JP2007211605A - エンジンの吸気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの運転性能を保ちつつ、エンジン吸気経路にて空気中の微粒子成分や気相成分を捕集することが可能であり、車両が走行することによって大気を浄化可能なエンジンの吸気浄化装置を提供する。
【解決手段】
エンジンに吸入される空気を濾過する濾過性能の異なる複数の濾過装置を車両運転状態によって使いわける。複数の濾過装置は、それぞれ通気抵抗と捕集対象物質が異なる。車両運転状態は、エンジンの運転状態、車両の走行環境状態、濾過装置のうち相対的に通気抵抗の大きい方の濾過装置の劣化状態などで、たとえば、エンジン1の高出力時には通気抵抗の小さいエアクリーナ4を使用し、エンジン1の低出力時には、通気抵抗の大きい高性能濾過装置3を使用する。あるいは、車両の走行環境の大気が劣悪な場合は高性能濾過装置3を使用して大気を浄化する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エンジンを搭載した車両における吸気浄化装置および方法に関する。
一般に、自動車用エンジンの吸気経路にはエアクリーナが取り付けられており、細かい異物やホコリをフィルタで取り除くことによって、エンジンが吸入する空気を浄化している。
ガソリン・エンジン構造、全国自動車整備専門学校協会、山海堂、1997、pp143-144
一般に、エアクリーナはエンジンがより多くの空気を吸入できるよう、吸気抵抗が最小限になるように設計されているため、捕集粒径には制限がある。したがって、エアクリーナでは粉塵等の、粒径の大きいゴミのみが捕集され、微小粒子成分や気相成分はエンジンに吸入された後、そのまま排気ガスとして再び大気中に戻される。すなわち、吸入空気を浄化できる機会がありながら、それを活用しきれていない。
さらに、微小粒子成分や気相成分を捕集すべくフィルタを高性能にすると、吸気抵抗が大きくなり、エンジンの運転性能が低下する。
そこで本発明は、エンジンの運転性能を保ちつつ、エンジン吸気経路にて空気中の微小粒子成分や気相成分を捕集することが可能なエンジンの吸気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明では、エンジンに吸入される吸気を濾過する、通気抵抗の異なる複数の濾過装置と、エンジンの運転状態によって前記濾過装置を切り換える手段とを設け、前期エンジンの高出力時には相対的に通気抵抗の小さい濾過装置を使用し、前記エンジンの低出力時には相対的に通気抵抗の大きい濾過装置を使用するよう前記切り換え手段を切り換える。
本発明によれば、エンジンの高出力時には通気抵抗の小さい濾過装置を使用し、エンジンの低出力時には、通気抵抗は大きいが高性能の濾過装置を使用することにより、エンジンの運転性能を保ちつつ、大気を浄化する機能を高めることができる。
以下、本発明の各実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るエンジンの吸気浄化装置について図1に基づいて説明する。
エンジン1は、エンジン1に空気を供給する吸気系と、エンジン1からの排ガスを排出する排気系とを備える。吸気系は、その上流からエアクリーナ(第1の濾過装置)4と、前記エアクリーナ4よりも濾過性能の高い高性能濾過装置(第2の濾過装置)3と、吸気管2とから構成されている。排気系は、排気管52と、排気浄化装置7から構成されている。
エンジン1は、吸気管2を通して空気を吸入し、その空気を用いて燃料を燃焼させ、動力を発生する。吸気管2の最上流部にはエアクリーナ4が設けられている。エアクリーナ4は、エアクリーナケース4aと、エアクリーナケース4a内に収納されているエアクリーナエレメント4bから構成される。エアクリーナエレメント4bは濾紙や不織布からなり、吸入された空気がこれを通り抜けることにより、空気中に含まれる粉塵等の異物が捕集される。
エアクリーナケース4aの上流側には、空気を吸入するエアクリーナケース入口4cが設けてあり、エンジンに吸入される空気は、エアクリーナケース入口4cからエアクリーナ4に入り、エアクリーナエレメント4bを通過し、エアクリーナケース4aの下流側に設けられているエアクリーナケース出口4dへと向かう。エアクリーナケース出口4dには吸気通路51が接続されており、吸気通路51の下流側には、高性能濾過装置3が設けられている。高性能濾過装置3の浄化装置ケース3aは、浄化装置入口3bの直ぐ下流から分岐し、内部が上下二段の通路に区切られている。上段通路は高性能フィルタ3cを有し、下段通路はバイパス通路33となっている。
上段の高性能フィルタ3cは、機能の異なる3つのフィルタを直列状に配置したもので、鉛・ニッケル・クロムなどの微粒子金属成分を捕集するUltra Low Penetration Air Filter(ULPAフィルタ)34、亜酸化窒素を捕集する活性炭フィルタ35、多環芳香族炭化水素(PAH)を捕集するイオン交換樹脂36から構成されている。高性能フィルタ3cは前記3つに限定されるものではなく、捕集したい大気中の物質に合わせて選択するとよい。たとえば、大気中のアンモニアを捕集したい場合は、活性炭にリン酸系化合物等のアンモニア吸収剤を担持させたものを配置する。
下段のバイパス通路33には、浄化装置出口3d近傍に吸気通路切換弁32が設けられている。吸気通路切換弁32は図示しない電磁ソレノイド等のアクチュエータによって駆動され、吸気通路切換弁32の開閉によって、吸気の流路を決定できる。
すなわち、吸気通路切換弁32が閉じている場合には、吸気は高性能濾過装置3上段の高性能フィルタ3cを通る。一方、吸気通路切換弁32が開いている場合には、吸気は高性能濾過装置3上段の高性能フィルタ3cと下段のバイパス通路33の両方を通ることができるが、バイパス通路33の方が通気抵抗が小さいので、吸気は主にバイパス通路33を通り抜ける。
浄化装置ケース3aの上段と下段の通路は、浄化装置出口3dにおいて再び合流し、吸気管2へとつながる。吸気管2内にはスロットルバルブ42が設けられており、吸気管2の下流側はエンジン1に連通されている。スロットルバルブ42の開度を後述するコントローラ39からの信号により原則として運転者の要求(アクセル踏み込み量)に応じて変更することにより、エンジン1に吸入される空気の量が調整できる。エンジン1から出される排気ガスは、排気管52を通り、途中に設けられた排気浄化装置7で浄化されて、大気へと排出される。
さて、高性能濾過装置3の高性能フィルタ3cを浄化性能の高いものにするほど通気抵抗は増し、空気が通りにくくなる。このため、エンジン動力発生に大量の空気を必要とする運転状態ではその運転状態を検出し、エンジン1に供給する空気の浄化を高性能フィルタ3cに比べて通気抵抗の小さいエアクリーナ4のみで行うようにする。
すなわち、エンジン出力が大きい場合は吸気量が多いので、吸気通路切換弁32を開き、吸気がバイパス通路33を通るようにする。このとき、吸気の浄化はエアクリーナ4のみによって行われる。一方、エンジン出力が小さい場合は吸気量が少ないので、エンジン出力が大きい場合に比べて通気抵抗が大きくてもよい。そこで、吸気通路切換弁32を閉じ、吸気の浄化をエアクリーナ4と高性能フィルタ3cの両方によって行う。
このように、本発明では、エアクリーナ4と高性能フィルタ3cをエンジン1の運転状態によって使い分けるのであり、その切換は吸気通路切換弁32によって行う。
吸気通路切換弁32はコントローラ39によって制御される。コントローラ39は、制御を行うための演算を実行するCPU,読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)を有するメモリ、および制御信号を送る出力インターフェースから成る。
コントローラ39には、図示しないクランク角センサからのクランク角信号と、アクセル開度センサ8からのアクセル踏み込み量信号が与えられ、コントローラ39はこれらに基づいてエンジン回転数およびエンジン負荷を算出し、高性能フィルタ3cの使用を、エンジンの回転数と負荷によって要求される空気量が高性能フィルタ3cを透過できる範囲に限定する。
このためコントローラ39は図2に示したように、エンジン回転数およびエンジン負荷をパラメータとした高性能フィルタ3c使用領域決定用マップを持ち、高性能フィルタ3cを使用するか否かをこのマップに従って決定し、吸気通路切換弁32を切り換える。図2のマップにおいて破線および太線は等空気量曲線であり、太線の等空気量曲線が、高性能フィルタ3cを透過できる限界(最大)の空気量を示す。よって、高性能フィルタ3cの使用は、図2におけるハッチング領域に限られる。これ以外の領域では、エンジン1に十分な空気量を供給できないのでエンジン出力が不足となり、車両性能に影響を及ぼすと考えられるため、吸気の浄化はエアクリーナ4のみによって行う。
本実施形態の吸気浄化装置によれば、機能の異なる複数のフィルタを有し、これらをエンジン状態によって使い分けることによって、エンジン性能を損なわずに、吸気を浄化することができる。
さらに、濾過装置によって濾過される空気をエンジンによって吸入することにより、ポンプ等の吸入装置を新たに設置する必要がない。
さらに、浄化性能の高いフィルタで吸気を浄化しているので、微粒子金属成分や亜酸化窒素、PAH等の従来の吸気浄化装置では捕集し得なかった成分を捕集することができる。図3に高性能フィルタ3cの濾過特性を示す。図3において、一点鎖線は大気中粒子の分布を、実線はエアクリーナ4通過後の空気中粒子の分布を、破線は高性能フィルタ3c通過後の空気中粒子の分布をそれぞれ表す。
図3より、フィルタ通過前の大気中には粒子がかなり含まれており、エアクリーナ4を通過後も、その数はあまり変わらないことがわかる。特に径の小さい粒子に関しては、エアクリーナ4ではほとんど取り除けていない。そこで、高性能フィルタ3cを通すことによって、微小粒子を捕集する。図3に示すように、高性能フィルタ3c通過後の空気には、粒子がほとんど含まれておらず、空気が浄化されている。
高性能フィルタ3cによって捕集する微粒子金属成分はエンジンの燃焼では発生しないので、吸気系において一度捕集すれば、排ガスに含まれることはない。また、亜酸化窒素、PAH等の成分をも捕集し、さらに、超低排出ガス車両においては、大気中の濃度よりも低い濃度の炭化水素や低濃度の窒素酸化物、二酸化炭素のみが排出されるので、結果として、車両が通常に走行することで大気を浄化できる。
さらに、図示しないが、吸気管2と高性能濾過装置3の間に車両のキャビンを介在させると、高性能濾過装置3により大気を浄化してキャビンに導くことも可能であり、外気状態が良くない場合は、キャビン内の空気状態を外気より改善することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態に係るエンジンの吸気浄化装置について図4に基づいて説明する。
この吸気浄化装置は、第1実施形態の構成に加えて、エアクリーナ4には大気中の粒子数の検出器38が設置されている。粒子数検出器38は、たとえば、TSI(登録商標)社のCPC(Condensation Particle Counter、登録商標)などを用いる。さらに、高性能濾過装置3の上段には、温湿度計37が設置され、高性能フィルタ3cの上流側および下流側には圧力センサ60がそれぞれ設置されている。
吸気通路切換弁32およびスロットルバルブ42を作動するアクチュエータは、コントローラ39によって制御される。
コントローラ39には、アクセルセンサ8からのアクセル踏み込み量信号と、温湿度計37からの高性能濾過装置3内の吸気温度および吸気湿度信号ならびに高性能フィルタ3cの温度および湿度信号と、粒子数検出器38からのエアフィルタ4通過後の空気に含まれる粒子数信号と、圧力センサ60からの高性能フィルタ3c前後の圧力信号が与えられる。
コントローラ39は、吸気通路切換弁32の開閉を、これらアクセル踏み込み量と、温度と、湿度と、粒子数とに基づいて決める。さらに、コントローラ39はスロットルバルブ42の開度を、アクセル踏み込み量および高性能フィルタ3cの劣化状態に基づいて決める。
コントローラ39による吸気通路切換弁32およびスロットルバルブ42の制御の流れを図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップ80において、吸気管負圧が高性能フィルタ3cの使用領域に含まれているか否かをコントローラ39が判定する。
コントローラ39は図6Aに示したように、エンジン回転数および吸気管負圧をパラメータとした高性能フィルタ3c使用領域決定用マップを持ち、高性能フィルタ3cを使用するか否かをこのマップに従って決定し、吸気通路切換弁32を切り換える。高性能フィルタ3cの使用は、エンジンの回転数と吸気管負圧によって要求される空気量が、高性能フィルタ3cを透過できる範囲に限定される。
図6Aのマップにおいて破線および太線は等空気量曲線であり、太線の等空気量曲線が、高性能フィルタ3cを透過できる限界の空気量を示す。よって、高性能フィルタ3cの使用は、図6Aにおけるハッチング領域に限る。これ以外の領域では、エンジン1に十分な空気量を供給できないのでエンジン出力が不足となり、車両性能に影響を及ぼすと考えられるため、吸気の浄化はエアクリーナ4のみによって行う。
ここで、高性能フィルタ3cは大気中物質の捕集に伴って経時劣化するので、高性能フィルタ3cを使用する運転領域は高性能フィルタ3cの劣化状態を考慮して補正される。すなわち、高性能フィルタ3cの経時劣化が進むと、図6Bに示すように、同一のエンジン運転状態における高性能フィルタ3c前後の圧力差が大きくなる。
したがって、あるエンジン回転数においての高性能フィルタ3c前後の圧力差が、初期の高性能フィルタ3cの前後圧力差Pに比べてΔPだけ増大した場合、マップに設定する高性能フィルタ3cの使用領域を、図6Cに示すように、ΔPだけ拡大する。これにより高性能フィルタ3cを使用する領域が実質的に狭まるのを防ぐ。
高性能フィルタ3cの劣化状態は、高性能フィルタ3c前後の圧力差から検出する他に、同一のエンジン運転状態での吸気管圧力、または、運転状態に対応するスロット開度からも検出できる。すなわち、高性能フィルタ3cの経時劣化が進むと、高性能フィルタ3cが劣化していない場合に比べて、吸気管内の負圧が強くなる(真空側へ変化する)。また、運転状態に対応するスロット開度は、高性能フィルタ3cが劣化していない場合に比べて大きくなる。
吸気管負圧が高性能フィルタ3cの使用領域に含まれている場合はステップ84に進む。一方、吸気管負圧が高性能フィルタ3cの使用領域に含まれていない場合は、ステップ81に進む。
ステップ81において、粒子数検出器38の検出した大気中の粒子数が許容値以内か否かを判定する。すなわち、エアクリーナ4にて浄化された吸気に含まれる粒子数が許容値以内であれば、吸気は十分に浄化されているので、高性能フィルタ3cを通過させる必要がない。よって、ステップ82へと進み、吸気通路切換弁32が開かれ、吸気がバイパス通路33を通ってエンジンに供給される。
一方、エアクリーナ4にて浄化されたにも関わらず、吸気が多くの粒子(異物)を含む場合は、吸気を高性能フィルタ3cで浄化する必要があるので、ステップ83へと進む。
ステップ83においては、エンジン運転性能よりも大気浄化を優先するモードになっているか否かを判定する。
すなわち、高性能濾過装置3とエアクリーナ4をエンジン運転状態によって使い分ける他、場合によっては運転性を抑えて、大気浄化を優先する設定も可能である。
たとえば、車両の走行地域の大気状態が劣悪な場合などは、求められているエンジン運転状態に関わらずエンジン1に供給する空気の浄化を高性能フィルタ3cで行うようにして、あるいは、高性能フィルタ3cの使用領域を拡大して、大気を浄化する。
車両の走行地域の大気状態は、たとえば、大気の微小粒子の数を粒子数計測装置で感知したり、大気中の亜酸化窒素濃度などをセンサで感知したりして知ることができる。また、前述のようにオンボードで大気の状態を検出する以外に、たとえば、事前に粒子数を計測して割り出した地域の大気状態や、交通量および周辺環境等(工場地域かどうか等)から推測される地域の大気状態をナビゲーションシステムに予め登録しておいたり、地域に設けられた大気状態の観測地点や大気状態の監視機関から大気観測情報を携帯電話等を用いて取得したりすることもできる。
エンジンの運転性能を優先する場合はステップ82へと進み、吸気通路切換弁32が開かれ、吸気がバイパス通路33を通ってエンジンに供給される。
大気浄化モードに設定されており、エンジンの運転性能を抑えて大気浄化を優先する場合は、ステップ84に進む。
ステップ84では、高性能フィルタ3c前後の圧力差が許容値以内か否かを判定する。圧力センサ60にて高性能フィルタ3c前後の圧力差を計測し、高性能フィルタ3cの劣化状態を検出する。高性能フィルタ3c前後の圧力差が大きいほど、高性能フィルタ3cが目詰まり等を起こして劣化しているということである。そこで、高性能フィルタ3c前後の圧力差の許容値を決め、圧力センサ60によって計測された圧力差が許容値より大きい場合はステップ82に進み、吸気通路切換弁32が開かれる。
高性能フィルタ3c前後の圧力差が許容値以内の場合は、ステップ85へと進み、吸気通路切換弁32が閉じられ、吸気は高性能フィルタ3cを通過して浄化される。
続いて、ステップ86において、温湿度計37にて計測された吸気の温度および湿度ならびに高性能フィルタ3cの温度および湿度が許容値以内か否かを判定する。
すなわち、高性能フィルタ3cが水分を含んで一時的に詰まった状態となり、高性能フィルタ3c前後の圧力差が大きくなっていないかを、吸気およびフィルタの温度や湿度から判定する。高性能フィルタ3cが水分を含むような温湿度条件の場合は、圧力センサ60による測定に誤差を生じている可能性があるので、そのまま制御を終了する。吸気の温度および湿度が許容値以下の場合は、ステップ87に進む。
ステップ87では、スロットル開度の補正を行う。すなわち、高性能フィルタ3c前後の圧力差が、初期値(高性能フィルタ3cが劣化していないとき)よりΔPだけ上昇している場合、図7に示すように、 運転者が意図する速度のアクセル開度よりΔPだけ吸気管内負圧が上昇するよう、スロット開度を開き側に補正し、エンジン出力の相対的な低下を防ぐ。
次に、ステップ88において、ステップ87におけるスロット開度の補正量が、予め定めた上限値を超えているか否かを判定する。上限値を超えていない場合は、制御を終了する。上限値を超えている場合は、ステップ89に進む。
ステップ89では、高性能フィルタ3cの使用領域を初期値より狭める。ステップ90では、高性能フィルタ3cがメンテナンス時期であることを表示等で運転者に知らせる。
本実施形態の吸気浄化装置によれば、第1実施形態の効果に加え、高性能フィルタ3c使用領域を、高性能フィルタ3cの劣化状態を考慮して補正しているので、フィルタの劣化に伴って高性能フィルタ3cの使用領域が狭くなりすぎることを防げるという効果がある。
さらに、高性能フィルタ3c前後圧力差が初期値よりもΔPだけ上昇した場合、吸気管内負圧がΔPだけ大きくなるようにスロットル開度を補正するので、フィルタの劣化がエンジンの運転性能に影響を与えることを防げる。
また、車両の走行地域の大気状態を把握し、大気環境状態が劣悪な場合には運転性能を抑えて大気の浄化を優先する設定にすることにより、大気の浄化を促進することができる。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態に係るエンジンの吸気浄化装置について図8に基づいて説明する。
この実施形態では、特に高性能濾過装置30の構成が、前記第1の実施形態と相違している。この点を中心に説明する。
エアクリーナ4の下流には吸気通路51を介して高性能濾過装置30が接続されるが、吸気通路51の下流側は二つに分岐し、一方は円筒型の高性能濾過装置30のフィルタ入口53aと接続し、もう一方はフィルタ入口53aとフィルタ出口53bをつなぐバイパス通路54となっている。
バイパス通路54には吸気通路切換弁32が設けられている。吸気通路切換弁32はコントローラ39によって制御される図示しない電磁ソレノイド等のアクチュエータによって駆動され、吸気通路切換弁32を開閉することにより、吸気の流路を変えることができる。すなわち、吸気通路切換弁32を閉じると、吸気はフィルタ入口53aへと流れる。一方、吸気通路切換弁32を開くと、吸気は主にバイパス通路54を通り、吸気管2へと流れる。
フィルタ入口53aおよびフィルタ出口53bは、円筒型の高性能濾過装置30の入口と出口に連通されている。
円筒型高性能濾過装置30は、円筒型ケース30aおよび石英フィルタ30bから構成されている。フィルタは石英フィルタに限定されるものではなく、捕集したい物質に合わせて選択するとよい。
円筒型ケース30aには、円筒型の石英フィルタ30bがその中心軸を中心として回転可能に収められ、石英フィルタ30bは内部が周方向に4等分されている。4等分されているうちの一つはフィルタ入口53aに連通され、もう一つはフィルタ出口53bに連通され、残り二つは未使用となっている。
円筒型高性能濾過装置30はコントローラ39によって制御される回転アクチュエータ49によって中心軸を中心として周方向に回転可能であり、石英フィルタ30bの使用部分が劣化した場合は石英フィルタ30bを回転させ、未使用部分をフィルタ入口53aおよびフィルタ出口53bと連通させる。
円筒型ケース30aの内部には、石英フィルタ30bを挟んで、フィルタ入口53aとフィルタ出口53bの反対側に位置して、これらに対峙する形で吸気を案内する湾曲通路53が形成される。したがって、フィルタ入口53aから石英フィルタ30bに流れ込んだ吸気は、石英フィルタ30bを軸方向に流れ進み、湾曲通路53へと入る。吸気は湾曲通路53にて流れを反転させられ、フィルタ出口53bと連通している石英フィルタ30bを通り抜け、吸気管2へと流れ出る。
石英フィルタ30bを吸気が通り抜けると、ニッケル化合物やクロム化合物などの重金属微粒子成分や、多環芳香族炭化水素が捕集される。石英フィルタ30bが目詰まりした場合は、円筒型ケース30aの外側に配置したフィルタ加熱装置48によって石英フィルタ30bを加熱し、捕集した多環芳香族炭化水素などの可燃性微粒子を蒸発させる。蒸発させた可燃性微粒子はエンジンに吸入し、燃焼させる。
本実施形態の吸気浄化装置によれば、第1実施形態の効果に加え、湾曲通路53によって流れを反転させているので、高性能濾過装置の長さを短くすることができる効果がある。
さらに、円筒型の石英フィルタ30bは、予備フィルタを搭載しており、石英フィルタ30bが劣化した場合は円筒型の高性能濾過装置30を回転させることで、新しいフィルタを使用可能なので、フィルタの使用期間を延ばすことができる。
また、石英フィルタ30bをフィルタ加熱装置48によって加熱するので、多環芳香族炭化水素などの可燃性微粒子を蒸発させてエンジンに吸入し、燃焼させることができ、石英フィルタ30bの使用期間を延長することができる。
(第4実施形態)
以下、本発明の第4実施形態に係るエンジンの吸気浄化装置について図9に基づいて説明する。
この実施形態の吸気浄化装置は、高性能濾過装置3によってエンジン1に吸入される空気だけではなく、車両のキャビン内の空気を浄化することをも可能としたものである。
図9Aは、エンジン1に供給する空気を高性能濾過装置3によって浄化する場合の構成を示す。高性能濾過装置3は、前記第1実施形態と同じように、高性能フィルタ3bは、機能の異なる3つのフィルタを直列状に配置したもので、鉛・ニッケル・クロムなどの微粒子金属成分を捕集するULPAフィルタ34、亜酸化窒素を捕集する活性炭フィルタ35、多環芳香族炭化水素(PAH)を捕集するイオン交換樹脂36から構成されている。吸気が高性能フィルタ3bを通過することによって、空気中に含まれる微粒子金属成分や亜酸化窒素、PAHが捕集される。高性能フィルタ3bは前記3つに限定されるものではなく、捕集したい物質に合わせて選択するとよい。
濾過装置ケース3aの上流部には濾過装置入口3bが設けられており、吸気は濾過装置入口3bから高性能濾過装置3に入り、高性能フィルタ3cを通過し、高性能濾過装置の下流側に設けられている濾過装置出口3dへと向かう。濾過装置出口3dには、濾過装置吸気通路2aが接続されている。
高性能濾過装置3と吸気管2の間には、吸気通路切換装置6が設けられている。
吸気通路切換装置6によって、吸気管2に高性能濾過装置3またはエアクリーナ4のどちらを連通させるかを切り換える。また、吸気切換装置6は車両のキャビン70に対して高性能濾過装置3を接続してキャビン内の空気を浄化したり、あるいはエアクリーナ4とキャビン70と高性能濾過装置3とを直列に吸気管2と接続したりする。
すなわち、吸気通路切換装置6は、エンジン1に供給する空気を高性能濾過装置3によって浄化する場合は図9Aに示すように吸気管2と高性能濾過装置3を連通させる。また、エンジン1に供給する空気をエアクリーナ4によって浄化しつつ、キャビン70の空気を高性能濾過装置3によって浄化する場合は、図9Bに示すように吸気管2とエアクリーナ4を連通させ、また高性能濾過装置3とキャビン70とを連通する。
このため、吸気通路切換装置6は、第一通路40と、第二通路41との二つの独立した通路を有す。
図9Aにおいては、第一通路40は濾過装置吸気通路2aと吸気管2とを接続している。したがって、濾過装置入口3bから吸入された空気は、第一通路40を通って、エンジン1へと供給される。
これに対して第二通路41は、エアクリーナ4と空気ポンプ5とを接続する。空気はエアクリーナ入口4cから吸入され、エアクリーナエレメント4bを通過し、エアクリーナ出口4dへと向かう。エアクリーナ出口4dには、エアクリーナ吸気通路2bが接続されている。エアクリーナ吸気通路2bは、第二通路41と接続され、第二通路41には、空気ポンプ吸気通路2cが接続され、空気ポンプ吸気通路2cの下流には、エンジンまたは電気で駆動される空気ポンプ5が連設されている。空気ポンプ出口5aはキャビン70に連通されている。したがって、空気ポンプ5によってエアクリーナ入口4cから吸入された空気はエアクリーナ4にて浄化され、第二通路41を通ってキャビン70に供給される。さらに、キャビン70内の空気は濾過装置入口3bから高性能濾過装置3へと吸入され、さらに浄化されてエンジン1に供給される。
場合によっては、空気ポンプ出口5aを大気に開放し、空気ポンプ5で駆動されるエアクリーナ4によって大気を常時浄化しつつ、高性能濾過装置3によってエンジン1に供給する空気を浄化することもできる。
図9Bは、エンジン1に供給する空気をエアクリーナ4によって浄化し、同時に必要に応じてキャビン内の空気を高性能濾過装置3により浄化する場合の構成を示す。
吸気通路切換装置6は、第一通路40が空気ポンプ吸気通路2cと濾過装置吸気通路2aとを、また第二通路41が吸気管2とエアクリーナ吸気通路2bとをそれぞれ接続する。
したがって、エンジン1に供給される空気はエアクリーナ入口4cから吸入され、エアクリーナ4によって浄化された後、第二通路41を通ってエンジン1へと達する。一方、高性能濾過装置3は空気ポンプ5によって駆動され、キャビン70内の空気はフィルタ入口3bから高性能濾過装置3に吸入されて浄化され、再びキャビン70に戻される。
場合によっては、空気ポンプ出口5aを大気に開放し、空気ポンプ5で駆動される高性能濾過装置3によって大気を常時浄化しつつ、エアクリーナ4によってエンジン1に供給する空気を浄化することもできる。
このようにして本実施形態での吸気浄化装置によれば、前記第1の実施形態の効果に加えて、エンジン1に吸入される吸気をエアクリーナ4または高性能濾過装置3により選択的に浄化しつつ、必要に応じて、車両のキャビン内の空気の浄化についても行うことができるという効果がある。
吸気の浄化に高性能濾過装置3とエアクリーナ4のどちらの装置を使用するかは、エンジンの出力や高性能フィルタ3cの劣化状態によって決める。また、車両走行環境が劣悪などの場合には、エンジン性能を抑えて大気の浄化を優先し、高性能濾過装置3を使用する設定も可能である。
また、エンジンの吸気浄化に使用していない浄化装置を空気ポンプで駆動しているので、高エンジン出力時のような通気抵抗が大きい浄化装置を使用できない際にも、高性能濾過装置3で大気またはキャビンを浄化し続けることができる。
本発明の第1実施形態におけるエンジンの吸気浄化装置の構成を示す概略構成図である。 高性能フィルタの使用領域マップである。 吸気に含まれる粒子数を示すグラフである。 本発明の第2実施形態におけるエンジンの吸気浄化装置の構成を示す概略構成図である。 コントローラによる制御の流れ図である。 高性能フィルタの使用領域マップである。 高性能フィルタの経時劣化によるフィルタ前後圧力差の変化を示すグラフである。 フィルタ劣化状態を考慮して補正した、高性能フィルタの使用領域マップである。 スロットル開度の補正を示すグラフである。 本発明の第3実施形態におけるエンジンの吸気浄化装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第4実施形態におけるエンジンの吸気浄化装置の構成を示す概略構成図である。 同じくその作動を切り換えた状態を示す概略構成図である。
符号の説明
1 エンジン
2 吸気管
3 高性能濾過装置
3c 高性能フィルタ
4 エアクリーナ
8 アクセルセンサ
30 円筒型高性能濾過装置
30b 石英フィルタ
32 吸気通路切換弁
33 バイパス通路
37 温湿度計
38 粒子数検出器
39 コントローラ
42 スロットルバルブ
60 圧力センサ
70 キャビン

Claims (27)

  1. エンジンを搭載する車両において、
    エンジンに吸入される吸気を濾過する、吸気系に備えられて通気抵抗の異なる複数の濾過装置と、
    エンジンの運転状態によって前記濾過装置を切り換える手段と、を設け、
    前記エンジンの高出力時には相対的に通気抵抗の小さい濾過装置を使用し、
    前記エンジンの低出力時には相対的に通気抵抗の大きい濾過装置を使用するよう前記切り換え手段を切り換える
    ことを特徴とするエンジンの吸気浄化装置。
  2. 前記通気抵抗の小さい濾過装置は、エンジンの高出力時に、エンジンの運転性能に必要な吸気量を透過することができる濾過装置である
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  3. 前記濾過性能の異なる複数の濾過装置は、捕集対象物質が異なる複数の濾過装置であることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  4. 前記相対的に通気抵抗の小さい濾過装置の捕集対象物質はひとつは大気中に含まれるゴミや塵であって、
    前記相対的に通気抵抗の大きい濾過装置の捕集対象物質は前記ゴミや塵を捕集する濾過装置では捕集することのできないガス状物質や数十から数ナノメートルの微粒子などの大気中物質である
    ことを特徴とする請求項3に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  5. 前記大気中物質は鉛、ニッケル、クロムなどの微粒子金属成分であることを特徴とする請求項4に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  6. 前記大気中物質は亜酸化窒素であることを特徴とする請求項4に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  7. 前記大気中物質は多環芳香族炭化水素であることを特徴とする請求項4に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  8. 前記濾過装置を切り換える手段は、前記複数の濾過装置にそれぞれ接続されている通路をエンジンの吸気通路に対して選択的に連通させる通路切り換え弁を備えることを特徴とする請求項1に記載の吸気浄化装置。
  9. 前記濾過装置を切り換える手段は、エンジンの運転状態である負荷と回転数に基づいて前記濾過装置の切り換えを設定したマップを備え、
    前記エンジンの負荷と回転数から前記マップにしたがって前記濾過装置を使い分けることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  10. 前記濾過装置を切り換える手段は、前記濾過装置のうち相対的に通気抵抗の大きい方の濾過装置の劣化状態を検出し、
    前記切り換え手段の切り換え特性を補正することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  11. 前記濾過装置の劣化状態は、当該濾過装置前後の吸気圧力差によって検出され、前記吸気圧力差が大きいほど前記濾過装置が劣化していると判断されることを特徴とする請求項10に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  12. 前記濾過装置の劣化状態は、同一運転状態での吸気管内圧力によって検出され、当該吸気管内圧力が小さいほど前記濾過装置が劣化していると判断されることを特徴とする請求項10に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  13. 前記濾過装置の劣化状態は、同一運転状態に対するスロットル開度によって検出され、当該スロットル開度が大きいほど前記濾過装置が劣化していると判断されることを特徴とする請求項10に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  14. 前記検出された濾過装置の劣化状態は、大気の温度や湿度、および濾過装置の温度に基づいて補正されることを特徴とする請求項11ないし13に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  15. 前記濾過装置を切り換える手段は、エンジンの運転状態である負荷と回転数に基づいて前記濾過装置の切り換えを設定したマップを備え、
    当該マップは前記濾過装置のうち相対的に通気抵抗の大きい方の濾過装置の劣化状態によって補正されることを特徴とする請求項10に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  16. 前記相対的に通気抵抗の大きい方の濾過装置の劣化状態が上限を超える場合は、エンジンの出力に関係なく相対的に通気抵抗の小さい方の濾過装置を使用するよう前記切り換え特性を補正することを特徴とする請求項10に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  17. 前記相対的に通気抵抗の大きい方の濾過装置の劣化状態によって、スロットル開度を補正することを特徴とする請求項10に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  18. 前記切り換え手段は前記スロットル開度が上限を超えた場合は、前記相対的に通気抵抗の大きい濾過装置の作動領域を狭めることを特徴とする請求項17に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  19. 前記スロットル開度が上限を超えた場合は、前記相対的に通気抵抗の大きい濾過装置が要交換であることを運転者に知らせることを特徴とする請求項17に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  20. 前記車両の走行環境の大気の汚染状態を検出し、前記切り換え手段の切り換え特性を補正することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  21. 前記車両の走行環境の大気の汚染状態は、前記車両に搭載された粒子数検出器によって検出され、大気中の粒子数が多いほど大気が汚れていると判断されることを特徴とする請求項20に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  22. 前記車両の走行環境の大気の汚染状態は、ナビゲーションシステムに予め登録されている情報によって検出されることを特徴とする請求項20に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  23. 前記車両の走行環境の大気の汚染程度は、車両外から提供される情報によって検出されることを特徴とする請求項20に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  24. 前記車両の走行環境の大気の汚染程度が許容値を超えている場合は、エンジンの出力に関係なく相対的に通気抵抗の大きい方の濾過装置を使用するよう前記切り換え特性を補正することを特徴とする請求項20に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  25. 前記濾過装置を加熱する手段を備え、前記濾過装置を加熱して捕集物質を蒸発させて離脱させ、エンジンに吸入させることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  26. 前記濾過装置の下流にキャビンが設けられ、当該キャビンの下流に前記エンジンが設けられ、前記エンジンによって吸入された空気は前記濾過装置で濾過された後、前記キャビンを通って前記エンジンに供給されることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気浄化装置。
  27. エンジンを搭載する車両において、吸気系に濾過性能の異なる複数の濾過装置を設け、車両運転状態によってエンジンに吸入される吸気を濾過する前記濾過装置を切り換えることを特徴とするエンジンの吸気浄化方法。
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