力軸2の間欠的な回転運動に変換伝達する装置で、入力軸1と駆動カム3との嵌め合い部分等に、弾性部材5が介装されて、駆動カム3とカムフォロア4との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は間欠伝動装置に関し、さらに詳細には、入力軸に取り付けられた駆動体により、出力軸に取り付けられた従動体をカム駆動することで、入力軸の連続回転運動を出力軸の間欠的な回転運動に変換伝達する間欠伝動装置に関する。
間欠伝動装置は、例えば、各種製品の製造工程に装置される間欠コンベア、送り装置あるいはインデックステーブルなど、自動機の間欠位置決め装置の主要部を構成する割出装置として用いられている。
間欠伝動装置としては、ゼネバ機構、パラレルカム機構あるいはローラギアカム機構など各種構成のカム機構が用いられており、これらカム機構は、駆動側に対する従動側の運動方向の位置関係など、目的に応じて適宜選択採用される。
例えば、パラレルカム機構は、図11に示すように、入力軸aと出力軸bが平行に配設されるとともに、これら入力軸aと出力軸bに、それぞれ駆動カムcとカムフォロアdが取り付けられてなる平面カム機構である。
上記駆動カムcは、第1カム板e、第3カム板fおよび第2カム板gが積層状に一体形成されてなる三層構造とされ、一方、カムフォロアdは、これら駆動カムcの三層構造を構成するカム部材e、f、gにそれぞれ係合する第1従節ローラh、カムフォロア本体であるタレットiおよび第2従節ローラjからなる。kは位置決め固定ピンで、この固定ピンkによりカム部材e、f、gが一体に位置決め固定されて、三層構造の駆動カムcが形成されている。
そして、上記入力軸aにより上記駆動カムcが連続的に一体回転されると、この駆動カムcのカム部材e、f、gが、上記カムフォロアdのカムフォロア部材h、i、jにそれぞれ所定の関係をもって当接係合して、上記カムフォロアdをカム駆動し、これにより、上記出力軸bが所定の間隔を間欠的に回転駆動される(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、このような従来のパラレルカム機構においては、以下に述べるような問題があり、その改良が要望されていた。
すなわち、上記パラレル機構のカム駆動の精度を確保するためには、駆動カムcのカム部材e、f、gとカムフォロアdのカムフォロア部材h、i、jとの当接係合部を適正な予圧が付与された圧接状態に保って、これら当接係合部のバックラッシを除去する必要がある。
一方、上記パラレルカム機構は、図示のごとく、複数の部品a〜jから構成されており、これらの部品がそれぞれ個別に機械加工されるところ、特に、駆動カムcのカム部材e、f、gおよびカムフォロアdのタレットiは、その輪郭形状の特殊性から加工精度にバラツキが生じやすい。
したがって、このように加工精度にバラツキのある構成部材または部材からパラレルカム機構が組み立てられた場合、駆動カムcとカムフォロアdとの当接係合部、つまり第1カム板eと第1従節ローラhとの当接係合部、第3カム板fとタレットiの当接係合部および第2カム板gと第2従節ローラjとの当接係合部に微小な隙間が生じたり、あるいはこれと逆に圧接し過ぎな状態が生じるのを避け難く、これら当接係合部に適正な予圧を付与することが困難であった。
そして、これら当接係合部に微小な隙間つまり圧接していない箇所があると、間欠回転駆動の停留期間に残留振動が生じるという問題があり、一方、圧接し過ぎな箇所があると、上記停留期間において駆動カムcのカムフォロアdに対するロッキング作用に不具合が生じて、割出精度や繰返し精度を悪化させるという問題があった。
これらの問題は、パラレルカム機構に限られるものではなく、ローラギアカム機構など他のカム機構にも共通するものであった。
国際公開WO00/57086号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、カム機構の構成部材に生じる加工精度のバラツキを吸収する嵌め合い構造の採用により、駆動体と従動体の当接係合部について、どの回転位置関係においても適正な予圧が付与された圧接状態を保つことができる間欠伝動装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の間欠伝動装置は、入力軸に取り付けられた駆動体により、出力軸に取り付けられた従動体をカム駆動することで、入力軸の連続回転運動を出力軸の間欠的な回転運動に変換伝達する装置であって、装置構成部材の嵌め合い部分の少なくとも一箇所に、弾性部材が介装されて、上記駆動体と従動体との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされていることを特徴とする。
ことを特徴とする。
好適な実施態様として、以下のような構成が採用され得る。
(1)上記弾性部材が介装される上記装置構成部材の嵌め合い部分において、各構成部材の加工寸法の公差に対応した円筒状隙間が形成されるとともに、この円筒状隙間に上記弾性部材が介装される。
(2)上記弾性部材は、上記嵌め合い部分の円筒状隙間に介装された状態において、径方向の弾性を有する。
(3)上記弾性部材は、停留期間において上記当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる弾性を有するとともに、装置に設定される割出し期間における許容回転負荷に耐え得る弾性反発力を有する。
(4)上記弾性部材は、長手方向に対して垂直方向へ凹凸状に折り曲げて形成されてなる平板帯状の金属製板材の形態とされ、この金属製板材が、上記嵌め合い部分の円筒状隙間に巻回状にかつ径方向へ弾発的に介装される。
(5)上記弾性部材は、上記嵌め合い部分の円筒状隙間に対応した径寸法を有するとともに、径方向の係合凸部が全周にわたって均等に形成されてなる円筒状金属環の形態とされ、この円筒状金属環が、上記嵌め合い部分の円筒状隙間に径方向へ弾発的に介装される。
(6)上記弾性部材は、耐食性に優れ、ばね性を有する金属材料からなる。
(7)上記弾性部材は、弾性材料からなる弾性円筒体の形態とされて、上記嵌め合い部分の円筒状隙間に径方向へ弾発的に介装される。
(8)上記弾性円筒体は、エラストマー製円筒体である。
(9)上記間欠伝動装置は、上記入力軸と出力軸が平行に配置され、上記入力軸に取り付けられた上記駆動体が複数のカム板からなる駆動カムの形態とされ、上記出力軸に取り付けられた上記従動体が上記カム板のカム面と当接係合する従節ローラが円周方向へ等間隔をもって起立状に設けられてなるカムフォロアの形態とされてなるパラレルカム機構方式の装置であって、上記入力軸と駆動カム、上記カム板を積層状に位置決め固定する固定部材、上記出力軸とカムフォロアおよび上記従節ローラと支軸の嵌め合い部分の少なくとも一箇所に、上記弾性部材が介装されて、上記駆動カムのカム面と上記カムフォロアの従節ローラとの当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされており、好ましくは、上記入力軸と駆動カムとの嵌め合い部分および上記カム板と固定部材との嵌め合い部分に、上記弾性部材が介装される。
(10)上記間欠伝動装置は、上記入力軸と出力軸が平行に配置され、上記入力軸に取り付けられた上記駆動体が係合部材を備えた原動車の形態とされ、上記出力軸に取り付けられた上記従動体が上記係合部材と当接係合する係合溝を備える従動車の形態とされてなるゼネバ機構方式の装置であって、上記入力軸と原動車、上記係合部材と原動車および上記出力軸と従動車の嵌め合い部分の少なくとも一箇所に、上記弾性部材が介装されて、上記原動車の係合部材と上記従動車の係合溝との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされており、好ましくは、上記入力軸と原動車および上記係合部材と原動車嵌め合い部分に、上記弾性部材が介装される。
(11)上記間欠伝動装置は、上記入力軸と出力軸が垂直に配置され、上記入力軸に取り付けられた上記駆動体が外周に螺旋状リブを備えた駆動カムの形態とされ、上記出力軸に取り付けられた上記従動体が上記螺旋状リブのカム面と当接係合する従節ローラが外周部に放射状に設けられてなるカムフォロアの形態とされてなるローラギヤカム機構方式の装置であって、上記入力軸と駆動カム、上記出力軸とカムフォロアおよび上記従節ローラと支軸の嵌め合い部分の少なくとも一箇所に、上記弾性部材が介装されて、上記駆動カムのカム面と上記カムフォロアの従節ローラとの当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされており、好ましくは、上記出力軸とカムフォロアおよび上記従節ローラと支軸の嵌め合い部分に、上記弾性部材が介装される。
本発明の間欠伝動装置によれば、装置構成部材の嵌め合い部分の少なくとも一箇所に、弾性部材が介装されて、上記駆動体と従動体との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされているから、カム機構の構成部材に生じる加工精度のバラツキが、カム機構のカム動作に影響することはなく、これにより、駆動体と従動体の当接係合部について、どの回転位置関係においても適正な予圧が付与された圧接状態を保つことができる。
この結果、(a)割出精度および繰返し精度が向上する、(b)停留範囲(期間)における残留振動が低減される、および(c)高速回転時の振動が低減されるなど、カム機構に要求される各種性能が有効に発揮されて、各種製品の製造工程に装置される間欠コンベア、送り装置あるいはインデックステーブルなど、自動機の間欠位置決め装置の主要部を構成する割出装置として最適な間欠伝動装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施形態1
本発明に係る間欠伝動装置を図1〜図7に示し、この間欠伝動装置は、入力軸1に取り付けられた駆動体3により、出力軸2に取り付けられた従動体4をカム駆動することで、入力軸1の連続回転運動を出力軸2の間欠的な回転運動に変換伝達する装置であって、各種製品の製造工程に装置される間欠コンベア、送り装置あるいはインデックステーブルなど、自動機の間欠位置決め装置の主要部を構成する割出装置として好適に用いられる。
上記間欠伝動装置は、パラレルカム機構方式の構成を備えており、具体的には図1および図2に示すように、平行に配置された入力軸1および出力軸2、入力軸1に取り付け固定された駆動体3、ならびに出力軸2に取り付け固定された従動体4を主要部として備え、また、これら構成部材1〜4の嵌め合い部分には弾性部材5が介装されて、上記駆動体3のカム面と上記従動体4との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされている。
上記主要構成部材1〜4は、図7に示すように、ハウジング6内に内装されている。具体的には、上記入力軸1と出力軸2が、ハウジング6の対向する二つ壁6a、6bに軸受7、7、8、8によりそれぞれ回転可能に軸支されるとともに、これら両軸1、2の一端側がそれぞれ上記壁6a、6bを挿通して外部へ臨み、入力軸1が電動モータや油圧モータ等の駆動源に駆動連結される一方、出力軸2が駆動対象であるインデックステーブルなど、自動機の間欠位置決め装置の入力部に駆動連結される。
駆動体3は、複数のカム板からなる駆動カムの形態とされ、図示の実施形態においては、3枚のカム板10、11、12から駆動カム3が形成されている。これらカム板10、11、12は、固定ピン(固定部材)14により積層状に位置決め固定されて一体化されてなり、図面において、第1カム板10が最上部に配置されるとともに、第2カム板11が最下部に配置され、これら両カム板10、11の間に第3カム板12が介装配置されている。なお、第3カム板12は、図3に示すように、入力軸1と一体形成されてなり、この第3カム板12に対して、第1カム板10と第2カム板11が上下から挟持状に接合されるとともに、上記固定ピン14により共締め状態で積層状に位置決め固定されている。
第1カム板10の外周面は、後述する停留期間(dwell period)において作用する円弧状の第1円弧面10aと、後述する割出し期間(index period)において作用する第1カム面10bとからなるカム面とされている。第1および第2カム板10、11の間の中間体としての第3カム板12の外周部には、複数のローラ13、13、…が転動循環可能に配列されて、後述する従動体4の回転規制カム面を形成している。最下部の第2カム板11の外周面は、上記停留期間において作用する円弧状の第2円弧面11aと、上記割出し期間において作用する第2カム面11bとからなるカム面とされている。
従動体4は、上記駆動カム3のカム板10、11、12のカム面と当接係合するカムフォロアの形態とされ、図示の実施形態においては、上記第1カム板10のカム面10a、10bと当接係合する第1従節ローラ15と、上記第2カム板11のカム面11a、11bと当接係合する第2従節ローラ16と、上記第3カム板12の回転規制カム面としてのローラ13、13、…と当接係合するタレット17とを備えてなる。
第1従節ローラ15は、従動体本体としての上記タレット17の上面側に、円周方向へ等間隔をもって起立状に設けられ、図示のものにおいては、4等配に4つの第1従節ローラ15が設けられている。第2従節ローラ16は、上記タレット17の下面側に、円周方向へ等間隔をもって起立状に設けられ、図示のものにおいては、4等配に4つの第2従節ローラ16が設けられている。また、タレット17の外周面には、円弧状の凹部17aが等間隔をもって設けられ、図示のものにおいては、4等配に4つの凹部17a、17a、…が設けられている。図1および図2示されるように、平面視において第1従節ローラ15および第2従節ローラ16は、円弧状の凹部17aに対応して配置されるとともに、第従節ローラ15と第2従節ローラ16は、互いに相手側従節ローラ16、16または15、15の中間位置に配置されている。
これら駆動カム3とカムフォロア4との関係構造は、入力軸1に連続的な回転駆動力が入力されることにより、駆動期間である割出し期間の間、設定された回転角度だけ出力軸2に駆動力が出力(伝達)され、その後一定の期間は駆動力が伝達されない非駆動期間である停留期間があり、その後また、設定された回転角度だけ駆動力が出力されるということが繰り返される間欠駆動を行う構成とされている。
図示の実施形態においては、駆動カム3が360°つまり一回転する間に、カムフォロア4が90°つまり1/4回転するように構成されており、具体的には、図6を参照して、以下に述べるようなカム駆動が行われるように、駆動カム3のカム板10、11、12とカムフォロア4の第1および第2従節ローラ15、16およびタレット17の形状寸法、およびこれら構成部材の相対的な配置構成が設定されている。
図6(a)に示される状態において、駆動カム3の第1カム板10の第1円弧面10aがカムフォロア4の第1従節ローラ15と係合当接しており、カムフォロア4の回転駆動が開始されようとする状態を示している(割出し期間の開始位置)。
この開始位置から、駆動カム3が図面において矢符方向へ45°回転すると、図6(b)に示す状態になる。この状態において、駆動カム3の第1カム板10の第1カム面10bが第1従節ローラ15と係合当接しており、これにより、カムフォロア4は駆動カム3により矢符方向へ回転させられている。この際、駆動カム3の第2カム板11の第2カム面11bはカムフォロア4の第2従節ローラ16と当接係合している。
さらに、この状態から、駆動カム3が矢符方向へ45°回転すると、図6(c)に示す状態となり、図6(b)の状態と同様に、駆動カム3の第1カム板10の第1カム面10bがカムフォロア4の第1従節ローラ15と係合当接して、カムフォロア4が駆動カム3により矢符方向へ回転させられている。また、上記と同様、駆動カム3の第2カム板11の第2カム面11bはカムフォロア4の第2従節ローラ16に当接係合している。
さらに、駆動カム3が矢符方向へ45°回転すると、図6(d)に示す状態となり、さらに矢符方向へ45°回転して、図6(a)の割出し期間の開始位置から180°回転すると、図6(e)に示す状態となり、駆動カム3の第2カム板11の第2カム面11bがカムフォロア4の第2従節ローラ16に当接係合して、カムフォロア4が矢符方向へ回転され、これにより、上記割出し期間開始位置から90°割出し回転される(割出し期間の終了位置)。
その後、駆動カム3が矢符方向へ回転を続ける間、駆動カム3の第1カム板10の第2カム面10bおよび第2カム板11の第2カム面11bのいずれも、カムフォロア4の第1従節ローラ15および第2従節ローラ16に当接係合せず、カムフォロア4は回転しない(停留期間)。この間は、図6(f)に示すように、第3カム板12のローラ13、13、…がカムフォロア4の凹部17aに対して転接しながら当接係合するとともに、第1、第2カム板10、11の第1、第2円弧面10a、11aがカムフォロア4の第1従節ローラ15および第2従節ローラ16にそれぞれ当接係合することにより、カムフォロア4の回転が位置決め規制されている。
弾性部材5は、装置の主要構成部材の嵌め合い部分の少なくとも一箇所、つまり、入力軸1と駆動カム2、上記カム板10、11、12と固定ピン14、出力軸2とカムフォロア4および上記従節ローラ8、9と支軸の嵌め合い部分の少なくとも一箇所に介装されており、図示の実施形態においては、入力軸1と駆動カム3との嵌め合い部分および上記カム板10、11、12と固定ピン14との嵌め合い部分に、弾性部材5がそれぞれ介装されている。
弾性部材5が介装される嵌め合い部分の具体的構造は、この嵌め合い部分において、各構成部材1〜4の加工寸法の公差に対応した円筒状隙間S(図2における一点鎖線円内部分の拡大図参照)が形成されるとともに、この円筒状隙間Sに上記弾性部材5が介装されてなる。
すなわち、間欠伝動装置は、図示されるように、複数の構成部材1〜4から構成されており、これらの構成部材がそれぞれ個別に機械加工されるところ、特に、上記駆動カム3の第1〜第3カム板10、11、12およびカムフォロア4のタレット17は、その輪郭形状の特殊性から加工精度にバラツキが生じやすい。
したがって、このように加工精度にバラツキのある構成部材から装置の主要部であるパラレルカム機構が組み立てられた場合、駆動カム3とカムフォロア4との当接係合部、つまり第1カム板10と第1従節ローラ15との当接係合部、第3カム板12とタレット17の当接係合部および第2カム板11と第2従節ローラ16との当接係合部に微小な隙間が生じたり、あるいはこれと逆に圧接し過ぎな状態が生じるのを避け難く、これら当接係合部に適正な予圧を付与することが困難である。
そこで、本実施形態においては、入力軸1と駆動カム3との嵌め合い部分および上記カム板10、11、12と固定ピン14との嵌め合い部分が、各構成部材1〜4の仕上がり寸法に許容される寸法誤差(加工バラツキ)である公差分を考慮して製作されて、上記円筒状隙間Sが形成され、この円筒状隙間Sに、上記弾性部材5が介装されることにより、駆動カム3とカムフォロア4が、どの回転位置においても常に適正な予圧を受けた圧接状態を保つことができるように構成されている。
このような目的から、上記弾性部材5には以下の条件が要求される。
i)弾性部材5は、上記嵌め合い部分の円筒状隙間Sに介装された状態において、径方向の弾性を有すること
ii)弾性部材5は、停留期間において上記当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる弾性を有するとともに、装置に設定される割出し期間における許容回転負荷に耐え得る弾性反発力を有すること
図示の実施形態の弾性部材5は、図4に示すような波形形状断面の金属製板材、つまり長手方向に対して垂直方向へ均等な凹凸状に折り曲げて形成されてなる平板帯状の金属製板材の形態とされ、その幅寸法が、介装対象である上記嵌め合い部分の円筒状隙間Sの軸方向長さに対応して設定されるとともに、その長さ寸法が、上記円筒状隙間Sの円周長さに対応して設定される。また、図示の金属製板材つまり弾性部材5を構成する金属材料としては、耐食性に優れ、ばね性を有する金属が好適に採用され、図示の実施形態においてはステンレス鋼材が好適に採用されている。
そして、この金属製板材が上記円筒状隙間Sに巻回状にかつ径方向へ弾発的に介装されて、円筒状の弾性部材5が形成されている。具体的には、前述したように、第3カム板12が、図3に示すごとく入力軸1と一体形成されてなることから、弾性部材5は、図示のごとく、入力軸1と第1カム板10との嵌め合い部分、入力軸1と第2カム板11との嵌め合い部分、第1カム板10と固定ピン14との嵌め合い部分、および第2カム板11と固定ピン14との嵌め合い部分に、それぞれ介装されている。
このように、弾性部材5が上記嵌め合い部分の円筒状隙間Sにそれぞれ介装された状態において、図2における一点鎖線円内部分の拡大図に示すように、弾性部材5の山部5a、5a、…が、上記嵌め合い部分の外径側部材(例えば入力軸1と駆動カム3との嵌め合い部分においては駆動カム3)の円筒穴内径面全周わたって均一に当接するとともに、弾性部材5の谷部5b、5b、…が、上記嵌め合い部分の内径側部材(同じく、入力軸1と駆動カム3との嵌め合い部分においては入力軸1)の円筒外径面全周わたって均一に当接する。具体的には説明しないが、駆動カム3のカム板10、11、12と固定ピン14との嵌め合い部分に介装される弾性部材5、5、…も同様な構成とされている。
これにより、上記弾性部材5に要求される条件i)およびii)が満たされて、装置構成部材1〜4の加工精度のバラツキが相殺吸収される結果、駆動カム3のカム面(10a、10b、11a、11b、13)と、カムフォロア4の従節ローラ15、16および凹部17aとの当接係合部について、どの回転位置関係においても適正な所定の予圧が付与された当接係合状態(圧接状態)に常時安定して保たれることとなる。
なお、弾性部材5の波形形状は対象となる嵌め合い部分の形状寸法等を考慮して設計され、例えば上記嵌め合い部分の円筒状隙間Sの径寸法が大きい場合には、図5に示すように、山部5aと谷部5bに平坦部分を有する大きな波形形状とされるなど、種々の形状が適宜選択設計される。
また、本実施形態においては、駆動カム3のカム板10、11、12の外周輪郭形状寸法が正規の外周輪郭形状寸法(加工誤差が全くないと仮定した場合の理想設計寸法)よりも若干大きく形成されている。この場合の大きさは、弾性部材5が塑性変形しない程度に設定されている。このような構成とすることにより、上記当接係合部における所望の圧接状態がより確実に得られる。
しかして、以上のように構成された間欠伝動装置を備えた自動機において、図外の駆動源により入力軸1に連続的な回転駆動力が入力されると、この入力軸1と一体回転する駆動カム3により、割出し期間(駆動期間)の間(図示の場合、この期間に駆動カム3が180°回転)、カムフォロア4が回転動作されて、出力軸2から自動機の入力部に、設定された回転角度(図示の場合は90°)だけの回転駆動力が出力伝達され、その後一定の期間は駆動力が伝達されない停留期間(非駆動期間)があり、このカム動作が繰り返される間欠駆動が行われる(図6(a)〜(f)参照)。
本実施形態の間欠伝動装置においては、入力軸1と駆動カム3との嵌め合い部分および上記カム板10、11、12と固定ピン14との嵌め合い部分に、弾性部材5が介装されて、上記駆動カム3とカムフォロア4との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされているから、パラレル機構の構成部材1〜4に生じる加工精度のバラツキが、パラレルカム機構のカム動作に影響することはなく、駆動カム3とカムフォロア4との当接係合部について、適正な予圧が付与された圧接状態を保つことができる。
すなわち、パラレルカム機構の構成部材1〜4に加工精度のバラツキがあっても、これらのバラツキが組み立てられたカム機構における上記弾性部材5の弾性変形により有効に解消される結果、駆動カム3とカムフォロア4の当接係合部について、どの回転位置関係においても適正な予圧が付与された圧接状態を保つことができる。これにより、従来のように、上記駆動カム3とカムフォロア4との当接係合部に微小な隙間が生じて、間欠回転駆動の停留期間に残留振動が発生したり、あるいは、これと逆に圧接し過ぎな状態が生じて、装置の停留期間において駆動カム3によるカムフォロア4に対するローラロッキングに不具合が生じて、割出精度や繰返し精度を悪化させるということがない。
この結果、(a)パラレルカム機構における割出精度および繰返し精度が向上する、(b)パラレルカム機構における停留期間における残留振動が低減される、および(c)パラレルカム機構の高速回転時の振動が低減されるなど、パラレルカム機構に要求される各種性能が有効に発揮される。これにより、各種製品の製造工程に装置される間欠コンベア、送り装置あるいはインデックステーブルなど、自動機の間欠位置決め装置の主要部を構成する割出装置として最適な間欠伝動装置を提供することが可能となる。
実施形態2
本実施形態は図8に示されており、ゼネバ機構方式の構成を備えた間欠伝動装置とされている。
すなわち、本実施形態の間欠伝動装置は、具体的には図示されるように、平行に配置された入力軸1および出力軸2、入力軸1に取り付け固定された駆動体23、ならびに出力軸2に取り付け固定された従動体24を主要部として備え、また、これら構成部材1、2、23、24の嵌め合い部分には弾性部材5が介装されて、上記駆動体23のカム面と上記従動体24との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされている。なお、上記主要構成部材1、2、23、24は、具体的には図示しないが、実施形態1の間欠伝動装置と同様にハウジング内に内装されている。
駆動体23は、その外周部位に係合部材25を備えるとともに、その中心部位に回転規制カム26を備える原動車の形態とされている。
上記係合部材25は、後述する従動体24の係合溝28に係合するもので、図示の実施形態においては、上記原動車23の支軸23aに回転可能に軸支された円筒状の係合ローラの形態とされている。
回転規制カム26は、後述する従動体24の係合凹部29に係合するもので、原動車23の片面に原動車23と同軸上に積層一体化された略扇形形状のカム板の形態とされ、その外周部には、複数のローラ27、27、…が転動循環可能に配列されて、後述する従動体24の回転規制カム面を形成している。
従動体24は、上記係合ローラ25と当接係合する上記係合溝28を備える従動車の形態とされている。
この従動車24は、上記係合溝28と係合凹部29とが回転方向へ所定ピッチ(所定角度)をもって同数個(図示のものにおいては6つ)ずつ交互に形成されている。
係合溝28は、径方向外方へ延びて開口する略U字形状輪郭を有し、その溝幅が上記原動車23の係合ローラ25の外径よりも若干大きく設定されている。また、係合凹部29は、径方向外方へ開口する円弧形状輪郭を有し、その円弧形状輪郭の曲率が上記回転規制カム26のローラ27、27、…の外接円輪郭の曲率と略同一に設定されている。
これら原動車23と従動車24との関係構造は、入力軸1に連続的な回転駆動力が入力されることにより、駆動期間である割出し期間の間、設定された回転角度だけ出力軸2に駆動力が出力(伝達)され、その後一定の期間は駆動力が伝達されない非駆動期間である停留期間があり、その後また、設定された回転角度だけ駆動力が出力されるということが繰り返される間欠駆動を行う構成とされている。
図示の実施形態においては、原動車23が360°つまり1回転する間に、従動車24が60°つまり1/6回転するように構成されている。
すなわち、具体的には図示しないが、入力軸1が駆動回転すると、原動車23が一体的に回転し、原動車23の一回転途中で、係合ローラ25が従動車24の係合溝28の1つに係合する。この係合ローラ25と係合溝28との係合により、従動車24は原動車23の矢符方向の回転に伴って60°だけ回転される(割出し期間)。この場合、係合ローラ25と係合溝28との係合による摩擦は、係合ローラ25の回転により軽減される。
その後、原動車23が矢符方向へ回転を続ける間、原動車23の係合ローラ25は上記従動車24のいずれの係合溝28にも係合せず、従動車24は回転しない(停留期間)。この間は、上記回転規制カム26のローラ27、27、…(回転規制カム面)が従動車24の係合凹部29に対して転接しながら当接係合することにより、従動車24の回転が位置決め規制されている。
弾性部材5は、実施形態1と同様、装置の主要構成部材の嵌め合い部分の少なくとも一箇所、つまり、入力軸1と原動車23、上記係合ローラ25と原動車23の支軸23aおよび上記出力軸2と従動車24の嵌め合い部分の少なくとも一箇所に介装されており、図示の実施形態においては、上記入力軸1と原動車23および上記係合ローラ25と支軸23aとの嵌め合い部分に介装されている。これにより、原動車23の係合ローラ25と従動車24の係合溝28および回転規制カム26のローラ27、27、…(回転規制カム面)と従動車24の係合凹部29との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる。
なお、この弾性部材5についてのその他の構成および作用は、前述した実施形態1の場合と同様である。
実施形態3
本実施形態は図9に示されており、ローラギヤカム機構方式の構成を備えた間欠伝動装置とされている。
すなわち、本実施形態の間欠伝動装置は、具体的には図示されるように、垂直に配置された入力軸1および出力軸2、入力軸1に取り付け固定された駆動体33、ならびに出力軸2に取り付け固定された従動体34を主要部として備え、また、これら構成部材1、2、33、34の嵌め合い部分には弾性部材5が介装されて、上記駆動体33のカム面と上記従動体34との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされている。なお、上記主要構成部材1、2、33、34は、図示されるように、実施形態1の間欠伝動装置と同様にハウジング36内に内装されている。37は入力軸1を図外の電動モータや油圧モータ等の駆動源に駆動連結する伝動ベルトで、入力軸1の伝動プーリ38に巻回されている。
駆動体33は、その外周に螺旋状リブ40を備えた駆動カムの形態とされている。上記螺旋状リブ40は、後述する従動体34の従節ローラ42に係合するもので、駆動カム33の円筒外周に沿って所定のカム曲線をもって形成されるとともに、その両面40a、40bが従動体34の隣接する従節ローラ42、42にそれぞれ係合するカム面とされている。
従動体34は、上記螺旋状リブ40と当接係合する上記従節ローラ42、42、…を備えてなるカムフォロアの形態とされている。このカムフォロア34は、カムフォロア本体であるタレット41と、このタレット41の外周に設けられた上記従節ローラ42、42、…とを主要部として備える。
タレット41は、上記従節ローラ42の配設数に対応した略正多角形状に形成され、この略正多角形状のタレット41の外周部の各辺部位に、従節ローラ42がそれぞれ放射状に設けられている。図示の実施形態のカムフォロア34は、8つの従節ローラ42、42、…を備えており、これに応じてタレット41は略正8角形状に形成されている。
従節ローラ42は、タレット41の外周部の各辺部位に放射状に配された支軸41aに、回転可能に軸支され、タレット41の回転位置により上記螺旋状リブ40のカム面40aまたは40bと当接係合する。
これら駆動カム33とカムフォロア34との関係構造は、入力軸1に連続的な回転駆動力が入力されることにより、駆動期間である割出し期間の間、設定された回転角度だけ出力軸2に駆動力が出力(伝達)され、その後一定の期間は駆動力が伝達されない非駆動期間である停留期間があり、その後また、設定された回転角度だけ駆動力が出力されるということが繰り返される間欠駆動を行う構成とされている。
すなわち、具体的には図示しないが、入力軸1が駆動回転すると、駆動カム33が一体的に回転し、駆動カム33の回転途中で、螺旋状リブ40がカムフォロア34の隣接する一対の従節ローラ42、42に係合する。この螺旋状リブ40と従節ローラ42、42との係合により、カムフォロア34は駆動カム33の回転に伴って、螺旋状リブ40のカム曲線形状により決定される角度だけ回転される(割出し期間)。この場合、従節ローラ42と螺旋状リブ40との係合による摩擦は、従節ローラ42の回転により軽減される。
その後、駆動カム33が回転を続ける間、駆動カム33の螺旋状リブ40は上記カムフォロア34のいずれの従節ローラ42にも係合せず、カムフォロア34は回転しない(停留期間)。
弾性部材5は、実施形態1と同様、装置の主要構成部材の嵌め合い部分の少なくとも一箇所、つまり、上記入力軸1と駆動カム33、上記出力軸2とカムフォロア34および上記従節ローラ42と支軸41aの嵌め合い部分の少なくとも一箇所に介装されており、図示の実施形態においては、上記出力軸2とカムフォロア34および上記従節ローラ42と支軸41aの嵌め合い部分に介装されている。これにより、駆動カム33のカム面40a、40bとカムフォロア34の従節ローラ42との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる。
なお、この弾性部材5についてのその他の構成および作用は、前述した実施形態1の場合と同様である。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲において種々の設計変更が可能である。
例えば、弾性部材5の具体的構成は、前述の諸条件を満たす範囲において種々設計変更可能であり、一例として、図10(a)および(b)に示すような構成も採用可能である。
すなわち、図10(a)に示される弾性部材5は円筒状金属環の形態とされている。この円筒状金属環は、具体的な図示は省略するが、介装対象となる装置構成部材の嵌め合い部分の円筒状隙間Sに対応した内外径寸法を有するとともに、径方向の係合凸部5c、5c、…が全周にわたって均等に形成されてなる。図示の場合は、円筒状金属環の内径が上記円筒状隙間Sの内径寸法にほぼ一致して設定されるとともに、係合凸部5c、5c、…の頂点を結ぶ輪郭径が上記円筒状隙間Sの外径にほぼ一致して設定されている。また、上記円筒状金属環を構成する金属材料としては、実施形態1と同様、耐食性に優れ、ばね性を有する金属材料が好適に採用され、図示の実施形態においてはステンレス鋼材が好適に採用される。
しかして、このように構成された弾性部材5は、例えば、実施形態1の間欠伝動装置の上記嵌め合い部分の円筒状隙間Sに径方向へ弾発的に介装された状態において、弾性部材5の内径面が、上記嵌め合い部分の内径側部材(例えば、入力軸1と駆動カム3との嵌め合い部分においては入力軸1)の円筒外径面全周わたって密接状に当接するとともに、弾性部材5の係合凸部5c、5c、…が、上記嵌め合い部分の外径側部材(同じく、入力軸1と駆動カム3との嵌め合い部分においては駆動カム3)の円筒穴内径面全周わたって均一に当接する。
また、図10(b)に示される弾性部材5は弾性円筒体の形態とされている。この弾性円筒体は、間欠伝動装置に設定される割出し期間における許容回転負荷が比較的小さい場合などに最適に採用され、例えば天然ゴムや合成ゴムなどのエラストマーからなるエラストマー製円筒体であることが望ましい。
また、具体的な図示は省略するが、上記弾性円筒体5は介装対象となる装置構成部材の嵌め合い部分の円筒状隙間Sに対応した内外径寸法を有し、内径が上記円筒状隙間Sの内径寸法よりも小さく設定されるとともに、外径が上記円筒状隙間Sの外径よりも大きく設定されている。
しかして、このように構成された弾性部材5は、上記と同様、例えば、実施形態1の間欠伝動装置の上記嵌め合い部分の円筒状隙間Sに径方向へ弾発的に介装された状態において、弾性部材5の内径面5dが、上記嵌め合い部分の内径側部材(例えば、入力軸1と駆動カム3との嵌め合い部分においては入力軸1)の円筒外径面全周わたって密着状に当接係合するとともに、弾性部材5の外径面5eが、上記嵌め合い部分の外径側部材(同じく、入力軸1と駆動カム3との嵌め合い部分においては駆動カム3)の円筒穴内径面全周わたって密着状に当接係合する。
また、図示の実施形態においては、弾性部材5が主として駆動側に配置されているが、目的に応じて、従動側に配置されてもよく、また両側の適所に配置される構成も採用可能である。
さらに、本発明は実施形態1〜3以外のカム機構、例えば、インデックス・バレルカム機構を備えた間欠伝動装置にも適用可能である。
本発明の実施形態1である間欠伝動装置の主要部を示す斜視図である。 同じく同間欠伝動装置の主要部を示す平面図である。 同間欠伝動装置の図2におけるIII―III線に沿った断面図である。 同間欠伝動装置の弾性部材を示し、図4(a)は側面図、図4(b)は平面図である。 同じく同間欠伝動装置の弾性部材の変更例を示し、図5(a)は側面図、図5(b)は平面図である。 同間欠伝動装置の間欠駆動のカム動作行程を示す説明図である。 同間欠伝動装置の全体構成を示し、図7(a)はケーシングの内部構成を示す平面図、図7(b)は図7(a)におけるB−B線に沿った断面図である。 本発明の実施形態2である間欠伝動装置の主要部を示す平面図である。 本発明の実施形態3である間欠伝動装置の構成を一部断面で示す正面図である。 同間欠伝動装置の弾性部材の改変例を示し、図10(a)は第1の改変例を示す斜視図、図10(b)は第2の改変例を示す斜視図である。 従来の間欠伝動装置の主要部の一例を示す平面図である。
符号の説明
1 入力軸
2 出力軸
3 駆動カム(駆動体)
4 カムフォロア(従動体)
5 弾性部材
10 第1カム板
11 第2カム板
12 第3カム板
14 固定ピン(固定部材)
15 第1従節ローラ
16 第2従節ローラ
17 タレット
17a 凹部
23 原動車(駆動体)
24 従動車(従動体)
25 係合ローラ(係合部材)
26 回転規制カム
28 係合溝
29 係合凹部
33 駆動カム(駆動体)
34 カムフォロア(従動体)
40 螺旋状リブ
40a、40b カム面
41 タレット
41a 支軸
42 従節ローラ
S 円筒状隙間

Claims (15)

  1. 入力軸に取り付けられた駆動体により、出力軸に取り付けられた従動体をカム駆動することで、入力軸の連続回転運動を出力軸の間欠的な回転運動に変換伝達する装置であって、
    装置構成部材の嵌め合い部分の少なくとも一箇所に、弾性部材が介装されて、前記駆動体と従動体との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされている
    ことを特徴とする間欠伝動装置。
  2. 前記弾性部材が介装される前記装置構成部材の嵌め合い部分において、各構成部材の加工寸法の公差に対応した円筒状隙間が形成されるとともに、この円筒状隙間に前記弾性部材が介装される
    ことを特徴とする請求項1に記載の間欠伝動装置。
  3. 前記弾性部材は、前記嵌め合い部分の円筒状隙間に介装された状態において、径方向の弾性を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の間欠伝動装置。
  4. 前記弾性部材は、停留期間において前記当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる弾性を有するとともに、装置に設定される割出し期間における許容回転負荷に耐え得る弾性反発力を有する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の間欠伝動装置。
  5. 前記弾性部材は、長手方向に対して垂直方向へ凹凸状に折り曲げて形成されてなる平板帯状の金属製板材の形態とされ、
    この金属製板材が、前記嵌め合い部分の円筒状隙間に巻回状にかつ径方向へ弾発的に介装されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の間欠伝動装置。
  6. 前記弾性部材は、前記嵌め合い部分の円筒状隙間に対応した径寸法を有するとともに、径方向の係合凸部が全周にわたって均等に形成されてなる円筒状金属環の形態とされ、
    この円筒状金属環が、前記嵌め合い部分の円筒状隙間に径方向へ弾発的に介装されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の間欠伝動装置。
  7. 前記弾性部材は、耐食性に優れ、ばね性を有する金属材料からなることを特徴とする請求項5または6に記載の間欠伝動装置。
  8. 前記弾性部材は、弾性材料からなる弾性円筒体の形態とされて、前記嵌め合い部分の円筒状隙間に径方向へ弾発的に介装されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の間欠伝動装置。
  9. 前記弾性円筒体は、エラストマー製円筒体であることを特徴とする請求項1に記載の間欠伝動装置。
  10. 前記入力軸と出力軸が平行に配置され、前記入力軸に取り付けられた前記駆動体が複数のカム板からなる駆動カムの形態とされ、前記出力軸に取り付けられた前記従動体が前記カム板のカム面と当接係合する従節ローラが円周方向へ等間隔をもって起立状に設けられてなるカムフォロアの形態とされてなるパラレルカム機構方式の装置であって、
    前記入力軸と駆動カム、前記カム板を積層状に位置決め固定する固定部材、前記出力軸とカムフォロアおよび前記従節ローラと支軸の嵌め合い部分の少なくとも一箇所に、前記弾性部材が介装されて、前記駆動カムのカム面と前記カムフォロアの従節ローラとの当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の間欠伝動装置。
  11. 前記入力軸と駆動カムとの嵌め合い部分および前記カム板と固定部材との嵌め合い部分に、前記弾性部材が介装されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の間欠伝動装置。
  12. 前記入力軸と出力軸が平行に配置され、前記入力軸に取り付けられた前記駆動体が係合部材を備えた原動車の形態とされ、前記出力軸に取り付けられた前記従動体が前記係合部材と当接係合する係合溝を備える従動車の形態とされてなるゼネバ機構方式の装置であって、
    前記入力軸と原動車、前記係合部材と原動車および前記出力軸と従動車の嵌め合い部分の少なくとも一箇所に、前記弾性部材が介装されて、前記原動車の係合部材と前記従動車の係合溝との当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の間欠伝動装置。
  13. 前記入力軸と原動車および前記係合部材と原動車嵌め合い部分に、前記弾性部材が介装されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の間欠伝動装置。
  14. 前記入力軸と出力軸が垂直に配置され、前記入力軸に取り付けられた前記駆動体が外周に螺旋状リブを備えた駆動カムの形態とされ、前記出力軸に取り付けられた前記従動体が前記螺旋状リブのカム面と当接係合する従節ローラが外周部に放射状に設けられてなるカムフォロアの形態とされてなるローラギヤカム機構方式の装置であって、
    前記入力軸と駆動カム、前記出力軸とカムフォロアおよび前記従節ローラと支軸の嵌め合い部分の少なくとも一箇所に、前記弾性部材が介装されて、前記駆動カムのカム面と前記カムフォロアの従節ローラとの当接係合部が所定の予圧を付与された当接係合状態に保たれる構成とされている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の間欠伝動装置。
  15. 前記出力軸とカムフォロアおよび前記従節ローラと支軸の嵌め合い部分に、前記弾性部材が介装されている
    ことを特徴とする請求項14に記載の間欠伝動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102003380B1 (ko) * 2018-11-29 2019-07-24 현진제업주식회사 종이컵 제조를 위한 패러렐 구동 방식의 종이컵 성형기

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